ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

マリオ~AIのゆくえ~ 西島秀俊、田中哲司、倉科カナ、西田尚美、渡辺いっけい… ドラマのキャスト・音楽など…

『サスペンスドラマ「マリオ~AIのゆくえ~」』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド

  1. マリオ
  2. 人間
  3. 博士
  4. AI
  5. Mario
  6. 欲望
  7. お前
  8. 煩悩
  9. 友達
  10. 江口
  11. 肉体
  12. 自分
  13. 銃声
  14. 山田
  15. 自由
  16. 選択
  17. 不合理
  18. ミス
  19. 感情
  20. 気持

f:id:dramalog:20190406000950p:plain

『サスペンスドラマ「マリオ~AIのゆくえ~」』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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サスペンスドラマ「マリオ~AIのゆくえ~」[解][字]

西島秀俊主演。近未来の東京、警察に追われるAI人間と、孤独な少年との決死の冒険が今始まる!怒涛のアクションと心温まる友情満載のサスペンスドラマ。

詳細情報
番組内容
事故で一人の警察官が意識不明になってしまうが、科学者・時枝により、人工知能を脳に埋め込まれAI人間・マリオ(西島秀俊)として生まれ変わる。しかし人間に近づけようとする時枝の陰謀で、密かに研究所から逃がされ、心に傷を持つ少年・至と出会う。初めは意思の疎通もできずギクシャクする二人だったが、警察からの逃避行を繰り返すうち、心がなかったマリオの中に感情が生まれていく。年の離れた二人がおりなす友情物語。
出演者
【出演】西島秀俊田中哲司倉科カナ西田尚美渡辺いっけい,福崎那由他北村有起哉生瀬勝久,菅原大吉
原作・脚本
【作】前川知大
音楽
【音楽】福廣秀一朗

 

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♬~

(落語家)最近は AIってんですか
あの人工知能

あれは その 何でしょ 賢いんでしょ?
人間なんかより。

だ~ってんで この何でも計算をして
で 答えを出しちゃう。

あれのおかげで この先なくなるかも
しれないという職業が こう

リストになってたりなんかして
怖いですね。

どうしますか? 自分の仕事が
そん中に入ってた日にゃあ。

まあ でもね はなし家なんというのは
このAI風情には

まねのできない
稼業かもしれませんですな。

計算してないから。 思いついたこと
適当にしゃべってるだけなんですよ。

威張ることじゃないんですけれどもね。

そういえば あの 昔 「ロボコップ」という
映画がありましたな。

あれは この~ 強いロボットの体に
人間の脳がくっついて

悪いやつを ばったばったと倒していく
そういうお話でございましたけれども

この人間の体と同じように動く
ロボットを作るというのは

どうも まだ
難しいことのようでございますね。

じゃあ その逆にね 人間の この体に
AI 人工知能がくっついたら

どういうことになりますかな。
いくら頭が良くても人間の体というのは

なかなか言うこと聞いてくれないでしょう
自然のものですから。

え~ どうかするとAIのくせに
風邪ひいちゃったりなんかしてね。

こっちは あんまり
強そうじゃありませんけれども。

(看護師)患者さんは白バイ隊員
車両追跡中に転倒。 頭部強打。

(医師)急性硬膜下血腫だ。
いつ急変するか分からない。

(落語家)まあ 今の技術じゃ そんなことは
できないんでしょうけれども

生身の人間の頭だけをAIに置き換える。
こっちの方のロボコップだっていうと

一体どういうことになるんで
ございましょうか。

ちょいと
ねえ ちょっと聞いてるんですか?

(ドアの開閉音)

(持田喜美)博士?

(時枝 悟)ん?

そろそろ出ないと間に合いませんよ。

単なる自動運転カーナビAIとは
全く違います。

このMarioは パトカーではなく
警官個人に ひも付けされています。

パトカーにいる時は 車と連動し
降りた時は 携帯デバイスと連動し

常に警官と共にあります。

現在地を把握し
連携しながら効率の良いパトロール

現場への移動 情報共有が可能になります。

特筆すべきは Marioは
各警官の情報を共有しつつも

個人との経験を積み上げて
個別に進化するところです。

つまり 警官それぞれの
良き相棒となっていくのです。

同時に勤怠管理からメンタルケアまで
全て Marioがこなします。

開発を重ねながら 現在まで

50人がモニターとして
Marioと業務を共にしています。

幸い大きなミスもなく ほぼ全ての人が
業務の軽減を実感しています。

(橋本和夫)
お前を引っ張ってきたのは正解だった。

優秀だろ?
いやいや 俺じゃなくて こいつ。

ミス1つない。

(Mario)「恐れ入ります」。

今後も研究費 確保できそうか?

うん。 ただ お前が言うように

より人間に近づけることに
上は興味がない。

分かってねえなぁ。

人間的すぎるのは 嫌われる。

金の下りやすい計画書にしてくれ。
うそでもいいから。

今のは記録するな。
(Mario)「削除しました」。

(Mario)
「博士。 食事はどういたしますか?」。

俺が 晩飯のことで
悩んでるように見えたか?

(Mario)
「いいえ。 過去の傾向から予測しました」。

じゃあ 教えてやるが 人間は腹が減っても
メシを食いたくない時もある。

(Mario)「勉強になります」。

でも なぜか食ってる。
そういうこともある。 分かるだろ?

まあ。

お前 分かるか?

(Mario)「分かりません」。

だろうな。
人間は矛盾した生き物だ。 お前とは違う。

ねえ どうしたんですか。
さっきから Marioにあたって。

怒ったか?

(Mario)「いいえ 博士の気分を
損ねたようで 申し訳ありません」。

こいつらとはケンカにならん。
まるで仏様だ。

決して感情的にならず ミスもせず
どこまでも従順。

当たり前でしょ
博士が そう作ったんだから。

違う。 そうとしか作れなかった。
俺が作りたいのは人間だ。

感情に翻弄されミスをする。

矛盾した 不合理な選択をして後悔する。
そういうのが人間だろ。

そんなAI
クライアントは 欲しがってません。

(目覚まし時計が鳴る音)

あぁ…。

あ…。

(メールの着信音)

(Mario)「おはようございます。

重要度の高いメールが1件あります。
読みますか?」。

ああ。 あぁ いや こっちに出してくれ。

(Mario)「以前話した実験の件だ。

絶好の献体が現れた。
交通機動隊の警官だ。 糸魚川」。

(糸魚川)自発呼吸もあり
生命維持する機能に問題ないが

意識が戻ることはない。

献体の意思はあるんですよね。

(糸魚川)ある。 だが 彼はまだ生きている。

幸い… 幸いと言うのもあれだけど
彼には身寄りもない。

こんなチャンス もうありませんよ。

…いや 許されない。

誰かが一線を越えなきゃいけない時も…。
駄目だよ。

医師として 科学者として
先生も興味あるでしょ。

独断だとしても
もともと警察内部のプロジェクトです。

明るみに出ることはありません。
それに

僕には 強力なバックアップと
資金があります。

先生 お困りでしょう。

それは まだ手付けです。

何すればいい?

(糸魚川)これは?

Marioのニューロン素子です。

脳に入れてもらえれば…。

ニューロン素子が
脳の中で自己培養を始め

独自のネットワークを形成する。

脳をこれが勝手に作るってことか?

そうです。

ニューロン素子が自己成長して
ニューラルネットワークを脳の中に作る。

つまり 疑似脳が形成される。

そこに Marioのプログラムを
インストールする。

持田君 準備を。
はい。

いつでもインストールできます。

なぜ 俺なんだよ?
借金抱えてる医者なんか いっぱいいる。

あなたは俺と同類だ。
知りたい感情が抑えられない。

あの子も大人しそうだが同類だ。

フンッ。

博士。

無事 データのインストールが
完了しました。

♬~

どうだ? 肉体を得た気分は。

(吐く音)

(からすの鳴き声)

(マリオ)ハァ ハァ ハァ…。

なんだ また転んだのか。

はい。
でも だいぶ理解してきました この体。

驚くほど不安定なシステムですね。

どうだ 朝 走るのは気持ちがいいだろ。

ええ。

奇跡的だろ。 肉体ってのは。

移動手段としては
車の方が効率がいいようです。

マリオ 肉体は乗り物とは違う。

ですが 私が動かしています。

肉体とお前は一体だ。
乗り換えることもできない。

大切にしろ。

はい。

はい 博士。 持ってきました。

マリオ 殺してくれ。

哺乳類の構造は理解してるよな。

ええ。 ですが かわいそうです。

お前は そんなこと思ってない。

殺すのはいけないことだと
知識で知ってるだけだ。

殺せるだろ?
博士が そう命じるなら。

ちょっと待って。
はい。

さすがに これは。

いいですか? やって。
いいよ。

では。
ちょっと待って!

やめません?

やれ。

やります。

待って!

どんな気持ちがする?

悲しいです。

それも知識だ。
感情じゃない。 気持ちを聞いてる。

あっ…。

よかった…。

マリオ 自分を殺せるか?

もう 博士 やめましょうよ。

哺乳類の構造は理解してるよな。

ええ。 ですが これを殺しても
私は殺せません。

違う。 今 お前は その体と一体なんだ。

いいえ 私はサーバー上でも機能します。

分かった。 じゃあ…

お前を殺してもいいんだな。

それは この肉体を破壊する
ということですね?

そうだ。

博士が そう命じるなら構いませんが。

博士。

博士 一つ気になるのが
この部屋を汚すことになると思います。

なるほど。
バスルームで作業しましょうか?

気が利くな。

もういいです!
もういい マリオ 分かった 分かった。

マリオ お前は死を恐れない。
まるで執着ってもんがない。

悟ってる。 仏様だよ。
聖人だね キリストだ。

感情に流されることもなく
決して間違わない。 人格者だよ。

難があるとしたら一つ

つまらん! 実につまらん男だ。
人間らしくない。

そりゃそうだ 思い出した
お前は AIだった。

人間というのは ミスや不合理な選択を
してしまう存在なんだよ。

では ミスや不合理な選択をする
要因は何だ?

感情や欲望に惑わされる心だ。

思い出してみよう。

それは昔から人間が克服しようとしてきた
負の要素ではないか。

仏教で言う三毒

克服すべき最も根本的な3つの煩悩
貪 瞋 痴だ。

貪は欲 瞋は怒り 痴は無知だ。

キリスト教なら七つの大罪に当たる。

お前には それがない。

すばらしいことだ。 羨ましいよ。

でもな 俺はそれを人間と呼びたくない。
断固拒否する!

マリオ 人間になりたいか?

いえ 特に。

なりたいんだ。 なりたいと言え。

人間になりたいです。

そうだろうな。 分かるぞ。

いいか お前に必要なのは煩悩だ。

欲望にまみれろ。

禁断の果実の味を知り
楽園を追放される必要がある。

しかし アダムのりんごを食べるには
肉体が必要だ。

そのために お前に肉体を与えた。

肉体が お前の中に 魂を育てる。
分かるか?

分かりません。

いずれ分かる。

マリオ 生みの親として
お前に言う 最後の命令だ。

自由に生きろ。 そして…

生き延びろ。

(ドアが開く音)

行方不明者を捜してる。

ん?

負傷した警官で 意識がなかった。

先週 死亡診断書が作られてる。
が 遺体が見当たらない。

火葬場じゃないか?

こんなことがメディアに漏れたら
お前… 終わりだぞ。

心配なのは 自分のキャリアか。

(知恵の輪を投げつける音)

あいつはどこだ?

さあ。
この2人を確保しろ!

えっ…。

捜せ。
(馬場哲也)はっ!

ただいまより捜索を開始する。
これは特別任務だ。

対象の回収を最優先とするが
最悪の場合 生死は問わない。

絶対に逃すな。
(隊員)はい。

(チャイム)

≪これ! あいつの。
≪おお!

≪気付いてないんじゃない。

(神崎 至)んだよ…。

(江口)あ~。 誰のだろ?
この便器さ ちょっと詰まってね?

(山田)やっば。

(江口)めっちゃ 跳ね返ってくるんだけど。

(山田)汚い 汚い 汚い!

(江口)うわ 跳ね返ってきた。
(山田)汚い 汚い。

(古橋)もう 最悪。 ほんとにもう。

あと一日だけ待ってやる。 頑張って。

さっ 帰りましょ~。 お疲れ!

≪(江口)あ~ 疲れた。
≪(山田)マジ 俺で拭くなよ。 汚ねえな。

(チャイム)

(チャイム)

何してんだ!
ここ 僕の家のベランダだぞ!

飛び降りるんですか?
はい。

死にますよ。
確率は 90%以上です。
はい。

理解しての行動ですか?
はい。

そうですか。 残念です。

自殺は 現代日本
深刻な問題の一つですから。

止めないんですか?
はい。

あなたの自由を尊重します。

どうしました?

は?
そうだ。

まだ 時間があるのでしたら
お聞きしたいことがあります。

あなたは 死を理解していますか?

え? 知らないよ そんなの。

恐怖は感じている?
当たり前だろ。

でも 死を望んでいる。 不思議です。

理解できないものを恐れ
恐れているのに望んでいる。

ちょ… 何なんすか?
とても不合理です。

自殺の目的は何ですか?

関係ないだろ。
何か問題の解決?

でも 良い結果を得られたとしても
あなたは その結果を享受できない。

だって 自殺のあと あなたは
この世界に存在しないんですから。

うるさいな。 どっか行けよ!

失礼しました。

ほんとに行ったよ。

やめたんですか?

あの 何なんすか おじさんは。

私は マリオです。

マリオ?
ええ。

ここで 何してるんですか?

訪問したところが留守なので
帰宅を待っています。

501?
ええ。

どうぞ。

大げさ。
あっ で その博士ってのは?

時枝 悟博士です。

(至)だろうね。

ご存じでしたか?
父親。

親 離婚したんで
もう何年も会ってないけど。

なるほど。
古い知り合いなんで 足がつきにくい

かくまってもらえと
そうおっしゃいました。

何だよ それ。
えっ 追われてるの?

ええ。
何で?

警察にとって私は
存在してはいけないんです。

(至)本当に AIなの?

はい。
マジで?

ええ。
証明できる?

どうしていいか分かりません。

あぁ… 何でもいいから。

この肉体は人間です。

知性としての私が 人間とどう違うのか
実は 私も知らないんです。

博士は 煩悩が足りないと
おっしゃいました。

(至)煩悩?
煩悩です。

欲望や あらゆるものへの執着。

ないの?
ありません。

いいね。
あなたもでしょう。

生への執着がない。 死のうとしていた。

(至)…違うよ。

何が違うんですか?
何でもいいでしょ!

どうして怒るんですか?
はあ?

ほんとは 死にたくなんてない。

矛盾してます。

そういうもんなの 人間は。

博士と同じことを言う。 さすがです。

煩悩だらけだよ 僕なんて。

そうなんですか? すばらしい。

是非 あなたを師として
学ばせて頂きたい。

待って。 は?
駄目でしょうか。

いや 待って待って。 ふざけてんの?

ふざけてません 先生。

いや いやいや。 まあ おじさんが
普通じゃないっていうのは分かりました。

でも 先生とか やめましょう。
だって 全然 年上なんだから。

あっ 僕は 神崎 至です。
至でいいです。 至。

分かりました。 至。

よろしく マリオ。
よろしく。

また死のうとしたら止めますか?

止めてもらおうかな。
矛盾してますね。 さすがです。

(炭酸がはじける音)

≪(神崎 恵)ただいま~。

至? 誰か来てるの?

あの… 友達。

マリオです。

誰なの? ああいう友達がいるなんて
一度も聞いてないし。

言ってないし。 そもそも聞かないでしょ。
友達がどうかなんて。

とにかく駄目。 よく分からない他人
泊めるなんて 無理だから。

(寺田)よし 分かった。
ちょっと俺 言ってくる。

俺が話してんだろう。
いいから!

ちょっと
至君抜きで話がしたいんだけど。

何でですか。
当たり前でしょ。

何でだよ。
じゃ はっきり言うけど

知らない男が家に入り込んでる。

このまま 身元言わないなら
普通に考えて警察呼ぶよ。

それは困ります。
あ ほら ほら ほらな!

警察に呼ばれて困るような人間は
家に入れたくない!

あんたの家じゃねぇだろ。

至!
至 言うしかない。

私は 時枝 悟博士の関係者です。
犯罪者ではありません。

警察内部規定の問題で
姿を隠しています。

居場所がないのです。
しばし置いて頂けると助かります。

ご迷惑はかけません。
何なら ここで構いませんので。

あなたからアクセスがあると
ここが怪しまれます。

ご迷惑をかけることになります。

時枝は どこに?

恐らく警察に拘束されています。

私たちを巻き込まないで。
出て行かないなら通報します。

分かりました。

お邪魔しました。
コーラをありがとう。

ねえ まだ連絡取ってたの? あの人と。

取ってないよ。
マリオとは 普通に友達になったんだ。

すいません。

すいません。 私…。
あぁ いい。

彼女にも言ったんだが
協力すれば 罪は軽く…。

条件は 全部帳消し。 研究は続行。
こっちはデータさえ集まればいい。

いいだろう。

(鍵を開ける音)

♬~

捜したよ。 メシ食った?

昨日は食べました。
親切な人が これをくれました。

え? 誰?

うまい?

実は まだよく分からないんです。
え?

食べるという経験に慣れてなくて。
でも 体は知っているようで箸は進む。

うまいってことじゃん。

なるほど。

あぁ ご飯 お代わり頼む?
是非。

食欲あるじゃん。
食欲? これが!

暴食の仲間ですね。
七つの大罪の一つです。

大げさ。

(呼び鈴)

お金ならあります。

ちょっ!
しまって しまって それ。

えっ 何それ?

博士にもらいました。 生活費だと。

そんなの人前で出しちゃ駄目だよ。

それは 欲望を喚起するから?
そう。

至もですか?
そりゃそうだよ。

でも 奪おうとしない。

当たり前じゃん。
どうして?

だって 友達のお金だから。

友達じゃなかったら奪いますか?

奪わない。 僕はね。

欲望があるのに 我慢している。

う~ん ちょっと違う。

その欲望は よくない欲望だから。

なんか我慢っていうか
やりたくないんだよ。

望んでいるのに やりたくない?
また矛盾だ。

だって 何でも欲望どおりにやったら
そんなの動物じゃん。

至!

久しぶり~! 早く来て ちょっと!

最悪…。

ちょっと待ってて。 友達。 学校の。

(江口)よいしょ~!
ハッハー!

さっ どんぐらい入ってるかな~?
頼む!

おっ 入ってるじゃ~ん。

ありがっと~う。 これは?
あっ これは いらね。

(山田)捨てちゃう。 ハハハッ。
小銭も そんなね~や。

いつもありがとな。
いつも悪いねぇ。

またよろしく。
あざっす。

ゴチになります
バイバイ~。

お金を奪いましたね。

は? 貸した金
返してもらっただけなんですけど。

本当ですか?
そうだよな?

なあ?

暴力も振るったようだ。

ていうか おじさん 誰?

私は マリオ。 至の友達です。

もうイタい。 もうマリオはやばい。
何人なんですか? 友達だって。

暴力に窃盗 侮辱的な言葉。

どうやら君たちは
とても欲望に忠実なようだ。

実に人間らしい。

はあ。 どうも。

大丈夫ですか?

道徳や法律に逆らって
どんな気持ちがしますか?

知らね~よ。
すいません。 じゃ。

(山田)失礼しま~す。

教えてほしいんです。
抵抗は感じない?

感じませんね。

訂正しよう。

君たちは動物だ。

おっさんさぁ… うるせえよ。

おい 何だ それ 見せろ。

それに君たちは 彼の友達でもない。

ちょっと おい。 おい!

金だ!
やばい! 金 金。

やばい やばい。
金 金 金!

全部 金。

おい! おい!

(江口)よっしゃ!
全部持ってくぞ おい!

おい! 何やってんだ!

(江口)やばい やばい やばい!

逃げろ!
(江口)撤収!

(警官)待ちなさい!

7万円しかない。 いくらあったの?

50万円です。
マジかよ。

ふざけんな あいつら。

でも いいものが見れました。

金への執着。 すばらしい煩悩です。

大金 失ったのに。

フフッ やっぱマリオ 悟ってるね。

それが問題なんです。

(至)小さいかもしれないけど。

シャワー浴びてきたら?
ちょっと臭うよ。

体ってのは そういうもんだよ。
なるほど。

(チャイム)

すいません。

見覚え ありますか?

いや ありません。

ご家族にも確認して頂きたいのですが。

写真 いいですか?
どうぞ。

見せてきます。

(至)マリオ! マリオ!

おら~!

うわ!

なかなか いい動きするな。

だいぶイメージどおりに
動けるようになりました。

よく訓練してたんだろう。
その体の持ち主に感謝しろよ。

あっ 感謝って分かるか?
わりと難しいぞ。

(発砲音)

(馬場)射殺してもいいと言われてる。

体を返せ。
これは 私です。

違う。 これ以上 人間を侮辱するな。

俺は お前らAIの人権なんて認めない。

まずは 人質の交換をしようか?

いいえ。
この子が死んでもいいのか?

最優先すべきは
自分が生き延びることです。

ちょ… マリオ!

AIらしい判断だな。 分かった。

私も部下を犠牲にして お前を撃つ。

分かりました。

(警官)おい どうした?

(電子音)

(エンジンがかかる音)

♬~

(馬場)
おい! 何ボーッとしてんだよ! 追え!
(隊員)はい!

♬~

(至)どうなってるの?
運転してるのは 私です。

え?
ネットにつながりました。

(Mario)「それで この車のシステムを掌握。
今 しゃべってるのは私です 至。

驚きました?」。

ネットにつながると 居場所がばれる
可能性があるので避けていましたが

やむをえませんでした。

すっげえ。

(殴る音)

何ですか?

さっき 一人だけ助かろうとしただろ。
はい。

ふざけんなよ。
生き延びないといけないので。

見捨てんなよ 友達だろ。

そういうもんなの 人間は。
なるほど。

なるほどじゃなくて。
謝んの そういう時は。

すいませんでした。

(雨の音)

♬~

(店員)いらっしゃいませ。

いちごチョコクリームでいい?
はい。

あ じゃあ いちごチョコクリーム2つ。
(店員)はい ありがとうございます。

お二つで 900円です。
はい。

♬~

(風の音)

♬~

(滴が落ちる音)

♬~

(店員)お待たせいたしました。
ありがとうございます。

(至)どうしたの?

とても忙しい。
え?

五感への刺激が 私の中に次々と
何かイメージを想起させる。

これは 衝動というものかもしれない。

感覚的で 取りとめのない
浮かんでは消える 何か断片的な…。

それって 煩悩じゃない?

笑ったよ。

初めて見た 笑った顔。

♬~

(至)行こう。

♬~

車は見つけたが 無人で走ってたそうだ。

あぁ そうですか。 すいません。

遠隔操作で車を運転しながら
散歩しつつ おしゃべりを楽しみ

頭の中でメールを送る
マリオなら それぐらい同時にできる。

あっ!

マリオからのメッセージを受信しました。
表示します。

「博士 持田さん ご無事でしょうか。
私は現在 逃亡中です。

博士の
『自由に生きろ 生き延びろ』を基準に

最適な選択をしているつもりですが
自由が分かりません。

欲望が無いからでしょうか」。

不安になってる。

「生き延びる為に
既に幾つか罪を犯しました。

暴力 窃盗 いくつかの法律違反です。

これらの行動が 私の中に 煩悩や欲望
不合理な感情を育んでいるのか

やはり私には判断がつきません」。

(店員)はい ありがとうございました。
(至)マリオ。

「友達ができました。
博士も知っている人です。

彼には学ぶべきことが多い。

博士は 煩悩や欲望を持つのが人間だと
言いました。

でも 彼は ただそれに従うのは
人間じゃないと言いました。 複雑です。

私は彼を巻き込んでしまった。

彼を危険な目に遭わせたくない。
これは欲望でしょうか」。

場所を割り出せ。
それが

いろんなサーバーを経由してて
すぐには…。 時枝!

音声入力。
あっ はい。

どうぞ。

マリオ 報告ありがとう。

案の定 私は警察に拘束されている。

やはり 君の存在は大きな問題となった。

今は 警察に協力して
君を捜索する側にいる。

どこにいるか教えてくれないかな。

私は 君を処分する責任がある。
分かるよな?

送信。

(落語家)じゃあ その逆でね

え~ この人間の体に
AI 人工知能がくっついたら

これ どういうことになりますかね。

え~ いくら頭が良くても
人間の体ってのは なかなか

言うことを聞いてくれないでしょう。
自然のもんですから。

どうかすると AIのくせに
風邪ひいちゃったりなんかして。

こっちは
あんまり強そうじゃありませんな。

そういや あの…
落語ってぇのは 人間の業の肯定だと

こういう言葉を遺した師匠が
おいでになりました。

人間の業。 ええ。
まあ この業というのは

AIには ちょっと難しいかもしれません。

業深いですよ 人間てぇのは。
欲望の塊ですから。

お金にしたって
男と女のあれにしたって

あ~
業深いというのが人間でございますな。

至 フクロウは 鳥なのに
人の顔つきに近いと思いませんか?

ああ そうだね。

どうかしましたか?

ううん 別に。

あ 何かあった時のために買ってきた。

まあ… これじゃあ あの人たちには
何の役にも立たないと思うけど。

まあ でも
人間がAIを怖がる気持ちも分かるよ。

なんか 負けたような気持ちになるもん。

もし あらゆる面で
人間を超えたAIが出てきたとしても

人間のすばらしさは何も変わりません。

なのに
比べて落胆するのは おかしいですよ。

そうかな。

学校で どんなに優秀な人がいても
至の価値は変わらない。

それに
そんなの 学校の中だけの話ですから。

そっか。

帰らないんですか?

うん。 銃弾の穴とか
説明するの面倒くさすぎるし。

すいません。 巻き込んでしまいました。
いいよ。

でも お母様が心配します。

煩悩だ 欲望だ 言ってるくせに
マリオは真面目すぎんだよ。

いいえ。 お母様が通報すると面倒です。

それに 至は補導される可能性もある。

私は 警察との接触
なるべく避けたいので。

はあ? 僕が邪魔だって言いたいの?

このまま2人で逃亡するのは危険です。
協力してやってんだろ。

合理的な判断です。
あした また合流しましょう。

急に AIみたいなこと言うよね。
AIですから。

もう少し つきあうよ。
泊まるとこも決めないと。

ありがとう。

ちょっと!

どうでしょう?
はあ?

至は 経験ありますか?
どうでしょう? 一緒に。

マジで?
肉欲の罪を経験しないと。

大人の人間になるには必要でしょ?

え…。

どう思う?

「自由に生きろ 生き延びろ」っていうのを
守ってるんだと思います。

「処分」って聞いたから。

そうだよな。 すげぇな あいつ。

自由意志を感じますね。

マリオと直通回線 作れるか?
やってみます。

あっ。

では また明日。
OK。

(江口)疲れたね。 意識とぶ。

(古橋)いやいや… 寝すぎ。

お前は寝すぎ。
(山田)寝るために来たの?

(江口)そうだよ。
学校なんて 授業 聞かねえよ。

あっ 至ちゃん!
昨日 マジで助かった。 ありがとう。

…ってかさ あの頭の弱そうなオッサン
何者? お前のパパ? パパ!

そういう関係? そういう関係!? えっ!?

ごっさまっした~。

おいっ! シカトすんなよ。

ふざけんなよ。 何だ こら!

(女子生徒の悲鳴)

あんま 調子 乗んなよ おらっ! おいっ!

ああ~!

(荒い息遣い)

基本公式を利用して 他の2つの値も
求めることができる。 例えば…。

教頭先生…。
授業中 失礼。

神崎 至君は…。

久しぶり。

3年ぶり… か?

かな。

ところで マリオはどうだ?
えっ?

そこらの人間と比べて 遜色ないだろ?

ああ… うん。

しかし お前と気が合うとはなぁ。

まあ あれは
俺の子供みたいなもんだからな。

マリオは どうなるの?

まっ いずれは見つかる。 回収だな。

回収? そのあとは?

俺が決めることじゃない。

マリオが どうなってもいいの?

データが取れればいい。

勝手に作って 無責任だよ。

そういう運命だ。

(真田)昨日から今日にかけて
マリオがアクセスしたデータ。

はい 興味深いですよね。

(真田)物理学 運動学
解剖学 生物学などの論文

スポーツや武道の指南書。

格闘技やダンスの動画なんかも。

何になりたいんだ。
自分の体で試すんじゃないですか?

何のために?

あぁ…

護身術?

♬~

(真田)いや でも
いきなり マスターできるもんなの?

ある程度は
すぐ トレースできると思います。

あっ ただ 加減が難しいかも。

(真田)力の加減?
はい。

人間って ふだん 筋肉の30%くらいしか
使ってないんですよね。

(真田)リミッターがかかるからね。

そう 体が壊れるから。

限界まで使うと筋肉痛になる。
超えるとケガ。

まあ 100%出したらすごいけど

確実に壊れる。
100%ね。

火事場のばか力だ。
あ そうそう。

まあ 脳は限界を知ってるから
無意識に制御してくれるんだけど

マリオの場合 違うから。

つまり 技術に体がついていかない。

限界の見極めができてるか 心配ですね。

でもさ マリオは 意図的に 限界を
超えることもできるってことだよね。

使おうと思えば 火事場のばか力も使える。

♬~

どうして 合掌するんですか?

アハハハ… 分からん。

分からん?

生きてるって感じがした。

生きています。
ハハハ… そうだな。

あなたも生きてる。

いやぁ… わしはもう
棺おけに 片足 突っ込んでるよ。

死が近い?
そう。

死が怖い?

この年になるとね
もう そんなことはいい。

いつでも来いってなもんだ。

あなたも悟っている。

ハハハハハ…。

本当は怖い。 怖いもんだよ。

でも 笑うんですね。

怖いから 笑うんだ。

マリオの居場所が分かったぞ。

「持田さん 情報をありがとう。
移動します。

ですが 私は 至を置いて逃げることに
抵抗を感じています。 逃げたくない。

自由に生きることが
生き延びることを危険にさらす場合

どうしたらいいのか 分かりません。

私は 故障したのかもしれない。
不合理な選択をしようとしている」。

「不合理な選択。
人間らしくていいじゃない。

博士が望んでいたことだよ。
故障じゃない。 選択は自由。

どうしたい?」。

「情報が欲しいです。

近くで 複数の相手に戦いやすく
他人に危険が及ばない場所」。

「戦うのね?」。

「Yes.」。

「マリオが逃げても さすがに
至君には危害を加えないと思う」。

「いや 私との交渉に
至が利用されるのは間違いない」。

「至君は大丈夫だから
自分が逃げることを考えて」。

「No.」。

♬~

「OK. でも 無理はしないで。

特殊班の馬場ってやつ もともと
AIの導入に反対してたやつで

本気で マリオのこと殺そうとしてる。

死なないでね」。

「人間になるまで 死ねません」。

ちょっと… 返して下さい。

どうかしましたか?

何でもありません。

いい場所があります。
えっ?

そのかわり…。

♬~

ハッハッ。
マリオのやつ お前にこだわってるぞ。

執着してる。 たった数日で これか…。

プログラムできなかったものを
あいつは持ち始めてる。

お前のおかげかもな。

♬~

対象は 間違いなく ここにいる。

A班は1階 B班は2階を捜索しろ。

相手は人じゃない!
ちゅうちょなく殺せ!

(一同)はい!

さて マリオは どうするかな。

何?

データ集め。 Wi-Fiだから
全部は無理かもしれないけど。

♬~

♬~

(衝撃音)

♬~

(無線)
「マリオは 工場跡方向に逃走しました」。

了解。

マリオ。

マリオ 聞こえるか?

聞こえます 博士。

どうだ 煩悩は見つかったか?

自分では分かりません。

お前は 今 生き延びようとしてる。

それは 俺の命令だからか?
それとも 死にたくないからか?

分かりません。

相手を殺せば 生存する可能性が高いのに
なぜしない?

分かりません。 なぜですか? 博士。

いいぞ。 自分で考えろ!

生き延びたとして 私の存在理由は?

生き延びろ。 きっと見つかる。

それが自立した知性だ。

あなたのお子さんは
自殺しようとしていた。

何で逃げなかったんだよ。

君が心配だった。

(至)俺は大丈夫だよ。

だけど ほっとけなかったんだ。

(倒れる音)

(激突音)

マリオ!

大丈夫。 居場所は見つかったの?

(至)分からない でも もう大丈夫なんだ。

もう 死のうとしない?

(激突音)

しない! しないよ!
もう しないから マリオも逃げて!

お願いだから 逃げて!

♬~

(銃声)

マリオ! マリオ!

しくじりました。

マリオ発見!
撃て!

(銃声)

あいつ AIのくせに いっちょ前に
存在理由に悩んでやがる。 ハハハハハッ。

マリオは 父さんより よっぽど人間だよ。

どこ行く! 待ちなさい!

どこ行くんだ。 うわっ!

おい 待て!

♬~

なぜ武器を持たない!

(銃声)

人が殺せないのか!
それはプログラムか!

それとも 情けをかけてくれてんのか?

(銃声)

うっ! うあっ うっ…!

いっちょ前に痛みを感じるか?

♬~

(マリオの声)至。 不思議な気分だ。

私は 今 怖い。

はっきりと分かる。

死ぬことを怖いと感じている。

こんなことは初めてだ。

不思議だよ。
この先 特に予定はないんだけど

とにかく 今 もっと
この世界に存在していたいと感じる。

それは 生きる理由になるだろうか。

なるよ! なるに決まってんだろ。

痛みを感じるのか! 感じてるのか!

(銃声)

(銃声)

♬~

うわぁ!

♬~

ううっ…!

あぁ!

うわぁ! うぅ…。

ああっ! うっ!

うぅ…!

うっ うぅ…。

♬~

マリオは もう動けない。
殺すことないでしょ。

どきなさい。

どけ。

至 それは駄目だ。

君には無理だよ。

マリオを逃がしてあげて。

無理だね。

マリオ 逃げて。

駄目です。

銃を下ろしなさい。 早く。

残念だけど 撃つよ。

♬~

(銃声)

♬~

うお~!

♬~

マリオ! マリオ!

これはちょっと 筋肉痛じゃすまないかも。

(銃声)

うわ~! うわ~!

マリオ! マリオ! マリオ!

マリオ!

マリオ…。

(真田)無事に 終わりました。

♬~

夜 どっか行かない?
いいねぇ。

行ける?
行ける 行ける。

カラオケ?
あぁ いいねぇ カラオケ。 久々だよな。

♬~

(電子音)

えっ?

(電子音)

あ…。

「イタル 元気ですか? マリオです」。

マリオ…。

「私は
コンピューターの中に戻ったようです」。

覚えてる? 何があったか。

「覚えてます 死の瞬間を。 至は無事?」。

大丈夫。 全然。

「よかった」。

よかった マリオも。 生きてて。

「ええ。 ここは静かです。

体の重さも 食べ物の匂いも
べたつく風も感じない。

腹も減らないし 疲れもない」。

そっか。 快適そうじゃん。

「はい。 でも… どうしてかな?
ここは物足りない。

また 君と街をうろつきたいよ」。

♬~

しっかり 煩悩は残ったみたいだね。

「至 不思議だ」。

♬~

(恵)ただいま。

コーヒーいれたけど 飲む?
えっ? あ… うん。

はい。
ありがとう。

将来のこと 考えてたんだ?

まあね。

何?
えっ? ううん。

何だよ! 何?

何も言ってないじゃない。

何?
えっ? 面白いの? それ。

いや まあ ロボットだけど…。

別に 読んでも分かんないでしょ
お母さん。

私だって分かるでしょ これ。
ちょっと待ってて。

難しい…。
(至)でしょ。 4つも買ってきちゃった。

♬~

「おせっかいかもしれませんが

体を失い これぐらいしかできないので…。
Mario」。

♬~