ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

我が家のヒミツ(4)「小説家の妻 前編」佐藤仁美、岸谷五朗、立石ケン… ドラマの原作・キャスト・音楽など…

『プレミアムドラマ 我が家のヒミツ(4)「小説家の妻 前編」』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド

  1. 頑張
  2. お母さん
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  10. 子供
  11. 時間
  12. 自分
  13. 小説
  14. 村上
  15. 大丈夫
  16. 直川賞
  17. キロ
  18. 一人
  19. 玄米
  20. 御飯

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『プレミアムドラマ 我が家のヒミツ(4)「小説家の妻 前編」』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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他にも、無料お試し期間のあるVODサービスが増えてますので、各社のラインナップを調べてみるといいかもしれませんね。

 

 

プレミアムドラマ 我が家のヒミツ(4)「小説家の妻 前編」[字]

オムニバス第4回の夫役は岸谷五朗。売れない小説家の妻(佐藤仁美)は、深夜バイトで家計を支えていたが、夫が直川賞を受賞し生活が一変。妻の変わりようを夫がネタに?!

詳細情報
番組内容
大塚里美(佐藤仁美)は、ファミレスの深夜バイトで家計を助ける健気な妻。ところがある日、小説家である夫の康夫(岸谷五朗)が直川賞を受賞。里美の生活は一変する。憧れの犬を買い、近所に住むセレブの佐野夫婦に影響を受け、ロハスの生活を志すようになる。一方の康夫は、佐野夫婦がうさん臭く見え、自分の小説のネタにしたいと思い始めるが、この先も顔を合わせることを考え、書こうか書くまいか葛藤。ついに原稿に書くが…
出演者
【出演】佐藤仁美,岸谷五朗,立石ケン,福崎那由他,奥野瑛太山本未來大場泰正
原作・脚本
【原作】奥田英朗,【脚本】渡辺千穂
音楽
【音楽】遠藤浩二

 

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♬~

(里美)<夜の9時半に 家を出て
自転車を走らせる>

♬~

いらっしゃいませ。 何名様ですか?

<週5日 夜10時から 朝の5時まで
ファミレスで働く主婦。

はたから見たら 訳ありに見えるだろうか>

ドリアセットと アイスコーヒーで。
はい。

ドリアセット アイスコーヒー…。

<お日様とともに起き その日のうちに
眠りにつくのが

心と体の 健康の第一歩>

お待たせ致しました。
エビドリアのお客様。

<それが 世の常識とあらば
やっぱり 訳ありに見えるだろう>

≪大塚さん!

はい!

<私は 家計のために働いている>

ごゆっくりどうぞ。

(客)ちょっと!

(客)聞こえね~のかよ おばさん!

はい ただいま!

来るの おせ~んだよ。
申し訳ございません。

これ つめて~んだけど。
冷めてるよ。

何か 味落ちました?
申し訳ございません。

申し訳ございません。

<私の夫は 小説家だ。

なかなか 小説だけで 家計を支えるのは
難しいレベルの小説家だ>

<夫は ふだん フリーランス
ライターをしながら 小説を書いている>

<おととしまで サラリーマンだった>

<コツコツとためた貯金が
底をついたわけではないけれど…

子供たちの これからのためにも
お金は少しでも多くあったほうがいい>

♬~

<毎朝 この犬とすれ違う>

かわいい。

「いただきます」した?

(2人)いただきます。

<家に帰ったら 子供たちを送り出して
炊事洗濯をして寝る>

忘れ物ない?

<夕方 帰ってきた子供たちに 夕飯を
食べさせて ファミレスにバイトに行く>

<中途半端に週3で働くより 毎日のほうが
習慣になっていいと思っていたけれど

やはり年のせいか 体力的な
きつさを感じる 今日このごろ>

ガサガサだ。

店長!

再来週の火曜日
お休みもらってもいいでしょうか?

珍しいね。

<夫が 小説の最高峰 直川賞の最終候補に
残ったのだ。

そんなこと 一生に一度かもしれない。
この日ばかりは…>

シフト… 何とかなるかな。

よろしくお願いします。

家族とは そこにあるものではなく
育むもの。

幸せとは 愛があれば生まれるもの。

どんなに時代が変わっても
それに代わりはありません。

(康夫)散歩 行ってくる。
はい。

あなた お茶…。

お茶。
お茶…。

<受賞は難しいだろうなという思いと

それ以上に どうかどうか 夫の夢を
かなえて下さいと祈る気持ちで…>

直川賞か…。

ここまで来られただけでも…

いや ここまで来たからこそ… いや…。

直川賞か…。

直川賞か…。

家計を支える けなげな妻 大塚里美と…。

はい 大塚でございます。

まさに今 世間に認められようとしている
作家の夫 大塚康夫。

あなた。

あなた!

そんな大塚家の小さなヒミツとは…。

あなた!

♬~

里美 ちょっと来てごらん。
はい。

4, 000万…。
うんうん。

ようやく 印税が入った。

賞のおかげで まだまだ売れてるから
もっと入っちゃう。

もっと…。
うん。

すごいよな 直川賞って。

今まで 全く売れなかった本も
重版重版で。

あなた。
うん?

私 パート辞めてもいい?

ああ。

もう お金の心配しなくていいんだ。

里美 ごめん。 今までありがとう。
これからは 楽をさせるから。

<夫は ベストセラー作家の
仲間入りを果たした。

私たち家族の生活は一変した>

♬~

片づけ終わったの?

<まずは 手狭だった賃貸の
一軒家から引っ越し

近所に 広い一戸建てを購入した>

あとで やるの?

<今まで 客間で執筆していた夫は
書斎を持つことになった>

<私は 資産運用の勉強も始めた>

<そして 念願かなって…>

フレディ 気持ちいいわね~。

かわいい子!

こんにちは!
こんにちは!

名前 何ていうんですか?
ラブっていいます。

ラブ~。
よかったね。

いいハンドクリームあるんですよ。
オーガニックの。

地球にも体にも
優しい成分でできてるんです。

へえ…。
フレディ。

♬~

<このころから 明らかに妻は変わった>

御飯よ~!
(子供たち)は~い!

あっ ハンバーグじゃん! おいしそう。
よっしゃ~!

ああ おいしそうだ。

はい どうぞ。

うん?

茶色い…。

そうよ。 今日から うちは
玄米を食べることにしました。

(2人)いただきます。
いただきます。

何これ。
硬いし ボソボソしてる。

いただきます。

俺 これ いらね。
普通の白い御飯ちょうだい。

何だ これ。 ハンバーグじゃない。
ハンバーグよ。 イワシとタケノコの。

えっ 肉じゃないの?

だまされた。

何てこと言うの。 あなたたちのためよ?
青魚は 頭がよくなるの。

勉強ができて スマートになって
玄米をよくかんで 小顔になって

クラスの女の子たちに
もてたいでしょ~?

いやいや ほんといいから。
もてなくていいから肉食べたい。

俺も。 どうせ ブスばっかだし。

ブスとか言わないの!

すっごくいいものなのよ。

今まで買ってたのとは
質も値段も全然違うんだから。

よくかんで食べるの。 食べて。

ほら だんだん甘さを感じて
穀物のおいしさを感じられるでしょ?

皮をむかずに 食材全体の栄養素を
丸ごと頂くの。

それが ロハス

ロハス

ロハスって何?

健康と地球の持続可能性を志向する
ライフスタイルのこと。

家族みんなでやらなきゃ 意味がないのよ。

<妻は このロハスとやらに
はまり始めたのだ。

それも これも…>

≪(優子)あっ フレディ~!

お~い!

里美さんのロハス仲間です。
ああ…。

こちらは 主人です。
佐野です。

どうもどうも。

里美さんのご主人ってことは
作家の大塚康夫さんですか?

ええ。
へえ。 お会いできて光栄です。

いや あの… 妻がお世話になってます。

<この爽やかすぎる夫婦と
妻の交流が 事の発端なのだ>

今度 お宅に ロハス仲間の皆さんと
お邪魔するんですよ。

ああ そうですか。

私の知り合いが ニューヨークから
オーガニックソープを

買ってきてくれたんです。 ねっ?

オーガニックソープ…。

生活排水をどうするかって
とっても大事なことなんです。

昔は 汚れた水は 海や川の微生物が
浄化してくれたけど

今は 自然のね
浄化作用が弱まってるんです。

そうでしょうね。

食器は つけ置き洗いするといいですよ。
はあ…。

水道を流しっぱなしにするより
水の量は8割減。

大塚さん 家事は お手伝いします?

えっ まあ 風呂掃除くらいは。

風呂といえば。 なあ?

ああ!
ええ! いい入浴剤があるんですよ。

アロマ効果があって
しかも お湯を浄化してくれて。

(ほえる声)

ああ…。 機会があったら また。
失礼します。

どうも。
失礼します。

あっ 今度 里美さんと一緒に
ヨガ教室に行きません?

ヨガ?

ハハハ…。

呼吸法の先生が わざわざ
来て下さるんですよ。

気持ちいいですよ。 運動って。
ぜひ。

なるほど。
(フレディのほえる声)

じゃ 失礼します。 ほら行こう フレディ。
じゃ 失礼します。

(優子)どうも~。

☎(編集者)
読み切りの原稿 進んでますか?

う~ん それが まだ 何のアイデア
浮かばなくてね~。

☎(編集者)またまた そんな。

あっ!

風呂といえば。 なあ?
ええ! いい入浴剤があるんですよ。

アロマ効果があって しかも
お湯を浄化してくれて。 ねっ?
ええ。

<「ロハスと佐野夫婦」。
からかいがいがあるな>

☎(編集者)あっ 今 何か いいアイデア
浮かびましたね?

いやいやいや…。

<ダメだ ダメだ。 これからも この町で
暮らすんだから>

えっ 一緒に行く?

ああ。
ヨガに?

ああ。
あなたが?

ああ。
何で?

何でって…。

<「ネタになりつつある
佐野夫婦に会いたくて」

何てことは言えない>

何となく…。

私 足が上がらないんだけど。
えっ?

笑ったら 承知しないからね。

ハハ…。
ちょっと。

待って。

こんにちは。
こんにちは。

こんにちは。
こんにちは。

どうも。
こんにちは。

ねえ 里美さん 今度これ エコタンクが
入荷したんですって。

ああ ちょうど欲しいと思ってたんです。
エコタンク?

雨水をためるタンクのことよ。

日本の豊富な雨量を有効利用して
自然破壊の元凶となる

ダム建設を防ぐのが目的なの。

えっ 5万もするの これ?

ちょっと 品のないこと言わないでよ。

雨水は 水道水みたいに
塩素が入ってないから

植物にも優しいのよ。
そうそう。 園芸用には これが一番。

この水で作った うちのローズマリーとか
ミントもな?

おいしいよね。
おしゃれ~。

持っていきますから。

<この笑顔をうさんくさいと思ってしまう
自分が いけないということは

よ~く分かっている。 が しかし…

ああ… 小説の出だしが浮かんでしまった>

あっ すみません。

大塚さん。
はい。

僕より 2歳も若いんですってね。

<聞こえる声で わざと言うなよ>

関節なんて すぐ 柔らかくなりますよ。

ねえ。
体の変化を感じるって いいもんですよ。

ああ そうですね。

(関節の音)

…手と手の間 右足左足 戻ってきたら

そのまま ルックアップまで。

はい 前屈。

自分の呼吸 内側に集中していきます。

<書きたい。 書きたい。 書きたい。
書いてしまうか。 いや ダメだ>

そのまま 手を開いて 肩の高さ
視線は 右手の延長を見ていきます。

<俺は 作家なんだぞ。
書かずしていいのか?

近所の主婦たちなんて
どうせ 小説なんて読まないよ。

だったら…>

♬~

<妻と玄米御飯?>

<これって 私のこと?>

(村上)最高です! 最高ですよ!

佐藤夫婦も いいキャラですよね~。

本当は 佐野夫婦なんだけどね。

いや 「妻と玄米御飯」。
これぞ 大塚さんの真骨頂ですよ。

僕も ロハスブーム大嫌いだったんですよ。

あれって 善意の
ファシズムじゃないですか。

自分だけ ピュアみたいな顔して もう
偽善ですよ。

うん うん。

大体 亭主に玄米食わせる女房なんて
ろくなもんじゃないですよ。

いや それ うちだから。

あっ すみません。

家族の健康を気遣う
いい奥さんかもしれませんね。

先生 それにしても 傑作ですよ。
これは 来た!

読んだ瞬間 面白くて面白くて
ガッツポーズ出ました。

♬~

もしかして…。

まさか…。

♬~

これは…。

おお~!
会いたかったよ 白い御飯。

3人共 これからは もう 玄米を
食べなくていい。

私は 玄米と野菜の食生活を続けるけど
つきあわせるつもりもないし

献立は これからは別々。

お熱いうちに どうぞ。
(2人)いただきます!

いただきます。
いただきます。

うまい!
うますぎる。

俺だけでも また 玄米御飯を
食べようかな。

結構です。

共感しない人に作るの 嫌だから。

夫婦って 時間をかけて
分かり合っていくものだと思ってたから

よかれと思って いろいろやってきたけど
もういいです。

私は私。 あなたは あなた。

これからは そうやって
生きていきましょう。

私も覚悟 決めましたから。

♬~

♬~

≪(フレディのほえる声)

私も 覚悟 決めましたから。

家出…。

村上君 大塚です。 大変申し訳ない。

今回の原稿 ボツにして下さい。

☎(村上)えっ? いやいやいや
何言ってるんですか!

これ 大傑作ですよ。
そんな もったいないこと。

これ 大塚さんの短編の中でも
ベスト3に入りますよ。

そうかもしれないけど… 女房が。

☎(村上)大丈夫ですって。 この作品の
ユーモアは 万人に伝わりますから。

明日から 校了です。
来月号の巻頭を飾るんですから。

巻頭! ちょっと ダメダメダメ。 ダメ!

☎(村上)大の直川賞作家が
何をおっしゃる。

今から そっちに行く。
☎(村上)えっ?

泊まり込みで 何か書く。

ダメダメダメ…。

こんな時間に どこ行くの?

編集部に泊まり込みで 原稿を書いてくる。

3日ぐらい帰れないかもしれないけど
行ってきます。

やめてくれよ。
えっ?

家出なんて…。

家出と思ったんだ。

<バカにされて 本当に腹が立ったけど
反省することもあって

私は ロハスに終止符を打った>

<ロハスから離れたら
友達までいなくなった>

<私は ただ のめり込むものを
探していたのかもしれない>

♬~

<そんな私は ふと気が付くと
一人で走っていた>

<午前中 夫は仕事。 私は 洗濯掃除>

<昼御飯は 夫と2人 ざるそばを食べる。
毎日のルーチン>

<いつかいつかと 幸せを夢みて
頑張ってきたのに

ようやく訪れた日々に
満たされないなんて>

<一人で頑張れるランニングは
私には うってつけだった>

里美 何か食べ物…。

まだ帰ってないのか…。

何だ 遅いじゃないか。 恵介か…。

ただいま。
お帰り。

ただいま。
洋介か…。 お帰り。

腹へった。

何かあったの?
お母さん まだ帰ってこないんだ。

どっから?
ランニング。

あっ ソーセージあった。
お母さん戻ってくるまで待ちなさい。

何時に出かけたんだっけ?
2時ごろ。

2時…。
えっ もう2時間もたってるじゃん!

大丈夫だよね?

事故とか…。

警察… 行ってくる。

ただいま!
もう 何やってたの?

聞いて。 今日ね 調子がよくて
16キロも走ったの。

私の 最長記録!

御飯ね…。

へえ 奥さんが ランニングを。

そうなんだよ。 安上がりな趣味だから
いいんだけどね。

また 取りつかれちゃって。

それ 短編になりますよ。
いいですね。

でも 多かれ少なかれ 人は 何かを
心のよりどころにして生きてますからね。

時間を持て余してるのかもな~。

そうだろうな~。

昔は そんなことなかったんだけどね
社交的で。

旦那さんが著名人だし お金持ちだし
みんな敬遠しちゃうんですよ。

いやいや うちは ぜいたくなんて
してないよ。

でも 回転寿司に行かないでしょ?
バーゲンセールに行かないでしょ?

100円ショップとかも行かないだろうし。

とにかく 女性は 生活レベルが

同じ人同士とじゃないと
つきあわないですよ。

ほら スーパーの買い物一つだって
一人だけ 高級な卵とか

霜降り和牛とか かごに入れてたら
「ああ 違うのね~」って。

なるほど。
菊池…。

すみません。

うちが主催する 今度のマラソン大会
エントリーしたらいいじゃん。

いや 我が家は 公私は別だから。

そうおっしゃらずに。
結構な人気で そこそこの倍率なんですよ。

そうそう うちで書いて下さいよ。

タイトルは 「妻とマラソン」。

いいですね。

もう 家庭のことは
書かないって決めたから。

私 独身だから分からないですけど

自分だけ取り残されて
焦る気持ちもあるんじゃないかな。

えっ?

ずっと隣にいた人が 先に
階段を上がっていっちゃうっていうか

大塚さんのところって
友達夫婦じゃないですか だから余計に。

だから きっと 頑張れることが
欲しいんじゃないかな~。

♬~

なあ?
はい。

恵介と洋介が大学生になったら
何か好きなこと始めてみたら?

好きなこと?
ロハスのショップを出すとか。

無理無理。 ノウハウないもの。
資金は 俺が出すよ。

甘えると ろくな結果にならない。
じゃあ 他に何かない?

私 何か 同情されてる?

そんなことないよ。

そんなに つまんなそう?
いやいや そういうんじゃなくてね。

最近 友達づきあいとか どうなの?

投資信託 失敗したじゃない?

ひどい目に遭ったって ご近所の人に
ついこぼしたら たちまち広がって

「いい気味だ いい気味だ」の大合唱。

うそ…。

もちろん 面と向かっては言わないわよ。

でも 耳には入るし 態度で分かる。

「大変ね」なんて言いながら
目の奥は笑ってる。

ありがとう 気にかけてくれて。

♬~

出版社から 私宛? 何だろう。

えっ! えっ!

何それ。

えっ ほんと? ほんとだ 届いてる。

ありがとうございます。
よろしくお伝え下さい。 また連絡します。

あなた これ どういうこと?

出版社主催のマラソン大会に
出てみたらどうかって。

えっ?
いいじゃん出れば。 出なよ お母さん。

簡単に言わないでよ。

今日 何キロ 走ったの?

20キロ。
あと22キロか。 走れるって。

無理よ。
無理だよな~。

俺 自転車で伴走しようかな。

そしたら 俺は コスプレで。
何言ってんの。

断るなら 早めに電話したほうがいいよな。
参加人数の問題もあるし。

今 電話しよ。

ちょっと待って!

☎(呼び出し音)

♬~

<出ると決めてから妻は
一層 マラソンに打ち込んだ>

<私と違って まじめな性格がゆえに
走る以上は ちゃんと完走したいようだ>

<マラソン大会当日>

はい お母さん これ。

どう? 似合ってる?
似合ってる。

じゃあ 行ってきます。
(3人)行ってらっしゃい。

<たまに思い出す ファミレス時代。

いつも時間がなくて 体力的にも
毎日つらかった。

でも 張り合いがあった>

<42キロを走ること もう若くはないし
無理だと思ったけど

来年は もっと若くなくなる。
再来年は もっともっと…>

お母さん 頑張って!

目指せ 完走!

うん!

お母さん 無理するなよ。 棄権したって
恥ずかしいことじゃないんだから。

半分歩いたっていいんだ。

ダメだよ そんなの。

試合とかレースは 死ぬつもりで
ギリギリまでやって

やっと勝つんだからね。

そうだよ。 最後まで諦めない!
自分に勝つ。 あとは根性だ!

<若いというのは 残酷だ>

分かった。 お母さん 頑張ります!

あっ 編集長。 この度は どうも。

いいですね。

書きませんよ 家族のことは。

いいですね~。
書きませんから。

(歓声)

♬~

違った。
もう ピンクのキャップだらけだよ。

あっ 来た!

♬~

お母さん 頑張れ!
お母さん 頑張れ!

♬~

お母さん 頑張れ!

♬~

お母さん 頑張れ!

♬~

お母さん ペース速いな。

大丈夫かな。

<どうかどうか 完走させてやって下さい>

(歓声)

すみません すみません。
すみません。

(恵介)お母さん ダメかな。

お母さん 大丈夫?

大丈夫? お母さん!

もういいよ。 もう十分だ。

♬~

<もうダメ。 ほんと限界。 でも…>

お母さん!

♬~

(歓声)

お母さん 遅いね。
歩いてるのかな。

歩いてたって すごいよね。

ああ…。

あっ 来た! 来た来た来た…。

違うよ。
また 違うか。

<戻ってきたら 何て声をかけようか。
「お疲れさま よく頑張った」。

でも 本当は 「ありがとう」と言いたい。
今 心にあるのは 感謝の気持ちだ>

行ってきます!

♬~

私 パート辞めてもいい?

ああ。

もう お金の心配しなくていいんだ。

<いつも支えてくれた。

そして 頑張る姿を 諦めない姿を
子供たちに見せてくれた。

だけど 「ありがとう」なんて
そんなこと言えるか?

てれるしな~。
言葉にするのは ハードルが高い>

来た! 来た!
あっ 来た!

来た!
来た!

お母さん こっちこっち!
こっち!

お母さん!

頑張れ!
頑張って!

頑張って お母さん! 頑張れ!
お母さん もう少し ほら!

頑張れ!
頑張って お母さん!

<もう少し。 あと少し。
みんなが待ってる>

頑張れ お母さん!
もう少し 頑張れ!

<何としても ゴールする姿を見せたい。
ここまで 応援してくれたんだ>

お母さん 頑張れ!

よっしゃ~!
やった!

<やった!>

<マラソンは 一人でも頑張れるから
始めた。

だけど こんなにも 家族の力を
借りることになるなんて>

お疲れさま。

お疲れさま~。

♬~

<こんな私が 2年後
まさか あんなことになるとは。

人生とは 思いもよらないことの連続だ>

♬~