ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

詐欺の子 中村蒼、長村航希、高橋ひかる、渡邉蒼、桃井かおり、イッセー尾形… ドラマの原作・キャストなど…

『NHKスペシャル ドラマ「詐欺の子」』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド

  1. 検察官
  2. お前
  3. 大輔
  4. 和人
  5. 電話
  6. 本当
  7. お金
  8. 仕事
  9. 大丈夫
  10. 玲奈
  11. 光代
  12. 池谷
  13. 普通
  14. ドア
  15. 遠山
  16. 裁判官
  17. 友達
  18. お疲れ
  19. お疲れさ
  20. パク

f:id:dramalog:20190323223130p:plain

『NHKスペシャル ドラマ「詐欺の子」』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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NHKスペシャル ドラマ「詐欺の子」[解][字]

主演:中村蒼×桃井かおり振り込め詐欺に手を染める若者たちの姿と被害者の苦悩をドラマとドキュメントで描く。「格差社会ニッポン」が生み出した「詐欺の子」とは!?

詳細情報
番組内容
一人暮らしの光代(桃井かおり)は、警察のオトリ捜査に協力、14歳の「受け子」の和人(渡邉蒼)の逮捕に貢献する。和人の取調べが進み、「見張り」の遠山(長村航希)も逮捕される。様子を伺うため、裁判所に傍聴しにいく「かけ子」の大輔(中村蒼)。するとそこに証人として光代が現れる。光代は、以前振り込め詐欺にあっていた。大輔は光代の証言を聞くうちに、金銭だけでなく、家族の絆が引き裂かれる被害者の苦悩を知る。
出演者
【出演】中村蒼,長村航希,高橋ひかる,渡邉蒼,桃井かおりイッセー尾形,坂井真紀,濱津隆之奥田洋平,青山倫子,村杉蝉之介,多田木亮佑,三宅民夫みのすけ,鉄平
原作・脚本
【作】高田亮

 

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待て!
おい 止まれ!

待て~!

こら~ 待て~!

(大輔)早く 早く!
早く乗れ!

早く 早く!
(遠山)行け 行け 行け!

もっともっと!
止まれ!

やべえ めっちゃ来てる!
早く飛ばせ!

飛ばせ!

(キャスター)次のニュースです。

東京都八王子市にある
日本最大の少年院 多摩少年院で

「詐欺」が「窃盗」を抜き
入院理由の第一位になりました。

全国で 詐欺に手を染める少年が
増え続けています。

警察庁によると 去年 オレオレ詐欺など
特殊詐欺に関わったとして摘発された

18歳以下の少年少女は 全国で過去最多

754人となりました。

また 詐欺の電話をかける
いわゆる 『箱』は

カラオケボックス
貸別荘を転々とするなど

手口も巧妙化しています」。
(チャイム)

(店員)いらっしゃいませ。 こんばんは。
こんばんは。

ビジネスパックで。
ビジネスパックで。 はい。

ハバラさんが
もし 裁判を起こされますと

交通刑務所の方に 半年以上2年以内の
服役になってしまうんですよ。 はい。

大変恐縮なのですが
近くの銀行のATMで

還付金を受け取ることが
できますので…。

操作のしかたですか?

それは こちらで教えますので
大丈夫です。

お母さん 本当ごめんね。

もうちょっとだけ待てない?

もうすぐ 弁護士事務所の人 来るから。

(光代)もうちょっと もうちょっとって
どれぐらい待てばいいの?

もう… ちょっとねえ お母さんね
熱あるから… 300円しかないわよ。

はい 切るわよ?
切るわよ? はい。 はい。

(和人)こんにちは。

あの… 弁護士事務所の者です。
ああ…。

娘さんが電話で お金を…。

ありがとうございます。

確かめないと。

(佐竹)確保~!

(佐竹)はい。 14時42分 確保!

もう あのバカ!

お前 子どもじゃねえか。

いくつだよ。
(大山)いくつなんだ。

14…。

(佐竹)はあ?

14歳です。

おい 受け子 パクられたぞ!
本当に言った?

待ち伏せされとるって
あいつに言ったんかよ!

電話切られたんだよ。 もう一回かけりゃ
よかったじゃねえかよ。

お前 見張りだろ!
おめえが止められなかったのかよ!

パクられた。 撤収 撤収!

こっち デカ見えとんのに
動けんだろうが!

バラシあるから切るぞ。

おい! パクられた。 撤収!
あ~ いや… まじっすか。

おい 撤収するぞ。

♬~

(ドアの開閉音)

ご両親も
心配しとったよ。

警察に協力して 安心させてあげな。

はい。

それで 最初に
受け子の仕事のことを知ったのは いつ?

ああ…。

何か 同じ中学の人が
「すごい簡単だ」って言ってて。

(佐竹)真面目に勉強しとったんだよな?

何で こんなことしたの。

あっ なあ 和人。 うん?
受け子って知ってる?

(和人)ちょっと やってみたかったし…。

はやってるっていうか
みんなやってて。

(和人)塾の帰りに聞いてみたんです。

友達の先輩が詳しい人で。

お疲れさまで~す!

お疲れさまです。
遅れて すみません。

で こいつがさっき言ってた
あの 受け子やりたいって…。

(宮下)あ~ 何 やりたいの?
はい!

じゃあ 電話番号教えてよ。
あっ はい。

すげえ簡単だから
余裕でできるよ。 俺の友達なんで

俺の紹介で いいですよね?
分かった 分かった。

宮下の紹介の子?

はい。
じゃあ 乗って。

あっ 何か 空いてるとこ座って。

チッ! 狭え。

あっ お疲れさまです。
遠山です。

はい。

あっ 今出ます。

はい。 よろしくお願いします。

♬~

お疲れっす。

お疲れっす。
また連絡します。

うえ~い! お疲れで~っす。
お疲れ~。

ちょっと スーツ エロない?

何それ。
ハハハハ。
はい。 どうぞ。
あざっす。

おお!
(玲奈)やばくない? これ。

こりゃ すげ~な。
(玲奈)神引きだわ。 うえ~い!

うぇい! ナイッス!
うえ~い。

いや これ まじでさ
今日 うち神ってると思うんだよね。

何で? すごいね。 えっ。
この中だったら 私 いくらか抜いても

ばれないんじゃないか
って思うぐらいの量だよ これ。

こんなもん?

髪形も変えてみたら?

どこ変えんの? これ。

あっ かつらあるじゃん。

かつらね。

それ着て…。

お前 「ポケモンGO」ダウンロードした?
はい。

職質されたら
ポケモン探してます」って言うんだぞ。

はいっ。

はい!

これ ひどすぎでしょ!

まず このかつらは 要らない。
やっぱ 駄目だ。 まじ? うわっ。

 

あっ 母さん。 どうしたの?

(春美)大輔?

仕送りのことなんだけど…。

何 仕送り?

(春美)ああ いいの?
こんなにたくさん。

いいんだよ 使えば。

歩合制だから 少ない時は送れないよ。

毎月 その額じゃないから。

(春美)そうだろうけど…。
あんた大丈夫なの?

大丈夫 大丈夫。

ちょっと今 忙しいから切るけど いい?

うん。
ああ… またね!

うん。
じゃあ また。

手 出して。

これで 指紋 残んなくなるから。

この公園で待ってて。
はい。

携帯 生かしとけよ。

かかってきたら 言われたとおりに
動けばいいだけだから。

はい。
はい。

頑張れ 和人!
はい…。

 

もしもし?

あっ 公園に着きました?
(和人)はい。

どうぞ よろしくお願いします。

おにいさんは 私の指示どおり
動いてもらえれば 大丈夫なんで

安心して下さい。
(和人)はい。

じゃあ…
降りたのと反対の方から 出て下さい。

今 出ました。

出たら まっすぐ道なりに
進んで下さい。 はい。

おにいさんは 会社員の設定です。

荷物を受け取りに行くだけの
簡単な仕事ですから

ごく自然に歩いて下さいね。
はい。

で その先… 右側が駐車場
もう少し行くと 畑になってますね。

(和人)はい。

OKで~す。

突き当たりを左に曲がったら

その先の 三差路の右側にある家が
対象の家です。 対象…。

あっ 対象っていうのは
お客さんのことです。

右側に オレンジの屋根瓦の家が
見えてきましたか?

はい。

それが 対象の家です。

対象の家を見つけたら
表札を確認して下さい。

来た 来た 来た。

あ~ ありました。

山田…。

はい。 合ってます。

対象が出てきたら「経理の田中です」
って言えば 分かってもらえるはずです。

はい。

それじゃあ
ピンポンして下さいね。

(インターホンのチャイム)

会社の方?
(和人)はい。

経理の田中です。
ああ…。

「会社の者が
お話ししたいって言ってます」って

携帯 渡しちゃって。
はい。 えっと…

会社の者が お話ししたいと…。
はい!

もしもし? はい。
あっ もしもし キタムラです。

それでは 田中に用意したものを
渡して頂けますか?

はいっ。 分かりました。

どうぞ よろしくお願いします。
はい。 大丈夫ですよ。

封筒 結構分厚くない?
分厚いね~。

いくらかな~。

お疲れさまでした おにいさん。

これで 仕事は終わりです。

今 車手配しますんで
まっすぐ普通に歩いて下さいね。

はい。
落ち着いて。

少し急いでるぐらいの速度ですよ。

もう対象は いませんね?

大丈夫です。
走れ。

おい 乗れ 乗れ 乗れ! はい 閉めて。

おお~。

見してみ。

(玲奈)おっ!
お~い!

すげえじゃん お前。
やるじゃん! うえ~い!

絶対ミスると思ってたわ。
ねえ。 これで仲間だよ。

緊張しましたけど…

すごい簡単だと思いました。

で 君には いくら?

僕がもらったのは…。

ほい! お疲れ!

(和人)3万円でした。

お前 めっちゃビビってただろ?

(笑い声)

いや… 正直怖かったです。

大丈夫 すぐ慣れるから。

でも 今 全然 欲しいものがなくて…。

なし?
最近の若者は これです。

うっす! 俺 ちょっと車の運転あるんで
メロンソーダで。

あ~い お疲れ~っす。
お疲れ~。 お疲れ~。

そんな?

いや~!
は~! 最高!

じゃんじゃん いっとけ。
やっぱ 限るね~。

限るね?
限るわ。 ビールに限る?

限りますわ。

お前 金とか 親に見つかんなよ。
ああ。

親と住んでんだ?
はい。

お前 今 どこ住んでんだっけ?
普通に ネカフェ。

えっ。
あと 友達んちとか?

お前 友達いねえだろ。
はっ? 誰が言ってんの~?

そんなに 金に困っとった?

いや… 金っていうか。
何?

いや~ あの…。

何か… 楽しかったんです。

♬~(テレビ)

多分 大丈夫だと思います…。
はい。

今 対象来ました。

紫色の上着

あっ 封筒も持ってます。

こんにちは。 あっ はい。
私 九条さんの後輩で

鈴木と申します。 あっ 鈴木さん。
はい。

この度 本当に申し訳ございませんでした。
あ~ いえいえ 大丈夫ですよ。

あっ あの こちら
よろしくお願いいたします。

ありがとうございます。
確かに受け取りました。 お願いします。

うい~ お疲れ。

本日は おいくら万円ですか?

(玲奈)いくらでしょうかね?

えっ! すごいじゃん 和人!
500あるよ 500!

ハハハ! やったな~。 うえ~い!
(和人)うえ~い!

よっしゃ 焼き肉行こうぜ 焼き肉。
(玲奈)行きた~い!

じゃあ モッ君のおごりね。
任しとけ!

和人も行くよな?
(和人)はい。

うお~い!
(和人)エヘヘヘ。

(玲奈)えっ じゃあ そのあと
カラオケ行こうよ。 (和人)行きたいです。

どうしても? (玲奈 和人)どうしても!
じゃあ ちょっと見せてよ

和人の行きたい気持ち。
(玲奈)よし。 見せて!

(和人)行きたいっす!
遠山さん 連れてって下さい!

OK! (和人)よっしゃ。 やった~!
(玲奈)おっ。 かっこいい!

♬「ジョギングしていた 大工の頭領に」

♬「ガキのまんまだと 笑われたのさ」

立てよ お前!

歌え!

(佐竹)利用されてるとは思わなかった?

(和人)最初は 全然思ってなかったです。

仲間だと思ってました。

その仲間っていうのは…

この男?

(佐竹)遠山元宏。

(村岡)フフッ お前 その頭どうした?

転んだか。

(磯貝)ボコボコにやられたな。

いくら持ってかれた。 ん?

(村岡)受け子たちが集めた金が
車にあったんだよな?

だから たたかれたんだろ?

(村岡)あの車で何やってたかは
分かってる。

詐欺の受け子を現場まで
送ってたんだろ?

(磯貝)やべえよなあ。
上 怒ってんだろうな~。

(村岡)もう戻れないな。

お前も パクられたら
面倒見てやるって言われただろ?

(磯貝)オレオレのやつらは
みんな 言われてんすよね~。

お前 信じてねえよなあ。

あ?

本当に すいませんでした。

(池谷)謝って済む問題じゃねえぞ!

すいません。
おい!

何で あいつをドライバーにしたんだよ!

なあ 俺 言ったよな。

知り合いは使わない
本名で呼ばない

直接 会わない!
はい…。

でも…
あいつは しゃべりませんよ。

お前 分かってねえな。
おい。

楽して 金稼ごうとするやつが
そんな 口堅えわけねえだろ!

なあ!
3日も留置されてりゃあよ

ペラペラしゃべり始めるに
決まってんだよ!

何やってんだよ。

でも… 証拠が出なきゃ。

お前 それ本気で言ってんのか?

証言一本でもな
十分 有罪になる可能性はあんだよ!

(舌打ち)

なあ 先生。

今日から もう仕事はしないこと。

家にも帰らないこと。

知り合いにも会わないように。

死ねってこと?

(池谷)そうしろ そうしろ。

(池谷)お前 裁判傍聴してこい。

で あいつが何か言ったら
すぐ俺に報告して お前 そのまま飛べ。

遠山を助けてやって下さいよ。

(板倉)彼は どうせ 実刑 食らうよ。

併合罪で 5年はいくんじゃないか?

大輔 どうしたの?

こたつで寝ると 風邪ひくよ。

テレビ見てたら 寝ちゃってた。

もっと マシなもん食えよ。

金送ってんだろ。

いつも ありがとね。

何か飲む?

いいよ 自分でやるから。

あんた ちゃんと食べてんの?

来るって聞いてたら
何か用意しといたのに。

今日は 泊まってく?

うん…。

そうしようかな。

じゃ 寝巻き 出しとくね。
ううん。

いいよ 自分で出すから。
いいから ほら。

座ってなさいよ。
ほら。

あっ なっちゃん元気?

もう とっくに別れてるから。

何でよ~ いい子だったのに。

信用できねえからだよ。
えっ?

いや 何でもない。

ここ置いとくね。
うん。 ありがとう。

(河北)う~ん。

何にも しゃべってくれないんじゃあさ

弁護のしようがないんだよね~。

あっ 君
有罪は もう間違いないの。

じゃあさ
刑を どこまで軽くするかとかさ

そういう弁護方針をね 相談しよ。

仲間には 裏切られてさ…。

おいおい おいおい おい!

上は すっごい金稼いでて

君は いいように使われてさ

リスクばっかり背負わされて

襲われてさあ。

で 捕まっても 何の助けもないじゃない。

まだ かばう?

んっ?

何も話せません。

♬~

おい。

うい~っす。

どう? いい物件あった?

家族全員 留守の家とか
なかなかないから。

何だよ。

もう 明日から日雇いねえから
やりてえんだけど。

空き巣の物件ぐらい
自分で探せよ。

あ~。

じゃあ 今日行く?

いや もう行かねえよ。

自分で行ってこいよ。
(クラクション)

大輔~!

あっ 坪井先輩。
お久しぶりです。

久しぶり~。
どうしたんすか。

大輔。
グレーな仕事あるけど やる?

飯でも食いながら話すか。

ほら。

見てみろよ あれ。

ゴルフやってる
じいさん ばあさんだよ。

ナイス ショット。

頂きます。

このゴルフ場の会員権

いくらだと思う?

2, 000万だぞ。

会員の平均年齢が 大体68で
貯金が 2, 000万。

月18万の厚生年金もらってよ

持ち家だから 家賃はなし。

大輔のおふくろ スーパーでレジ打って
お前 月いくらだ?

いい時で 13万とかです。

お前は スーパーの売れ残りで
育ったんだろ?

はい。

あいつらの孫は
毎日 うまいもん食ってよ

じじいになったら
ここで ゴルフするんだろうな。

お前らには 絶対無理だ。

はい。

どうしてか分かるか?

ああいう じじい ばばあが
金を回さねえからだよ!

♬~

お前らが 死んでる金を世の中に出せ!

いいか?

電話で話して すぐ
100万200万って出せるってとこはよ

金が余ってる家なんだよ!

なあ? おい。

お前んちよ
すぐ200万出せって言われて 出せるか?

いえ…。
なあ? 出せねえだろ?

なあ。 俺たちが食ってけねえのによ

じじい ばばあのとこにはよ
金が有り余ってんだぞ!

おかしいと思わねえか?
なあ。

そりゃ 俺だってよ

「金が欲しけりゃ働け」って
言われたよ。

日雇いの工事か 工場。

お前らも働いてたよな?

どうなったよ。

外国人に仕事取られました!

向こうの方が 日給安いので。

なあ?

働きたくてもよ
仕事なんか ねえよな~?

なあ。

いいか?

お前らにはよ ここしかねえぞ もう。

ここしかねえぞ もう!
いいか?

こっから逆転しろ。

いいな?
人生変えるんだよ!

お前たちなら 絶対できる!

絶対できる!

できるよな?

(一同)はい!

(インターホンのチャイム)

(ドアが開く音)

あっ 前園です。
飯島弁護事務所から来ました。

お待ちしておりました。

この度は うちのヒロシが
大変ご迷惑をおかけしまして

申し訳ございませんでした。
おい! お前!

止まれ!
おい てめえ!

こら~!

(クラクション)

早く 早く! 早く乗れ!

早く 早く!
行け 行け 行け!

おい!

お前 ちゃんと見張っとけよ!
ハハハ。

ふざけんなよ! 普通に お巡り
めちゃめちゃ おったじゃねえかよ。

30人ぐらいよ。
さっきは いなかったんだって~。

本当に下見したの?
したって! じゃあ 何で いんだよ!

逃げられたんだから もういいだろ。

したのに 何で あんないんだよ お前。
ハハ。

あ~ そうだ そうだ そうだ。
で で で?

金は?
うるせえわ もう。 あるよ。

まじで まじで まじで?
ハハハ すげえ!

はっ?

何だよ これ。
2万しかねえじゃん。

最悪なんだけど。

よしっ。
お疲れ。

あっぶね!
ヘヘ。

もう 要らねえか。

そらっ!
アハハハハ。

めっちゃきれい。

あいつの仕事 まだやんの?

やるよ。

ほかに稼げる仕事なんか ねえし。

パクられるよ?

お前は もうやめろよ。

お前は 高校行って
大学行って 就職しろよ。

俺も やるよ!

お前さ 高校クビになるよ?

まあ そん時は そん時っしょ。

本当かよ。

よし。

おら!
危ない 危ない!

おい こぼれる…。
降りろ!

こぼれた。 おい~。

いいんだよ また買えば。

お前…。
M字開脚だ!

(検察官)罪名および罰条 詐欺未遂。

刑法250条 第246条 第1項 第60条。

以上です。

(裁判官)被告人には
黙秘権が保障されていますので

言いたくないことは
言わなくても構いません。

ただし ここで述べたことは

有利不利問わず 全て証拠となりますので
注意して下さい。

(裁判官)起訴事実に
間違いはありませんか?

はい?

(裁判官)起訴事実に
間違いはありませんか?

あっ 黙秘します。

(裁判官)弁護人 ご意見は?

え~ 弁護人も
意見を保留したいと思います。

(店員)はい いらっしゃい
いらっしゃ~い。 いらっしゃいませ~!

お疲れさま~。
お疲れさま~。

(テレビ)「次のニュースです。

現金の受け取り役 いわゆる『受け子』を
車に乗せて 全国行脚をしながら

オレオレ詐欺で だまし取った金を
回収していた男が 逮捕されました。

逮捕されたのは
住所不定 無職の遠山元宏容疑者です。

警察によりますと 遠山容疑者は

受け子と呼ばれる 現金回収役として

既に逮捕された 14歳の少年と共に

名古屋市内の 70代の女性に

嘘の電話をかけ 現金300万円を

だまし取ろうとしたとして

詐欺未遂の疑いが持たれています」。

(裁判官)それでは
検察官請求の証人尋問を始めます。

証人は入廷して下さい。

何時ごろ 電話がかかってきましたか?

朝の9時です。

(検察官)相手に 何て言われましたか?

えっと 娘からで…

「友達に誘われて 株をやったら
最初は もうかったんだけど

次には損した」って。

何 ちょっと待って。
何 あんた やってるの?

え? 株なんて嫌いじゃないの。

サトちゃん 会社のお金で
株のお金 払ってくれてたみたいで…。

(光代)博打でしょう!

知らなかったの。
本当に。

(光代)どの子も…。

☎あっ お父さんには言わないで。 絶対。

うん?

うん。

もう お父さんには言えないけどね。

(検察官)それで 気が付いたんですね。

はい。 主人は 数年前に
亡くなってましたから。

(検察官)それで…
そのあと どうしましたか?

警察に電話をしました。

そしたら
「そのまま だまされてるフリし続けて

逮捕に協力して」というふうに
言われました。

(検察官)警察に協力した理由は
何ですか?

理由…。

(光代)「これは 犯罪なんだから

もう これ以上
被害者が出ないように」と…。

(検察官)いや。

数年前にも 被害に遭ってますよね?

ああ でも それは…。
(検察官)その時は

どういう電話でしたか?

その時は 大輔からで。

あ… あの 長男なんですけど

家を出て
連絡が取れなくなってるもんですから。


はいはい。

はい 小山田でございます。

ん? 大ちゃん?

あぁ… どうしたの。

驚くじゃないの。

(検察官)それで払ったんですね?

いくら払いましたか?

200万?

あっ 来たんじゃない?
(茂)あっ あの人か。

ごめんください。
はい。 どうも!

いらした。
大輔が ご迷惑かけて…。

あっ いえいえ。
もう ご迷惑を…。

どうぞよろしくお願いします。
はい。 お預かりいたします。

確かめて下さい。

はい。 確かに お預かりいたしました。

でも… あの…。

犯人が捕まったわけでもなくて

お金も戻ってきたわけでもないので

あれは 本当に 一体 何だったのか。

いまだに 何だか よく分からないんです。

何かニュースにも なったみたいで

ご近所の方も よくご存じでね

あの… 「子どもの声が分からないって
これはボケたんだろ」って言われて

「まあ オレオレ詐欺に支払うお金があって
羨ましいわ」なんて バカにされて…。

何かね 何か あの… 私たちの方が
何か 悪いみたいな言われ方して

何でしょうね。
娘にも責められて…。

☎(多香子)何で
相談してくれないの? 最初に。

テレビでも言ってるじゃん。
相談しろって!

ごめんね。 急だったからね。
☎(多香子)急じゃないよ!

普通 相談するの! お兄ちゃんから
電話かかってくるわけないんだから!

はい。

(光代)ごめんなさい。
☎(多香子)ごめんなさいじゃない。

(光代)迷惑はかけないから…。

☎(多香子)迷惑かけないからじゃなくって
もう… ありえん!

(光代)もう… もう お願いだから
もうやめて。

(検察官)旦那さんが自殺をしたのは
いつですか?

お金を渡してから
2~3か月でしょうか。

お父さん。

お父さん!

お父さん… うつになってたから。

でも 大輔から 電話がかかってきたの
本当にうれしかったんです。

(せき)

もしもし 母さん?

あっ オレオレ。
大輔だけど。

ちょっとさ
風邪ひいちゃってんだけど…。

(光代)大ちゃん?

あぁ… どうしたの。
驚くじゃないの。

ああ。
そう 大輔… 大輔だけど。

ごめんね。 もう ちゃんと間に入ってね

もっと大ちゃんの味方になってあげれば
よかったと思ってるから。 ☎うん。

そんなこと気にしてないよ。
一度 顔出しなさいよ。 ねっ?

お父さんもね すごく心配して…。

本当?
あのね お父さん 本当に変わったから。

いや… ゆっくり話したいんだけど

今 ちょっと
会社の車で 事故起こしちゃってさ。

(光代)ちょっと待って… 待って。

どうしたの? ケガした?
ケガしたの?

ちょっと落ち着きなさい。
ちょっと待って。

ちょっと待って。 代わるから。

え~っとね 人様に ケガさせた…。
おい! お前 何やってんだ!

ずっと連絡もしないで!
貸して。 怒っちゃ駄目でしょ!

私たちは ただ
息子を助けたいと思っただけなんです。

(検察官)
その気持ちが利用されたんですね。

でも あの… 今でも あれは
大輔の声だったと 私は思ってます。

だって じゃなかったら
私たちは 誰に お金払ったんですか?

それはね
詐欺グループの人間だったんでしょう。

でもね 私が 「大輔」って言う前に

あの子は
「オレ 大輔」って言ったんですよ。

あ… 私の名前も知ってて。

じゃあ どうして 大輔じゃなかったって
あなた はっきり言えるんですか?

そうでしょ?
(検察官)はい。

そうですよね?
(検察官)分かりました。

何が分かったんですか?

(検察官)そういう気持ちに
つけ込まれたんですね。

つけ込まれたって…。

私は とにかく 大輔から電話があって
うれしかったです。

それに 何か… だまされたから
だまし返すっていうような

あんな子どもを わなにかけて
捕まえるなんてことに協力したの

本当に後悔してますから。

この子だって
お金取りに来た子だって

まだ ほんの子どもじゃないですか。

さっさと 本当のお母さんところに
返してあげて下さい!

早く来いよ!
遅えよ! 早く来い!

♬~

(裁判官)本日は これで閉廷します。

次回は
3月4日の被告人質問になりますので。

♬~

板倉さん。

私のことは知ってるよね?
はい?

分かるよな?

お前 マジかよ…。
どうした?

ちょっと 俺
全部 しゃべります やっぱり。
うん?

すいません ちょっと待っ…
ちょっと ちょっと待って下さい。

こいつ あの
オレオレのかけ子を仕切ってる箱長で

その横にいるのが

あのグループのトップにいる
池谷ってやつの弁護士なんですよ。

こいつらね 今 俺のこと
脅しに来たんですよ。 (河北)表で聞く…。

あなたの言い分は 次の期日に聞きます。
は? 速やかに退廷して下さい。

いやいや…!
表で聞く 表で。

脅迫しに来てるんですよ?
分かった 分かった。

大輔!

お前ら 俺に何してくれた?
申し訳ない…。

遠山 使えねえけど
受け子の運転手 やらしてやるって?

おい 大輔! こっち見ろよ!
(河北)記録 残さないで。

おい 大輔!

(河北)いいから 出なさい! 遠山君!

何様なんだよ てめえは!
おい 刑事さんたち!

おい 帰っちゃうぞ あいつら!
(河北)いいんだ 帰って。

板倉さん! 板倉さん!

あいつ ちょっと
パニクってるだけですから。

落ち着いたら 考え直しますよ。

フッ…。

♬~

友達だからさ 心配して来てくれたんだと
思ったんですけどね

脅しに来ただけでした。
弁護士いたね。

弁護士は 板倉ってやつなんですけど

あいつ パクられたやつのとこ行って
脅す役目なんですよ。

もし しゃべったら

家族とか恋人とか やべえみたいなことを
におわしたりとか。

誰も信用できねえな。

俺と大輔はさ
小学校からのつきあいなんすよ。

ゆっくりでいいからさ
全部 話してくれるよね。

そいつが 俺のこと
殺すって言いに来たんすよ!

だから 最初からいこう。
最初っからさ 殺すもないわけだからね。

もしもし 母さん? 俺 ヨウスケ。

あのさ 落ち着いて聞いてくれる?

あっ もしもし 母さん。 俺 ケンジ。

ケンジだよ。

お母さん 今 弁護士のモリタさんが
家の近くまで来てるって。

ちょっと 家の外に出てもらえる?

(板倉)今日から もう 仕事はしないこと。

死ねってこと?
(池谷)そうしろ そうしろ。

(光代)さっさと 本当のお母さんところに
返してあげて下さい!

大輔! お前ら 俺に何してくれた?

(ドアが開く音)

お帰り。

(ドアが閉まる音)

何で 鍵しめてないの? 危ねえな。

あんたが来るって言うから
春巻きにしたのよ。

ありがと。

ほら こっちのが チーズ入ってるよ。
うん。

お布団干しといたから。
今日 よく晴れてたでしょう。

ここ 引っ越したら?

私は ここでいいわよ。

友達もいるし
知らないとこ行きたくないし。

年取ったら ここの階段 きついだろ。

(笑い声)

そんなに年じゃないよ。

もっと きれいで広いとこ 行きなよ。

金なら あるからさ。

うん。

遠山君 捕まったんだってね。

えっ?

あの子 詐欺やってたの?

えっ?
ニュースか何かで やってたの?

すげえな。

あんた 仲よかったよね?

うん まだ ここ住んでるころね。

あんたも やってんの?

やってるって 何を?

毎月 仕送りしてくれるけどさ
あれ 本当に 働いたお金なの?

いや 俺 結構 もらってんだよ。

うちの会社 歩合だから。

うん これ チーズのやつだ。

お金 使ってないから 返してきなさい。

あんた 誰の子になったの!?

よそのうちの子になりたかった!?

いや… 俺は おふくろの子だよ。

ずっと お金なかったもんね。

おふくろがさ 毎日 図書館で
本 借りてきてくれてさ

よく読んでくれたよね。

それぐらいしか できなかったから…。

楽しかったよ あれ。

うちの子に戻んなさい。

♬~

俺 返してくるよ。

(すすり泣き)

うまい。

(すすり泣き)

うまいよ。

(すすり泣き)

大輔んち おやじが
すげえ殴るやつだったみたいで

こっちに逃げてきたんですよ。

あいつのお母さん
脚 悪くしちゃってるんですけど

それも
そのおやじさんに やられたみたいで。

だから あんま働けないんですよね。

すげえ金なかったですもん。

自転車も買ってもらえなくてね。

ねえ 君も
自転車 買ってもらえなかった?

いや うちは 父親 会社員で

普通に 金はあったんですけど…。
うん。

まあ ちょっと 母親が やばすぎて。

殴られた? いや 全然。
うん うん…。

まあ 殴られて おしまいの方が
よかったんですよ 俺。

ずっと文句ばっか言ってくるんで
そっちの方が きつかったですね。

殴られるより きついの?

…うん。

子どもに ランドセルが似合わないって
言う親 います?

この嘉川大輔とは 気が合ったんだね?

まあ はい。
うん。

この池谷って 誰?

そいつは 大輔が OSやりたくて

地元の先輩に紹介してもらったんですよ。

何? OSって。

オレオレ詐欺のことですよ。

ああ それで OS。 え… 大丈夫ですか?

何だ
君たちにしては 工夫がないじゃないか。

あっ 社長 ありました。
あっ! ごめん ごめん ありがとう。

すみません すみません。
お待たせいたしました。

申し訳ございません。

ありがとう。
いえいえ とんでもございません。

この前 おっしゃってました
エントランスの自動ドアの修理

お願いしときましたんで。

詐欺グループは 大体

名義貸してくれる不動産会社
抱えてんですよ。

まあ そういうところで借りて
部屋決めたら まず

窓に 遮光カーテン。

これ 上と横と下
ガムテで ガッチガチに固定するんすよ。

どっから見られてるか 分かんないんで。

で 次が?

何台も。

(ドアが開く音)

♬~

お疲れさまです。

お~ お疲れ。
お帰り。

どうぞ。
お疲れさまです。 ありがと。

これ どこに しまえば?
上 上。

好きなの。
あ~ ありがとう。

♬~

あっ すいません。
この高額納税者の名簿

お願いします。
はい。

この名簿は
名簿屋で 普通に買えました。

ゴルフ場もですね?
はい。 はい 分かりました。

また お持ちしますんで お待ち下さい。
あっ お願いします。

♬~

お待たせしました。

はい。 じゃあ まず
岡崎の高校の卒業者名簿と

高額納税者の名簿と
ゴルフ場の会員名簿ですね。 はい。

はい どうぞ。
ありがとうございます。

もしよければ これ サービスです。
えっ あっ いいんですか?

はい。 頑張って下さいね。
ありがとうございます。

エナジードリンクみたいなの
一箱二箱 バッ くれるんすよ。

お店の人も分かってるんですよね
詐欺だって。

あっ もしもし 母さん?
俺 ケンタ。

(せき)
ごめん ケンジだ…。

ケンジ。 うん。
(不通音)

でも 俺は 電話が下手だったんで
すぐ クビになったんです。

そっから 俺は ラブホを泊まり歩いて

一人で OSやってたんです。

(河北)一人で?
はい。

ねえ
もうやめようって思わなかったの?

何か ほかの… 普通に働くとか。

いや… 特に ほかに
やりたいこともなかったんで。

おい。 金髪にした。

お前 何やってんだよ!

話 通さないで
一人でやっていいと思ってんの?

殺されるよ お前。

クビにしたの お前らじゃんかよ。

お前の仕事ぐらい
なんとかしてやるから

しばらく 送迎でもやってろよ。

はっ?
はい。

♬~

(池谷)おう 丸尾
お前んとこの箱 どうなってんだよ!

お疲れさま。
お疲れさまです。

(池谷)何で これしか稼げてねえんだよ!

(丸尾)すいません!
受け子が飛んじゃって!

(池谷)バカ!
お前 何 人のせいにしてんだよ!

お前 あれだ。
もう一回 受け子から やり直せ。 なっ。

4, 500万 ありました。
(池谷)俺たちが稼いで

キャバクラで飲みまくってよ

で その金で キャバ嬢たちが
錦で買い物しまくるんだよ。

そうやって 俺たちが
社会に 金を還元させてんだよ。

分かったか 丸尾! おめえはよ!
どうよ? 大輔。

お疲れさまです。
お疲れ~。

さすが 大輔。 今月も
お前の箱が一番でダントツだよ!

今月の分

2, 000万。
ありがとうございます。

来月も頼むぞ。 はい。
ハハハ!

でも 俺は 誰とも親しくするなって
言われてました。

酒も女も 全部禁止です。

下っ端ですよ。

(裁判官)それでは
検察官請求の証人尋問を始めます。

証人は入廷して下さい。

(ドアが開く音)

(ドアが閉まる音)

(検察官)本件犯行時 あなたは
どのような役割だったのか教えて下さい。

お金を受け取る役です。

(検察官)そのような役割を
ほかにも やったことがありますか?

あります。
(検察官)何回くらいですか?

10回くらいだと思います。

(検察官)一回やる度に
お金がもらえるからですか?

初めは 楽しかったからです。

(検察官)
どういうところが楽しかったんですか?

100万とか200万のお金を受け取って
遠山さんのところに持ってくのは

映画の中にいるみたいだったし

仕事が終わって

遠山さんたちと ごはんを食べに行くのが
楽しかったんです。

(検察官)
学校に 友達はいなかったんですか?

いましたけど つまんないし
学校も家も 嫌いでした。

(検察官)被告人といる方が楽しかった。

(和人)はい。

(検察官)何回目くらいから
楽しくなくなりましたか?

6回目ぐらいです。
それは どうしてですか?

その日は 僕のあとに
25歳くらいの男の人が仕事をしたんです。

(クラクション)

おい!

うわ~! あ~っ!

てめえ
誰が取ってきた金だと思ってんだよ!

お金は返します!
うるせえんだよ!

(和人)遠山さんは
いつも 助手席にバットを置いてました。

あぅ… ああ…。

逃げられるわけねえだろう!
見張られてんだよ てめえは!

(殴る音)

♬~

(検察官)それを見て どう思いましたか?

てめえ 逃げても 親狙うからな。

(和人)やっぱり…

違うんだって思いました。

♬~

(検察官)違うっていうのは?
具体的に言うと どう違った?

♬~

(和人)普通の人じゃないんだなって
思いました。

怖い人です。

(検察官)
それで やめられなくなったんですか?

やめたいって言った時があって。

(検察官)それは いつですか?

あっ 割り印が必要でした。
印鑑 持ってきて頂けますか?

はい。
印鑑 取りに行きました。

封筒 すり替えろ。

頑張れ。

おいおい 落ち着けよ。

すいません。

何 諦めてんの? 頑張れよ。

(玲奈)できるよ。

続けろよ。

えっ 何? キレてんの?
いや 違いますけど…。

じゃあ やれって。

もう…

やめていいですか?
はあ?

や… やめたいんです。

お前 ふざけたこと言ってんじゃねえよ。

お前の家も学校も 知ってんだからな。

逃げらんねえぞ。

はい! もう一回!

♬~

(玲奈)元宏君 ひどいよね。

あんな言い方 ないと思う。

仲間みたいなこと言っててもさ

結局 私たち 道具なんだよ。

使い倒されて 捨てられるだけ。

私なんかさ 最初入った時

荷物受け取るだけの普通の仕事だって
言われてたからね。

それで 何回かやったら

「もう抜けらんねえぞ」って
言われたんだよ。

「家も知ってんだからな
逃げらんねえぞ」っつって。

和人とおんなじなんだよ 私も。

そうなんですか。

そっから開き直って やってるけどさ

ぶっちゃけ もう逃げたい。

もうさ お金持って逃げない?

この車 お金 結構 集まんじゃん?
ねえ やろうよ。

そんなことしたら 殺されますよ。
家族とかも。

そんなの ハッタリだって 絶対。

すぐに 警察通報して
車のナンバー教えるとか?

パクられたら 何もできないでしょ?

誰にも言わないんで やめて下さい。

(ドアが開く音)
よいしょ。

コーヒー 甘いのと苦いの。

甘いの。 はい。
ありがとう。

はい お子様は 甘いやつ。

(検察官)やめたかったのに
詐欺の仕事を続けていたんですか?

はい。

(検察官)どうして続けていたんですか?

じゃあ 連絡あるまで待機な。
はい。

(ボールが転がる音)

すいません!
ありがとうございます!

入り口の方に 刑事いますね。

あっ 反対側にも またいました。

ちょっと 受け子を 一回 公園の方に
戻してもらっても いいですか?

ちょっと やばいと思います これ。

今 受け子 向かっちゃってるんですけど。
伝わってますか?

えっ ちょっと 電話切れてないですか?

おい 和人! やばいって!

えっ ちょっと 電話つながってますか?
言って下さいよ!

(検察官)あなたは
自分から捕まったんですか?

はい。

(検察官)
本件被告人から逃げるためですか?

そうです。

(検察官)以上です。

和人…。

ごめんね。

(裁判官)被告人は 発言を控えて下さい。

♬~

(ブザー)

≪ああ 開いてますよ。
あっ はい…。

すいません。
≪はい どなた?

すいません。

どちら様ですか?

あの…
以前 こちらに電話をかけてですね

あなたの息子さんのフリをして 電話して
お金をだまし取った者なんですけど。

本当に申し訳ありませんでした。

あなたは 誰?

あの… 前に こちらに 電話をして

多分 あなたの息子さんのフリ…。
いや

あれは 大輔の声でしたよ。

あ… それが 僕なんですけども…。

あれは 大輔でした。

それで その時の 今日は そのお金…。
何 言ってんの?

その時に あの 僕が…。
いい加減 帰って下さい!

いや あの…。
冗談じゃない。 何 言ってんの。

すいません。

申し訳ありませんでした。

(鍵をかける音)

このお金は 何~!

勘弁してよ もう…。

助けて 大ちゃん…。 嫌だ…。

嫌だ…。
(泣き声)

♬~

(篠原)
孫から 娘さんから 息子さんから

助けてっていう
そういう叫びが聞こえた時に

おじいちゃん
おばあちゃんっていうのは

自分が役に立つんだったら
いいよ いいよと言って

なけなしのお金を
とにかく振り込むのさ 渡すのさ。

(篠原)だまされて お金を払ってしまった
おじいちゃん おばあちゃん

家族から責められて
隣近所から責められて

「あいつは バカだ」っていって
陰口たたかれてさ

周りから責められてるうちに
どんどんどんどん 今度は

自分を責めるのよ。

これはね 悲しいことだし…

もう 詐欺師たちは
口をそろえて言いますよ。

「荷物運んだだけ」「人を紹介しただけ」
「電話をかけただけ」

「社会に金を還元しただけ」。

その言い逃れる姿

言い逃れ 言い逃れして
責任を引き受けない姿は どうも

この我々の社会と
似てる気がするんですね。

だから どうだということでは
ありませんよ。

ただ ダブるところがあるという。

この被告人 当初は 黙秘を繰り返し
かたくなな態度でしたが

今は 本件を
深~く 心から反省しとります。

いま一度
社会で更生する機会を賜りたく

裁判所に置かれましては

ご寛大なるご判断 お願い申し上げます。

これより 人定質問を行います。

被告人は 前へ。

(検察官)
今の気持ちは いかがですか?

申し訳ないなと思っています。

あなたの育った環境や
世代間格差の問題なども理解できますが

その状況から抜け出すために
犯罪以外のことで 何をしてきましたか?

まあ 勉強なんかしても
大学に行くお金なんて なかったんで。

(検察官)
ほかには 何か努力をしていましたか?

いや 努力って…。

(検察官)真面目に働くとか
資格を身につけるとか。

努力もせずに
環境が悪い 世の中が悪いと

人や社会のせいにしていたんでは
ありませんか?

違う。
(検察官)違わないでしょう!

あなたと似たような境遇の人でも
頑張ってる人は 大勢います。

あなたは 怠けていた。
何もしてこなかった。

犯罪に走ったのは
自分自身のせいではありませんか?

あなたは 老人からだまし取るという
犯罪への努力は惜しまなかった。

その労力を
まともな仕事に向けていたら…。

お前なんかには分かんねえんだよ!

(検察官)はい?

まともにやっていけないやつのことなんて
分かんねえんだろ お前は。

お前… お前らみたいに

まともに働ければ報われるとか

そういうふうに考えらんねえやつらなんか
いくらでもいんだよ。

だから オレオレがなくなんねえんだよ。

(検察官)言いたいことは
それでよろしいですか?

あなたと似たような境遇でも

まともに働いてる人の方が
数多くいるんです。

あなたは 怠け 何もしてこなかった。

犯罪に走ったのは
自分自身のせいであり…。

♬~

「もしもし? ゆったん?」。

「うん。 電話したんだけど…」。
「何だって?」。

「いけないんだって」。

「息子さんが運転されてね
交通事故 起こされてるんですよ」。

「大丈夫ですか?」。
「ええ。 ちょっと 息子さんが

冷静な状況じゃないものですから
こちらに連絡してきたんですけどもね

事故の状況とケガの状況
説明させてもらいたいんですよ」。

「銀行では順調でしたか?」。
「下ろしてきました」。

「よかったです。
現金を ご自宅に保管されてますよね?」。

「お母さん 心配だよ」。
「…じゃなくてさ

いや~ ちょっと今 大変なこと…」。
「何よ それ? 何かあったん?」。

「う~ん ちょっと あってさ…」。