ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

イノセンス 冤罪弁護士 第8話 片岡鶴太郎、市川実日子、坂口健太郎… ドラマの原作・キャスト・主題歌など…

イノセンス 冤罪弁護士#8【死刑囚を冤罪から救え!!24年前のお化けの謎】』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド

  1. 式根
  2. 事件
  3. 玲子
  4. 沼地
  5. ハァ
  6. 黒川先生
  7. 再審請求
  8. 聡子
  9. 大丈夫
  10. 和倉先生
  11. 年前
  12. 冤罪
  13. お化け
  14. ドア
  15. 黒川
  16. 証拠
  17. 証言
  18. イトエ電機社宅殺人事件
  19. お嬢さん
  20. シアン化カリウム

f:id:dramalog:20190309225708p:plain

イノセンス 冤罪弁護士#8【死刑囚を冤罪から救え!!24年前のお化けの謎】』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

☆無料で民放各局の動画視聴ができるTVerティーバー)!まずはココから!
民放公式テレビポータル「TVer(ティーバー)」

他にも、無料お試し期間のあるVODサービスが増えてますので、各社のラインナップを調べてみるといいかもしれませんね。

 

 

イノセンス 冤罪弁護士#8[解][字][デ]【死刑囚を冤罪から救え!!24年前のお化けの謎】

24年前の毒殺事件の死刑囚・式根(片岡鶴太郎)の冤罪を晴らして欲しいと聡子(市川実日子)から頼まれた拓(坂口健太郎)は、科学の力で逆転不可能な再審請求に挑む!!

詳細情報
出演者
坂口健太郎川口春奈趣里小市慢太郎正名僕蔵赤楚衛二杉本哲太志賀廣太郎市川実日子藤木直人 ほか

【第8話ゲスト】片岡鶴太郎星野真里螢雪次朗 / 酒井美紀 ほか
番組内容
癌で余命宣告を受けた、24年前の毒殺事件の死刑囚・式根(片岡鶴太郎)の冤罪を、生きている内に晴らしてほしいと聡子(市川実日子)から頼まれた拓(坂口健太郎)。マスコミから追われ続けた式根の娘・玲子(星野真里)からは、これ以上苦しめないでほしいと協力を拒絶される。当時の『引き当たり捜査』の写真に違和感を感じた拓は、秋保(藤木直人)の協力を得て警察が証拠を捏造したことを発見!希望の光は見えるのか……!?
監督・演出
【演出】本多繁勝
原作・脚本
【脚本】古家和尚
音楽
【音楽】UTAMARO Movement
【音楽プロデュース】岩代太郎
【主題歌】King Gnu「白日」(アリオラジャパン
制作
【チーフプロデューサー】池田健司
【プロデューサー】荻野哲弘、尾上貴洋、本多繁勝
【制作協力】AXON
【製作著作】日本テレビ
おしらせ
【公式HP】https://www.ntv.co.jp/innocence/
【公式Twitter】https://twitter.com/innocence_ntv
【公式Instagram】https://www.instagram.com/innocence_ntv/

 

↓高還元!もらい損ねてませんか?↓

Rebatesお友達紹介キャンペーン

 


♬~

♬~

♬~

(黒川 拓) お~。

お疲れさまです。

(和倉 楓) お疲れさまでした。
お疲れさまです!

じゃあ 黒川先生 私も失礼します。

お疲れさまで~す。
あっ。

♬~

あっ!
あっ!

あぁ ごめんなさい!
あつっ。

あれ? 和倉先生 これって…。

あっ それ 有馬さんに お願いして
貸してもらったんです。

あぁ…。

あっ よかったら 少しだけ
これ貸してくれませんか?

えっ?

すいません コピー終わったら
すぐに返しますんで。

事件から2年後に制作された
ドキュメンタリーですよね?

黒川先生は
見てなかったんですか?

見ましたよ 大学生の時に。

秋保先生から聞きました。

「犯人は別にいる」。

「あの事件は冤罪だと思う」って
黒川先生が言ってたって。

どうして
冤罪だと思ったんですか?

あれ? うぅ…。

動かないなぁ
DVDも出て来ないし。

えっ? ちょっと! すぐ返すって
言ったじゃないですか!

ごめんなさい ごめんなさい
え~っと 説明書…。

あ~つっ! あっつ!
痛い… 痛い!

(着信音)

(聡子) もしもし 黒川君?
今 大丈夫?

大丈夫じゃないといえば
大丈夫じゃないんですけど…。

(聡子) じゃあ 用件だけ。

明日… 会ってほしい人がいるの。

「無実の式根大充さんを支える会」。

(玉造) はい。

(玉造) イトエ電機社宅殺人事件で
死刑判決を受けた

あの式根さんです。

(穂香)
「イトエ電機社宅殺人事件」。

24年も前の事件ですね。

玉造さんは 元同僚の
式根さんの冤罪を晴らすために

ずっと活動されて来たの。
活動といっても

現在の「支える会」は
ほとんど機能しておりません。

事件が風化して

支援者が減ってしまったことが
ありますけれど…。

ずっと ご協力いただいていた
弁護士の塩原先生が

先月 亡くなられてしまって。

この事件の調査で

20年以上も
苦労されて来たから。

(聡子)
38歳で逮捕された式根さんも

今は もう62歳だし。

これは?

拘置所にいる式根さんと
9年前から やりとりしてるの。

ダメもとで手紙を送ったら
返事が来て。

調べれば 調べるほど

当時の警察の捜査が
ずさんだったって分かったから

何か 力になれないかと思って。

すごい量。

で これが

一番新しい昨日 届いた手紙。

(聡子) 定期健診で
ガンが見つかったって。

刑が執行されても されなくても

25年目を迎えることは
できないだろうって書かれてる。

ガンですか…。

あなたの力を貸してほしいの。

式根さんが冤罪なら

生きているうちに
助けてあげてほしい。

助けるって… つまり

再審請求をするってことですか?

ええ!

亡くなった塩原先生も
過去 4度

再審を求めましたけれど

全て棄却されました。

(湯布院) 仕方ないでしょうね。

再審は
「開かずの扉」と呼ばれるほど

難しいですからね。

♬~


(楓の声) 事件発生は 平成7年
12月23日 午後5時8分。

イトエ電機の社宅で

毎年恒例のクリスマスパーティー
開かれていた最中

惨劇が発生した。

参加した8名が突然 苦しみだし
6名が死亡。

調べによって
乾杯の際に飲んだシャンパンに

致死量のシアン化カリウム
混入していたことが判明。

会場にシャンパンなどを
持ち込んでいたことや

他の状況証拠から
警察は参加者の1人

式根大充を逮捕。

厳しい取り調べと 執拗な尋問の末
式根は犯行を自白。

直接 証拠がない中
自白が大きな決め手となり…。

(裁判長)
被告人を死刑に処する

(楓の声) 公判は 一審で死刑判決。

自白は
警察に強要されたものと主張し

控訴 上告するも

事件から9年後の平成16年

最高裁で死刑が確定した。

(ドアが開く音)

保駿堂法律事務所の黒川です。

和倉です。

式根です。

有馬さんと 「支える会」の
玉造さんの依頼で来ました。

事件のことをもう一度 調べて

再審請求できるか検証するために。

おつらいとは思いますが
事件当時のことを

あらためて
聞かせていただけませんか?

(式根) 大昔のことですから

つらいということは ありません。

ですが

あらためて お話しすることは
ないと思います。

もう全てを受け入れるつもりで
おりますので。

でも 自白は強要されたもの
だったんですよね?

あらためて検証すれば…。
(式根) 事件で

亡くなった6名の中には…

私の妻も おりました。

しっかり者で

甲斐性のない私を
よく支えてくれました。

妻を含め 6人も亡くなって

裁判で それが…
私のせいだと確定した。

あの日から私は

死んだも同然なんです。

お嬢さんが
いらっしゃるんですよね?

事件の後
奥様の ご実家に引き取られた…。

(式根) うぅ…。
式根さん? 式根さん?

あぁ…。
あっ!

すいません 誰か!
(式根) うぅ…!

式根さん 式根さん?
(刑務官) どうした?

申し訳ありませんが
接見は ここまでです。

(式根) うぅ…。
(刑務官) おい 大丈夫か?

立てるか?
(式根) うぅ…。

ハァ ハァ ハァ…。

黒川先生…。
はい。

ハァ…。

今の私にとって

希望は毒なんです。

毒?

出られるかもしれない…
娘に会いたい…。

そういった希望は…

かえって心が かきむしられて

苦しみが増す ハァ ハァ…。

もう… そっとしておいてほしい。

♬~

(ドアが閉まる音)

(石和) 送られて来た資料
これで全部です。

塩原先生
随分 熱心に調べられてたのね。

これ 読み込むだけで
1か月は かかるんじゃないすか?

(登別) それ以前に本人が

再審請求を望んでないなら
どうしようもないだろう!

(聡子) 黒川先生と和倉先生が

事件の再調査をする
許可を下さい。

(別府) しかし そこの2人だけで
再審を勝ち取るなんてことは

限りなく不可能に近いよ。

本来 こういったものは
弁護団を組んで

多くの支援者によって
成り立つものだからね。

「支える会」も
活動をされているんです。

肉親である 一人娘は
参加してないんだろう?

これまでに再審請求は4回棄却。

黒川 この案件は
これまでとは訳が違うぞ。

分かっています でも…

できる限りのことは
したいんです。

式根さんは今も
生きているんですから。

(穂香) 事件の後
ここは使われてないみたいです。

塩原弁護士の調査した

パーティーの参加者たちの
動線なんですが…。

(楓の声) 夕方5時からの
パーティーに向けて

参加者の多くが 料理や飲み物を
各家庭から持ち寄るために

出入りしてたみたいです。

式根さんが疑われたのは
シャンパンを用意していたことと

会場の準備のために 一番長く
現場にいたのが理由のようですね。

でも 人の出入りは
激しかったわけでしょ?

他の住人や外部の人間にも

毒を入れるチャンスがあったのは
間違いないんだし。

ここが犯行で使用された

シアン化カリウムの小瓶が
捨てられていた場所。

当時は沼地があって

日常的に ゴミが
不法投棄されていたそうです。

犯行で使用されたのは

イトエ電機で
メッキ用に作られていた

シアン化カリウム

総務課の責任者だった
式根さんなら

簡単に入手できたものです。

でも 当時は薬品の管理がずさんで
工場で働いてる人間なら

誰でも持ち出しが
可能な状態だったって。

現場の団地から徒歩10分。

式根さんが瓶を捨てたのを
目撃した人は

誰もいないんですよね?

式根さんは ずっと団地の敷地内に
いたと証言しています。

ただ これを見てみてください。

他の住人たちの それぞれが

式根さんの自白前と自白後で

内容が大幅に変わってるんです。

これじゃ 式根さんに 罪を
着せようとしたみたいじゃない。

(楓の声) 鳥羽さんは事件当初

4時15分ごろに

料理を運んでいる
式根さんを目撃した

…と証言されていましたが
式根さんの自白後は

「見間違いだった」と
証言内容を変えています。

(鳥羽) 覚えちゃ いないよ
そんな昔のこと。

大体 もう解決した事件だろう。

(道代) 事件の時は もう
混乱してたんだから!

勘違いぐらいしますよ!

こっちは夫を殺されて
大変だったんだから。

(榛名由美)
私は まだ小学生でした。

父のこともあって
ショックを受けていたので

証言した覚えはありません。

でも こちらの記録には
聞き取りした内容が…。

(由美) 母が代わりに答えたんじゃ
ないでしょうか。

とにかく もう
事件のことは忘れたいので。

誰も まともに
話してくれませんね。

被害者の遺族は仕方ないとして

被害に遭っていない
元住人の方も。

罪悪感があるのかも。

式根さんが自白した後に
証言を変えたのは

みんな 安心したかったからだと
思います。

安心?

積極的に
ウソをついたわけじゃなくて

早く 事件に決着をつけたい。

誰が犯人なのかを明確にして
安心したい。

そういう心理が働いた結果だと
思います。

式根さんの自白は
格好の逃げ道だったわけですね。

この後は どうします?

有馬さんと合流して 式根さんの
お嬢さんに会いに行きましょう。

(チャイム)

(聡子) こんにちは。

(玲子) また あなたですか。

父の病気のことは
玉造さんから連絡 頂いてます。

でも 私は

父に関わる気は ありませんし

会いに行くつもりも ありません。

松ケ下さんが協力してくれたら

新しい事実が出て来るかも
しれないんです。

玲子さん。

式根さんにとっては
次の再審請求が

最後のチャンスになるかも
しれないんです。

(玲子) 父のため…。

(玲子) これ以上 自分の人生を
犠牲にしろっていうんですか。

私が 死刑囚の娘として

どんな暮らしをして来たと
思ってるんですか!?

(玲子) 帰ってください。

死刑が確定した日に

私の中で父は死んだんです。

お願いですから…

これ以上
私を苦しめないでください。

(聡子) 母方のご実家に
引き取られてからも

相当 苦労されたみたい。

大事件だったから
マスコミにも追い回されて。

こういう時
自分がマスコミだってことに

罪悪感と無力感を感じるのよね。

そういえば 例のDVD 見た?

いえ 黒川先生のせいで まだ。

すいません。

あれ作った時もね
秋保さんから言われたの。

「根拠もなく 冤罪の可能性が
あったなんて言うな。

被害者遺族の気持ちを
土足で踏みにじる行為だ」って。

秋保先生が そんなことを…。

(聡子) だから あの人
いつも私に素っ気ないでしょ?

(子供) 行こう!
(子供) 待ってよ!

♬~


(楓の声)
ホントに再審を勝ち取るのって
難しいんですね。

塩原弁護士が
24年かけて取り組んで

一度も請求が通らなかったなんて。

検察や裁判所には
メンツがあるもの。

よほどの新事実が出て来ない限り
開かずの扉は開かないわよ。

決定的な証拠を見つけ出しても

認めてくれないケースすら
ありますからね。

「社宅北側」。

「泣いていた女の子」?

「パーティー開始の少し前
302号室の少年が目撃。

式根さんの娘 玲子が

泣いている女の子を
なだめていた」。

だから もうすぐ死ぬんだよ…

「不穏な会話」 「もうすぐ死ぬ」?

ちょっと これ見てみてください。
何か見つかったんですか?

団地から
毒物の瓶を捨てた現場まで

式根さんに案内させた

引き当たり捜査の
写真なんですけど…。

何となく違和感ありませんか?

違和感?
うん。

(秋保恭一郎) 結果が出たぞ。
どうでしたか?

事件当時の周辺環境
当日の気象条件

日の出 日の入りの時間

全ての条件を当てはめたところ…。

17枚のうち 16枚の写真に
不自然な点があった。

例えば この6番目の写真。

1月29日 午後3時5分に

この位置で撮影されたとあるが

その時間に撮影されたにしては

足元の影が長過ぎる。

午後4時以降に 西側から
太陽の光が当たらないと

こうは ならない。

1時間ズレてるってこと?

ズレてるというより 逆なんだ。

最初の1枚を除いてな。

日の当たり方 角度から

写真は この順序で撮影されたもの
と判断して間違いない。

この事実は 何を意味してる?

式根さんは

毒物の瓶の捨て場所を
知らなかった だから警察は

最初に ゴール地点である
沼地に連れて行き

団地に戻るまでの様子を撮影した。

そして 引き当たり捜査報告書では
写真の順番を入れ替えたんだ。

式根さん本人が 沼地に
案内したように見せ掛けるために。

明らかに証拠の ねつ造だな。

新事実ですよ これは。

有馬さん 再審請求を勝ち取る

決定的な証拠に
なり得るかもしれません。

(マウスをクリックする音)

ありがとう。

別に マスコミのお前に
礼を言われる筋合いは ない。

ハァ… よし。

じゃあ 次は私が
この事件を報道で扱って

再審開始の必要性を訴えないと。

私たちは もう一度
式根さんに会って来ます。

お願い。

黒川君も 引き続き よろしくね。
はい。

秋保さん
じゃあ 僕らも 今日は これで。

水を差すようだが

この程度じゃ
逆転勝利は難しいだろう。

どういうことですか?

検察も裁判所も 役所だ。

頭の固さは筋金入りだ。

それに
冤罪を晴らすということは

事件を振り出しへ戻す
ということでもある。

終わった事件を蒸し返しても

それで喜ぶ人間ばかりじゃ ない。

♬~

警察の捜査に ねつ造があった
という証拠が見つかったんです。

これまで見つからなかった
新事実が。

そうなんですねぇ。

それは ご苦労さまです。

それで
再審請求のことなんですが。

再審請求?

式根さん?
えっ?

あぁ…。
あの

準備を
進めさせていただいても…?

そうですね いいと思います。

ありがとうございます。

(キャスター) 24年前に発生し
当時38歳の男性に

死刑判決が下された
イトエ電機社宅殺人事件で

新たな事実が判明しました。


式根大充死刑囚は 現在
ガンを患いながら…。

これで世論が
盛り上がってくれればいいですね。

(湯布院) 検察や裁判所への
アピールにはなるでしょう。

(玉造) 黒川先生。

あなたは
やっぱり 噂通りの方でした。

和倉先生にも
本当に感謝しております。

いえ まだ調査を続けないと…。

黒川先生?

あぁ… すいません。

(別府) ≪それで…≫

今日 私どもを
こちらへ呼ばれたのは

どういった ご用件で?

(指宿) 24年前に起きた
イトエ電機社宅殺人事件。

私自身は あの事件に
関わりはありませんが

当時の担当者は 現在

検事正の位置にいる
私の上長でして。

それが何か?

黒川先生も
大胆なことをされますねぇ。

既に 最高裁が下した結論に
ノーを突き付ける。

彼に対する裁判所の心証にも

影響しかねない行為だと
思いますが。

それは 脅しですか?

脅しとは穏やかではありませんね
別府先生。

指宿検事

私は 黒川を
決して快くは思っておりません。

いつも振り回されて
うんざりしている。

しかし それでも彼は

うちの弁護士です!

彼らの行う弁護活動の責任は

この私が負います。

失礼。

(登別) あっ 失礼しま~す。

(ドアが閉まる音)

(登別) 所長! 大丈夫ですか!?

黒川のために
あんな たんか切って。

大丈夫じゃ ない!

いざとなったら
黒川を切り捨てるしかないだろう。

え~!?

「週刊凡秋」の記者で
能勢と申します。

式根大充さんのお嬢さんに
事件について ぜひ ひと言…。

私 関係ありませんので
失礼します。

(チャイム)
≪毎朝テレビの者ですが

イトエ電機社宅殺人事件に
ついて

取材をさせてもらえませんか!≫
(ノック)

すっごい反響。

風化してた あの事件に
みんなの関心が集まってる。

式根さんからも
再審請求することに

応じてもらえましたし
すぐに手続きに入ります。

黒川先生。

どうも浮かない顔ですが。

あぁ いや ちょっと…。
うん。

そうだ お嬢さんにも
再審請求のこと

伝えたほうがいいですかね?

玲子さんには 私が直接会って
ちゃんと話して来る。

(ドアが開く音)
あっ…。

(聡子) 玲子さん。

これから 伺おうと思ってた…。

(頬をたたく音)

何様なの!? あなた。

あなたが…
余計なことしたせいで

マスコミが また
私のこと追い掛け始めた!

職場でも… 近所でも…

噂 出回ってる…。

いいかげんにしてよ‼

その… 中途半端な正義感で

ひとの人生 振り回さないで!

(泣き声)

(ドアが閉まる音)

♬~

(店員) いらっしゃいませ。
(店員) お待たせしました。

♬~

おい。

あっ 来た。

呼び出したの お前だろ。
(店員) お待たせしました。

ウーロン茶。
(店員) かしこまりました。

えっ 飲まないわけ?

酔って絡んで来るヤツと
同じ席に着くだけでも

ありがたいと思え。
はいはい。

用件は?

11年前の事件の
ドキュメンタリー 作った時

私のこと 怒鳴ったでしょ。

ひとの気持ちを
土足で踏みにじる行為だって。

今日 式根さんの娘さんから

同じようなこと言われたの。

中途半端な正義感
振りかざすなって。

そうか。
(店員) お待たせしました。

テレビ局 入った時

そこそこ 理想に燃えててね。

報道は社会のためにあるんだって
意気込んで。

でも 上からは

数字が取れそうな事件を追え

客が喜ぶネタを提供するのが
マスコミだって 散々言われて。

(聡子) でも 私は
そういうのは嫌だった。

事件の真相を解くことが

被害者の無念を
晴らすことなんだ

自分の使命なんだって。

真実 報道 正義 被害者遺族。

ハァ~。

結局… 今も昔も

私は
何も変わってなかったのかなぁ。

ああ 何も変わってないな。

だが それって何か問題があるか?

♬~

勘違いしてるようだから
一つ言っとく。

お前の作ったドキュメンタリーは
単純に出来が悪かった。

科学的根拠に乏しく

臆測に頼り過ぎ
検証も不十分過ぎた。

ボロクソね。

だが お前の思いや熱意を
否定したつもりはない。

だからこそ 俺は

今も黒川のむちゃに付き合ってる。

なら も~う少し優しくしてよ。

甘えるな 感情と理屈は別だ。

(倒れる音)
≪おい!≫

(刑務官)
式根! 大丈夫か? おい!

式根さん。
(式根) あぁ… 黒川先生。

和倉先生も。

大丈夫ですか?

もう体が 言うこと
聞かなくなって来ましてねぇ。

こんなことじゃ いけません。

もうすぐ娘の誕生日なのに。

えっ?

(式根)
プレゼントに娘が欲しがってる

自転車 買ってやろうと
思ってるんですが。

妻は値段が高いから
別のものにしよう

…って言ってるんです。

そうだ~!

ケーキも用意してやらないと。

誕生日会には社宅の子供たちも
来てくれるでしょうから

にぎやかにできればいいと
思ってるんですが。

式根さん あの…。

式根さん。

お嬢さんは今度 おいくつに?

10歳です。

最近は少し
反抗期が始まりましてねぇ。

私とは あまり
話してくれないんですが。

そうですか。

でも 喜びますよ。

自転車を買ってあげれば きっと。

(式根) そうですかね?

じゃあ やっぱり
妻 説得しなきゃ。

自転車は喜びますよねぇ。

この間の接見の時から…

様子が おかしい気が
していたんです。

あれは拘禁反応だと思います。

拘禁反応?

長く拘置所で暮らしていて

外の世界と接触を断っていると

精神的に疲弊して

妄想や過去の記憶に
とらわれたりするそうです。

特に死刑囚の場合は…

いつ 刑が執行されるのかも
分からない恐怖と

向き合ってるわけですから。

ハァ…。

ハァ~。

(壁をたたく音)

黒川先生…。
(壁をたたく音)

11年前…。

僕の幼なじみは

有罪判決の後に自殺しました。

ハァ~。

もし まだ生きていれば…。

僕は いつも そう思ってます。

生きてさえ いてくれればって。

(聡子) これ

今日になって私宛てに届いたの。

弁護人選任届も同封されてた。

すいません。

黒川君に
事件の調査の依頼をするから

再審請求に同意してほしい
って出した手紙の返事。

日付を見ると 2人が
接見に行く前に書いてたみたい。

拘禁反応が出る前に書いた…。

♬~

(湯布院) 有馬さんの思いは

式根さんに
ちゃんと届いていたんですね。

再審請求
すぐに手続きに入りますか?

いや… ん~。

引き当たり捜査の写真だけだと
不十分なんですよね。

何か もっと他に
大きな新事実がないと。

資料を再検証しましょう。

黒川先生 部屋に持ち込んだ分も
全部 こっちに出してください。

はい じゃ 今すぐ… すいません。

私も手伝います。
ありがとうございます。

(穂香) 和倉先生 いつの間にか

黒川先生と同じ方向に
進むようになりましたね。

(湯布院) ええ。

私も もう一度
関係者に会って来る。

ハァ… ん~。
(穂香) 和倉先生。

黒川先生 少し冷やしてください。
あ~ すいません。

(穂香) はい 湯布院先生 どうぞ。

「沼地のお化け」?
えっ?

これ 8年前の6月に
届いた手紙です。

シアン化カリウムの瓶が
捨てられていた沼地が

公園に変わった頃の。
何か気になることでも?

「あの団地近くの沼地が
公園に変わるという

新聞記事を見ました」。

(式根の声) 「そういえば 昔
娘が教えてくれました。

あの沼地には
お化けが出るという噂です。

沼の上に大きな影が浮かび

それを見ると
死んでしまうのだと」。

「娘は大変 怖がっていました。

子供らしい怪談ですが

それも沼地が消えるとともに
消えてしまうのでしょう」。

「見ると死ぬ」?

あっ…。

(湯布院)
どうしました? 和倉先生。

塩原先生が子供たちに
聞き取りしたメモって

ありましたよね?
あれって どこでしたっけ?

あぁ それなら多分 僕の机に。

あっ。
(石和) あっ 和倉先生!

あった!

これ見てください。

「泣いていた女の子」。

これ 関係ないですかね?

♬~

和倉先生 これ…

ものすごい証拠かもしれません!

ゴミ捨て場があったのが
この辺りということは…。

沼地が ここから先です。

やっぱりだ。

その子は この場所だから
お化けを見たんですよ。

問題は 誰が見たのか
ってことだけど…。

松ケ下さんに確認しましょう。

夜分に すみません。
すいません。

何ですか?
今 忙しいんですけど。

社宅の近くにあった沼地の
お化けの話を教えてほしいんです。

(玲子) お化け?
え~っと

事件のあった小学生の頃

沼地にお化けが出るって
噂があったんですよね?

そんな昔のこと
覚えてませんから。

あぁ…。
あぁ…。

事件の日のことを
覚えていませんか?

あなたは 同じ社宅に住んでいた
女の子から

聞いたんじゃないですか?
沼地でお化けを見たって。

それが分かれば

おとうさんの冤罪を
晴らせるかもしれません。

えっ?

(玲子)
あの どうして こんな所に?

来ていただければ分かります。

(玲子) あっ 榛名由美ちゃん?

玲子ちゃん?

どうして?

この人たちに
ここに来てほしいって。

(穂香) 詳しいことは
中で ご説明しますから。

≪準備できました≫

先日は 失礼いたしました。

そろそろ
説明していただけませんか?

こんな所で何をしよう
っていうんですか?

これ 何だと思いますか?

(玲子) 何って…。

水?

沼地を再現しました。

今は 公園になっている

事件の現場から
1kmほど離れた場所の。

(玲子) だから 何のために?

それは見ていてもらえば
分かります。

ついて来てください。

♬~

榛名さんは
ここに お立ちください。

♬~

♬~ (キーボードを打つ音)

♬~

♬~

前を見ろ。

♬~

あっ…!

ハァ ハァ ハァ…。

あなたは事件のあった日

これと同じものを あの沼地で
見たんじゃないですか?

榛名さん。
今のは…。

これは

ブロッケン現象と呼ばれるものだ。

ブロッケン現象

山の上などで霧が発生した時

観測者の背後から
強い光が当たると

空気中の水の粒で 光が散乱し

観測者自身の影の周囲に

後光が差したような
虹色の像を形作る。

ブロッケンの妖怪として
恐れられて来た現象だが

実は 特定条件下であれば

平地でも起こり得る。

例えば 夕方。

気温が急激に低下し

沼地などの水面上で
濃い霧が発生。

風がないなど
条件が そろったところに

夕日が強く差し込めば

同様の現象は観測可能だ。

子供の目から見れば

本物の妖怪だと思っても
仕方がないな。

検証は以上だ。

これは 事件当日の気象情報です。

急激に気温が下がった時刻が
午後4時以降。

沼地で霧が発生し
風が ないでいたのは

それから30分の間だけです。

その時 沼地には
夕日が差していました。

あなたが お化けを目撃した
ということは

条件が完全に そろっていた

午後4時から4時30分の間に

沼地のゴミ捨て場にいた
ということを示しているんです。

ちょっと待って…
それって何のために?

榛名さん。

調書には事件当日

あなたは
パーティーが始まるまで

おかあさんと部屋にいた
とあります。

でもホントは
沼地に行っていたんですね。

シアン化カリウムの入った瓶を

その場所に 捨てに。

♬~

由美ちゃん… ホントなの?

♬~

ごめんなさい。

玲子ちゃん…。

ごめんなさい。

ごめんなさい…。

(由美) あの瓶は

母に言われて
捨てに行ったんです。

父がリストラにあって

イトエ電機の工場で
働くようになって

社宅に移ったら

私の家は荒れた父のせいで

めちゃくちゃに
なってしまいました。

(由美の声) あの日 私は母に

クリスマスパーティーへの参加を
禁じられていました。

でも夕方…。

(榛名 梓)これを沼の所にある

ゴミ捨て場に
捨てて来てほしいの

そのお使いを
済ませてくれたら

クリスマスパーティー
行ってもいいから

手袋 はめなさい

絶対 直接 触っちゃダメ

私は 言われた通りに
沼地に行って

瓶を捨てました。

その時です
沼地のお化けを見たのは。

(由美の声) それで戻って来たら
あの事件が…。

母は多分 父を殺したくて
あんなことを…。

自分が証拠隠滅に協力させられて
いたことに気付いたのは

ずっと 後になってからです。

(玲子) 何それ…。

じゃあ…

私の24年 何だったの?

ハァ…。

自分の… 父親
殺人犯だって決め付けて…。

ハァ… えっ? 恨んで来た…

ハァ… 今までの時間…。

(玲子の泣き声)

(由美) 母は イトエ電機で
パートとして働いてました。

式根さんと同じ 総務課です。

シアン化カリウム
入手することは

十分 可能だったはずです。

(裁判長) つまり あなたの母親
榛名 梓さんが

毒物を混入させた犯人だと…。

(検事) あなたは なぜ それを
黙していたのですか?

私は…。

自分の罪悪感に

ふたを… していたんです。

母は…

事件から10年後に
亡くなりました。

それで… 私は

もう事件は終わったんだと
思い込もうとしていました。

あとは

私が黙っていれば大丈夫だって…。

母のために…

私たちが犯した罪を

誰にも知られちゃ
いけないんだって。

(裁判長)
お話は よく分かりました。

では この件は
あらためて審議をした上で

後日 決定をお伝えしますので。

くれぐれも…
よろしくお願いいたします。

こんなに明確な証言が
あるんですから。

証言が明確か否かは
裁判所が判断することです。

裁判長。

最後に ひと言だけ
よろしいでしょうか?

(裁判長) どうぞ。

♬~

榛名由美さんが 今日 ここで

つらい証言をしてくれた理由
それは…。

式根さんとお嬢さんのことを
思ってのことです。

お2人をこのまま 死刑囚と

死刑囚の娘にしておくことは
できないからと。

事件は 24年前に起きました。

世の中の多くの人にとって

この事件は 風化しているのかも
しれない でも

式根さんとお嬢さん
玲子さんの中では

風化なんてしていません。

式根さんは今
助けを求めていて…。

玲子さんは今

父親の冤罪に苦しんでいるんです。

式根大充さんは

無実です。

失った24年間が
取り戻せなかったとしても

この先の未来まで奪うことは…

許されることではありません。

過去の誤った判決に とらわれず

真実に即した決定が下ることを…。

強く望みます。

(石和) おっ?

取れた~! あっ…。


(キャスター) 次のニュースです
24年前に発生した

イトエ電機社宅殺人事件の
再審請求を受け

裁判所は請求を棄却しました。

棄却?

開かずの扉は
今回も開かなかった。

そういうことです。

無念です。

(湯布院) 「再審請求を棄却する」。

「理由 無罪を言い渡す
明らかな証拠を

新たに発見したと認定できない」。

♬~

にっが!

♬~

(ドアが開く音)

(ドアが閉まる音)

玲子さん。

ハァ…。

(式根) 玲子?

あぁ…。

玲子か?

お父さん… 私…。

すまない…。

(泣き声)

苦労 掛けたな。

♬~

お父さん…。

ごめんなさい。

信じることが…

できなくて。

ごめんなさい。

♬~ (泣き声)

♬~ 大きくなったな…。

♬~ 玲子…。

♬~ 玲子。

(泣き声)
♬~ 玲子。

♬~ (泣き声)

♬~ (式根) 玲子。

♬~ (泣き声)

♬~

♬~