ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

みかづき 第4話 永作博美、大政絢、桜井日奈子、阿南健治、高橋一生… ドラマの原作・キャストなど…

土曜ドラマ みかづき(4)「懐かし我が家」』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド

  1. 塾長
  2. 教師
  3. 授業
  4. 自社ビル
  5. 勝見先生
  6. 千明
  7. 千葉進塾
  8. 吾郎
  9. 大丈夫
  10. 補習教室
  11. 用務員室
  12. お母さん
  13. 一人
  14. 学校
  15. 吾郎先生
  16. 大島吾郎
  17. 勉強
  18. アー
  19. フカヒレ
  20. 機微

f:id:dramalog:20190216215132p:plain

土曜ドラマ みかづき(4)「懐かし我が家」』のEPG情報(出典)&解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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土曜ドラマ みかづき(4)「懐かし我が家」[解][字]

吾郎と長女の蕗子が去り、家族バラバラになった大島家。塾に求められるものが変わっていく中、残された千明は孤軍奮闘するが――。土曜ドラマみかづき』、早くも後半戦。

詳細情報
番組内容
吾郎(高橋一生)が去った後、千明(永作博美)は津田沼に自社ビルを建設。生き残り競争が激化する中、千葉進塾は発展を続ける。だが家庭では次女の蘭(大政絢)が千明の経営に異を唱え、三女の菜々美(桜井日奈子)は塾通いも進学も拒否するなど、反抗的な態度で千明を悩ませていた。さらにストライキを起こした古参教員・小笠原(阿南健治)から、「今の千葉進塾には吾郎が描いた理想はない」と言われた千明は、孤立感を深める。
出演者
【出演】高橋一生永作博美工藤阿須加大政絢桜井日奈子岡本玲,六角精児,勝矢,阿南健治中林大樹永嶋柊吾,岡村航,岩崎楓士,黒川芽以風吹ジュン
原作・脚本
【原作】森絵都,【脚本】水橋文美江
音楽
【音楽】佐藤直紀

 

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(吾郎)
いつ 船橋校を受験のための進学塾に
変えた! どうして 今まで黙ってた!

(千明)あなたが
スホムリンスキーで忙しい時に

こっちが どんなに大変か!

(頼子)もう いいのよ 無理しなくても。

あなたは
あなたの人生を考えてほしい。

今後 勝ち残っていくのは 補習塾ではなく
受験のノウハウにたけた進学塾です。

自社ビルの新設 および
路線変更へのご承認を お願いします。

塾長。

分かりました。
塾長を退きます。

(蕗子)蘭 お父さんが! 何か知らない?

出ていきました。
許さない! だったら 私も出ていく!

(菜々美)
お母さんのバ~カ! お母さんのバ~カ!

♬~

<そして 3年の歳月が過ぎた>

<千明は 計画どおり
千葉県津田沼に 自社ビルを建設。

首都圏にも 支店を拡大し

千葉進塾は 4, 000人の塾生を抱え

高い合格実績を誇る
進学塾へと成長した>

♬~

(蘭)きょろきょろ?

(国分寺)何なんだろうな? あれ。
塾長の

自社ビルの前に来ると 一旦 足を止めて
周囲を きょろきょろするの。

近くの居酒屋で 進学塾の経営者が
暴力団に襲われた事件があったでしょ。

ああ 依頼したのは
首都圏から このエリアに

進出を画策している
ライバル塾だって噂がある。

次に狙われるのは
自分たちかもしれないって

みんな 戦々恐々としてるらしいよ。

うちの塾長も その一人。
危機管理ってやつじゃない?

それで 周囲を きょろきょろか…。

生徒の奪い合い 教師の引き抜き
あげくに 暴力か。

塾同士の抗争は どんどん激しくなるなぁ。

この辺も まさに 津田沼戦争よね。

事務局長なんて
引き受けるんじゃなかった?

いや 教師は向いてなかったからね。

(喜田)事務局長。 前塾長の
大島吾郎先生についての問い合わせで

「いつ戻ってきますか?」と。
え~!?

お願いします。

私が。
えっ? えっ いや…。

お電話 代わりました。

あっ 申し訳ございません。

大島吾郎は 既に塾長を退きました。

今後 戻ってはきません。
戻る予定もございません。

大島吾郎は 当塾とは無関係です。

どうか ご了承下さい。

お母さんさあ
もっと言い方ってのがあるでしょ。

お父さん目当てに うちの塾を選ぶ人
結構いるの

お母さんだって知ってるくせに。

外で お母さん お父さん言うの やめてよ。

じゃあ 事務局長代理として
言わせて頂きますが。

事務局長代理を
認めてるわけじゃないわ。

あなたが どうしてもって言うから
アルバイトさせてるだけで。

事務局長の国分寺さんは
認めてくれてるでしょ。

塾長の娘に
嫌な顔できないからでしょう。

その話は よしましょう。

よしっ。

(鈴の音)

それより 「大学は しっかり卒業してよ」
って おばあちゃんが言ってる。

「たまには 温かい手作りの料理を
供えてくれ」って言ってるよ。

無理だよねえ お母さん
ごはんも炊いたことないもんねえ。

ごはんぐらい炊けるわよ。

炊いたことは ないけど。

菜々美 遅いわね。

いいわ さっきの話。

事務局長代理として 何?

事務局長代理として
言わせてもらうと

使えるものは 何でも使わなきゃ。

大島吾郎の名前を残して
相談役にでも しといてさあ

「塾長を退いても その理念は しっかり
引き継がれております」って言うべきよ。

無関係なんて言い切ったりしないで。

音信不通なのに?

あれから
どこで どうしてるのか分からない。

電話一本 よこさない人を
相談役にできると思う?

追い出したのは 誰よ。
勝手に出ていったのよ!

出ていくように追い詰めたのは 誰よ。
追い詰めたりしていません。

結果的には そういうことでしょ?

それが許せなくて
蕗子姉ちゃんも出てったんでしょ。

蕗子姉ちゃんこそ
あれから 電話一本 よこさないんだから。

♬~

知らないよ どこにいるのか!

知らないってば!

(戸が開く音)
(菜々美)ただいま~!

遅い!

未成年が歩き回る時間じゃないでしょ!

あれ~? 千葉進塾じゃ もっと遅くまで
勉強させてるんじゃなかったっけ?

受験コースは 11時。

塾で勉強して遅くなるのと
遊び歩くのとでは 訳が違う!

遊び歩くのも 社会勉強だよ。

ない!

塾じゃ教わらない人間関係の…
何だ?

機微?
キビ キビ。

人間関係の
キビを学んでんの。

ねえねえ ねえねえ 機微って書ける?

書けない。
意味は?

知らな~い!

頭 よくなれ よくなれ~!
笑い事じゃない!

機微も書けないなんて 情けない!
いい?

こう書いて…。 菜々美 見なさい これ!
ほら どこ行くの!?

おやすみ~!
まだ 話は終わってない!

話なんて聞きたくな~い!
菜々美!

<自社ビルの完成とともに
教師としての才能に見切りをつけ

千明は 教壇をおりていた。

母親としての時間を
少しでも作らねばという思いも

少なからず あったのだ>

「千葉進塾に通う塾生
及び 保護者諸君に告ぐ!

千葉進塾の女塾長は 人にあらず。
極悪非道な手口で 大島吾郎を失脚させ

塾長の座を奪い取った メスカマキリ」。
メスカマキリ。

「筋金入りの淫乱女」。
淫乱女…。

どこで これを?
駅前です。

学生アルバイトが配ってました。
誰に雇われたんですかね?

ライバル塾に決まってますよ。
警察には届けますか?

慌てふためくと 相手の思うつぼよ。

心ない誹謗中傷は
今に始まったわけじゃない。

これまでだってあったし うちだけが
やられてるわけじゃないでしょう。

しかし 「子どもの成績向上のためなら

体罰もいとわぬ」というのは
まずいですね。

保護者から
問い合わせが殺到する可能性があります。

私の方で対応し きちんと否定します。

先生方には 通常どおり授業を行うよう
伝えて下さい。

はい。
はい。

<交通アクセスのいい津田沼周辺は

「雨後の筍」のごとく 塾が増えており

熾烈な津田沼戦争が繰り広げられていた>

メスカマキリ? 淫乱?

はあ~ あまりのでたらめに
怒りを通り越して 笑っちゃいます。

ハッハ…。

お疲れ~。
わっ ここにも? ひどいね~。

蘭。

柏木会長から電話があった。
何しに行ったの?

この件でね いろいろ調べてきた。

ただいま~。

頼んでもいないのに
何 勝手な事してるのよ。

お母さん 言ったでしょ?
あっ 塾長 言ったでしょ?

うちだけがやられてるわけじゃないって。
だから 日塾会に行って

被害に遭った ほかの塾を
調べてもらったの。

読みは当たった!

富永塾 西船橋の岡田塾

そして…。

見て
どれも 筆跡が同じ 文体も そっくり!

いずれにせよ ここ最近 躍進中の
私塾ばかりが狙われてる。

これで 一目瞭然。 書かれてある内容が
デマだと分かってもらえる。

ねっ? あとは 私に任せて。
えっ?

私が ゆくゆくは
お母さんを超える経営者を目指してるの

知ってるでしょ?

教育界に 新風を巻き起こす!

フッ…。
あっ 笑った?

本気なんだからね!

すぐに 問い合わせのあった保護者を
リストアップして

一両日中に 説明会を開く。
柏木会長からも ひと言もらおう。

警察にも 被害届を出す。
もし 犯人を見つけたら

討ち入りでもかけて 卍固めにしてやる!

(戸が開く音)
(菜々美)ただいま~!

菜々美? 帰ってなかったの!?

てっきり もう とっくに帰って
寝てるんだと思ってた!

寝る~。
待ちなさ~い。

ほら 待ちなさいって言ってるよ!
ほら 菜々美!

え~? 何?
ほ~ら!

今日こそは 話をしましょう。

今の成績じゃ 行きたい高校に
行けないわよ。 分かってる?

うちの受験コースに通って
真面目に受験勉強に取り組まなきゃ。

大丈夫。
大丈夫じゃない。

行かないもん。
行かないわけにはいかないの!

塾に行かないと
受験を乗り越えるのは 厳しいでしょ!

塾じゃなくて 高校。

何 言ってるの?

勉強 嫌いだし
勉強する意味 分かんないし。

何 言ってるの?
えっ… 何 言いだした?

ガツガツ勉強して いい大学 入って
いいところに就職して それって 何!?

お金 いっぱい稼ぐため?
ほかのみんなに勝って 幸せになるため?

そんな競争で 人生潰してる段階で

もう みんな 全員が負けなんじゃないの?

ちょ…。

何 言ってるか 分からない。

高校は 行かなきゃ駄目。

行きなさい! 私は 中卒でいいの。
えっ?

ちょっ… ちょちょちょちょ…
待ちなさい! ねえ ちょっと 菜々美!

菜々美 待ちなさい!
何 離して! ねえ 聞きなさい!

もう かっこ悪いなあ!

放任主義なら 放任主義
一本 筋通してよ!

今まで ほっといたのに 何なの!?
あたふたしちゃって かっこ悪い!

みっともない! だらしない!

気持ち悪い!

(ため息)

塾長! 大変です!

稲毛校の小笠原先生たちが
ストライキを起こしました!

ストライキ!?

(小笠原)我々の要求は
昇給 および 労働条件の改善です。

この2点を のんで頂けるのであれば

今からでも すぐに
今日の授業の準備に取りかかります。

要求を通すために
授業をボイコットしようなんて

それでも 教師ですか?
犠牲になるのは 子どもたちですよ。

(勝見)小笠原先生も
ご存じでいらっしゃいますよね。

受験生が 一日たりとも無駄にできない
大事な時期だってことを。

こうでもしなきゃ
聞いてもらえないからです。

まず 教師の50歳定年制の見直しを
要求します。

(勝見)定年制っていったって
50歳で解雇するわけじゃありませんよ?

50を過ぎたら
ほかの部署に回されます。

(勝見)教師の仕事は 重労働だから。

(国分寺)そうです。
その方が よかれと思ってのことです。

我々は
個別訪問の営業部員をするためではなく

教えるために 塾に入ったんです。

そもそも
うちの塾は 若手を起用し過ぎる。

ねえ 奥さん。

奥さん
どういう理念で取り組んでいくんだ!

奥さんは よして。

ともかく
昇給にしても 労働条件にしても

今 ここで
すぐには お答えできませんから。

ああ 会議にかけて
皆の意見を仰がなければ。

喜田君。
はい。

(机をたたく音)
この場で返事が聞けないのであれば

ここにいる全員
今日は 教壇には立たない。

そして 共に 千葉進塾から独立し
新たな塾を立ち上げる!

出てってもらえば?
蘭!

こんな脅しに 一度でも屈したら
また同じようなことが起きる。

ううん。
もっと大がかりな労働争議が起きるかも。

そんなことしてたら
津田沼戦争に勝ち残れないよ。

今 ここで きっぱり
ここにいる教師たちを切らなきゃ駄目。

どうぞ 辞めて下さって結構です。
蘭!

ただし 事務局長代理として
言わせて頂きますが 当塾には

退職後3年以内の競業避止を課した
就業規則があるのを お忘れなく。

そうか! それがあった!

(蘭)ここを辞めて
3年以内に 新しい塾を作って

うちの生徒を
持っていくようなことがあったら

即 出るとこへ出させてもらいます。

もう やめなさい!

小笠原先生 改めて話し合いの場を。

その必要はない。

こんな恫喝に屈することはない!
我々は我々で団結し

新たな城を 一から築こう!
行こう!

どうした?

皆さんが 今日
通常どおりの授業をして下さるなら

今回の一件は 塾長
なかったことにしますよね?

川上!

何だよ… お前ら ひるんだのか!?

残念でしたね。

まあいい…。

(ドアの開閉音)

待って下さい 小笠原先生!

本当に これでいいんですか?

私が なぜ 塾の教師になったのか。
なぜ この千葉進塾を選んだのか。

あなたの夫でもある 大島吾郎という男に
ほれ込んだからです。

彼が言ったように 私も

子どもたちに 生きるための知恵知力を
つけてあげたかった。

しかし 実際は どうです?

偏差値に踊らされて 詰め込み教育をし
そこから落ちこぼれた者は 切り捨てる。

ここには もう
彼の理念は残ってはいない。

切り捨てるなんて…。
知らないだけです。

見てくればいい。 授業についていけずに
居場所をなくした塾生がいる。

あなたは
かつて あなたが批判していた

文部省と同じことをやってるんだ!

(生徒たち)先生 こんにちは!
あっ こんにちは 先生!

こんにちは! こんにちは!
こんにちは。

♬~

濃い食塩水と薄い食塩水を合わせて
ちょうどの形にするわけでしょ?

そうすると
ここに入っている食塩の量と

ここに入っている食塩の量ってのは
同じなわけ。

何言ってるか 分かる? 大丈夫ね?
それを 面積で考えますと…。

(ドアが開く音)

(ドアが閉まる音)

何やってるの?

こんなところで…。
何してるの? 授業は?

(岩村)言わないで。
お母さんには言わないで下さい。

授業に戻ります。 戻りますから。

それは 恐らく
受験コースの岩村君じゃないかな。

たまに いるんですよね。
授業についていけない子…。

ほかにも 親に言われるがままに
ただ ぼんやりと通ってくる子とか。

学校で落ちこぼれ
塾でも落ちこぼれですか。

あっ 勝見先生。
そういえば お話があるとか…。

ええ。

(国分寺)どうかされましたか?

ええ…。

実は 今朝
久しぶりに ふらっと寄ったんですよ

雨漏りのする小さな家。

あ… 最初に始めた勝見塾ですか?
ええ。

まだありました?
駐車場に変わってました。

そうですか。
それでも 懐かしくてね。

帰りに… これ。

あっ 魚肉ソーセージ。

吾郎先生と初めて酒を酌み交わした時
これを つまみにしたんだ。

金がなくってね…。

でも 夢があった。

(2人)♬「この八千代の里で学べよ
それ 1 2 3!」

(笑い声)

勝見塾だ!
勝見先生が作った歌でしょ!

あ~ そうなのね!
いや~ 気持ちのいい授業だった。

意気投合したのね! よかった~!

十分 かなえさせてもらいました。
ありがとうございました。

勝見先生?

やだなぁ 辞めるみたいな物言い。
ハハハハ…。

そうなんですか!?

証券会社時代の先輩が
舞台関係のイベント事業を始めまして

これからは そっち方面で
子どもたちに関わる仕事をしようかと。

困ります!
勝見先生に辞められたら 船橋校が…

いや 千葉進塾全体の大きな損失です!

吾郎先生が塾長を退いた時から
ずっと考えてたんだ。

ええ…?
(勝見)でも 自社ビルが建つまで

進学塾として経営が軌道に乗るまで

一年 あと一年 もう一年と
ここまで引き延ばしてきました。

もうそろそろ 次に行かせて下さい。
いろいろと やりたいこともある。

結婚も 遅まきながら 諦めていない。

いや… 僕だって まだ諦めてないですよ。

湿っぽいのは よそうよ。
いや そういうことじゃなくて!

分かりました。

しかたがありませんね。

勝見先生も 大島吾郎という男にほれて
ここまで来たクチですもんね。

あなたもそうでしょう 千明さん。

私なんかより ずっと 彼にほれ込んでた。

最後に どうです?

皆で 何か おいしいものでも
食いに行きませんか?

はあ…。

もう 魚肉ソーセージを
つまみにってわけじゃないんだし。

中華は どうです?
フカヒレのうまい店 知ってますよ。

私は…。 お二人で どうぞ。

そうですか。 残念だな。

行こう。

(勝見)すいませんね。
(国分寺)あ いえ。 狭いですけど。

理想の夫婦だったんだけどな~。
吾郎先生と千明さんでしょ?

僕も そう思いますよ。
どうして壊れちゃったのかな?

完全に壊れたわけじゃないでしょ?
まだ 正式に離婚してない。

塾長の心に 吾郎先生は もういませんよ。
そうか?

無関係と言い切ってます。
そうかな~?

小さな個人塾から始めて
夫婦苦楽 共にして

ここまで 塾を大きくしたんだ。

こうして見上げ…。

こうして見上げると 吾郎先生を思い出す。

誰よりも 吾郎先生に
この自社ビルを見てもらいたい!

そう思ってんじゃないかなぁ?

えっ?
あっ?

えっ? あっ? あっ!

何 何 何 何?

ああ~ ああ~ ああ~ ああ~!
えっ えっ えっ?

ちょちょちょちょ…!
あ~ あ~ あ~!

えっ? ええ~?
うん! うんっ!

あ~! アッハッハ!
何 何 何!?

あ~!
えっ?

あなたに
謝らなきゃいけないことがあるの。

何?

吾郎さんに 余計なこと言っちゃった。
余計なこと?

親が子どものためにすべきこと。

人生は…。
人生は

生きる価値があると
自分の人生をもって教えること。

…でしょ?
うん。

だからね 吾郎さんは
吾郎さんの人生を生きればいいのよ。

無理しなくてもいいのよって。

余計なこと言っちゃった。

そう。

忘れたのか?
僕たちが塾を始めたのは

学校の授業だけでは事足りない そこから
こぼれ落ちてしまう子どもたちや

学ぶ喜びを知らない子どもたちに
手を添えるためだろう?

太陽が照らしきれない
子どもたちを照らす月

それが塾だと君は言った。
君が言いだしたことじゃないか。

時代は変わったの。

変わったのは 君だ。

偏差値に踊らされて 詰め込み教育をし
そこから落ちこぼれた者は 切り捨てる。

ここには もう
彼の理念は残ってはいない。

勉強 嫌いだし
ガツガツ勉強して いい大学 入って

いいところに就職して それって 何!?

今まで ほっといたのに 何なの!?
あたふたしちゃって かっこ悪い!

みっともない! だらしない!

気持ち悪い!

僕は 2割の生徒を見捨てるようなことは
したくない。

わあ~ きれい!

そのカーディガンも よく似合ってる。

いい感じ。 ねっ。 ありがとね。

私も ありがとね。
うん?

吾郎さんに 余計なこと言ってくれて。

やだ~。
本当に出ていったら どうするつもり?

それが 吾郎さんの望むことなら
構わないわ。

千明…。

大丈夫。 私は 一人でも平気よ。

一人でも やっていける。 大丈夫!

♬~

塾長?

勝見先生と国分寺先生から聞いたんだ
フカヒレの おいしいお店で。

君が いつも 自社ビルの前で…。

本物… 本物か?
あ~。

生きてる。
あ~。

信じられない。
君が いつも 自社ビルの前で…。

どこ行ってたの!?

何年も 音信不通で!
あ~。

あっ あっ… 聞きたくない 聞きたくない。
いい いい いい いい。 結構です。

えっ? フカヒレ
うん。

勝見先生と? 国分寺先生は フカヒレ
お代わりしたよ。

えっ どういうこと?

おいしかったから?
えっ そういうことじゃなくて…。

一緒だったってこと? えっ どうして?

たまに。

会ってたの?
連絡だけは。

取ってたの?
辞めるっていうんで。

一緒に フカヒレ
国分寺先生が。

お代わりした?
いや… お代わりは いいや。

お代わりは どうでもいい…。

国分寺先生が教えてくれたんだ。

君が いつも 自社ビルの目で立ち止まって
周囲を きょろきょろしてること。

それは 僕の姿を探している。

僕を探して 必ず きょろきょろ。

いつか戻ってくるんじゃないか。
どこかで見てるんじゃないか。

勝見先生も言うんだよ。

そうに違いない。
会いたいに違いないって。

待ってるに違いないって。

♬~

違うわ。

今 このエリアは 津田沼周辺は

塾が 塾が…
そりゃあ そりゃあ増えて

塾同士の争いが…。

一人で大変だったね。

♬~

勘違いしないで!
あ~。

ずうずうしい!

誰が あんたなんか!
誰が きょろきょろなんか!

う~…!

冗談じゃないわ!
あ~。

♬~

右足から。
はい。

おっ! できてる?
蘭 すごいな~。

わあ~ 菜々美 できてる? これ。

できてる!
イエ~イ!

すごいよ!
お~!

いや これ こうやって くるっと回して。
え~?

わあ! イエイ!
(笑い声)

楽しいよ これ!
わあ~ すごいな~。

ねえねえ! うん?
じゃあ 世界一周してきたの?

一周とまではいかないけど。
私も行きたい!

海の向こう?
海の向こう!

見たこともないような風景や
会ったこともないような人たち。

うん 会ってみたい!
菜々美が 海外に興味あるなんてね。

ある! すっごいある!

ねえ
グア… グアテマラの次に どこ行ったの?

パラグアイ
パラグアイ? どこ それ~!

アントファガスタ。
アントファガスタ。 何それ~!

(笑い声)

いずれにせよ 今の菜々美のままじゃ
どこも行けない。

人間関係の機微って字も書けないもん。

関係ない!
海の向こうに行きたいなら

機微を
英語でも書けるようになんなきゃ~!

え~?
ねえ お父さん?

あ~ そうだな。 今いるべきところで
今やるべきことを楽しめないようじゃ

どこ行っても楽しめないからな。

だって 勉強は楽しくないもん。

楽しいよ~。
楽しくないよ~。

一生懸命やってごらん。
楽しいと思える瞬間に 絶対出会える。

♬~

分かった。

受験する。 高校行く。

一生懸命 やってみる!

よし。 じゃあ… 約束しとこっか。

(鈴の音)

はあ~ おなかすいた。

ちょっと… ねえ やり過ぎ やり過ぎ!

水 水! えっ?
もう~!

♬~

(蘭 菜々美)頂きま~す!

頂きます。
はい 頂きます。

♬~

(せきこみ)

<それは
千明が 初めて こしらえた夕飯を

皆で囲んだ夜だった>

(笑い声)

いやいや… うん!

≪これが詩だよ。 これが詩なんだよ!

<そして 再び 吾郎は 塾の教壇に戻った>

(ドアの開閉音と足音)

こっちの方が甘い。
何でだろう?

オレンジの種類が違う?
同じオレンジだ。

じゃあ… 濃さとか?

そう!
ジュースに入ってる果汁の量が違う。

こっちは 果汁80%。
こっちは 果汁20%。

80%っていうことは
100のうちの80 つまり 8割。

ってことは
20%は 100のうちの…。

20! 2割。
そう!

じゃあ この2割を
この8割の中に入れてみると…。

なぜ うちの塾には

用務員さんがいないのに
用務員室があるのか。

子どもたちの間で言われている
千葉進塾の七不思議の一つです。

残りの6つは?
知りません。

用務員室の話には 続きがあります。

用務員さんは いないはずなのに 時折
モップを手に ぼ~っと立っている

レレレのおばさんが現れる。
レレレのおばさん? 失礼な!

やはり 塾長でしたか。

掃除をしているだけです。

暇を持て余してるように
見受けられますが?

最近は 塾同士の争いが
すっかり落ち着いたということよ。

むしろ 喜ばしいことでしょう。

以前 勝見先生が言ってました。
用務員室を作ることに こだわったのは

塾長だと。

もう一度 お聞きします。
うちの塾には なぜ

用務員さんがいないのに
用務員室があるのか。

なぜ?

なぜ?

なぜ?

補習教室?
モップを手に 掃除をしてるとね…。

あ~ 子どもたちが話してた
レレレのおばあさん? おばあさん?

あっ おばあちゃん?
お… おばあちゃん…。

うん まあ とにかく とにかく
掃除をしてるとね

岩村君のように 授業についていけず

すっかり自信をなくしている子どもを
見かけるの。

そういう子どもたちのために
何かしてやれないかと

まあ ぼんやり考えていたところに
国分寺先生からも勧められて…

思い切って 始めてみようかと。

塾から こぼれ落ちた子どもたちを救う
補習教室。

報酬はもらわない 無料の補習教室よ。

無料?

一度は 教壇をおりた身
うまく教えられるかどうか。

保護者からも 何と言われるか。
でも お金を取らないとなれば…。

あ~ 用務員室で。

用務員室で。

聞いたことがあるような…。
相撲は取りませんけど。

(笑い声)

いいね やろうよ。
協力してくれますか?

もちろん。 教師が2人いれば

学力の違う子どもたちがいても
授業を回していける。

(笑い声)

また教えることになるわ。

あ~ 授業の勘 取り戻さなくっちゃ。

(笑い声)

<2人で塾を立ち上げた
あのころの熱い思いが

よみがえってきた>

つまり こういうことだよ。

僕のじいちゃんとばあちゃんの経験から
踏まえると

補習教室をやるには
2人の教師がいればいい。

そうすれば
学力の違う子どもがいても

回していくことが
可能だってことなんだよ!

だから ねえ?

「ねえ?」って言われても。
俺ら 教師じゃないし。

僕だって 教師じゃない。
弁当屋のアルバイトだよ。

でも 今 僕が置かれてる状況 話したろ?
聞いたろ?

(井上)はい 聞きました!

塾に行きたくても
行けない子どもたちがいる。

あっ 美鈴ちゃんとかいう子たち?
そういう子たちを救ってあげたい。

ボランティアで
無料の補習教室を開いてあげたい。

すばらしい試みだと思います。
あ~。

そうそう お前と今日飲むっつったらさ…。
井上阿里です。

大学の後輩。 あ~。
私 大島吾郎先生の

「スホムリンスキーを追いかけて」を
読みました! えっ そうなの?

是非 お孫さんである一郎さんに
お会いしたかったんです!

何て言うか 思ってた以上に…

うわ~って感じです!
(2人)うわ~っ?

教育学部の1年生です。
(2人)きょういくがくぶぅ~。

将来は 教師を目指してます。
(2人)きょうしぃ~!

アーちゃんって呼んで下さい。
(2人)アーちゃ~ん!

アーちゃん 乾杯。

うわぁ~! あっ すごい!

井上さん。

アーちゃん! アーちゃん…。
うん!

これが そうなんだけど。

みかづき」?
うん。

わあ~ 生原稿!

あっ
本当に読ませて頂いても いいんですか?

うん 構わないって。

ボランティアで 無料の補習教室を
手伝ってくれるかもしれない子が

じいちゃんの話の続きを
読みたがってるって言ったら

そういう子に出会えたのは
よかったなぁ~…。

あ~…。

<あれ? かわいい!

かわいいじゃんか!

よく見ると
いや よく見なくても かわいい!

2人きり…
かわいい女の子と2人きり…>

一郎さん。
何?

一郎さんって
吾郎さんと千明さんのお孫さんで…?

そうだけど。 お母さんは?
蕗子。

出ていかれたんですよね?
ああ… そう。

そして 僕を産んだ。

その先 読み進めると出てくるよ。

ここ。

<便りすらよこさない蕗子のもとを
千明が訪ねるのは

このあと更に数年後
時は 平成になってからであった>

ごめんなさい! ごめんなさい!

ごめんなさい!

ごめんなさい! ごめんなさい!
ごめんなさい!

(蕗子)賢人君!

ここで ごめんなさいでしょ
一郎!

おもちゃ取って
ごめんなさいでしょ!

蕗子先生 違うのよ!

うちの子が 一郎君にあげたのよ それ。
元気が出るようにってね。

(賢人)だって お前の父ちゃん
死んじゃったんだろ?

死んでない!
離婚したって!

やめなさい! すいません。
こっち行こう。 ねっ! はい!

お母さん…。

どうして?

お父さんが千葉進塾に戻ってきたのは
知ってるでしょ?

蘭も 大学を卒業して
千葉進塾で働いている。

若いのに なかなかの経営手腕よ。
菜々美は 菜々美で…。

カナダに留学中。
自由を満喫している。

そうね。

はい。

蕗子 あなたは…。

あなたのことは
蘭や菜々美から聞いてたわ。

大丈夫。 私は 大丈夫よ。
一人でも 大丈夫だから。

勘違いしないで。
離婚して 一人になったから

訪ねてきたわけじゃないわ。
あなたの力を貸してほしくて来たのよ。

私の力?

助けてほしいの。

何 言ってるの? 何なの? 今更。
何を助けるっていうの?

学校を作るの。
えっ?

文部省に縛られない
私立の学校を創設したいの。

♬~

私立の学校?
あ~。

無料の補習教室を 用務員室で開いて

そこで
おばあちゃんの話は終わったんじゃ?

新しくなって続くんだ。
新しく?

ばあちゃんの夢さ。
夢?

まだまだ 夢は続くんだ。

お母さん… どういうつもり?

塾の次は 学校よ。

それが 私の最後の夢よ。

♬~