ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

小吉の女房 第6話 沢口靖子、古田新太、鈴木福、江波杏子、升毅… ドラマの原作・キャスト・音楽など…

『BS時代劇 小吉の女房(6)「お信、鼠(ねずみ)小僧の一味になる」』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド

  1. 鼠小僧
  2. 河童
  3. 留吉
  4. 旦那
  5. チョン
  6. 勝家
  7. 用心
  8. 一味
  9. 苦労
  10. 見張
  11. 芝居
  12. 旦那様
  13. 年前
  14. 義賊
  15. 久世様
  16. 江戸
  17. 今日
  18. 証文
  19. 青木
  20. 太助

f:id:dramalog:20190215205402p:plain

『BS時代劇 小吉の女房(6)「お信、鼠(ねずみ)小僧の一味になる」』の解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)&EPG情報(出典)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

☆無料で民放各局の動画視聴ができるTVerティーバー)!まずはココから!
民放公式テレビポータル「TVer(ティーバー)」

他にも、無料お試し期間のあるVODサービスが増えてますので、各社のラインナップを調べてみるといいかもしれませんね。

 

 

BS時代劇 小吉の女房(6)「お信、鼠(ねずみ)小僧の一味になる」[字]

鼠小僧を名乗る泥棒が世間を騒がせる。小吉は役人にいじめられていた若者ふたりを助け、居候させる。お信はふたりこそが鼠小僧を名乗る泥棒なのでは、という疑念を抱く。

詳細情報
番組内容
刑死したはずの鼠小僧を名乗る泥棒が世間を騒がせていた。そんな頃、小吉(古田新太)はひょんなことから役人にいじめられていた若者ふたりを助け、自宅に居候させることに。ふたりは好青年で勝家になじむが、やがてお信(沢口靖子)はふたりこそが鼠小僧を名乗る泥棒なのでは、という疑念を抱く。
出演者
【出演】沢口靖子古田新太鈴木福江波杏子升毅高橋ひとみ里見浩太朗,【語り】春風亭昇太
原作・脚本
【作】山本むつみ
音楽
【音楽】荻野清子

 


火の用心~!
(遠吠え)

火の用心~!
(遠吠え)

≪火の用心~!
(拍子木の音)

≪火の用心~!
(拍子木の音)

≪火の用心~!
(拍子木の音)

くせ者だ… どうする?

手を出して 捕らえ損なえば
かえって お咎めを受けるぞ。

ここは ひとつ 成り行きを見て…。
うむ。

盗られて困るほどの金は
置いておらぬしな。

ややっ これは!

鼠小僧!?

鼠だ! 鼠小僧が現れた!

灯りを持て!

<義賊と名高い 鼠小僧次郎吉
捕らえられて処刑されたのは天保3年。

4年も前のことです。

では この2人は一体…?>

♬~

<天保7年 勝家に長女が生まれ

順と名付けられました。

今日は めでたい お食い初めの日です。

めでたいの鯛を用意したのは

彦四郎夫婦。

歯固めの石は

麟太郎が授かってきました>

一口目は ごはんを。
(泣き声)

一生 食べるものに困らぬように。
(泣き声)

あ~ん。
フフフフ…。

お順 ほら おいしそうですよ。

何か 無理やり食べさせてるみたいだな。
まあ。

おばば殿は
何をやっても無理があるからなあ。

<一生 食べるものに困らぬように。

それは 誰にとっても一番の願いです。

しかし このころ
何年も続く天候不良で 凶作が続き

世は 天保の飢饉のただ中…。

その日暮らしの江戸庶民は困窮。

そこに 近郊の農村から
飢えに苦しむ農民が流れ込んできて…。

幕府は お救い小屋やお救い米の支給で
救済に当たったのです>

<勝家の台所も苦しくて…>

きらずには まず
塩を よくまぶしておきます。

これを お米と一緒に炊くのですね。

火の引き際に入れるのが
おいしく作るコツなんです。

水は 少し控えめにして。

なるほど…。
うちでも 試してみようかしら。

案外 おいしいものですよ。
何より 安上がりで。

米の値が また上がったとか。

50年前のような騒動に
ならなければよいのですが…。

50年前…。

天明の折の飢饉ですね?

打ち壊しが続いて
江戸は 戦場のようでした。

此度は そうはなりますまい。

昔のような騒ぎが起きぬよう
ご公儀が動いておりますから。

広小路に お救い小屋が出来ていました。

うむ。 町奉行のお指図で
諸国から米を買い入れている。

江戸で 餓死者が大勢出るようなことは
まず起きぬでしょう。

麟 どうした?

江戸の米不足は それで乗り切れても
田舎は どうなるのでしょう?

米が足りぬのは どこも同じでは?

う~む それは…。

鼠小僧が
また 大名屋敷に忍び入ったそうですよ。

細川五十二万石のお下屋敷だってね。

さすがは 盗っ人の総本山 義賊の鑑!

鼠小僧ってのは もう何年も前に
死罪になったんじゃねえのかい。

だからね 4年前に首をはねられたのは
あれ 身代わりなんですよ。

ご時節柄 本物が
世直しに現れたってわけで。

(お清)盗みに入るのは
金がうなってる大名屋敷だけ。

しかも 誰一人
殺めないってんだから

まあ 胸が
すくじゃありませんか。

あたしゃね 今の鼠は
二代目だって にらんでんですよ。

義賊の志を継ぐ者が
名乗りを上げたんじゃないかってね。

義賊ねえ…。

うわっ! うう…。
おおっ!

何だ おめえは!?

か… 河童だ!
(お清 銀次)河童!?

おい! そこを動くな!

わっ 来た! 逃げっぺ!

ううっ!
(女たちの悲鳴)

何しやがんだ こら!

こら~!
うわっ! (女たちの悲鳴)

この野郎!

逃げっぺ!
うわっ!

おい 何やってんだよ
やめろよ この野郎!

うるせえ~!
うおっ!

やめろ!

見な! おめえが走り回るから
あっちこっち 壊れちまったじゃねえか!

こりゃ 勝様…。 そこの二人
こっちに渡しておくんなせえ。

おめえたち 何したんだい?

腹が減ったから 銭を稼ごうと…。

うわ~!
うわっ!

京は四條河原 浪速は天満天神内で
ご評判にあずかりました

紀州熊野浦で生け捕りました
河童でござ~い。

さあさあ お立ち会い!

チッ 生け捕り河童か たわいもねえ。

見慣れねえ面だから 呼び止めたら
逃げ出しやがったんでさ。

後ろ暗えことがあるに違えねえんだ!

見逃してやってくんねえか 喜八親分。
ええ?

口出しは無用に願います。

市中取り締まりは 我らのお役目ですから。

田舎を食い詰めた無宿者が!

無宿者だ!?

どこに目ぇつけてんだい!
どう見たって 河童じゃねえか!

なあ?
えっ!?

あっ… あっ 河童だ!
河童に違いねえ!

大川にゃ こんな河童 いくらもいるぞ!

何っ…。
知らねえのか! おう!

おい 河童 早く川に帰りな。

へえ!
あっ…!

皿が乾いて死んじまったら
かわいそうじゃねえか。

うわ~!
きゃ~! おおっ!

(長兵衛)この川に飛び込むんだ!
早く しな!

うわ~!
おお~!

親分さん ハハ… 今日のところは これで。

旦那。

<もめ事は穏便に収めたいのが人情。

岡っ引きの中には
人の弱みにつけ込んで

袖の下を強要する輩も
いたそうですが…。

時の老中 水野忠邦
この地位に出世するまでには

あちらこちらに
かなりの金品を贈ってきたようで…>

(水野)中野碩翁…。

あのような者が
公方様に取り入っておるゆえ

ご政道が乱れるのだ。

はっ。 あの隠居
いずれ取り除かねばなりませぬ。

ご老中 ちと お耳に入れたきことが…。

鳥居耀蔵か…。

フッ 嫌なやつが ウロチョロし始めた…。

フッ フフフフ… ハハハ…。

<この5年後 鳥居耀蔵

水野忠邦の懐刀として 天保の改革
強権を振るうことになるのです>

お帰りなさいませ。

河童 連れてきた。

えっ? 河童を連れてきた?

こっちが 留吉。 こっちが太助だ。

タチの悪い 岡っ引きに
目 つけられてな。

ひっくくられて
佐渡の金山にでも送られたら大変だ。

ほとぼりが冷めるまで
うちに置くことにした。

2人も?

おめえも お順の世話で忙しいだろ。

この2人に
家のことを手伝ってもらうがいい。

まっ 飯だけは
たらふく食わせてやってくれ。

たらふくって…。

うちは 宿屋ではありませんよ。

あっ…。

また 得体の知れない者を連れてきて…。

勝家の名に傷がついたら
どうするつもりですか!

おばば様 そんな大げさな…。

諸物価高騰の折 大の男を2人も
養う余裕があるのですか!

はあ それは…。

殿様 俺たちは これで…。

どっか潜り込めば なんとか なっがら。

助けていただいて
ありがとうごぜえやした。

(腹が鳴る音)

いっけねえ…。

分かりました。

しばらくの間でしたら…
まあ なんとかなりますよ。

ああ…。

此度の越後米の買い付け
大儀であったのう。

仁杉様のお力添えのおかげにございます。
うむ。

さあ 一献。

<年番方与力の仁杉五郎左衛門は
奉行所事務方トップの実力者です。

江戸の飢饉対策のために

諸国から米を買い付ける任に
当たっていました。

こちらは
深川佐賀町の米問屋 角屋又兵衛>

青木様のお力で 米買い付けのお役目に
お加えくださいませ。

仁杉様にお伝えしておく。

これは 心ばかりの
お礼のカステラでございます。

お口に合いますか どうか…。

おお…。

頂戴する。

青木様には これを…。

承知した。 毎月晦日 店に寄ろう。

あの辺りから
ちょくちょく雨が漏るのです。

んだら 上がって見てみんべ。

あら まあ 器用なこと。

ああ ここだ。

穴が開いでっぺや。

直せますか?
へえ すぐに。

奥様 この釣瓶桶は 水が漏るだな。

ええ。 桶屋さんが回ってきたら
直してもらわないと。

こんぐれえなら 俺が。

まあ お見事。

太助は 手先が器用だから

直す物があったら
何でも言いつけてくだせえ。

では…

こちらもお願いします。

この引き出しが
重くて開けにくくて…。

どれ…。

ああ 木組みが緩んでっぺや。

ほだら ちっと たたいて
ついでに 金具のさびも落としますべ。

(お順の泣き声)
(留吉)嬢様。 ほ~ら ば~っ。 ハハハ…。

(お順の泣き声)

留吉さんは 赤ん坊がお好きね。
へえ。

年の離れた妹が いだがら。

そう。 村に残してきたのね。
へえ…。

嬢様は 元気だなあ。

<留吉と太助。 2人の素朴な若者は

すぐに
勝家の暮らしに溶け込んでいきました>

♬~

何が始まるのですか?
見てな。 幕が開くぜ。

とざいと~ざい~!

これより お目にかけまするは
田舎芝居の一幕。

鷹揚のご見物を願い上げ奉りまする~。

チョン! チョン チョン チョン チョン
チョンチョンチョンチョンチョン

チョンチョンチョン チョン!

ウフフ…。

おう 忠信殿 待ちかねましたわいな。

これはこれは 静様。
真っ平 ごめんくださりませ。

ここは名に負う吉野山
四方の景色もいろいろに。

静御前義経公の後を追っていく場です。

留吉の演じている家来は
実は 狐なのですよ。

おばば様 よくご存じですね。

若い頃は 芝居見物もしたものです。

私は 瀬川菊之丞が大のひいきでした。

それは美しい女形で…。

おばば様にも 若い時があったのですねえ。

当たり前です。

せ~の!

(2人)♬「ずぼんぼえ ずぼんぼえ はっ
ずぼんぼならこそ 面憎い はい」

♬「ずぼんぼえ はっ ずぼんぼえ はい
ずぼんぼならこそ 面憎い はっ」

坊ちゃまも 一緒にやってごらんなせえ!

せ~の ひい ふう みい ひい ふう みい
ひいの ふうの ひい ふう みい。

はい! ひい ふう みい ひい ふう みい
ひいの ふうの ひい ふう みい。

もういっちょ! ずぼんぼえ。

麟 お前 しっかりやれ!
存外 難しいのですよ。

さあ 母上も。

えっ? 私?
ハハハハハ!

♬「ずぼんぼえ はっ ずぼんぼえ はい
ずぼんぼならこそ 面憎い はい」

♬「ずぼんぼえ ずぼんぼえ よっ
ずぼんぼならこそ 面憎い はっ」

♬~

<こんな にぎやかな夕べは
勝家では初めてのことでした>

行くぞ!
おう!

おい おめえら!
≪鼠だ!

鼠にやられた!

鼠!?

こんなに遅く 何をしているのです?

あ… いや… 厠に… なあ?

ああ… 手ぇ 洗ってて…。

んだら おやすみなせえ。

(お順の泣き声)

ご存じ 鼠小僧が また現れたよ~!
おお~!

今度は 久世様の下屋敷だ!

後には 「鼠小僧参上」の書き置きが一枚!

な… 何すんでえ!
デタラメ 書きやがって!

おめえら つまらねえ噂 流すと
手が後ろに回るぜ!

鼠小僧など 4年前に死んだというのに。

こう騒ぎになっては
奉行所のお裁きに傷がつくぜ。

実は ゆうべ ちょいと遊んだ帰り

久世様の下屋敷近くで
妙な2人組を見かけやした。 2人組?

まさか 鼠の一味か?
ひょっとすると…。

そいつら
すっ飛んで逃げてったんですがね

その走りっぷりが この前
河童のナリをしてたやつらに

よく似ていたんでさ。
道具市に逃げ込んだ無宿者か。

ひっくくって 締め上げてやろうと
探ってみやしたが

元いたヤサからは消えちまって
居所が知れやせん。

消えた?

おい 河童 早く川に帰りな。

へえ!
あっ…!

勝だな…。

喜八の野郎 何してやがんだ?

喜八が 俺の家を見張ってる?

下っ引きまで駆り出していやすぜ。

留吉たち捜すのに そこまでやるかねえ。

邪魔されたのを根に持って
旦那の落ち度を探ってるんじゃねえかな。

無役とはいえ 旗本だぞ。
町方ごときに 手が出せるか。

でも… 旦那には
落ち度が いろいろあるからなあ。

おめえに言われたかねえ。

ようがす! 何かあった時の用心だ。

あっしが
向こうの弱みを探っておきやすよ。

弱み?

日頃から 袖の下や付け届けで
筋の悪い金をかすめ取ってる連中です。

たたけば 埃が出るに決まってら。
一つ二つ 拾っておきやすよ。

テヘヘヘヘ ごめんよ!

妙だな…。

無宿狩りにしちゃ やけに念が入ってる…。

おお…。
(ざわめき)

長兵衛さん。
あっ。

何かあったのですか?
町触が出たんですよ。 ほら。

鼠小僧の噂を流すなっていう
お達しですよ。

「鼠小僧御能拝見」 あの字は…?

「御能拝見」の方は
本家本元の鼠小僧の自筆だそうです。

…で 右側のは

この間 久世様のお下屋敷に残していった
書き付けで。

あ…。

こうやって 比べてみると
確かに 別人の手ですねえ。

私がにらんだとおり
今の鼠小僧は やっぱり 二代目で…。

…あっ? うむ?

まさか そんな…。

♬~

あの字は…?
右側のは この間

久世様のお下屋敷に残していった
書き付けで。

♬~

やっぱり 似てる…。

あら?

煤がなくなってる…。 いつの間に?

♬~

こんなに遅く 何をしているのです?

あ… いや… 厠に… なあ?

ああ… 手ぇ 洗ってて…。

んだら おやすみなせえ。

(お順の泣き声)

嬢様 ポ~。

ハハハハ!
(泣き声)

あ~。
あ~ アハハ!

う~ うう~。

ハハハ!
(泣き声) ハハハハ!

大丈夫。 フフフ!

プ~。
アハハハハ!

お帰りなさいませ。

留吉たちを 外に出しちゃいけねえよ。
え?

岡っ引きが 家の周りをうろついてる。

あの2人
何か隠し事があるんじゃねえかな。

隠し事…。

ポ~。
(泣き声) あ~。

アハハハ!

旦那様 もしかしたら…。
うむ?

待ちねえ。

うかつに出ると 鼠取りに引っ掛かるぜ。

竈の煤なんか塗って
どこに行くのですか?

鼠小僧は おめえたちかい?

盗ったのは これだけか… 案外 少ねえな。

これで全部だ…。
盗んだ金は 一文も使ってねえ。

そうです…。

十両にも満たないわね。

きれい事を言うようだがな

盗んだ銭金を持って帰って
田舎の親兄弟 喜ぶかい?

親も兄弟も もういねえから…。

野州那須郡柴田原村…。

俺たちの村は もう なくなっちまった。

あっ ご苦労さん。
ご苦労さん。 ご苦労さん。

(留吉)俺たちの村は
米の取れ高こそ少ねえけんど

綿を作ったり 菜種油を搾ったりして
稼いでた。

毎日 汗水たらして働いて…。

楽しみは 年に一度の秋祭りだ。

祭りの日には
鎮守様の境内で 芝居をかける。

村中の者が 晴れ着 着て
芝居を見に集まってくんだ。

♬~

(留吉)だけんど…

4年前から 寒さと雨で
米が半分も出来なぐて…。

雑穀も何も食べ尽くしちまっても
次の年もまた 米は取れねえ…。

そこに 流行病だ…。

弱え者から 次々と倒れてった…。

うちでは 小せえ妹が 真っ先に…。

大勢 死んじまった…。

生き残った者も ちりぢりに村を出て…。

だから 俺たちの村は もうねえんです…。

だけんど… あそこには村があったんだ…。

野良仕事して 綿打ちして

秋祭りの日には 晴れ着 着て
みんなで 芝居見る…。

ずっと そうやって
俺たちは暮らしてきたんだっぺや…。

出稼ぎに出た者も
芝居の日には 村に帰ってきた…。

だから 俺たち
もういっぺん 芝居がやりてえ…。

(金をつかむ音)

この金で 舞台作って 衣装そろえて…。

そしたら ちりぢりになった みんなも
いつか 村に戻ってくるべ…。

死んじまった妹や おっ母の魂も
戻ってきて

一緒に 芝居を見てくれっぺよ…。

盗みが悪いことなのは よぐ分かってんだ。

そんでも…

俺たちが金作るのに
ほかに どんな道があるべ?

どうして
大名屋敷ばかり狙ったんだい?

だだっ広くて 人が少ねえ。

塀を乗り越えちまえば
奥まで たやすく行げっから。

手文庫や たんすの中には
大抵 いくらか金が入ってるし…。

なぜ 「鼠小僧参上」などと書いた紙を
残したのです?

わざわざ 騒ぎになるようなことを…。

あれは 戒めに…。

鼠小僧は 盗みはしても
人は傷つけねえ。

俺たちも そうすっと決めたから。

何があっても 人は傷つけてはなんねえと
己を戒めるために…。

≪(お順の泣き声)

はいはいはい 大丈夫よ。

よしよし… はいはいはい。
(泣き声)

(泣き声)

お~ よしよし よしよし…。

(お順の泣き声)

行くべ。

行くべ。 俺たちが この家にいたら
難儀が かかる。

んでも 岡っ引きが見張ってっぞ。
どうすんだ?

…なんとか 目を盗んで逃げるしかねえべ。

だけんど もし捕まったら?

盗っ人 匿ったとがで 殿様たちまで
罰を受けるんでねえべか?

どうしたらいいべ…。

旦那 いつも ご苦労さまです。

うむ。 フッ… またな。

♬~

こんにちは。

♬~

まだ 見張りがいます。

どうやら 鼠の尻尾をつかまれたな…。

こう 四六時中 見張られちゃ
逃がしもできねえ。

もし 捕まったら
留吉さんたちは どうなるでしょう?

十両盗めば首が飛ぶってのが
ご定法だ。

でも… 気の毒な事情なのですから
お裁きにも お情けがあるのでは?

鼠小僧を名乗って
世間を騒がし

お上の面目を
潰しちまった。

死罪は免れねえ。
そんな…!

尻に火が付いてるのは 俺たちも同じだぞ。

盗っ人を匿ったんだ。
ただで済むわけがねえや。

≪(銀次)旦那 うちにおいでですか?
おう 入んな。

(小声で)鼠の一件は 銀次には言うな。

万が一の時 巻き込みたくねえ。
(小声で)はい。

おつなものが手に入りやしたぜ。

青木の紙入れから
ちょいと拝借してきたんでさ。

旦那 いつも ご苦労さまです。

うむ。

またな。

むちゃなことするねえ。
ヘヘヘヘ。

あっ 紙入れは 元に戻しておきやした。

二両二分を毎月 青木に払う?

どういうことでしょう?

又兵衛ってのは
深川佐賀町の米問屋ですがね

どうやら お救い米の買い付けに
一枚 噛んでいるようなんで。

お上の御用だぞ。 深川の米問屋ごときが
請け負えるような筋の話じゃねえや。

青木が ねじ込んだか…。

佐賀町は 青木の旦那の持ち場ですから。

口利きの礼に 月々二両二分…。

それだけ払っても惜しくねえほど
米の買い付けで もうけたってわけだ。

人を救うためのお米で金もうけを…。
ひどい!

たたけば埃どころか
とんだ悪事が出てきそうですぜ。

この証文で
留吉さんと太助さんを助けられますか?

無罪放免とはいかねえが

これと引き換えに
見て見ぬふりはさせられるかもしれねえ。

でしたら…。
危ねえ橋だ。

渡り損なったら 勝の家も
もろとも 落っこちる。

盗っ人を匿ったうえに

役人の懐から
書き付けを拝借したとなりゃ

俺たちも
鼠小僧の一味に加わったも同然だ。

さて どうするか…。

鼠小僧の一味…。

♬~

ウフ…。

何だ? 何がおかしいんだ。
すいません。

本当に鼠小僧だったら どんなだろうって
思い浮かべたら

何だか おかしくて…。
へ?

旦那様。

盗人というのは やはり 黒装束でなければ
様にならないものですね。

はあ~。

お前の のんきにゃ あきれるぜ
この一大事に。

すいません。 でも…

旦那様は もう
腹を決めていらっしゃるのでしょう?

だって 2人を見殺しにはできませんもの。

それじゃ 一勝負してくるぜ。
はい。

あっ。 お待ちください。

その証文を 私に。

(鐘の音)

呼び出して すまねえな。

手合わせを ご所望とのことなら

それがしも 腕には
いささかの覚えがござります。

竹刀でやりますか?
木刀でも かまいませんが。

いや…。

今日の勝負は これで願いたい。

くどくは言わねえ。

その証文と引き換えに

家の周りにいる雑魚どもを
追っ払ってもらいてえ。

♬~

奥様… お願えがあんだども。

はい。

俺たちに縄かけて 突き出してくだせえ。

え?

盗っ人をとっ捕まえたといって
差し出せば

こちら様に 累が及ぶことはあんめえ。

何を言うのです。
そんなことはできません。

だけんど…。

(泣き声)

大丈夫。

旦那様が
きっと なんとかなさいますから。

(お順の泣き声)

(鐘の音)

勝負は つきましたか?

竹刀の音が聞こえませんでしたが。

ああ 片づいた。

どちらが勝ったのです?

勝ち負けはねえ。

今日のところは 引き分けだ。

<次の日の朝

勝家の周りから
見張りの姿は消えていました>

大丈夫だ。

めがね屋でござい~。 玉の取り替え~。

富山の妙薬 反魂丹~。

めがねいろいろ~。

<行商人に姿を変えた2人が
ふるさとの村に旅立っていくのを

怪しむ人は 誰もいません>

おばば様。

留吉さんたちは どこに行ったのですか?

村に帰ったのですよ。

寂しくなりますね…。

2人いなくなって 急に静かになったな。

ええ 本当に…。

道中 くれぐれも気を付けて。

(2人)へえ。

これを。

奥様…
俺たち もう決して 盗みはしねえから。

はい。

いつか 村芝居ができる日が来たら
きっと お知らせにあがりやす。

楽しみに待っていますよ。

ありがとうごぜえやした!
ありがとうごぜえやした…!

とうとう 鼠小僧に手を貸しちまったな。

これで 俺たちも
れっきとした盗っ人の一味だ。

おばば様にも麟太郎にも
口が裂けても言えませんね。

あ~あ 大変なことをしてしまいました。

やっちまったこった。 しかたねえよ。

そうですね。

ともかく 2人は無事だったのですし。

でも…。

私が 鼠小僧の一味だなんて。

おんな鼠か。

♬~

「盗みハすれど 非道ハせず」。

(ツケの音)

フフフ!
何ですか?

いや 何でもねえ。 ハハハハ!

もうっ。 嫌な旦那様。

フフフ!
ウフフフ…。

<これにて 一件落着。

…と 言いたいところですが>

その証文を 私に。

<この事件 実は まだ続きがあるのです。

その話は いずれまた 回を改めて…>

吉原の仮宅が出来たのですよ。
好きな人がいるのですね。

ようやく 御番入りが かなった。

ご立派なお武家様には
こんな小見世は似合いんせん。

あいつは 確か…。

わしに その身を預けてみよ。

ご迷惑になりんせんか?
文使いをするだけですもの。

よくも 恥辱を!

あの文は そんなつもりでは…!
花里さん!

♬~