ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

小吉の女房 第5話 石倉三郎、鈴木福、江波杏子、伊武雅刀、古田新太… ドラマの原作・キャストなど…

『BS時代劇 小吉の女房(5)「おばば様の秘密」』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド

  1. お上人様
  2. 丑松
  3. 悪党
  4. 一日上人
  5. 利平次
  6. 暗闇
  7. 登勢
  8. 年前
  9. 本所
  10. 徳庵
  11. 麟太郎
  12. お紋さん
  13. 高野山
  14. 上人様
  15. 信用師
  16. 名乗
  17. 野郎
  18. お信
  19. 一緒
  20. 河内山

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『BS時代劇 小吉の女房(5)「おばば様の秘密」』の解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)&EPG情報(出典)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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BS時代劇 小吉の女房(5)「おばば様の秘密」[字]

登勢はひょんなことから一日上人という僧侶の福祉施設でボランティアを始める。だがお信は、実は一日上人は、かつて殺人まで犯した悪党であることを知ってしまう。

詳細情報
番組内容
長年仕えてくれた利平次(石倉三郎)が急逝。長男・麟太郎(鈴木福)はすくすく育つ一方、登勢(江波杏子)は老いを感じ始めていた。登勢はひょんなことから一日上人(伊武雅刀)という僧侶が営む福祉施設でボランティアを始め、上人の影響を受けて小吉(古田新太)に対してまで優しい性格に変身。だがお信(沢口靖子)は、実は一日上人は、かつて殺人まで犯した悪党であることを知ってしまう。
出演者
【出演】沢口靖子古田新太鈴木福江波杏子升毅高橋ひとみ石倉三郎伊武雅刀,【語り】春風亭昇太
原作・脚本
【作】山本むつみ
音楽
【音楽】荻野清子

 


痛むのは この辺りですか?

うう…! あっ…。

奥様のお手を煩わせては
罰が当たります…。

いけません。 じっとしていらっしゃい。
はあ…。

<天保5年。
年明けから 利平次は体調を崩し

床に就く日が続いていました>

(登勢)
まったく失礼な人!

あ…。
あっ そのまま そのまま。

あら おいしそう。

食が細っている時には
干し柿がいいというので

根岸の智恵さんに
送ってもらったのですが…。

根岸? ああ おばば様の幼なじみの…。

あの人ときたら
こんなものまで添えてきて。

「しわがよる
ほくろが出来る 背がかがむ

頭は禿げる 毛は白くなる」。

「くどくなる 気短かになる 愚痴になる
思いつくこと みな古くなる」。

あら まあ。
ハハハハ…。 ウフフ…。

「寄る年波に自戒を込めて」などと
書いてありますが

私は あの人より2つも若いのですよ!

老いの坂は 上れば下るもの。

養生第一でございますよ。

養生ねえ…。

そなたこそですよ。

ああ…。

根岸のお方に どうか よろしく
お礼を申し上げてくださいまし。

分かりました。

では 早々に礼状を…。
はっ。

利平次のおかげで
ご機嫌が直ったようです。

フフフ…。
フフフ…。

早く よくなって
長生きしてもらわねば困りますよ。

はい。

麟太郎坊ちゃまのご出世を見届けるまでは
達者でおりますとも。

ええ。

♬~

(稽古の声)

<麟太郎は 12歳。

麻布狸穴の男谷道場で
剣術の修行に励んでいます。

江戸屈指の剣豪 男谷精一郎は
彦四郎の養子で

麟太郎とは 従兄の間柄。

年は 小吉とも近く

若い頃は一緒になって
荒っぽい喧嘩もしたものですが

今では 穏やかな人柄と高い教養で
人望を集めています>

参れ。

参れ!

はっ!

ありがとうございました。

「大学の道は 明徳を明らかにするに存り

民を新たにするに存り」。

もう一度。

<彦四郎は月に数度 麟太郎を呼び出し
学問の進み具合を確かめます。

というのも…>

麟太郎さんも 来年か再来年には
素読吟味を受けるのですから

よくよく お励みにならないと
いけませんよ。 はい。

<素読吟味とは
湯島の聖堂で開かれる学力試験。

これに合格することが
幕臣の出世の第一歩でした>

此度 本丸老中になられた
水野越前守様は

清廉潔白 真面目一筋
学問第一のお方と聞く。

いずれ お引き立てにあずかれるよう
研鑽を積むのだぞ。

はい。

「古えの明徳を
天下に明らかにせんと欲する者は」…。

<麟太郎の成長を
何よりも楽しみにしていた 利平次は…>

干し柿のへた…。

利平次…。

<二月 寝ついたあと

お信たちに看取られ
静かに この世を去っていきました>

♬~

お信。 お信 来ておくれ。

は~い。

また ナメクジでも出たのかしら。

花鳥図のお軸は どこにやりました?

そこにありませんか?
ないから探しているのですよ。

確かに ここに しまったのですが…。

婿殿が
道具市に出したのではないでしょうね?

まさか! おばば様の部屋では?

私の部屋にはありません。
ここに しまったのですから!

探しても無駄ですよ。

あら?

あ…。

誰が こんな所に…。

見つかって ようございましたね。

む…。

出かけてきます。
どちらへ?

お軸は どうなさるのです?

白鬚大明神に
長寿の願いを取り下げていただきます。

えっ?

長生きしても ろくなことはない。

くどくなる 気短になる 愚痴になる
物忘れして 孫にまで ばかにされる。

なにも そんな…。

利平次 出かけますよ。

お信まで 私にあんな口を…。

まっ! 嫌だ!

あ~あ 情けない…。

鳥まで 私のこと ばかにして…。

うっ… 痛…。

ううっ… 痛…。

うっ…。

いかがなされました?

急な差し込み…。

ああ それは いけない。 さあ こちらへ。

♬~

おばば殿が戻らない?
私が強く言ったのがいけなかったのです。

あっ!
ひょっとして 家出なさったのでは…!

まさか。
白鬚様まで捜しに行ってまいります。

いや 待て。 入れ違いになっちゃいけねえ。

銀次に言って
年寄りの行き倒れがいねえか捜させよう。

行き倒れだなんて そんな…。
年寄りのことだ 何があるか分かんねえぜ。

おばば様!

(登勢)ただいま 戻りました。

どうかしました?

お戻りが遅いので 案じていたのですよ。

今 父上が捜しに行かれるところでした。

まあ ハハ… 私が迷子になったとでも?

フフッ 子どもじゃあるまいし。 ホホホ…。

婿殿。

案じてくれて ありがとう。

今 「ありがとう」って言ったか…?

…お~! いけねえ!

首の辺りが ゾクゾクした…。

(鈴の音)

<この日を境に
登勢は まるで人が変わったようで…>

また 米の値が上がったそうですね。

はい。 去年から不作続きだとかで。

こうして
三度三度 ごはんが食べられるのも

婿殿が
道具市で稼いできてくれるおかげですよ。

お… 「おかげ」?

どう考えても 妙だぜ…。

「ありがとう」とか「おかげさま」なんて言葉
これまで ついぞ聞いたことがねえ。

狐でも憑いたか…?
そんな…。

毎日 どこにお出かけなのでしょう?

寺参りだとおっしゃっていますけれど…。

ひょっとして お迎えが近いのか?

よしてくださいよ。

悪いのに引っ掛かってなきゃいいが…。

お寺は 善男善女が集まる所では?

よい人間を狙って 悪党も寄ってくるのさ。

信用師といって 信心深いふりをして
金を巻き上げる輩とかな。

まさか おばば様に限って…。
そのまさかが 危ねえのよ。

では 私が
おばば様の後をつけてみましょう。

麟太郎。 人の後をつけるなど
武士の子がすることではありませんよ。

じゃあ どうすんだよ?

♬~

利平次がいてくれたら…。

♬~

水死塔…?

ごめんくださいまし。

さあさあ さあさあ おかゆですよ。

はい どうぞ。

おばば様?

徳庵に御用ですかな?

お信。

さあ どうぞ お入りください。

長谷川が 信用師にだまされた?

昨日 道具を見繕いに
お屋敷に伺ったんですが

それは もう お気の毒なありさまで…。

(銀次)誰です? 長谷川様っていうのは。

本所の貧乏御家人さ。
俺とは剣術の相弟子でね。

近々 娘が嫁に出るとか言ってたぞ。

その支度を調えるために
金策に走っておいでだったのですよ。

蔵宿では借り尽くして

やむなく 高野山のお金を
借りることになったんですがね。

高野山の金?

名目金ってやつかい。

(お清)お寺のくせに
あれで 高い利を取るんですからね。

<名目金とは 寺や神社が資金集めのために
金貸しをして 金利を稼ぐものです。

幕府公認の金融制度でしたが

金が動くところには
悪だくみが付き物で…>

(長兵衛)
長谷川様は 借金の相談のために

斎藤監物という高野山の金の取扱人を
屋敷に招いたんです。

馳走になった礼に
珍しいものをお見せいたしましょう。

♬~

これは 紀州様のお山で採れた

銀の吹き寄せにございます。

ああ… ささ お手に取ってご覧なされ。

はい。

うん さあさあ さあさあ…。

(長兵衛)その銀の塊が
いつの間にか消えたんですよ。

銀に足が生えて逃げやしめえし

その斎藤監物って野郎が
てめえの懐に戻したんだろう。

ええ。 ですが その証しが立ちませんので。

お気の毒に 長谷川様は
金を借りるどころか

銀の代金として
五両 取られてしまわれまして…。

(銀次)
そりゃ 悪いのに引っ掛かったねえ。

監物は 名うての信用師ですぜ。

高野山とは 何の関わり合いもねえ。

同じ手に引っ掛かって むしられた人が
大勢いやすよ。

悪党だと分かってて
町方が 何で動かねえんだ。

そりゃね お町の旦那方に
レコを握らせてんでさ。

ふ~む…。

おい 銀次。
へい。

その野郎 どこにいんだ?

こちらは 病の療養所ですか?

いいえ。 行き倒れた人や
身寄りのないお年寄りが

身を寄せ合って暮らす所です。

おばば様は なぜ ここに?

先日
急な差し込みで困っていたところを

一日上人様に助けられ
こちらで介抱していただいたのです。

そうでしたか。
祖母が ご厄介をおかけしまして…。

いやいや。

些細なことを恩に思われて
こうして手伝いに来てくださるのです。

こちらこそ ありがたく存じます。

何をおっしゃいます。

お上人様のお言葉が
つくづくと 心にしみたのでございます。

(一日上人)気を鎮め 心を穏やかに。

怒りや嘆きは 己の身を苛む刃です。

世間では よく
恩を怨みで返すと言いますが

あなたは その反対をなされるとよい。

反対?

怨みには 恩を返す。

そうすれば 人と争うこともなく
心安らかに過ごせます。

怨みには 恩を…。

ああ それで おばば様は近頃…。

お信。 そなたこそ
どうして ここにいるんです?

えっ… あ… それは その…。

あっ…
あの 水死塔というのは何でしょう?

あれは 供養塔です。

お上人様は
大川端に流れ着く水死人を引き揚げて

ご供養なさっておいでなのですよ。

まあ…。

出家の身の勤めとして
菩提を弔ってまいりましたが

それだけでは足りませぬ。

病や貧苦に責められ
身投げする人をなくすために

この庵を開きました。

お待たせいたしました。

はあ…。

ご用件は?

おめえさん 大層なナリをしているね。

その押し出しなら
さぞ 人が信用するだろう。

尊い御寺の金子を取り扱う身ゆえ
まっ それなりに…。

扱ってんのは 金子だけじゃなかろう。

紀州様の銀の吹き寄せとやら
俺にも見せちゃくんねえか。

え?
ちゃちな小道具で荒稼ぎたぁ

信用師ってなあ いい商売だねえ。

な… な… 何を! 無礼ですぞ!

天下のご直参 たばかって
何が無礼だ!

長谷川寛次郎って御家人から
五両 だまし取ったろう。

ちっ… フフフフフ…。

あ~あ 何だ 客かと思いのほか

商えの上前をはねようって魂胆か?
ええ?

まあ そいじゃ あの…
もうけの1割ってとこで どうです?

ねっ? ヘッヘ…。

ただ取る金だ。
それで不足はありますまい。

べらぼうめ!

はした金欲しさに
長え橋渡って 浅草まで来るかい!

本所で稼ぎてえんなら
勝の名前ぐらい覚えとけ!

えっ? あっ あ… あなた様が
ほ… 本所の勝様…。

長谷川から巻き上げた五両 返しな。

一人娘を嫁入りに出す 大事な支度金だ。

おめえも いっぱしの悪党なら
貧乏人の懐なんぞ狙わず

金の うなってるとこから
百両でも千両でも 大きく取れ!

は… はあ…。 ははっ…。

ふ~む 無徳庵の一日上人か。

本物の出家ってのは
そういう人をいうんだろうな。

高野山を名乗るかたりとは大違えだ。

よいことをなさっているのに
おばば様は なぜ隠していたのでしょう?

さあ…。

暇を見て 私も手伝いに参りたいのですが。

行ってきな。
おばば殿の角を折ってくれた大恩人だ。

麟。 おめえも 怨みを恩で返すことを
心がけたがいいぜ。

世の中を丸く収める秘訣は
これに尽きるよ。

はい。

気を鎮め 心を穏やかに。

うう… ううう…。

あっ… ああ…。

この野郎!

うわ~!

まだ成仏しねえか…。

あの人…。

早まってはなりませぬ! なりませぬ!

放… 放して 死なせて…。

しな… 死なせてください!
なりませぬ! なりませぬ!

死なせて… 死なせて…。

南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏…。

どうぞ お召し上がりください。

ご僧侶。

丑松さんじゃねえか。
ヘヘヘ… 江戸へ戻ってたのかい?

どなた様か存じませぬが
お人違いでございましょう。

南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏…。

妙だな… 今の ありゃ 丑松だよ。

お上人様?

いや…。

先日お返しした五両

あれ そっくりそのまま 長谷川様に
お渡しなすったそうですね。

ああ 渡したよ。

間に入ったからにゃ

一両ばかり 礼金をお取りになるかと
思っておりましたが…。

長谷川が困ってるっていうから
掛け合えに行ったんだ。

礼なんか取るかい!

偉い! いやいや いやいや いやいや

この斎藤監物 殿様のその胆力と無欲さに
感服いたしました!

どうぞ 子分にしてやってくださいまし!
まあ…。

貧乏旗本とはいえ ご直参だぞ。
悪党を子分にできるかい!

茶なんか出さなくていい!

俺は 道具市に出なきゃならねえんだ。
帰ってくんな。

お美しい…!

奥様 いや おきれいだな。
どうも 以後 お見知りおきを。

こちらこそ。

うちには 出世前の大事な倅がいるんだ。
信用師なんぞに出入りされちゃ迷惑だ!

殿様 ヘヘヘ…。

世の中にゃあね お武家様の知らねえ
裏の世界ってのがありましてね。

これが なかなか難しいもんですよ。

何かあった時にゃあね
あっしみたいのがいたらね

必ず重宝しますよ。

フフ… ヘヘ… ヘヘヘ… ヘヘヘヘ!

嫌な笑い方するねえ。
ああ そうそう そうそう。

ここに来る途中もね
托鉢僧に行き合いましてね

これが あなた 昔なじみの悪党ですよ。

暗闇の丑松っていいやしてね

押し借り 強請 美人局…

まっ 殺し以外の悪事ならね
何でもござれって野郎だ。

暗闇の…。 聞いたことがあるな。

ああ 11年前にね 牢で死んだ
あの河内山の子分です。

ああ 河内山宗春か。 茶坊主の悪党だね。

<「悪に強きは善にもと」
颯爽と強きをくじく 河内山宗俊

…というのは あくまで 芝居の作り事。

実際は 強請が得意な悪党で
文政6年に 牢内で病死しています>

しかも 丑松ってのは

河内山を訴人して ずらかった
裏切り者でしてね。

僧侶姿に だまされたら

どんな悪事に引っ掛かるか
分かったもんじゃありませんよ。

それ お前が言うかね。
アハハハハ…。

托鉢僧に 姿 変えてもね
顎のほくろ こりゃ ごまかせねえ。

ありゃ間違えねえや 暗闇の丑松だ。

[ 心の声 ] ほくろ…?

お紋さんといいましたね。
身寄りは?

息子が一人 おりましたが…

11年前 大川に
水死人になって あがりました…。

まあ…。 川で溺れて…。

いいえ。

殺されたんでございます…。 え…。

お上の御用で
悪人を追っております時に…。

川からあがった亡骸には
刃物で斬られた傷が…。

11年前… 11年前 斬られて 大川に…?

(お紋)あの子一人が頼りでした…。

この年になって もう体は動かず
寄る辺もなく…

生きていても
世間の厄介になるばかりで…。

(登勢)
気の弱いことを言ってはなりません。

ここには 同じような身の上の人たちが
大勢 暮らしているのです。

第一 あなたが身投げをしたら
ご子息の菩提を 誰が弔うのですか。

何も思い煩うことはありません。

しばらく横になって休まれるがよい。

話は また後ほど。

さあ こちらへ。

托鉢僧に 姿 変えても
顎のほくろは ごまかせねえや。

ありゃ間違えねえ 暗闇の丑松だ。

まさか… お上人様のはずでは…。

痛っ…。

♬~

おや お信様。

祖母は おりますでしょうか?

お登勢様なら
足腰の立つ方たちを連れて

多田のお薬師様に
お参りに行かれましたよ。

お上人様もご一緒に?

いいえ。 お上人様は 内におられます。

≪(一日上人)お手伝いします。
入ってもよろしいですか?

はい。

♬~

さあ これを。

ありがとうございます。

♬~

あっ…!

いけません! 駄目です 丑松さん!

何をしておいでです!

これは…。

お上人様。

はい…。

久しぶりに湯浴みさせていただいて

身も心も さっぱりといたしました。

お上人様…。

お慈悲でございます。

どうか お上人様の手で
あの世へ送ってくださいまし…。

♬~

(嗚咽)

あなたは 誰なのですか?

昔 暗闇の丑松と名乗っていた男です。

なぜ あのような…。

11年前 河内山の悪事が露見し

私にも 追っ手が かかりました。

河内山宗春の隠れがは どこだ!

正直に話せば お前だけは見逃してやる。

今夜のうちに江戸を離れて
上州辺りに逃げな。

私は 河内山の隠れがを教え
その足で…

吾妻橋を渡り 大川を越え
本所まで来た その時…。

見逃すというのは 嘘でした。

若い岡っ引きが追ってきて
もみ合ううちに…。

あっ…! くっ… うう…。

この野郎!

江戸を離れ 10年近く逃げ通したが

この手で斬った男が
川に落ちていった時の目…。

怨みに満ちた あの目が
どこまでも ついてくる…。

お紋さんは その岡っ引きのおっ母さんだ。

えっ…!

お紋さんは ご存じなのですか?
その話…。

頭を丸め 大川に流れ着く水死人を
弔っていたのは

あの男の供養のため。

あの目から逃れたい その一心で…。

だがね やっぱり いけねえ…。

今日 昔を知る男と ばったり出会い

徳庵に戻ってみれば
お紋さんが待っていた。

ただの偶然とは思えねえ。

まだ 罪は消えちゃいねえという
ありゃ 天の声だ…。

では なぜ お紋さんまで
手にかけようとなさったのですか?

どうして この上
罪を重ねるようなことを?

いっそ 刺してくれたらと…。

え…。

殺したのは俺だと打ち明けて
お紋さんの手にかかれば

昔の罪は 帳消しになる…。

丑松は死んで
俺は一日上人になれる… と。

でも…。

どうか お上人様の手で
あの世へ送ってくださいまし…。

俺は ただ
犯した罪の恐ろしさから逃げ出して

てめえが楽になりたいだけだった…。

心が決まりました。

全てを打ち明けた そのあとで

お上に 名乗って出ます。

♬~(三味線)

♬「さんさ時雨か」

♬「萱野の雨か」

さあ お紋さんも一緒に。

こうして 歌って過ごしていられたら
それだけで いいじゃありませんか。

さあさあさあ はい 行きましょう。

♬~(三味線と歌声)

急ぐことはありませんよ。

お迎えは いつか 必ず来るのですから。

♬~

♬「はあ めでたい めでたい」

♬~

昔のことを表沙汰にして
誰が救われるでしょう。

徳庵は なくてはならぬ所。

皆 お上人様をお慕いし
お上人様にすがって生きております。

私の祖母も…。

今日 見たことも 伺ったお話も

私一人の胸に納めさせてください。

お信様…。

♬「はあ めでたい めでたい」

お願いします。
どうか このまま お上人様のままで…。

(登勢)お上人様。

おや お信 来てたのですか。
はい。

お上人様 皆が待っておりますよ。

あちらで一緒に歌いませんか。

今 参ります。

<一日上人が
本所から 忽然と姿を消したのは

それから10日ほど後のことでした>

<無徳庵に身を寄せていた人たちには
托鉢でためた金が分け与えられ

上人が手配した先に
それぞれ引き取られていったのです>

「世を捨てて

身も名も
草の庵も捨て

捨てたといふも 捨てはてにけり」。

上総無宿 丑松。

その方 11年前の旧悪を名乗って出たこと
殊勝である。

また 一日上人と名乗り 水死人を供養し
行き倒れを救済したること

悪党ながらも 感心。

お奉行様に申し上げます。

一日上人などという名
聞いたことがございません。

控えい!
徳庵の主は

そなたではないと申すか?

私には 丑松以外の名はございません。

<暗闇の丑松が自首し

お上のお慈悲で死罪を免れ
遠島になった話は

瓦版に刷られて 江戸中に広まりました。

ですが どの瓦版にも

一日上人が丑松であったことは
一切 記されていなかったのです>

どうか お上人様をお守りください。

<本所のお上人様が どこに消えたかは
永遠に謎のまま…>

薪割り人足を雇うゆとりが
うちには あるのですか!

ガミガミ言わなくたって やりますよ。

あ~あ 利平次がいたらなあ。

私が手伝います。

ご覧なさい。
瓦が外れかかってますよ。

直すよう頼んだはずですよ!

今すぐ
瓦が落ちてくるわけじゃあるめえし

年寄りは気が短くって いけねえや!

「怨みは恩で返す」。

お忘れですか?

怨みを恩で返せば 世の中は丸く収まる。

お二人とも そうおっしゃっていましたね。

本日は 母上が一本。

ウフフフ…。

♬~

<すっかり元気を取り戻した登勢と
小吉のバトルは

まだまだ続きそうな気配です>

鼠小僧が また現れたよ~!

そこの2人 こっちに渡しておくんなせえ。

どう見たって 河童じゃねえか!
また 得体の知れない者を連れてきて…。

まあ なんとかなりますよ。

あの2人
何か隠し事があるんじゃねえかな。

まさか そんな…。

俺たちも
鼠小僧の一味に加わったも同然だ。

その証文を 私に。

♬~