ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

みかづき 第2話 高橋一生、永作博美、鎌田英怜奈、勝矢、工藤阿須加… ドラマの原作・キャストなど…

土曜ドラマ みかづき(2)「我が家は学習塾」』のテキストマイニング結果(キーワード出現数ベスト20&ワードクラウド

  1. 蕗子
  2. 吾郎
  3. お父さん
  4. 合併
  5. 先生
  6. 八千代塾
  7. ジュク子
  8. 勝見塾
  9. 生徒
  10. お母さん
  11. 自分
  12. テレビ
  13. 家族
  14. 勝見
  15. 吾郎先生
  16. 時間
  17. 授業
  18. 勝見先生
  19. 勉強
  20. 油断禁物

f:id:dramalog:20190202223202p:plain

土曜ドラマ みかづき(2)「我が家は学習塾」』の解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)&EPG情報(出典)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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土曜ドラマ みかづき(2)「我が家は学習塾」[解][字]

学校教育が太陽だとしたら、塾はその光を十分吸収できない子供たちを照らす月――。天才的講師とカリスマ的経営者の出会いが生んだ、ある塾と家族の半世紀の物語。第2回!

詳細情報
番組内容
昭和39年。吾郎(高橋一生)と千明(永作博美)が始めた塾の経営は軌道に乗る一方、塾批判も広がり始め、長女・蕗子(鎌田英怜奈)がいじめにあう。そんな中、大手塾の進出に危機感を抱く千明は、生き残りのため個人塾同士の合併による経営拡大を目指していた。合併相手の勝見(勝矢)と意気投合した吾郎だが、塾経営拡大には反対だと千明に告げ、ふたりの考えの違いも明らかになる。そこに蕗子が姿を消すという事件が起き――。
出演者
【出演】高橋一生永作博美工藤阿須加,鎌田英怜奈,須賀健太,勝矢,平山祐介,蒔田彩珠,小菅汐梨,小柳友貴美,田牧そら,阿南敦子,木村文哉,大竹悠義,吉成翔太郎,壇蜜黒川芽以風吹ジュン
原作・脚本
【原作】森絵都,【脚本】水橋文美江
音楽
【音楽】佐藤直紀

 


(一郎)<俺のじいちゃんは
伝説の塾講師 大島吾郎だ。

ばあちゃんは
塾経営のカリスマ 大島千明>

(千明)ここに 塾を開こうと思います。
(吾郎)塾…。

私は 塾を開くのが 一つの夢なんです。

一緒に 塾をやりましょう。

<2人の孫である俺 上田一郎は

自分のやりたいことが分からず
アルバイト生活をしていた>

(寛子)ああ…。
(美鈴)もう 全然できなかった。

こんなにできないの 先生も
びっくりっていうか あきれちゃって。

知ってる?
塾に行きたくても行けない子がいるって。

給食費だって 払うのがやっとの子。

今度は どういう教育関係の本なの?

今度は そういうんじゃない。

家族の物語…
ラブストーリーだ。

<配達先で知り合った子に
勉強を教えて1か月>

丸! 全問正解!
うそ!

(寛子)へえ~ 全部できたの。

アハハハハ。
見て! え?

ああ 大したもんね。
ウフフフフ。

はい! アハハハハ。
イエイ! ウフフ。

先生が教えてくれたから。
先生じゃないよ。

俺は ただの お弁当屋さん。

<はまっていた。 子どもを救うことが
こんなに気持ちいいなんて>

<真昼の月が まぶしいぜ!>

(美鈴)先生~! 一郎先生!

先生じゃないって言ったろ!

ただの お弁当屋さん…。
みんな 早く 早く!

あの人だよ ただで勉強教えてくれるの。

えっ…。

(子どもたちの騒ぐ声)
あ… OK OK! ちょっと待ってて。

ちょっ ちょっ… ちょっと困るわ!
いくら何でも 塾じゃないんだから。

すいません 本当 すいません!

<「後戻りは出来ない」>
「後戻りは出来ない」…。

<「八千代塾という看板を掲げたからには

もはや
途中で放り出すわけにはいかない。

次にすべきこと それは 確かな覚悟と
大いなる責任を持つということだ。

吾郎は そう考えた」>

覚悟と責任か…。

<「なんてことはなく」>
え?

<「吾郎の中に芽生えていたのは
もっと別の思いであった。

初めて手に入れた
家庭という宝物を…

吾郎は ただただ 守りたかった」>

<昭和39年 東京オリンピックを控え

日本は
高度経済成長の真っただ中にあった。

子どもへの教育熱は冷めることを知らず

塾への関心が いやおうなく高まった>

もう おなかいっぱいかな?
どうだろ? もういいかな?

(蕗子)行ってきます。
あ は~い。 あっ 行ってらっしゃい。

行ってらっしゃい。
あっ 蕗子ちゃん。

はい。
ありがとう 吾郎さん。

行ってきま~す!

「吾郎さん」…。

行ってらっしゃ~い。

あ~ 消しゴムは使っちゃ駄目って
約束しただろ?

自分が どこにつまずいたのか
分かるようにしておくといいよ。

(清)消しゴムは… お呼びでない!
そう!

(子どもたちと吾郎)お呼びでない!
お呼びでない! 先生 できました!

はいよ! お呼びでない!

集中!

(頼子)こっちこっち。
はい。 吾郎さん こっちこっち。

どうしました?
(頼子)これ。

「塾は子どもを食い物にする 悪徳商売」。

「塾は 非行化の恐れ」?
いや~ いやいや~

こんな記事が 千明の目に留まったら…。
そうよね。

千明が見たら 大騒ぎになるわよね。
大騒ぎどころか

この新聞社や この雑誌社に…。
乗り込む!?

乗り込んで まくしたてて
記者の首根っこ捕まえて

原稿に 火をつけたり…。 火ぃ!?
まあ 大げさかもしれませんが…。

いやいやいや ありえる。
あの子だったら ありえるわよ。

どこか 目の届かないところに…。

あ… ここ ここの中 どうです?

奥だったら… あ… ここだったら
お義母さん。

この辺だったら…。 もうちょっと…。
もっと奥?

吾郎さん?

「塾は実のない教育界の徒花」。

あ~…。

どれもこれも ひどい記事ね。

はあ~。 言わせとけばいいのよ。
私は これっぽっちも気にしていません。

むしろ こうやって
取り上げてくれることに

感謝したいぐらいだわ。
塾の経営者としては

大いなる宣伝になるじゃない。
宣伝? 批判されてるのに?

商売というのは そういうものでしょ。
商売…。

ともかく 私はへっちゃらよ こんなもの。
負けない。 負けるもんですか。

♬~

修正液が切れたの。 買ってくる。

ああ~。
うん。

よし。

♬~

(液体の音)

♬~

ありゃ~ 吾郎先生!
いつも うちのアホがお世話んなって。

アホ?
清ですよ 清。

ほら 社会のテストで
豊臣秀吉が分かんなくて

植木 等って書いた。 あ~。
あっ ちょうどよかった!

うちの実家の畑でとれた
大根あげるわ。

いや 今 ちょっと…。
いいから! ほら!

大根 どうしたの?
こんなところに置きっぱなしで。

うん…。

そっちこそ 何だろう これ。

魚肉ソーセージ。

魚肉ソーセージは 見れば分かるけど。

ねえ 吾郎さん。
うん?

(玄関の戸が乱暴に開く音)

≪(小川)塾っていうのは ここか!

はい?
(小川)ここが 塾ってやつか?

あ~…。
えっ あ…。

意外と狭えんだな。
え? あ あ…。

はやってるそうじゃないか。
お… おかげさまで。

えっ!?
えっ… お… おかげさまで

毎日 問い合わせの電話を頂いております。

悪徳商売が!
そんなに はやってるのか!

入塾希望者は 続々と増えております!

おっ えっ ちょっ…。
千明! はい はい。

そんなに はやってるなら
うちの子を通わせたい!

(笑い声)

(勝見)…で それで 早速?

ええ 入塾されました。
ハッハハハハ。

何? 一人一人に
手作りの問題を作ってる?

子どもによって
理解の程には開きがありますから。

僕は 誰もが80点を取れるような
問題作りを目指してるんです。

80点…。 だ… 誰もが?
そんないい点を!?

いい点を取ると 子どもが喜んで
次はもっと頑張ろうって気持ちになる。

更に 落とした20点が悔しくて
今度は 100点を取ろうと奮い立つ。

おお~ なるほど。
(武)おとん 下にテレビがあった!

ああ ああ。 息子の武です。

先生に ご挨拶しろ ほら。
よろしくお願いします。

ねえねえ テレビが!
う~ そんなもん

100点取りゃ すぐ買ってやる。 本当!?
おうよ~!

お前 こないだのテスト 何点だった?
25点!

あ~ 80点…。
はい。

(小川)ヒャハハハハ すげえな おい。

建築関係のお仕事をされてるみたいで
羽振りがよくて。

あ~ オリンピック景気
乗っかったクチですね。

みんなが皆 そうだと
いいんですけどね。

いつまで この景気が続くのか…。

お酒 おつぎしましょうか?
あっ いえ 大丈夫です。

そろそろ失礼しますんで。
あら そうですか?

初めてお邪魔したというのに
長居をしてしまいました。

また いつでも いらして下さい。

いらして下さい。 どちら様?

ご親戚の方じゃないんですか?

誰だか知らないで話していたの?

勝見塾の勝見正明さんよ。

勝見塾?

てっきり ご存じかと。

私が考えたことなので。

何を?

うちの八千代塾と勝見塾の合併よ。

合併!?

大手の塾が この地域にも進出してくるの。

だから 何だっていうんだ。

うちのような個人塾は
どんどん淘汰されていくわ。

仮に 大手の台頭で
生徒が減ったとしても

辛抱強く 良質な授業を続けてさえいれば
生徒は きっと戻ってくる。

その前に 立ち行かなくなったら
どうするの?

今ある生徒を
投げ出すことになりかねない。

そんなの無責任よ。

た… 蓄えがあるだろう
この2年間で蓄えた。

その蓄えを 合併資金に回すのよ。

合併することで 塾を大きくして
世間の評判を高めるの!

必要なのは 世間の評判か?

いつまでも
悪徳商売なんて言われたくないじゃない。

気にしないって言ってたじゃないか。

♬~

塾を存続していくためには
考えなきゃならないことよ。

塾を存続していくために必要なのは…。

勝見先生よ。

今 うちに必要なのは 勝見先生なの。

あ~ おなかすいた!

頂きなさい。
は~い。

頂きま~す!

頂きます。

(頼子)おなかすいた ねえ。
(蕗子)おなかすいた。

うん おいしい!

(雷鳴)

(うがいをする音)

(勝見)ブ~ッ!

あ え い う え お あ お!

か け き く け こ か こ!
あ~…。

さ せ し す せ そ さ そ!

あ~。
た て ち つ…。

(勝見)勉強すれば あったかくなるから。
(生徒)寒っ!

(勝見)お~ こんばんは。
(生徒たち)こんばんは。

挨拶 しっかりしろよ。
おお! うい!

ほらほら 準備して 準備して
遅れて来たんだから。

さあ みんな 準備しろよ!

今日は 歴史の授業だな。 その前に

恒例の5分間豆知識講座! イエ~イ!
(拍手と歓声)

今日の豆知識は ここ。

何を隠そう ここ 習志野市
昔 放牧場だったんだ。

だから この辺り一帯を
ある動物が駆け回っていた。

その動物は 何だ?
は~い! はい!

ライオン!
違~う! はい!

(生徒)サイ サイ サイ!
(勝見)サイもいないな。

馬!
馬! 正解! 馬! (生徒)すごい!

(勝見)しかも 数々の名馬を生んだんだ。

どうして 合併だなんて大事なことを
一人で勝手に決めようとするの。

この八千代塾が軌道に乗ったのは
吾郎さんのおかげでもあるのよ。

今だから話すけど
保護者のお母さんたちの間では

吾郎先生の授業の方が分かる。

吾郎先生に教わった科目の方が
成績が伸びるって。

吾郎さんあっての八千代塾なのよ。

先生 さようなら~!
さよなら! さよなら!

おい そこら辺 滑るから 気を付けろよ!
はい さよなら! さよなら!

さよなら~。
あっ それ 洗濯物に使うんで

ちょっと置いといてもらって
いいですかね。 あ~。

元は 証券会社の社員だったんです。
はい どうぞ。 あ~。

ノルマがきつくて
体をこわしてしまいましてね。

まあ 神経的なものだったんで
2週間ほどの入院で済みましたけど。

その入院中に
ふと青臭いことを考えたんです。

「金よりも大事なものって
何だろう?」って。

お金が大事な人生だったんですか?

ふん。 まあ そらそうですよ。

会う人会う人
お客様みんな 筋金入りの拝金主義者。

寝ても覚めても 金 金 金。

幸せも 悲しみも 金が運んでくる。
そんな世界で働いてましたから。

ちょっと想像がつかないな。
ハッハッハッ。

学生の頃 子どもたちに 勉強教室で
勉強を教えたことがあるんです。

金よりも価値のあるものって考えた時に
そのころのことを思い出しました。

解けなかった問題が解けた瞬間
パッと輝く子どもたちの顔。

分かります。
分かります!?

まるで 自分が
子どもたちの火付け役になったような。

ええ!
つまりは

マッチですね。
こう 頭こすって 火をつける。

ええ! そうです そうです!
そんな感じ!

たとえ 自分が灰になろうと。
構いません!

子どもたちの中に
意義ある炎を残すことができれば

それは
すばらしく価値のある人生じゃないかと。

価値のある人生…。

≪(吾郎の鼻歌)

(戸が開く音)

ちょっと…。
♬「雨漏りする」

♬「おんぼろな教室で」

おんぼろだってさ。 フフッ。

♬「鼻の穴 でかでか ふくらませ」

♬「足は ふいたよ」 ただいま~。

武君 分かる?

こないだの 建築関係のお仕事をしている
お父さんの息子さん。

あ~ 小川 武君? うん?

おお~ 85点!

テレビまで あと一歩だ!
(鼻歌)

何の歌?
うん?

♬「学べや 学べ」?
うん。

♬「雨漏りする おんぼろな教室で」

(2人)♬「鼻の穴 でかでか ふくらませ」

♬「知恵を吸いとれ」 パッ!

勝見塾だ! 勝見先生が作った歌でしょ!
あ~ そうなのね!?

いや~ 気持ちのいい授業だった。

ぐいぐい攻めていく巧みな話術で
子どもたちを引き付ける。

吾郎さんとは また違ったタイプの
教え方でしょ?

しっかりとした信念を持ってる。

きちんと危機感も持っている。

仲間を得た気分だ。 すばらしい先生だ!

意気投合したのね!? よかった~!

合併したら
新しい教室を借りようと思って

めどをつけといたの。 駅の向こうにね
ちょうどいい場所があって…。

合併はないな。
えっ?

そういう話にはならなかったから。

そういう話のために
見学に行ったんじゃ…。

そういう話はしたくなかったから。

したくなかったって どういうこと?

合併したくないの? したくないの。

「仲間を得た気分だ。
すばらしい先生だ!」って。

また飲みに行く約束はしたよ。
でも合併はしたくない?

どうして? 理由は?

吾郎さん 理由!

やだもん。

理由。
やだもん。

ちょっ…。

やっ!

子どもじゃないんだから!

理由があるならあるで…。
この紙でいいわ。

きちんと反対意見を書いて
提出して下さい! 200文字以内で!

「やだ」!
2文字じゃない!

吾郎さん 待ちなさい 待ちなさい!
ちょっと! 吾郎! 吾郎!

もう~! きちんと話しなさい。
真面目に話して!

昔…。
うん。

商売やってる人がいて。
うん。

手広くやろうとして うまくいかなくて

高校生の息子を置いて 夜逃げした。

母親は 早くに亡くなって
父親と2人きりだったから。

その高校生って…。

家庭ってものが
どういうものか分からずに育った。

吾郎さんのこと?

僕は…。

このままでいいんだ。

この 目の届く…。

手の届く 小さな塾で。

小さなままで 十分 幸せなんだ。

いない!
えっ?

来てない?
えっ?

蕗子がいないの。

蕗子ちゃん!
蕗子!

蕗子!

蕗子!
どこ行ったんだろ?

最近 様子がおかしかったから。
えっ! そうなの?

合併のことで言い合ったりしてたから!
あ~。

あ~ 私のせいだ。
いや。 気付かなかった…。

友達のところ あたってみる。

じゃあ 僕は この辺りを。
お願いします!

あっ 吾郎さん。 えっ?
あの~…。

勝見塾と合併が決まったら

私は 自分の担当を
勝見先生に任せるつもりでした。

任せる?

教師を辞めます。

えっ?

私に 教師の素質がないのは

家庭教師をしていた時から
うすうす感じていたの。

だから 私は あなたを巻き込んだ。

私は 大島吾郎という才能に
夢を託したの。

教師は辞めて 塾の裏方の仕事をする。

そうして 家族の時間を作る。

家族の時間?

蕗子と 蘭と あなたと…

家族と過ごす時間を。

夫婦で過ごす時間を大切にする。

そういうふうに思ってたの。
私だって おんなじ気持ちよ。

今ある小さな幸せを守りたい。
守りたいからこそ!

…こそ 大きくしたかった。

でも あなたが嫌なら
もう これ以上は 私は 何も…。

ごめんなさい。 すいませんでした。

あ~…。

≪油断禁物!

ああ~!

蕗子ちゃん よかった。

お母さんは 油断禁物だよ。
油断禁物か。

すぐに勝手なこと言いだすから。
いっつも そうだったから。

私は お父さんについていく。

お父さん?

そう。 私は お父さんの味方。

お父さん…。

お父さん。
は~い。

油断禁物 ねえ 書ける? 書ける。
うん。

≪蕗子!
あっ 油断禁物だ。

まあまあ 無事見つかったんだから
そう叱らないで。

何?
誰がやった?

吉田君? 田中君? 鈴木君?
それとも 後ろの席の林君?

どういうことなの? これ 蕗子ちゃん。

誰が こんな落書きをしたの!?
誰にやられたの!?

吉田君。
吉田君…。 誰?

田中君も 鈴木君も。
田中も 鈴木も!? 誰 誰?

後ろの席の林君も。

男子みんな。
男子みんな!?

みんな 「塾なんて うさんくさい。
やめちまえ」って。

やっぱり。
やっぱりなの?

新聞や雑誌で これだけ
塾のことが たたかれてるんだもの。

蕗子も 周りから いろいろ
言われてるだろうとは思ってた。

気付かなかった…。

私のこと ジュク子って。
ジュク子!?

ジュク子 ジュク子って からかう。

蕗子。 ジュク子!
負けちゃ駄目よ。

悪徳商売の「とく」も書けないような男子に
負けちゃ駄目!

何も悪いことしてないんだから

塾の何がいけないのよって
堂々としてなさい!

ジュク子でも?
構いやしないわ! ジュク子…。

大島ジュク子って
何なら 変えたっていいわよ 名前を。

いや~ それ ちょっと…。
ごめんな 気付いてやれなくて。

本当 申し訳なかった。
もう大丈夫。

お父さんに任せろ。
お父さん?

そう お父さんだ。
僕は お父さんだからな。

お父さんが ここは びしっと
担任の先生に 厳重なる注意を言うから。

担任も 塾を敵対視してるわ。
えっ そうなの!?

無駄よ お父さん。 そりゃあね
塾は塾でも 大手の名のある塾なら

担任も 一目置くでしょう。
でも うちのような

合併はしない
一生 合併すらすることなく

一生 このまま
小さな個人塾で朽ち果てていくような

こんな小さな塾はね
足元見られても しかたがないのよ。
あ~。

蕗子は 一生 ジュク子と呼ばれても

しかたがないのよ!
あ~。

蕗子!
分かった! もういいよ。

蕗子でも ジュク子でも
もう どうでもいいよ。
よっしゃ!

蕗子ちゃん。
そのかわり… お願いがある。

♬~

遊園地!

ち? ち… 地殻変動

う…? う~ う~ 後ろめたい。

(笑い声)

え? え… 映画!

が? が… 学校教育法改定!

い? い… い… い~やぁ~っ!

きゃ~!
やあ~!

♬~

あ~ 楽しかった!

満足した? 普通に
家族で お出かけしたかったんでしょ?

忙しくて こんなふうに 家族で
お出かけすること なかったもんね。

あ~。

私 お父さんの助手になろうかな?

助手?
うん。

決めた!
私 将来 八千代塾の先生になる!

八千代塾の先生になって
お父さんの一番の助手になる!

そっか。

八千代塾は 私に任せて!

頼もしいわね!

八千代塾。 く。
く? く… 苦肉の策。

く… く… 苦し紛れ。

あれ? 誰かいるよ。

やめたい?

どうして?
せっかく 力がついてきたのに。

うちの塾に 何か問題でも?

いや そういうんじゃ…。

オリンピックが済んだら
おとんの仕事がなくなるんだ。

おかんが
節約しなきゃいけないからって。

金銭的理由…。

お恥ずかしい!
お恥ずかしい!

勉強
分かるようになって 面白かったなぁ。

俺 ここ 好きだった。 八千代塾。

吾郎先生 好きだった。

これ 最後のテスト。

おお…!

85点か。 頑張ったな おい!
すごいじゃないか お前!

テレビは 100点取ったらって
約束だったからな。 惜しかったな。

泣くやつがあるか。 泣くな。

ほら!

お父さん
月謝 いくらだったら続けられますか?

えっ?

実は 八千代塾は
勝見塾というところと合併します。

合併して 大きくなります。
大きくなれば 生徒数も増え

増えることによって 一人頭の月謝を
低く設定することができます。

あっ できるよね?
え… もちろん。

そうなれば 例えば 算数だけでも。

今より安くなるっていうなら…。

いいの?
おう!

武君

100点取って 勉強できる大人になって
いっぱい稼げる大人になって

武君が
お父さんに テレビを買ってやるんだ。

2台でも 3台でも。

はい!

いい返事だ! いい返事だぞ!

おい やれんのか? お前。

よろしくお願いします!
ええ こちらこそ。

あっ どうぞ どうぞ お座りになって。

お茶 いれます。
座らせてもらえ。 ほら。

♬~

(クラクション)

<そして 12年後

長女 蕗子は 大学生となり

八千代塾は
近くの一軒家を 丸ごと改築して

八千代進塾と
名を改めていた>

♬~

でも その10年前の1958年
ちょっと悲しい出来事があったんだな。

南極地域観測隊は あの~
犬を南極に連れていくんだけど…。

(子どもたち)どうして?

こう考えると どうなる?

分かった。
先生 できました! 僕も できました!

は~い。

左回りに回っています。

これを 時計と逆 逆回りという意味で
反時計ともいいますね。

それも よく覚えてて下さい。

はあ~ もう どこ行ったんだろ!?

おばあちゃん
ああ… 事務局長 本当に知らない?

知らない。
おかしいな。

絶対 ここに来てると思ったんだけど。

(佐藤)あっ 事務局長。
来月のアルバイトの件なんですけど…。

うんうん うんうん。
あっ 分かった 分かった。

分かった~。
あっ 蕗子さん!

う~ん! あ~あ。
いた~! やっぱり ここにいた!

もう 蕗子! 蘭 反省してるから。

反省してるやつが 学校から抜け出して
こんなところに隠れる!?

悪いことしたと思ってるわよね~?
ねえ?

(子どもたち)さよなら~!
あっ さようなら!

いいから 出てきなさい! こら!

いた?
いた? あ~ いたいた。

何 その頭!?

(蘭)いいっしょ。

文部省の手先に対して

私は
挑戦状をたたきつけようとしたわけよ。

校則に違反したくらいで
革命家を気取るんじゃないの!

明日 担任に謝るんだよ?
どうしようかな~?

選択肢はないの。 謝るしかないの。

菜々美 宿題は?
まだ~。

宿題済ませたら

おばあちゃんの作ってくれた
カレーあるから 2人で食べて。

は~い。
行ってきま~す。

(テレビ)「あちらに小屋がある。
そこで 一休みしてくれ」。

「いや 俺は 凧を片づけていく」。

事務局長から預かった。

目を通しておいて
新規の職員募集の応募者。

いい人 いた?
僕は見てない。

塾長なのに? 誰を採用するか
決めるのは 君だから。

あなたの意見も聞きたいわ。
聞いても 決めるのは いつも君だろ。

君の見る目は正しい。
感心してるんだ。

勝見塾と合併した時は まさか
ここまで大きくなると思ってなかった。

君が 教師をここまで続けるとも
思ってなかったけど。

2校目を考えてるの。
船橋に?

誰から聞いたの?

駅の外れの本屋で
そういった噂を耳にした。

船橋の駅前に 八千代進塾が進出するって。

噂じゃなかったか。

塾長なのに知らなかったな。

あなたには 詳細が決まってから
きちんと話そうとは思ってたけど…。

反対するから? 反対するわけないだろう。
君の好きなようにやればいい。

じゃあ 明日の問題作りがあるから。

あ… 吾郎さん 待って。

私の教え方が合わなくて
伸び悩んでる子がいるの。

この間入った 山吹さん。

いつも 同じような箇所で
同じような間違いをして…。

どうしていいんだか。

しょうがないな~。
ヘヘヘ…。

見て見て。
どれ?

こことここ。
あ~ これかぁ。

これね みんな よく間違えるやつだ。
やっぱり? そうだよね。

そもそも 数式が苦手で
うちに来てるんだからさ…。

遅くなっちゃった。

(泉)来ないかと思った。

…で 何て言ってた?

あ~。

また 話しそびれたの?

すいません。 彼女に 同じものを。
(店員)かしこまりました。

僕から話そうか?

ううん 自分で話す。
いい加減 もう話さなきゃ。

折り入って 話したいことって?

実は 学校の…。

あっ 蘭の学校のことか。
任せっぱなしにして すまない。

蘭の学校には お父さんの方からも
頭 下げに行くから。

蘭のことじゃないの。 私のことなの。
うん? 何?

私 公立小学校の教員になります!
この春から!

この春からは 蕗子が後を継いでくれる。
吾郎さんの右腕になってくれる。

だから 船橋
2校目を出すことにしたのよ。

蕗子がいれば どんな厳しいことも
乗り越えてみせるわ。

お母さんも これからは 蕗子に任せて。

私は まだまだ やるわよ。

少しは休んでよ。
あの子 約束してくれたから。

私 将来 八千代塾の先生になる!

八千代塾は 私に任せて!

言えない…。
言えない…。

小学校の教員になるなんて そんなこと…。
言ったら 大変なことになるよね。

文部省の指導する学校教育を
大いなる敵と見なしてきたから。

太陽だって言ってた。
そう。

学校教育を太陽だとすると
塾は 月のような存在だと

そう言って 闘ってきたんだ。

月が太陽に勝とうと思ってきたんだよ。
月が太陽にだよ?

あっ 月 出てるんじゃないか?

ほら! 向こう。 あそこに 月 見えるよ。
こ… こっち見てる。

見えない 見えない。 見えるよ ほら!
もう 見たくない!

蕗子…。

お父さんには悪いけど 塾は 絶対に嫌!

塾にいたら お母さんから逃げられない。

逃げたいんだ。

家を出ようと思ってる。

泉さんと暮らす。

えっ? えっ… 泉さんって
うちで アルバイトしてた…?

就職が決まりました。
決まったの? おめでとう!

どこに決まったの?
文部省。

(せきこみ)

言えないよね…。
目の敵にしてる学校教育の更に上の

お母さんにとっては最も忌み嫌うところで
働いてる人と暮らすなんて。

あ~ 暮らすってのは その…。
そういう仲よ。

そういう仲なんだ。
気付かなかったな…。

お父さんにだけは伝えておきたかったの!
あ~ そっか。 ありがとう。

あっ お母さんにはいいよ 言わなくて。

そういうわけにはいかないよ。

一緒に話してみよう。
2人で説得すれば…。

無理。

あ~。

分かるわけないでしょ?
急に そんなこと言われて。

急じゃないんだ。 蕗子は
ずっとずっと考えてきたことなんだ。

出てって。

もう少し話を…。
忙しいの。

これから 勝見先生と船橋校についての
打ち合わせをしなきゃならないから。

泉さんとのおつきあいの件も…。

今 大事な時なの!
八千代進塾にとって。

ごめん 蕗子。 改めて時間を取るから
今日のところは これで…。

あなたも 邪魔。

ひどい!
いいんだ。

何 勝手なこと言ってるの!?
船橋校って 何?

また 塾を大きくするつもり!?
塾長は お父さんでしょ!

いいんだよ 蕗子。
お父さんを邪魔者扱いして

何なのよ 船橋校って!?
いいんだって。 いいの いいの。

いいんだよ。 行こう 行こう。

いつだったか…
私 お父さんに聞いたことがあるの。

かわいげがない?
そうだよ。

おばあちゃんが言ってた。
お母さんは かわいげないって。

お父さんも そう思うでしょ?

ふっ!

ふっ!

その時 お父さん 何て言ったと思う?

ふっ!
ふっ!

そんなことないよ。

お母さんは すごくかわいい人だよ。

授業が終わるとね
ほっとしたように息をついて

時々 パタパタパタって
かわやへ駆け込んでいくんだ。

その足音を聞くたんびに
かわいい人だなって思う。

うん?

ふっ!
ふっ!

朝は 早くから ガリ版のローラーを
グイグイやってね

力 入れ過ぎて
いっつも 調子が悪くなる。

ここんとこは 真っ黒になる。

それを見ると
かわいい人だな~って思う。

塾のために 生徒のために
がむしゃらに頑張ってる。

一生懸命に生きてる。

お母さんは
なんて かわいい人なんだろうって。

お父さんは いつも お母さんを見てた。

お母さんは どこを見てるの?

私には分からない。

♬~

あなたの意見も聞きたいわ。
聞いても 決めるのは いつも君だろ。

塾長なのに知らなかったな。

(蕗子)お父さんを邪魔者扱いして
何なのよ 船橋校って!?

僕は このままでいいんだ。
手の届く 小さな塾で。

♬~

勝見塾というところと合併します。

(蕗子)
お父さんは いつも お母さんを見てた。

♬~

(一枝)
これ読んでみませんか? 吾郎先生。

うん?

えっ スホムリンスキー?

ソ連の教育者ですって。
「教育の仕事」。

「まごころを子供たちに捧げる」。

なかなか いいんですよ。
私 この人の考え方 好き。

好き? そうなんだ…。

それは よかった。

興味ないんだ。
あ~ ないこともないけど。

いや むしろ 非常にあると言っても
過言ではないだろう。

教育者の本だもんね。
うん。

僕も読んでみる。
差し上げますわ。

いやいやいや…。 えっ 何で?
勝手に押しつけたみたいですから。

♬~

じゃあ じゃあ じゃあ じゃあ…
あの~ 自分で お支払いしますから。

いいですから。 ねっ?

♬~

いやいやいや…。
いえいえいえ…。

いやいや…。
いえいえ…。

♬~