ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

みかづき 第1話 工藤阿須加、高橋一生、永作博美、大政絢、桜井日奈子… ドラマの原作・キャストなど…

土曜ドラマ みかづき(1)[新]<全5回>「輝く瞳」』のテキストマイニング結果(キーワード出現数BEST20&ワードクラウド

  1. 吾郎
  2. 先生
  3. 勉強
  4. 千明
  5. 相撲
  6. 蕗子
  7. 平太君
  8. お母さん
  9. 平太
  10. 自分
  11. テスト
  12. 本当
  13. 未来
  14. 一緒
  15. 教育関係
  16. 自信
  17. 美鈴
  18. トカ
  19. ミカン
  20. 一郎

f:id:dramalog:20190126215132p:plain

土曜ドラマ みかづき(1)[新]<全5回>「輝く瞳」』の解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)&EPG情報(出典)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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土曜ドラマ みかづき(1)[新]<全5回>「輝く瞳」[解][字]

学校教育が太陽だとしたら、塾はその光を十分吸収できない子供たちを照らす月――。天才的講師とカリスマ的経営者の出会いが生んだある塾と家族の物語。いよいよスタート!

詳細情報
番組内容
就職出来ずアルバイト生活の一郎(工藤阿須加)は、伝説的塾講師、祖父・大島吾郎(高橋一生)と、塾経営のパイオニア、祖母・千明(永作博美)の存在が重荷で、教育に携わるのを避けてきた。だが授業から落ちこぼれ、塾にも通えない子供の存在を知り、心を動かされる。そんな時、一郎は吾郎から「みかづき」という新しい著作の原稿を渡される。そこには昭和36年から半世紀にわたる吾郎と千明、家族と塾の歴史が記されていた。
出演者
【出演】高橋一生永作博美工藤阿須加大政絢桜井日奈子,鎌田英怜奈,螢雪次朗小柳友貴美,田牧そら,田山由起,横内亜弓,黒田こらん,佐野剛,杉山未央,菊井りひと,曽我夏美,黒川芽以風吹ジュン
原作・脚本
【原作】森絵都,【脚本】水橋文美江
音楽
【音楽】佐藤直紀

 


では お呼びするまで
もうしばらく お待ち下さい。

上田一郎です!

え~ 私の祖父は 大島吾郎といいまして

教育関連の本を 何冊か出版しております。

最初の書籍は
ベストセラーにもなりました。

また 祖母の大島千明は
祖父 吾郎と共に

千葉進塾という
業界の草分けといってもいい

大規模学習塾を立ち上げた
塾経営のカリスマです。

笑うんだった。

塾経営のカリスマです!

<じゃあ お前は何者だ。

そういう視線を いつも感じていた。

教育に携わる一族のもとに
生まれ育った…>

(面接官)上田一郎君。
<お前は 一体何がしたい?>

是非 教育関係の…。

是非 教育関係の…。

終わった… 終わったよ~。
うん。

うん?

すいません!

すいません!
大島千明の病室 分かりますか。

312号室ですよ。 312号。
はい。

じいちゃん!

ばあちゃん…。

母さん!
お母さん!

お母さん! しっかりして。
意識はあるの?

菜々美だよ!
蕗子よ!
蘭よ!

ばあちゃん。

僕だよ。 一郎だよ…。

(アラーム)

一郎か…!

こんな所に 来てる…。

「こんな所に来てる場合か」って。

怒ってる?
怒るよ そりゃあ!

今日の面接は どうだったの?

あ~…。
「あ~」じゃないでしょ!

孫のあんたが心配で…。
死ぬに死ねないのよ。 どうすんのよ!

自分の頭で…。

「自分の頭で考えろ」って。

人に… 流されず…。

「人に流されるな」。

自分の人生…

やりたいことを…。

(アラーム)
(看護師)何やってるんですか!?

大島さん 取っちゃ駄目でしょう!
すいません…。

先生 呼んできます。
お願いします。

ばあちゃん 約束するよ。

就職活動 心機一転 全力投球!

約束する!
安心して ばあちゃん。

(鈴の音)

<約束は果たせなかった。

流されるままに生きていた…>

じゃあ 次は俺。 地方公共団体の財源は?

はいはい!
地方税地方交付税交付金と…。

国庫支出金! あと…。

あと 地方債!
正解!

(子どもたち)よっしゃ~! やった~!

筑前煮は 80点。
(寛子)80点。 豆腐ハンバーグは?

ひじき入ってるの よかったわ。 90点。
90点。

え~ ほかに何か…。
ほかね…。

配達人はいい男だって書いといて。
バイトにしとくの もったいないわよ。

ありがとうございます。
(美鈴)ただいま~!

お帰り。 遅かったね 美鈴。

見て見て~!
ええ?

もう笑っちゃった おかしくって。
何?

算数のテスト。
(寛子)ああ?

ジャ~ン!
(寛子)ああ…。

もう 全然できなかった~。

こんなにできないの 先生も
びっくりっていうか あきれちゃって。

でも 先生は
勉強すれば できるって言うの。

いや できないから こうなったんだし。
もう やんなっちゃう。

お孫さん 美鈴ちゃんっていうんですか。

孫じゃないわよ。
下の203号室の子。 えっ?

お母さんが シングルマザーでね

朝から晩まで パート掛け持ちして
帰ってくるの遅いの。

自分の孫なら
塾にでも行かせるんだけどね…。

あのさ 知ってる?
塾に行きたくても行けない子がいるって。

お金が…
給食費だって 払うのがやっとの子。

そういう子がいるって 知ってた?

今の世の中…

家庭の事情で塾に行けない子がいるって
ばあちゃんが知ったら 何て言うかな?

一郎。
うん?

お前は どうして
教育関係の仕事に就くことを避けてきた。

何でだ?

僕は じいちゃんとは違う。

人に勉強を教えたり
教育関係に携わるような器じゃないし…。

自信がないのか?

新刊?
うん?

今度は どういう教育関係の本なの?

今度は そういうんじゃない。
頼まれてな。

家族の物語。

家族の?

ラブストーリーだ。

ハハハ。

♬~

「この物語を
不肖の孫である、

一郎に捧ぐ」。

<まるで
ばあちゃんの言葉のように聞こえた>

<昭和36年 日本経済は
高度成長の真っただ中。

子どもの数も急増し
学校の数が追いつかなかった。

そんな中 この話は始まる>

(校長)はい はい はい おはよう。

はい おはようございます。

おはよう。

おはよう。

ねえ 昨日の宿題できた?
できた できた。

(先生)赤坂蕗子さ~ん!

100点!
(拍手)

よく頑張りました。

平太!
はい。

(先生)はい 次頑張ろうな。

ゆうすけ! ゆうすけ!
おい ゆうすけ! ほら。

中西さ~ん。 はい。
よく頑張りました。

また0点!

しょうがないわねえ 平太君。

誰ですの? 平太君って。

算数のテストで連続して
0点を取り続けてる子よ。 はあ。

蕗子の話によると 宿題もできない
授業にもついていけない

先生の話も 何を言ってるのか分からない
ないない尽くしの 男の子なの。

それでも 学校は知らん顔。

ううん 気付いてないんだわ。

どんな子どもにも
花開く力があるってことを。

平太君自身が 気付いてないように。

ああ やっぱり 今の学校教育には
改定すべき問題点が 多々あるのよ!

いいわ 一度 連れてらっしゃい。
お母さんが教えます。

いいの? 家庭教師のお仕事は?

そうね 家庭教師のお仕事がない時に
教えましょう。

0点を… そうね 私なら

1日で 50点にしてみせます。

頂きま~す!

はい 頂きます。
頂きます。

太郎君のリンゴが 12個あります。

その10個のうちから 9を引くと…。

1 2 3 4 5 6 7 8 9。

ここまで。 ねっ? 分かったでしょう?

うん? はい!
よし。

♬~

(テストの声)0点!

リンゴは苦手?

だったら ミカンで教えます。
はいっ!

え~ 太郎君は ミカンを…。

(テストの声)0点!

ありがとうございました!
(客)ありがとね~。

(平太の父)ほら 平太。 これ 中 入れとけ。
は~い!

声に出して読んでみましょう。

「栄一が紙を開くと
はらりと落ちた たくさんのお守りと…」。

太郎君のまんじゅうが 12個あります。

食べちゃ駄目!
はい!

(テストの声)
ひゃく ひゃく ひゃく ひゃく…

0点!

(ため息)

♬~

平太君… 50点!?

はあ~ 遅咲きだったか~。
お母さん。

蕗子 いい?

遅咲きという言葉があります。
平太君は ようやく 今頃になって

お母さんの教えが身につき
開花したのです。

はあ 私の教えに間違いはなかった。

違う! うん?
違うと思う! うん?

うわ~!
お~い 何すんだよ~!

はっけよ~い のこった! 来い!

平太 力 強い!
お~! 負けないぞ~!

おおお! ああ! 負けないぞ!

ハハハハ! おっ 強いな 平太。

あ~ あ~ 負ける負ける! おお~!

ハハハハ!
ハハハハ!

もう一回やろう。 もう一回やろう。
もう一回。 よしよし。

よしよし。 じゃあ こっちだな。
いくぞ!

はっけよ~い のこった!
誰? よし 来い!

強いな! お~ どうだ!

うわ~ 強い!

ズルしなくても勝てるじゃん!
さあ 押せ 押せ 押せ!

もっと もっと もっと もっと!
そうだ! そうだ!

何者?
あ~ また負けた。

用務員室 大島吾郎。

≪(子どもたちの声)

吾郎さ~ん!
えっ?

吾郎さん!
えっ…。

俺が先! 俺が先!
吾郎さ~ん!

お~ こんにちは!

はい 答案 取って!
自分の答案 取って!

空いてるとこ 座るんだよ。
いいかな?

ほら ほら 慌てない 慌てない。
これは 誰の?

よ~し よしよし。
席 座って! 席 座って!

平太 どこ行くの? 平太?

これ 食っていい?
いいよ。

どうした?

(せきばらい)

失礼。
すいません。

ほら 大島教室よ。

すいません!
うちの子も 入れて頂いていいかしら?

あっ どうぞ どうぞ。
あっ おはぎ作ってきたの。

よかったら 食べて!
いや~ すいません。

おはぎ もらった~! やった~!
(子どもたちの喜ぶ声)

ちょっと待って! 待って 待って!
分けてくるから。

(チャイム)

掃除 行くぜ!

1年9組 赤坂蕗子です。

私 分かりません。

1年生の教室は

こっち…。
勉強が分からないの。

はっ?
勉強が…

算数が理解できません。
ミカン12 引く 9は…

えっと… 指 足りません。

教員免許 持ってない?

高校中退だそうよ。

えっ それで 子どもたちに勉強を?

宿題のできない子を
たまたま見てやったら うまくできた。

それで 吾郎さんに教わると よく分かる。
そういう噂が広まって

僕も私もと あっという間に
子どもたちが集まってきたらしいわ。

最近では
あの用務員室を 大島教室と呼んで

吾郎さんを慕うお母さんたちで
大人気よ。

まあ!

平太君も
今じゃ すっかり 大島教室の生徒。

まあ!
どういうつもりで やってんだろ?

ひょっとして…

学校から お手当でも
もらってんじゃないかしら?

蕗子に その点は確認してもらったわ。

これは 僕が勝手にやってることだよ。

僕が 好きでやってることなんだ。

好きでやってる? まあ!

確かに 楽しそうだった。

私が見に行った時
相撲を取ってたの 平太君と。 相撲を?

そう。 相撲の取組を
真剣な顔で やり合ってた。

それから ケラケラ笑い合ってたのよ。

遊んでたわけ?
そうよ 遊んでたのよ。

子どもたちは 遊んでくれる相手を
見つけたにすぎないんじゃないかしら。

だって…
何の戦略も感じられないのよ。

たまたま…。

そうよ… 偶然にすぎないのよ。

何が 大島教室よ。 しょせんは 素人よ。

そんな簡単なもんじゃないわ
教えるっていうのは 教育というのは!

そんな甘いもんじゃない。
そんなに うまくいくもんじゃないわ。

そんな簡単に うまくいって
たまるもんですか 素人が!

(蕗子)ただいま! お帰り。
お帰り。

平太君の算数が!

(テストの声)100点!

(蕗子)お母さん!

♬「オー ユー・ニーズ・タイミング」

♬「アー ティカ ティカ ティカ
グッドタイミング」

♬「トカ トカ トカ トカ
この世で一番かんじんなのは」

♬「ステキなタイミング」

♬「この世で一番かんじんなのは」

♬「ステキなタイ…」

夜分に すみません。

あっ。
はい?

お会いしたこと…。
初めて お会いいたします。

赤坂蕗子の母でございます。
赤坂蕗子ちゃんの…。

赤坂千明と申します。 千明さん。
はい 千明です。

どっかで お会いしたこと…。

初めてでございます。

蕗子ちゃんの…。
母 千明でございます。

あ~。
湯冷めしますよね。

はい。
さあ どうぞ どうぞ どうぞ。

どうぞ どうぞ どうぞ どうぞ。
えっ? えっ?

失礼します。
はい。

つまらないものですが…。
いや~ 困ります 本当。

僕は 単なる用務員で

このようなものを頂くわけには
いきません。

気持ちばかりのお礼ですから。
お気持ちだけで十分ですから。

ほかのお母様からは
受け取っていたようですが。

あ~…。

いや それはそれで。

分かりました。
じゃあ まず 私が頂きましょう。

(食べる音)

フフッ。

(食べる音)

(笑い声)

(食べる音)

(笑い声)

どうりで 妙だと思いました。

蕗子は 私が 偵察のために入れた
スパイだと勘づいていた…?

何だか 違和感が…。
どういうことです?

はあ…。
はっきりと おっしゃって。

蕗子ちゃんは 冴えた目をした子です。

冴えた目?
最初に見た時から ほかの子とは違う

しっかりとした その~

瞳に光を感じました。
知性ある光というか…。

私の娘ですもの 当然…。

いや ほかの子というのは つまり…。

勉強が分からないと言ってくる
ほかの子どもたちのことです。

ある時 ふと気付いたんです。

十人十色ながらも
一つの共通点があることに。 共通点?

迷いや焦り あるいは

ほかのことに 気を取られて
皆 一様に 瞳をキョロキョロ。

キョロキョロ?
そう。
キョロキョロ さまよわせてるんです。

集中力がない。
あっ 集中力!

勉強ができない子は 集中力がない。
集中力がない子は 瞳に落ち着きがない。

瞳を見れば分かる。
これを 瞳の法則といいます。

そんな法則が!?
僕が名付けました。

あっ… あ あ あなたは…。

すみません。
用務員の分際で 偉そうに。

コペルニクスの地動説に
匹敵するやもしれぬ発見ですわ。

そんな大げさな。

もしや 相撲も?

あ~。

平太君と相撲の取組をしていた。

あれも その瞳の法則にのっとって
やっていたこと?

見てたんですか?
そうなんですね!?

平太君は
特に 好奇心いっぱいの男の子で

あっちが気になったり
こっちが気になったり…。 はい はい!

まずは 勉強の前に 神経を静め

視線を一点に集中させることに
腐心しました。

相撲は そのための手段です。

はあ~! あっ 相撲のあとに

「これ食っていい?」なんて
まだ ざわざわしてましたけど。

見てたんですね?
あ… あれは どうやって?

待つんです。
待つ?

待ってれば そのうち 集中するんで。

そうなんですか?
一度 集中するコツをつかむと

子どもというのは不思議なもんですね
おのずから成長していく。

あとは 余計なことを言わずに
じっと待ってさえいれば。

多くの教員が その待つということが
なかなかできない。

僕は暇ですし
子どもの成長を見るのが楽しいんです。

お見事。 完敗です。
あっぱれだわ 先生!

先生は やめて下さいって。
教員免許 持ってないんですから…。

そんなものが何だっていうんです。
いやいや…。

私は持ってますけど。
先生だったんですか!?

いや… 私は持ってますけど
持ってるだけのこと。 あ~っ!

これが 問題箱ですね?
あっ いや… あの~。

いやいや いやいや…
ちょっと ちょっと…。

そりゃ 一度は
教員の道を志したこともありますが

私は 国の監視の下で教育に携わるより
もっと風通しのいい土壌で

未来を担う子どもたちに
知力を育てたいと考えたんです。

まさに 今の先生のように。
先生は…。

あっ… 大島さんのように 自由に。

自由に?
自由に 伸び伸びと。

ねえ 大島さん どんな時代が来ようと
知力は 誰にも奪えません。

しからば 十分な知識を授けるんです。

すると いつか近い未来

たとえ
どんな物騒な時代が訪れたとしても

それが武器になる。

そう思いませんか?

あ~ 思います。 知力や考える力。

そう! それです。
たとえ お金がなくても

そういった力を持ってさえいれば…。
そう! そうなんです!

何が正しくて 何が正しくないのか

子どもたちは
自分の頭で判断することができる。

(笑い声)

♬~

じゃあ こういうのは どう?

いつか近い未来
1人1台 電話を持つようになる。

ううん 持ち歩くようになる。

ありえないな。
コードはどうするんです?

フフッ ないか。

僕は ごはんがいいな。
ごはん?

いつか近い未来 「チン」っていうだけで
ほかほかごはんが出来上がる。

ありえない!

(2人)ナンセ~ンス!

でも あったらいいね。
いいですよね。

あっ!

あった!

どこかで会ったような気がしていたのは
この絵です!

高校生の時から ずっと大事に持ってた

この絵です!

この絵に あなたが似ているから!

似てません。

あ~…。

いつかの未来の話 面白かった。

また しましょう。
はい。

楽しかった~。
はい。

あっ じゃあ ここで。

どうもありがとう。 おやすみなさい。
おやすみなさい。

あっ じゃあ これ。
あっ あっ…。

そういえば 私 考えてみたら

こんな夜は初めて。
初めて?

ええ。 初めて
こんなふうに遅くまで 一緒にいて…。

僕もです!
実は 僕も 同じこと考えてました。

あ… 本当に?
こんなふうに 夜遅くまで一緒にいて

何もないのは 初めてだな~って。
えっ?

女性と2人きりでいて
何もする気にならなかったのは 初めて。

はっ?

こんな夜は初めてです。

はあ!?

えっ… あっ 違った?
あっ 違いました?

あなたは なんて人!?
女性といると 必ず何かするわけですか!?

何か してきたというわけ!?
だって あなただって…

こんな夜は初めてだって…。

男の人と語り合ってると
負けたような気分になったのは

初めてだと言いたかっただけです!
えっ? じゃあ 何ですか

あなたは いつも 男の人と語り合う度に
勝った気分になってきたってわけですか?

こ… 怖い!

すぐに女に手を出す あなたの方が
どんなに 怖…!

この… 破廉恥野郎!

自分からじゃないですよ。
いっつも向こうから…。

いっつも!? 向こうから!?

断れなくて…。
断れ!

だって 子どものお母さんだったりすると
断れないじゃないですか。

何ぃ~!?
貴様! 保護者と そういう関係に!?

じゃ 失礼しま~す!

なんてやつ! なんてやつ! もう~!

♬~

(ため息)

今日ね 商店街の通りで
美智子ちゃんの親御さんに会ったわ。

千明が家庭教師やってる美智子ちゃん。

駅前の歯科医院のお嬢さんでしょ?

千明の熱心な指導のおかげで
成績が学年のトップに躍り出ましたって

とっても感謝されたわよ。

美智子ちゃんは
もともと 勉強のできる子だから。

森医院の奥様からも

息子さんが医学部合格できたのは
千明のおかげだって。

私が家庭教師をやっている子たちは
そもそも みんな 家庭が裕福で

安定した学力のある子たちよ。

私がしたいのは…。

私が本当に目指しているのは
そうじゃない。

♬~

吾郎さん! 朝ごはん食べた?
お握り 持ってきた。

やだ 先越されちゃった。
煮つけ 持ってきたわ。

髪 寝癖がすごい。
ちょっと直してあげるわ。

ちょっと座って。 座って 座って。

胸のところに 歯磨き粉ついてる。

はい じっとしてて。
ちょっと! こっち向いて。

実は
あなたに話してなかったことがあります。

女手一つで
あなたを育てることになったのは…。

何て言った? 私。
父さんが戦死したから。

それは うそ。 戦死の知らせが入る前に
追い出されました。 えっ?

かつて 私は…。

何て言った?
女給。

それは 本当。
かつて カフェの女給であった私は

将校であった夫に見初められ
玉のこしに乗りました。

本当?
本当。

でも 親族は
それを よく思っていなかったのね。

夫も 私をかばってはくれなかった。
毎日 親族から いびられて。

「蝶よ花よ」って…。
うそ うそ。

誰も ろくに
口も きいてくれなかったわよ。

食事だって
私の分だけ 廊下に出されて。

どうして 黙って追い出されたの?

黙って?
黙って追い出されたんでしょ?

冗談でしょう?

見返りとして 受け取ってやったわよ。

いわば 手切れ金。 えっ!

こんなに!?

女手一つで生きてきた赤坂の女を
なめるんじゃないわよ。

一銭も使わずに 取って置いたのよ。
すごい…。

でもね そろそろ
機は熟したのじゃないかしらと思ってね。

えっ?

あなたに投資するわ。

投資?

あなたには 夢がある。
かなえたい夢がある。

これで 思う存分 やってみるといいわ。

お母さん…。

持ってけ 泥棒!

(子ども)
鳴っちゃった! 早く行かなきゃ!

♬~

校長先生。

先ほど このような手紙が届いた。
手紙?

読みなさい。
はい。

「貴校で用務員をしている大島吾郎は

聖なる学びやに ふさわしからぬ
破廉恥な人物である」。

あ~…。
「あ~」じゃない。

断り切れず 成り行きに任せて
保護者と密通するという…。

ここに書かれていることは 事実かね?

あ~…。
「あ~」じゃない!

…はい。
なんてことをしてくれたんだ!

申し訳ありません。

(ため息)

これが 教育委員会に知れて
大ごとになる前に

今すぐ 荷物をまとめて
とっとと出てってくれ!

(チャイム)

吾郎さ~ん!

吾郎さん ほら 見て! ほら!

おおっ! すごいな!
また100点取ったか!

吾郎さんのおかげだよ。

平太が頑張ったからだよ。

また教えてね!

いや…。
ねえ 相撲やろ! 相撲!

あ~…。
あれ?

どっか行くの?

ごめん。
お相撲も 勉強も もう一緒にできない。

おしまいなんだ。
えっ 何で?

ごめんな。
何で 何で? 何で?

ごめん ごめん。 いや…。

は は… 破廉恥だから!

吾郎さん?
ごめんよ~!

吾郎さ~ん!

破廉恥なんて…。

♬~

ここは 一体…?

塾です。
塾?

大島さん…
いえ 吾郎さんと呼ばせて下さい。

吾郎さん!

あの~。
あっ 千明で構いません。

千明さん。

校長に 密告文を送ったのは…。
そのお話の前に 私の話を。

私は 塾を開くのが 一つの夢なんです。
夢…。

ここに 塾を開こうと思います。
塾…。

吾郎さん。
いや ちょっと待って下さい。

その… 塾って何ですか?

塾というのは 勉強をするところです。
あ~。

いつか近い未来
塾というのが当たり前になる。

時代が塾を求める日が やって来ます。
そんなアホな。

アホかどうか 一緒にやってみませんか?

やりましょう!
何をですか?

塾ですよ!

あ~。

私の道連れになって下さい。
あ~。

私についてきて下さい。
吾郎さんの力が必要なんです。

あ~。

あなたが必要なの。 お願い。

校長に 密告文を送ったのは…。

ウッ!
ウガググ…!

校長に 密告文…。

一緒に塾をやりましょう。

ウガググ…!

吾郎さん 見て。

えっ?

あ~ 三日月。

私ね 学校教育が太陽だとしたら

塾は 月のような存在だと思うの。

塾が 月?

太陽の光を
十分 吸収できない子どもたちを

暗がりの中 静かに照らす月。

うん?
いや…。

僕には何もない。

お金もなければ
あなたのような自信もない。

自信?
あなたは 自信に満ちあふれてる。

何もない僕なんかが
あなたの力になるんだろうか?

大丈夫。

あなたは 私にないものを持っている。

私が足りないものを あなたは持っている。

だから 私は あなたに ほれたの。
あ~。

フフ。

えっ?
えっ? 「えっ」て 何?

そういうことか。

そういうことかって…

そういうことだから
こういうことになってるんでしょ?

よし。

何が よし?

よしよし。

よしよしよし。

♬~

ふぅ~。

よいしょ。

さあ 忙しくなるわよ~。

見学は お二階になります~!

お申し込みの方は はい こちらです。

どうぞ 座りやすいところに。
吾郎さん! 吾郎さん。

はい!
申込用紙 まだある?

<戦後の高度経済成長によって
懐に余裕のできた家庭は

子どもの教育に熱心だった>

4~5年生 こっちを見て下さ~い。

このミカン 1つだけど
半分にしてみようか。

<急速に学習塾は増え
小さな八千代塾も

みるみる子どもたちであふれ返り…>

(子どもたち)2分の1!
よくできました さようなら~。

<月の光は
順調に輝きを放ち始めた>

あっ さよなら。
(子どもたち)先生 さようなら!

<この時 吾郎は 千明から教えられた。

自信なんて そんなもん
なくたって なんとかなる。

まずは 一歩 踏み出すことだ>

はあ~! はあ はあ。

よいしょ はあ。 いよっしゃ~!

<心のままに
一歩 踏み出すことだ>

(美鈴)平行線の問題。
うん そうだね。

じゃあ ここと ここは 平行です。

そうすると ここの角度は?

分かった。

35度?

そう! そうだよ! 正解!
やった!

美鈴ちゃん… よかった~。

<一歩踏み出せば
そこに新しい世界が広がる>

正解。
<新しい景色が見えてくる。

昭和39年

八千代塾を開校して2年が過ぎた>

<入塾希望者は後を絶たず
土曜日も授業を開いた>

千明。 ん。
おむつ これ?

あ うん。 あと30分で
子どもたち来るから 急いで。

はいよ。

<塾という月の光が増すにつれ

それを陰らす雲も また
色濃くなっていった>

ええ!?

いや~ あっ!

うう~ ばあ~。

(玄関の戸が開く音)

こんにちは~。
こんにちは。 先生 こんにちは!

は~い。 小松さん
昨日のやつ 読み返しといて!

ああ 来た。
早っ!

こんにちは~。
こんにちは!

♬~