ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

ブシメシ!2 第1話 瀬戸康史、草刈正雄、酒井若菜、三吉彩花、クロちゃん… ドラマの原作・キャストなど…

『土曜時代ドラマ 幕末グルメ ブシメシ!2(1)おでんシチュウにムチュウ』のテキストマイニング結果(キーワード出現数BEST10&ワードクラウド

  1. お主
  2. 料理
  3. 側用人
  4. 伴四郎
  5. 伴様
  6. エゲレス
  7. 庄兵衛
  8. 江戸
  9. 酒田伴四郎
  10. 本当

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『土曜時代ドラマ 幕末グルメ ブシメシ!2(1)おでんシチュウにムチュウ』の解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)&EPG情報(出典)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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土曜時代ドラマ 幕末グルメ ブシメシ!2(1)[新]▽おでんシチュウにムチュウ[解][字][再]

ほのぼの時代劇「ブシメシ!」のパート2。一話目は、伴四郎が殿のお世継ぎ清之介の側用人に大抜擢。有頂天の伴四郎は、清之介と英国公使の接待料理を考えることになるが。

詳細情報
番組内容
伴四郎(瀬戸康史)は、相変わらず勤番生活。しかし最近は江戸料理ご意見番などと調子に乗っていた。しかも藩主・茂照(草刈正雄)から直々に褒美をもらったのを皮切りに、跡継ぎ・清之助の側役を仰せつかる大出世!ウハウハの伴四郎であったがこの清之助、どうも反抗期のようで殿とうまくいっていない。二人は英国公使の接待を仰せつかるが、伴四郎の安易な振る舞いにより失敗に終わり、清之助の藩主継承にも暗雲が立ち込める。
出演者
【出演】瀬戸康史酒井若菜三吉彩花笠原秀幸,クロちゃん,若山耀人,厚切りジェイソン徳井優戸田恵子平田満草刈正雄,【語り】櫻井孝宏
原作・脚本
【原作】土山しげる,【脚本】櫻井剛
音楽
【音楽】辻陽

 


<時は幕末 所はお江戸。

参勤交代で 花のお江戸に
まかり越した 酒田伴四郎。

食いしん坊の 寂しがり

風雲急を告げる巷の熱狂も
どこ吹く風と

のんきな毎日を過ごしておりました。

そんなある日 ひょんなことから
自藩のお殿様と知り合った伴四郎は

さまざまな面倒事に巻き込まれるも

その全てを あの手この手の手料理で
解決することとなるのです。

愛する妻 すずの指南書を基に
初めて作った茶粥。

殿の奥方をいやした汁かけ飯。

力士に勇気を与えた田楽。

店の窮地を救った南蛮漬け。

父と子をつないだ濃漿。

かたくなな心を解きほぐした
すまし汁。

はてさて 今日は
どんな事件に巻き込まれるやら…>

待て~!

あ~っ!

♬~

待て~!

♬~

ああ~っ。

♬~

危ないとこだったな。
ああ 間一髪だった。

見つけたぞ 伴四郎。
殿…。 観念せい。

なぜです? なぜ私が
腹を切らねばならんのです!?

フフッ あの世で分かる。
そんな…。

皆の者!
ここにいたぞ! であえい!

ああ! ああ…。

♬~

許して…。

♬~

酒田伴四郎よ 前へ。
はっ。

昨年 我が妻 千代のために
心を尽くした膳を支度し

よくぞ そのふさいだ心を
解きほぐしてくれたな。

そなたの食に対する誠実さは
藩邸でも評判だ。

やはり そなたの料理には
その味以上に何かがあるのだろう。

もったいなきお言葉です。

褒美を取らす。

ありがたき幸せ。

♬~

こりゃ うまい!
(どよめき)

この軍鶏鍋は…

鶏肉の宝石箱よ!
(歓声)

本当ですか? 伴四郎様。
本当だ。

今や「きじや」の軍鶏鍋は
お江戸一!

あの酒田伴四郎が言うなら間違いねえな。
俺にも軍鶏鍋一つ。

こっちも 一つ!
こっちも 一つ!

こっちも 一つ!
は~い!

それでは 私は これで失礼する。
いくらだ?

お代なんて とんでもない。
またいらして頂ければ

それで結構です。
お~ そうか?

ありがとうございました。
きゃ~ 伴様~!

伴様 うちにも
寄ってってちょうだいな。

うちが先です!
い~や うちが本命でしょう?

いやもう 腹は いっぱいなんだが…。

(3人)もう! そんなこと言わずにさあ。

じゃあ 少しだけ。 やった~。
(拍手)

蕎麦の…

天の川よ!
(歓声)

大福の… 富士山よ!
(歓声)

寿司の…

宝石ば…。

賽銭箱よ!

(歓声)

(平三)何が「賽銭箱」よ!
全く 意味が分からん。

おお 確かに。

伴四郎殿は
いつの間に こんな評判に…。

全ては 高野の殿様のせいじゃ。

考えもなしに褒美など取らせたがために

伴四郎も世間も勘違いをしておる。
江戸料理ご意見番か何かとな。

江戸へ来て 早十月。

あれやこれや藩のために奔走した
わしが捨て置かれ

のらりくらりと飯を食らい

メソメソ泣いておっただけの伴四郎が
なぜ…。

そりゃあ 宇治井殿が伴四郎殿の周りを
空回りしていただけです…。

やめろ! そもそも全ては あやつの妻
すずの料理指南があっての手柄じゃぞ?

それを あのバカ殿が…。

「バカ殿」は言い過ぎでは…。

いいや 大バカ殿じゃ。
あきれてものも言えん。 ったく。

いや~ 酒田め
だいぶん調子に乗っとるようだ。

(千代)あなたが褒美を与えたのです。

え? いや しかし こうして

そなたと食事を共にするように
なったのも 伴四郎のおかげ。

褒美の一つくらいは
授けて当然と思ったがな。

そんな理屈を語らずとも

あなたは 酒田伴四郎が
ただ お好きなのでしょう?

まさか…。 たかが衣紋方の
端くれに対して 好きも嫌いも…。

しかし その「端くれ」の話ばかり
するではありませんか!

屋敷にいるはずのあなたが

どこで そんな話を耳に入れるのか
知りませんが。

「どこで」と言われてもな…。

清之助にも同じく
関心を寄せて頂きたいものです。

私一人が気をもんでいるようで
少々寂しい気もいたします。

養子とはいえ
清之助は跡継ぎなのですから。

しかし 今のあやつに藩主が務まるか…。

元服を済ませたとはいえ
今のままでは家督を譲るわけにはいかん。

(宗太郎)若様。 両国へでも参りませんか。

(清之助)遊んでいる暇はない。
たまには 日に当たるのも…。

同じことを二度も言わすな。 時の無駄だ。

伴四郎。 お主に ちと頼みがある。

よく似合うておる。
伴四郎様ったら お上手。

おっ 帯まで新しく…。
聞けい!

そんなに どならなくても…。

どうせ また あれが食いたい
これが食いたいの頼みでしょ?

お主 清之助の側用人にならんか?

あっ 蕎麦なら 「きじや」の向かいの
「みのや」へ どうぞ。

側用人じゃ。
だから 蕎麦… 側用人

清之助様のお側役ということですか?

お主が出世などに興味がないことは
承知しておる。 しかし…。

喜んで務めさせて頂きます!

そうか。
もちろんです! それで 私は何をすれば?

衣紋方の私が
いよいよ跡継ぎの側用人

なんという出世よ。 さすが俺だ。

さすが俺だ~!

エゲレス公使の接待を
その衣紋方とですか?

さよう。 衣紋方より
お主の側用人へと引き上げた。

九州は南海藩の手引きで
やっと実現した酒宴だ。

しくじることのないように頼むぞ。

しかし 接待ごとき
衣紋方上がりの側用人など付けずとも

私一人の力で十分かと。
ならん。

お主一人では 意味がないのだ。

清之助様の側用人!?

わしのことも同じく引き上げるよう
頼み込んでくれんか?

(庄兵衛)情けないのう!
おいの手柄に便乗しようとは。

うわ~ うるさい!
しかし 清之助様には

既に数名の側用人
付いておったはずだが。

エゲレス公使のもてなし料理を
仕切るよう任された。

料理か? なるほど
そうなると話は変わってくるな。

わしにも何か 賄頭として
助太刀できることがあるやもしれん。

おい! 抜け駆けする気か。
人聞きの悪いこと申すな。

では 力になってくれるか 庄兵衛よ。
えっ? 庄兵衛?

何だ? お主 庄兵衛であろう?

はい! 庄兵衛でございます。

どんな御用も何なりと。
ハハハハハ…。

しかし 丸腰のお主に
もてなし料理など支度できるのか?

それは どういう意味です?
これまでの手柄は

すずに… すずの指南書に
頼ってのことじゃろ?

ほれ ちょうど
すずより包みが届いておる。

また これまでのように泣きつくか?

「すず… すず…」。
うるさい!

すずなどに頼らずとも
見事に成功させてみせる!

エゲレス公使への もてなし料理を
試作してまいりました。

どうぞ お召し上がり下さい。

貧乏くさい料理よ。
下がれ。 お主は お役御免だ。

はっ? 耳も悪いのか 使い物にならん。
お役御免だ。

困ります! どうして私が!?
かましい。 お役御免だ。

しかし このままでは
殿に顔向けができません。

せっかくの出世が…。

父上の顔色をうかがうのなら お役御免だ。

お主は 余の側用人であろう?
もちろんです。

余の側用人
余がどう処遇しようと 余の勝手。

お役御免だ。

どうか いま一度
機会を頂けないでしょうか。

どのような言いつけにも応えてみせます!

ならば 罷免は取り下げよう。

しかし たかが衣紋方風情の
知恵など必要ない。

賄方と共に下働きでもしておれ。

♬~

あら お江戸料理ご意見番
酒田伴四郎様。

いや ご意見番だなんて…。
今や私は 藩の跡継ぎ

松平清之助様の側用人
引き上げられし「高野の昇り龍」。

そう評判の立つ男です ええ。

その ご立派な側用人様が
こんな所で油売ってていいのかい?

それが エゲレス公使のもてなし料理を
頼まれたのですが

その清之助様というのが
性根のねじくれ曲がった男で…。

私の力量をはかろうともせず
追い返されてしまって。

でも 構いません。 私一人でやります。

あんた 随分変わったね。

悪いけど これから仕込みなんだ。
出ていっておくれ。

お茶の一杯くらい出してくれても
よいではありませんか。

与一。
(与一)へ~い。

うわ~っ!

与一 お前まで…。

すみません。
お菊さんの言いつけなんで。

(戸を閉める音)

若様 酒田の姿が見えませんが
もてなしの件は?

「柚釜のあんかけ豆腐」と
「ひめますの焼き物」ですか。

余が選んだ献立だ。

衣紋方風情に頼らずとも
もてなしはできる。

随分と田舎くさい献立だな。
どうなさいます?

このとおりにいくしかあるまい。
…が こちらにもやりようはある。

はっ?
味付け 食材は こちらの勝手。

この田舎くさい献立に
江戸の華を添えようではないか。

相手は 舌の肥えたエゲレス公使だ。

魚は 身の太い部分のみを残し
あとは捨てよ。

大根は できるだけ厚く皮をむけよ。

一度 天ぷらを揚げた油は捨てよ。
そのつど 新しいのを注げ。

♬~

十二両? こんなに?
構わん。 金に糸目はつけるな。

はっ。

何をしておる?
本当に暇な男じゃのう。

宇治井殿の申しておったことは
本当かもしれんぞ。

高野の殿様は バカ殿よ。

い~や 大バカ殿だと言ったのじゃ。

♬~

本日は お招き頂きまして
まことに ありがとうござります。

互いの友好を深めるため
本日は もてなしの膳を用意した。

酒田。

はっ。 膳を。

では 遠慮なく堪能してくれ。
(一同)頂きます。

どうかされましたか?
日本語で 何と…? え~…

ま…。
ま?

あっ まことにうまい?

まずい!
ま… ずい?

酒田 膳を下げよ。

えっ? しかし まだ
食事は始まったばかりです。

さよう。 始まってすぐに
箸を置かれた。 これ以上 無駄。

本日の膳は 常陸の国より
取り寄せたる五大珍味

鮟鱇の肝ばかりを…。
酒田。

しかし…。
膳を下げよ。

口に合わぬものをお出しして
大変 失礼した。

こちらは座興。 ここからが本番。
お楽しみは これからでございます。

新たな膳を持てい。 すずよ!

すず?

♬~

すず。 お主 なぜここに?

(小声で)すず。
酒田。 はい。

お主の出番は終わりだ。 下がれ。

♬~

(すず)どうぞ。

♬~

エクセレント!
そして あなたも エクセレント。

伴様 お久しぶりです。

すず…。 国元におるはずのお主が なぜ?

さすが わしじゃ。
叔父上 どうして…。

わしが すずを江戸に呼んだのじゃ。
殿のご下命でな。

なぜ 殿が?
理由など知るか!

重要なのは 殿が このわしを
頼りにしたという事実よ。

これで褒美 いや 出世は確実じゃろうな。
アハハ。

さすがは わしじゃ! アハハハハ!

久し… ぶりだな すず。
はな坊は どうしておる?

母に預かってもらっています。
会いたいのう…。

会わせるわけにはいきません。

今の伴様は
人が変わってしまったようですから。

いや そんなことはない。
いいえ。

あの料理を見れば分かります。

江戸の風は
人を変えてしまうのでしょう。

私は 先に長屋へ戻らせて頂きます。
少々 くたびれてしまいました。

おい すず…。

お主には まだ 人をもてなすなど
荷が重かったのかもしれん。

しかし父上 今回の責は
私ではなく酒田伴四郎に。

申したはずじゃ。

一人では無理だと。

この世にいる限り 何事も
一人きりでなすことなどありえん。

それは 政ともなればなおさら。
それをお主は…。

ならば なぜ衣紋方などを
私に付けたのです?

政をなすのに身分も家柄もない。

それが分からず 思い上がってるお主に

藩の行く末を任せるわけにはいかん。

おめえら知ってるか?
江戸料理ご意見番 酒田伴四郎。

エゲレス様のおもてなしまで
任されたって男だろ?

それがよ 派手にしくじったらしい。
派手にって どんだけよ。

それがよお…。

…何だって!
そうなんですか?

ありがとうございました。

あっ。
おおお… お羽 どうした?

お帰り下さい。 エゲレス様の
もてなしを しくじったのでしょ?

鉄鍋で ぶん殴ったとか

怒り狂ったエゲレス人が
江戸に大砲をぶっ放すとか。

そんな大げさな。
ほとぼりが冷めるまで

どうか うちには出入りされませぬよう
お願いします。

薄情なことを申すな。

今まで あんなに
よくしてくれたではないか。

ついに 私の相手をする者は
誰もいなくなってしまった。

お前まで 私をシカトするのか?

なあ すず。 すずよ。

これは何です?
包み… だな。

見れば分かります。
この包みも 伴様に宛てた文も

封すら開けずに
ほったらかしてありました。

私の気持ちなど
構う価値もないということですか?

聞きましたよ 伴様。
江戸の料理屋じゃ

店の娘に 鼻の下を
伸ばしているようですね。

そん… ば…。
誰から そのような話を…。

(小声で)叔父上か。

皆が そう言っています。
「高野の昇り龍」は女たらしであると。

藩邸では 専らの噂だとか。

まさか そのような思い上がりは…
ありえん。

いいえ。 昨日の伴様のお料理
その一品一品が申しておりました。

料理が? 何を?
見えっ張りで身勝手な料理の数々は

伴様が伴様のことしか
考えていなかった証しです。

料理は料理人のためにあるのでも

ましてや 出世のためにあるのでも
ありません。

それを食べる どなたかのために
あるのでしょう。

そのことを忘れて
身勝手に手を入れたのでは

食べられたものではありません。

これは…。
乾燥味噌です。

ごまと合わせて火にかけ
乾燥させました。

伴様のことを思って送ったのですが
まさか 放っておかれるとは…。

なぜ わざわざ このようなものを?

味噌は滋養十分。

少しでも精をつけてもらおうと
伴様を思って お作りしました。

私を思って…。

すず…。

(清之助)酒田伴四郎

お役御免だ。

承知しました。

父上は 跡目として
ふさわしいかどうか

という見方でしか余を見ておらん。

しくじりでも したらと考えると
何をするにも恐ろしくてな。

あの殿が… ですか?
ああ。

かといって
父の期待に応えようと力めば

それを思い上がりだと責められる。
一体 どうしろというのか…。

藩邸にいると 常に
父上に試されているようで…

気が緩まぬ。

お江戸見物にでも
出てはいかがです?

中間に化けるなど
よく思いついたな。

前例がありますから。

あっ いえ こちらの話です。

中間でいる間は

ご自身が藩の跡継ぎである
ということは忘れて下さいね。

そうだな…。

若造!

青井若造で どうでしょう。

若造とは 随分な言いぐさだな。
あくまで世を忍ぶ仮の名前です。

よし これで決まりだ。

♬~

お待たせいたしました。 お~。
どうぞ。

来ましたぞ。

お~ アッハハハハ。
大当たり~。

もう少し こちらでしたな。

アハハッ。 では私も。

「羽織みてえだろ?」。
「そうだな」。

「みてえ みてえで むてえだ」。

(笑い声)

どうです? 江戸の町は。
実に愉快。 憂さが晴れる。

誰だい? この若造は。
若造ではない。

いえ 若造です。 中間の青井若造。

お主 どうして余の献立どおりに
作らなかったのだ?

いや 献立のとおりです。
ただ 江戸風に手を加えただけで。

だから それが余計だと言うのだ。
いや しかし

私の提案した献立を 貧乏くさいと
くさしたではありませんか。

そんなあなたが
あんな田舎くさい献立を…。

郷里の味よ。

親元を離れ 松平家
養子に入ったのが8歳の時。

それまで当たり前だった
朝げ 夕げの味が

遠いものとなってしまった。

そんな中 求めたのは やはり あの味。

藩邸においては
口にすることもかなわぬ味だ。

結果 献立を任された余は
もてなしの気持ちを忘れ

つい ふるさとの味を求めてしまった。

家督を継ぐ身にありながら
ふるさとを思って感傷的になるとは

幼子のように未熟であるな。

どうした?

幼きより親元を離れたあなたが
ふるさとの味を求めるのは当然!

未熟なことなどありましょうか!?

うるさいね!
落ち着け。

落ち着いてなどいられません!

本当のお主は 余が思っていた
男とは ちと違うようだな。

気が変わった。
お主の罷免は取り下げよう。

余の側用人として 今後も仕えてくれ。

もう それは結構です。
私は たかが衣紋方風情に戻ります。

それが 本当の私ですから。

おう 伴四郎。 奇遇だな。
あ…。

私は これで失礼します。
さっ さあさあ。

いや~ 久しぶりですな~。
茶屋へでも行きませんか。

いやいや わしは ここの煮魚が…。
さあ 行きましょう。 さあさあ。

清之助が藩邸は息が詰まると…。
はい。

やはりか…。

わしは 清之助が分からん。

あやつが わしに反目してることは
承知しておる。

しかし どうすれば あの心を
解いてやれるのか見当もつかんわ。

そんなこと じかに清之助様に
尋ねれば済む話でしょう。

血はつながらずとも
親子なのですから。

簡単に申すな。 親子だからこそ
こじれてしまうことがあるのだ。

そうか 息が詰まるか…。

≪清之助様。

たかが衣紋方風情が何か用か?

お誘いです。
いま一度 若造として町へ出ませんか?

町へ?
はい。

何をしようというんでしょう?
うちも仕込みを始めないと。

放っておきな。
でも…。

伴四郎様のあんな顔
久しぶりじゃないか。

今更 料理などして
どうしようというのだ?

エゲレス公使へのもてなしは失敗。
もう手遅れであろう?

これは あなたへのもてなし料理です。
えっ?

私が衣紋方に戻ったように
あなたも本当の清之助様に戻りましょう。

♬~

随分と楽しそうだな。
何が そんなに面白いのだ?

やれば分かります。

はい。

あ~ こちらの手を もう少し下に。

入れろ。
よし。 あえていって下さい。

こうか?
そうです。

♬~

少し甘かったかもしれませんね。

こっちは味が薄い。
郷里の味からは程遠い。

でも うまい。

しかし 余の側用人を外れたお主が

どうして余のために
ここまでしてくれるのだ?

あなたに似ている方を
存じ上げているのです。

余に? ええ。 その方のために
炊事場に立ったのが

私が料理を始めたきっかけ。
それは誰だ?

何事にも広く理解のある方です。

つらくあたることがあれば それは

相手への愛情や期待が
そうさせるのでしょう。

だから それは
誰のことを申しておるのだ?

それは…

いえ やめときましょう。
申さぬか! じきに分かります。

おい それは…。

うまいですな。
うん。

叔父上 どうかされましたか?
あ… どうもせん。

腹痛でも起こしておるのですか?

あっ また拾い食いでもしたのでしょう。
あ~ うるさい!

この香りは?
はっ。 伽羅にございます。

殿のお気持ちを
少しでも癒やすことがかなえばと

一工夫させて頂きました。

なるほど。 これは気分がよい。

ありがたきお言葉。

すず~。

(すず)「はなの江戸みやげを買いに出ます。
すず」。

(戸が開く音)
(庄兵衛)伴四郎! 伴四郎はおるか!

おった おった おった。
どうされたのです?

身を隠せ。
はっ? 何を突然。

お主を捕らえよと
殿からご下命があった。 えっ!?

お着物に不備があったとかで
藩の追っ手がお主をさがしておる。

しかし 着物の支度は
主に叔父上が…。

穴じゃ。
穴?

着物に穴が開いておったらしい。
間が悪いことに 昨日

幕府のお偉方との接見中に
その穴が見つかり

大恥をかいたと。

このままでは 腹を切らされるぞ。
逃げろ 伴四郎!

♬~

待て~!
あ~っ!

♬~

待て~!

♬~

あ~っ!

♬~

支度は全て 伴四郎に任せておりますゆえ。

分かった。 追っ手を出せ。

酒田伴四郎を捕らえよ!

♬~

危ないとこだったな。
ああ 間一髪だった。

♬~

見つけたぞ 伴四郎。
殿…。 観念せい。

なぜです? なぜ私が
腹を切らねばならんのです!?

あの世で分かる。
そんな…。

皆の者! ここにいたぞ! であえい!

ああ! ああ…。

♬~

許して…。

♬~

(お徳)やっと目が覚めたようだね。

ああ 庄兵衛さん。 どこです ここは?

庄兵衛? そりゃ どこのどいつだい。

え… ですから そこのあなたですよ
庄兵衛さん。

あたしゃ お徳ってもんだよ。
ここの女中頭さ。

あんたは ここに売られてきたんだよ。
五両でね。

売られた?

え… ここは?

本当に何も知らないんだね。
ここは 南海藩の藩邸。

人足用の大部屋さ!
へえ~。

ええ~!

♬~