ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

イノセンス 冤罪弁護士 第1話 坂口健太郎、川口春奈、藤木直人、川口春奈… ドラマのキャスト・主題歌など…

イノセンス 冤罪弁護士#1[解][字][デ]【無実の弱者を救え!科学の力で逆転無罪!?】』のテキストマイニング結果(キーワード出現数BEST10&ワードクラウド

  1. 阿蘇
  2. 黒川先生
  3. 幸雄
  4. 被告人
  5. 警察
  6. 自白
  7. 聡子
  8. 湯布院
  9. 弁護士
  10. ハァ

f:id:dramalog:20190119231018p:plain

イノセンス 冤罪弁護士#1[解][字][デ]【無実の弱者を救え!科学の力で逆転無罪!?】』の解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)&EPG情報(出典)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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[新]イノセンス 冤罪弁護士#1[解][字][デ]【無実の弱者を救え!科学の力で逆転無罪!?】

無実の罪に問われた弱者を救え!弁護士・黒川拓(坂口健太郎)が楓(川口春奈)とバディを組み、ジャーナリストや科学者(藤木直人)と共に、“実験”で冤罪に立ち向かう!

詳細情報
出演者
坂口健太郎川口春奈趣里小市慢太郎正名僕蔵赤楚衛二杉本哲太志賀廣太郎市川実日子草刈正雄(特別出演)/藤木直人 ほか
番組内容
黒川拓(坂口健太郎)は逆転無罪を3年で5件も勝ち取った敏腕若手弁護士。拓とバディを組み、振り回されながらも事件解決に向けて情熱を燃やす新米弁護士・和倉楓(川口春奈)。無実なのに罪に問われた弱者を救う弁護士・科学者(藤木直人)・ジャーナリスト(市川実日子)たちの活躍を描くヒューマン・リーガル・エンターテインメント!自宅放火の罪を着せられた男(吉田栄作)の冤罪を“科学の力”で晴らすことができるのか!?
監督・演出
【演出】南雲聖一
原作・脚本
【脚本】古家和尚
音楽
【音楽】UTAMARO Movement
【音楽プロデュース】岩代太郎
【主題歌】King Gnu「白日」(アリオラジャパン
制作
【チーフプロデューサー】池田健司
【プロデューサー】荻野哲弘、尾上貴洋、本多繁勝
【制作協力】AXON
【製作著作】日本テレビ
おしらせ
【公式HP】https://www.ntv.co.jp/innocence/
【公式Twitter】https://twitter.com/innocence_ntv
【公式Instagram】https://www.instagram.com/innocence_ntv/

 


♬~

そりゃ とことん戦いますよ。

だって 悪いことは
何もしてないんだから。

(下呂) 「何もしてません」だぁ?
ふざけんなよ! お前。

おめぇがやったってのは
分かってんだよ‼

冤罪って言うんですよね
そういうの今の時代

なかなか
起きないんじゃないですか?

(下呂)
警察の捜査 ナメんじゃねえぞ?

お前以外 現場には
誰もいなかったんだろうが!

やってないんだったら
取り調べとかされても

余裕っしょ。
やってもいねえのに

「やりました」とか言っちゃうヤツ
メンタル弱すぎ~! ハハハ。

(下呂) おめぇが このまま
認めねえんなら

ホントに…。

(阿蘇重雄) やりました。

(阿蘇)
私が… 家に火を付けました。

(北村) あ~ 黒川先生ね。

最近の若い弁護士では
珍しいですよ。

あれだけ刑事事件に
情熱 傾けてるのは。

♬~

(黒川 拓) 「自宅に放火…」。

(石和)
黒川先生? いい先輩ですよ。

パラリーガルの僕なんかにも
気軽に接してくれて…。

(登別) てぃ~!
お前は そっちで仕事してろ。

所長の別府でございます。

黒川先生は刑事事件担当として
素晴らしい弁護士ですが

当事務所が
最も力を入れているのは

企業法務案件でして。

難解なM&Aにも
対応しております。

(2人) お悩みの方は ぜひ

わが 保駿堂法律事務所に
ご連絡を~。

♬~

犯行を自白…。

(和倉 楓) 黒川先生ですか?

正直 人として
あり得ないですね。

見てください この机!

グッチャグチャでしょ。

だらしないんです 根本的に。

あと 一番 信じられないのは

お金がなくて事務所の物置に
住んでるってとこですね。

それより 密着するなら
私にしてみませんか?

あっ!
(鳴子) 痛っ!

ごめんなさい。
(聡子) 大丈夫?

(鳴子) 大丈夫です。
(湯布院) 和倉先生

ちょっと落ち着きましょう。
あっ すいません。

(聡子) ちょっと
取材の邪魔されちゃ困るんだけど。

(湯布院) いやぁ 悪いね。

彼女 ひと月前に
うちに来たばかりなんだけど

前に ちょっと いろいろあって。

(穂香) そうそう いろいろあって
焦ってるんです 和倉先生は。

何しろ 元は
ジェームス・友利法律事務所にいた

期待の新人弁護士ですから。

ジェームス・友利って

都内で 一番大きな
弁護士事務所じゃない。

何でまた この事務所に?
ですから ちょっと いろいろ…。

上司 ぶん殴って クビですって。

ちょっと 話すなら
正確に言ってください。

悪質なセクハラに対して
正当防衛を行使した結果の

不当解雇です。

あぁ それは お気の毒に。

ところで
肝心の今日の主役は どこ?

家に引きこもってましたよ
取材 受けたくないって。

あそこは家じゃなくて 物置です。

はい… あぁ お疲れさまです。

ちょっと 何?

(聡子) 今日 お邪魔するって
伝えたはずだけど?

黒川 拓先生。
あぁ すいません あの でも僕

取材とか そういうの
お断りしませんでしたっけ?

(聡子) 所長からも許可もらってる
それに 湯布院さんからも。

黒川君 やっぱりダメかな?

いや… そういうの
ホント苦手なんです。

あの テレビとか出ちゃって
変に誤解されるのも怖いし。

ごめんなさい すいません
すいません すいません。

どうも…。

ハァ…。

出直したほうがよさそうね
今日は。

悪いね
せっかく来てもらったのに。

撤収。

(エレベーターの到着音)

(鳴子)
何か緩い感じの人でしたね。

ホントに有馬先輩が追い掛けるような
すごい弁護士なんですか?

黒川 拓 29歳
弁護士になって3年目。

今まで刑事事件で
5件の逆転無罪を勝ち取ってる。

(鳴子の声) 3年で5件ですか?

(聡子の声)
日本の司法制度で 逆転無罪が

どれくらい難しいか知ってる?
いや。

起訴されたら
ほぼ100% 有罪よ。

えっ じゃあ…。
そう。

3年で5件は
驚異的な数字ってこと。

でも わざわざ
テレビの取材が来るほどですか?

5件とも窃盗とか軽い傷害とか

そんなに難しい事件じゃ
ないんですよね?

有馬さんは昔から 冤罪被害に
関心を持ってくれてましてね。

僕とは付き合いが長いんです。

窃盗でも傷害でも
裁判で勝つのは大変よ。

まっ 何の実績もない
誰かさんよりは

取材のしがいあるでしょ?
私 この事務所に来てから

まだ 雑用しか
させてもらってませんから!

あっ 黒川先生
何度もお願いしてますけど

そろそろ 机の上
片付けていただけませんか?

はい 後で必ず。
何 探してるんです?

火事の資料を…
もうすぐ依頼人が来るんで。

えっ 依頼人

弁護の依頼があったんですか?

はい 何日か前に…
あれ? 言ってませんでしたっけ?

聞いてませんよ!
何で そういうことを ちゃんと…。

すいません うっかりしてました。

あっ あった。
あ~!

もう‼

ごめんなさい…。

♬~


(楓の声) 事件発生は
平成30年10月13日。

この日 妻は不在で

自宅にいたのは
被疑者 阿蘇重雄 1人だけ。

♬~

(楓の声)
そして 午前0時 火災発生。

(消防士)
家を中心に放水しろ!

(消防士)玄関から
2階に向かって中心に放水

(楓の声) 当初 原因は
失火と考えられていたが

その後の捜査で
放火の可能性が浮上。

警察は
保険金目当ての犯行と見て

阿蘇重雄を逮捕。

逮捕後に犯行を自白。

自白されたんですね ご主人は。

(阿蘇恵美子) ええ…。

火災のあった日 奥様は
ご不在だったとありますが。

(恵美子)
あの… 私は 持病がありまして

その日は検査入院してたんです。

(恵美子) でも… 警察の方には

「夫の計画を
知っていたからだろう」って

疑われてしまいました。

それで 奥様も事情聴取を。

お恥ずかしい話なんですけど…

わが家には 借金がありまして。

それが動機だろうって。

実際 生活は苦しいので…。

(恵美子) けど 私は

夫が家に放火したなんて
とても信じられません。

でも…。

確かに ご主人が すでに
犯行を認めているとなると…。

あっ これ…。

「企業戦隊サラリーダー」の
課長ブラックと 接待ピンクですよね?

これ 僕も好きなんです。

はぁ?
5年前

亡くなった息子の形見です。

火事の時

夫が持ち出せたのは
それだけでした。

残念だなぁ…。

僕 残業レッドが
一番 好きなんですよ。

燃えちゃったんだ…。

ええ 全部…。

ごめんなさい。
いや…。

どうぞ。

(恵美子) あっ すいません
ありがとうございます。

それで どうするんですか?
どうするかは まだ分かりません。

まずは 本人に接見してみないと。

大まかな方針くらいは
教えてくださいよ。

私は黒川先生の
お手伝いなんですから。

不本意ですけど。

大体 被告人は
犯行を自白してるんですから

それなら…。
あれ

よくできた調書でしたね。

和倉先生も 読んでて
イメージしたんじゃないですか?

イメージ?
被告人が火を付けて

ほくそ笑みながら
燃える家を見てる姿です。

それは…。
それが阿蘇重雄さんの

実像かどうかは
まだ分かりません。

だから まずは話を聞きましょう。

今更ですけど

接見も その格好なんですね。

スーツ
1着しか持ってないんです。

じゃあ そのリュックは?

これ 何かあった時に
便利なんです。

便利?
はい。

奥様からのご依頼で

新たに 阿蘇さんの弁護を
担当させていただきます。

(阿蘇) もう全部

警察と検察の方には
お話ししましたから。

それは 自白した内容が全てだと?

阿蘇さん?

黒川先生…。
息子さんの形見

どうして全部
運び出さなかったんですか?

アルバムや服も
燃えちゃったそうですね。

戦隊ヒーローのフィギュアだって
ブラックとピンク以外は

残業レッドも 窓際ブルーも
社食イエローも全部…。

また その話ですか?
計画的に 火を付けたなら

大切なものは
全て運び出せたはず…

ですよね?

あっ…。

阿蘇さん あなたは本当に
調書に書かれた通り

2階の その部屋に
火を付けたんですか?

亡くなった息子さん

幸雄くんの部屋に。

(泣き声)

するわけないじゃないですか。

息子の思い出が詰まった
あの部屋に…

私が火なんか付けるわけが…。

私は やってないって
言ったんです。

何度も…。

何度も。

(下呂)お前以外 現場には
誰もいなかったんだろうが!

おめぇがやったってのは
分かってんだよ‼

なぁ 阿蘇
おめぇが素直になんないと

おめぇのかみさんも
逮捕することになるぞ

そんな… 妻は体が弱いんです
お願いですから…

(下呂)素直に話せばさ
こっちだって むちゃしないよ

けどな

お前が このまま認めねえんなら

ホントに…

ペンで机をたたく音

やりました

私が… 家に火を付けました

(下呂)
よ~し やっと認めたね

じゃあ 調書取るからな

で 火は
どうやって付けたんだ?

どうやってって?

犯人なら当然
自分がやったこと言えるべ

燃えやすいように
何をどこに どうしたか

具体的に言え

と… 灯油をまいて…

キーボードを打つ音
(下呂)どこに?

まっ 調べた限りじゃ

1階に火 付けたんじゃ
ああはならねえよな

なら 2階の寝室の…

自分の寝てる部屋に
火 付けんのは危ないだろ

隣の部屋じゃねえのか?

隣って その部屋は…

子供部屋だろ

お前は そこに灯油をまいて
火を付けたんだよ

金目当てでな

(阿蘇の声)
警察は 私が話す内容を

最初から決めてたんです。

そのまま調書に
署名をさせられました。

ひどい。

虚偽の自白を強要するなんて。

阿蘇さん。

2つ 聞かせてください。

はい。

1つ目に あなたが受けた
取り調べのことを

裁判で話すことはできますか?

それは もちろん。

2つ目に…。

あなたは
自宅に放火をしましたか?

していません。

分かりました。

僕が徹底的に調べて戦います。

♬~

(穂香)
やっぱり かなり傷んでますね。

火災から だいぶたってるし。

残ってただけでもラッキーですよ。

じゃあ 行きましょうか。
(穂香) はい。

えっ? あの
ちょっと ちょっと…。

何?
もしかして 中に入るんですか?

服が汚れるの嫌なら
そこにいれば?

行きますよ 仕事ですから。

♬~

消防は最初 1階の失火が原因
って考えてたんでしょ?

そうみたいですね。

和室の押し入れにあった
ストーブから

火が出たんじゃないかって。

子供部屋は…。

和室の真上か。

でも だったら何で警察は
放火を疑ったんでしょうか?

阿蘇さんに虚偽の自白までさせて。

(穂香)
そりゃ 見込み捜査だからよ。

借金があって 家に1人でいた時に
火事が起きて

保険金を受け取った。

怪しいから放火だろうっていう
前提で捜査してるんだもん。

そんな むちゃくちゃな。

悪質過ぎますよ!

悪質というか
それが彼らの役目ですから。

(子供) あっ 出て来た。

何してたの?
もしかして

心霊写真 撮りに来たの?

心霊写真?

ここの家の火事
誰も亡くなってないわよ?

違う ユキオのことだよ。
ユキオ?

うちのお姉ちゃんが言ってたもん。

ここの家が燃えたのも
きっと ユキオの呪いだって。

ユキオって この家に住んでた
阿蘇幸雄くんのこと?

知らない
でも本当にあるんだよ 呪い。

君たち その話 もう少し
詳しく聞かせてくれないかな?

お菓子 食べる?

出た 人間キオスク。

えっ 何ですか? それ。

黒川先生のあだ名。

リュックの中に
いろいろ詰め込んでるから。

お菓子と飲み物はデフォルトで
歯ブラシでも爪切りでも

替えのパンツでも
大抵のものはね。

意味分かんないんですけど。

その呪いって どういう呪い?

いろいろだよ
この間の夜も 家で…。

(女性) ちょっと 何してるの!?

(子供) あっ ママ!

すいません 僕ら弁護士で
こちらの火事の調査をしてまして。

弁護士? じゃあ阿蘇さんの。

ええ まぁ。

だったら伝えといてくれません?

放火した ご主人に
弁護士つける前に

早く ここを片付けてほしいって。

(女性) 子供が入り込もうと
したりして危険なのよ。

ただでさえ
最近は治安が悪いんだから。

ほら 行くわよ。

報道 出ちゃってるから
風当たり強いみたいね。

ええ。

何だろう? 呪いって。

(穂香) それが ここかな。

はい。

(ドアが開く音)

(聡子) 黒川先生
阿蘇幸雄くんのこと調べたわよ。

あぁ ありがとうございます。

幸雄くんのこと? 何で
そんなこと調べるんですか?

何が事件を解く鍵になるか
分かりませんから。

あった あと これ。

やじ馬の1人が撮影してた
阿蘇さん宅の火災の時のムービー。

お~ 助かります。

もちろん タダじゃないけどね。
えっ?

取材協力のギブ アンド テークで。

黒川君 報道を利用するのも
戦略の一つですよ。

はい。

分かりました じゃあ…。

よし! よし!
よし!

(聡子) 阿蘇幸雄 5年前の
2014年に10歳で死去。

心臓に先天性の疾患があって
生後10か月と2歳の時

2度 手術してる。

阿蘇夫妻の借金は
そのためのものだったみたい。

じゃあ 幸雄くんが亡くなったのは
病気が原因で?

いいえ… 理由は これ。

「廃工場」。

阿蘇さんの家から
200mほどの所に今も残ってる。

子供たちが花火で遊んでて
引火したらしい。

幸雄くんだけが逃げ遅れて
煙に巻かれてしまった。

それは何とも やりきれないなぁ。

じゃあ
子供たちが言ってた呪いって

幸雄くんが
火事で亡くなったから?

いやいや… おかしいですって。

5年前の火事と今回の火事に

関係なんて
あるわけないじゃないですか。

まぁ それは その通りだけど。

この情報を使って情状酌量
狙ってるわけじゃないんでしょ?

警察が虚偽の自白を
強要した点について

争うんじゃないんですか?
もちろん それも争点です。

なら弁護方針は
完全否認ってことですよね?

自白の信用性が揺らげば あとは

状況証拠だけなんですから
そこを中心に攻めれば…。

確実に負けると思います。
はっ?

(湯布院) 和倉先生。

刑事事件は そう
ひと筋縄ではいかないものです。

今はまだ 弁護のためのカードが
足りていない。

でも 公判前整理手続だって
もうすぐなのに。

(ドアが開く音)
(別府) やってますね~。

(湯布院)
あぁ 所長 お疲れさまです。

(一同) お疲れさまです。

例の 放火事件ですか。

いかがですか? 勝算は。

分かりません これから
まだまだ検証して行かないと。

お手柔らかにね。

あぁ そうそう 和倉先生
今 ちょっといいかな?

はい。

監視? 私が黒川先生をですか?

そう 今回の事件
冤罪の可能性があるんだろ?

となると 黒川君は勝つために
必ず むちゃをやらかすからね。

しかも
金と手間を目いっぱいかけてな。

刑事事件担当の連中は
利益に無頓着なんだ。

だから 監視して
暴走しないように止めてほしい。

いや 止めろと言われましても…。

首尾よく
役目を果たしてくれれば

君を企業法務部門に
異動させようと思ってる。

大口の顧問先を任せてもいい。

でも 黒川先生の仕事を
妨害するようなことは…。

妨害しろとは言わないよ。

常識的な弁護活動をしてほしい
と言ってるだけさ。

黒川君や湯布院先生は
冤罪被害に こだわるあまり

警察や検察に対して
批判的過ぎるからね。

日本の警察 検察は優秀なんだ。

有罪率 ほぼ100%は
だてじゃ ない。

彼らといたずらに争ったって
結果的に

被告人の利益には つながらない。

それは
そうかもしれませんけど…。

大丈夫。

裁判に負けても 君の評価は
下がらないよ 下がるとすれば

黒川先生の暴走を
抑えられなかった時だ。

≪指宿君≫

(指宿) あっ お疲れさまです。

あぁ もう… やっぱダメだ。

何がです?
いや こう

首が絞め付けられる感じが
どうも苦手で。

我慢してください
それより大丈夫なんですか?

だから つらいんですって
こういう ちゃんとした格好。

そうじゃなくて
弁護方針についてです。

このまま検察と
全面対決になったら 勝算は?

それは まだ分かりません。

ここまで来て 分からないって…。
(ドアが開く音)

(指宿) お疲れさまです 黒川先生。

どうも。

そちらは 新しい方ですね
検察官の指宿です。

あっ 和倉です。

(指宿) お手柔らかにお願いします
黒川先生。

あなたには何度か
苦汁を飲まされていますからね。

勝ち負けより

正しい判決が出ることが
大事なんじゃないでしょうか。

その通りだ
お互い ベストを尽くしましょう。

あぁ そういえば
先ほど久しぶりに

お父上とお会いしましたよ。

そうですか。

(指宿) あなたの行く末を
案じておられました。

あまり
心配は掛けないほうがいい。

(ドアが開く音)

(裁判官) お待たせしました。

では 早速 始めましょう。

♬~

♬~

せき込み

ハァ ハァ…
せき込み

幸雄…。

ごめん…。

(泣き声)

♬~

≪解錠してください≫

(手錠を外す音)

(指宿) 「被告人は 平成30年
10月13日 午前0時ごろ

江戸川区西町
2丁目20番8号所在の

被告人所有に係る

木造瓦ぶき家屋の
2階部分の部屋において

灯油を散布し これに所持していた
マッチで点火して放火し

その結果 被告人ら家族が
現に居住している家屋を

焼損したものである。

罪名および罰条
『現住建造物等放火』

刑法第108条」。

(裁判長) 被告人

検察官が朗読した
起訴状の内容に

何か間違いはありますか?

全て間違いです。

(ざわめき)

(阿蘇) 私は
自宅に火など付けていません。

何もかもデタラメです。

♬~

(黒川の声) 証人 私の質問には

「はい」か「いいえ」で
お答えください。

(下呂) はい。

本件は 状況証拠のみで
構築されています。

証拠となる自白は 警察によって
強要されたものであると

被告人は供述していますが
これは事実ですか?

そのような事実は
全くありません。

それは 被告人が勝手にですね…。

失礼 最初に申し上げましたが

「はい」か「いいえ」で
お答えください。

(下呂) はい。

あなたは被告人に
「素直に自白しなければ

被告人の妻を逮捕する」
と言ったそうですが

これは事実ですか?

いいえ。

言ったじゃないか。

絶対言ってる 顔に書いてある。

供述調書には最初 ライターで
火を付けたとありましたが

その後 マッチに変わっています。

おかしいとは思いませんか?

被疑者というのはですね

罪悪感から 供述を
コロコロと変えるものです。

それでも
根気よく向き合った結果

最後には 「あぁ
気持ちが楽になりました」と

感謝の言葉を口にしましたね。

「はい」か「いいえ」で
お答えください。

(下呂) はい… あぁ 違う。

いいえ。

被告人は やけどを負いながら
火災現場から

亡くなったお子さんの形見を
運び出しています。

その行動は

子供部屋に火を放つ行為と
矛盾していませんか?

してないですね
むしろ そうやって情に訴えて

自分の犯罪をごまかそうという
ひきょうな考えだと思います。

証人 もう一度 言いますが…。

(下呂) まぁ 死んでから
5年もたってるわけですからね。

子供の思い出なんかより お金が
欲しかったんじゃないですか。

あんなガラク
これ見よがしに持ち出して。

ふざけるな!

(恵美子) あなた!
(阿蘇) お前に俺の何が分かる!?

俺が あの時 どんな気持ちで…!

阿蘇さん 落ち着いてください!
(阿蘇) 取り消せ!

ひとをばかにしやがって!
(裁判長) 静粛に!

(阿蘇) 取り消せ! 取り消せ!
(裁判長) 静粛に!

取り消せ~!

どうして
あんなことしたんですか!?

あれは明らかに挑発してたんです。

阿蘇さんを怒らせて
裁判員の心証を悪くするために。

(阿蘇) 申し訳ない。

でも 黙ってられなかった。

息子への気持ちを
踏みにじられた気がして。

お気持ちは分かりますけど
もう少し冷静になってください。

でないと 裁判には…。
負けで構いませんよ もう。

阿蘇さん…。

(阿蘇) 取り調べの時も
言われてましたから。

弁護士さんにできるのは
情状酌量を求めることだけだ。

どのみち 刑務所に行くんだから
無駄な抵抗はするなって。

そんな…。

阿蘇さんが諦めたら

僕らは戦いようがありません。

裁判で有罪が確定すれば

幸雄くんの部屋に
火を付けたことが

事実として
扱われてしまうんですよ。

だったら それは…

天罰ってことじゃないですかね。

天罰?

結局 私は…

幸雄を守れなかったんですから。

♬~

(恵美子) 夫は この5年間

幸雄のことで ず~っと

罪悪感を抱えてたんです。

事故で亡くなったのにですか?

(恵美子)
生まれつき 体の弱い子でした。

そのせいで

お友達が なかなかできなくて。

あの子

学校で いじめられてたから。

ちょっと待ってください。

じゃあ 廃工場の火災で
幸雄くんだけ逃げ遅れたのは…。

今更 それは もう
蒸し返したくないんです。

ただ

私と夫は…

幸雄のつらい思いを

気付いてあげられなかったことが
とても悔しくて…。

阿蘇の泣き声

(恵美子の声) 私たちは

あの子を守れなかった…。

阿蘇さん…。

子供は 子供なりに

親に心配掛けたくなくて
意地を張るものです。

お2人が
気付けなかったんじゃなくて

気付かれないように
頑張ってたんですよ。

幸雄くんが。

そう思います。

私も 息子がいるので。

黒川先生。

裁判は 勝てるんでしょうか?

分かりません。
黒川先生…。

でも…。

最善を尽くします。

♬~

(十津川) これは
1階と2階の間にあった

梁の焼け残りです。

ご覧の通り 梁の上部の角が焼けて
丸くなっているのに対して

下部は そうなっておりません。

(十津川) 通常 梁は2階の床板に
ぴったりと張り付いています。

よって
空気の入り込む隙間がなく

梁の上部が このように
焼けることは あり得ない。

このことからも
2階で出火していたことは

疑いようのない事実です。

(指宿) 十津川教授
ありがとうございました。

お聞きの通り
専門家の分析によって

出火元は 2階の子供部屋であると
鑑定されています。

弁護側は 1階 和室

押し入れのストーブによる失火が
原因と主張していますが

確かに 1階でも
出火はあったのかもしれない。

ただし それは

2階で火を放った後

偽装工作として 1階にも
火を放った結果であると考えます。

偽装工作?

現場は住宅街だ。

幸いなことに
周囲への延焼は免れましたが

大惨事になっていた可能性は
十分にある。

保険金詐欺という
身勝手な動機で

このような凶悪犯罪を
引き起こすなど

断じて
許されるものではありません。

以上です。

♬~


ホントだ 上のほうが焦げてる。

それを確認しに
わざわざ ここに来たんですか?

この間 散々 写真も撮ったのに?

すいません 現場で
生の状態を確認したほうが

参考になると思って。

あっ 「生」って言っても
これ 焼けてますけど。

全っ然 面白くありません!

この間も気になったんですけど

これって何なんですかね?

分かりませんし
分かっても意味ないと思います。

あっ そうだ。

はい どうぞ。

イライラしてるみたいだから
食べてください。

イライラさせるのをやめる気は
ないんですか?

分かりました
じゃあ 次に行きましょう。

次?

廃工場です
5年前に幸雄くんが亡くなった。

だから なぜ!?

入れませんかね?

入ったら違法行為です。

でも
人が入った形跡ありますよ。

だとしても 違法行為でしょう。

あっちのほうに
抜け道あるんじゃないかな。

抜け道があっても
違法行為ですってば!

あっ。
ちょっと…。

うぅ… あ~ 痛い…。

♬~

あっ!

マガジンですね。

多分 ここで
サバゲーやってるんですよ。

サバゲー
サバイバルゲームです。

BB弾も落ちてますし。

そういえば 有馬さんがくれた
火災現場の映像にも

やじ馬の中にいました
ミリタリー服 着た人たち。

ここで やってたんだ。

これって
コルト・ガバメントかな?

うわっ! えっ 何ですか?

それ 裁判と何か関係あります?

ない… かもしれませんね。

黒川先生。

恥も外聞も捨てて

今から
情状弁護に切り替えませんか?

えっ?
虚偽の自白を強要された件は

阿蘇さんが暴れて 裁判官の印象を
悪くしただけですし

検察からも反論が難しい
火災の鑑定が出されたんです。

このままじゃ 絶対に負けますよ!

だったら 少しでも刑期を軽く…。
そうすると

子供部屋への放火を
事実と認めたことになります。

和倉先生は 阿蘇さんの言葉を
信じてるんじゃないんですか?

信じてますよ。

幸雄くんへの気持ちも
聞いたんですから。

でも だからって…。
そっか。

信じてたら イライラしますね
確かに。

あっ。

どういう意味ですか? それ。

黒川先生は 阿蘇さんのこと
信じてないんですか?

分かりません
僕は現場を見たわけじゃないんで。

はぁ?

じゃ 何で弁護を引き受けて
完全否認なんてするんですか!?

そりゃ 阿蘇さんが
やってないって言ったからですよ。

いや 言ってることの意味が…。

どうして決め付けるんです?

えっ?

借金があって 火事が発生して
保険金が下りた。

だから 放火したんだろうって
決め付けることと

子供への愛情があって
本人も否定してる。

だから やってないんだろうって
決め付けること。

これって同じじゃないですか?

それは…。

僕には分かりません。

だから 調べてるんです。

あっ 中に入らないんですか!?

ダメですよ 違法行為ですから。

♬~

やっぱり そうなんのかな?

(石和) お疲れさまです
荷物 届きましたよ。

(穂香) あぁ ありがとう
黒川先生 例の荷物です。

あぁ すいません。

何ですか? それ。

阿蘇さんの奥さんから

無事だった幸雄くんの遺品を
送ってもらったの。

差し押さえ対象にならなくて
ホントよかったわ。

確認して どうするんです?

どうしたんです? 和倉先生。

別に… ただ私には

黒川先生が真面目に弁護しようと
してるようには思えないので。

何それ。

あなたが どう思おうと
黒川先生は…。

ちょ… ちょっと待って。

(においを嗅ぐ音)
ん? このにおい 何ですか?

あっ!
うわ~!

ヤバい!

何やってんですか 黒川先生!
(湯布院) しょ… 消火器 消火器!

えっ? おいおいおい!

黒川~!

うわっ!
(登別) マジかよ!

あっ ダメダメダメ…!
(湯布院) 消火器!

(登別) おい おい おい!
それより 火だろ 火!

(湯布院) どうも 炎の燃え方が
検察の主張通りかどうか

ミニチュアで
確かめたかったらしくて。

室内でですか…
正気とは思えませんね。

で 主犯の黒川は
どうして来ないんですか?

ぬれると マズい
証拠品があったので

破損や故障がないか
確認しています。

困ったもんだね まったく。

裁判のほうも
勝算なさそうなんでしょ?

情状酌量を狙うか または

きっぱりと手を引く選択も
あると思うよ 私は。

どうかね? 和倉先生。

私に聞かれましても…。

取りあえず 掃除は皆さんで
やってくださいよ。

(湯布院:楓:穂香) はい。

この後も しっかりお願いしますよ
和倉先生。

はい。

(石和) 相変わらず
むちゃしますね 黒川先生。

事件の弁護してる時は
周り 見えてないから。

いっつも こうなんですか?
黒川先生は。

こうって どの辺りを指して
聞いてるわけ?

(湯布院)
いつも こうですよ 彼は。

とことん自分で調べないと
気が済まないたちなんです。

お掃除 お掃除。
(穂香) はい。

まぁ 日本では
刑事事件で起訴されれば

ほぼ100% 有罪です。

だからこそ

情状酌量を狙うのも
一つの戦略だ。

でも 現行犯でない限り

弁護士が調べなければならない
空白が必ず存在するんです。

空白?

調べずに分かったつもりに
なってしまうのは

冤罪の片棒を担ぐのと同じです。

黒川先生 まだですかね?

さすがに やらかした張本人が

掃除不参加はムカつくんですけど。
ですね。

あっ 私 呼んで来ます。

♬~

(ノック)

黒川先生 自分で
しでかしたことの責任くらい…。

和倉先生。

呪いです。
はっ?

呪いです 呪い呪い呪い! 多分。

つまり…。
ちょっと!

ちょっと どこ行くんですか!?
黒川 行きま~す!

黒川先生!

あっ ちょっと!
どこ行くんですか!?

ハァ ハァ…。
いいかげん説明してください!

えっ えっ? ちょっと!

ハァ ハァ…。
(チャイム)

あれ?
(インターホン:女性) はい。

弁護士の黒川と申します
先日 お会いした。

えっと… とにかく
確認したいことがあって。

(インターホン:女性) とにかくって…。
とても大事なことなんです。

お願いします!

ハァ ハァ…。
黒川先生 確認って何を?

(女性) はい。
いきなり すいません。

あの お子さん…。
(子供) ママ 早く!

あっ すいません!
ちょっと!

何なんですか? あなた
警察 呼びますよ!

それだけは! それだけは…。
ごめんね 急に。

誰?
弁護士 この間 会ったでしょ?

教えてほしいんだ
ユキオの呪いについて。

あの ここって何ですか?
大学の廊下。

いや それは分かってます。

なぜ みんなで大学に?
来れば分かる。

♬~

(聡子) カメラ もうちょっと寄って。
(鳴子) はい~。

(聡子) もっともっと。

はい OK。
(鳴子) はい。

(聡子) じゃあ次 Bカメやって。
(鳴子) はい。

有馬さん。 (聡子) おっ。
どうも。

(湯布院) お疲れさまです。
(聡子) お疲れさまです。

秋保さんは?
作業中。

相変わらず 私には無愛想だわ
あの男。

秋保さん
今日も よろしくお願いします。

(秋保恭一郎)
準備はできてる すぐ始めるぞ。

はい。

見ない顔だな。

新しく入った和倉先生です。

こちらは 東央大学 物理学科
准教授の 秋保恭一郎先生。

和倉です はじめまして。

弁護士には見えないな
学生かと思った。

えっ? いや これでも
もう26ですから。

いや 顔も頭も
学生レベルに見えただけだ。

じゃあ 始めるぞ。
ちょ…。

何なんですか あの人!
気にしないほうがいいわよ。

ああいう人だから。
ハァ…。

…っていうか 始めるって
今から ここで何を?

♬~

(別府)黒川君は勝つために
必ず むちゃをやらかすからね

だから 監視して
暴走しないように止めてほしい

(ベル)

暴走って これ?

♬~

実験!?
(机をたたく音)

何で そんなことになってるんだ!?

何の説明もなく
勝手に進んでいたので…。

今すぐ止めろ!
体を張ってでも止めるんだ!

体を張ってって…。

♬~

無理でしょ 絶対!

♬~


(手錠を外す音)

(裁判長) 弁護側 反対尋問を。

はい。

前回 証言された内容について

もう一度
確認させていただきます。

梁の上部の角が焼けて
丸くなっているのに対して

下部は そうなっていない。

梁が2階の床板に
ぴったりと張り付いている限り

空気の入り込む隙間がないため

このような状態になることは
あり得ない。

そうですよね?
そうです。

2階からも 火が出ていなければ
このような状態にはなりません。

それは 間違いなくですか?

ええ 間違いありません。

すいません
もう一度だけ伺いますが

隙間がないから
空気が入り込む余地がない。

そういうことですよね?
(十津川) しつこいね 君。

私の大学の助手レベルでも分かる。

常識だよ こんなことは。

では もし
この梁と2階床板の間に

わずかな隙間があったら

その場合は いかがでしょうか?
隙間?

フッ そんなものは…。

もしあれば… というお話です。

そんなものがあれば
1階からの火が

まず その隙間に入る可能性も
あるでしょうなぁ。

まっ 意味のない仮定の話ですが。

ありがとうございます。

裁判長 ここで 弁 第32号証を
映し出させていただきます。

こちらの映像は
やむを得ない事由により

特別に追加証拠として
認めていただきました。

これは 火災により焼失した

阿蘇さん宅の設計図です。

この家を設計した建築事務所に
保管されていたものですが…。

(キーボードを打つ音)

この部分をご覧ください。

これは 建築資材の
根太と呼ばれるものです。

梁と2階床板の間に渡し
補強するためのものです。

根太?
隙間は あったんです。

この根太によって
梁と2階床板の間には

2cmの隙間が。

施工業者にも確認し 現場からも

根太と思われる
燃え残りも発見しています。

(ざわめき)

では 次に

こちらも特別に 追加証拠調べ
として認めていただきました。

東央大学 理工学部 物理学科

秋保准教授の
尋問をさせていただきます。

まずは 弁 第33号証の

検証映像をご覧ください。
(キーボードを打つ音)

実験では 火災を起こした
2階建て家屋の一部を

可能な限り 精巧に再現した。

見ての通り 根太による隙間に
炎が入り込み

梁が上部から加熱されてる。

そして
これが実験後の梁の状態だ。

♬~

つまり 1階からのみの失火でも

検察側の検証と同じ結果になる
ということでしょうか?

見ての通りだ。
異議あり

その事実に 一体
何の意味があるというのです?

というと?
弁護側は 1階のみの出火でも

梁の燃え方が同じ状態になる
ということを示しただけです。

2階からの出火を
否定できたわけではありません。

また 原因が1階のストーブによる
失火であると

実証したものでもありません。
おっしゃる通りです。

なので 実証しました。

♬~

このストーブは
現場にあったものと同じタイプだ。

今から 自動的に点火する。

何で?

これは 特定の周波数による

強い電波が たまたま周辺の機器

今回の場合は ストーブに作用して
スイッチを誤作動させた結果だ。

このストーブは リモコン式ではないが
ボタンを押すと

中の電子回路が芯を動かし
点火する仕組みになっている。

よって 違法電波による
外部からの干渉で

このように火が付いた。
違法電波?

そんなものが現場の どこに?

サバイバルゲームで使用された
無線機だ。

事件当日 現場付近の廃工場では

若者たちが
サバイバルゲームに興じていた。

無許可の いわゆる 野良サバゲー
といわれる行為らしい。

そこで 彼らの使用していた
高出力の無線機の電波が

ストーブを点火させた。

この現象は被告人の
自宅周辺でも発生していました。

一種の怪奇現象と
受け止められていたようですが。

あっ… ユキオの呪い?

この家が燃えたのも
きっと ユキオの呪いだって

教えてほしいんだ
ユキオの呪いについて

(子供の声)
夜になると起きるんだ

テレビが勝手に
ついたり消えたりして…

火災のあった日の同時刻

廃工場でサバイバルゲーム
行っていた青年たちと

周辺で同様の現象を
目撃した方々の証言も

こちらに そろっています。

黒川 もういいか?

ありがとうございました。

(裁判長) 検察側
反対尋問は よろしいですか?

警察 検察の捜査だけを根拠に

あらゆる可能性を
考慮しようともせず

学生に毛の生えたような
助手にやらせた

不十分な検証を
証拠として主張する。

そんな人間は

もはや 科学者ではない。

(戸の開閉音)

今回の現象は

息子さんの生前にも
発生していたようです。

えっ?

火事のあった廃工場は

幸雄くんが亡くなる半年前までは
稼働していました。

そこに出入りするトラックも

違法無線を利用していたようです。

これは 阿蘇さんが

火災から持ち出すことのできた
ビデオテープです。

ご覧ください。

(阿蘇幸雄) やった!

(阿蘇) はい 幸雄の
クリスマスプレゼントで~す。

どうだ? うれしいか?

うん ありがとう お父さん!

(恵美子) よかったね~。
(ストーブがつく音)

あれ? また
ストーブ 勝手についたよ。

(阿蘇) ホント? あれ?
壊れてるのかな。

よいしょ。

クラスの子の家でも
時々あるんだって。

みんな 幽霊とか
呪われてるとか言ってた。

(阿蘇) そりゃ 怖いな。

怖くないよ 僕のこと
お父さんが守ってくれるから。

(泣き声)

♬~

(はなをすする音)

阿蘇さん。

あなたが無我夢中に

命懸けで守った…

幸雄くんとの思い出の中に…。

あなたの冤罪を晴らす証拠が
あったんです。

幸雄…。

♬~

警察 検察による

不十分な捜査 検証が

被告人と その家族に
多大な精神的苦痛を与え

また

亡くなった息子さん

幸雄くんとの絆にまで
危機を及ぼしたことは

許されることではありません。

♬~

以上のことから 弁護人は

被告人 阿蘇重雄の…

無罪を主張します。

(泣き声)

♬~

(登別)
また勝手なことをしでかした
みたいですね あの連中。

(別府) これで負けてれば
処分する大義名分も

立ったんだがな。

何を見てるのかな? 石和君は。

あぁ 今回の逆転無罪のことが
載ってるんですよ。

事務所のいい宣伝になりますね。

ハハハハ…!
フフフ…。

痛っ!
うるさい 仕事しろ。

ハァ…。

(阿蘇) 皆さんには
何度お礼を言っても足りません。

本当にお世話になりました。

いえ。

これから お住まいのほうは?

土地も売って
田舎に行くことにしました。

今までは 息子と過ごした
あの家にすがっていましたが

それも もう なくなったので。

そうですか。
お元気で。

ありがとうございます。
ありがとうございました。

(阿蘇) では。

♬~

どうしたんですか?
機嫌悪そうですけど。

一度捕まって報道されれば

たとえ 冤罪が晴れても

世間の目は
厳しいものになりますから。

引っ越しも それが理由だしね。

そうなんですか…。

♬~

じゃあ 今日は僕 休みなんで。

(湯布院) ゆっくりしてください。
(穂香) お疲れさまです。

♬~

考えてみれば 私

最後は ず~っと
蚊帳の外でしたね。

実験のことも事前に
全く教えてもらえませんでしたし。

私が そうさせたの。

邪魔されると困るし。
何ですか? それ。

所長に
いろいろ言われてたんでしょ。

別に私は
弁護の邪魔するつもりなんて…。

どうだか…
じゃ 私 そろそろ帰るから。

愛する息子が待ってるしね。

あっ 城崎さん。
何?

黒川先生のお父さんって
法曹関係の方なんですか?

どうして?
指宿検事が言ってましたから。

お父さんに会ったって。

そう…。

(指宿) また息子さんに
してやられました。

(黒川 真) 裁判記録 見たよ。

君が手を抜いたからだろう。

いや そういうわけでは。

(真) 子供部屋に火を付けた
という主張に

固執したのが敗因だね。

最初から
1階に放火したと主張してれば

裁判官の心証から見て
有罪にできたはずだ。

勉強になります。

あいつも いずれ

現実に気付くさ。

冤罪を晴らすことよりも

罪を見逃すことのほうが
ず~っと恐ろしいということをね。

♬~

(楓の声)
検事? 黒川先生のお父さんが?

そう それも最高検次長検事

ウッソ…。

♬~

♬~ やっぱり 一番カッコいい!

♬~

(クリック音)

買っちゃった~!

ぐ~わ~。