ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

刑事ゼロ 第2話 謎だらけの密室トリック… 沢村一樹、財前直見、瀧本美織… ドラマのキャスト・主題歌など…

『刑事ゼロ #2』のテキストマイニング結果(キーワード出現数BEST10&ワードクラウド

  1. 芹野
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  3. 明日香
  4. 刑事
  5. 事件
  6. 逢沢社長
  7. 年前
  8. 時矢刑事
  9. 密室
  10. 時矢

f:id:dramalog:20190117213416p:plain

『刑事ゼロ #2』の解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)&EPG情報(出典)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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刑事ゼロ #2[字]

沢村一樹主演の新作ミステリー誕生!“平成最後のヒーローは記憶のない刑事”……20年間の記憶を失い“ゼロ”になった刑事が、これまでにないアプローチで難事件に挑む!!

詳細情報
◇番組内容
時矢暦彦(沢村一樹)は、別れた妻で弁護士の奥畑記子(財前直見)から、7年前に担当した事件には冤罪の可能性があると知らされる。時矢の相棒刑事・佐相智佳(瀧本美織)によると、その事件は会社社長が密室状態の別荘の階段から転落死したもので、別荘を設計した建築士中村靖日)を時矢が逮捕していた。自分が冤罪を生んだのか…。時矢は、記憶を失う前の自分と対決すべく、謎だらけの密室トリックに挑む!!
◇出演者
時矢暦彦…沢村一樹
佐相智佳…瀧本美織
福知市郎…寺島進
内海念也…横山だいすけ
背川葉奈…猫背椿
根本留夫…渡辺いっけい
奥畑記子…財前直見
生田目守雄…武田鉄矢
【ゲスト】
いしのようこ中村靖日
◇脚本
戸田山雅司
◇監督
及川拓郎
◇音楽
横山克、Evan Call
◇主題歌
THE YELLOW MONKEY『I don't know』(ワーナーミュージック・ジャパン
◇スタッフ
【ゼネラルプロデューサー】横地郁英テレビ朝日
【プロデューサー】川島誠史(テレビ朝日)、和佐野健一(東映)、望月卓(東映
◇おしらせ
☆番組HP
 https://www.tv-asahi.co.jp/keiji-0/
☆Twitter
 https://twitter.com/keiji_zero2019

 


(佐相智佳)ひょっとして
時矢刑事の奥さん…?

(時矢暦彦)ええっ!?

(奥畑記子)正確には 元・奥さん。
えっ?

うっ…!

慰謝料代わりの

マンションのローンの支払いが
滞ってるの。

ちゃんと支払ってくれないと
法的手段に出るわよ。

あっ… はい。 わかりました。
すみません…。

それから これ 渡しに来たの。

はい。 7年越しのプレゼント。

♬~

なんで 結婚してた事
教えてくれなかったの!?

(生田目守雄)
お前が聞かないからだよ。

覚えてない事
聞けるわけないでしょ!

あのな お前が
我が家に転がり込んだのだって

4年前 記子さんと離婚して
それで 慰謝料の代わりに

2人で住んでたマンションを
取り上げられたんだよ。

はあっ…!
ローンだけで月々12万!?

うわあ…。

よいしょっと。

とにかく やり手女弁護士とは
離婚してはならない。

これは人生の教訓だぞ。

いやいやいや… でもさ

結婚と刑事の仕事は
全く別物でしょ。

記子さんは弁護士だぞ。

お前たち2人が出会ったのも
そもそも7年前。

殺人事件の容疑者を
お前が逮捕し

その弁護を
記子さんが引き受けた。

それが
2人の出会いのきっかけだ。

そっか。
奥畑弁護士の事を思い出せば

自動的に 事件や

自分が刑事である記憶も
よみがえってしまう。

心が それを強く拒めば
思い出は うまく引き出せない。

そういうわけですな。

お茶でも飲みますか? ねえ。
頂きます。

なんか甘いもん なかったかな。
頂きます。

あ~あ…。

結婚してた事も
思い出せないなんてな…。

なんか

7年前に俺が逮捕した犯人が
仮釈放されるみたいだね。

奥畑弁護士は 事件は
冤罪の可能性があると主張して

再審請求の
準備をしているようです。

冤罪…?

〈20年間の刑事の経験と知識
全てを失う事は

刑事としての死を意味する
悲劇だ〉

〈しかし それは 同時に

新たな刑事の
誕生でもあったのだ〉

事件が起きたのは7年前。

現場は 鷹霧山にある

逢沢ファイナンス経営者
逢沢省三さんの別荘。

第1発見者は
同社社員の落合幸信さん。

(落合幸信)もしもし? あの…
社長が別荘の中で倒れてて…!

(智佳の声)別荘のドアや窓は全て
鍵がかかっていたため

急行した警官が
ガラスを割って室内に侵入し

遺体を確認。

司法解剖の結果
別荘の階段から転落して

後頭部を
壁に強く打ちつけた事による

脳挫傷が死因と判明。

まさか 殺人じゃなくて
ただの転落死だった…?

ああ… いえ。

被害者の逢沢社長の着衣には
乱れがあり

何者かに突き落とされた可能性が
高いという所見が出てます。

覚えてないんですか?
全然…。

(福知市郎)何 何 何 何? ん?

懐かしいの見てんじゃねえかよ。

(内海念也)ああっ…!

これ 僕が13係に配属になって
最初のヤマだから

よ~く覚えてますよ!
うらやましい…。

(内海)これ 時矢先輩が
スパッと解決したんすよね。

ああ? 手錠をかけたのは俺だ。

ちなみに 被疑者の芹野って野郎を
落としたのも俺だ。

ひょっとして その時に
自白の強要があったのかも…。

何?

ん? 冤罪!?

服役した芹野泰夫さんが
近々 仮釈放されるんですが

奥畑弁護士は再審請求の
準備をしているみたいで…。

何が冤罪だ 馬鹿野郎! お前。

そんな脅しにな
オタオタするような奴が

京都府警捜査一課に…。
(物音)

うちで扱ったヤマが冤罪って
まずいでしょ!

(根本)ううっ…。
オタオタしてますね。

♬~

(足音)

(刑務官)893番 入れ!

♬~

誰や? お前は!
あっ あの あの あの…。

ああ?
(せき払い)

アー アー アー…。

ひ… 久しぶりだな。

げ… 元気そうで…。
(ドアの開く音)

(刑務官)申し訳ありません!
こっちじゃない 隣だ…。

(荒い息遣い)

調書の顔写真ぐらい
確認しておいてください。

(ドアの閉まる音)
ごめん…。

(刑務官)342番 入れ!
(ドアの開く音)

(芹野泰夫)はい。

失礼します。

(ドアの閉まる音)

(芹野)刑事さん…。
確か 時矢さんでしたね?

ああ… そうだよ。

あの えっと…。

捜査一課の佐相といいます。

あの 7年前の事件を
勉強のために調べていて…。

もちろん 時矢刑事は全て
完璧に覚えているんですけど

私は あえて 芹野さんの口から
事件の事を聞きたくて。

何をお話しすれば…?

7年前 設計事務所
建築士をされていたんですよね?

はい。 逢沢社長の別荘は
僕が設計したものですが

あの日もリフォームの件で
夕方 逢沢社長に呼ばれてて

別荘に着くと 社長は
仕事の電話をされていて…。

(逢沢省三)なっ…。

取り込んでるから 悪い。
小一時間 時間 潰してきてくれ。

承知しました。 失礼します。

(芹野の声)天気も良かったので

近所を
ブラブラ散歩する事にして

午後6時半頃
別荘に戻った時には…。

何かあったんですか?
(警察官)いやいや…

中で事件なんで 今は入れません。

調書によれば 逢沢社長が
仕事の電話を終えたのは5時15分。

遺体が発見されたのは6時。

つまり 犯行は45分の間に行われ

その時刻
被害者に関わりのある人物で

別荘周辺にいたのは
あなただけだった。

捜査本部は

被害者を階段から突き落とし
殺害した容疑で逮捕。

しかし あなたは
聴取では 一貫して犯行を否認。

どうして否認を?

だって 社長の別荘は
当時 密室でしたから…。

嘘!
驚かないでください。

確かに 警官が
逢沢社長の遺体を発見した時

玄関の鍵は施錠され
他の窓にも鍵がかかっていました。

別荘には もう一つ勝手口があり

そこにも鍵はかかっていましたが

ノブのボタンを押して
ドアを閉じれば

ロックできるタイプのものでした。

ちょっと 何? それ。
それだったら だって

中から鍵かけて
簡単に外に出ていけるじゃん。

はい! はい! はい!

事件を直接担当された
時矢刑事には

釈迦に説法かもしれませんが…。

目撃者?
ええ。

事件のあった日 隣の別荘には
円城明日香という女性がいて

午後5時から6時半まで

テラスで
趣味のスケッチをしていました。

犯行のあった別荘の勝手口は
そのテラスの目の前にあり

円城明日香さんは その時刻

出入りする人は誰もいなかったと
供述しています。

いやいや… それじゃ
完全に密室じゃない。 ねえ?

だとしたら
どうして 公判で有罪に…?

刑事さん。

ん?

真実は全て
僕の記憶の中にあります。

刑事さんがたどり着いた
結論だけが

唯一の真実ではない。

僕は そう信じています。

急な接見請求があった
っていうから来てみたら

やっぱり あなただったのね。

仮釈放前の微妙な時期なのよ。

勝手なまねは
しないでちょうだい。

すみません…。

あの…
仮釈放が認められるという事は

芹野さんは罪を認め

改悛の情を
示しているんですよね?

なのに 冤罪を主張して
再審請求するって

矛盾してませんか?

私は 芹野さんが
無実だって信じてる。

だから
一審で有罪判決が出たあと

控訴するべきだって
私は芹野さんに訴えたの。

(記子の声)でも…。

控訴しないって
どういう事ですか?

もういいんです。

一刻も早く こんな事を終えて
社会に戻りたいし

そのためには
刑務所に入ってもいい。

判決は10年ですよ。

たとえ 仮釈放が認められても
最低でも7年は服役する事に…。

7年!?
7年で出てこられるんですか?

だったら 先生 お願いです!

僕が一日でも早く
出られるようにしてください!

なんでもしますから!

それって… 無実の罪を
受け入れたって事ですか?

依頼人の希望に沿うのが
弁護士としての義務よ。

それで
本当に7年で仮釈放って…

優秀なんですね。

仮釈放で出所したのに
再審請求をする。

それが どれだけ
アクロバティックなまねをしてるか

私だって 十分 承知してるわ!

わかったら もう 私の許可なしに
依頼人には近づかないで。

♬~

…ねえ。

検察が採用した動機は

逢沢社長が設計事務所に対して
クレームを執拗に繰り返し

芹野さんが
それを恨みに思っていた…。

要するに モンスターカスタマー
一種ですか。

動機としては 少し弱いですね。

真実も何も 俺の記憶の中には
な~んにもないんだよな…。

絵に描いたような
落ち込みのアピールは結構です。

だって 自分が冤罪を
生んだかもしれないんだよ?

しかも 記憶にない
ビフォー時矢がやった事なのに

なんで あんな純粋な目で
見られなきゃなんないんだよ。

仮に冤罪だとしても

逮捕から送検までは
13係総出でやったはずですから

共同責任です。

だよね…。 だよね そうだよね!

ねえ あのさ
事件を洗い直すには やっぱり

13係みんなの協力が
欠かせないよね?

今度は なんのアピールです?
あの…

この際だから 俺の記憶喪失の事

みんなにも打ち明けようかなと
思って…。

(机をたたく音)
駄目です。

だって… なんか

みんなの事をだましてるみたいで
気が引けるしさ

それに 例えばね
記憶喪失休暇とかもらえたり

ワークシェアリングなんかもできたりなんか
するんじゃないかなと思って…。

警察は 働き方改革
寛容な世界ではありません。

捜査の責任者は時矢だ。
調書にも奴の判子がある。

冤罪になったら 責任は全て
奴が取る羽目になるぞ。

えっ? 手錠をかけたのは自分だ!
って自慢してたくせに…。

復帰してからの時矢は
調子がいまいちだし

過去の事件とはいえ
ミスが明らかになったら

次の主任は… 俺だ。

小さく腹黒いっすね。

被害者のほうを洗い直してみっか。
オラァ!

あっ あっ… はい!

福知刑事は時矢刑事を
一方的にライバル視しています。

そんな相手に
記憶喪失 バラすつもりですか?

でも せめて 根本係長には…。

私の見る限り 根本係長は
超のつくヒラメです。

ヒラメ?

常に上しか見ていない
という意味です。 ですから…。

刑事部長 間違っても
冤罪などという事は…。

万が一の場合は
時矢が潔く責任を取ります!

やめとこうか。

(背川葉奈)時矢刑事のためなら
なんだってやります!

…って言いたいところだけど

7年も前に立件も済んだ事件で

現場写真のデータぐらいしか
残ってなかったの。

そっか…。 悪かったね。
いいえ。

まだ何かないか
もう少し探ってみるわね。

ありがとう。
うん。

今 彼女なら打ち明けても大丈夫
って思いましたね?

すごい洞察力だね。 刑事みたい。

時矢刑事が 7年前の事件の再捜査
始めたみたい!

嘘! 再捜査って?

(葉奈)私の時矢刑事が
手掛けるんだから

絶対 何か新展開があるはずよ!

鑑識6係の背川葉奈さん

情報の拡散速度は
どんなSNSにも負けません。

それでも バラしちゃいます?

(葉奈)聞いてない人
全員に言いたい! ちょっと…。

亡くなった逢沢さんが
経営していた逢沢ファイナンス

事件の翌年に倒産しています。

税務上のトラブルが原因と
聞いていますが 詳しい事は…。

ふ~ん。 それで
この別荘も売りに出されたんだ。

それでも
買い手がつかなかったおかげで

室内は事件当時のままだそうです。

へえ~。
(解錠音)

ふ~ん…。

合鍵は全て
別荘内で保管されていましたし

玄関もサッシも
外から鍵をかける事はできません。

という事は
やっぱり 完璧な密室…。

あっ…。

ねえ 佐相さん!
はい!

佐相さん この棚も
事件当時のままなんだよね?

棚はいいから…。
こっち来てください。

確かに このタイプのドアは

ボタンを押してから閉めれば
鍵がかかります。

あれ? こっち取り壊して
建て直すみたいだね。

元々 円城出版という出版社の
所有だったのを

先月 大手不動産会社が買い取って
建て替えを決めたそうです。

円城出版って…
えっ 明日香さんの会社なんだ?

調書によれば 事件当日
明日香さんは別荘を1人で訪れ

テラスでスケッチをしていた
午後6時20分頃…。

(ガラスが割れる音)

(円城明日香)あの…
どうかなさいました?

別荘の中で社長が倒れてて…。

亡くなってます!
現場保存のため 入らないで。

ん? でもさ
その供述どおりだとすれば

逢沢社長の別荘は
密室だったって事になるよね。

だとすると
芹野に犯行は不可能でしょ?

なのに なんで
有罪判決が出たんだろう?

府警本部にある調書だけでは
公判の内容はわかりませんから…。

っていうか

せっかく自分が解決した事件の
現場に来たんですから

何か思い出せないんですか?

そんな むちゃな事
言われてもさ…。

こないだの事件みたいに
何か におうとか

見たものが頭に焼きついてるとか
何か あるはずでしょ?

♬~

(においを嗅ぐ音)

♬~

駄目だ。
全然なんにも思い出せない。

はあ~…。

記憶も 密室の中って事ですか。

ええ。 …はい。

やっと家裁が請求を認めてくれて
保険金も入りますので

お支払いのほうも問題なく…。

(明日香)大変遅くなって
申し訳ありませんが

今後とも どうぞ
よろしくお願い致します。

はい 失礼致します。

すみません
急な電話が入ってしまって…。

借金の催促の電話ですか?

なんて ぶしつけな事
言うんです!

だって いかにも
そんな感じだったから…。

どうぞ お掛けになってください。
すみません 本当… 失礼します。

円城出版は 父が創業した会社で

15年ほど前 父が亡くなって

私が経営を引き継いだ時には
もう出版不況が始まっていて

正直 今も
経営は思わしくなくて…。

ああっ!

『ひょうたん沼の
おまわりさん』だ!

ここで出版してたんですね!
え~ 懐かしい…。

すみません 勝手に…。
子供の頃 よく読んでたんですよ。

こういう事は覚えてるんだな…。

あっ!

この人がお父様ですか?

じゃあ 隣にいるのは これ…。

いいから 戻って!

本当にすみません。

あの… 今日 伺ったのは

7年前の別荘での
殺人事件に関して

ちょっとお聞きしたい事が
ありまして…。

あの時は 刑事さんには
大変ご迷惑をおかけ致しました。

いえ そんな迷惑だなんて 全然…。

…なんの事ですか?

ご存じのように

あの事件の時 私は
自分の別荘のテラスにいて

誰も見ていないと供述致しました。

それもあって
芹野という人が起訴されたあと

弁護士の奥畑先生に

証人として出廷するように
要請されて…。

弁護側の証人というわけですね。

でも 出廷する直前

刑事さんが…。
えっ 俺?

弁護側の証人に
刑事が接触するのが

ルール違反なのは承知の上です。

ですが どうしても
確かめたい事が…。

♬~

あなた 被告人の芹野に
脅されていませんか?

(ドアの閉まる音)

♬~

俺が ここから出てきた事を
絶対に 誰にも言うなよ。

言えば あんたを殺す。

刑事さんは とっくに その事に
気づいてらしたんですよね?

…もちろん。

だとしても どうして
聴取の時に言わなかったんです?

その時には もう
芹野は逮捕されていたし

本当の事を言えば
間違いなく罪に問えたはずです。

確かに あの男は
人を1人殺しています。

でも それだけでは

死刑になるわけじゃ
ありませんから。

ああ そっか。

出所後にね その… 逆恨みして
襲われるかもしれないから

それが怖かったんですね。

私が どうしようかと
迷っていた時に 刑事さんが…。

元々 厳しい公判です。

奥畑弁護士は やり手ですし

あなたの証言次第では

無罪判決が下りる可能性だって
ありうる。

そうなれば
殺人犯が野に放たれてしまう。

ですが それ以上に
私が恐れているのは

あなたが罪を犯してしまう事だ。

公判での偽証は明らかな罪だ。

人は 一度でも罪を犯せば
犯した罪以上に苦しむ事になる。

一つの罪を見逃す事が
新たな罪を生むんです。

私は あなたが芹野を見逃す事で

一生 自分を責め続けるような事に
なってほしくないんです。

刑事さんの言葉が
頭の中から離れなくなり…。

(記子)では 最後に
一番肝心な質問をします。

その時刻に

逢沢社長の別荘の勝手口から
出ていく人物を見ましたか?

♬~

5時半頃…

見知らぬ男の人が
勝手口から出てくるのを見ました。

(どよめき)

(記子)証人は落ち着いて 冷静に
もう一度 お話しください。

私 見ました!
間違いありません!

裁判長!

証人は少々混乱しています。
休廷を!

(裁判長)証人が見た男の人は
この法廷にいますか?

はい。

この人です。

(傍聴人たちのどよめき)

公判で供述を
ひっくり返したんですか?

(明日香)
その証言が決め手となって

芹野は有罪となり
懲役10年の判決が…。

あの時の刑事さんの言葉で
目が覚めました。

ありがとうございました。

いいえ…。

なんで また落ち込んでるんです?

今の俺は

ビフォー時矢が
明日香さんに言ったみたく

かっこいい事なんて
言えないなあって思ったら

情けなくて…。

過去の自分に負けて
どうするんです。

だから この13係に限って
冤罪なんてあり得ないって。

だったら
どうして 奥畑弁護士は

再審請求なんて物騒な事
言い出したんですかね?

嫌がらせに決まってんだろ。

女弁護士なんか
ろくなもんじゃねえんだ。

あっ それ 100パー
セクハラ発言ですけど。

あっ そういや

そんな女と結婚した
アホな男もいたなあ!

離婚して ケツの毛まで
むしられちまってよ!

芹野さんや
円城明日香さんと話して

何か気づかなかったんですか?

刑事さんがたどり着いた
結論だけが

唯一の真実ではない。

あの時の刑事さんの言葉で
目が覚めました。

2人とも嘘ついてるようには
思えなかったんだよなぁ…。

(電話)

はい 13係。

…えっ?

芹野泰夫が仮釈放された?

市内にホテルを取ってます。

しばらくは ホテルでお泊まり頂き
今後の方針を話し合いましょう。

あの…

行きたい所があるんですけど…。

マスコミが動いてます。

来週には
再審請求の記者会見があるんです。

しばらくは
外出は控えてください。

(ドアの開く音)
(葉奈)お待たせしました。

(葉奈)7年前の捜査資料
奇跡的に残ってました。

わあ すごいですね。

鑑識の先輩に聞いたんだけど
これって

時矢刑事が
捨てずに残しておくようにって

指示したんですよね?

…うん もちろん。

(葉奈)すごい~!
ねえ。 すごい…。

これ ビフォー時矢刑事の
捜査メモですね。

うん? 本当だ 俺の字だ。

覚えてないけど。

「犯行までの流れ」…。

ビフォー時矢刑事が
検察側の証人

法廷で証言した内容みたいですね。

事件当日 午後5時
芹野が別荘に到着した時

被害者の逢沢氏が
通話中だったのは

間違いありません。

そのため 近所を散歩をしたと
供述にはありますが

実際には外に出ず
屋内にとどまり

2階に上がってくる逢沢氏を
待ち伏せして…。

オラッ!
ああっ…!

(頭をぶつける音)

(時矢の声)逢沢氏を
階段から転落させて

殺害したあと…

室内の鍵が
全てかかっている事を確認し

逢沢社長の死を

足を滑らせた事による事故死だと
偽装しようとした。

以上が 捜査本部が推定した
芹野の犯行の経緯です。

(裁判長)弁護人 反対尋問を。

はい。

(記子)被告人が別荘の勝手口から
退出したとすると

その時刻に
隣接する別荘のテラスにいた

円城明日香さんの目に
留まらないはずはありません。

目撃者の証言と矛盾する限り
密室の説明はできないのでは?

司法の場で 軽々しく
密室などという言葉を使うのは

控えるべきではありませんか?

失礼。

私が言いたいのは 密室などという
不確かな言葉に惑わされず

予断を排除すれば

真実は
至ってシンプルだという事です。

ああ~。

記憶を失う前のお前は
なんか かっこいいな。

私も そう思います。

俺も。
フフッ…。

で このあと 円城明日香さんは
警察での供述を翻して

芹野を目撃したと
証言したんですね。

うん…。

この捜査メモ まだ
なんか 続きがあるみたいだよ。

えっと…。

「なぜ 控訴しない」

「動機は
本当に仕事上のトラブルか」

「なぜ 芹野は
2階に上がったのか」

「本当に計画的だったのか」

ビフォー時矢刑事は
判決が出たあとも

事件の事が
引っかかっていたみたいですね。

うん…。

「密室は事件の本質ではない」

「問題は動機だ」

「隠された動機が明らかになるまで
事件は終わらない」

隠された動機って なんなんです?

わかるわけないよ そんなの。

前の俺にも解けなかったんだから。

そこに こんな写真があったぞ。

この人…

どこかで見た事あるな。

あっ! この人がお父様ですか?

じゃあ この隣にいるのが…。

あっ!

(葉奈)あったわよ。
円城公昭さん…。

明日香さんの
旦那さんでしょうか?

念のため 事件関連のデータと
照合しましょう。

あら?

2012年 嵐山署に
行方不明者届が出てる。

2012年… 7年前だ!

嵐山署に確認してきます。

嵐山署の担当の人が言ってました。

当時 円城公昭さんは

奥さんが経営する
円城出版の経理担当で

金策のため 全国を
あちこち飛び回っていたようです。

じゃあ 当時から
あの出版社の経営は

良くなかったんだ。

奥さんの明日香さんとは
メールで連絡を取っていて

「金を借りられる確実な当てが
できたので東京に行く」

というのが
最後のメールだったそうです。

(根本)その確実な当てが
外れたのがショックで

発作的に蒸発しちゃったのかな?

今年
失踪から7年が経過したため

失踪宣告もされています。

失踪宣告って
失踪人が死亡した事になるやつ?

ええ。
失踪者の家族などが請求して

家裁が失踪を宣告すると
死亡が法的に認められます。

あっ そういえば…。

やっと家裁が請求を認めてくれて
保険金も入りますので。

失踪した円城公昭さんに
生命保険はかけられてた?

はい。
失踪当時 円城公昭さんには

1億円の死亡保険が
かけられていました。

1億?

まあ でも 社長の夫だからね
法外な額でもないかな。

失踪しただけでは
保険金は下りないので

失踪と生命保険は無関係だと
嵐山署も判断したようですけど。

で 7年が経って死亡が認定されて
保険金が下りたわけだ。

7年?

芹野さんの刑期も7年…。

えっ!?

再審請求の必要はないって
どういう事ですか?

だったら 今まで なんのために…。

やっぱり 一日も早く
社会復帰したいですし

それに…。

それに?

どうしても
会わなきゃいけない人が

いるんです。

う~ん…。

どっちも7年間っていうのが
どうも気になるんだよな~。

どっちもって
芹野さんの服役期間の事ですか?

そう。 芹野さんは
7年間 仮釈放を待ち続け

明日香さんも また 7年間
ご主人の失踪宣告を待ち続けてた。

♬~

これって もしかしたら
バトンなのかもしれないな…。

バトン?
そう。 リレーのバトン。

記憶をなくす前の俺から
今の俺への。

ビフォー時矢刑事から
アフター時矢刑事に?

今の俺だからこそ解ける謎が
絶対にあるはずなんだよ。

♬~

♬~

これ なんか
違和感 感じてたんだよね…。

お言葉ですが 一般的に
違和感は「覚える」です。

だって ほら これ

この別荘が分譲された時の
パンフレットなんだけど…。

普通さ こんな柱の前に
棚なんか置かないでしょ。

開けにくいね ほら。
邪魔でしょうがないし。

置くなら
このれんがの横の ここだよ。

そのパンフレットの
図面にもあるんだけど

れんがだってね
その図面と全然違う。

長いんだよ こっちのほうが。

あれ?
え~? そうなのか…。

ちょっと 何 始める気です?
ちょっと!

あっ 重っ! ちょっと ごめん…
ちょっと手伝ってくれる?

そっちに…
そっちに引っ張るから そっちに。

いい? いくよ。 いくよ。
ちょちょ… 待って…。

せーの… 1 2 3…。

せーの! 重いな これ…!
重っ…!

よし…。

(たたく音)

あっ!
えっ?

ちょっと あんまり無茶しない…。
ほら! ほら!

ちょっと ちょっと。 これ ほら。

ほら やっぱり。

妙な収納スペースですね。
うん…。

パンフの図面にも
載ってなかったもん これ。

あれ?

なんだ? これ。

写真?
写真ですね。

これ…
芹野さんと円城明日香さん…。

えっ?

あっ!
こっちにも写ってます。

2人は顔見知りだった…。

(電話)

逢沢社長の別荘って
脱税したお金を

国税局の目を逃れて
保管するための

隠し金庫だったんでしょ?

どうして…。

棚の後ろの壁に
隠し戸棚がありました。

はあ…。

おっしゃるとおり
確かに 社長は

別荘に 常に1億円ほど
現金を隠されてました。

1億!?

その隠し場所って
棚の後ろだけじゃないですよね?

2階にも同じような隠し場所が…。

あの日 私が呼ばれたのも

その金を会社に運ぶよう
言われたからで…。

その1億円って
どこ行ったんですか?

それが 事件から ひと月経って
別荘に行ってみたのですが

2階の隠し場所は空っぽで…。

7年前に消えた1億…。

♬~

ひょっとして…!

芹野さん。 失礼します。

えっ…?

あっ… すいません。
はい。

2015号室の男性客
見ませんでしたか?

そのお客様でしたら 20分ほど前に
外出されたようですが。

すみません。 円城社長は?

ああ ついさっき電話がきて
呼び出されたみたいですけど。

えっ?

呼び出されたって…。

まさか 芹野さんじゃ…。

(携帯電話の振動音)

奥畑弁護士。

はい もしもし。

芹野さんが宿泊先のホテルから
姿を消したの!

ひょっとしたら
そっちに行ってないかと思って…。

今 明日香さんの出版社に
来てるんだけど

誰かに呼び出されたらしいんだ。
芹野さんかも。

えっ? 芹野さんは仮釈放中よ。
不法行為があれば

塀の中に逆戻りしてしまうかも
しれないし それに 何より…。

どうしても
会わなきゃいけない人が

いるんです。

嫌な予感がするの。
一刻も早く彼を捜し出して!

いや… 行き先は もうわかってる。

芹野さんは
明日香さんに復讐するつもりかも。

7年前の証言は
嘘じゃなかったんだよ。

どういう事です?
芹野さんも明日香さんも

本当の事を言ってたんだ。

刑事さんがたどり着いた
結論だけが

唯一の真実ではない。

あの時の刑事さんの言葉で
目が覚めました。

ビフォー時矢刑事が
たどり着いたのが真実じゃなくて

しかも 明日香さんが
その言葉で目が覚めた…?

もし そうだとしたら

復讐より もっと恐ろしい真実が
あるかもしれない。 急ごう!

あっ そっちじゃないよ!
こっち!

えっ?
こっち こっち!

♬~

うおお…!

やめなさい!
明日香さんを放して!

なんなの? あなたたち。

わ… 私たちは…
明日香さんを助けに来ました。

ああ やっぱり
俺がにらんだとおりだった。

えっ? ちょちょ ちょちょ…
ど… どういう事です?

ちょっと…
ちょっと 説明してください。

この2人は 7年前

容疑者と目撃者という
対立する関係じゃなくて

共犯者という関係だったんだよ。

共犯者って…。
まさか 2人で逢沢社長を?

ううん。 もう一つのほうの殺人。

もう一つの殺人?

(時矢の声)別荘のパーティー
2人は知り合って

恐らく 芹野さんは
明日香さんに好意を抱いて

明日香さんは その好意を利用して
ある計画を持ちかけた。

旦那さんを
自殺に見せかけて殺す?

(明日香)
今月中に1億円払わないと

会社が潰れちゃうの。

円城出版を守るためには
それしかないの。

お願い 手伝って!

あの日 明日香さんは

1人で この別荘へ来たって
供述してたけれども

本当は 夫の公昭さんと
一緒だったんだよ。

それって 逢沢社長が殺されたのと
同じ日ですよね?

そうだよ。 芹野さんは

逢沢社長に呼ばれた
午後5時よりも前に

この別荘へやって来て

明日香さんの計画に
協力するつもりだった。

でも 計画は失敗した。

それも 最悪の形で。

(明日香)
睡眠薬で 今 意識はないわ。

(芹野)どうやればいいの?

このロープを首からかけて
背中で担ぐようにすれば

首をつったように偽装できるって
ネットで見たの。

(円城公昭)あっ…! くっ…!
うっ…!

ごめんなさい…!
(円城)何をする気だ…!

(芹野)奥さんが…!
(円城)なんだと!?

(刺す音)
うわっ…。 あっ…。

なんで失敗するのよ。
私がやるしかなかったじゃない!

ご… ごめんなさい!
で… でも これじゃあ

自殺には
偽装できないんじゃないかな?

ああっ…! 嫌…!

まさか それで
円城公昭さんは失踪した事に?

うん。 だって 他殺となれば
真っ先に疑われるのは

配偶者で保険金受取人の
明日香さんだからね。

だったら どうして
逢沢社長まで殺す必要が…?

うん… それは
出版社の倒産を防ぐには

1億円が どうしても
すぐに必要だったからでしょ。

でしょ?

(芹野)旦那さんは ここには
来てない事になってるんだよね?

だとしたら 死体さえ隠せば

失踪した事になるんじゃ
ないかな?

そしたら 保険金もらえる?

えっ? うん…。

確か 失踪宣告ってのがあるから
7年経てば死んだ事になるから

その時には間違いなく…。

はあ? 7年なんて待てないわよ。
来週には お金がいるの!

なんとかして。 ねっ。

(時矢の声)そして 芹野さんは

逢沢社長が脱税で隠していた金を
盗むために 隣の別荘に向かった。

別荘を設計した芹野さんなら

当然 2階にも隠し場所がある事を
知ってた。

(逢沢)貴様!

(時矢の声)でも…。

♬~

ああっ…!

(頭をぶつける音)

待ってください。
玄関から出たら密室になりません。

それを無理やり密室にしたんだよ。

もう駄目だ。
この金を持って2人で逃げよう。

冗談じゃないわ。

階段から落ちて死んだんだったら

事故に見せかければいいじゃない。

(時矢の声)そして 芹野さんは…。

(施錠音)

(施錠音)

(時矢の声)
明日香さんを目撃者にする事で

逢沢社長の別荘を
急ごしらえの密室に作り上げた。

じゃあ 2人は 100パーセント
完全な共犯じゃないですか。

だから 明日香さんは
警察の聴取でも

芹野さんを見ていなかったって
供述したんだよ。

なのに どうして
公判では供述を翻したんです?

7年前の俺は
逢沢社長の別荘は密室ではなく

明日香さんが なんらかの理由で
嘘の供述をしていると確信してた。

だからこそ
証言前 あなたに近づいて…。

それ以上に 私が恐れているのは
あなたが罪を犯してしまう事だ。

その言葉で目が覚めたの。

公判で彼をかばって
偽証したとしても

この刑事さんは 私たち2人の事を
徹底的に調べ上げるって。

じゃあ 土壇場で 明日香さんが
芹野さんを裏切った?

違います。

わかったんです。 明日香さんは
僕を守ってくれたって。

守ってくれた?

ヒントは あったんだよ
彼女の言葉に。

あの男は 人を1人殺しています。

でも それだけじゃ

死刑になるわけじゃ
ありませんから。

もし 俺が追及を続けて
2人の関係に気づいて

円城公昭さん失踪の真相を
突き止めたら

どうなったと思う?

公昭さんの殺人は
主犯は明日香さんだけど

最初に首を絞めた芹野さんも
殺人の共同正犯…。

あっ!
そう。 同じ殺人罪でも

被害者が1人の場合は
死刑になる事は まれだけど

2人殺害してれば

死刑になる可能性は
格段に高くなるから。

だから 私は あの日 法廷で…。

(裁判長)証人が見た男の人は
この法廷にいますか?

はい。

この人です。

供述をひっくり返したんだ…。

ですが 明日香さんが
僕をかばってくれてる事が

すぐにわかりましたから…。

(裁判長)被告人を懲役10年に処す。

(記子)はあ…。

♬~

だから
控訴を頑なに拒否したんだ…。

7年前に起きたのは

こっちと あっち 2つの殺人を
1つに偽装する事件であって

何があっても
最初の殺人は隠し通す事。

それが 俺が書き残した
隠された動機だったんだよ。

おかげで 僕は
7年で出てこられたのに…。

明日香さんが この別荘を
手放したから こんな事に!

私が悪いの?

死体は僕に任せてって
あなた 言ったじゃないの!

てっきり 山の中に埋めたと
思ってたのに! もう…!

(明日香の泣き声)

じゃあ…。

まあ この別荘も
芹野さんの設計だからね

逢沢社長の別荘と同じように
隠し場所があったんだね。

よし! よいしょ!

よいしょ!

よいしょ… ああ…。
よいしょ!

わあ… ああ ああ ああ…。

この中身って…。

えっと じゃあ あの…
府警本部でお話を伺えますか?

馬鹿! 馬鹿! 馬鹿!
馬鹿! 馬鹿! もう…!

ちょっと ちょっと ちょっと
落ち着いて…。

一回 ちょっと…。
ちょちょ ちょちょ…。

(明日香の泣き声)

(机をたたく音)

(内海)まあまあ まあまあ…
落ち着いてくださいよ。

俺っすか? いや…。

(泣き声)
うう…。

(内海)犯人ですからね。
えっ? なんで泣いちゃう…。

いや~… 冤罪どころか

明らかになってなかった殺人まで
暴いてくれちゃって

お釣りがくるよ。

優秀な刑事が
2人がかりでしたから。

おっ 言うねえ。
さすが優秀な刑事 佐相智佳。

あっ いや… 私じゃなくて…。

7年前の時矢刑事と
今の時矢刑事です。

(記子)はあ…。

一日も早く社会復帰がしたい。
だから 控訴しない。

はあ… その言葉を信じた
私のミスだわ。

今回は完敗ね。

いやいや 7年前に
真相を暴けなかったわけだから

俺だって 別に
勝ったっていうわけじゃ…。

何 言ってるの。
わかってたくせに。

えっ?

思い出したの。

判決のあと あなた 言ってたわ。

残念です。

そちらは
さぞや ご満足でしょうけど。

満足なんて できませんよ。

芹野が心から悔いてるとは
とても思えない。

えっ?

犯罪者を逮捕し

自らの犯した罪を全て
心から償わせる。

それができなければ
刑事の仕事としては中途半端だ。

満足からは程遠い。

あの時 あなた
とっくに気づいてたんでしょ?

芹野泰夫が

逢沢社長殺害とは
別の罪を隠してた事。

そっか…。

だから 俺は
捜査資料を残しておいたんだ。

えっ?

今は わからなくても
何年か経ったあと

新たな証拠が見つかって
証人が現れれば

真相を明らかにできるようにって。

それにしても よく覚えてましたね
7年も前の事なのに。

当たり前じゃない。 覚えてるわよ。

だって あのあと あなたと私は…。

あのあとって…?

マンションのローン
期日までに ちゃんと払ってね!

えっ? ちょっと…。

えっ えっ… ちょ… ちょっと!

あなたと私に
何があったのかな…?

(ボイスチェンジャーの声)
「身代金は受け取った」

「誘拐した息子は解放する」
通常の誘拐とは逆に起きている

超絶逆回転誘拐なんです。

(夏富輝一郎)愚弄しよって…!

いるはずの息子が
いない事になってる…。

この誘拐には
まだゼロがあるはずです。