ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

母、帰る~AIの遺言~ 柳楽優弥、岸本加世子、市川実日子、野間口徹… ドラマの原作・キャストなど…

土曜ドラマ 母、帰る~AIの遺言~』のテキストマイニング結果(キーワード出現数BEST10&ワードクラウド

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  10. 言う

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土曜ドラマ 母、帰る~AIの遺言~』の解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)&EPG情報(出典)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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土曜ドラマ 母、帰る~AIの遺言~[解][字]

病死した母が息子と夫のために自分の記憶をAIに移植してのこした。AIは父子の仲を取り持とうとあれこれお節介を焼き始めるが…。近未来を舞台にした切ないホームドラマ

詳細情報
番組内容
直人(柳楽優弥)は父(奥田瑛二)との養子関係を解消しようと実家を訪れる。母(岸本加世子)が臨終の時、酒屋にいた父が許せずにいたのだ。が、父は直人の屈託などお構いなしにスマートフォンを差し出す。「ただいま!」懐かしい母の声が聞こえてきた。母が自分の記憶をAIに移植して遺していたのだ。父子の仲を修復させようとあれこれおせっかいを焼くAIはやがて「あなたはお父さんの実子よ」と直人に驚くべき告白をする…!
出演者
【出演】柳楽優弥,岸本加世子,市川実日子野間口徹奥田瑛二
原作・脚本
【作】三國月々子
音楽
【音楽】吉森信

 


あっ ありがとう。

(留守電・ゆり)もしもし 直ちゃん?
お母さんやけど。

今ね 病院入ったとこ。

今回も ちゃっちゃと退院すっから
心配いらんよ。

がんの治療っちゃ 今 すんごいが。

ちゃんと お父さんも
ついとってくれとるから 安心なん。

お父さんから電話あったら
ちゃんと出てあげてぇ。 ならね。

(直人)<この留守番電話を残した翌日
母は死んだ>

<母の容体が急変したと
病院から連絡が入り

その20分後に
再び 病院から連絡が入り

母は ひとりで死んだ>

メールしただろ…。

(自転車のベル)

<母のそばにいたはずの この男からは
一切 連絡が来なかった。

病院にいなかったからだ>

(誠二)ああ わしもスマホデビューやじゃ。

鍵 開けてよ。

おお。

(鈴の音)

3人で写した写真ちゃ ないのぉ。

いきなり 写真とか どうすんの?

バラバラで持ってくか。

そこにあんじゃん。

最近のが いいがやと。 みんな一緒の。

何? 誰が言ってるの?

あっちにあるかも…。

話があって帰ってきたんだ。

♬~

おい 腹減っとらんか?

ちょ… お母さんにあげたばっかだよ。

母ちゃんは こしあんしか食わん。

知らないよ。

よし子が顔 見たがっとったぞ。
行ってやれや。

うん。

車 バッテリーがあがってしもとる。
動かん。

四十九日から動かさんかったから
駄目んなった。

うん…。 仕事は?
有給。 明日の新幹線で帰るから。

仕事たまってるし。


おお 電話しようと思うとったとこやちゃ。

ああ いいちゃ。 えっ? 驚かせれば。

ハハハハ…。 また むせるかな。
ハハハハハ。

(女の笑い声)

晩飯は 直人と3人でな。
誰?

ほれ。
いいよ。 やめてよ。

いいから ほれ。
やめてよ!

もしもし 直ちゃん? お母さんやけど。

何で…。
母ちゃん 帰ってきたがよ。

ただ~いま。

介護AI?
(よし子)そう。 人工知能

利用者 増えたよ。

えっ ちょっと待って。
よし子ねえちゃん これ 知ってたの?

何べんも電話しとったんに
直ちゃん 全然出んがやもん。

仕事で…。

(ドアが開く音)
(君塚)こんにちは。

こちらが?
いとこの直人です。

まだ 何も知らんみたいで。
おお それは…。

心療内科の君塚です。
よろしくお願いします。

どうも。

もう お母さんとは 話されました?

AIのことですか?

お母さんの記憶を
そっくりコピーしています。

話す言葉も 声も
お母さんそのものでしょう?

母が
記憶をコピーしてたってことですか?

病気が分かった時やから
1年前やったかな。

おばちゃん すぐに
介護AIプログラムに申し込んだんよ。

おじちゃんが一人になったら
かわいそうやからって。

(君塚)
ここからアプリをダウンロードすれば

お父さんと同じAIを
使うことができます。

お父さんの健康データも
管理してくれるので

離れて暮らすご家族にとっても
便利かなと。

おじちゃんの健康状態
知っといた方がよくない?

人工知能が 死んだ人の代わりですか。

お父さんの使用開始が3週間前です。

食欲も戻って お元気になられました。

ちょっと…。

(笑い声)

いっそ アンドロイドでも
作ってやって下さい。

亡くなった方に生き写しの人形だと
廃棄する際 つらいでしょうね。

その点 このAIは 音声のみなので

最後に消去する時も まあ 比較的。

最後?

介護対象者が自立できた暁には
記憶ファイルを完全に消去します。

お父さんの端末上に
消去パスコードを入れれば

10分後には 消去される。

まあ 消去といっても
タイミングは 皆さんそれぞれです。

中には ご臨終の間際まで
ご一緒の方もいます。

お父さんとお母さんを
見守ってあげて下さい。

母が死んだ時
あの人 どこにいたか ご存じでしょう?

酒屋ですよ。

酒屋にいたんですよ。 肝心の時に。

それなのに 自分の面倒は見てもらうって
何か すごいっすね。

マジで すごいわ…。

≪また 競馬でも行っとったんでないがけ。
ねえ?

≪ちょっと 病院行っとったがいちゃ。
そしたらな その医者…。

♬~

(一同)乾杯!

…ざけんじゃねえよ。

♬~

♬~

チャーシュー特盛りやぞ。

お前が食べたがっとったって
お母ちゃんが言うから。

えっ… そうだっけ。

何ね あんたの大好物やろがいね。

いかろ? 公民館に
何やらいう絵描きが来とったがよ。

家族写真が欲しいって
母ちゃんが言うから

写真持ってって 描いてもろうた。

気持ち悪いよ。

その絵描き 笑うとらん顔でも
笑うとるように描けるっていうから。

家族やもん。
やっぱし みんな笑顔でおらんと。

よし 食え。 お代わり まだ あっぞ。

お父さん。 小松菜 出とらんな。

ああ そやった。

見えてんのか…。

直ちゃん。
お母さん カラオケ行きたいがやけど。

うどん屋の跡地に
カラオケボックスが出来たが。

明日 みんなで行かん?

いや… 明日 東京に帰るし。
仕事たまってるし。

ビールも安いぞ。 発泡酒だけやけどよ。

だから 仕事詰まってるって。
それは もう いいから。

おい。

持っとれ。 実家の鍵 持っとらんいうがも
おかしな話やろ。

別に使わないから。

浅草でお母ちゃんが作ってもろた。
3人おそろいやと。

東京に来たの?

お父さん それはいいって言うたんに。

ん? 直人のためやちゃ。
何が?

えっ? ああ…。

仕事。 もう隠さんでいい。

直ちゃん 驚かせよう思て 行ったが。
会社まで。

そしたら 受付の人に

直ちゃんは
もう 会社におらんて言われて…。

失業のつらさは
わしも何べんも味おうとる。

お前の気持ちは よう分かっちゃ。

「今週も始まりました…」。
おっ。 おい 映っとっぞ。

あっ ここ 一緒に行ったとこ。

おお 陶器市行ったやつ。

ハハハ ここよね。 そうそうそう ここ。

失業保険も まだあるし 別に全然…。

ここ ここ。 ねえ。 アハハハ ここよ。

何や? 彼女にメールか?

直ちゃん 彼女できた?

違う。
おいおい。 てれる年じゃないぞ。

貸せ。 ほら。 ハハハハ。 貸してま。

えっ? いやいや
わしが彼女に挨拶すっから。 違うって。

電話せえま。
違うってば。 やめてよ!

わしのチャーハンの作り方 教えちゃる。
炒めるだけだろ。

飲み過ぎだよ!

家族の思い出の味やぞ。
いいってば その話は。

お父さん やめとかれって。

ハハハハハ
わしが これを初めて作った時

こいつ うまい うまいって
皿に顔突っ込んで 食べてよ。

ほいで その時 初めて わしに
「お父ちゃん」って言うたがよ。 なあ?

そやったね。

ほしたら こいつ
死ぬほど 喉がむせてしまってよ

背中たたいたら 「うえっ うえっ」て
鼻から飯粒出して。 ハハハハ。

駄目やちゃ その話は。

いやいや…。

感動的な話が 鼻水と飯粒で
どもこもならん! ハハハハ!

お父さんも 泣くほど喜んどっ…。

何よ。

これ 機械じゃん。

「機械じゃん」。 ええ?

田舎もんがめったくせぇ。

せっかく 家族がそろっとんが。
母ちゃんがかわいそうやろが。

かわいそうって…。

だったら どうして…。

何よ。 言うたやろ。

母ちゃんが大福食いたいって言うから
わし 大福探しに…。

(手を合わせる音)
ごちそうさまでした!

いや~ おなかいっぱいだよ。

病院の売店にないっていうから
わざわざ 離れた場所へ探しに…。

酒屋ね。

食べたいもん
食べさしてやりたかったがよ。

そう思うやろ。

分かってるよ。

熟年離婚かよ。

 

お父さんとケンカせんでって
何べんも言うとんがに。

お父さんも直人も強情なとこあっから。
お母さん心配やわ。

だんまり? やっぱし親子やね。
そういうところも そっくり。

実の親子みたいに言うの やめて下さい。

何ね? 実の親子やろが。

笑えない。

お父さんのこと
変なふうに言うたら駄目。

血がつながってる父親は
俺が生まれる前に死んだの。

あの人とは 再婚!

記憶のコピー
ちゃんと できてないんじゃないの?

お父さんにそっくりな顔して
何 言うとんが。

みんな言うとるよ。
直人君は お父さん似やて。

鼻の形なんて うり二つやし。

自分の父親をひどく言うたら
お母さん怒…。

♬~

(君塚)バグ… ですか。

だって 血縁上の父は 全く別人なんです。
戸籍にも その人の名前が残ってるし。

完全にバグですよ。 故障してます。

記憶のコピーというのは

脳内を飛ぶシナプスという信号の動きを
そのまま複写するだけなんです。

そこにバグって
ありえないんじゃないかな。

いや でも こっちもありえないんですよ。

今のお父さん

お母さんとお知り合いになったのは
いつですか?

えっ?

再婚する少し前だから 僕が10歳の時かな。

それ以前は いかがです?
お二人に面識はなかった?

そりゃそうでしょう。 えっ 何ですか?

いえ… 客観的に考えると

本当の父親が誰か知ってるのは
お母さんだけですよね。

はい?

お母さんが真実を告白するために
AIを残した… とすれば

つじつまは合いますけどね。
実は 本当の親子なんだと。

まさか そんな…。

いや 仮説です。 すいません。

ともかく まずは 私の方で

お母さんの記憶データを
調べてみましょう。

少しだけ時間を下さい。

こんにちは。

お昼で仕事終わっから
ごはん作りに行くちゃ。

2泊もするなんて珍しいね。
うん… ちょっとね。

何か聞いた?

いや…。

何も。 何も聞いてない。
ふ~ん。

何かあったら いつでも連絡してこられ。
うん。

お願いします。
はい。

俺と最初に会った時
よし子ねえちゃんって何歳だったっけ?

え~っ? 18とか?

俺の母ちゃんと結婚する前
あの人って どんなだったの?

う~ん… この町には
あんまりおらんかったから

な~ん知らんがよ。

兄弟の中でも
一番の自由人だったらしいわ。

結婚の報告に来たがは 覚えとるよ。

おじちゃん うれしそうに

いいお嫁さんと かわいい息子が
いっぺんにできた言うて。

俺がさ 本当は その…

ちゃんと 血がつながってる
実の息子だとかは…。

えっ?
ありえないよね。

布村さ~ん。
すぐ行きます。

ごめんね 忙しいのに。

直ちゃん。

おじちゃん きっと 直ちゃんと
話したいこと あるがやと思うよ。

ゆっくり話してあげてぇ。 ねっ。

うん。

あの~…。
はい。

この大福って
いっつも売ってるんですか?

売っとっちゃ。 これ 売れ筋やからね。
切らさんようにしとんがよ。

2つ もらっていきます。
は~い こんにちは。

♬「ああ しあわせの とんぼよ どこへ」

≪♬「お前は どこへ飛んで行く」

≪♬「ああ しあわせの とんぼが ほら」

 

もしもし 直ちゃん?
お母さんやけど。

ねえ せっかくだから
少し洋服持っていかれ。

昔の洋服 整理しとったら
結構いいセーターとか出てきたがよ。

場所はね 直人の部屋のタンスの…。
見れば分かるから。

あら そう?

部屋の中 ラベルだらけじゃん。

見れば ちゃんと分かるから。

それもそうやね。

パンツにまで ラベル書くのやめてよ。

ハハハハ 分かりやすくて いかろ?

服ないから ちょっと助かる。

相変わらず 毎日 青いジャンパーとか
そんなん着とるがやろ。

直ちゃん お金 大丈夫?

うん。 大丈夫だよ。

≪♬「いつも だましてばかりで」

≪♬「私が何にも知らないとでも
思っているのね」

♬「よくいうよ 惚れたお前の負けだよ」

♬「もてない男が好きなら
俺も考えなおすぜ」

お父さん上手! ハハハ。

♬「馬鹿いってんじゃないわ」

あっちにもいるの?
あっち?

♬「あそばれてるの わからないなんて
かわいそうだわ」

直人?

アホらし。

直人…。

今更…。

♬~

冗談じゃねえよ。

冗談じゃねえ。
18年も家族だったんだ。 もう十分だろ。

何しとるん?

帰るん?

あの人の病気 知ってたんだろ?

下に すごい量の薬があって
ネットで調べた。

がんの薬だって。

おじちゃんが 直人には絶対言うなって。

帰るがなら もっと普通に帰ってよ。
こんな 何か逃げるみたいに。

AIがいるだろ。
直ちゃん!

おじちゃんが 何で
直ちゃんに言わんかったか 分かろぉ?

負担になりたくないって。

父親として 一生懸…。

お前の彼女にお土産。

干し柿。 いっちゃん高いの買うてきた。

来とったんか。

(テレビ)

ああ やっぱ 年取ったら
霜降りよか赤身やのぉ。

見てんめぇ あの肉。

あっ そうだ。 お茶 いれようかな。

ここにある。 これがいいがやちゃ。

あ~… 何か暗いと思ったら
電気つけんの忘れとったね。

もう やめとこ。 ねっ。

あ~… わしには 飲む理由がある。

ああ… おい。 今晩 焼き肉にするぞ。

がんって何だよ。

奮発して 和牛… 和牛にすっぞ。

どうして言わなかったんだよ。

黙って
この先 どうするつもりだったんだよ。

どうして言わなかったんだよって
聞いてんだよ!

お前に言うたところで 何も変わらん!

違うやろ。

直ちゃん 違うん。

直ちゃんが帰ってきたら
ちゃんと話そうって。

言うとったやろ?
ちゃんと言わんにゃならんって。

知らん。
じゃあ 一人でどうするつもりだった?

AIに何ができるっていうんだよ。

まともに話ができる。 上等やろが。

一人でいるよか ず~っと ましやわ。

母ちゃんを
最後に一人にしたのは 誰だよ。

(テレビ)

何…。
貸せよ! 2人とも!

結局… 自分だけは
一人になりたくないんだろ?

わしを蹴飛ばして
捨てるつもりやったか?

お前に面倒見てもらおうなんての
はなから期待しとらんわい。

(よし子)何これ…。

養子離縁て… うそ。 戸籍抜くん?

ここか? ここにサインすりゃいいがか。

こんなもん… 用意して… ええ?

人の思いを踏みにじりやがって。

くそったれ!

駄目!

直ちゃんは 本気じゃないがよ!
そうやろ? 直ちゃん。

直ちゃん? おじちゃん 駄目やって!

このために帰ってきたんやぞ こいつは!

心配なんかしとるもんか!

何じゃ… 家族のふりしやがって。

じゃあ どうして…
母ちゃんを一人にした…。

どうして 危ないって分かってて
病室を離れた?

それは… 母ちゃんが大福食いたいって…。
いい加減にせえよ!

大福なんか 病院の売店にあるやろが!

母ちゃんは 独りで死んだんよ。

家族を一番大事にしとった人間が

あんたのせいで 独りで死んだがよ!

あんたが苦労かけんかったら
母ちゃん 死なんかった。
直ちゃん!

昔から あんたが女遊びしとったが
母ちゃんが知らんかったと思うか?

泣かんかったと思うか!

悪いがは わしだけか。

お前だって
ず~っと帰ってこんかったやろが!

ええ? お前も わしとおんなじじゃ。

同罪… お前も同罪じゃ!

おい! 何するがよ!

ず~っと ニセモノ家族やねけ!
ちょっと やめて!

俺たちをニセモノにしたがは
お前やろが!

全部 お前のせいじゃ!

 

親に… な… 何するがよ!
誰が親じゃ!

ちょっと! やめて! 2人とも!

お前のせいじゃ! お前の…!
やめて!

めちゃくちゃにしやがって ちくしょう!

ちくしょう!
やめて!


ちょっと! やめてって!

 

父親なんか 要らんかったがよ!

(ガラスが割れる音)

病気なんよ!

(誠二のせきこみ)
これ以上 悪くせんといて。

家族やろぉ!?

何で こんな… 家族やろぉ!

(せきこみ)

おじちゃん!

水… 水…!

(泣き声)

[ 回想 ] (ノック)
入るよ。

何? あんた もう帰るが?
来たばっかりなんに。

セーター 持ってかれ。

そんな薄っぺらじゃ 東京でも寒かろぅ。

あれ? あれ?

分かるようにしとかんじゃやね。

まあ いいか。 次までに出しとくちゃ。

新幹線開通したら
東京から ここまで2時間半やぜ。

あっという間よ。

近くなるね。

ねえ。

♬~

ありがとうございました。
なら また明日。

お待たせしました。 どうぞ。

先日は 失礼しました。

お父さんとの血縁関係
やはり ないようですね。

お母さんの記憶の中から

直人さんの実のお父さんの情報
ちゃ~んと見つかりました。

ですよね。

どうぞ。

…で 今回 AIが なぜ
事実と相反することを言ったのか

考えられる要素を見つけました。

真理最適化法。

TMSと呼ばれています。

情報の中に存在するバグや矛盾を見つけ
自動修正する機能です。

情報を自動修正?

介護AIに与えられた使命は

亡くなったお母さんの遺志を継いで
遺族をサポートすること。

つまり お父さんと直人さんの生活を
支えること。

しかし AIは
情報の中に一つの障害を見つけた。

それがあるために使命を果たせないと
判断したんです。

結果 情報を最適化した。 つまり

お二人の血のつながりに関する情報を
書き換えてしまった。

バグを見つけて… 書き換えた。

…という可能性が高いです。

血がつながってないことがバグだから
修正しましたってことですか。

(君塚)
お二人のサポート方法を模索した結果
このような判断をしたと思われます。

いや… 人の人生をバグって…。

修正されちゃいましたね 俺。

さすが 人工知能
分かってらっしゃるわ…。

実は そうなんですよ。
俺たち全部 間違いなんです。

新型の介護AIが公開されました。
記憶を再移植してみましょう。

いや もう これ以上は…。 仕事もあるし。

お母さん よく ここに来てたんですよ。

話題は いつも 家族が仲よく暮らすには
どうすればいいのか。

AIが受け継いだのは
記憶だけじゃない。

お母さんの思いも受け継いでいます。

お母さんが答えを求め続けた
家族という数式に

AIは AIなりに
答えを出そうとしたのかもしれません。

あなたなら どんな答えを出しますか?

♬~

あの… これ こしあん あります?

あっ さあ 粒あんしかないが。
粒あんじゃ駄目け?

母が こしあんじゃなきゃ…。

こだわるっさん こだわっからね。

宮下いう酒屋さんなら
こしあんのが置いとられるわ。

酒屋?
バス停2つ分ほど離れとんがやけどね。

あっ 病院の前でバス乗って
はなむら町で降りられたら すぐだわ。

(足音)

おい! こしあん ないのかよ。
あっ そ… 粒あんしかないがですけど。

こしあんでないと 駄目だがよ。
こしあんでないと。

あっ なら 宮下いう酒屋さんなら。
バス停2つほど離れとりますけど。

宮下…。

♬~

 

お父さんが「直人にも
ちゃんと お別れ言え」って言うから。

直ちゃん さよならやちゃ。

何を…。

あの くそじじい…。

♬~

リセットコードとかあるんだろ?
取り消しボタンとかさ。

何かあんだろ!?

お父さんとカラオケ行ったがよ。

玄関灯も
やっとこさ修理してくれたがやぜ。

消去キャンセルだっつってんだよ。

お父さんが「残される方がつらいから
お母さん 先に行け」言うて。

フフッ
ちゃんと さよならって言うてくれたが。

おい!

どこ行ってんだよ!

何やってんだよ!

直ちゃん 聞いて。

勝手なことばっか してんじゃねえぞ
いつも いつも!

直ちゃん。
何で 俺に言わねえんだよ!

くそったれ~!

[ 回想 ]
直人? 家族やもん。
やっぱし みんな 笑顔でおらんと。

実の親子やろが。
鼻の形なんか うり二つやし。

直ちゃん。

♬「明日の光を身体にあびて」

♬「ふり返らずに そのまま行けばよい」

♬「風に吹かれても 雨に打たれても」

♬「信じた愛に背を向けるな」

(泣き声)

お父さ~ん!

お父さ~ん!

♬「乾杯! 今 君は人生の」

♬「大きな 大きな 舞台に立ち」

(涙声で)♬「遥か長い道のりを

♬「歩き始めた」

♬「君に幸せあれ!」

(泣き声)

何で泣くんだよ…。

あのねえ 直人。

直人がつらかったこととか
怒っとることとか

全部 お母さんが引き受けっから。

だから… だから…

自分は 独りぼっちで生きとるとか
思わんといてほしいが。

あんたを思う人が ちゃんとおること
知っといてほしいが。

♬~

何が家族なんか 僕には分からん…。

だけど…

だけど これが… 僕たちの家族やわ。

お母さん
もう な~んも気にせんでいいちゃ。

僕にも… ちゃ~んと分かったから。

あんたが思いっきり生きてくれたら
それでいいが。

それだけで もういいが。

♬~

(鈴の音)

飯だっつってんのに。

よし子ねえちゃん 後で顔出すってよ。
柿 持ってくるって。

そうか。

♬~