ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

科捜研の女 正月SP テレビ朝日開局60周年記念 沢口靖子、内藤剛志… ドラマの原作・キャスト・主題歌など…

科捜研の女 正月スペシャテレビ朝日開局60周年記念』のテキストマイニング結果(キーワード出現数BEST10&ワードクラウド

  1. 爆発物
  2. 土門
  3. 蒲原
  4. 犯人
  5. 巽さん
  6. 爆破
  7. 爆薬
  8. 呂太
  9. 現場
  10. 宇佐見

f:id:dramalog:20190103231136p:plain

科捜研の女 正月スペシャテレビ朝日開局60周年記念』の解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)&EPG情報(出典)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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科捜研の女 正月スペシャテレビ朝日開局60周年記念[解][字]

土門、最後の事件へ…マリコvs謎の連続爆破犯!予測不能の起爆装置とマイナス10℃の殺意!新番組・刑事ゼロから沢村一樹、緊急参戦!?衝撃のクライマックス!!

詳細情報
◇番組内容
京都府がカジノを含む統合型リゾート(IR)誘致に立候補する中、山中で爆発事件が発生し男性が死亡。元刑事ながら人事交流で京都府庁に異動した巽(宅麻伸)によると、現場はIR用の道路用地で、所有者を長年にわたり探していたという。一方、被害者はIR道路の工事関係者・一之瀬廉と判明。廉の弟で発破技士の駿(上島竜兵)は、兄は発破の下見のため車で現場に行ったと言うが、車は消えていた。犯人が逃亡に使ったのか?
◇出演者
沢口靖子内藤剛志若村麻由美風間トオル金田明夫斉藤暁西田健渡部秀山本ひかる石井一彰
【ゲスト】宅麻伸宮崎美子上島竜兵堀部圭亮沢村一樹(新番組「刑事ゼロ」主演)
◇脚本
櫻井武晴
◇監督
森本浩史
◇音楽
川井憲次

【主題歌】番匠谷紗衣『ここにある光』(ユニバーサルミュージック
◇番組内容2
そんな中、水野珠美(宮崎美子)という女性が、その土地の所有者であると名乗り出てきた。扱いに困り放置していたというが…。一方でマリコ沢口靖子)は、最新科学で消えた車の追跡を開始。藤倉(金田明夫)は土門(内藤剛志)のためにも必ず犯人を追い詰めろと言う。土門のために?藤倉の発言の真意とは?爆発物処理班の黒部隆次(堀部圭亮)も同行し、マリコらは険しい山道を辿っていくが、次第に爆弾魔の影が忍び寄り…!?
◇スタッフ
【ゼネラルプロデューサー】関拓也(テレビ朝日
【プロデューサー】藤崎絵三(テレビ朝日)、中尾亜由子(東映)、谷中寿成(東映
◇おしらせ
☆番組HP
 https://www.tv-asahi.co.jp/kasouken18/

 


(アナウンサー)「民間事業者の
カジノ運営を可能にする

統合型リゾート

いわゆる IRの実施法が
成立した事により

3つの府県が 誘致に必要な申請を
する予定ですが

先日 そこに新たに
京都府が立候補しました」

♬~

(アナウンサー)「京都府
景観条例が厳しいため

地下にカジノを建設する
計画である事…」

(日野和正)おはようございます。
(涌田亜美)おはようございます。

(マリコ)おはようございます。
(一同)おはようございます。

(アナウンサー)「桂は 京都市の西部
西京区の中心地区です」

すごーい!
地下にカジノだって!

(日野)うん。

桂って 京都本線嵐山線
乗り入れてるとこですよね?

そうそう そうそう そうそう!
ここ!

マリコさん 京都に
IRができるかもしれませんよ。

へえ~ そうなんだ。

♬~

♬~

(秒針の音)

(爆発音)

♬~

(電話)

(日野)はい 科捜研。

わかりました!

長岡京市の山中で爆発!

うわっ!

(日野)事故か事件かは不明。

でも 遺体が発見された!

すぐ向かいます。

呂太くん 現場は山だ。
天候が変わらないうちに急ごう。

うん。 爆発の破片を 動物が
持っていっちゃったら大変だ!

すぐに
現場周辺の防犯カメラを調べます。

いってきます。
(宇佐見・呂太)いってきます。

♬~

(カメラのシャッター音)

♬~

事件の可能性もあるため
俺たち一課も呼ばれました。

そう。 土門さんは?

佐伯本部長に呼ばれて
遅れてます。

佐伯本部長に?

土門さん 警察庁
研修に行ったじゃないですか。

その件だと思います。

(黒部隆次)警備部機動隊
爆発物処理班です。

やはり 爆薬による爆発だな。

(蒲原)まだ わからないので

科捜研の鑑定を
待ってもらっていいですか?

いや 爆薬の可能性が高いね。

こういう破片の形や大きさで
わかるんだよね。

♬~

呂太くん 現場鑑定 始めよう。
うん。

亜美ちゃん。 私たちは
ご遺体から 微物の採取。

(亜美)はい。

(カメラのシャッター音)

♬~

(カメラのシャッター音)

この人
爆発した小屋にいたんですか?

どういう小屋だったのか
わからないので

事情を知っている
市役所の担当者を呼びました。

まもなく来ます。

役所の人が来たら
すぐに ご遺体の身元を聞いて。

(土門 薫)なんだ
まだ 身元わからないのか?

土門さん。

佐伯本部長に呼ばれたって
なんだったの?

俺の事は どうでもいい。
検視を急いでくれ。

そうね。 わかった。

♬~

♬~

♬~

(黒部)科捜研の人。

これ。
あっ お預かりします。

(呂太)時限装置か起爆装置の
一部かもしれないね。

(黒部)不発物が見つかったら
すぐ 自分に教えてください。

チャンバーで処理しますから。

(呂太)チャンバーって
爆発物の処理容器?

ええ。 爆発物の大きさが
手荷物程度までなら

その場で爆発させる
現場爆破処理が最も安全です。

チャンバーは 有害物質の拡散も
防止できますよね。

でも 液体窒素で冷やして
どっかに運ぶのが普通だよね。

冷却運搬処理ですね。

それだと 運搬中に
被害が出る可能性があるため

自分は反対しています。
(呂太・宇佐見)えっ?

でも そのせいで
その手の現場では

自分に 出動命令が
出なくなってしまいました。

裂創と表皮剥脱
複数箇所の骨折…。

爆死所見ね。

身元を示す所持品は?
それが 一切ないんです。

爆発で吹き飛ばされたのか
犯人に持ち去られたのか…。

指紋から
身元を割り出そうにも…。

これじゃ 無理ですよね。

すすが熱で付着したのか…。

たとえ 指の表面から
指紋が採れなくても

指紋を採取する方法はあるのよ。

ほう。
(巽 省吾)それは興味深い。

(蒲原)あっ 市役所の方ですか。
お待ちしてました。

(巽)あっ…。
府警の土門です。

あっ 自分は

京都府庁の巽と申します。

「土木建築部 用地認定課」?

(警察官)
ここは 道路になる計画らしく

市役所よりも 府庁のほうが
詳しいとの事だったので

来てもらいました。

自分は
京都府が活用したい土地を

所有者から譲り受ける
仕事をしています。

でも この小屋と土地は

所有者を捜してる最中で
まだ わかっていません。

所有者不明という事ですか?
ええ。

不動産登記簿で確認したところ

かつては 倉庫として
使われていたようです。

倉庫ですか?
ええ。

最後に登記されてから
30年以上 経ってました。

30年?
ええ。

我々も
最終的な相続人を捜すために…。

あっ…。

♬~

このようなものを
作ってるんですが

30年以上 未登記のために

この小屋は 相続権を持つ人は
100人を超えています。

よく これだけ調べましたね。

(巽)かなりの税金と人手を使って
2年以上かかりました。

それでも このように
すでに死亡していたり

転居届を出していなかったり
海外に住んでいたりで

連絡できない人が多くて…。

いまだに
所有者がわからないんです。

大変なお仕事ですね。

ところで
巽さんは平気なんですね。

は?

あっ…。

平気じゃありませんが
自分は以前は刑事でしたから。

刑事?
えっ?

ええ。 2年前まで
近くの桂川署にいました。

それが なんで京都府庁に?

ええ… 府警と府庁の
単なる人事交流です。

役所との人事交流は
知っていますが

府警の刑事から
府庁の用地認定係というのは

珍しくないですか?

ああ 用地認定というのは

気の遠くなるような
人捜しをさせられます。

デカだった頃のノウハウが
役立つと思われたんでしょう。

あの… では
現場を見させてもらいます。

♬~

失礼します。 先生 どうですか?

(風丘早月)見て。 爆破の破片が
体内に いくつもあった。

体を貫通した傷も多くて
まるで銃創みたいだった。

リボルバーによる弾が
秒速300メートルなら

ダイナマイトによる破片は

秒速1000メートル以上に
なりますからね。

体内の破片 全部 取り出す?

お願いします。

あと 指紋を採りたいので
指の表皮の切除もお願いします。

(ため息)

指紋っていっても

全部こんなよ。

洗浄しても
この付着物は落ちない。

ええ。 だから
反転指紋を採ろうと思います。

♬~

♬~

♬~

♬~

♬~

指の表皮を切除し
指紋を反転した事により

裏面から読み取れた指紋が
いくつかありました。

(早月)まいど!
(蒲原)お疲れさまです。

あっ 反転指紋 成功したんだ!

はい。
今 前歴者と照合しています。

じゃあ これは
みんな大好き バウムクーヘン

(呂太)
ありがとう! 先生 大好き!

(早月)で これは
マリコさん大好き 解剖鑑定書。

ありがとうございます。
ああーっ!

死亡推定時刻は
今朝の8時から10時の間。

(蒲原)あっ 近くの山荘から
通報があったのが 朝9時です。

(亜美)それ…。
(早月・亜美)早く言ってよ!

(亜美)だとすると

これが
死亡推定時刻の朝9時前に

現場近くの防犯カメラに
映っていた車です。

(日野)ナンバーがわかれば
所有者がわかるね。

やってみます。

呂太くん 爆発物は?

爆発の破片を復元したら
こんなのができたよ。

時計の一部だと思う。

時限装置の一部なら
時限式爆発物だね。

うん。 僕も そう思う。

あと こんなのもあったよ。

(宇佐見)これは なんだろう?

う~ん… 僕もわかんない。

宇佐見さん 爆薬の種類は?
ああ 鑑定の結果…。

硝安油剤爆薬
通称 ANFOでした。

(早月)硝酸アンモニウムって
よく 爆弾に使われるよね?

ええ。 含水爆薬や
ダイナマイトにも使われますが

中でも ANFOは

レシピさえあれば
比較的 簡単に作れます。

じゃあ 犯人像は広そうですね。

(日野)あっ… 犯人は男。

はい
ゲソ痕から割り出した犯人の靴。

現場のゲソ痕の
向きと位置を見る限り

これが侵入路。

で これが逃走路。

だとすれば

ここが爆発物を仕掛けた場所。

じゃあ この靴の流通先から
犯人を追えますか?

難しいね 量産品だし。

でも 容疑者の靴があれば

靴底の傷や磨耗具合から
照合する事はできるよ。

で これ。

爆発で飛んだ紙から
タイヤ痕が採取できた。

宇佐見くん ここから採取した
微物は なんだった?

鑑定の結果
ANFOに使われた爆薬でした。

その新聞紙を

爆薬を踏んだタイヤが
ひいたんだね。

だとすると
このタイヤは 犯人の車…。

爆破された小屋は

京都府庁が ホームページで
所有者を捜していました。

爆破された土地が

IR道路になる計画が
あるからです。

(藤倉甚一)IR道路?
はい。

桂に IR…
つまり カジノなどの

統合型リゾートができた場合の
利用を想定した

大阪へ繋がる道路です。

よって カジノ反対派による
爆破テロの可能性も

視野に入れるべきではないかと
考えます。

フッ… 爆破テロ!?

そんな… 君ね

IRで盛り上がってる時に
そんな事 警察が言ったら

どんな影響が出ると
思ってるんだ?

それ以前に
カジノ反対派によるテロなら

爆破予告をした上で

メイン会場となる
桂を爆破したほうが

メッセージ性は強いはずだ。

そうです そうです。
藤倉くんの言うとおりだ。

そうでなかった以上

カジノ反対派に特化した捜査は
危険だと 私は判断する。

そうだ。
藤倉くんの言うとおりだ!

わかりました。
捜査方針は お任せします。

(藤倉)うん。

次 容疑者の車とみられる
タイヤ痕については?

(日野)はい。

データベースにより
車は数種類に絞られました。

(日野)その中の一台が

爆破現場へ向かう道路の
防犯カメラに映っていました。

(佐伯)うん 同じ車に見えるね。

(亜美)辛うじて
ナンバーが見えました。

拡大したものです。

はい。 そのナンバーから
現在 所有者を洗っています。

わかった。
次 爆死した被害者について。

はい。 遺体から採取した指紋に
該当者がいました。

前歴があったのか?

いえ。
IR道路の工事関係者でした。

(一同のどよめき)

(藤倉)はあ…。
土門 どういう事だ?

すみません。
捜査方針が出る前だったので

カジノ反対派やIRの関係者も
調べました。

指紋の該当者は 一之瀬廉 54歳。

京都ゴーダ土木という会社の
発破技士でした。

(佐伯)はあ? 発破技士って
爆破のプロじゃないか!

(藤倉)爆発物の専門家が
爆発物で死んだ…。

どういう事だ?

失礼します。

容疑者の車 ナンバーから
所有者が判明しました。

長岡京市にある
京都ゴーダ土木の車です。

(藤倉)じゃあ 被害者の一之瀬廉が
乗ってきた車は…。

いや 現場に
その車は ありませんでした。

つまり
犯人が乗ってきて 逃げた…。

♬~

(剛田丈彦)間違いない 廉や。
発破兄弟の兄ちゃんや。

発破兄弟?
はい。

駿! 駿!

(一之瀬 駿)はい。
(剛田)おい ちょっと来い。

大変なんや!
早う ちょっと来い!

(駿)なんですか?

廉の弟です。 警察の方や。

警察…?
兄貴に何かあったんですか?

なぜ そう思うんですか?

落ち着いて よう聞けよ。
兄ちゃんな 亡くなったんやて。

えっ!?

(駿)今朝からずっと
兄貴と連絡がつかなくって…。

(蒲原)兄弟で発破技士って
珍しいですよね。

(駿)早くに両親を亡くして

俺も兄貴も
手に職つけようと思って

工業高校を出て すぐに…。

廉の奴
きっと下見に行ったんやろな。

下見? 爆破された現場にですか?

ええ。 あの土地はね
京都府が用地確保できたら

すぐにでも
あの小屋を発破解体しようと

そういう予定やったんですよ。

やっぱり ないな…。

うん… ないようですね。

やはり 兄貴が
下見に乗ってったんですよ。

せやな。
キーもなくなってたし…。

しかし
現場には車はありませんでした。

犯人が
ここから盗んだんですかね?

または
爆破した現場から盗んだ…。

(蒲原)盗まれた車
ナンバーは これです。

(亜美)
すぐにNシステムで検索します。

(蒲原)お願いします。

この車に犯人が乗ってる可能性が
高くなったわね。

ねえ ねえ ねえ ねえ!
ねえ ちょっと 聞いて!

(宇佐見)これを

過去の事件で押収した爆発物と
照合した結果

温度センサーの部品と
合致しました。

♬~

温度センサーって まさか…。

ええ 対冷却システムの
一部だと思います。

対冷却システム…
聞いた事あるね。

これは
あの京都府警爆破未遂事件の

爆発物に使われていた部品です。

(呂太)普通の爆発物って

電池や半導体に電流が流れる事で
爆発するんだけど

液体窒素で冷やすと

電池は起電力を失うし
電流が流れなくなるから

爆発物を解体処理できるんだ。

でも この温度センサーが付いた
爆発物だけは

絶対に冷やしちゃ駄目!

このセンサーが

電池が起動できるギリギリの
マイナス10度を感知すると

爆発します。

(爆発音)

つまり
冷却運搬処理ができない…。

恐ろしい爆弾だね。
(携帯電話の振動音)

はい 蒲原。

わかりました。 すぐに向かいます。

捜査本部から?

はい。
爆破された土地と小屋の所有者が

ニュースを見て
名乗り出たそうです。

(ノック)
失礼します。

(巽)水野珠美さんです。

調べた結果 この土地の所有者に
多分 間違いありませんね。

名乗り出たという事は

自分の土地だと
知っていたんですね。

(水野珠美)まあね。 父が死ぬ前に
お前に譲るとか言ってたし。

(巽)3年前に
亡くなってるそうです。

(蒲原)なのに なんで
あの小屋を放置してたんですか?

あのね 父から相続した土地は
他にもたくさんあるの。

それも山林ばっか。
はっきり言って いらないのに…。

なら 売ればいいじゃないですか。

買い手なんか いないわよ!

1平米90円の価値しかないのに

固定資産税はかかるし
定期的に伐採しろとか言われるし。

とにかく
お金ばっか かかって…。

あの土地の場合

小屋を解体する費用も
必要になります。

だから 名乗り出なかったの。

大体 私
ずっと東京に住んでるから

父の山林なんて 興味ないし…。

じゃあ 今日は わざわざ東京から
いらっしゃったんですか?

そう。 仕事休んで 来たの。

テレビで
所有者 捜してるっていうから。

もう~ エンジンダクトの実験で
忙しいのに!

エンジンダクト?

飛行機部品の
開発をしてるそうです。

ねえ あの土地
役所が買ってくれるんでしょ?

(巽)その前に あの小屋は

いつ崩れてもおかしくない
危険物となったために

京都府強制執行
つまり 撤去します。

あっ そう。 いいわよ 別に。

危険物と判断されれば

所有者の意思とは無関係に
代執行できるという条例が最近…。

だから いいって 別に。
好きにしてよ。

その際かかった費用は
のちほど徴収します。

それは嫌よ。 絶対 嫌。

その場合 あの土地は
京都府が購入するのではなく

接収するという事になりますが…。

あっ それにして!
かえって助かるわ。

じゃあ 帰っていい?

(巽)いや まだ確認事項が…。
それに手続きも…。

もう… もう早くしてよ!
こっちは忙しいんだから!

(蒲原)あのですね!

あなたが
ずっと名乗り出なかったから

府庁では 何年もかけて
こんな調査したんですよ!

そんなの知らないわよ!
とにかく 早く済ませてよ!

何よ! 何か言いたい事あんの!?

(蒲原)はあ…。
しかし あの態度はないですよ。

彼女が あの小屋を
ほったらかしにしたせいで

犯罪に利用されたのかも
しれないのに…。

(巽)とはいえ 土地や建物を
相続登記しなくても

違法じゃないんで
取り締まれないんですよ。

取り締まれないのに

それだけの調査をしなきゃ
ならないんですね。

ええ。 人捜しには
慣れているはずの元デカでも

お手上げです。 ハハハ…。

あの…
刑事に戻る気はないんですか?

ああ… そのほうが
妻も喜ぶんでしょうが…。

奥さんは 刑事の仕事に
理解があるんですね。

でも 人事は 自分じゃ
どうしようもないですから。

人事は
自分じゃ どうしようもない…。

確かに そうですね。 失礼します。

失礼します。

駄目です。 死亡推定時刻から
現場周辺のNシステム

ナンバーを
検索してるんですけど…。

つまり 犯人は

Nシステムがある道路を
走ってない。

不自然だね。

あえて避けて走ってるとしか
思えない。

じゃあ 現場から
タイヤ痕で追いましょう。

(宇佐見)いや… この車を追うなら
爆薬痕を使う手もありますよ。

確かに その車のタイヤ痕には
爆薬が付着してたけど…。

タイヤが残す微量の爆薬を
探す方法があるんですか?

最近 空港などでの
爆発物検査のために

ウォークスルー型
爆発物探知装置が

新たに開発されたのを
知ってますか?

(宇佐見の声)搭乗券または
ICカードなどを

挿入口に差し込むと

空気を噴射して

付着している微粒子を採取し

爆薬を検出する。

ゲート型の質量分析計です。

その探知機能を
車両の追跡に応用するんです。

ほう…。
さすが 元航空科研の研究者!

いえいえ…。

航空科研にいた頃の知人に
その探知機を借り

呂太くんが改造してくれれば
すぐに使えると思います。

すごい! お願いします!

ねえ 呂太くん!

んっ… 何?

その追跡に 現場の山に詳しい人を
加えたいんですが…。

わかった。 消防の山岳救助隊に
適任者を推薦させよう。

いえ 一人 適任者を知っています。
その人に私から頼んでみます。

失礼します。

言いたい事だけ言って
勝手に行くな。

すみません。 駄目ですか?

いや…。
それで必ず犯人を追い詰めろ。

もちろんです。
土門のためにもな。

土門さんのため?

なんだ…
土門から何も聞いていないのか?

何をです?

それなら
俺の口から言う事じゃない。

お前と土門の仲だ。
直接 聞けばいい。

以上だ。 行っていい。

♬~

被害者は この部屋に
弟と2人で住んでいたんですね。

うん…。

♬~

(蒲原)この部屋から 被害者の
怨恨の線が出ればいいですが…。

ああ。

あっ すみません。 忙しいのに
立ち会い お願いして。

(巽)あっ いえ…。

自分のような役人が立ち会う事で

被害者と同居している
弟さんの許可なく

捜索する事ができますからね。

なぜ 弟の許可を取らなかったのか
聞かないんですね。

弟さんに証拠を隠される
可能性があると考えたのでは…?

さすが 元刑事。 そのとおりです。

つまり 弟の一之瀬駿さんを
疑っている…。

すいません つい…。

捜査に立ち入るつもりは
ありませんから。

今回の犯人は
爆発物の知識があり

ゴーダ土木の車を使っていて
あの小屋の存在を知っていました。

弟さんは 全てに該当してますね。

巽さん
刑事の仕事 長かったんですか?

4つの所轄で
強行犯の刑事をやりました。

4つの所轄で刑事…。

まさに 京都の刑事の
エキスパートですね。

いえ 自分は 本部での刑事経験が
ありませんから。

現場で経験を積んだ
あなたみたいな人こそ

本部に来るべきだと
俺は思いますが。

私も そう思います。
なんだ お前… どうした?

巽さんが ここにいるって聞いて。

(巽)あの… 自分に何か?

爆破現場から
爆薬探知する事になりました。

はあ…。

巽さんは 該当範囲の山を

所有者捜しで
歩き回っていたんですよね?

ぜひ 案内役として
同行してください。

おい 急に来て
何 勝手な事を言ってるんだ。

ええ 確かに急な話です。

あの現場には
危険な崖もあります。

きちんと準備して
行かれたほうが…。

いえ。 現場に残された爆薬は
時間と共に採取できなくなります。

一刻を争います。
1時間後に出発します。

1時間後?
そんな急な話だったのか。

ちょっと待ってください…。
自分にも本来の業務があります。

急に あと1時間後と言われても
とても…。

安心してください。 京都府庁には
話を通しておきました。

えっ…。
そんな 勝手な…。

すみません。 勝手な女なんです。

土門さん これ。

全部 被害者宛ての
借金の督促状です。

一之瀬廉は
借金まみれだったのか…。

(蒲原)怨恨の線ですよね。

見てください。

弟の一之瀬駿も
被害者に金を貸してます。

ウォークスルー型爆発物探知装置を
改造したものよ。

名付けて
ウォーキング型爆発物探知装置!

風を吹きつけ 地表にある
微量の爆薬を探知します。

それで地面を探知しながら
車を探すのか?

そう。
タイヤ痕やゲソ痕が見つかれば

私が これで
犯人のそれと照合します。

危険地帯では
巽さんが先導してくれます。

お願いします。
すいません 遅くなりました。

黒部さん どうして…。

今回の爆発物
対冷却システムだったんですよね?

ええ。
つまり 冷却運搬処理じゃなく

現場爆破処理しかできない。

もし 今日
同じ爆発物が見つかったら

これが きっと役立つはずです。

黒部さん
お仕事は大丈夫なんですか?

本業のある彼を巻き込んだ
お前が言うな。

今は いつも
武道訓練をしている時間です。

大丈夫です。
そうですか。

では これから
この装置を使って…。

(呂太)
ウォーキング型爆発物探知装置!

ウォーキング型爆発物探知装置を
使って

容疑者の車両追跡を開始します。

♬~

♬~

(アラーム)

♬~

♬~

(アラーム)

♬~

犯人の車は ここを走ったんだな。

ここって
車が通るのギリギリの道だよね?

きっと
Nシステムを避けるためよ。

(巽)皆さん 大丈夫ですか?
少し休みますか?

すみません…。 我々のせいで
スピード落ちてますよね。

あっ いえ…。

我々は大丈夫です。
気にしないで進んでください。

♬~

ここ 明らかに車が走ってるな。

タイヤ痕は… ないわね。

(アラーム)
(呂太)マリコさん!

ここ 爆薬がある!

♬~

採取する。 呂太くんは先に進んで。
ラジャー!

ちょっと待ってください!

そっちへ行くと
元の道に戻ってしまいます。

すみません。
私たちが勝手に進んじゃって…。

いえ 自分の案内のせいで…
すいません。

さすがに山のプロではないので。

迷ったんですか?

あっ いえ 大丈夫です。

車なら…
こっちの道へ出たはずです。

行くぞ。

巽さんに来てもらって
よかったでしょ?

ああ。 俺たちだけなら
完全に迷ってたな。

そうね。

ねえ 藤倉刑事部長が
言ってたんだけど…。

うん?
今回の犯人

土門さんのためにも
必ず見つけろって。

そうか。 きっと 俺に
手土産を持たせたいんだろう。

手土産? どういう意味?

もしかして 最近 土門さんが
警察庁へ研修に行ったのと

何か関係がある?
(アラーム)

(呂太)マリコさん!
ここにも爆薬がある!

巽さん ルートばっちりですね。

いや 待ってください。
呂太くん その先に崖が!

危険ですから!
自分が先導します。

お願いします。
呂太くん 待って!

巽さんの指示に従って!

(爆発音)

うわっ!

榊!

(衝撃音)

うああーっ!

巽さん! 巽さん!

巽さん!

♬~

巽さん 巽さん… わかりますか?

あっ… 榊さん。

よかった。

骨折部位はありません。

頭部も 表皮に擦過創はありますが
脳に損傷はないそうです。

フフッ…。

巽さん?

榊さんらしい言い方だ。

すみません。
私のせいなのに…。

巽さんの言ったとおり
もっと準備していくべきでした。

私は鑑定を急ぐあまり
あなたを危険な目に…。

本当にすみませんでした。

榊さん… 頭上げてください。

榊さん

あなたはプロだ。

現場での仕事ぶりを見て
そう思った。

でも 私を助けるために
こんな目に…。

あの時… 爆発があった あの時

妻を思い出した。

奥さん…。

とっさに
あなたに手を伸ばしていた。

そうだ。 奥さんに連絡しないと。

妻には何もしてやれなかった。

妻の病気にも
気づいてやれなかった。

いや…
気づいた時には 手遅れだった。

♬~

それで 異動願を出したんです。

その異動先が京都府庁

9時~5時の生活になって

妻の看病に専念できる。

そう思った。

でも あいつは…。

(巽 亜也子)あなた。
うん?

ごめんなさい。

どうした? 痛むのか?

私… あなたから

刑事の仕事を奪っちゃった…。

刑事のあなたが好きだったのに…。

(泣き声)

♬~

(巽の声)それからすぐです
亡くなったのは。

今なら 素直に言えます。

また刑事に戻りたいって。

その手の異動は大抵2~3年。

巽さんなら
きっと もうすぐ戻れますよ。

ならいいんですが…。

巽さん
あなたは今でも刑事です。

はっ?

自分の命よりも
人の命を守ろうとした。

少なくとも
あの時 あなたは刑事でした。

(日野)科捜研で鑑定した結果

今回の爆破で使われた爆薬

時限装置 起爆装置
対冷却システム

全てが
前回の爆発物と同じでした。

つまり 同一犯であり
本件は 連続爆破事件です。

(日野)
今回の爆発物も 時限式でした。

君らが現場に着いた途端に
爆発したと聞いているが。

はい。 もっと早く着いていたら
完全に巻き込まれて

もっと被害が出ていたと思います。

そのタイミングは偶然か?

そこは気になるところですが

さらに気になるのは
今回 爆破された土地も

統合型リゾートに繋がる
IR道路の予定地でした。

(どよめき)

では やはり
IR反対派による爆破テロ。

おい そんな…。

その可能性を考え
IR道路の予定地や

IR建設のために
撤去が必要な建物を

ピックアップしました。

(佐伯)数が多いね。

この2つの爆破には
共通点が まだあります。

(佐伯)その2つの赤い場所が

前回と今回 爆破された場所か。

はい。 2カ所とも

被害者である一之瀬廉と
容疑者である一之瀬駿が

発破をかける予定に
なっていました。

(藤倉)犯人は そういう場所を
狙ってるって事か。

そう考えて

一之瀬兄弟が発破をかける予定に
なってる場所を抜き出しました。

長岡京市内に集中しています。

(佐伯)しかし… なんで 犯人は
こんな場所を狙うんだ?

IR反対派なら
やはり 桂を狙うと…。

(蒲原)大変です!

京都府警のホームページに
爆破予告です。

♬~

なんてこった…。

(宇佐見)「捜査をやめなければ

ギャンブルへ続く道の爆破も続く」

京都府警のホームページに
送られたメールだって。

メールの接続事業者から
通信記録を取りましょう。

うん。 それで
IPアドレスをたどれば

このメールを送った端末が
わかるかもしれないよ。

それは今
サイバー犯罪対策課がやってる。

(呂太)マリコさん。

巽さん 大丈夫?

私たちは
私たちにできる事を。

みんな! 私たちは 大量の爆薬を
鑑定する準備をしましょう。

大量の爆薬?

ゴーダ土木から押収した爆薬が
もうすぐ届きます。

「捜査をやめなければ

ギャンブルへ続く道の爆破も続く」

知りません。

だが 兄貴の借金の原因は
知ってるよな?

はあ… ギャンブルですよね?

調べはついてるんです。

好きだったようだな 賭け事が。

君らの父親も。

それが原因で
君ら一家は離散した。

両親を早くに亡くした!?

あれは嘘だったんだな。

今でも
どこにいるかわからない。

死んだようなもんだ。

そんな過去があったら
許せないよな? 兄貴が。

ギャンブルのせいで
君らは そんな目に遭ったんだ。

なのに 今度は兄貴が…。
冗談じゃないよな?

ああ 冗談じゃないよ。

親父のギャンブルのせいで
俺も兄貴も人生が狂ったのに

なんで 兄貴は…。

よほど恨んでるんですね。

俺は今でも兄貴の事を許せない。

でも だからって殺したりしない。

IR道路だって
仕事と割り切ってる。

どうせ発破かける場所を
先に爆破なんかしない。

失礼します。
あっ 蒲原さん。

ゴーダ土木から押収した
ANFOと

連続爆破のANFOに

同じ硝酸アンモニウム
使われてた。

ゴーダ土木のANFOは
一之瀬駿が作ったらしい。

じゃあ 今回のANFOも
作ったのは一之瀬駿。

ただ ANFOの成分分析の結果

硝酸アンモニウムや油剤の量が

連続爆破のものとは違ってた。

どういう事です?

材料は一緒だけど
レシピが違うって事。

一之瀬駿は 連続爆破の時だけ
作り方を変えた。

だとしたら なんのために…。

(携帯電話の振動音)

あっ…。

はい。

すぐ行きます。

土門さんからね。

今回 爆破された土地の所有者が
現れました。

土門さん。

(ノック)
(蒲原)失礼します。

また あなた…。

言ったでしょ。 相続した山林が
たくさんあるって。

(ため息)

巽さん
大丈夫なんですか? 体。

ええ。 ずっと捜していた所有者が
見つかったと聞いたら

居ても立っても居られなくて。

病院を抜け出したらしい。

あなた なんで また ずっと
名乗り出なかったんですか?

固定資産税と
土地整備費用の節約。

あのね…。

蒲原 大体の聴取は終わった。

(巽)あの土地は いつ土砂崩れを
起こしてもおかしくない

危険地となったために

条例に基づき
京都府強制執行します。

この前 聞いた。

もう帰っていいわね。

あっ 執行後の接収について
手続きの話が…。

もういい加減にして!
忙しいの。

あんたの土地が
爆破されたんだよ。

知らないわよ! そんなの。

あんな二束三文の山林
相続したばっかりに

こんな厄介事に巻き込まれて!

だったら
相続放棄すればよかったでしょ。

なんにも知らないくせに
勝手な事 言うな!

あっ 待ってください。

(蒲原)えっ?
相続放棄できないんですか?

(巽)ええ。
あとあと問題にならないように

相続放棄する財産は

明確に
規定する必要があるんですよ。

だが 彼女が所有する山林は
何十年も登記されてなくて…。

あっ… このような古い公図や
森林計画書しか資料がなくて。

だから もう
境界線があいまいなんですよ。

しかし 隣接する土地の所有者に
聞けば済む話…。

ああ…。

まあ 所有者を捜すのに
また何年かかるか… ハハッ。

あっ 何年かかってもです。

だから
彼女の言い分もわかるんですよ。

(携帯電話の振動音)

持ちますよ。
(巽)あっ すいません。

はい。

あっ わかりました。
はい すぐ戻ります。

病院からですね。

ええ まあ あの… 叱られました。
ハハハハ…。

蒲原。 巽さんを車で病院へ。

とんでもない。 警察車両を
私用で使っちゃいけない。

巽さん あなたは捜査協力者だ。

私用ではない。

土門さん…。

いえ…。
(携帯電話の振動音)

あっ 失礼。

はい。

わかった。

爆破予告のメールのアカウントが
特定された。

(藤倉)その爆破予告犯の
メールアカウントについては?

(時矢暦彦)あっ はい。

まずは こちらを。

あの人は?

京都府警に時矢あり」といわれる
一課の敏腕刑事だよ。

じゃあ 山田くん お願い。
(山田)はい。

爆破予告犯のメールアカウントは
東京の企業のものでした。

そのアカウントが使える状態の
パソコンが数日前に処分され

それがネットで取引されて

こちらの 京都市内のビジネスホテルの
無線LANに接続し

京都府警のホームページに
爆破予告を送ったんです。

あの…。
はい。

時矢刑事 そのホテルの
防犯カメラの映像を

科捜研に
送ってもらいたいんですが。

あっ もちろんです。

犯人が無線LANに接続した
その日のカメラ映像を

任意提出してもらってますから
いつでも お渡しできます。

ありがとうございます。
至急 科捜研で解析します。

(日野)いなかったね 一之瀬駿。

って事は あれかな?

ホテルの外から
アクセスしたのかな?

外から?
ええ。

ホテルの無線LAN
宿泊者じゃなくても

IDさえ知ってれば 外から
繋げられる事があるんです。

だとすると
特定は不可能ですよね。

だとすると 榊さん

ここからは また 刑事の出番です。

♬~

(時矢)うちの係が調べた結果

このホテルに かつて一之瀬兄弟が
宿泊していた記録がありました。

つまり 一之瀬駿は
IDを知ってる可能性が高い。

はい。

それを踏まえて
一之瀬駿を再度 任意同行すべく

今 うちの係の捜査員が
関係先に向かっている。

(蒲原)失礼します!

容疑者が…
一之瀬駿が消えました。

自宅にもゴーダ土木にもいません。

自宅から
一之瀬駿個人の車も消えてます。

その車のナンバーを
Nシステムで追います。

(電子音)

マリコさん! 所長!

♬~

ナンバー検索の結果
一之瀬駿の車は

長岡京 三ノ音山
府道262に向かっています。

(キーを打つ音)

(蒲原)ちょっと待ってください。
府道262…。

(日野)ああ…
一之瀬兄弟が発破する予定の。

(蒲原)はい。 やっぱり ここ…

府道262の先です。

じゃあ まさか ここが…。

第三の爆破現場かもしれません。

念のため
爆発物処理班を向かわせて。

はい。
亜美ちゃんはナンバー検索を続けて。

(亜美)はい。
えっ? マリコさんは?

現場に行く。
なんで?

宇佐見さんも あれを用意してから
来てください。

用意でき次第 すぐ向かいます。

何する気なの?

ねえねえ ねえねえ ねえねえ。

犯人の一之瀬駿ってさ

ゴーダ土木の この車から

自分の車に乗り換えたんだよね?
(日野)だろうね。

でもさ この車が避けてた
Nシステム

この車は引っかかったんだよね?

あっ… 逃げ方が違う。
(呂太)だよね?

ねえねえ ねえねえ
この車って

まだNシステム
引っかかってないの?

うん。 ナンバー検索は
続けてるんだけど…。

ここに炭焼き小屋があるのか。
(蒲原)みたいです。

しかも
現在は使われてないとか。

やっぱり
そこが第三の爆破現場ですね。

♬~

あっ 京都府警の土門といいます。

至急 そちらに入院中の
巽さんと話がしたいんですが…。

(巽)わかりました。

その炭焼き小屋の所有者
調べます。 はい。

巽さん!
また抜け出す気ですか?

すいません。
至急 調べなきゃならない…。

困ります! これ以上
勝手をしたら 明日の退院…。

わかりました! はい。 はい。

(黒部)お願いします。
うちの班を出動させてください。

処理班の出動は
爆発物が見つかってからが原則だ。

第二の爆破の時は
爆発前に行きました。

それは
君が無断で行ったんだろう。

大体 出動のルールについては

君が上司と話して
決めるべき事で…。

それじゃあ 埒が明かないから

こうして捜査本部に
直訴してるんです!

藤倉くん いいじゃないか。
仕事熱心なのは いい事だよ。

(藤倉)我々が 処理班の出動を

所属長の頭越しに決めるのは
どうかと思います。

(黒部)今回は 対冷却システム付きの
爆発物が使われています。

よって 冷却運搬処理は不可能。
現場爆破処理しかない!

それが 今回の連続爆破で
わかったはずです。

現場爆破処理でも
発見後に出動するのが原則だ。

今回の爆発物は時限式です!

できるだけ早く 現場に駆けつける
必要があるんです!

土門さん あれ…。

一之瀬駿の車と同じよ。

あの丘の上が 例の炭焼き小屋だ。

(黒部)
すいません 遅くなりました。

黒部さん。

処理班は
爆発物が見つかってからでないと

出動できないと
言われましたけど。

佐伯本部長の鶴の一声で
オーケーになりました。

爆発物が見つかったら
今度こそ こいつで…。

わかりました。
では 行きましょう。

あれです。

皆さんは
ここにいてください。

中に爆発物があるかどうか
確認してきます。

これまでと同じ
時限式の可能性が高いと思います。

つまり
いつ爆発するかわからない。

よって 爆発物の確認作業は
命がけになります。

(宇佐見)いや…
確認作業は科捜研がします。

よかった 間に合った!

すぐに これを
あの小屋にセッティングします。

(黒部)待ってください。
なんですか? それは。

テラヘルツ発生装置です。

テラヘルツ発生装置?

電波と光の中間にある
テラヘルツ波

プラスチック 木材 ガラスなどに
照射すると

内部物質がテラヘルツ波を吸収し

建物や荷物などを破壊せずに

金属探知機や X線透過装置では
わからない

火薬や爆薬などがわかるんです。

♬~

では 宇佐見さん 呂太くん
お願いします。

(呂太・宇佐見)はい。

危険です! ここは やはり
我々が確認すべき…。

黒部さん
命をかけるのは 最後の最後です。

セッティングの仕方を教えてくれ。
我々がやる。

わかりました。

では まず
セッティングの際は…。

(携帯電話の振動音)
はい。

あっ 巽さん。

すみません
連絡が遅くなりました。

役所の連中に調べさせたら
その炭焼き小屋は…。

最後に登記されたのが
30年以上前?

ええ… はい。

現在の所有者は
わからないらしい。

また…? 土門さん 電話貸して。

榊に代わります。

(宇佐見)マリコさん!
セッティング完了しました。

さ… 榊さん?

♬~

では 始めます。

テラヘルツ波 照射。

巽さん
小屋の中が少しでもわかれば

所有者の特定に繋がりますか?

い… 今 どこにいるんですか?

まさか 炭焼き小屋の近くでは…。

大丈夫です。
安全は確保しています。

それより…。
マリコさん! あったよ。

ここ。

恐らく 爆薬です。

(班員)
すごい… こんなにはっきり…。

これで 短時間で 爆発物を
あれに格納する事ができます。

(黒部)では これより爆発物の撤去
及び 現場爆破処理を行います。

処理班以外は至急退避!

♬~

(爆発音)

うわっ…!
うわっ!

ああっ… うああーっ!

ああーーっ…!!

(爆発音)

ああっ… うああーっ!

ああーーっ…!!

榊さん? 榊さん! 榊さん!!

(心電図モニターの音)

♬~

土門さん。

麻酔が効いてるはずだけど
どこか痛む?

看護師さんを呼ぶ?

俺の事は どうでもいい…。

重傷者は土門さんだけよ。

土門さんが最初に聞きたいのは
それでしょ?

…よかった。

土門さんも 命には別条ない。

「命には」か…。

えっ?

刑事は続けられそうか?

すぐ顔に出る…。

お前が医者じゃなくてよかった。

お医者さんが言ってた。

土門さんの体内にあった破片は
全て摘出した。

大きな血管や神経の損傷も少ない。

だから リハビリ次第で…。

回復はできても
刑事は無理か…。

ごめんなさい 私のせいで…。

俺は刑事だ。

刑事なら 皆 ああする。

巽さんだって そうだったろ?

私 土門さんから

刑事の仕事を
奪ったかもしれない…。

刑事が無理なら
今度の仕事には ちょうどいい。

今度の仕事?

藤倉部長から聞いてないのか?

部長からは
土門さんに直接聞けって言われた。

ハハ…。

司法取引…。

司法取引?

被疑者が 他人の犯罪について
供述する代わりに

刑罰を軽くするのを保証する
取引の事?

(藤倉)
その司法取引制度によって

今後の事件の捜査 特に取り調べが
大きく変わる可能性がある。

そこで 警察庁
刑事局に作ったのが

司法取引導入準備室だ。

土門さんが警察庁で受けた
研修というのは…。

司法取引監督官の研修だ。

司法取引監督官…。

司法取引を有効に活用すべく

捜査現場で
取り調べを多く経験した刑事が

全国から集められた。

その一人に選ばれちまった。

なんだ 祝いの言葉はなしか。

俺には 分不相応な栄転だ。

めでたい話だ。

じゃあ これが
土門さんの最後の事件…。

うん…。

それがわかったら

こんな所で油を売ってないで

お前は お前の仕事をしろ。

もちろんよ。

♬~

おい お前 いい加減に…。

すいません。
少しだけ聞いてしまいました。

参ったな…。

自分は
明日 退院が決まりました。

そうですか。 それはよかった。

土門さん 自分に
何かできる事はありませんか?

あいつの…
マリコの力になってください。

承知しました。

♬~

はあ…。 次。

ただいま。

あっ マリコくん! 土門さんは?

爆破の破片が
いくつも体に入ってたって…

何発も銃に撃たれたのと
同じ状態だって

さっき 宇佐見さんが…。

大丈夫。 オペは成功した。

命に別条はない。

ああ…!

それで 一之瀬駿は?

現場周辺のカメラで
顔認証で捜してるんですが…。

そう…。 みんなは?

第三の爆破現場から採取した
破片や爆薬を調べてる。

そう。 じゃあ 私も…。

あっ ねえ マリコさん!
ちょっと… ちょっと これ見て。

これ これ。

電池… 起爆装置に使われたもの?

だと思う。 でも これまでの
連続爆破で使われた電池とは

少し違ってた。

見た目は
これまでどおりの電池だけど…。

これ それより電圧の低い
珍しい電池だよ。

ああ 充電式とかの電池に
よくある…。

うん!
で これが?

えっと…
これが? って言われても…。

ちょっと珍しかったから…。

なんだ 電池から
指紋でも出たのかと思った。

そんな事言われても…。
あっ そうだ!

指紋といえば こっち!

(亜美)これに指紋が付いてたの?

付いてない。
あのねえ…。

これ なんの破片?

わかんない。
あのねえ…。

ああっ… で… でも
ALSで見たら

体液反応があった!

わかった。 調べてみる。

♬~

♬~

亜美ちゃん お願い。

はい。

すぐに
DNAのデータベースで調べます。

結果 このDNAに
前歴はありませんでした。

第三の爆破現場で
怪我をした捜査員や

爆発物処理班の
DNAでもありませんでした。

という事は あの爆破現場には…。

(爆発音)

うわっ…!
うわっ!

我々以外に
誰かいたって事ですか?

まさか 犯人?

時限爆弾を仕掛けた犯人が
現場にいるかな?

これには 血液以外に

身体組織なども付着していました。

つまり 誰かの体を貫通した
可能性があります。

だとしたら その誰か…

死んでるかもね。

それを踏まえて 宇佐見さん

至急 爆風の方向と範囲を
計算してもらえませんか?

(宇佐見)ええ。

蒲原さん どう?

いまだに死体は出てきません。
本当に ここなんですか?

爆発は
あの崖の上であったでしょ?

だとすると
宇佐見さんが計算した範囲で

まだ捜索してない場所は
ここだけですよね?

はい。
爆発で崖崩れが起きた現場で

あと残っているのは
ここだけです。

しかし 榊さん そもそも
本当に死体はあるんですか?

可能性がある以上は
調べるべきです。

マリコさん 持ってきたよ!

NRN検出器!

NRN?

ニンヒドリン反応性窒素の事です。

死体が埋没していると
思われる場所に

このプローブを刺して

死体が発するニンヒドリン
検出する事で 死体を発見します。

そんな事ができるんですか?

では 皆さん
捜索したい範囲に この針を

2メートル間隔で
できるだけ深く刺してください。

(捜査員たち)はい。

♬~

完了しました!

では 宇佐見さん お願いします。
ええ。

♬~

反応がありました!
5番と6番の針です。

(呂太)
オッケー! はい 蒲原さん。

(宇佐見)6番の針が
より強く反応してます。

こちらです。

♬~

(呂太)ああ! ちょっ ちょ…
ちょっと待って!

なんかある!

スコップをやめて
手で掘りましょう。

♬~

うわああっ!

(蒲原)一之瀬駿…。

容疑者の一之瀬駿です。

まさか…。 どうして…?

爆破による傷は 全て
生活反応がありませんでしたね。

ええ…。 きっと 彼は
爆破前に殺されていた。

首の骨も舌骨も折れてた。

頸部の内出血や
甲状軟骨の骨折もありました。

犯人は 恐らく

首を絞め…。
ああっ…。

あっ ああっ…!

舌骨を折り

首の骨を折って 殺した。

ああ…。

犯人は 武道の心得がある
人間かもしれませんね。

どうしたの?
(亜美)マリコさん! 大変です!

今回の爆発物
時限式じゃなくて通信式だった。

それも
電話の基地局を使うタイプです。

つまり かなり離れた場所からでも
起爆できる。

でも 受信機の番号わからないから
通信会社に照会できないよ…。

それ以外の機器や爆薬は
これまでと同じでした。

だから
同一犯である事は間違いない。

なのに なぜ 時限式から
通信式に変えたんでしょうか?

ちょっと待って…。

あの時は テラヘルツ発生装置で
爆発物の存在を確認し

処理班が向かった時に爆発した。

(爆発音)

遠くからの爆破にしては
タイミングが良すぎない?

確かに まるで
現場を見てたかのようです。

やっぱり
あの時 現場に犯人がいたの?

犯人が現場にいた?

(蒲原)可能性は高いと思います。

警察に追い詰められた
一之瀬駿による自爆の可能性は?

いえ
その可能性は低いと思います。

一之瀬駿は
スマホを所持していましたが

起爆させるための
送信機になっていた痕跡は

ありませんでした。

その他 送信機になるようなものは
現場から見つかっていません。

つまり 一之瀬駿は
連続爆破の犯人に殺された。

そんな…。

一体 誰なんだ! 犯人は。
(蒲原)だとすれば

最初に容疑者の車として
追っていた ゴーダ土木の車が

まだ見つかっていない事が
気になります。

Nシステムで追跡中です。

さらに現在 第三の爆破現場から

ゲソ痕 タイヤ痕 爆薬痕で
追跡しています。

♬~

(アラーム)

♬~

♬~

見て。
容疑者のゲソ痕と一致した。

やった!

犯人のゲソ痕 見つけたのって
初めてじゃない?

つまり
犯人は ここで車を降りた。

犯人は
こういう所に車を隠しながら

爆発物を仕掛けたんじゃない?

あっ!
ねえ マリコさん! あれ…。

♬~

これって 隠しカメラじゃない?

きっと 動物監視用のカメラね。

どこのカメラか わかれば
映像が見られるかもしれない。

ただいま。 ああ…。

わかりましたよ。
山で見つけたカメラの所有者。

やはり
京都府庁のカメラでしたか?

いえ
長岡京市役所のカメラでした。

イノシシなどの害獣を
監視するために設置したそうです。

ああ… 府庁じゃなくて
市役所のカメラだったんだ。

なのに
わざわざ来てくれたんだよ。

いえ 協力できる事は
なんでもしたいと思いまして…。

ありがとうございます。

でも どうぞ もう
お仕事に戻ってください。

あの… もう少しだけ
見せてもらってもいいですか?

は…?

榊さん あなたのプロの仕事を。

えっ…?

はい。 巽さんがよければ。

ありがとうございます。

いえ。

えっ? 何?
ちょっと 空気 変…。

えー 結論から言うと
超高感度のカメラでした。

さすが 害獣の監視用。

(呂太)うわあ… すごいきれい。
色も はっきりわかる。

これが
第三の爆破の前の映像です。

イノシシ以外
映ってるのは これだけだった。

で この靴を拡大。
(キーを打つ音)

これを
容疑者の靴と照合してみたら…。

一致した!
じゃあ これは犯人…。

…と同じ商品の靴って事しか
言えないけどね。

すごいですね 科学捜査って…。

デカだった頃は
科捜研と付き合いがなかったんで

知らない事ばっかりです。

では デカに戻った時は
お付き合いしてください。

(亜美)
誤解を与える言い方である…。

あの… あれ… すいません。

役所からだ。

あっ
どうぞ もうお帰りください。

じゃあ 皆さん 榊さん
また いつでも連絡ください。

はい… 失礼します。

もしもし?
あっ すぐ戻ります。 はい。

(日野)しかし これ
下半身しか映ってないよね。

(呂太)まあ
イノシシさんの監視用だからね。

カメラの位置が低いね。

下半身だけしか映ってないから
顔認証も骨格認証もできません。

照合する相手もいないから
歩容認証もできないね…。

でも これだけきれいに映ってれば
色彩認証ができる。

色彩認証できても
照合する相手がいませんよ。

照合するんじゃなく
その色を追うの。

色を追う?

そう。 動線カメラを使って。

動線カメラ?

数多くの防犯カメラの
膨大な情報の中から

容疑者の色
つまり 色彩構成を検索して

その動きを時間軸で

地図上に表示できる解析ソフトよ。

♬~

その鑑定の結果
その色彩構成を持つ容疑者は

長岡京市の三ノ音山 2合目辺りで
車を降りたあと

桂に向かっていた事が
わかりました。

桂って確か 地下に
カジノができる所だよね?

(蒲原)失礼します。
(日野)うん。

この電池 調べたら

東京の工場で再充電された
ニッケル水素電池

一般のものより電圧が低いせいか
流通先は これだけでした。

蒲原くん ここって…。

(蒲原)ええ…。
ちょっと気になりますよね。

蒲原さん お願いがある。

(蒲原)えっ?

(日野)科捜研の鑑定の結果

昨日 午前9時22分

最後に容疑者が確認されたのは
桂でした。

桂?

(藤倉)犯人は桂に行った…。

やはりね。 IR反対派の
連続爆破テロだったんだよ。

第四の爆破は 桂のどこか…。

それは駄目だよ! 君。
今度は山の中じゃない。 街中だ!

どれだけ被害が出るか
わからんだろうが!

所長 この足取りから見て

このどこかに すでに
爆発物が仕掛けられた可能性は?

断言はできませんが
可能性は高いと思います。

駄目 駄目 駄目!
すぐに探し 見つけなさい!

桂は 2つの路線が乗り入れる
繁華街であり 住宅密集地です。

闇雲に探しても 発見は困難です。

じゃあ どうするの!

容疑者の
これまでの犯行を踏まえ

1 IR関連施設になる計画が
ある場所。

2 一之瀬兄弟が
発破する予定になっている場所。

3 所有者不明の土地や建物。

以上 3つの方針で
爆発物の捜索にあたる。

(一同)はい!

今 どこを捜索してるんだ…?

土門さん…
もういいから休んでください。

いいから 答えろ。

はい…。

カジノの入り口になる予定の
場所に

現在は使われていない
雑居ビルがあり

所有者がわかりません。

一之瀬兄弟が発破する予定か?

いや
それには該当しませんでした。

でも 今 科捜研が
爆発物の捜索に向かってます。

♬~

防犯カメラはもちろん
エレベーターも動いてない。

やっぱね。 だって ここ

きっと もう 電気通って…。
(アラーム)

マリコさん!
爆薬ね。

♬~

このゲソ痕 もしかして…。

♬~

すごい! 犯人のゲソ痕。

♬~

わかった。
至急 処理班を向かわせる。

爆弾 見つかったのか?
(藤倉)いえ。

でも 容疑者のゲソ痕と

爆薬痕のある建物が
見つかりました。

しかも 所有者不明のビルです。

じゃあ そこに爆弾が?

可能性は高いです。
至急 半径200…

いや 300メートルの範囲で
避難命令を出したいんですが。

何やってんだ…。
早く避難させて!

連続爆破の捜査本部
刑事部長の藤倉です。

爆発物処理 及び 避難命令と
誘導を願いたい。 場所は…。

ねえ 宇佐見さん遅くない?

連絡したばかりでしょ。

(巽)榊さん。

このビル 相続登記
5年前で止まっていました。

そうですか…。
すみません また急に呼び出して。

いえいえ… いつでも連絡ください
って言ったのは

自分ですから。
そう言って頂けると。

でも 思ったより早かったです。

ウフフ… 巽さん。
いえ…。

なんか いいムードになってるけど
宇佐見さん遅くない?

(携帯電話の振動音)

(携帯電話の振動音)

はい。

土門さん…!

土門さん? 入院中のはずでは…。

今の 巽さんの声か?

お前 また巻き込んだのか…。

お説教なら あとで聞く。
切るわよ。

待て…。 爆発物の捜索はどうだ?

療養中の人には教えません。
怪我を治してから…。

テラヘルツ発生装置
持ってきました。

爆発物の位置確認
処理班が来てからにしますか?

爆発物が見つかったのか?

「処理班を呼んだのか?」

「(不通音)」
さっ… 榊!

(小銭が落ちる音)

何してるんですか!
すぐ病室に戻ってください!

もう…。

♬~

さあ 早く!
まだ歩ける体じゃないんですよ。

大丈夫ですか?
ええ…。

まったく…。
ファクスが届いてました。

電池の流通先…?

これは…。

京都ゴーダ土木の車です。

(藤倉)つまり
犯人が乗ってきて 逃げた…。

やはり 兄貴が
下見に乗ってったんですよ。

(蒲原)容疑者の一之瀬駿です。

なんで 犯人は
こんな場所を狙うんだ?

危険物と判断されれば

所有者の意思とは無関係に
代執行できるという条例が…。

だから いいって 別に。
好きにしてよ。

あんな二束三文の山林
相続したばっかりに

こんな厄介事に巻き込まれて!

もっと早く着いていたら
完全に巻き込まれて

もっと被害が出ていたと思います。
(藤倉)そのタイミングは偶然か?

(巽)皆さん 大丈夫ですか?
少し休みますか?

すみません…。 我々のせいで
スピード落ちてますよね。

爆発物が見つかったら
今度こそ こいつで…。

駄目だ…。
榊 そこにいちゃいけない!

土門さん!

ええ?
ねえ これ 土門さんに送ったの?

マリコくんは 土門さんに
知らせるなって言ったでしょ!

だからです!
ええ?

だからこそ 土門さんだけには
知らせなきゃいけないと思って…。

だって マリコさんと土門さんは
きっと そういう関係だから…!

どういう関係よ?
意味わかんない!

日野所長!
はい。

鑑定をお願いします。
はい。

「途中で
立ち止まらないでください!」

「途中で
立ち止まらないでください!」

「現在 駅前広場方面は
大変混雑しており

一度入ると戻れません」

「時間がある人は 駅と逆方向の
さくら通り公園で

一時 避難するようお願いします」

「途中で
立ち止まらないでください!」

(人々の悲鳴)

(マリコの声)「榊です。
ただ今 電話に出られません」

「発信音のあと…」

うっ! ああ…。

♬~

(黒部)遅くなりました。

爆発物は?

これで調べた結果
1階にはありませんでした。

これから 2階を調べます。

♬~

(宇佐見)爆薬はないですね。

(黒部)では 3階を調べましょう。

いいえ。 この階には
ああいった金属容器があります。

(呂太)ああいうのだと
テラヘルツ波 届かないんだよね。

それに 犯人は第三の爆破の時
現場にいた可能性が高いんです。

そうなんですか?
ええ。

だとすれば 犯人は
これを知っている可能性が高い。

その場合 私なら

ああいう金属容器に
爆発物を仕掛けます。

なら 自分が調べます。

待ってください。

♬~

接触
爆薬蒸気ガスセンサです。

爆薬蒸気?

はい。 爆薬には
特有の においがあります。

もちろん ご存じですよね?

ええ… それが爆薬蒸気。
それを測る機械ですか?

そうです。 呂太くん お願い。
うん。

(操作音)

ちょっと怖いけど…。
じゃあ まずは…。

♬~

ロッカーの中には
爆薬ないみたいだね。

今度は…。

♬~

ここにもないみたい。

じゃあ 今度は…。

♬~

(アラーム)

(呂太)マリコさん 反応出た!
この中に爆薬がある!

(黒部)離れてください!
自分が確認します!

おい チャンバーの用意をしろ!
(班員たち)はっ!

♬~

本当にあった…。

(黒部)何してる!?
危険だ! 下がって…!

間違いない! 対冷却システム付き
通信式の爆発物!

(黒部)よって
冷却運搬処理はできません!

これから 現場爆破処理をします!

皆さんは このビルから
出ていってください!

いいえ 出ていきません。

(巽)榊さん
何を言ってるんですか!

早く ここから…!
いいえ。

今 最も安全な場所は
ここです。

何 言ってるんだ!

ここで 今から爆破処理するんだ!
早く避難しろ!

黒部さん 私が
ここが最も安全だと言ったのは

ここに 今 連続爆破事件の
犯人がいるからです!

そうですよね? 巽さん。

あなたが 第三の爆発物に使った
電池です。

その電池が販売された場所の
リストです。

(蒲原)京都府庁が備品として
大量購入していました。

でも 見た目は普通の電池だから
わからないよね。

だから あなたは使ってしまった。

こんな 単なる偶然で疑うなんて
どうかしてますよ。

偶然じゃない!

そう考えれば お前は
不自然な事ばかりしていた。

(蒲原・マリコ)土門さん…!

犯人の車を追って
第二の爆破現場に行った時

お前は 道に迷ったふりをして
明らかに時間を稼いでいた。

ちょっと待ってください!

そっちへ行くと
元の道へ戻ってしまいます。

すみません。
私たちが勝手に進んじゃって…。

いえ 自分の案内のせいで…
すいません。

さすがに山のプロではないので。

迷ったんですか?

あの時の爆発物は
まだ時限式だった。

順調に到着していたら
完全に爆発の犠牲になっていた!

そうか…。 あれは 急きょ
私が勝手に決めた捜査。

現場に残された爆薬は
時間と共に採取できなくなります。

一刻を争います。
1時間後に出発します。

(マリコの声)だから あなたは

時限式の時間を変更する暇が
なかった。

だから 第三の爆発物からは
通信式に変えた。

待ってくれ…。
そんなのは言いがかりだ。

その第三の爆破現場で

お前と榊は電話で繋がっていた。

巽さん
小屋の中が少しでもわかれば

所有者の特定に繋がりますか?

(黒部)では これより爆発物の撤去
及び 現場爆破処理を行います。

「処理班以外は至急退避!」

(土門の声)爆発物が

処理されてしまうと知った
お前は…。

(爆発音)

とっさに あのタイミングで
爆破するしかなかった。

全部 状況証拠だ。
いや 証拠にもならない。

証拠なら 犯人が現場に残した
ゲソ痕があります。

靴底の傷や摩耗具合で
容疑者の靴と照合できます。

こんな靴は知らない。

自分の家でも職場でも捜せばいい。

捜した結果
同じ靴が見つかりました。

そんな馬鹿な…。

「そんな馬鹿な」? なぜです?

絶対に見つかるはずないって
口ぶりですね。

巽さん あなたは科捜研で
私たちの鑑定を見た。

容疑者の靴と照合してみたら…。

一致した!
じゃあ これは犯人…。

すごいですね 科学捜査って…。

よって すぐにでも
靴を処分すると思いました。

それで あなたを見張るように
頼まれたんです。

蒲原さん お願いがある。

えっ?

そしたら あなたは

その靴を京都府庁
ゴミの焼却エリアに捨てた。

それを回収して
科捜研で鑑定した結果…。

日野所長!
はい。

鑑定をお願いします。
はい。

合致しましたよ
犯人のゲソ痕と。

どうです?
動かぬ証拠になりましたか?

伏せろ!

(操作音)

だから ここが一番安全だと
言ったんです。

どうしてだ!

僕たち これも持ってきてたんだ。

(宇佐見)通信妨害装置。
通信電波を圏外にする装置です。

だから 巽さん

私は あなたを
ここに呼んだんです。

驚いたな。 さすがプロだ。

この におい…。

アンモニア…!

みんな逃げて!

♬~

(爆発音)

(蒲原)待て!

ああっ…!

(蹴る音)
ああっ!

♬~

硝酸アンモニウム
水酸化カルシウムを混ぜると

アンモニアが発生するの。

そして それは熱を吸い取るため
瞬間冷却剤にもなります。

それで 対冷却システムを
作動させたのか。

(アラーム)

(呂太)出たよ 爆薬反応。

チャンバーから爆薬が漏れる事は
ないんですよね?

ありません。

動かぬ証拠が また出たな。

ええ。

これは 巽さん

あなたが爆発物を作り
それを仕掛けた

科学的な証拠です。

本当に すごいな
科学ってやつは…。

蒲原。

巽さん 残念です。

♬~

あなたの家から

爆薬と起爆装置などの部品が
出ました。

こんな馬鹿げた真似をした動機は
なんですか!?

京都府庁への異動で
9時~5時の仕事になり

妻の看病に専念できた。

あれは…

嘘だ。

自治体が取得したい土地が
所有者不明だったら

何十年間も登記されていなかった
土地の相続人を

何十人 何百人と洗い出し
その全員に連絡をつけ…」

(巽の声)権利関係を整理する。

やっと 整理できても

土地の境界線がわからなければ
それも特定する。

(巽の声)
そんな不毛な仕事のせいで…。

はい 巽です。 妻に何か…?

(看護師)「奥様が たった今
お亡くなりになりました」

「お亡くなりになった時間は
本日の…」

♬~

(巽の声)
抑えきれない怒りが湧いた。

うっ うう… うわああーっ…!

(巽の声)未登記のまま
放置されている土地にも

そんな相続人を
野放しにしている法律にも…。

(蒲原)そんな個人的な怒りで
こんな事したのか?

「個人的な怒り」?

違う。 世の中のためだ。

世の中のため?

そんな土地の無責任な相続人を

多くの人手と時間と
税金を使って調べるより

爆破して 危険物にして

自治体が強制執行したほうが
世の中のためじゃないか。

…何?

最近 やっと
そういう法律ができたんだから。

(日野)巽省吾 元警部補の家から
押収した爆薬を鑑定した結果

連続爆破の爆発物と一致しました。

爆発物の作り方は

京都府警爆破未遂事件の
捜査資料から得たと

巽は供述しています。

爆薬は
どうやって調達したんだ?

爆薬は

IR開発の打ち合わせのために
度々 訪れていた

ゴーダ土木から盗んだと
供述しています。

しかし その発破技士

一之瀬廉が死亡したのは
予想外だったそうです。

♬~

(蒲原の声)巽は 被害者の素性の
発覚を遅らせるため

所持品を奪い
そのあとは 被害者の車を使い

IR反対派の
爆破テロに偽装するため

犯行声明を送ったそうです。

しかし 警察が
一之瀬駿に接触した事で

彼は 巽が IR用地の所有者が
特定できないために

工事が延びて苦悩していた事

ゴーダ土木の爆薬倉庫で
巽を見かけた事などを思い出し

真偽を確かめるため 巽と接触

こんな所で何やってるんですか。

やっぱり あんた…!

(駿)うわっ! ちょっと
何やってんだ! おい!

ううっ… うう…。

(蒲原の声)その通報を恐れた巽は
彼を殺害し

第三の爆破で葬った。

♬~

取り調べによる自供は以上です。

そんな…!

京都府警から
人事交流で送った警察官が

連続爆破だとか 殺人だとか!

また 京都府警がたたかれる!

どうするんだ? 藤倉くん!

いないよな…。

♬~

土門さんに何かあったんですか?
なぜ そう思う?

部長が捜査会議を休んでまで
土門さんの所へ…。

今朝 警察庁から
司法取引導入準備室の担当者が

俺の所に わざわざ来た。

土門さんに 警察庁出向を内示しに
来たんですか?

お前と土門の仲だ。
直接 聞けばいい。

♬~

してやられたよ あの女に。

あの女?

俺と蒲原に
暴力的な取り調べをされたと

警察庁にクレームを入れたらしい。

なんにも知らないくせに
勝手な事 言うな!

…で 俺の経歴が調べられて

15年前の件が
また 蒸し返されちまった。

あれは 土門さんが
事件関係者を守るために…。

身から出た錆だ。

栄転話は めでたく消えた。

そんな…!
藤倉刑事部長は なんて?

万一 リハビリがうまくいって
復帰できたら

また 刑事として
こき使ってくれるらしい。

ああ…! うまくいくわよ。

きっと 明日からでも大丈夫。

ハハッ…。 徹底的にリハビリして
刑事に戻ってやる。

ええ 待ってるわ。

(携帯電話の着信音)
おい 病院だぞ。 携帯は切れ。

太秦で身元不明の白骨死体。

それなら
こんな所で油を売ってないで

お前は お前の仕事をしろ。

もちろんよ。

♬~

あけましておめでとうございます。
沢口靖子です。

おかげさまで『科捜研の女』は
今年 20周年を迎えます。

テレビ朝日
開局60周年記念番組として

4月から1年を通して

科捜研の女』を放送する事に
なりました。

移り変わる京都の四季折々の姿も

お届けしたいと思います。

4月からも『科捜研の女』を
よろしくお願い致します。

お楽しみに!