ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

あなたには渡さない 第4話 萩原聖人、木村佳乃、水野美紀… ドラマの原作・キャスト・主題歌など…

『あなたには渡さない #4』のテキストマイニング結果(キーワード出現数BEST10&ワードクラウド

  1. 八重
  2. 花ずみ
  3. 多衣
  4. 女将
  5. 笠井
  6. 旬平
  7. 前田
  8. 通子
  9. 勝浪
  10. 大丈夫

f:id:dramalog:20181202085235p:plain

『あなたには渡さない #4』の解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)&EPG情報(出典)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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dramalog.hatenablog.com 

 

 

あなたには渡さない #4[字]

通子(木村佳乃)が女将を務める料亭に、スパイ疑惑で店を辞めた八重(荻野目慶子)が飛び込んでくる!その手は血まみれになっており…!?これでもかと修羅場が続く!!

詳細情報
◇番組内容
元夫・旬平(萩原聖人)への未練を断ち切り、料亭『花ずみ』の女将として邁進する通子(木村佳乃)。そんな通子の手腕によって1000食分の弁当を引き受けることになり、夫を奪った多衣(水野美紀)にも手伝ってもらうことに。そんな中、スパイ疑惑で『花ずみ』を辞めた八重(荻野目慶子)が店に飛び込んでくる!しかもその手は血まみれで…!?さらに、通子に思いを寄せる幼なじみの笠井(田中哲司)もついに行動に出るが…!?
◇出演者
上島通子…木村佳乃
矢萩多衣…水野美紀
矢場俊介…青柳翔
立石佐知子…宮地雅子
上島一希…山本直寛
上島優美…井本彩花
前田秀治…柴俊夫
堀口八重…荻野目慶子
大角六扇…横内正
笠井芯太郎…田中哲司
上島旬平…萩原聖人
◇原作
連城三紀彦『隠れ菊』(集英社文庫刊)
◇脚本
龍居由佳里
◇演出
Yuki Saito
◇音楽
沢田完

【主題歌】chay feat. Crystal Kay『あなたの知らない私たち』(Warner Music Japan)
【オープニングテーマ】FAKY『Last Petal』(rhythm zone
◇スタッフ
【ゼネラルプロデューサー】黒田徹也(テレビ朝日
【プロデューサー】川島誠史(テレビ朝日)、清水真由美(MMJ)
◇おしらせ
☆番組HP
 https://www.tv-asahi.co.jp/anawata/
☆Twitter
 https://twitter.com/anawata_ex
☆Instagram
 https://www.instagram.com/anawata_ex/

 


(矢萩多衣)わたくし
ご主人をいただきにまいりました。

〈新生「花ずみ」の女将として
生きる事を決意した通子は

数々の困難に立ち向かっていく〉

(堀口八重)前田と別れます。

〈先代の愛人 鶴代の策略から
通子を救ったのは…〉

愛人の風上にも置けやしない。

〈意外にも
多衣のアドバイスだった〉

あの鶴代って人の所に
謝りに行くといいわ。

(立石通子)
改めて結婚してもらう事にしたの。

多衣さんと結婚して。

(上島旬平)俺は 多衣との事で
まだ お前に隠してる事がある。

2つも。

だけど言いたくない。

お前がそういう気持ちなら
なんの意味もない。

〈そして 旬平への未練を
断ち切るために

通子は 最後に抱かれるのだった〉

〈半月前 元夫が
愛人だった女と再婚した〉

お塩ください。
はい。

〈いつか 私の元に
戻ってくるのではないか

という未練を

私は すっぱりと断ち切り

夫を あの女に渡してやった〉

それでも お父さんが

あなたたちの父親である事に
変わりはないから。

お父さんも 一希と優美の事
大切に思ってるから。

(立石一希)
いや ちょっと待ってよ!

だって 偽装離婚って…。

誰? 再婚って。
…っていうか 前から?

前からなの? 親父 その相手と。

(立石優美)別にいいじゃん
前でも あとでも。

(一希)いや だってさ…。

お母さん的に
けりがついたって事でしょ?

うん…。

だったら それでいいじゃん。

じゃあ 宿題があるから。

うん。

私なら 大丈夫だから。

ああ… うん。

♬~

大変お待たせ致しました。

〈かつての舅の愛人で

水商売の大先輩である
鶴代ママの助けもあり

客足は伸びていたが

月々の借金返済を考えると

まだまだ厳しい経営状態が
続いていた〉

(電話)

はい 花ずみでございます。

「ご無沙汰しています。 八重です」

八重さん!?
あなた どうしてるの?

女将さん 今から

品川ユニオンホテルの
ロイヤルスイートに

夜食を1人分 届けてください。

大阪の野沢製作電機の野沢社長が
うち…

勝浪に注文の電話してみえたのを
私が取って…。

私 すぐに
女将さんの顔が浮かんだんです!

それで 野沢社長には

勝浪は 1人分の出前は
できませんって お断りしました。

だから 女将さん
すぐに花ずみの料理を…!

八重さん あなた 勝浪にいるの?
前田さんの所に?

(大角六扇の声)
八重は前田とデキとる。

この店 辞めて

前田と別れます。

前田さんとは
別れたんじゃなかったの?

(前田秀治)皿を用意しろ!
はい!

(八重)そのつもりでした。
いえ 今だって…。

だから こうして
女将さんに電話したんです。

野沢社長の所
あれだけ大きな会社です。

きっと 花ずみのためになります。
せめてものお詫びです!

「とにかく急いで。 それじゃあ…」

(電話が切れる音)

板長! 至急 お弁当を一人前
とびきり豪勢なのを作って。

あっ…
やっぱり 豪勢じゃなくていいわ。

ほら この前 出して
評判が良かった

あの 焼き鯖のばらずし
あれにして。

あれなら
恩着せがましくなくていいわ。

はい。

店の料理 頼む。
(矢場俊介)はい わかりました。

ちょっとしたおかずと一緒に
これに詰めて。

届け先は?
品川ユニオンホテル。

野沢製作電機の社長さんが
泊まってらっしゃるの。

野沢社長?
知ってるの?

ああ…。
昔の花ずみのお得意さんだ。

でも どうして 野沢さんが?

八重さんが 勝浪に来た注文を
うちに譲ってくれたの。

えっ…
八重さん 勝浪にいるんですか?

あの女 また なんか
魂胆があるんじゃないのか?

私は 八重さんを信じます。

♬~

でも 野沢社長は うちのものは
受け取らないかもしれない。

どうして?

おふくろが 生前 大喧嘩して

怒った社長が 二度と
うちの料理は口にしないって

縁を切られたんです。

そうなの!?

でも…
それは お義母さんとの話でしょ。

私には関係ありません。

私は 八重さんに… そのお弁当に
花ずみの命運をかけます。

だから 早く作ってください。

♬~

(チャイム)

(ドアの開く音)

先ほど ロビーから
お電話させていただいた

花ずみの女将でございます。

(野沢福造)せっかくだが
私は 花ずみの料理は食べない。

持って帰れ。
あっ… お待ちください!

わたくしども花ずみは
昔の花ずみとは違います。

姑を継ぐ気はございませんから。

あんた あの家の嫁なのか?
あの旬平の?

かつては…。

でも 今は離婚して
上島とは無関係でございます。

腕はいいので
板長として雇ってはいますけど。

あんた もしかして
先代の女将は嫌いか?

はい。 大嫌いです。

(笑い声)

こりゃいい。 そうか 大嫌いか。

あんた なかなか面白い。

ゆっくり話そう。 中へ入れ。

あっ…。

一応
わたくしも女でございますから

お部屋に入らせていただくのは
このお弁当だけという事で

許してください。

あんた 本当に面白いな。

前の女将より ずっといい。

ありがとう存じます。

このお弁当も
気に入っていただけると思います。

(ため息)

(秒針の音)

(戸の開閉音)

あっ… ただいま。

遅かったな。

器を返したいから

食べ終わるまで
ロビーで待ってくれって言われて。

食べてくれたのか?

野沢社長 完食!
とっても美味しかったって。

そうか。

でね 早速 注文をいただけたの。

来週の日曜日に
熱海まで このお弁当 1000人分!

はっ!?

なんかね 会社の
大きな集まりがあるんですって。

それで お昼に…。
いや…。

無理だ!
うちの人手で1000食なんて…。

営業中から準備すれば 大丈夫よ。

営業中から?

店 休んだって
間に合うかどうか わからない。

だって
大事な予約が入ってるもの。

だから
優美にも手伝ってもらいます。

優美一人 増えたから
どうなるもんじゃない。

多衣さんがいるじゃない。

多衣さんにも
手伝ってもらいます。

債権者としての多衣さんには
頼みづらいけど

あなたの奥さんとしてなら
気軽に頼めるわ。

店の一大事だからって。

彼女が引き受けるかどうか…。

フフッ…。
引き受けるわよ 絶対 大喜びで。

そして
自分の立場をよくわきまえて

精いっぱい腰を低くして
みんなと うまくやる。

そういう人よ。 忘れたの?

やだ! やっと結婚して
一緒に暮らし始めたのに

今度は 多衣さんの事
忘れ始めたんじゃないでしょうね。

(笠井芯太郎)ハハッ…。
確かに 1000人分は驚くよな。

でも みっちゃんらしい。

あっ 笠井さんも あきれてる?

(笠井)いや 感心してるんだよ。

あと また勇気をもらった。

勇気?
ああ。

実はさ
まだ誰にも言ってないんだけど

ちょっと… いや だいぶ大きい
仕事の話があるんだ。

もしかしたら

僕の身の丈には合ってないのかも
しれないくらいの。

でも 挑戦したい!
うまくいけば うちの会社は

ひと回りもふた回りも大きくなる。
もちろん リスクはある。

失敗すれば
会社を潰す事になるかもしれない。

でも 今しかない
大きなチャンスなんだ。

このチャンスを逃したら
きっと後悔すると思う。

だから 僕も みっちゃんみたいに
賭けに出る事にした。

そう決心できたのは

みっちゃんの頑張りを
見てきたからだ。

そうなんだ…。

フフッ…。
もしかして こんな私でも

なんかの役に立ってるって事?

ああ。 大いに役に立ってるよ。
感謝してる。

いやあ なんか嬉しい!
フフフフ…。

♬~

ん?
あっ…。

でも お嬢さんも
手伝ってくれるなんて いいね。

うん。

多衣さん…

旬平のね 新しい奥さんにも
手伝ってもらう事にしたの。

えっ!?

いや… お披露目させてあげる
いい機会かと思ってね。

フフッ…。

♬~

〈そして その日がやって来た〉

こちらは 板長の奥様で
上島多衣さん。

今日一日 お手伝いを
していただく事になりました。

多衣です。
どうぞよろしくお願いします。

大変な一日になると思うけど
花ずみの命運がかかっています。

力を合わせて
よろしくお願い致します。

(3人)はい。

優美…。

娘の優美です。

はじめまして。 優美です。

はじめまして。 多衣です。
よろしく。

調味料の続き お願い。
(優美)うん。

多衣さんには 基本
洗い物をお願いしようと思います。

洗い場は 調理場の奥にあります。

〈この時
この場を支配しているのは

完全に私だった〉

どうぞ 奥のほうへ。
ありがとうございます。

(優美)いらっしゃいませ。

(優美)お待たせしました。

♬~

(立石佐知子)はい よろしくね。
はい。

♬~

大丈夫ですか?
あっ 大丈夫です。

造り酒屋なんで
力仕事には慣れてますから。

じゃあ 気をつけてください。

なんかあったら
すぐ言ってください。

ありがとうございます。

♬~

意外ね。
もっと出しゃばる人かと思った。

〈そうなのだ〉

〈この人は こうやって
人の心に入り込む〉

〈こうやって 旬平の心にも…〉

〈私は この多衣という女が
夫を盗んでいった現場を

改めて見せられている気がした〉

(戸にぶつかる音)

八重さん!?

八重さん? 八重さん 八重さん!

どうした?
八重さん…。

(八重)女将さん…。
ちょっと… あら? 血!?

八重さん ちょっと… どこ?
どこ怪我してるの?

ち… 違うんです…。

これは 秀さんの…。

えっ… 前田さんの!?

私が… 包丁で刺しちゃった…。

ええっ!?

(八重)
警察に行くつもりだったのに…。

2階 行きましょう。
立てる? 八重さん。

大丈夫か?

お店 お願い。
お義姉さん おしぼりをお願い。

(佐知子)はい。
店の料理 頼む。

(矢場)はい。
つかまって。 すいません。

(八重)あの人…

勝浪の客が減って
イライラしてて…。

私の事も

花ずみのスパイじゃないかとまで
言い始めて…。

私が どんな思いで
そばにいるのか

知ろうともしないで…。

お店の若い仲居とも
ずっと続いてるんです。

さっきも
その事で痴話喧嘩になって…。

私 あんまり腹が立ったんで

この間の野沢社長のお弁当の事
言ってやったんです。

そしたら… ものすごい勢いで…。

(前田)出ていけ!

(八重の声)それが まるで

俺の体から出てけって
言ってるみたいで…。

そのまま出ていくつもりでした。

でも…

研いだばかりの包丁が
置いてあるのが目に入って…。

何やってるんだ? お前…。

やめろーっ!
(刺す音)

♬~

へその緒…。

へその緒?

男って いくつになっても
子供みたいなもんだから…。

特に あの人は
いつまでもガキ大将みたいで…。

私より ずっと年上なのに

なんか へその緒で
繋がってるみたいな気がしてた。

私が産んだ子だから
私だけのものって…。

その へその緒を切らなきゃ
秀さんから離れられない…。

別れるためには
切らなきゃって…。

ああ…!
秀さん 死んじゃったかしら!?

八重さん 八重さん 落ち着いて!
八重さん 落ち着いて! ねっ?

八重さん
私と一緒に 警察 行きましょう。

そうすれば
前田さんの事もわかる。 ねっ?

八重さん 私も一緒に行きますから
自首しましょう。

(足音)

警察が来た。
お前も逮捕するって!

えっ? 私を逮捕する!?

警察が来た。
お前も逮捕するって!

えっ? 私を逮捕する!?

(松村刑事)
いえ 逮捕ではありません。

刺された男が
この店の女将も共謀していて

堀口八重は
ここに逃げ込んでいるはずだと

言ったものですから。

じゃあ
前田さんは無事なんですか?

重傷で 現在 手術中です。

(松村)まあ とりあえず 2人とも
署のほうへ。

おい。
(警察官)はい。

さあ 立ってください。
ちょ… ちょっと待ってください!

ちょっと待ってください…!
やめろ!

死にたいほど つらいのは
この人のほうなんです!

八重さんは 私に

自首に一緒に付き添ってくれと
言いに ここに来たんです!

ねっ? 八重さん そうよね?

(パトカーのサイレン)

〈事細かに事情を聞かれた通子が
ようやく帰宅を許されたのは

午前2時近くだった〉

(ため息)

笠井さん…?

笠井さん… どうして?

例の弁当の事が気になって
店に電話したんだ。

それで 佐知子さんから聞いた。

それで わざわざ?

(笠井)どうぞ。 店まで送るよ。

なんだったら 弁当も手伝う。

ありがとう。

でも 手伝いまでは
させられません。

これは 花ずみの仕事だから。

ハハッ…。
そう言うと思った。

ほら 早く乗って。

うん。

(戸の開く音)

ただ今 戻りました。

お母さん 大丈夫?
大丈夫よ。

上で休んでていいよ。

そうしてください。
こっちなら 大丈夫なんで。

本当に大丈夫よ。

あといくつ?

200ってとこかな。

前田さん 一命は取り留めたって。

そっか…。

通子さん これ お願いできます?

私 包装のほう 手伝いますから。

いや… そんな
血のにおいの染み付いた手で

シャリは触らせられない。

そんな ちょっとばかりの
血のにおいにも負けるような

つまらない味なんですか?

だったら
なおさら 手伝いがいがないわね。

そんなに怒るなよ…。

〈それは
妻に甘える夫の姿だった〉

〈私には
20年かけても この男から

こんな夫の目を引き出す事は
できなかった〉

〈みんなの頑張りで

お弁当作りは
なんとか時間までに間に合った〉

〈これを届けるのは
女将である私の仕事〉

(ウィンカーの音)

笠井さん?
代わって。 僕が運転していく。

えっ?

僕が この弁当の客なら

寝不足じゃない
元気な女将の笑顔で

届けてほしいけどな。

フフッ…。

ずるい…。

うん?

♬~

寝てていいよ。

♬~

(野沢)いやあ
今日の弁当も美味しかった。

みんな喜んでたよ。
ありがとうございます。

今後とも
どうぞ よろしくお願い致します。

みんな 今度
店に行くと言っていたから

その時は よろしく頼む。
ぜひ!

美味しいお酒もご用意して
お待ちしております。

♬~

うん。

お疲れさま。 よく頑張ったね。

うん。 ありがとう。

ああ~ きれいな海!

こんな長いドライブ
久しぶり!

僕もだな。

最近は 旅っていえば
出張ばかりだし。

ねえ そういえば
昔 笠井さんとドライブした。

私が高2の時。

鎌倉の海。
そう!

私が 好きな子に告白して
ふられて…。

そしたら
気分転換させてやるって。

そっか~。 私 昔から 笠井さんに
助けてもらってばっかりなのね。

それは違うな。

助けたわけじゃない。

あの時も今も 僕が みっちゃんと
一緒にいたかっただけだ。

やだ… もしかして口説いてる?

ああ。 そのために来た。

♬~

東京に戻らず
どっかで泊まらないか?

…浮気?
浮気じゃない。

僕は本気で みっちゃんを
自分のものにしたいと思ってる。

ひと晩だけでもいいから。

でも 浮気は浮気じゃない。

だって 笠井さんには
奥様がいるんだもの。

妻とは別れた。
えっ!?

妻とは別れた。
えっ!? いつ?

だって
お子さんも まだ小さくて…。

せ… 先月。

子供は 彼女が引き取った。

えっ… なんで?

あっ… ごめんなさい。

いや
聞いていい事じゃなかったわね。

たったひと晩の浮気がバレた。

えっ?

寝た相手
どんな女だったかわかる?

…どんな人?

みっちゃんだよ。

えっ 私!?

夢で抱いた。

ひと晩だけの浮気をした時

女を抱きながら 夢でも見るように
みっちゃんばかりが見えてた。

みっちゃんとは
全然似てない女だったのに…。

そういうのを仕事にしてる人?

まあ そんなもんだ。

でも たった一度なんでしょ?

それが いきなり離婚?

妻には それまでにも

目には見えない
積もり積もったものが

あったのかもしれない。

僕は僕で 女を抱きながら
みっちゃんを感じてた事が

妻に後ろめたくもあった。

幸せそうに見えても

夫婦なんて
何が起こるかわからない。

一度だけの浮気って
いくらかかったの?

あっ ごめんなさい。

これも
聞いていい事じゃなかったわね。

わかってるなら聞くなよ。

でもね
なんか フッて思っちゃったの。

私は ひと晩だけだったら
いくらなのかなあ なんて。

おいおい やめろよ。

人に値段をつけるなんて
みっちゃんらしくない。

商売に
毒されてきたんじゃないか?

うん… そうなのかもしれない。

でもね
今は商売の数字が楽しいの。

主婦の仕事って いくら頑張っても
それを数字にできないから

ちゃんと
評価してもらえないじゃない?

それを思うと 商売って楽しいし
やりがいもある。

みっちゃんは強いな。

強くならざるを得ないんです
生きていくためには。

そうだな。

じゃあ まあ さっきの話

自分を売りたくなったら
いつでも電話くれていいからな。

フフフフ… でも 私は高いわよ。

浮気相手は現実だけど
私は 笠井さんの夢なんでしょ?

夢は はした金では買えません。

そっか。 じゃあ ますます
仕事 頑張んないとな。

♬~

(波の音)

〈堀口八重に逮捕状が出た翌日

彼女と前田秀治が働いていた
勝浪の大瀬社長が

大阪から通子を訪ねてきた〉

〈店の者が大変迷惑をかけたと
詫びたのは当然であったが

勝浪を
関西方面で広く展開している

やり手の大瀬には
別の目的もあった〉

(大瀬健策)実は 今日は
お詫びだけやのうて

お願い事もあるんですわ。

花ずみさんの噂は
よう聞いております。

女将良し 料理良し。

客は正直や。

そりゃ うちに来てた人も
こちらに足を運ぶようになる。

どうですやろ
女将さんと板長さん お二人で

うちの銀座の店に
来てもらえんやろか?

えっ?

つまり 引き抜きですわ。
ハハッ…。

店の名前も 花ずみで結構です。

それって もしかして
世間が あの事件を忘れるまで

花ずみを利用しよう
という事でしょうか?

いやいや そんなつもりで
言うてるわけやない。

あくまでも
おたくの力を見込んでの事や。

それなら伺います。

大瀬さん
今 勝浪銀座店を売るなら

いくらで お売りになりますか?

〈また フライングと
言われるかもしれない〉

〈でも 私には勝算があった〉

人の不幸につけ込んで
買い叩こういうわけでっか。

フフフッ…。

大瀬さんのほうこそ

本当は もう あの店には
見切りをつけていらして

ほとぼりが冷めたら

もっと高い値で
花ずみに売りつけようと

お考えなんじゃないんですか?

あんた なかなかの女やな。

さすが あの女将の後継ぎや。

いいえ。
私は 後を継いでなんかいません。

ここは 私の花ずみですから。

勝浪の銀座店を買う!?

ええ。 5000万円で話をつけました。

5000万って
どこに そんな金があるんだ?

大角六扇先生から いただきます。

なんで あの人が?

実はね
私 前からモデルを頼まれてたの。

(六扇)金は欲しいだけやる!

財産全部と引き換えに

あんたの体の全てを
見せてほしいと言ってるだけだ。

私の体には
それだけの価値があると

おっしゃってくださいました。

それって 体を売るって事か?

やだ~ 私が
そんな事するわけないでしょ?

ああ…。

私は 私のやり方で
この花ずみを大きくしてみせます。

私ね 女としては
多衣さんに負けたけど

商売人としては
絶対に負けませんから。

何?

いや…。

今 お前の顔が おふくろに見えた。

♬~

わかりました。

この花ずみは あなたのものだ。

どうぞ
思うとおりにしてください。

ええ そうします。

〈しかし 翌日 予期せぬ出来事が
通子を襲った〉

(キャスター)「訃報をお伝えします」

日本画家の大角六扇さんが
心不全のため亡くなりました」

「78歳でした」

「関係者によりますと

大角さんは 今日 午前0時過ぎ

自宅で胸の痛みを訴え

その数時間後

搬送先の病院で
亡くなったという事です」

〈翌日 私の元に
1通の手紙が届いた〉

〈亡くなった六扇さんからの
手紙だった〉

〈そこには 私を描く事を
どうしても諦めきれない

という思いがつづられていた〉

〈そして なぜか 薪能の招待券が
同封されていた〉

(六扇の声)「ご家族か

あなたの信頼する人の
立ち会いのもと

その人の分まで
宿を予約しておくんで

一夜の遊山のつもりで出掛けて

私の言葉に もう一度
耳を貸してくれないだろうか」

〈通子は 六扇の死を悼んだ〉

〈そして 同時に
野望が砂となって

指の間から こぼれ落ちていくのを
感じていた〉

〈諦めない。 私は走り続ける〉

(携帯電話の着信音)

はい。

もしもし 多衣さん? 私です。

いただきものの薪能のチケットが
あるんですけど

よかったら
ご一緒にいかがですか?

あら 素敵。

でも 私でいいんですか?

実は 商売の事で
ご相談したい事もあって。

〈多衣さんなら きっと
5000万円をつくってくれる〉

〈そんな確信があった〉

〈私たちは どこかで

わかり合えている気が
していたから〉

〈旬平の忘れ物だろうか?〉

〈旅行会社の封筒だった〉

〈ついこの前
婚姻届を出したばかりの2人だ〉

〈新婚旅行にでも
行くのだろうか〉

〈どこに? と
軽い好奇心が湧いた〉

〈パスポートの申請書
そして 戸籍謄本もあった〉

♬~

9月25日って…。

半年前!?

旬平さんとの結婚は
お金に関係なく

いつか
自分の手でつかみ取ります。

〈そう言って 私が渡した婚姻届を
拒否したにもかかわらず

そのわずか2日後

あの女は 正式に
妻の座を勝ち取っていたのだ〉

んっ!

(荒い息遣い)

〈私は だまされていた!〉

〈あの時 旬平は
私や子供たちを

借金から守るために
離婚すると言い

私は それを信じた〉

離婚は あくまでも
借金のための偽装ですから

本当に別れるわけではありません。

〈あの女は 私を笑っていたのだ〉

〈あくまで 旬平を巡る女の戦いは
続いているふりをしながら

まだ 妻のつもりでいる私を
心の中で笑っていた〉

私 なんだか さっき
あの旅館で

女2人が憎み合いながらも

裸で抱き合ったような
不思議な気持ちがして…。

〈それなのに 旬平よりも

あの女を信じ始めていた
馬鹿な私…〉

〈まただ…〉

〈また 私だけが のけ者…〉

(叫び声)

♬~

(荒い息遣い)

♬~

(通子の声)最後に もう一度だけ

私を抱いて。

〈あの夜
雨音と旬平の最後の手で

この体のあちこちに残っていた
未練を

拭い去ったつもりだった〉

(帯を締める音)

〈最後の一夜と引き換えに…〉

〈まだ気持ちの上では
夫と信じていた男を

愛人に渡した〉

〈でも これは負けじゃない〉

〈むしろ 2人を結婚させるという
負け戦をする事で

私は 真に勝ったのだと
思っていた〉

〈その私のプライドを

9月25日という文字が
粉々に打ち砕き…〉

〈嫉妬と憎悪にゆがんだ
醜い顔をさらけ出させた〉

〈私自身が
一番見たくなかった顔を〉

〈許せない… 絶対に許さない!〉

♬~

〈私は 偽りの面をつけ
この女との旅に出た〉

お待たせしてしまって
ごめんなさい。

私も 今 来たところですから。

それより 今日は
本当にありがとうございます。

とんでもない。

せっかくの女2人旅なんですから
堅苦しいのは やめましょう。

あっ これ チケット。

ありがとう。

さあ 行きましょう。

♬~

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薪能なんて もう 何十年ぶり。

通子さんは?

私は初めてなの。
だから とても楽しみ。

そう…。 私 初めて見たの
いつだったかしら?

〈私が この面を
般若の面につけ換えるのは

もう少し先〉

〈今夜 この姑息な

人を馬鹿にしきった泥棒猫を

どうやって懲らしめてやろうか〉

♬~

〈私は
今夜 鬼になると〉

…どうかしてる。
脱ぎなさい!

〈私を裏切った…
逃してたまるか〉

お願いします。 あなたの
奥さんにしてください。

(笠井)どうやら僕も あなたに
引かれてしまったらしい。

〈どんな罰を下してやろうか!〉