ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

相棒 season 17 第7話 山中崇、関幸治、松田賢二、水谷豊、反町隆史… ドラマのキャストなど…

『相棒 season 17 #7』のテキストマイニング結果(キーワード出現数BEST10&ワードクラウド

  1. 鮫島
  2. カメ
  3. 谷川
  4. 杉原
  5. 短歌
  6. ホームレス
  7. 失踪
  8. 年前
  9. ウサギ
  10. お前

f:id:dramalog:20181128215601p:plain

『相棒 season 17 #7』の解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)&EPG情報(出典)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

☆無料で民放各局の動画視聴ができるTVerティーバー)!まずはココから!
民放公式テレビポータル「TVer(ティーバー)」

※その他、無料お試し期間のあるVODサービス各社との比較について、詳しくは以下の記事をご覧ください。

dramalog.hatenablog.com 

 

 

相棒 season 17 #7[解][字]

“亀”が導いたのは、国家を揺るがすホームレス襲撃事件!?
短歌に隠された暗号…特命係が巨悪の陰謀を暴く!!

詳細情報
◇番組内容
第7話『うさぎとかめ』
右京(水谷豊)は、出勤ラッシュの雑踏を歩くリクガメと遭遇。後をついていくと、公園のテントで血を流して意識を失ったホームレス男性(山中崇)を発見。亘(反町隆史)と共に捜査をすると、男性は失踪していた鮫島という国土交通省の官僚であることをつかむ。国土交通省に問い合わせるも、なぜか誰もが冷淡に応じるばかり。さらに、意識を取り戻した鮫島は記憶を失っていて…!?
◇出演者
水谷豊、反町隆史
鈴木杏樹、川原和久、山中崇史、山西惇、浅利陽介、田中隆三、榎木孝明
【ゲスト】山中崇、関幸治、松田賢二
◇スタッフ
【脚本】森下直
【監督】橋本一
◇音楽
池頼広
◇おしらせ
最新情報はツイッターでも!
ツイッターhttps://twitter.com/AibouNow
【番組HP】http://www.tv-asahi.co.jp/aibou/

 


♬~

(杉下右京の声)
あまりにシュールな出会いでした。

やり過ごすには惜しいと
感じたもので。

(冠城 亘の声)それで
あとをついていったわけですか。

(杉下の声)ええ。

彼は…
まあ 彼女かもしれませんが

歩き続けました。

僕は直感しました。

もしかして ねぐらに
向かっているのかもしれないと。

♬~

失礼しまーす。

♬~

幸い 命は取り留めましたが
意識不明の重体で

今も危険な状況が続いています。

右京さん それは?

ライトですよ。

ライトは見ればわかります。

問題は なんでライトが
特命係に必要なのかって事です。

紫外線ライトです。

カメの飼育には紫外線が…
おお…。

必要不可欠なんだそうですよ。

右京さん
論点ずらそうとしてませんか?

えーと 「室温は 33度前後の
暖かなホットスポットから

26度までの涼しい場所を作る事」。

はい 温度計。

えー 湿度はですね。 えーと…。

はっきり言わせてもらいます。

なんで 被害者のカメが
特命係にいるんですか!

おおっ! お前 存在感ありすぎ。

彼を保護するようにとの
中園参事官からの命令です。

よし よし よし。 ライトよし!
はい!

一応 最低必要限度の環境は
整いました。

ホームレス襲撃事件の
捜査ですか?

どうせ 悪ガキの
オヤジ狩りの類いですよ。

そうかもしれませんが

このような立派なカメと
路上生活を共にするホームレスとは

一体 どんな人物なのか
興味がありましてね。

物好きですねえ。

それに 重傷を負わせた犯人も
見つけなければなりませんし。

でも 被害者の指紋に
前科はなかったんでしょ?

身元を示すものも所持しておらず
手掛かりはゼロ。

いいえ。 それがですね

被害者の居住スペースにあった
新聞が

全て
水曜日発行のものだったんですよ。

水曜日ばっかり…。

なんでだろうな?

では 僕は出かけます。
君 カメをよろしく。

えっ? 嫌ですよ もう…。

あっ 君 カメをよろしく。

(青木年男)はっ?

(青木)な… 何? えっ?

えー!? カ… カメ?

♬~

被害者は
アルミ缶集めで稼いだお金から

毎週水曜日 近くの売店
こちらの朝刊を購入してました。

(西田)弊社の 水曜日ですか?

ええ。 水曜日の常設欄。

新聞歌壇が
目当てだったのではないかと

うちの上司が申しまして。

被害者は こちらに短歌を投稿し

毎週水曜日
自分の歌の掲載を探すのが

習慣だったのではないかと。

そのような方に
心当たりはありませんか?

あります。

ここ2年ほど
「詠み人知らず」という筆名で

弊社の歌壇に投稿している
ホームレス歌人がいます。

詠み人知らず氏の歌は
哀愁があって 先生方にも好評で

結構な割合で掲載されています。

そう。
先月も掲載されたばかりです。

これです。

拝見します。

詠み人知らず… 詠み人…。

あっ…。

「哀れむな
我は孤独に なかりけり

空が我が家 歌が我が友」

「詠み人知らず(ホームレス)」

三十一文字の短い中にも
短歌には個性が出ます。

昔 「ウサギ」という筆名で
投稿していた常連さんと

同一人物じゃないかと
編集部で話題でして。

2年前
ウサギ氏の投稿が途絶えた頃

詠み人知らず氏の投稿が始まった。

偶然とは思えませんねぇ。

ああ… ここですね。

(門扉のきしむ音)

♬~

ウサギ小屋ですかね?

だから
「ウサギ」っていうペンネーム?

ウサギ小屋なら
扉があるはずですが

この小屋にはありません。

♬~

その動物は 小屋と庭
自由に出入りが許されていた。

しかし 囲いの下には
ブロックが埋めてあります。

つまり 穴を掘る特技があり

飼育者は
地下からの脱走に気をつけていた。

あっ 鳥よけネット。

カラスは時々
カメを襲う事があるそうです。

空からの敵にも
注意を怠ってはなりません。

カメ小屋…。

それに この庭の雑草…。

シロツメクサ

スズメノカタビラ。

エノコログサ

全て
カメの好物とされる野草です。

はあ…。

実に理想的な飼育環境ですよ 君。

お名前等 お聞かせ願えませんか?

意識不明の重体で

ご家族 もしくは ご友人に
お知らせしたいのですが。

わかりました。

(店主)吉祥寺西町5の14。

持ち主は 鮫島博文さん。

購入はと…

10年前。

勤め先は 国土交通省 港湾局。

霞が関の役人…。

国土交通省の港湾局ですか。

ホームレス歌人の投稿は
2年前から始まった。

右京さん。 2年前の
国交省港湾局といえば…。

ええ。 ちょっと大変な事が
起きていた時期ですねぇ。

♬~

鮫島さんが家を買ったの

あのでっかいカメのため
ですかね?

犬猫ならともかく カメって…。

君。
それは爬虫類に対する偏見ですよ。

鮫島さんは
ホームレスになっても なお

手放さないほどの愛情を
持っていたんですよ。

すいません。

(ノック)
(職員)失礼致します。

(杉原裕也)
お待たせしました。 どうぞ。

大臣官房人事課課長の
杉原です。

警視庁特命係の杉下です。
冠城です。

これが お問い合わせの鮫島博文。

2年前まで
本省港湾局開発課にいましたが…。

ある日 突然 失踪した。

間違いありません。 被害者です。

そうなんですね。 鮫島が…。

鮫島さんとは
親しかったんですか?

鮫島とは同期入省です。

ですが 官僚の世界で
親しいかどうかは

微妙なところですね。

なるほど。
官僚にとっての同期は

熾烈な次官レースを繰り広げる
ライバルですからねぇ。

ウサギとカメ…。
はっ?

鮫島さんは入省当時

次官コースの ど真ん中
総合政策局にいらっしゃいました。

それが 10年前 港湾局に異動。

新聞歌壇に 「ウサギ」って筆名で
投稿したのは

ある種の自虐だったんですね。

一歩先を行く同期たちを見送る
しがないカメとして。

えっ? なんの話を…?

あっ これは失礼。

杉原さん。

鮫島さんの失踪の原因について
何か心当たりはありませんか?

あるいは 失踪から2年も経って
襲撃された理由について。

ありません。

もうよければ 会議があるので。

おや 大丈夫ですか?

その 小指の絆創膏。

ああ 大丈夫です。
ただの深爪です。

ああ そうだ…。

総合政策局の総務課長で
谷川という男がいます。

彼も鮫島と同期入省です。

谷川なら
何か知ってるかもしれません。

そうですか。 お忙しいところ
ありがとうございました。

(職員)谷川は
席を外しておりますので。

戻られるまで待ちますよ。
僕たち 暇なんで。

と言われましても…。
(谷川栄一)ちょっと失礼。

あっ これはうっかり。

ぶしつけながら
谷川さんでいらっしゃいますね?

あなた方は?

警察です。

元港湾局の鮫島博文さんが
襲われた事件の捜査中でして

ちょっと お時間 頂けませんか?

鮫島の容体は?

命は取り留めましたが
意識不明の重体です。

谷川課長も 鮫島さんと
同期入省だそうですね?

ええ。

(携帯電話の振動音)
失礼。

(携帯電話の振動音)

杉下です。

そうですか。

被害者が…
鮫島さんが意識を取り戻した。

それは何よりです。
ご丁寧に どうも。

鮫島に よろしく伝えてください。
これから会議なので。

ああ… あとひとつだけ。

その 人さし指の絆創膏は?

♬~

本省に残ってる
数少ない同期入省の2人なのに

かつての同期のお見舞いには
行く気はなさそうですね。

ですねぇ。

カメは我々が保護しています。

ご安心ください。

早速ですが 鮫島さん

襲われた時の状況を
話してもらえませんか?

(鮫島博文)
すみません。 わからないんです。

どんな些細な事でも
いいのですが。

思い出せないんです。
何もかも…。

焦らなくても結構です。

お医者さんから聞いてます。

心因性の記憶喪失だとか。

記憶の回復には もう少々
時間がかかると思います。

ええ。 しかし
命が助かって 何よりです。

僕は…
殺されかけたのかもしれません。

記憶はないけど…

恐怖が残ってます。

殺されかけた…。

他には?

♬~

哀れむな…。

我は… 孤独に… なかりけり…。

空が我が家 歌が我が友。

あなたが詠まれた短歌です。

短歌?

先月の『毎朝新聞』
新聞歌壇に掲載されてました。

(月本幸子)大きなカメ。

これって
噛み付いたりしないんですか?

噛み付くのは
ワニガメカミツキガメ

リクガメは基本的に
人に噛み付かないみたいです。

ですよね?
ええ。

でも 縄張り争いとか
餌と間違えてとか。

女将さん 意外と心配性ですね。

ご心配には及びませんよ。 フフッ。

右京さん

杉原課長と谷川課長の
あのちっちゃい絆創膏

気になったりしてます?

しかし 噛み傷だとは思えません。

大きなカメは あごの力が強力で

ニンジン1本 キャベツ丸ごと
噛み砕いてしまいますからね。

もし 噛み付かれたら
絆創膏くらいじゃ済みませんよ。

はあ~ 残念。

おっ。 女将さん もう一杯。

はい かしこまりました。

君も 鮫島さんと同期入省の
あの2人が気になるようですねぇ。

ええ。 聞けば 次官候補最有力の
お二人ですからね。

東京湾大規模修繕プロジェクト
入札談合疑惑の亡霊と

無関係だとは思えません。

疑惑の発覚は
ちょうど2年前でした。

時期も ぴったり重なります。

失踪した職員は 鮫島さん。
ええ。

なぜ 鮫島さんは自殺じゃなく
失踪を選んだんでしょう?

とはいえ 政権は延命しました。

談合疑惑は 人々の話題から消え
もはや過去の話です。

そのキーパーソンを今になって
誰が なぜ 殺そうとしたのか。

(向井ハル)
あっ… あの すいません。

お忙しいところ
申し訳ございません。

ちょっと… えっと…。

おはようございます。
(角田六郎)おお… フフ。

おはようございます。
おお おはよう。

角田課長 暇か?

お前らほどじゃねえよ。

いや しかし すごいね この甲羅。

まるで戦車だな。

この甲羅は 骨甲板という
骨が変化してできた板に

ケラチン質の甲板が張り付いて
できているんですよ。

ケラチン質?
ええ。

僕たちのこれ… 爪の成分です。

おお。 へえ~。

あっ そうだ。 あの…
あんたが第一発見者になった

例のホームレス襲撃事件な。
ええ。

所轄に
ホシが自首してきたらしいぞ。

いや もうね…
なんか むしゃくしゃしてて

発散したかったわけよね。

なめてんな? おい!
おい! この野郎!

で 脅すだけでよかったのに…。

危ねっ! 反撃しやがって。

なめてんだろ おい!
おい なめてんだろ!

(頭を打つ音)
ああーっ!

お前…。 俺だからな!
お前 ちゃんと覚えろよ!

やべえ!
うわっ これ死んだなって。

けど…。

ラッキー 生きてるよ まだ。
…って感じ。

(伊丹憲一)ああ もう~。
なんで こんなとこまで…。

すぐ済みます。
ああ?

君が ホームレスを襲った時

現場に 君と被害者と
他に誰かいませんでしたか?

誰か…? いや…。

はあ? いや いねえよ。
うん いねえよ。

人間とは限りませんが。
人間とは…?

はっ? えっ? ってか ってか

これ 自首だからな これ。
俺の自首!

どうも。

何?

その場にいなかったか…? カメ。

カメ?

ああ~ ああ ああ… いたっけ。

ああ うん。 あっ 忘れてたわ。

(芹沢慶二)どのぐらいのカメ?
どのぐらいのカメ…。

あれだ…
こんな こんなもん…。

えっ? あっ…
こ… こんくらい。

タワシぐらいだな?
はい。

(のどを鳴らす音)

(芹沢)どう見ても
タワシより でかいっすね。

(伊丹)特命係の… 「亀」。

(2人)フフフフ…。

特命係の亀だってよ~。
え? 懐かしいですねえ~。

(伊丹)
おい やめろ お前。 噛まれるぞ。

(芹沢)食べますか? 食べる?
(伊丹)やめとけ…。

うおっ! なんだよ お前。
びっくりさせんなよ~。

触らないでもらえます?

ここは ふれあい動物園じゃ
ないんですから。

いいじゃんかよ
別に ちょっとぐらい。 ねえ?

芹沢。 いつまで遊んでんだよ。

聞き込み行くぞ~。

ああ 忙しい 忙しい。

ほら 行くぞ。
はい。 じゃあな。

(チャイム)

(山口悦子)あの…。

突然 失礼致します。

鷲島建設企画室室長だった

山口正嗣さんの
奥様でいらっしゃいますね?

はい。

(悦子)なんで 主人だけ

死ななきゃ
いけなかったんでしょうか。

会社を守るため。

従業員の雇用を守るため。

この国を守るため。

でも 私は

家族のために
主人にも生きていてほしかった。

お気持ち お察し致します。

我々は今

2年前に発覚した
入札談合疑惑について

調べています。

談合の調整役という白羽の矢が
なぜ ご主人に立ったのか

ご主人から 何か聞いてませんか?

♬~

鷲島建設の相談役に

堂本幸次郎という

国交省のOBの方が
いらっしゃるそうです。

国交省 OB…。

その方が
短歌が ご趣味だそうで。

主人は
よく 歌会に呼ばれていて…。

呼ばれると どんな用事をおいても
出かけておりました。

歌会… ですか。

(堂本幸次郎)
では 皆さんの選と評を頂こうか。

まずは…。 おっ 谷川くん。

はい。

私の特選は この歌稿の
2つ目の首でございます。

(障子の開く音)

呼ばれてませんが
お邪魔します。

なんだね? 君たちは。

警視庁特命係の杉下と申します。

同じく 冠城です。

鷲島建設相談役
堂本幸次郎さんですね?

料亭で歌会とは 風流なご趣味で。

お見受けしたところ 政官財の
幹部の方がお集まりのようです。

次の談合の下打ち合わせ
といったところでしょうかねぇ。

失礼だぞ 君たち。
出ていきたまえ!

「哀れむな
我は孤独に なかりけり

空が我が家 歌が我が友」

誰の歌かね?

ホームレス歌人 詠み人知らず氏。

国交省港湾局開発課職員
鮫島博文さんの歌です。

あっ 鮫島の…。

一昨日 発見されました。

何者かに襲われて 重傷を負い
命は取り留めたものの

記憶喪失中です。

そうか。

あっ せっかくだ。 なあ!
誰か 歌稿を渡してやりたまえ。

(谷川)はい。

あっ その指 どうされました?

えっ?

昨日 お尋ねした時は
お答え頂けませんでした。

(堂本)谷川くん。

包丁で切りました。

さあさあ 座りたまえ。

選を頂戴しよう。

残念ながら 参加はできかねます。

警視庁まで
癒着を疑われかねませんので。

おい! なんなんだ? 君らは。

勝手に来たのは
君たちのほうじゃないか!

まあ…。

癒着か。

趣味の歌会まで
癒着うんぬんと言われるとは

世知辛い世の中になったものだ。

自殺した鷲島建設の山口さんも

失踪した鮫島さんも

以前は この歌会に 足繁く
顔を出されていたそうですね。

今さら 何を

飢えた野良犬のように
掘り出そうとして。 ん?

終わった話だ。

一人が自殺に追い込まれ
一人が失踪に追い込まれた。

決して
終わった話ではありませんよ。

冠城くん おいとましましょう。

はい。

♬~

なんですか? これ。

新聞社から借りてきた
鮫島さんの投稿ハガキです。

この消印を基に
鮫島さんが過去2年間

どこからどこへ
居所を移していたのか

映像で
追跡してもらいたいのですが…。

はあ… 過去の追跡って
なんのために?

鮫島さんを襲った犯人は
失踪中だった鮫島さんの居所を

一体どうやって わかったのか。

あるいは鮫島さんは
自分の居所を

実は ひそかに
誰かに伝えていたのかもしれない。

まあ いずれにしても
このハガキの中に その暗号が

隠されているような気が
しましてねぇ。

暗号…。

命令というなら やりますけど。

命令です。

そういえば 一課の芹沢さんが
カメに噛まれそうになって

腰抜かしてましたよ。
フフッ…。

おやおや あのカメが
人を噛もうとしたのですか?

っていうか
芹沢さんの勘違いですよ。

カメが びっくりして
首を引っ込めただけなのに

噛まれかけたって大騒ぎ。

♬~

それは災難でしたねぇ 君。

ご無沙汰してます 日下部さん。

(日下部彌彦)よく俺の前に
顔を出せるもんだな。

たまには かつての上司に
ごあいさつをと思いまして。

東京湾大規模修繕プロジェクト
入札談合疑惑。

2年前 地検特捜部は
疑惑発覚を受けて動こうとした。

けど その直後に
ゼネコン側のキーパーソンが自殺。

国交省側のキーパーソンも失踪。

その失踪したキーパーソン

鮫島博文さんを見つけた
って言ったら どうします?

♬~

何が知りたい?

今の永田町の風向きです。

特命係は 法務省ほど
風が吹いてこないので。

世間が忘れかけた今になって

なぜ 鮫島さんは
殺されかけたのか。

犯人は 国交省大臣官房人事課の
杉原課長か。

それとも 総合政策局総務課の
谷川課長か。

どちらも鮫島さんと同期入省で

今も次官レースに勝ち残ってる
最有力候補です。

お前さんが 今 言った谷川。

(日下部)総合政策局の谷川栄一は
主流派と太いパイプがある。

一方の杉原。

(日下部)
大臣官房人事課の杉原裕也は

反主流派に
最近 すり寄り始めている。

なるほど。

反主流派にすり寄る
杉原さんが欲しいのは

現総理のアキレス腱。

そうはさせじと
動いたのかもしれんな 谷川は。

谷川さんは 反主流派より早く
鮫島さんの口を塞ぎたい。

鮫島さんの口を封じれば

事務次官は確実。

冠城 これは貸しだぞ。

すぐ返せると思います。

記憶喪失だなんて
嘘じゃないのか? 鮫島。 ん?

お前は俺を…。

俺たちを
追い詰める腹なんじゃないのか?

えっ?

俺は お前が本当に記憶喪失なら
そのままでいてほしいと思ってる。

そのままで…。

頼む。

すみません。

僕は 本当に
何も思い出せないんです。

なるほど。 なぜ 今になって
鮫島さんが襲われたのか

よくわかりました。

右京さんのほうは?
ええ どうやら鮫島さんは

自ら居場所を発信していた事が
わかりました。

あとは物証です。

物証? そんなもん あります?

それを待っているところです。

ああ 来ました。

(益子桑栄)出ましたよ。

やはり 出ましたか。

手こずったよ。 せめて麻酔ぐらい
させてくれりゃいいものを。

麻酔?
一体 何を鑑識に…。

ああ そういう事ね。

さて 仕上げにかかると
しましょうか。

事件の真相がわかりました。

まずは これをどうぞ。

(谷川)これは…。

ホームレス歌人
鮫島博文さんの歌です。

新聞歌壇に この2年間
掲載されたものを全て。

これらの短歌の最初の5音

初句は全て あ行から始まります。

なぜだろう?
僕は考えました。

あ か さ た な
は ま や ら わ。

10文字。 おわかりですね。

これらは1から10までの数字に
置き換える事が可能です。

だから なんだ?

鮫島さんの短歌は
5桁の数字に置き換わる。

その最初は 必ず あ行。

すなわち 1。

鮫島さんの短歌を
全部 数字に置き換えてみました。

これは郵便番号だったんですよ。

つまり犯人は 鮫島さんが発信する
郵便番号によって

居所を把握したのです。

最後の歌をご覧ください。

「哀れむな
我は孤独に なかりけり

空が我が家 歌が我が友」

これを数字に置き換えると

1 0 5 3 1。

そして
鮫島さんが発見された場所は

東京都港区北虎ノ門3丁目。

郵便番号は105-0031。

そして この2年間

短歌から置き換えた
郵便番号の場所で

鮫島さんの姿を
確認する事ができました。

しかしながら 選に入り
掲載されるタイミングは

非常に不確実 かつ不定期です。

なので 新聞歌壇から

鮫島さんの居所を
知る事ができたのは

「詠み人知らず」という筆名の
ホームレス歌人

鮫島さんである事を
あらかじめ知っている人だけです。

鮫島さんは その人物に向けて
歌を詠み続けました。

自分が生きている事
今 どこにいるかを

この2年間 伝え続けたのです。

その人物とは誰か?

谷川さん あなたですね。

あなたは入札談合疑惑が
政局になりかけた時

鮫島さんに自殺を迫る
政権を押し返し

失踪で手打ちとし

鮫島さんの命を守りました。

主流派とパイプがなければ
できることではありません。

私は… 姑息だったと
言わざるを得ません。

ええ。 命を守るためとはいえ

鮫島さんの一生を路上に貶め

それで
よしとしたのですからねぇ。

(のどを鳴らす音)

谷川。

お前が鮫島を殺そうとしたのか?

どうして そう思われるんですか?
杉原さん。

(せき払い)

それは…

鮫島は 現総理のアキレス腱です。

だから 谷川は
鮫島の口を塞ごうとした。

谷川は短歌の暗号で 鮫島の居所を
知っていたんでしょ?

谷川には 動機とチャンスがある。

ところが
短歌には おのずと個性が出ます。

杉原さん
あなたも歌会で幾度となく

鮫島さんの歌を
詠んでいますよね。

えっ?
もし あなたが 鮫島さんの失踪後

谷川さんが水曜日の新聞歌壇を

毎週毎週 気にしている事に
気づいたとしたら。

もし あなたが ホームレス歌人
鮫島さんだと疑い

短歌に隠された郵便番号の暗号に
気づいたら…。

なんで そうなる!

僕は主流派じゃない。

むしろ 現政権にノーと言える
反主流派なんだよ 俺は!

だから
殺しに行ったわけじゃない。

現総理のアキレス腱を
表舞台に立たせたくて

鮫島さんへ 談判に行った。

よう。 元気か? 鮫島。

杉原…。

そんなのは…
全部 想像じゃないか。

(杉原)誰だ?

警視庁捜査一課の伊丹です。
芹沢です。

杉原さん 実は警察に

身代わり出頭してきた
ヤンキーがいましてね。

一体 誰が身代わりを立てたのか。

(芹沢)出入りしていたネットカフェを
片っ端から当たって

通信記録をたどってみたところ

闇サイトで そいつを雇った人間の
IPアドレスにたどり着きました。

(伊丹)そこに 杉下警部から
歌会のお誘いがあったもんでね。

そして その決定的な証拠が
それです。

鮫島さんが襲われた2日後

鮫島さんの資料を
我々に示すあなたの指

その小指の
真新しい絆創膏と腫れが

気になりましてねぇ。

その傷 カメに挟まれたのでは
ありませんか?

帰ってくれ。

ハハハ…。

なんだよ せっかく
見つけてやったのに。 え?

(杉原)お前も ずっと
ご主人様と路上生活か?

可哀想にな。

日の当たる場所に
お前も出たいだろう。 ん?

イッ… イテッ!

触るな!

出ていけ!

証言してくれよ 鮫島。

俺が次官になったら

お前には関連団体の
それ相当のポストを用意するから。

出ていけ!
おい 鮫島! 頼むよ!

(杉原)鮫島!
(鮫島)出ていけ!

鮫島!
(鮫島)ああーっ!

♬~

リクガメの ちょうど頭の後ろにある
甲羅の裏を

鑑識で調べてもらったところ

人間の皮膚片と血液が
採取されました。

フッ… フフフ…。

はあ… クソッ…。

クソッ!

政界の大スキャンダルで
カメ…。

甲羅の裏…。

(伊丹)気持ちはわかるよ。

よりによって カメとはな。
(芹沢)さあ。

新聞歌壇で
鮫島の歌を見つけると

ほっとしました。

生きてる。

なんとか生きてくれていると。

(のどを鳴らす音)

鮫島さん。

あなたは杉原さんが
自分を襲った事を好機ととらえ

利用したのではありませんか?

えっ?

あなたは
記憶喪失を装ってるんですよね?

犯人に殺されかけたと供述し

犯人には殺意があったと
嘘の情報を我々に伝えました。

そして
俺たちは あなたの思惑どおり

2年前の談合疑惑を掘り出した。

さらには
杉原さんが襲撃事件…

いや 実際は
過失傷害事件だったわけだけど

その犯人である事を立証した。

世間では 今 あなたの狙いどおり
大変な騒ぎになっています。

国交省の次官候補が

刑事事件で
逮捕されたのですからねぇ。

そして ここが
一番大事なポイントなのですが

杉原さんは
次官レースから完全に脱落し

谷川さんが次官へと
また一歩 前進しました。

フッ…。

なんで 最初に
病院で意識を取り戻した時

全部
話してくれなかったんですか?

杉原が どうやって
僕の居所を突き止めたのか

わからなかったからです。

谷川が教えたのか
奴が自分で見つけたのか。

いずれにしても
下手な事を言って

今さら命を狙われても
嫌ですから

様子を見たのです。

なるほど。

谷川は 僕の失踪について
何か話しましたか?

この2年間 新聞歌壇で
あなたの短歌を見つけると

ほっとしたと
おっしゃっていました。

生きてる。
なんとか生きてくれていると。

甘いな。

そんなので次官に
あいつ なれるのかな。

鮫島さんと谷川さんの間には
友情があったんですね。

疑惑が表沙汰になった時

自殺するしかないと
覚悟を固めてたのに

あいつは 谷川は…。

あんな政治家たちのために
死ぬ事はない!

失踪しろ 鮫島。
あとは俺がなんとかする!

谷川…。

(嗚咽)

今回の事件を僕が利用したのは

政権の意向を押し返す
腹の据わった官僚を

本省のトップに
据えたいと思ったからです。

官僚組織には
ウサギとカメがいればいい。

泥に潜って
上ばかり見ているヒラメ官僚は

不要です。

(のどを鳴らす音)

(鮫島)苦労かけたな。
(のどを鳴らす音)

ごめんよ。

元気でな。

(のどを鳴らす音)

どこ 行くんですか?

お二人のおかげで
やっと今 記憶が戻りました。

検察庁に出頭して

入札談合についての私の役割を…。

洗いざらい話します。

なるほど。 政権には
致命的なタイミングですねぇ。

♬~

結局 全て
カメの思惑どおりになりましたね。

駆け比べの最後はカメが勝つと

相場が決まっているようですねぇ。

♬~

(ため息)

心配… いりませんよ。

彼 もしくは彼女にとって

ここより
動物園のほうが幸せです。

わかってますよ。
あっ そうだ。

君たち 知ってましたか?
カメのオスか メスかは

卵を産みつけた場所の温度で
決まるそうでしてね…。

カメは もういいです。

はいはい。
あ そうですか。

(青木)単なる心臓麻痺ではなく
呪い殺されたんじゃないかって。

(川村里美)消えろ!
まさか。

(里美)ずっと研究室にいました。
自らアリバイを主張した。

彼女は なぜ
ほほ笑んだのでしょう?

警察が話を聞きに来ている
あの状況で。