ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

あなたには渡さない 第2話 萩原聖人、水野美紀、木村佳乃、田中哲司… ドラマの原作・キャスト・主題歌など…

『あなたには渡さない #2』のテキストマイニング結果(キーワード出現数BEST10&ワードクラウド

  1. 旬平
  2. 花ずみ
  3. 自分
  4. 女将
  5. 通子
  6. 本当
  7. 八重
  8. 料理
  9. 笠井
  10. 思って

f:id:dramalog:20181118085025p:plain

『あなたには渡さない #2』の解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)&EPG情報(出典)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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dramalog.hatenablog.com 

 

 

あなたには渡さない #2[字]

正妻vs愛人の壮絶バトル!夫を奪った愛人(水野美紀)から6千万を引き出した通子(木村佳乃)は、平凡な主婦から女将へ華麗なる変身を遂げる!しかし愛人の仕掛けた罠が!

詳細情報
◇番組内容
夫・旬平(萩原聖人)の愛人・多衣(水野美紀)から6000万円を借りることになった通子(木村佳乃)は、金が用意できるまでの間、多衣の紹介で金沢の旅館に泊まる。しかし、そこには多衣の仕掛けた罠が…!その後、新生『花ずみ』の開店準備をする通子と旬平の前に、通子の幼なじみ笠井(田中哲司)が様子を伺いに訪問。さらに多衣までが現れ、四角関係の当事者が一堂に会する修羅場に!そして、いよいよ開店初日を迎えるが…!?
◇出演者
上島通子…木村佳乃
矢萩多衣…水野美紀
矢場俊介…青柳翔
立石佐知子…宮地雅子
上島一希…山本直寛
上島優美…井本彩花
前田秀治…柴俊夫
堀口八重…荻野目慶子
大角六扇…横内正
笠井芯太郎…田中哲司
上島旬平…萩原聖人
◇原作
連城三紀彦『隠れ菊』(集英社文庫刊)
◇脚本
龍居由佳里
◇演出
植田尚
◇音楽
沢田完

【主題歌】chay feat. Crystal Kay『あなたの知らない私たち』(Warner Music Japan)
【オープニングテーマ】FAKY『Last Petal』(rhythm zone
◇スタッフ
【ゼネラルプロデューサー】黒田徹也(テレビ朝日
【プロデューサー】川島誠史(テレビ朝日)、清水真由美(MMJ)
◇おしらせ
☆番組HP
 https://www.tv-asahi.co.jp/anawata/
☆Twitter
 https://twitter.com/anawata_ex
☆Instagram
 https://www.instagram.com/anawata_ex/

 


〈高級料亭 花ずみに嫁いで20年〉

〈上島通子は 女将のキクから
のけ者にされてきた〉

〈しかし キクが死んで1年後

板長である夫の旬平の愛人
矢萩多衣の出現で

人生は一変する〉

(矢萩多衣)わたくし
ご主人をいただきにまいりました。

〈すでに 旬平のサインがしてある
離婚届を目の前に

通子が出した条件は…〉

(上島通子)私… この花ずみの
女将をやらせてもらいます。

(上島旬平)妻なら
今の俺を振り返ったらどうだ?

〈だが 花ずみは借金を抱え
倒産する事が決まっていた〉

〈旬平は 借金を
通子に背負わせない事も理由に

偽装離婚をする決意を
していたのだ〉

馬鹿にしないでよ!

離婚届は 昨日 出してきました。

その婚姻届
6000万円で買ってください。

あっ…。

ご主人を金で売ろうと
おっしゃるの?

まさか…。

旬平を売る気なんて
毛頭ありません。

離婚は あくまでも
借金のための偽装ですから

本当に別れるわけではありません。

ただ その婚姻届を担保に
6000万円 お借りしたいだけです。

安いものでしょ?

だって あなた 前に

1億払ってでも
旬平を手に入れたいと

おっしゃってましたものね。

あっ… フッ。

奥さん やっぱり商売上手だわ。

そう言えば
私が払うと思ったんでしょ?

でも 残念ながら

6000万円も支払う価値は
ありません。 こんな紙切れ。

旬平さんとの結婚は

お金に関係なく

いつか
自分の手で つかみ取ります。

ところで
一体 6000万も何に使うの?

料理屋をやります。

私が 新しい花ずみを始めます。

花ずみを?

それ 旬平さんは
知ってらっしゃるの?

もちろん 承知してますよ。

だって
板前として働いてもらいますから。

♬~

新しい花ずみのために
6000万円が必要なんです。

わかりました。

ただ 6000万円ともなると

さすがに
すぐに 手元にはそろいません。

明日まで こちらで…
金沢で待っていただけますか?

(堀口八重)長々お世話になり
ありがとうございました。

(矢場俊介)板長。 また 店やる時
絶対 呼んでくださいよ。

すっ飛んできますから。
(八重)あら。

その時は ちゃんと
私も呼んでくださいね。

あっ… ああ もちろん。

本当に ありがとうございました。

(矢場)じゃあ 失礼します。

〈その晩 私は 矢萩多衣の紹介で
その宿に来ていた〉

奥に お布団を用意してあります。

どうぞ
ごゆっくり お過ごしください。

どうも。
失礼致します。

九谷焼

お銚子の九谷焼に似た
派手なお布団でした。

そのお布団の中で

お互いのぬくもりを
分け合った時の幸せだった事…。

(携帯電話の着信音)

はい。

「いかがです?
小さいけど いい旅館でしょ?」

「気に入っていただけたかしら?」

あの… この旅館…。

お気づきになりました?
その部屋。

「お気づきになってるのね」

そう。 そこ…

私と旬平さんが
いつも泊まっていた部屋です。

「無神経だと お思いになる?」

「それとも
私が見せつけたがってるとでも…」

そう。

見せつけたがっているというのは
あるかもしれませんね。

だって あなた

私と旬平さんとの本当の関係を
見ようとなさらないから。

「私と旬平さんが

一緒に くるまったかもしれない
布団で寝るのは

元奥さんには
少し つらいかもしれませんけど

どうぞ ゆっくり
お休みになってくださいな」

「じゃあ 失礼します」

(電話が切れる音)

♬~

(矢場の声)けど
今でも信じられないですよ。

あの旬平さんに愛人がだなんて
ショックだよな~。

相手は 「笹流れ」の
やり手社長らしいからね。

本当ですか?

旬平さん
職人っていったって

女将さんから溺愛された

花ずみの3代目の
お坊ちゃんだもん。

ひとたまりも
なかったんじゃない?

いや… それにしたって
奥さんが気の毒すぎますよ。

真面目な人ほど
女の沼に はまりやすいからね。

矢場くんも気をつけなさいよ。
あんたも真面目くんだから。

自分は そんな事…。
あら!

男と女 何が起こるかなんて
わかんないものよ~。

いや…。

あら? 目が赤くない。

ええ。
とっても よく眠れましたから。

あなた やっぱり ずぶとい人ね。

フッ…。

よその家庭を
壊す人ほどじゃありません。

フフッ。

それで お金の事なんですけど。

はい。

借りる算段は
ついたんですけど

先方も すぐには
現金を用意できなくて。

それが今日中に入り次第
あなたの口座に お送り致します。

ただし… 利子は いりません。

この6年間の 私の慰謝料だと
思ってください。

そうはいきません。
ちゃんと 利子はお支払いします。

この お金の貸し借りは

あくまでも
ビジネスと考えてください。

通子さん。

あなた やっぱり甘いわ。

そのビジネスに
あなた 今 もう負けましたよ。

えっ?

私 先方から 利子はいらないと
言われてるんです。

だから あなたにも
いらないと言ったのに。

あなたは つまらない意地で
みすみす 得を逃したばかりか

憎い私を
儲けさせる事になるなんて。

別に 私は

初めから 利子は
お支払いするつもりでしたから。

あなたが
それで いくら儲けようが

私の商売には関係ありません。

♬~

わかりました。

利子も いただきます。

甘くて 怖いもの知らず…。

でも その素人考えが

逆に強みになるかも
しれないわね。

あなた もしかしたら 化けるかも。

上島通子…。

この6000万の担保は
あなた自身よ。

あなたに賭けてみたくなったわ。

それと 担保をもう一つ。

♬~

えっ…?

♬~

私 一つだけ嘘ついてました。

この女将さんの帯

本当は私がいただいたものじゃ
ないんです。

私に使ってほしいからって
持ってきてくださって。

女将さんが亡くなる少し前

お見舞いに行った時に
頼まれたんです。

もし 自分が死んだら これを
あなたに渡してほしいって。

私に?
ええ。

これは嫁の通子に
一番似合う帯だっておっしゃって。

地味で…
なんの変哲もない女だから。

♬~

きれい…。

女将さんのお姑にあたる人が

病気で
余命いくばくもなくなった頃に

こっそりと喪服の帯の裏に
この花を咲かせたそうです。

大嫌いな姑の葬儀で
締めるために。

義母が自分で刺繍したんですか?

ええ。

お姑さんの死ぬまでの時間を
一秒ずつ数えるように 一針ずつ。

本当に その針が お姑さんの命に
一本ずつ突き刺さっていって

私が姑を殺したようなもんだって。

そんな冗談もおっしゃってたわ。

義母は なんで これを私に?

この菊が語っている言葉は

あなたの耳で
お聞きになってください。

私には 「あなたを通子さん以上に
かわいがってきたけれど

しょせん あなたは
息子のただの愛人で

花ずみも旬平も
通子さんのものだ」って言ってる

女将さんの声に聞こえます。

♬~

この帯を この菊を

もう一つの担保にします。

もし あなたが
私に借金を返せなくなったら

その時は この帯は私のもの。

いいですね?

〈この女は 帯を手に入れる事で

旬平もお義母さんも

自分のものにする
というのだろう〉

〈矢萩多衣は 旬平が
本当は自分のものでない事を

知っている〉

〈だからこそ あの女は

愛の戦いを
商売の戦いにすり替え

6000万の金に
自分の愛を賭けたのだ〉

通子さん!

よかった。 間に合った。

はい。 これ 小切手。

銀行から
振り込みの連絡があって

やっぱり どうしても
直接渡したかったから。

ありがとうございます。

じゃあ これで。

あっ あの…。

私 なんだか さっき
あの旅館で

女2人が憎み合いながらも

裸で抱き合ったような
不思議な気持ちがして…。

でも そうだとしても私

あなたと手は握りませんから。

わかります。

私も似たような気持ちだから。

手はお貸ししますけど
決して握りません。

♬~

ここが 新しい花ずみになります。

この店が駄目だとわかった時

俺は花ずみとおふくろを
自分から捨てようと思った。

でも お前が
そうさせてくれないなら

まずは
おふくろの顧客名簿を使って

以前の常連客を
頼るしかないだろう。

そのためにも
料理人として 一つ頼みがある。

何?

一日に一組だけでいい。

予約を取って
ちゃんとした懐石料理を出したい。

(笠井芯太郎)では そういう事で。

あと くれぐれも…。

わかってます。

これでも今まで
ずっとビジネスの世界で

生きてきましたから
口は堅いです。

失礼 そうでしたね。

(上島一希)けどさ 本当にいいの?
ここで。

贅沢言ってられないわよ。

ここより広いとこは
高いんだから 家賃。

(一希)いや そうじゃなくてさ
偽装離婚なんでしょ?

だったら
お父さんと同じアパートの

別の部屋 借りるとかさ。

そうよ 偽装よ。
でもね 偽装だからこそ

疑われないように きちんと
ケジメつけておかないとね。

(上島優美)馬鹿みたい。
えっ?

自分が
そう思いたいだけなんじゃないの。

ちょっと 優美
あなた どこ行くの?

コンビニ。

(ドアの開閉音)

もう…。
まあ いきなり

いろいろあったから
混乱してるんだよ。

(一希)そのうち落ち着くって。

〈ここが
新生花ずみとなる場所〉

〈いよいよ開店への準備が
動き出すと

兄嫁の佐知子さんが
手伝いを買って出てくれた〉

(笠井)こんにちは。
あっ いらっしゃい。

(立石佐知子)
あら 笠井さん お久しぶり。

おお 佐知子さん 久しぶり。
何? 手伝いに来てるの?

ええ。
旦那 元気?

ええ。 相変わらず
元気だけが取り柄でございます。

(2人の笑い声)

近くまで来たから
見させてもらおうと思って。

なかなかいい雰囲気じゃない。
でしょ?

社長 最高の仕上がり
最低の料金で頼むよ。

(渡辺)頑張ります。

ちゃんと
正規で請求してくださいね。

(携帯電話の着信音)
あっ!

ちょっと失礼します。
(携帯電話の着信音)

(渡辺)もしもし。
(戸の開く音)

けど やると決めたら
早いな みっちゃんは。

あっ またフライングとか言う?

もしかして
あの運動会の?

そうそう。
これが派手なフライングでさ。

(佐知子)なのに 一度も止まらず
ゴールまで一直線でね。

私だって もう大人になりました。

中学や高校の時と一緒にしないで。

どうかな? 猪突猛進は
変わってなさそうだけどな。

(佐知子)そうね。

2人して もう!
(3人の笑い声)

あっ…。

こちら 笠井さん。

笠井です。 その節は どうも。

こちらこそ。 上島です。

土下座して心から謝れば
きっと許してくれます。

どうして あなたに そんな事

言われなきゃ
ならないんでしょうか?

(佐知子)
あっ お茶いれましょうかね。

あっ お義姉さん すいません。
いいえ。

あの… ちょっと いいですか?

あっ… はい。

♬~

♬~

〈それからの私は
店の開店準備に追われ

その合間に 八重さんに頼んで
着付けを習い…〉

〈女将への道を
手探りで進むのに必死だった〉

あっ すいません ご苦労さまです。

これ どっちに置きます?
あっ じゃあ 奥にお願いします。

はい。

♬~

〈そして 新生花ずみの開店を
翌日に控えた夜〉

うん。 これも美味しい!

よかった。

ねえ 私 考えたんだけど

2階で出す
懐石コースの中の一品を

下のお客さんにも提供するって
どうかしら?

このお料理を食べた人が

じゃあ 次は
2階で懐石料理をって

思ってもらえるかも
しれないじゃない?

ああ いいね。

うん
一品だけなら 宣伝だと思って

値段は あんまり高くしないほうが
いいかな?

ああ… そうね。
まずは 食べてもらおう。 うん。

やってみよう。
ウフフ…。

やっぱり
あなたがいてくれて よかった。

ビール。

明日のオープンの前祝いに
ビールで乾杯しましょうか。

あっ 俺が。

こっちに… 来れば?

いや 俺は ここでいい。

ありがとう。

〈その時 私は

2人を隔てるカウンターが

渡る事のできない深い川と
同じだと思い知らされた〉

ねえ あの人とは会ってるの?

いや あっちも忙しいみたいで…。

♬~

なんで
金を借りようと思ったんだ?

あの人から?

他にも 貸してくれそうな人は
いたんじゃないの?

あっ…
それじゃあ 意味がないもの。

私は あなたと あの人への恨みを
バネに

この店を成功させたいの。

あとは
亡くなった お義母さんもかな。

いったん
水商売に手をつけると決めた以上

私は あなただって あの女だって
私自身だって

利用し尽くすつもりよ。

だから あの女にも
頭を下げる事ができた。

私が頭を下げに行けば
あの女は 絶対に

得意がって お金をつくるって
計算したから。

あっ 今のは あなたにじゃなくて

私自身に投げつけた言葉よ。

あなたとは
もう 絶対に喧嘩しない。

だって 今は
共同経営者なんですから。

いや 社長と ただの板前だ。

♬~

ここの幅

もう少し広くしてもらえば
よかったかしらね。

〈もし もう 私たちの間に

埋められない距離があると
いうのなら

いっそ
もっと離れてしまえばいい〉

〈そう思う事が未練のようで

どうしようもなく悔しかった〉

よし。

〈「笹流れ」の樽が届いていた〉

〈旬平と多衣を繋ぐ
きっかけを作った

あの酒が…〉

お前が注文したのか?

まさか。

(戸の開く音)
こんにちは。

よかった ちゃんと届いてた。

本日は おめでとうございます。

これ 私からのお祝いです。
どうぞ使ってください。

送ってくるなら
どうして 前もって…。

ありがとうございます。

今日から3日間
無料サービスなもので

助かります。

3日も無料?

それ ちょっと
むちゃじゃないかしら?

いいえ。
花ずみを名乗る事を考えれば

ゼロからの… いえ
マイナスからのスタートですので

いっそ 思い切った事をしないとと
思って。

相変わらず
怖いもの知らずなのね。

まあ 私は きちんと お金を
返していただければ それで。

どうも。
あら!

(笠井)あっ…
取り込み中だったかな?

あっ いえいえ どうぞ。

♬~

ああ… あの こちらは

金沢の造り酒屋の社長さんで
矢萩多衣さん。

そして こちらは
私の昔からの友人で

建設会社の
社長をやってらっしゃる

笠井芯太郎さんです。

はじめまして 笠井です。

はじめまして 矢萩多衣です。

〈この時 私は

2人が初対面でないなどとは
思いもしなかった〉

飲みに来られるの
来週辺りになりそうだから

まず お祝いをと思って。
ああ…!

わざわざ ありがとうございます。

あの 表のお花も
ありがとうございました。

じゃあ 私は これで。
えっ?

とんぼ返りの出張なんです。
新幹線の時間もあるので。

そうやって締めたのね。

ええ きれいに咲いていますから。

♬~

お先に失礼します。

お気をつけて。

♬~

どうぞ おかけになってください。

今 お茶いれますね。

いい店になりましたね。

いろいろ お世話になりまして
ありがとうございました。

いや みっちゃんのため…。

かわいい妹分のためなら
どんな事だってしますよ。

♬~

あっ
どうもありがとうございます。

どうぞどうぞ 中のほうに。

〈こうして 新生花ずみは
スタートを切った〉

すいません。
(八重)はい。

熱いの もう一本ください。

八重さんと佐知子義姉さんも

ボランティアで
手伝いを買って出てくれた〉

〈初日を盛況で終えると

2日目は
さらに客が増え…〉

(八重)どうぞ こちらに。
いってきます。

申し訳ございません…。 あっ…。

すいません 申し訳ございません。

お待たせ致しました。

すいません 鰆の竜田揚げは…?

もうちょっと待ってもらって。
はい。

〈3日目 旬平一人では
限界が見えてきた頃…〉

あっ すみません ただ今 満席…。

あなた…。

矢場!

こんなの
板長一人じゃ無理でしょう。

すぐ着替えてきますんで。

おう 急いで頼む!
はい!

板長。
おう。

〈そして 開店4日目

無料サービスの期間が終わり

いよいよ
この夜からが本番だった〉

(通子・八重)いらっしゃいませ!
いらっしゃいませ!

お一人様でいらっしゃいますか?

(前田秀治)
若旦那 お久しぶりです。

(前田)お元気そうで。

秀さんこそ お変わりなく。

(前田)熱燗と

料理は 若旦那のおすすめを。

かしこまりました。

(八重)あの人 花ずみで

旬平さんの前に
板長やってた人です。

ああ… だから 見た事ある気が…。

旬平さんのせいで

花ずみを追い出されたと
思ってるとこあって…。

今は 確か
勝浪の銀座店の板長かな。

勝浪って あの有名な?

ありがとうございました。
ごちそうさまです。

美味しかったよ。
よかったです。

また来るから。
ぜひ またお待ちしてます。

ありがとうございました。

(前田)ああ… こりゃ 噂どおりだ。

いやね うちの客が

タダに釣られて
初日 ここへ来たら

品書きも 料理の味も うちに
そっくりだって言うんだよ。

(前田)いや まさかと思って
確かめに来たんだが

こりゃ
そう言われても しょうがねえわ。

ちょっと あんた…!
矢場 やめろ。

まあ 勝浪の料理を食べて
それをまねしてくれてたんなら

俺の腕を認めてくれたって事で
それは嬉しいんだけどね。

秀さん…。

料理人として
それでいいんでしょうかね?

花ずみの名に懸けたって
自分だけの工夫しないとね。

まあ 花ずみっていったって

雰囲気も… フフッ
客層も だいぶ違うようだけどな。

あの… どのお料理が
似てるんでしょうか?

似て当たり前でしょうが。

秀さんも旬平さんも
先代の旦那さんの弟子なんだから。

兄弟弟子の味が似るのは
当然じゃない。

いや 俺は
この店の事が心配でさ…。

心配なら ご無用。
嫌み言うために来たんなら…。

わかったよ。
今 帰るとこだったんだ。 料金。

金は結構です。

秀さんが ご自分で作れる味に
金をもらうわけにはいきません。

(大角六扇)タダじゃないのか?

(六扇)開店記念で 今日は
金 取らないんじゃないのか?

ああ… すみません。
それは昨日までで。

ああ… そりゃ困ったな。

タダだと思って入ったから
金はない。

えっ…。

(前田)じいさん
俺が払ってやるよ。

年寄りに無銭飲食させるほど
この店は余裕なさそうだから。

ハハハ…。

いいんですよ おじいちゃん。

今日
初めて来てくださったんですから

開店記念で。

前田さんも 同じ理由で

どうぞ
お財布はしまってください。

本日は ありがとうございました。

あっ…
だったら ついでに

あと5万ほど
貸してもらえんかな?

えっ…?
(八重)はあ? 何言ってるの?

女将さん
さっさと帰ってもらいましょう。

あの…
5万円も一体 何に…?

いや どうも

来る電車の中に
財布を落としたらしくてな。

時間も時間だし…
タクシーしかないし

湯河原まで まあ 5万もあれば
なんとかなるんだ…。

どうかな? 女将。

♬~

おじいちゃん これは
今日 来てくれたお礼だから

返さなくていいです。

その代わり
今度 来てくれる時は

お財布を落とさないように
気をつけてね。

じいさん
そういじめてやるなって。

素人同然の店なんだから。

まあ 俺には関係ねえか。
はい ごちそうさん

ありがとうございました。

お客さん もういいでしょ?
さっさと帰ってください。

いや
恵んでもらうわけにはいかんよ。

うーん…。

悪いが 墨と筆と
なんか適当な紙はあるかな?

あっ いえいえ 借用書だなんて…。

墨と筆と… 紙。

でも あいにく
筆と墨のご用意は…。

うーん…。

あっ じゃあ 醤油でいい。

それから 食紅と料理用のはけと
あと 紙…。

あっ… あれ 外してくれ。

えっ!?

♬~

♬~

ああ… さっきの
あの小切手代わりの書だが

もしも気に入らなければ

銀座の芳美堂という美術商に
連絡してくれ。

「六扇の落書きがある」って言えば

まあ
10万以上の値で引き取るだろう。

あんたは 先代の女将よりも
肝が据わってるようだ。

そんな まさか…。
まだまだ素人で。

いや あんたには
持って生まれた華がある。

そんな まさか…。

どうだ?
私の絵のモデルにならんか?

えっ?

あんたの中の女を…
本当の姿を描いてみたい。

まあ 考えておいてくれ。

じゃあ 失礼するよ。
ありがとうございました!

♬~

私の中の… 女?

♬~

〈あの老人は 著名な日本画
大角六扇であった〉

〈その 華の文字が
福を呼んだのか

旬平の料理のおかげか

初々しい女将 通子の人気か

新生花ずみは
順調に客足を伸ばしていた〉

大変お待たせを致しました~!

今日も忙しかったわね。

ああ。 大したもんだ。
お前が ここまでやるとはね。

ううん。
あなたの料理のおかげです。

皆さん 「美味しい 美味しい」って
食べてくださって

私も 味見と称して

あなたの美味しい料理が
食べられて 得した気分。

お前のだって…。

えっ?

お前の料理は うまかった。

やだ~! もう 何言ってんだか…。
あっ そういえば

あれから来てくれないわね
多衣さん。

ああ…。

繁盛してるとこ
見てほしいのにな。

酒の仕込みの準備やらなんやらで
忙しいんじゃないか?

じゃあ 会ってないの?

…ああ。

ふーん…。

まあ そうよね。
こっちも忙しいし。

もう 上がっていいか?
お疲れさま。

お疲れ。

♬~

〈その日

私は 1回目の返済金を
多衣さんに直接渡すために

金沢に行くつもりでいた〉

〈ところが…〉

あっ… ありがとうございます。

でも 驚きました。
てっきり 金沢だと思ってたから。

おかげさまで
東京での取引も増えてきてて。

ホテル代が馬鹿にならないから
借りたんですよ 事務所代わりに。

場所も便利だし いいですね。

ええ。
ここは使う者も限られてるので

あまり事務所っぽくはないけど…。
どうぞ お茶。

あっ その前に。

これ 今月分です。

どうぞ お確かめください。

♬~

確かに。

頑張られたようね。

ええ。 でも これも

多衣さんが お金を
貸してくださったおかげです。

本当に感謝しています。

いい顔してる。
商売人の顔になってきた。

あら…!
それなら嬉しいんですけど。

愛とビジネスを天秤にかけて
ビジネスを取った人だもの

当たり前よね。

ただいま。

♬~

おかえりなさい。

なんで…?

さっき言いましたでしょ?

「ここは限られた者しか使わない」
って。

〈偽装離婚のはずだった〉

〈本当の意味で別れたのではない
と思っていた〉

〈だが これが現実なのだ〉

〈旬平と多衣は
「会っていない」と言いながら

通子をだましていたのだ〉

〈自分の胸の奥底に眠らせた
未練という名の火種が

いずれ激しい炎となるのを 通子は
予感せずにはいられなかった〉

〈このドラマの原作『隠れ菊』を
抽選でプレゼント〉

花ずみも経営は崖っぷち。
(六扇)着てるものを脱いでくれ。

金なら欲しいだけやる。

死んだ親父の愛人だ。

(吉岡鶴代)いいから酒持っといで。
得意がってるのよ あんた。

逆恨みするなんて
愛人の風上にも置けやしない。