ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

山村美紗サスペンス 赤い霊柩車37 片平なぎさ、神田正輝、若林豪、大村崑… ドラマの原作・キャストなど…

『金曜プレミアム・山村美紗サスペンス 赤い霊柩車37 猫を抱いた死体【最新作】』のテキストマイニング結果(キーワード出現数BEST10&ワードクラウド

  1. 道夫
  2. 豊駒
  3. モモ
  4. 秋山
  5. 明子
  6. 綾乃
  7. 増谷社長
  8. 駒菊
  9. ホテル
  10. 良恵

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『金曜プレミアム・山村美紗サスペンス 赤い霊柩車37 猫を抱いた死体【最新作】』の解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)&EPG情報(出典)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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dramalog.hatenablog.com 

 

 

金曜プレミアム・山村美紗サスペンス 赤い霊柩車37 猫を抱いた死体【最新作】[字][多]

シリーズ最新作▽祇園の喫茶店主人が転落死…その腕には猫の死体。事件の裏には祇園に渦巻く陰謀と芸妓舞妓の争い、そして祇園の掟に葬られた哀しき真実があった

詳細情報
番組内容
1993年に原作が発表されたこの「猫を抱いた死体」は、今回が初の映像化。テーマは“親子の絆”そして“祇園のおきて”。この2つのキーワードを軸に、京都・祇園を舞台とした愛憎劇が繰り広げられます。片平なぎさ演じる明子のフィアンセ・春彦役の神田正輝をはじめ、狩矢警部役の若林豪、そして大村崑山村紅葉演じる石原葬儀社の2人といったおなじみのメンバーが今回もそろい踏みします!
番組内容2
事件の真相に迫るにつれて見えてくる、人間模様、祇園のおきて、そして親子の絆。京都に生きる人々の、それぞれ複雑に入り組んだ思いを、明子は解きほぐしていくことができるのでしょうか!?
出演者
石原明子…片平なぎさ 
黒沢春彦…神田正輝 
狩矢警部…若林豪 
秋山隆男…大村崑 
内田良恵…山村紅葉 

志村綾乃…江波杏子
    ○    
豊駒…佐藤仁美 
駒菊…映美くらら 
増谷康弘…佐戸井けん太
早川総一郎…見栄晴 
杉村五郎…諏訪太朗
スタッフ
【原作】
山村美紗『猫を抱いた死体』より 
【脚本】
石原武龍 
【プロデューサー】
八木亜未(大映テレビ) 
【監督】
本橋圭太 
【企画協力】
野木小四郎(大映テレビ

 


(明子)最近
死後離婚が増えているそうです。

「死後離婚」
不思議な言葉ですね。

配偶者の死後

そのご家族との姻戚関係を
解消することなのだそうですが

いったい どんなご事情が
おありなんでしょうか。

(明子)あちらの 嫁 姑も

何やら
不穏な空気が漂っているようです。

(良恵)ハァ ハァ ハァ。

よっしゃ!
これで 死後離婚できる。

ありがたや ありがたや。

(秋山)
あ~ この姻族関係終了届って

いったい 何ですか?

(良恵)旦那の死んだ後
憎たらしい姑と

すぱーっと縁を切って
清々できる 届けのことです。

あ~! お母さん…。

(秋山)あっ あんた 何や! えっ?
せがれが死んだ早々に

この あてと
縁を切るっちゅうのか?

そうです。 うち 死んだかて

お母さんと おんなじお墓なんか
絶対 入りとうないさかい。

うちかてな
あんたみたいな嫁とな

おんなじ墓には
入りとうおまへんわ。

初めて 意見 合いましたな。
アハハハ…。

最悪の嫁やな。

死後離婚後はな…。

あんたみたいな人にはな

遺産の一銭もやってくれんなって
せがれが言うとったんじゃ!

(良恵)えっ!? 何やて?

親子揃って ケチ! 鬼!

やるか!? この鬼嫁!
かかってこい!

よさんかい。

あんた!

何や 死後離婚とか
何とかかんとかって

そんなん聞いてたらやね
おちおち死んでられんわ。

おちおち死んでたらええのに。

えっ!?
そんなこと ぬかしはって…。

よし もう 金輪際 お前にはな
一銭もやらんから。

残念ながら 死後離婚しても

遺産は もらえるって
法律で決まってますねん。

アハハハ…。
え~!

い~。

(せきばらい)

嫁 姑の問題は
なかなか難しいですが

死後離婚をして縁を切り 本当に
それでよかったのでしょうか。

姻族関係終了届は
二度と取り消せないそうです。

ところで あの方たちは
その後 どうなったのでしょうか。

ハハハ…。
お前 久しぶりやな。

3年ぶりやで。 ヘヘヘ…。

(泣き声)
(良恵)あんた~。

何 泣いてんねん。

お前の泣き声 見たかってな
何にも かわいそうに思わへんで。

死後離婚して 姑と 縁 切れて
清々したと思ったのに

何で こんなに寂しいんやろう…。

お前 ホンマに寂しかったんか?

あんたのお母さんと
あんたの悪口 言い合って

ホンマ 楽しかったのに

それも
できへんようになってしもうた。

あ~!
ちょっと待てぇ。

お前 ほんなら おふくろと
わしの悪口 ずっと言うてたんか?

構へんやん。
あんたが生きてるときのことや。

それ 余計 悪いやないかい。

あ~あ 死後離婚せえへんかったら
よかった。

何 言うてんねん お前。
あの書類に

うれしそうな顔して
サインしてたやないかい。

あんた~。
えっ?

何で 先に 死んでしもうたん?

寂しいわ。

お前 寂しいんか?
うん。

うち 早う そっち行きたい。

いや 来んでもええ 来んでもええ。

お前は わしより
ずっと長生きしてもらいたいもん。

ううん。
早う そっち行って

あんたと もう1回 結婚して
家族になりたい~。

わしと もう1回 結婚して

家族になりたいってか?
うん。

ご夫婦のどちらかが
先に お亡くなりになられても

やはり 家族という関係は
大事なのかもしれません。

もし 大切な方が
お亡くなりになった際には

ぜひ 当 石原葬儀社に
お申し付けくださいませ。

真心を込めて 心温まる葬儀を
お手伝いさせていただきます。

♬~

♬~

あっ 春彦さん
ちょっと 見て見て見て…。

カワイイ コンペイトー。

(春彦)ちっちゃいとき
よく食べさせてもらった これ。

私の父も いっつも持ってた。

お父さんが?
うん。

つらいな 苦しいなって
思ったときに

一粒 口にするんですって。
そうすると 治っちゃうからって。

(春彦)魔法の一粒だ。
うん。

そうね~。 コンペイトーは
父との思い出だわ。

よ~し 買っちゃおう。

すいません。
コンペイトー 下さい。

あっ そうだ 春彦さん。

嵯峨野に 医科大学
新設されることになったって

ニュースで見たんだけど。

空きがあったら
在籍させてくれるように

もう申請したよ。
えっ!?

決まれば 京都に住んで

毎日 明子の手料理
食べられるじゃん。

まあ 春彦さんの方が
主に作ってるけどね。

そうだな。
でも そうなったら うれしいな。

(豊駒)明子はん こんにちは。
あっ 豊駒さん。 お久しぶりです。

(豊駒)もしかして こちら
明子さんの婚約者の?

黒沢です。

いや~ お噂どおり
すてきな方どすな。

豊駒さん。 祇園で 一番元気
っていわれてる芸妓さんよ。

元気がある分 色気がないのが
玉にきず いわれてます

豊駒でございます。

元気が必要なときは
いつでも お声掛けください。

よろしゅう お頼申します。
こちらこそ よろしく。

≪豊駒さん うち…。

せや。 こちら さっき

舞妓はんにならはったばっかりの
出来たてほやほやの…。

あれ? 良恵さん?

おおきに。 良駒どすえ。
良駒って。

(良恵)黒沢先生
ようこそ 京都へ お越しやす~。

良駒さん。
いいじゃないですか 舞妓姿。

(道夫)豊駒さんと僕の仕業です。
ああ 道夫さん こんにちは。

(道夫)こんにちは。

このお店のご主人の
森岡 道夫さん。

黒沢です。

初めまして 森岡です。
(モモの鳴き声)

モモ!

モモ 元気だった?
元気です。

この子いうたら
いつも 道夫さんに べったりで

頭にくるわ。
(道夫)甘えん坊さんだからなモモ。

(モモの鳴き声)
(豊駒)あら 恋人同士みたいで

やけるわ。
(道夫)恋人じゃなくて

モモは
僕の大事な家族なんだよな。

なっ? モモ。
(モモの鳴き声)

(モモの鳴き声)

(道夫)モモ! 出ておいで。
モモ。 モモ!

あ~!

≪ご苦労さまです。

(橋口)警部 ご苦労さまです。
(野村)ご苦労さまです。

(橋口)え~ 森岡 道夫。

花見小路 かざみ屋という喫茶店
主人です。

(狩矢)あ~あ。
猫と一緒か。

(野村)このモモという猫が

3日前から行方不明で
捜していたようです。

(狩矢)これ 死因は何なんだ?

(野村)刃物などによる
外傷もありませんし

上から転落したのではないかと
思われます。

(狩矢)なぜ こんな柵を
乗り越えたんだ?

(橋口)柵の向こうに このモモを
見つけたのかもしれませんね。

それで この柵を越えて
モモを捕まえたが…。

昨夜も 雨が降っていたので

足を滑らして
転落をしたのかもしれません。

そこに 足を滑らした跡も
残っています。

それで 猫を抱いたまま
亡くなっていたということか。

おはよう。

あっ 明子さん。
んっ? どうした?

えらいことです。
今 知り合いから 連絡あって

かざみ屋の道夫さんが
転落死しはったんですって。

えっ? 道夫さんが!?

どないしはりました? えっ?
どなたか亡くなられたんどすか?

明子はん
あんた ぼけっとしてんと

その葬儀 この石原葬儀社に
もらえるように

すぐ 営業かけてください。
良恵 準備しよう。

秋山さん。
かざみ屋の道夫さんなの。

秋山さんも知ってるわよね?
道夫さん?

ほら あんみつとか
クリームあんみつとか

抹茶クリームあんみつとか それから
あんみつとか出してはる店の。

あの道夫さん!?
はい。

そっ… そんなバカな…。

はい 石原葬儀社でございます。

はい。 はい かしこまりました。
すぐに お伺いいたします。

失礼します。

もしかして
道夫さんの葬儀のご依頼?

ええ そう。
ましや呉服の社長さんから。

ましや呉服の?
何でです?

たぶん 増谷社長は
道夫さんと同じ

京都祇園振興財団の
役員さんだから。

そうか。
道夫さん ボランティアで

祇園のためにって
都度 頑張ってはりましたもんね。

秋山さん
私 打ち合わせに行ってきます。

ちょっ ちょっ…。
後の準備 お願いします。

明子はん 待ってください。 わても
一緒に行かしてもらいます。

道夫さんの葬儀って その…

秋山が出向かわんことには
いけまへんがな。

えっ 秋山さん 道夫さんと
そんな関係あったんですか?

いや あの…。
明子はん 行きまっせ。

(増谷)あっ これは 石原さん。
わざわざ ご苦労さまです。

お邪魔いたします。

このたびは 誠に…。

(増谷)そうそうそう…。
石原さん これ ご存じですか?

あ~ ミノムシの帯ですか?

お~ さすが 石原さん
よく ご存じだ。

いや 本物の
ミノムシの帯っていうのは

これ なかなか ないんですがね
先日 やっと 手に入りましてね

うれしくて
毎晩 一緒に寝てますよ。

そうですか。

あの 森岡 道夫さんの
葬儀のことですが。

そうそうそう。
道夫さんの葬儀ね。

それは 京都祇園振興財団が
取り持ちますので

よろしく お願いします。
かしこまりました。

そうしますと
道夫さんのご両親は

了承済みということで
よろしいですか?

道夫君のご両親はね お二人とも
早くに亡くなっておられましてね。

そもそも 彼は
森岡家の養子ですから。

財団が 取り持つことに
なったからといって

親戚も 文句は言わんでしょ。

道夫さん 養子だったんですか。

私が 葬儀委員長をやるからには
盛大なものにしてください。

はい。
それでは 早速でございますが

祭壇でございますが…。
一番高いのにしてください。

えっ? 「高いのに」?

あっ 社長
祭壇は 値段ではなく

故人に合ったものを…。
とにかく 一番豪華な祭壇で。

棺おけも生花も料理も
最高級なものにしてください。

金に糸目はつけません。

「金に」?

(良恵)ちょっと ちょっと
香典返しは こっちでしょ。

何やってんの?
あっ やっぱり こっちやったわ。

そうそう こっち。 あっ 違う。
やっぱり こっちやった…。

あ~ もう どっちやったかな?
秋山さん もう どっち…。

ねえ 良恵さん
秋山さん 知らない?

姿が見えないんだけど。
そうなんですよ。

あの一級葬祭ディレクターが
こんな時に

どこでサボってはるんやろ。
もう~。

あら?

(良恵)いや 秋山さん あんな所で
女の人と しゃべってはる。

志むらの女将さんだわ。

(良恵)志むらって
豊駒さんがいてはる置屋の?

そう お茶屋もやってらっしゃる

綾乃さんって おっしゃる
祇園の顔みたいな方よ。

えっ! 秋山さん そんな人と
お知り合いやったんですか。

こんにちは。
あっ… 明子さん。

道夫さん 本当に残念です。
あんなに お元気だったのに…。

(綾乃)ええ。
もう 言葉になりまへんなあ。

お母さん
無理したらあかんやないの。

(駒菊)向こうで
少し休みましょう。

大丈夫や。
(駒菊)明子はん。

ご葬儀 よろしゅう頼んます。
かしこまりました。

秋山さん。
はい。

ほな また。

はい。

あ~ 石原さん 石原さん。
道夫君の遺体は まだですか?

先ほど 警察から連絡がありまして
もう間もなくかと。

ハァ~。 チッ。
そもそも 事故で死んだのに

司法解剖の必要なんて
あるのかね?

殺人事件でもあるまいし。
念のためだそうです。

あっ! あと 棺おけは
一番高いのにしてくれましたね?

はい。 ご要望どおりに。

あっ!
あとね 受付の机が少ないな。

もっと増やしてくれないと。

あっ! あと 祭壇の あの

もっと盛大にしてくれないと
見栄えが悪いでしょ。

金に糸目をつけないでくれと
私 言いましたよね?

言ったよね? 言ったね?
はい。

葬儀はね 葬儀委員長のために
やるんやあらしません!

何か言いました?

言いましたよ!
言うてません 言うてません。

早速 ご指示どおりに
させていただきます。

お願いしますよ。

(杉村)気を付けてな。
(男性)はい。

杉村さん。
(杉村)ああ。

まあ 今日は 社長自ら。
ご苦労さまです。

(杉村)石原さん。
後ほど 私も ご焼香に伺います。

あっ 道夫さんとは
お知り合いでしたか。

(杉村)ええ。
ホントに残念ですよね。

(杉村)ええ。

代われるもんなら
私が代わりたいくらいだ。

≪(増谷)いや~ あっ 杉村さん。

今日はね 大切な関係者が
いっぱい来ます。

料理に 手を抜いたら怒りますよ?

私が 料理に
手を抜いたことがありますか?

いやいや 冗談ですよ 杉村さん。

(杉村)増谷さん
道夫君の葬儀で冗談ですか?

杉村さん。

≪(千代駒)増谷さん。

お~ 千代駒。 どうだ? 調子は。
また お座敷に呼んでやるからな。

(千代駒)へえ おおきに。

早川先生がおいでやして
増谷さんを捜してはりますえ。

えっ 早川先生が?

あっ どうも。 早川先生。
(早川)あ~ 増谷さん

ここに いたんですか。
(増谷)あっ そうだ。

ご紹介しておきましょう。

石原葬儀社社長の
石原 明子さんです。

こちらは 京都府議会議員の
早川 総一郎先生です。

石原と申します。

道夫さんとは
お知り合いだったそうですね。

はい。

(早川)これから 一緒に
祇園を盛り上げていこうと

誓い合ったばかりだったのですが。

ハァ…。 ホントに残念です。

遅くなりました。

豊駒さん。

道夫さん
呼んでも応えてくれへんの。

豊駒さん これから
道夫さんの納棺の準備があります。

表で お待ちいただけますか?
なあ 明子はん。

あの子も 一緒に
お棺に入れてあげることは

できへんのやろうか?

それが
お願いしている火葬場では

一緒には できない
決まりなんだそうです。

せやかて 道夫さん モモのこと
家族のように大事にしてた。

明子はんも ご存じやないですか。
ええ お気持ちは。

ですが…。
ほな せめて モモの何か…。

首輪でも
お棺に入れてあげれること

できまへんやろうか?

首輪…。 あっ。

では そういたしましょう。

おおきに。

(豊駒)道夫さん またね。

♬~

♬~

狩矢さん。

あら。

あの 猫のモモのことなんですが。
どうしました?

調べてもらいたいんです。
例えば 司法解剖みたいなことで。

あの ペットですと
病理検査ですね。

あのモモをですか?
はい。

明子さんのことだ
何か 理由があるんでしょう。

分かりました。
やりましょう。

よろしく お願いします。
はい。 はい。

駒菊さん。

駒菊さん 大丈夫ですか?

何や 体中の力が抜けてしもうて。

志むらの皆さん 道夫さんとは

お親しく
してらっしゃいましたものね。

モモのことも かわいがってたし。

モモは お母さんと道夫さんが
一緒に見つけた 捨て猫やさかい。

みんな 家族みたいやったし。

そうだったんですか。

よかったら どうぞ。
(駒菊)コンペイトー?

いただきます。

おつらいでしょうけど
頑張りましょう。

おおきに。

でも 無理や。

♬~

♬~

♬~

(クラクション)

♬~

ねえ 道夫さんのこと
警察は 何て言ってるの?

ん~。

行方不明になっていたモモを
柵の向こう側に発見して…。

(道夫)《モモ!》

柵を越えて
モモを抱き上げたとき

雨でぬれた地面に
足を滑らせてしまった。

それで 岩に頭を打って
亡くなったって。

道夫さん
モモを かわいがってたもんな。

でも 変なのよ。

モモの体が汚れてなかったの。

あの夜は 雨が降ってたし

土の斜面を落ちたら
汚れるはずでしょ?

うん。 それは確かに変だね。

猫が 斜面を落ちて亡くなる
っていうのも 何かね~。

それは もっと変だよ。

猫なら
塀の上から落っこったって

くるっと反転して
うまく着地するはずだ。

道夫さん ホントに
ただの事故死なのかしら。

何か 納得いかなくて。

あっ。
(狩矢)いやいや どうも どうも。

狩矢さん お忙しいとこ
申し訳ありません。

モモの検査結果
どうでしたか?

ええ。
死因は 頭部の打撲でしたが

モモの死亡推定時刻は

森岡 道夫さんよりも
5時間ほど前でした。

5時間も前!?

狩矢さん。

斜面を落ちて亡くなった
道夫さんに

誰かが モモの亡きがらを抱かせた
ということも考えられませんか?

もう一度 他殺の線も含めて
捜査してみます。

おはようございます。
遅くなってすいません。

おはようございます。

あっ あの ホントにすいません。
ちょっと やぼ用で。

社長。
このわて 今月いっぱいで

石原葬儀社を
辞めさしていただきます。

辞める!?

秋山さん 何 言うてはりますの!
どういうことなの?

私が また遅刻したから?

明子はんの遅刻は
今に始まったことやおへんもん。

そうよね。
じゃあ どうしてよ。

とにかく そういうことどす。
あっ… ねえ 秋山さん。

この間の 道夫さんの
葬儀のことやないですか?

葬儀委員長の増谷社長が
金に糸目はつけん!

とにかく 豪華に 盛大に
やってくれ! 言わはって

道夫さんやら 見送る人たちの
気持ちも考えんと

葬儀委員長に 恥かかすな!
そればっかり言わはって。

一級葬祭ディレクターとして

情けなくならはったんと
違いますやろうか。

≪(駒菊)何 言うてはるんですか!
豊駒さん姉さん。

こんなときに
お座敷に出とうないのは

うちかて同じどす。
それでのうても

お座敷 3つも入ってて
つらいのに。

さすが 売れっ子やな。
えらいもんや。

豊駒さん姉さんは
サボり癖のくせに

道夫さんのせいにしてほしないわ。
(豊駒)何やて?

≪ごめんください。
(千代駒)へえ。

明子はん
聞こえてしまいましたよね?

道夫さんが
あんなことになってから

豊駒さん姉さんと
駒菊さん姉さん

ずっと あんな調子で。

あっ お母さんどすか?
あっ ええ。 いらっしゃいます?

あっ こんにちは。
突然 お邪魔して すいません。

先日は ご苦労さまどした。

体調の方は いかがですか?
葬儀のとき おつらそうでしたが。

ええ もう大丈夫。
お気遣い おおきに。

今日は 何か うちに?

実は うちの秋山のことなんです。
秋山さん?

道夫さんのことがあってから
ちょっと 様子がおかしくて。

何か お心当たりがないかと
思いまして。

秋山さん 優しい方やから
ご心痛なんどすやろ。

葬儀の日も 何か 秋山と
お話し してらっしゃいましたよね?

フフッ。
久しぶりに お会いしたさかい

挨拶させていただいただけどす。

あっ そうでしたか。

道夫さん 事故やなかったかも
しれへんそうどすな。

せやから 駒菊が疑われてる。
えっ?

どうして 駒菊さんが?

うちと道夫さんが
お付き合いしてたのを恨んでたし。

豊駒さん 道夫さんと?

駒菊も
道夫さんのこと好きやったから

内緒にしてたんやけど
感づいたみたいで。

それで あの子が 道夫さんを

あんな目に
遭わせたんやないかって

警察に疑われてる。

(狩矢)どうも すみません。
(橋口)ありがとうございました。

明子はん ほな また。
あっ… ああ。

豊駒さん姉さん

明子はんにも
道夫さんと付き合うてたと

言うてましたか?

あの人 道夫さんが亡くなったのを
ええことに

自分が恋人やったなんて
言い触らしてはるんです。

許せへん。
そんなん 全部 嘘や。

道夫さんと付き合うてたんは
うちどす。

ホンマ うちの姉さんやのに
あきれるわ。

んっ? 駒菊さんって?

豊駒さんの妹芸妓さんで

祇園で 1・2を争う
人気の芸妓さんなんだけど。

ふ~ん。

その2人が 道夫さんを巡って
争ってんの?

そうみたい。

でも それで
豊駒さんと駒菊さんが

道夫さんに あんなことするとは
絶対 思えないわ。

ねえ 春彦さん。
んっ?

秋山さんがね
石原葬儀社を辞めるって言うの。

秋山さんが? どうして?
理由は話してくれない。

でも 秋山さん いなくなったら
石原葬儀社 大変じゃない。

秋山さんのいない
石原葬儀社なんて

想像もできない。

(良恵)明子さん。
あっ 良恵さん。

秋山さん
花 持って どこ行ったの?

ちょっと怪しいです。
うち 確認してきます。

あっ どうも。

また あの美人女将やわ。

♬~

女将さんと?
そうなんです。

道夫さんの亡くなった場所に

志むらの女将さんと
2人で お花 供えて

それから 2人で
道夫さんのお店 行って

2人で
あんみつ食べてはったんです。

あれは怪しい。
絶対 何かあります。

あの2人 何か 隠してはります。

女将さん。

(綾乃)よかった。
まだ いはった。

あっ…。
どうなさったんですか?

フフッ。 何や 急に
明子はんの顔が見となって。

久しぶりに 煮物 炊いたん。

お夕飯 まだやったら
一緒に どうどす?

あっ… はい。
ありがとうございます。

どうぞ。
(綾乃)すいまへん。

(綾乃)秋山さんから聞いたわ。

辞表を出さはったそうやね。

父が亡くなって
まったくの素人で

この石原葬儀社を
継ぐことになった私に

一から 葬儀の在り方を
教えてくれたのが

秋山さんでしたから。

途方に暮れてしまって。

秋山さんがいなくなっても
葬儀社の仕事は

大丈夫なんやないの?

いてくれるだけでいいんです。

秋山さんは
家族と おんなじですから。

よう分かるわ。

うわ~。
(綾乃)いただきましょ。

おいしそ~。

いただきます。

フッ。 おいしい。 フフフ…。

よかった。

女将さんは

秋山さんとは 古くからの
お知り合いなんですか?

ええ。

昔 私が まだ 芸妓のころ

秋山さん 一遍だけ
取引先の方に連れられて

祇園のお座敷に
来はったことがあるん。

まだ とても若くて
仕事一筋やった 秋山さん。

お座敷にいはる間中
ずっと かしこまったまま

うちを見てはった。

一目ぼれですね。
(綾乃・明子の笑い声)

もう 大昔の話どすけど。

秋山さんにも
そんな時代があったなんて聞くと

何か うれしくなっちゃいます。

明子さん 実は 私もな
女将を引退するつもりやの。

えっ?
だんだん

体が きつなってきて

お客さまに
納得のいく ご接待が

できひんように
なってきてしもうたさかい。

綾乃さんが引退したら
志むらの女将って 誰になるの?

まあ 本当なら
娘さんが継ぐんでしょうけど。

じゃあ もし
息子しかいなかったら

その奥さんが 女将?
それは どうだろう。

祇園の花街では
男の子が生まれたら

すぐ 養子に出すっていう
しきたりもあるらしいから。

養子!?
うん。

あっ そういえば 道夫さんも
養子だって言ってた。

じゃあ 道夫さんも
祇園の誰かの息子かもしれないね。

何?
ねえ。

綾乃さんの息子ってことは
ないのかな?

綾乃さん?
だって

今日も 綾乃さん
秋山さんと一緒に

道夫さんが亡くなった場所に
お花を供えに行ったそうだし。

だとすると 次の女将は 誰だ?

♬~

♬~

♬~

あっ。

豊駒さん。
明子さん わざわざ すみません。

いいえ。

で どうなんですか?

ええ。 あの 肩の打撲で
骨折は ありませんでした。

とっさに よけたので
凶器が 頭部を それたようですね。

千代駒さんが 大声を出したので

最悪のことにならなかったのが
不幸中の幸いでした。

千代駒さんが。

犯人の人相は?
(狩矢)ええ。

それが
この マスクをしていたらしくて

分からないそうです。
マスク?

(狩矢)ええ。

となると 計画的に 豊駒さんを
狙ったっていうことですかね。

(狩矢)そうかもしれませんね。

あっ 駒菊さん。

豊駒さん姉さん どうどした?

不幸中の幸いで
肩の打撲だけで済んだそうよ。

そうですか。
ほな。

あっ 駒菊さん。
あの お見舞いの前に

ちょっとだけ
お話があるんですが。

すぐ終わりますんで。
(橋口)どうぞ。

駒菊さんに事情聴取って
どういうことなんだろ?

まあ 一応 念のためだと思うけど。

豊駒さんの事件に
駒菊さんが関係してるって言うの?

道夫さんを巡ってのこともあるし
次期 女将の件だってあるじゃない。

(従業員)お待たせしました。
(従業員)お待たせでした。

祇園セットどすえ。
おいしそうだ これは。

(従業員)おおきに。
おいしいと思いますよ。

いただきます。

あれ?
この おちょこに入ってるの 何?

あ~ それ? 一口がゆ。

一口がゆ?
うん。

食前に ほんの少しの おかゆ
おなかの中に入れておくと

胃の動きが活発になって
体にいいらしいの。

道夫さん
うれしそうに自慢してたから。

きっと 彼のアイデアだと思うわ。
道夫さんの?

どれ?

ん~ ホントだ。
ふわ~と あったかくなる。

ねっ。
体に優しい感じするでしょ?

うん。

おいでやす。

秋山さん。
あっ ご無沙汰してます。

豊駒さんのお見舞いって
聞いたんですけど

ホントは
黒沢先生とデートですか?

いや 病院は ちゃんと行ったわよ。

でも ほら
お昼の時間になったから。

秋山さんも お昼ですか?
いえいえ。

わしは あの みっ 道夫さんの
遺品整理を頼まれましてな。

遺品整理? 誰から?

いえいえ それは あの その…。

綾乃さん?
えっ? 綾乃さん?

いえいえ。
まあ ごゆっくり どうぞ。

はい はい。 ごゆっくり。

あ~。

あの慌て方。
綾乃さんに頼まれたんだね。

とすると やっぱり 道夫さんは
綾乃さんの息子なのかも。

秋山さん 遺品整理 手伝います。
手伝わせてもらいます。

あの 春彦さん あっち お願い。

面白い お守り。
うん?

あ~。

野宮神社の めおとまもりね。

誰かに
あげるつもりだったのかしら?

明子はん 詮索は無用でっせ。

もう ちゃっちゃと
整理してもらわんことには。

は~い。

春彦さん。

この赤い印 何だと思う?

これ 嵯峨野の奥だよね?

あれ? これって…。
うん?

例の大学の建設予定地。

例の大学って 春彦さんも申請した
新設される医科大学の?

明子はん!
はい。

ん~。

その印のとこに
新設の医大ができて

周りに大きな学園都市ができる。

園都市?

だけど 道夫さん
何で こんな地図を?

振興財団が関係してんのかしら?

あのね 実は この場所
いわく付きなんだよ。

表には出なかったんだけど
建設場所が決まらず

二転三転して 不動産業界が
振り回されたらしいんだ。

園都市が できるとなれば

この山奥の土地も
高騰するもんね。

なあ 明子 これ 狩矢さんに
事情 説明して

調べてもらった方がいいよ。

利権が絡んでる土地だし

道夫さんの事件に
関係あるかもしれない。

(狩矢)半年前に その土地の一部を
購入していた人物が分かりました。

豊駒さんです。
豊駒さん!?

(橋口)豊駒さんは その土地が
医大の建設予定地として

正式に発表される前に
購入してました。

つまりですね やがて

その土地の地価が
高騰することを

豊駒さんは 知っていたのでは
ないかと 思われます。

(橋口)ところが 妙なことに
その土地が さらに3カ月後には

ましや呉服の社長に
転売されてるんですよ。

しかも 豊駒さんが購入した
5分の1の値段で。

5分の1!?

気になるのは
どうして 豊駒さんが

そこに 医大が新設されることを
発表前に知ってたのかしら?

それなんだよ。
かなりの極秘情報だったんだ。

まさか
お座敷で聞いちゃったのかな?

明子 お座敷で聞いた話
外に漏らしたり

利用したりするのって…。
もちろん 祇園のタブーよ。

ねえ 春彦さん。

祇園のお座敷って
どんな感じなのかしらね。

ねっ。

すぎむらです。
(綾乃)あっ おおきに。

体の調子は いかがですか?
(綾乃)うん。

まあ だましだましで。

≪(増谷の笑い声)

今日は 増谷社長が お越しやの。

いや 早川先生が
増谷社長さんたちと

振興財団で 祇園のために
尽力なさってるって伺いまして

一度 きちんと ご挨拶をしたいと
思っておりました。

(早川)あっ いや~。

うれしいですね。

さすが 祇園の仕出しだ。

上品ですね。
へえ。

祇園で 一番の すぎむらさんいう
仕出し屋さんの お料理なんどす。

あ~ そうですか。

やっぱり いいな 京都は。

黒沢先生 京都が お好きですか?
ええ。

いずれ こちらに
住もうと思ってます。

例の嵯峨野の奥にできる
新設の医科大学

あそこに空席があったら
在籍をさせてもらえるように

申請してあるんですよ。

嵯峨野の… あの大学ですか?

ええ。 医科大学が新設されれば

嵯峨野に 一大学園都市が
できるらしいですね。

そうらしいですな。

先生方 京都祇園振興財団も

その工事計画に
加わってらっしゃるんですか?

ええ まあ。 嵯峨野の振興は
祇園の振興につながりますからな。

それは 何かと
気苦労は多いでしょうね。

何せ ああいう事業計画には
たくさんの方が集まってくるし

何より 利権が絡みますもんね。

千代駒さん 1杯 頂けますか?

(増谷)千代駒 何してる。
気を利かさないか。

へえ すんまへん。

千代駒さん 今の話

聞かなかったことに
してくださいよ。

極秘。

へえ すんまへん。

ご心配のう。
祇園の芸妓は

見ざる言わざる聞かざる
どすさかい。

ん~ 遅い。

ハァー。
春彦さん 何やってんだろ。

≪(鍵の開く音)
帰ってきた。

≪ただいま。

確かに
私が頼んだことではありますよ。

でも 少~し お時間が
予定を過ぎてやしませんか?

いや 綾乃さんたちの接待が
うまいんだよ。

さすが やっぱり…。
楽しんじゃったのね~。

はい。
もう いいわ。

それで?
どうだった どうだった?

綾乃さんは もちろんなんだけど
駒菊さんも千代駒さんも

お座敷で聞いた話
他言するような気配

まったく なかったね。
やっぱり そうよね。

となると 豊駒さんも
お座敷で仕入れた情報で

あの土地を買ったってことは
ないわよね。

だといいけどね。

ただね 増谷社長は怪しかったな。

怪しいって?
新設の医大

園都市の話をした途端に
黙りこくったり

何か 話 そらそうとしてた。

そう。
ふ~ん。

♬~

♬~

(良恵)ん~ いや やっぱり…。

良恵 お前 何してんねん。
(良恵)この花 どこに置いたら

うちの美しさが
引き立つかなと思って。

やっぱり こっちかな?

お前な そんな暇があったら
営業回りをしてこい。

うち 人見知りやし 営業は苦手。
どこが人見知りや。

やっぱり こっちにしよう。
ん~。

営業は やっぱり
一級葬祭ディレクターの

秋山さんやないと。
まあ まあ そら そうやけどな。

いってらっしゃ~い。
いってきま… ちゃうのじゃ!

わしが
おらんようになってしもうたら

営業回りは いったい 誰が
やるねんって聞いてんねん。

それは 明子さんでしょ。

明子はんは 黒沢先生と
デートが忙しいやないか。

うちかて 色々と~。
お前 忙しいのか?

暇や。
ほれ 見ぃ。

けど
いつかは 明子さんみたいに

今日はデートなの
あしたもデートなの

なんて言うてみたいわ~。

良恵! 頑張れ 頑張れ 頑張れ。
秋山さ~ん。

はい はい…。

おはよ… どうしちゃったの?

あっ… あの 師弟愛を
確かめ合ってたんです。

ねえ?
何 言うてんねん もう。

あら カワイイ。
良恵さん ありがとう。

どういたしまして。

はい 石原葬儀社で…。

あっ 狩矢さん。

えっ? 増谷社長が!?

京都府警の 狩矢です。

ちょっと
見せていただいていいですか?

どうぞ。

ご苦労さまです。

(野村)死亡推定時刻は
昨夜の 午後10時前後。

腹部を
鋭利な刃物で刺されています。

増谷は なぜ この神戸のホテルへ
来ていたんだ?

ええ。
ましや呉服の従業員によると

営業で 神戸の得意先を回った後

1泊して 翌朝
京都に戻る予定だったそうです。

森岡 道夫が 殺害され

豊駒が襲われ
そして 今度は 増谷か。

♬~

豊駒さん
ケガの方は もう大丈夫?

へえ おおきに。
昨日 退院して。

ほな また。
あっ 待って。

豊駒さん
嵯峨野の土地のことなんだけど。

あの土地の情報って どこから?

明子はん それは…。

やっぱり そうなんだ。

だけど どうして?

ずっと 祇園のおきての中で
生きてきた人が。

あの子に 負けとうなかった。

あの子? 駒菊さん?

お母さんの お気に入りで

何もかも全部
うちより あの子の方が上。

うちは 姉さん芸妓やのに
全部 負けてて 悔しかった。

せめて 志むらの女将の座を
つかみたかった。

それで
道夫さんとも親しくしてたの?

道夫さん?
女将さんの息子だから?

明子さん 知ってたん?

(豊駒)そう。

道夫さんと一緒になれば
あの子に勝てると思うたし。

でも それだけやあらへん。

嵯峨野の あの土地を買うとけば
すぐ 高う 売れるようになって

お母さんが 心配のう老後を
暮らせるお金を稼げる 思うて。

だけど その土地も 3カ月後には
売ってしまったでしょ?

医大の建設予定地が
別の所になったって聞いて。

そうなったら うちが買うた
あの土地は山奥やし

値が上がるどころか
タダ同然になってしまうって。

それで 増谷社長に
買ってほしいと頼んだ。

だけど 5分の1の値段でなら
って言われたのね。

明子はん このこと
誰にも言わんといておくれやす。

祇園のおきてを破ったって
知られてしもうたら

うち1人が死んで
済まされることやあらしまへん。

志むら祇園から消えてしまう。

お願いします。

増谷社長が 神戸のホテルで
殺されたことは 知ってます?

ちゃいます。
うちやおへん。

あの人 殺したいほど憎いけど

これ以上 お母さんに
迷惑 掛けられへん。

殺してません!

♬~

♬~

♬~

狩矢さん。
橋口さんも 何度もすいません。

(狩矢)いやいや
明子さんの頼みでは断れませんよ。

(狩矢)いいんです いいんです。
ありがとうございます。

(橋口)それで
モモの鈴の件なんですが

鑑識で調べたところ このべたべた
粘着テープを剥がした跡でした。

さらに その粘着物に
繊維質が付着してましてね。

調べたところ
ミノムシの成分でした。

ミノムシ?

(増谷)《本物の
ミノムシの帯っていうのは

これ なかなか ないんですがね
先日 やっと 手に入りましてね》

ミノムシ?
ということは モモは

ましや呉服のどこかにいた
ってことよね。

どうして モモが?
ん~。

道夫さんは モモを 家族同然に
かわいがってたから…。

犯人は モモを誘拐して
どこかに隠していた。

だけど モモの首輪の 鈴の音が
うるさくて

粘着テープを巻いて 音を消した。

でも
それでも モモが騒いだんで

つい
殺してしまったのかもしれないわ。

そして モモが見つかったと
道夫さんに連絡した。

《モモが見つかった?
場所は どこですか?》

《はい》

道夫さんは きっと すぐに
その場所に駆け付けたと思う。

(道夫)《モモ!》

(道夫)《うわ!》

そして 道夫さんの遺体に
モモの亡きがらを抱かせた。

道夫さんが モモを見つけて
足を滑らせて 亡くなったと

偽装するために。

その犯人は きっと…。

増谷社長!

すると…。

(豊駒)《うっ!》

豊駒さんを襲ったのも
増谷社長かもしれないな。

新設医大の土地がらみの件で
豊駒さんの口封じをしようとした。

だけど その増谷社長は
神戸のホテルで殺害された。

となると やっぱり

志むらの誰かが
容疑者になるよね。

道夫さんの敵を討つっていう
動機もあるし。

だからって 綾乃さんや
豊駒さんや 駒菊さんが

そんなことする人とは思えないわ。

じゃあ 誰か 増谷社長を
殺害する動機がある人は?

そうね~。

増谷社長が 当時 極秘だった
新設医大の情報を

どこから得たかって考えたら…。

早川議員だ!

祇園振興財団の顧問と役員。

あら 明子さん。
先生もご一緒で。

早川議員に
お会いになったんですか。

明子さんも
早川議員に たどりつきましたか。

しかし 早川議員には

増谷社長の死亡時刻
完璧なアリバイがありました。

アリバイが?
ええ。

増谷さんが
神戸の照屋ホテルで殺害された

午後10時半 早川議員は
翌日の議会に備えて

資料を読み込むために

京都の照屋ホテルに
泊まってました。

京都の照屋ホテル?
同じ系列のホテルです。

そのアリバイって確かですか?
ええ。

午後10時半 早川議員が
インタビューを受ける情報番組が

放送されたんですが
京都のホテルで

そのテレビ画面を背景にして
自撮り写真を撮ってました。

その写真を
ご自分のSNSに載せています。

これだ。

確かに これ ホテルのテレビね。
うん。

ホテルのテレビに
レコーダーは ないだろうから

確かに 午後10時半 早川議員は
京都の照屋ホテルにいて

それ 撮ったことになる。
ちょうど その時間

増谷社長は
神戸のホテルで殺された。

早川議員のアリバイは成立か。
ハァ…。

となると また 警察は
志むらの誰かに

疑惑 向けるかもしれない。
志むらの人たちが…。

そんなこと。

(駒菊)お母さんどすか?
ううん。

駒菊さんに。

うち?
ええ。

(駒菊)うちは 道夫さんを
あんな目に遭わせたのが

増谷さんやと分かったとしても
復讐とか敵討ちとか

そんなこと うち しません。

そやかて そんなんしたら
お母さんに 迷惑 掛かるし。

それだけは
絶対にしとうないですから。

豊駒さんも

何があっても お母さんに
迷惑を掛けるようなことだけは

絶対にしないって言ってたわ。
そうどすか。

豊駒さん姉さんが
そんなことを。

(駒菊)豊駒さん姉さん

うちに勝てへんって
いつも言うてはるけど

ホンマは ちゃうんです。

負けてるんは うちの方。

あんなに無邪気で
人に好かれる人は いいひん。

せやから 悔しゅうて。

豊駒さん姉さんは
うちの姉さん芸妓やけど

いつも いけずしてしまうんです。

よかった。
えっ?

豊駒さんも 駒菊さんも

お互いを認め合ってて
尊敬し合ってて。

何より 志むらのことを
一番に考えてて。

とっても すてきだわ。

私は信じます。

秋山さん。
こんな時間まで どうしたの?

ええ。 いや 間もなくね
ここを出るかと思ったら

急に さみしぃなってね。

1人で
お別れしとりましたんです。

お別れなんてさせませんから。

いや ホンマに

わしらのような こんな年寄りが
死なんとね

道夫さんのような 前途ある方が
死んでしまうなんて

悲しいかぎりでわす。

秋山さん どうして 石原葬儀社を
辞めるなんて言うの?

ホントの理由は何なの?

いや いまさらね

葬儀っちゅうのは
いったい 何やろって

考えても 分からんよう
なってしもうたんです。

道夫さんの葬儀のこと?

道夫さんの葬儀は この秋山が

一世一代の 最高の葬儀を
しなければならんかったんです。

それやのに あの葬儀委員長の
見えばっかりで

ホントの 心のこもった葬儀が
できなかったんです。

やから 綾乃さんや道夫さんに
わし 面目のうて。

(泣き声)

コンペイトー。
少し元気が出るかも。

コンペイトー?

明子はん 先代と
おんなじことしはりますな。

先代も お葬儀のときに ご遺族に
コンペイトー 差し上げて

癒やしてはりました。

苦くて しょっぱい涙を

コンペイトーで
とかしてあげられたらって

父が いつも言ってた。

このわてが どじ踏んで
しょぼんとしてたらね…。

父が コンペイトーを差し出した?
そうどす。

明子さん
あんさん 先代の思いを

ちゃ~んと
つないでくれはりましたな。

父と子の絆です。

この秋山 うれしゅうおます。

おおきに…。

(泣き声)

ありがとうございます。

ねえ 春彦さん。 道夫さんを
殺した犯人を 恨んでる人。

まあ 志むらの皆さんも
確かに そうかもしれないけど

でも もう1人いることに
気付いたの。

殺したいほど 犯人を憎む人が。
誰?

父と子の絆よ。

道夫さんのお父さん。

あ~ あ~ 父親か。

道夫さんを殺したのは
増谷社長だって気付いたら

確かに。

でも 誰よ? 父親って。
それは まだ分からない。

祇園の人は
みんな 口が堅いから

聞いても
教えてくれないだろうし

それを知ってるのは
その父親本人と… 綾乃さんだけ。

(綾乃)何で そんなことを
お知りになりたいの?

道夫さんや増谷社長のことで
疑われている人たちの疑いを

晴らしたいんです。

豊駒と駒菊のことやね。

もう えらい昔の話になります。

ある芸妓さんが

お仕事の見習いさんを
好きになりました。

けど 当時は
芸妓と見習いの恋なんて

決して 許されませんでした。

(綾乃)その人は

芸妓を辞めて 結婚してもええと
思うてたそうどすけど

そうなったら きっと

その見習いさんは
祇園から追放される。

そんな時代どした。

その方の夢は 祇園
店を持つことやったそうで

その芸妓さんと結婚したら
夢を失うことになります。

それで 芸妓さんは
別れる決意をしたそうどす。

もう 愛情がなくなったさかい
と告げて。

道夫さんのことは いつ…。

別れて すぐに おなかに
いることに 気付いたそうどす。

その方には
言わなかったんですか?

1人で産んで
1人で育てる。

それが 祇園の女どすさかい。

(綾乃)ここで モモを見つけたん。

道夫さんと一緒に。

明子さん。

母親いうもんは

子供を守るためには
時には 道も外す。

鬼にもなる。

母親って そういうもんどすわな。

綾乃さん…。

「1人で産んで
1人で育てる」

「それが 祇園の女」

切ないね。
うん。

だけど 誰なのかしら?

当時 見習いだった
道夫さんのお父さんって。

ああ そうだね。

明子
もう講演に行かなきゃいけない。

あっ ごめん!
場所は どこだっけ?

河原町の照屋ホテル。
えっ?

増谷社長が殺されたとき
早川議員が宿泊してた?

そうだね。
へえ~。

私もついていっちゃ駄目?
えっ?

(社員)こちらが控室です。
もう少し お時間ありますんで

ごゆっくりなさってください。

お食事も ご用意しましたんで
お召し上がりください。

ありがとうございます。
(社員)あっ もう1つ

ご用意しますんで。
あっ すいません。

では お時間になりましたら
お声掛けしますので

よろしく お願いします。
はい。

かしこまりました。

明子 何してんの?
ん~。

同じテレビ 同じテレビ台。

ハァー。 障子も同じ。

やっぱり
ここで 写真 撮ったのかな?

でも 何か 変なのよね。
何が?

何となく
雰囲気が違うっていうか。

何だろう?

あっ 春彦さん ごめん。
先 ご飯 食べちゃって。

うん。

あ~ おいしそうじゃない!

あっ これにも
一口がゆがついてる。

んっ? 一口がゆ?
うん。

ホントだ。

道夫さんのお店でしか
出してないと思ってたのに。

この前 志むらのお座敷
行ったときにも 出てたよ。

すぎむらっていう 祇園一の
仕出し屋さんだって言ってた。

あっ これも すぎむら。

すぎむら…。

《代われるもんなら
私が代わりたいくらいだ》

あっ 秋山さん。
はい。 何 慌てまんの。

道夫さんの父親って 誰?
何でね 急に。

まさか 秋山さん 違いますよね?

えっ!? わし?
アホなこと言わんといて。

そら そうやね。 秋山さんが
道夫さんのお父さんやったら

綾乃さんと愛し合ってたことに…。

アハハ… あり得へん あり得へん。
こら。 良恵 聞け。

わしは こう見えても
若いころはな

二枚目に近かったことも
ないでもないわい!

ねえ 杉村さんは どう?
仕出し屋さんの杉村社長。

さあ。 そういう詮索は
日ごろしませんのでな

分かりやしません。

ハァ…。

んっ?
どないしはりました?

何か 変ね。
何がです?

何か いつもと感じが違う。

ああ もしかしたら

うちが お花の向き 変えたから
違います?

ああ ホントだ。
これだ。 逆だ。

だから いつもと 景色が違って…。

これだわ。

これだわ。

そういうこと。

明子はん
お母さん 来てまへんやろうか?

女将さん?
来てないけど どうしたの?

これ 出先から帰ったら
机の上に これが置いてあって。

「突然やけど

あんたたちとの縁は
ここまでにさせてもらいます」

志むらのこと よろしゅう。
綾乃」

綾乃さん…。
(豊駒)どう思います?

(駒菊)携帯も 電源 切ってて
つながらしまへん。

お母さん…。

うちが もっと早う
お母さんに 豊駒さん姉さんが

困ってるって言うたら
道夫さんかて あんなことには…。

千代駒 あんたのせいやない。

うちが アホやっただけや。
(駒菊)その話は後や。

早う お母さんを捜さんと。

どこ行ったんやろう お母さん。

もしかして あそこかも。
どこ?

道夫さんと一緒に
モモを見つけた。

そうや。
(豊駒)それや!

明子!
あっ 春彦さん。

急ごう。
うん。

(早川)女将さん。

どうしたんですか?
こんな所へ呼び出して。

ここは
道夫との思い出の場所なんです。

道夫さんと?

うちに
何か言うことありまへんか?

何のことでしょう?

お前が 道夫を殺したんだろ。

杉村さん。
いったい 何を言いだすんです?

全部 分かってるぞ。

許さん。

♬~

杉村さん!
綾乃さんもやめて!

明子さんは
口出しせんといてください。

この場所を…

大事な思い出を
汚してしまってもいいんですか?

ハァ…。 よかった。

黒沢先生 石原さん ありがとう。
助かりました。

早川さん

道夫さんと増谷社長を殺したのは
あなたですよね?

早川さん 道夫さんと
増谷社長を殺したのは

あなたですよね?

石原さん
あなたまで 何 言うんですか。

あなたは
新設医大建設予定地の情報を

増谷社長に流し
その土地を 発表前に購入させた。

《坪20万のところを 50万…》

お座敷には

豊駒さんがいた。

豊駒さんは
お母さんの老後のために

その土地を
購入してしまったんです。

ところが 建設予定地が かわり

豊駒さんが買った土地は
タダ同然になってしまった。

豊駒さんは
増谷社長に泣き付いて

その土地を
買い取ってもらいました。

買ったときの 5分の1の値段で。

でも あなたは そのとき すでに

建設予定地が
元に戻ることを知っていた。

地価が高騰することも。

しかし それを言わずに

安値で買うように
増谷社長に指示をした。

困り果てた 豊駒さんは
道夫さんに相談しました。

話を聞いた道夫さんは
豊駒さんが だまされたと思い…。

(道夫)《増谷社長》
《あ~ これは これは》

《これ どういうことですか?》

増谷社長に
事実を確かめに行った。

増谷社長から
そのことを聞いた あなたは

口封じのために 道夫さんを
殺害しろと 命じたんです。

《ちょっと待ってくださいよ》

そして 増谷社長は
モモを拉致し

道夫さんをおびき寄せ…。

(道夫)《モモ!》

(道夫)《モモ!》

突き落とした。

《うわ!》

《うわ!》

そして さらに あなたは
増谷社長の口を封じるために

神戸の照屋ホテルに宿泊していた
社長を殺害した。

石原さん。

増谷社長が
神戸のホテルで殺されたとき

私は 京都のホテルにいた。

フッ。
完璧なアリバイがあるんですよ。

アリバイは崩れてますよ。

何ですって?
あなたが

アリバイを証明するために
撮った写真

あれは
京都の照屋ホテルではなく

増谷社長が宿泊していた

神戸の照屋ホテルで
撮ったものじゃないですか?

確かに 同じ系列のホテルですが

部屋の中は
違うんじゃないですか?

あの晩 あなたは

京都のホテルで
チェックインをした後

神戸のホテルへ行き…。

(増谷)《早川先生!
アハハッ。 どうも》

増谷社長を殺害。

そして アリバイ作りのために

その部屋を 京都の部屋に
仕立てようとした。

♬~

そして 午後10時半。

あなたは 自分が出演する
テレビ画面を背景に写真を撮った。

《世界中から人を集め
交流する京都を

つくり上げていく必要が
あると…》

(シャッター音)

石原さん 証拠はあるんですか?
あります。

「ある」?

花には
向日植物というのがあって

太陽の光が入る方を
向く習性のある花があるんです。

神戸のホテルと 京都のホテル。

日の入る方向が違うんです。

つまり
鉢植えの花の向きが違うんです。

あなたは
そのことに気付かなかった。

あなたのSNSに投稿された
自撮り写真は

あなたがいたという

京都の照屋ホテルで
撮ったものではなく

増谷社長が宿泊していた
神戸の照屋ホテルで

撮影されたものです。

≪(狩矢)早川さん。

(狩矢)あなたが 京都のホテルに
見せ掛けるために動かした家具

その家具の下から
毛髪が発見されました。

元の位置に戻したときに
入り込んだのかもしれませんね。

DNA鑑定の結果
誰の毛髪か分かりますよ?

早川 総一郎さん。

森岡 道夫さんおよび
増谷 康弘さん殺害の件で

詳しい話を
聞かせていただきましょうか。

(橋口)署まで 同行願います。

(早川)触るな 触るな!
触るな~!

(早川)あんたたちは
私が 誰だか分かってんのか?

私は こんなことで
くすぶってるような男じゃない!

あんな つまらない正義感や
私欲の塊のやつのせいで

この私が つまずくとでも!?

ハハハ…。
笑わせるな!

たいがいにしとくれやす!

女将さん!

あなたに
道夫さんのような正義感が

少しでもあれば つまずかないで
済んだかもしれませんね。

(狩矢)連行しろ。
(橋口)はい。

(早川)触るな!
触るなっつってんだろ! さっきから。

(早川)自分で行く! 触るな!

杉村さん。

道夫さんが お店で
一口がゆを出していたことを

ご存じですか?

道夫さん

あなたが父親であることを
知っていたんだと思います。

あなたが考えた 一口がゆで

道夫さんは 道夫さんなりに
ずっと あなたと つながっていた。

父である あなたと。

道夫さんの部屋に
この めおとまもりがありました。

いつか きっと

お二人に 渡そうと
思っていたんだと 思います。

いつか きっと 3人で
一緒に暮らせる日を 夢見て。

道夫…。

♬~

そこで 一緒に
モモを見つけたんですよね。

そう そこ。

そこに カワイイ猫が

鳴いていました。

《んっ?》

《おなかを
すかせてるのかもしれませんね》

(綾乃)《あっ 道夫さん》
《こんばんは》

《どうした?
えっ? どうしたの?》

《よしよしよし…》

《うちへ
連れてってもいいですか?》

《ええ。 道夫さんやったら
猫ちゃんも幸せやな》

《名前
綾乃さんが付けてください》

《ウフフッ。 そやな…》

《あっ ほな モモちゃんで
どうやろうか?》

《モモですね》
《うん》

《フッ。 カワイイです》

《モモ 今から お前 モモだぞ》

《それで 今日から 僕の家族だ》

《家族?》
《ええ》

(綾乃)肩を並べて しゃがんだら
胸が ドキドキ高鳴って。

けど 他に 道夫との思い出は
何にもあらへんの。

自分が産んだ息子やのに

風邪をひいて看病したり
親子ゲンカしたり

親と子やったら
必ずある大切な思い出が

何にもないんです。

母親やのに…。

いっぱい あります。

うちには お母さんとの思い出
いっぱい あります!

うちかて 数えきれへんほど
お母さんとの思い出があります。

(豊駒)うちが お稽古 嫌になって
真冬に 志むらを飛び出したとき

お母さん うちを見つけ出して
ずっと一緒にいてくれた。

小さい子供にするみたいに
歌 歌うてくれたよね。

お母さん 音痴やったけど。

(駒菊)うちが たまには パスタ
食べたいって わがまま言うたら

お母さん お料理の本 買うてきて
何や 一生懸命 作ってくれはった。

(駒菊)おいしくなかったけど
でも あれが お母さんの味や。

どこで食べるパスタより 好きや。

大好きや!

志むらで 泣いたり 笑うたり
叱られたり 褒められたり

その全部
大好きなお母さんとの思い出どす。

女将さん すてきな
娘さんたちじゃないですか。

これから
もっと もっと たくさん

思い出をつくってください。

道夫さんも きっと
それを望んでます。

明子さん。

おおきに。

これから この子らと一緒に

思い出を
ようさん つくっていきます。

お母さん。
(駒菊)お母さん。

♬~

♬~

いいご家族ね。

うらやましいわ。

♬~

ありがとう。

しっかり言うてくださいよ。
はい。

秋山さん 早う。

あの… 綾乃さん。

もう一度 道夫さんの葬儀
やらさせてください。

秋山さん。

今度こそね 心のこもった
本当の葬儀を この 一級葬…

お前 言えへんのか?
どうぞ。

今度だけ特別に許します。
そうか。

この一級葬祭ディレクターの
秋山に

命を懸けて
執り行わさせてくださいませ。

女将さん よろしければ
私からも お願いします。

(良恵)お願いいたします。

よろしく お願いします。

今度は
私の息子としてのご葬儀を。

はっ かしこまりました。

全身全霊で 道夫さんの葬儀を
お手伝いさせていただきます。

この秋山 こう見えましても

一級…。
葬祭ディレクター。

お前 ちょっと 言わさせてよ。

今回のことで
秋山さんも良恵さんも

私にとって
大切な家族なんだって

再認識したわ。
にぎやかな家族だ。

ホントだ。
あっ そうだ。

春彦さん 新設の医科大学って
どうなったの? 入れそう?

それなんだけどさ
早川議員の逮捕で

中止になっちゃったんだよ。
嘘… 中止!?

うん。
ハァ…。

ん~ 楽しみにしてたのに。
そんな顔するなよ。

俺だって 残念なんだから。
だって また 京都で1人になる。

でも 明子には
にぎやかな家族 いるじゃないか。

春彦さんにも 早く
家族の一員になってほしかったの。

うん 幸せな家族か。 いいね。
フフッ。 いいでしょ?

いつにする?
いつにする?

(良恵)おいっち 2 3 4
5 6 7 8…。

9 10って
お前 それ 何してんねん。

くりきんとんと ぼた餅
ちょっと食べ過ぎて。

フン。 食べ過ぎたって
日ごろ 食べ過ぎてるやないか。

おはよう。
(良恵・秋山)おはようございます。

明子はん お願いです この良恵に
ばしっと言うてくださいな。

何 良恵さん
また 何か食べ過ぎた?

そうです。 せやから
こうやって運動してるんです。

おいっち 2 3 4…。

お前な そういうな
運動をする間があんのやったら

一遍 倉庫 行って 整理せえ。

言うとくけどな このわしが

この店に残るいうことが
決まったんやから

そうなったら お前 日ごろから
ぼーっとしてたら

ばしばし かましよってな…。
フフッ。

何 笑うてまんの?
お手柔らかに お願いします。

あ~あ せっかく
明子さんと2人きりになって

ケーキ食べ放題と思うたら…。
ちょっと待て。

わしが おらんのに 食べ放題?
食べ放題!?

いや…。
こら!

ちょっと待て。 ちょっと待て!
人の話を聞け!

聞かない 聞かない。
こら! 良恵! ちょっと待て!

おい! こら!

アハハハ…。