ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

あなたには渡さない 第1話 木村佳乃、水野美紀、青柳翔、山本直寛… ドラマの原作・キャスト・主題歌など…

『あなたには渡さない #1』のテキストマイニング結果(キーワード出現数BEST10&ワードクラウド

  1. 笠井
  2. 本当
  3. 奥さん
  4. 自分
  5. 女将
  6. 主人
  7. 旬平
  8. 彼女
  9. 花ずみ
  10. 金沢

f:id:dramalog:20181111082547p:plain

『あなたには渡さない #1』の解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)&EPG情報(出典)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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dramalog.hatenablog.com 

 

 

[新]あなたには渡さない #1[字]

「ご主人をいただきにまいりました」…平凡な主婦の前に突然現れた夫の愛人!ここから正妻(木村佳乃)VS愛人(水野美紀)の恐るべき女のマウンティング合戦が始まる!

詳細情報
◇番組内容
夫・旬平(萩原聖人)から「酒造会社の社長が来るから、迎えに行ってくれ」と言われた通子(木村佳乃)は、東京駅へ。男性社長だと思って待っていた通子の前に現れたのは、着物姿の多衣(水野美紀)。多衣は通子を自身が泊まっているホテルの喫茶に誘うと、勝ち誇った顔で言う。

「わたくし、ご主人をいただきにまいりました」――。

通子の幼なじみ・笠井(田中哲司)も巻き込んで、男女4人のドロ沼愛憎劇が幕を開ける!
◇出演者
上島通子…木村佳乃
矢萩多衣…水野美紀
矢場俊介…青柳翔
上島一希…山本直寛
上島優美…井本彩花
堀口八重…荻野目慶子
笠井芯太郎…田中哲司
上島旬平…萩原聖人
◇原作
連城三紀彦『隠れ菊』(集英社文庫刊)
◇脚本
龍居由佳里
◇演出
植田尚
◇音楽
沢田完

【主題歌】chay feat. Crystal Kay『あなたの知らない私たち』(Warner Music Japan)
【オープニングテーマ】FAKY『Last Petal』(rhythm zone
◇スタッフ
【ゼネラルプロデューサー】黒田徹也(テレビ朝日
【プロデューサー】川島誠史(テレビ朝日)、清水真由美(MMJ)
◇おしらせ
☆番組HP
 https://www.tv-asahi.co.jp/anawata/
☆Twitter
 https://twitter.com/anawata_ex
☆Instagram
 https://www.instagram.com/anawata_ex/

 


♬~

(上島通子)
〈料亭花ずみに嫁いで20年〉

〈専業主婦の私は
結婚前のあいさつ以来

この店に
足を踏み入れた事はなかった〉

〈昨年死んだ姑のキクが

私を
ここに近づけさせなかったのだ〉

〈姑は
小さな料理屋だった花ずみを

一代で これだけの料亭まで
育て上げた人だった〉

〈彼女は優しい顔で私に言った〉

〈あなたに商売の苦労を
させるのは申し訳ない〉

〈息子のために

家を守ってくれさえすれば
いいからと〉

〈私は のけ者にされていたのだ〉

〈女将だった姑と 板長の夫

そして あの女から〉

〈私は決して許さない〉

〈私の戦いが 今 始まる〉

(雷鳴)

あれ?

う~ん…。

やっぱり無理か…。

(携帯電話の着信音)
あっ! やだ びっくりした。

(携帯電話の着信音)

あっ…。

はーい。

(上島旬平)「俺だ。 今から
東京駅に人を迎えに行ってくれ」

えっ? えっ… 今から?

「金沢から 矢萩酒造の社長が来る」

12時に 東京駅の京橋口に
迎えに行ってくれ。

「えっ… 矢萩… 酒造?」

うちに
日本酒を卸してくれてるとこだ。

迎えに行って その足で…。

「銀座を案内してやってほしい。
頼むな」

えっ? えっ?
だって 顔わからないわよ。

大丈夫だ。 向こうは わかってる。

えっ?

「あっ じゃあ なんか
目印になるものを持ってって」

えっ? えっ?

♬~

♬~

やだ 場所が違う?

(矢萩多衣)
花ずみの若奥様ですね?

はい。

金沢の矢萩酒造の
矢萩多衣と申します。

ご主人には
6年前から お世話になってます。

ああ… 失礼致しました。
上島の家内でございます。

やだ。 私ったら 社長さんと
聞いていたので てっきり…。

男性だと?
すみません。

あの… でも 今 あちらから
いらっしゃいました?

いいえ。 昨日から こちらの
ホテルに泊まってますから。

えっ?

私ね 今 そこで ずっと
奥様の事 見てたんですよ。

はっ?

奥様が振り向かれるのを
待ってたんです。

えっ? 30分もですか?

もう 6年ですもの。
今さら 30分ぐらい なんとも。

あの…。

本当に 後ろを
振り向かれない方なんですね。

6年前に ご主人が
おっしゃったんです。

妻は 一度 前を向いたら
ずっと そのままで

背中ばかり見せられてるような
気がするって。

すみません。 あの…
何をおっしゃってるのか…。

行きましょう。

あっ… あの…。

素敵なお花ですね。

花ずみの女将さんのご仏前に
供えさせていただこうと思って。

えっ?
失礼致します。

私はコーヒーを。
奥様は?

あっ…
ミルクティー お願いします。

かしこまりました。

亡くなった女将さん

私の事 とてもかわいがって
くださってたんですよ。

義母の事も
よくご存じだったんですか?

ええ。

この帯
元々 女将さんのなんです。

でも
私に使ってほしいからって

金沢にいらした時に
持ってきてくださって。

義母が金沢に?

ええ。 仕事の息抜きにって
何度か来てくださって。

でも 義母は店の事ばかりで
旅行なんて 一度も…。

あっ いけない。

そういえば
お嫁さんには内緒にって

おっしゃってたんだったわ。

そりゃ言えませんよね。

息子の愛人に
会いに行ってるなんて。

えっ?

今 なんて?

あら…
私 さっき ごあいさつした時に

言いませんでしたっけ?

わたくし

ご主人をいただきにまいりました。

6年前から ご主人とは

男と女として
お付き合いさせていただいてます。

♬~

♬~

(多衣の声)私ね

6年も
ずっと 金沢で待ってたんですよ。

愛し合うのは金沢でだけ。

でも もうやめました。

だって 奥様 全然 気がついて
くださらないんですもの。

だから これからは
自分に正直に生きようって。

ご主人をいただいて

2人で幸せになろうって
決めたんです。

訳がわからないわ。

私 言いましたよね?

旬平さんは この6年のうちに

奥さんの背中を見るのに
疲れ果ててしまったって。

何かを語りかけようとしても
奥さんの背が拒んでるって。

変な事 言わないでください。

初めて会ったばかりのあなたに
私の何がわかるっていうんです?

私と夫の20年の
何がわかるっていうんです?

じゃあ 奥さんは
わかってらっしゃるの?

ご自分や ご自分たち夫婦の事。

ゆうべ 旬平さん
お帰りにならなかったでしょ?

疲れたから 店に泊まるって。

あれ 嘘ですよ。

だって 私と
このホテルにいたんですもの。

奥さんが
私たちの事 遊びだと思ってたら

大きな間違いですからね。

6年前に初めて会った時から
私たちは本気だったんです。

料理屋さんで
旬平さんが うちの酒を飲んで

花ずみでも ぜひ出したいって
うちの店に来てくれた時…。

今でも はっきり覚えてます。

(多衣の声)ガラス戸の向こうから
こちらを見ていた

旬平さんの あの目。

私 あの目に
ひと目惚れしたんです。

急に来たのに
工場まで見学させていただいて

本当に すいません。
いえ。

すいません。

♬~

(多衣の声)気づいたら

あっという間に
時間が過ぎていきました。

♬~

(多衣の声)なじみの旅館があって
私のほうから お誘いしたんです。

♬~

(多衣の声)お銚子の九谷焼に似た

派手なお布団でした。

(多衣の声)そのお布団の中で

お互いのぬくもりを
分け合った時の幸せだった事…。

やめてください!

そんな事
妻に話す神経が わからないわ。

最初の晩の事は 奥さんに全部
知っておいてもらいたいんです。

だって 奥さんが どんなに
汚れた夜を想像したとしても

それ以上に汚れた夜でしたから。

最初の晩 最初の晩って
なんなんですか!

15~16の娘じゃあるまいし。

たかが 中年の遊びでしょ?

だから
言ってるじゃありませんか。

私は本気だって。

1億払ってでも 旬平さんを
手に入れたいと思ってます。

私 あの晩に
鬼になろうと決めたんです。

どんなに汚いまねもする鬼に。

(ファスナーを開ける音)

あとは
奥さんのサインと捺印だけです。

♬~

(矢場俊介)板長。
八重さん… じゃなくて

女将代理が お呼びです。
ああ。

もう一人の保証人は
そちらで用意してください。

こんなもの…。
こんなもの?

だって…

だって 私 ほんの2時間前までは
普通に主婦やってて

いつもどおりだったんですよ。

それなのに
いきなり あなたが現れて…。

こんなの 「はい そうですか」って
言えるわけないじゃないですか!

これ 女将さんの遺言でも
あるんです。

自分に もしもの事があったら
息子と結婚してやってくれって。

もちろん
旬平さんも ご存じの事ですよ。

お嫁さんの事
よっぽど ご不満だったみたいで

女将さんが おっしゃった
あなたの悪口

私 全部 覚えてますよ。

お教えしましょうか?

結構です!

あなたは たかが6年
聞いただけでしょうけど

私は
亡くなるまで20年もの間

嫌と言うほど
聞かされてましたから。

無言の言葉っていう
一番残酷なやり方で。

それと あなた さっきから
義母の事

私より よく知ってるって
得意がってらっしゃるけど

菊の花しか好きじゃなかった事は
ご存じなかったんですか?

このお花
義母の仏前には不向きだわ。

主人に 自分で持ってくるように
言ってください。

これに関しては 私
主人としか話す気ありませんから。

それと さっき 電話で主人に
あなたを銀座に

案内してやってくれって
言われましたけど

どうしますか?
よかったら 案内しますよ。

今のお話とは別に

お酒の仕入れの事では 間違いなく
お世話になってるようですから。

あっ…。

あら驚いた。

普通の主婦だとか言っておいて
随分と怖い事…。

私 奥さんの事 大嫌いです。

そういう顔も知って
いよいよ嫌いになったわ。

本当に嫌な女。

これは嫉妬じゃなくて
心底 憎んでるんです。

だって 嫉妬しようにも

旬平さんは もう
私のものですからね。

私 今
鬼の顔してましたでしょう?

今のが 私の本当の顔です。

覚えておいてくださいね。

私の一番汚い 怖い顔をね。

♬~

あっ… 私 もちろん

女将さんが菊をお好きだった事
知ってますよ。

でも 私には
菊を供える必要がないから

この花にしたんです。

だって 私の体には

あなたの目には見えていない菊が
咲いていますから。

女将さんが
私に譲ってくださった…。

艶やかに燃える菊が。

♬~

〈これが この2人の女の
壮絶な戦いの幕開けであった〉

♬~

(呼び出し音)

「はい」

本当なの?

…ああ。

だから サインを頼む。

(電話を切る音)

笠井さん…?

笠井さーん!

笠井さん!

笠井さん! 笠井さーん!

笠井さん!

〈その人は
兄の中学時代からの友人で

私を 妹のように
かわいがってくれた人だった〉

(笠井芯太郎)みっちゃん!

〈懐かしい その姿に

ほんの少し
心が救われる気がした〉

フフッ…。

驚いたな。 よく わかったね。

笠井さん 全然変わってないもの。

いやいや… みっちゃんこそ全然。
あっ 兄に聞いてます。

お父様の跡を継いで
社長にご就任されたそうで

おめでとうございます。

まあ
相変わらずの自転車操業だよ。

えっ 何年ぶりだ? みっちゃん…
みっちゃんの結婚式以来だよね?

ええ。 20年。

うわっ! ハッハッ…
もう そんなかあ。

(2人の笑い声)

ごめん
これから仕事で人と会うんだ。

時間ある時 連絡ちょうだい。
飯でも食おう。

ありがとうございます。

今 ちょっと いろいろあるんで
すぐには無理ですけど…。

あっ でも 必ず ご連絡します。

ぜひ。 楽しみに待ってるよ。

じゃ。

♬~

ちょうどいい花瓶があった。
どう?

うん いいね。

よかった。

ありがとう。

♬~

お義母さん…

死んでまで意地悪して
楽しいですか?

♬~

(上島優美)何やってるの?

ああ…! おかえり。

なんか お母さん
ちょっと 肩痛くて。 四十肩かな。

ほら 手 洗ったら?

(ため息)

なんで…?

なんなのよ…。

(多衣の声)わたくし
ご主人をいただきにまいりました。

これ 女将さんの遺言でも
あるんです。

男と女として
お付き合いさせていただいてます。

向こうは わかってる。
私 奥さんの事 大嫌いです。

本当に嫌な女。

♬~

おはよう!

おはよう。

優美。
お母さん 今日 出かけるから。

あっ でも 晩ご飯は
ちゃんと作っておくから

悪いけど 1人で食べてね。

聞いてる?

わかった。
よろしい。

(優美)お父さんは?

えっ?

また泊まり?

うん。 なんか忙しいみたい。
繁盛してて いい事よね。

(ため息)

♬~

(笠井)いやあ…
来てくれて嬉しいよ。

久しぶりに会ったのに

こんな話も どうかなって
思ったんですけど…。

昨日 ちょっと いろいろあって
って言ってたろ?

気にはなってたんだ。

何があったの?

実は…
お金 貸していただきたいんです。

いいよ。 いくら?

3000万?

とんでもない! そんな大金…。

じゃあ… 300万?
いえいえいえ…。

3万円です。

3万?

そんなに金に困ってるの?

…って事は ないよな。
あの花ずみの若奥さんが。

私… 浮気されちゃって。

あの旦那さんが?

ええ…。

6年続いてた愛人がいたんです。

で その人と結婚したいから
別れてくれって言われて。

なんなんだよ それ。
勝手すぎるだろう。

本当よね。
このままじゃ 私 惨めなだけ。

だから ひとつだけ
決めた事があるんです。

でも その事に
夫が稼いだお金を使いたくないの。

どうしても。

(笠井)
返すのは いつでもいいから。

ありがとうございます。

なるべく早く お返しします。

あっ 痛っ…!

はあ…。

あっ… ごめん! つい…。

子供にやってるもんだから
つい…。

あ… おいくつ?

まだ5歳。 結婚 遅かったから。

かわいい盛りね。 フフ…。

あっ もう全然大丈夫。
これ 洗ってお返しします。

あっ もし よかったら… これ。

これも子供のだけど。
フフフ…。

かわいい。 ありがとう。

♬~

これから どうするにしても
むちゃはするなよ。

みっちゃん 一度 突っ走り出すと

振り返る事を知らないとこ
あるからな。

ほら! 中学の運動会。

(号砲)
(フライングの号砲)

(通子の声)ああ~。 フフッ…。

そういえば 私 高校でもやってた。

(2人の笑い声)
ほらな。

だから気をつけろよ。

困った事あったら
いくらでも相談に乗るから。

ありがとうございます。

実は… あと2つ
お願いがあります。

なんなりと。

♬~(店内の音楽)

(上島一希)お待たせ。
ありがとう。

で 何? 相談って。

うん…。

ねえ 私も お兄ちゃんみたいに
家 出たい。

だったら 優美も俺みたいに

ちょい遠い大学にすりゃ
いいじゃん。

(優美)今 出たいの。

なんか息苦しい。

っていうか 私 あの人 無理。

いや…。

お母さん 聞いたら泣くよ それ。

あの人さ 自分が世界で
一番正しいと思ってるんだよ。

そういうの すっごくウザい。

♬~

(堀口八重)
いらっしゃいませ… あっ 若奥様。

お久しぶりです 八重さん。

ご無沙汰しております。

笠井さんっていう男性から
予約が入ってますよね?

はい…。
あれ 私の予約なんです。

あっ でも…
夫には言わないでくださいね。

最後に板長が あいさつに来る時に
驚かせたいから。 お願いね。

(矢場)板長 味見 お願いします。
おお。

うん いいよ。
ありがとうございます!

♬~

〈初めて食べる夫の料理は
美味しかった〉

〈昔 姑は 息子の包丁には
色気がないと言っていたけれど

素人の私の舌をも色づかせるほど
味に色気が感じ取れた〉

〈これが 夫が6年前の一夜から

身につけた
色気なのだとしたら…

あの女の肌から すくい取った
色なのだとしたら…〉

(雷鳴)

♬~

〈もうすぐ 八重さんが
デザートを持ってくる〉

〈そのあと あの人が…〉

♬~

私 今日は
客として来ました。

(雷鳴)

俺の料理は うまかったか?

ええ とても。

できれば もっと早くに
知りたかったけど。

あの人との6年間の事
教えてください。

彼女から もう聞いただろ。

あなたの口から聞かなきゃ
信じられません。

6年前
「笹流れ」という酒を気に入って

彼女の店を訪ねた。

ひと目惚れだった。

俺のほうから誘って

その晩 金沢の宿で…
彼女を抱いた。

その時から 俺は
彼女の体に溺れた。

今も溺れてる。

男が家庭を捨てるには
十分な理由だろう。

今夜は 最初で最後
一度っきりの客だと思ったから

いつもより
包丁に気持ちを込めた。

それも うまいはずだ。

食べてくれ。

(ため息)

私がいるって知ってたの?

八重さんが しゃべったのね。

違う。

黙っててくれと言われたけど
笠井さんから俺に電話があった。

お前が ここに来るって。

お義兄さんの友達だろ?

結婚式にいたのを
なんとなく覚えてる。

通子さんは
勝ち気なところもあるけど

純粋な子です。

土下座して 心から謝れば
きっと許してくれます。

どうして あなたに

そんな事 言われなきゃ
ならないんでしょうか?

彼女は 昔から
僕の妹みたいなものなんです。

どうか かわいい妹を…。

「悲しませないでやってください」

(通子の声)私 許しません。

いくら 笠井さんが
とりなしてくれたって

許せるわけがない。

ああ。
だから 俺も 土下座はしてない。

大体… あの人も あなたも

ひと目惚れ ひと目惚れって。

その上
最初の晩は自分から誘ったって

かばい合ってるわけ?

私の事なんて 一度だって
かばってくれた事ないじゃない。

私だってね
ひと目惚れだったのよ。

本当は
こんな大げさな料亭の一人息子と

結婚なんかしたくなかった!

短大出て
すぐ結婚なんてしたくなかった!

でも お見合いの席で
あなたを見た瞬間

この人 好きだなって
思っちゃったんですもの。

だから 結婚したし
だから 20年間も一緒に…。

それなのに あの人

まるで 自分しか ひと目惚れが
起こっちゃいけないみたいに

私には
好きになる権利がないみたいに…。

お前の事 彼女は

石のような強さを持った人だと
言ってた。

強いから裏切ってもいいって
言うんですか?

私ね
死にたいぐらい傷ついたのよ。

そんな私を知らないんだったら

この20年間 振り返らなかったの
あなたのほうよ。

私は ただ 前を向いて

あなたと子供たちのために
生きてきただけだわ!

お料理
本当に美味しかったから

ご祝儀 差し上げます。

♬~

やっぱり
お前は振り返らないんだな。

まだ そんな事…!?

ありがとう。

♬~

(足音)

♬~

ただし これを有効にするためには
ひとつ条件があります。

養育費や生活費の事なら
精いっぱいの事をする。

その必要はありません。

明日から働きに出ますから。

もう 仕事決めたのか?

私…

この花ずみの女将を
やらせてもらいます。

えっ…!?

♬~

それは無理だ。

どうして?
あの人が女将になるんですか?

違う。
だったら…。

俺は今 腹を立てている。

腹を立てる筋合いじゃないと
わかっていて 腹を立てている。

俺が振り返らないと責めながら

自分のほうこそ
振り返ろうとしない

お前に腹を…。
振り返ったわよ!

初めて あなたに会った時の事から
この20年間の…。

昔の俺なんか どうだっていい!

今の俺を… 妻なら
今の俺を振り返ったらどうだ?

一方的に
妻の座から追っ払っておいて

都合のいい時だけ
妻だなんて言わないでよ!

(テーブルをたたく音)

明日の朝 これを出すまでは
お前は俺の妻だ!

こうなったら
無理にでも振り返ってもらう。

ちょっと 何…!?

(雷鳴)

自分の目で よく見ろ。

(雷鳴)

来い。

(八重)旬平さん!

(矢場)板長! 乱暴な事は…。

(雷鳴)

これ…。

花ずみは… 倒産する。

♬~

嘘…。

本当だ。

おふくろが死んで
俺も初めて知った。

ひどい状態だった。

それでも なんとか
だましだまし やってきたけど

もう限界だ。

なんで?

なんで そんな大事な事
教えてくれなかったの?

繁盛してた時の花ずみには
指一本 触れさせないでおいて

駄目になったから
手を貸してくれとは

言えないだろ。

でも 言ってくれなきゃ
わからないわよ。

優美は 「最近 痩せたけど
大丈夫か?」って

心配してくれた。

夫婦なら わかってくれるんじゃ
ないかって…。

俺の甘えだったな。

この事 あの人は知ってるの?

ああ。

(雷鳴)

若奥様 申し訳ありません!

私は ただの偽装離婚だと聞いて

てっきり 若奥様も
ご承知の上なんだと思って

保証人になってしまいました。

偽装離婚?

倒産した時の借金を

若奥様が
背負わなくてもいいようにと

夫婦のままだと 若奥様にも
大きな迷惑がかかると聞いて…。

そうなの?
じゃあ あの離婚届は偽装なの?

あの人が愛人っていうのも嘘?

彼女との事は 全部 本当だ。

じゃあ あの人との事はあっても

あなたには 偽装だっていう
気持ちもあるっていう事?

私や子供たちの事を思って…。

ああ。

(たたく音)

馬鹿にしないでよ!

♬~

〈結局 私は どこまでいっても
みじめな のけ者だった〉

♬~

じゃあ よろしくお願いします。
(従業員)かしこまりました。

あら。

♬~

♬~

これを渡しに来ました。

離婚届を わざわざ?

そちらで出していただいて
よかったのに。

♬~

これ…。

離婚届は 昨日 出してきました。

なんで 奥さんが?

もう 奥さんじゃないわ。

なんで
あなたが わざわざ これを?

売りに来ました。

その婚姻届
6000万円で買ってください。

♬~

〈2人の女と2人の男〉

〈絡み合う 愛と憎しみと欲望の
その先にある壮絶な運命を

今は まだ
誰も知る由もなかった〉

♬~

料理屋をやります。
新しい花ずみを始めます。

あなたに賭けてみたくなったわ。
安いものでしょう?

かわいい妹分のためなら
どんな事だってしますよ。

お気づきになってるのね。

私と旬平さんが
いつも泊まっていた部屋です。