ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

カラスになったおれは地上の世界を見おろした。 眞島秀和、淵上泰史、野波麻帆… ドラマの原作・キャストなど…

『ドラマSP カラスになったおれは地上の世界を見おろした。』のテキストマイニング結果(キーワード出現数BEST10&ワードクラウド

  1. カラス
  2. 社長
  3. 尚樹
  4. 静代
  5. パパ
  6. 大空
  7. 会社
  8. 交換
  9. 母ちゃん
  10. お前

f:id:dramalog:20181111081918p:plain

『ドラマSP カラスになったおれは地上の世界を見おろした。』の解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)&EPG情報(出典)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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dramalog.hatenablog.com 

 

 

ドラマSP カラスになったおれは地上の世界を見おろした。[字]

初挑戦!ドローンドラマ。カラスと体を交換した男(眞島秀和)は、大空を羽ばたき人間の世界を見おろした。だが、目にしたのは部下や妻、家族の秘密…。大空から謎を解く…

詳細情報
番組内容
ドローンカメラによる空からのまなざしで描かれる前代未聞のドラマ!ひょんなことからカラスと体を交換してしまった男(眞島秀和)は、大空を羽ばたき人間の世界を見おろした。だが、そこで目にしたのは自分を裏切る部下(淵上泰史)や妻(野波麻帆)、自分は何も気づいていなかった息子の隠された姿だった。なぜオレはカラスになったのか?いったいオレに何を見せようというのか?ドローン映像とともに、謎が次第に明らかに!
出演者
【出演】眞島秀和淵上泰史野波麻帆,柴崎楓雅,江波杏子,松澤匠,水澤紳吾,酒井美紀,想乃,くるみ,沖なつ芽,信國輝彦,ふくまつみ,坂寄奈津伎,吉田美月喜,魏涼子,青木柚,杉山優奈梅舟惟永ほか
原作・脚本
【作】戸田幸宏

 


(雅彦)<あんた
鳥になって大空を飛びたいなんて

思ったことがあるか?>

(片桐)うちは近々 株式上場するからさ

社長の個人資産は 数百億円以上になる。
え~っ! 数百億!

愛人になったら 一生食うに困んないよ!

ランブルフィッシュって
何の会社なんですか?

ちょ 頼むよ~。

ジュリエット・レターって
メッセンジャーアプリ 使ってるでしょ?

あれ うちの会社のだから。

社長が一人で開発したのよ。
すごくない? マジで。 すご~い!

上場して資金を調達したら
すぐに世界進出だから。 世界!?

社長は 広告代理店やテレビ局にも
顔が利くからね。

女優? アイドル? デビューできるよ!
キャ~!

お前ら次第なんだよ。
いけよ! つかみ取れよ!

ん?
せ~の!

♬「ハッピー バースデー トゥ ユー」

♬「ハッピー バースデー トゥ ユー」

♬「ハッピー バースデー ディア 社長」
(一同)フウ~!

♬「ハッピー バースデー トゥ ユー」

(一同)おめでとうございます!
(拍手とクラッカーの音)

ありがとう~!

(一同)おお~!

イエ~イ!

菊池。 お前さ

鳥になって大空を飛びたいなんて
思ったことある?

(菊池)社長 一体 何の話ですか?

いや 近頃さ 夢を見るんだよ。
空を飛ぶ夢。 ハハハ。

なるほど 分かりました。

次は 宇宙開発事業へ進出ですね。

いいね。 宇宙か。

(大沼)まことに申し訳ありませんでした。
ねえ。

どうして赤字になるの?

あんたのゲーム事業
利益が出ないはずないでしょ。

年度末までには 必ず 黒字にしますから!

もういいや。 あとは 菊池にやらせるから。

頼むね。
はい。

どうか その… 私に!

あんた 今日付けで解雇だ。 ご苦労さん。

社長…。

新しい門出に 乾杯。

私なりに 創業からずっと
社長を支えてきましたよ。

それなのに…。
飲めよ。

私だって… 家族を養っていかなくては…。

分かった。

全部飲み干したら 解雇を撤回する。

本当ですか?

うっ…。

冗談だよ 大沼さん!

うそ! アハハハハ! この顔見て!

(笑い声)
やだな 社長!

じょ… 冗談…?

ほらほらほらほら…。

明日から また頑張って。 ねっ!

ハハハハハ!
頑張ります… ありがとうございます!

こんなの飲んだら 体に悪いよ!

病気になっちゃうよ! もう~!
(笑い声)

嫌だなあ 社長…。

社長は 我々を
家族のように大切にして下さっています。

だからこそ 今日は
厳しく叱ってくれてる。

お分かりですよね? 大沼さん。

社長なくして
ランブルフィッシュの繁栄はありません。

社長の下で 明日からもまた
全力を尽くしてまいりましょう。

はい。

(拍手)

♬~

あの… スコティッシュ・フォールドって
猫ちゃん 知ってます?

私 飼ってるんですけど
もう すごい かわいくて。

うちの子は 女の子なんですけど
ルーシーっていう名前で

こんなふうに お耳がテロッて垂れてて
めっちゃかわいいんですよ。

こないだ すごいかわいい動画撮ったんで
見せますね。

もう めっちゃ かわいいんですよ。
えっと…。

止めて。
(運転手)はい?

少し歩きたくなった。

(運転手)社長
この辺りは 店も何もありませんよ。

いいから。

送ってやって。
(運転手)はい。

あの! 私も一緒に…。
帰れよ。

だって…。
聞こえなかったか?

一人にしてくれ。

ああ…。

疲れた…。

おい。

えっ…。

おれと体を交換しないか?

カラスがしゃべった。

なあ。 あんた
鳥になって大空を飛びたいんだろう?

夢か。

おい 答えろよ。
おれと体を交換しないか?

ああ? 体を交換する?
おれがカラスになるのか?

だって 空を飛んでみたいんだろ?

このおれが カラスになる?

楽しそうだな。

いいよ。 交換しよう。

あ… 本当か?

本当だよ。

忠告しておくが これは 正式な契約だ。

後から 破棄はできないぞ。

ハハッ 分かったよ。

弁護士みたいなカラスだな。 あ~。

♬~

ヘヘヘッ こいつはいいね~!

ハハハッ こいつは いい! ヘヘッ!

上等な服だね。 ハハハッ!

おい…
まさか 本当に体を交換したのか?

あんた 大空を飛びたかったんだろう?
行ってこいよ。

冗談だろ? これは 夢の続きなのか?

ほら こうして 羽を動かしてみな。
簡単だから。

羽を動かす?

だから 翼を広げるんだよ。

こんなふうにか?

ハハッ 地上からは見えなかったものが
見える。 楽しいよ!

♬~

<すごいぞ>

<おれは 鳥になった>

♬~

<まだ夢を見ているのか?

夢だっていいさ。
これが おれの求めていた世界だ!>

<大空を自由に飛び回るって
こういうことか!>

<画面上の数字を追いかける生活とは
比べ物にならない!

おれは カラスの眼を手に入れた!

最高だ!>

(カラスの鳴き声)

<ふと 我に返った。

今朝の役員会議を欠席してしまった>

<おれがいないと
新規事業の方針が決定しない>

ん? 菊池?

いいか? このままでは

ランブルフィッシュの業績は
低迷の一途だ。

あいつの感覚は
もはや 時代に合っていない。

坂口雅彦を退陣させる。
代わって私が社長に就任する。

異論はあるか?

おい 菊池。 お前 何 言ってんの?

我々は全員 あなたについていきますよ。
肚は決まっています。

賛同する者は 起立してくれ。

みんな 新社長を祝福しよう。
(拍手)

待ってくれ おい…。
何だ? クーデターか?

あいつに連絡はついたのか?

午前2時ごろに車を降りてから
行方は分かっていません。

自宅にも帰っていないようで…

どうせ また 女のところでしょう。

よし ドアに鍵を掛けろ。
(片桐)はい。

あいつを退陣させるまでの
工程を説明する。

巨額の使途不明金があったかのように
経理を操作する。

背任で刑事告訴するとともに
マスコミにリークする。

おい 待て!

経理操作は 高木 お前に任せた。 頼むぞ。

<なぜだ…。

おれは 地をはうようにして
会社を ここまで大きくしてきた>

<誰にも文句は言わせない>

<なぜだ…>

<あいつ… のんきに…>

よう! ヘヘッ。
カラスの生活は どうだい?

アイスクリーム うまいね!
やめられないよ。

どうやって買った?

フフッ!

これをかざせば
手に入らないものは ない! 快適だね。

おい! 元に戻してくれ!

ヘヘヘヘッ!

戻せ!

あんたの声はさ 悪いけど
カラスの鳴き声にしか聞こえないの。

叫んだところで
誰の耳にも届かないよ~。 ヘヘヘッ。

大空を飛びたかったんじゃなかったの?
もう飽きた?

そうじゃない!

見たいものを見ればいい。

もう十分だ!

ハハッ。 あんたの人生とやらを
もっとよく見てみろよ。

思っていたものとは
随分違うかもしれないぜ~!

クラス・ガーデン・ホテル 2714号室。

それが どうした?

ヘヘッ 急いだ方がいいよ。

静代? 静代じゃないか。
ここで何してる?

静代!

<2714… 2714… 静代
一体 何のために このホテルに来た?

見たことのない服を着て
誰と会うつもりだ?>

<2714 2714… くそっ!

外からじゃ どこが2714号室なのか
さっぱり分からないじゃないか!>

菊池… どうして ここにいる?

(チャイム)

まさか…。

静代!

お前 何してるんだ!

菊池は おれの部下で
会社を乗っ取ろうとしている!

お前を利用してるんだ!
分からないのか!?

♬~

静代!

静代 聞こえないのか? おれだ!

カラスの鳴き声がひどいね。

(静代)雨 やまないね。
ああ…。

すき焼き食べないの? 大好物でしょ?

せっかく 高いお肉買ってきたのに。

いや… 出産近いのにさ
上司殴って会社辞めるとか 本当…

父親になる資格ないよ…。

私も一緒に殴ってやりたかったけどね。
この体じゃなかったら。

システムエンジニアの求人 すぐ探すよ。
苦労かけないから。

ねえ。 起業して社長になったら?
えっ?

社長なら 誰も殴らずに済むわよ。

えっ? 起業?

夢だったんでしょ?

いや… だって ほら
おれ もう30過ぎてるし

もうすぐ子どもも生まれるし。

だからって
夢を諦めなくちゃいけないの?

起業か…。

遅いってことはないと思うわ。

やってみようかな。

うん。

やってみる。 やってみるよ。

頑張って。 フフフ。

ありがとう。

でも 一つ条件がある。
えっ?

私を経理で雇ってくれますか?

あなた お金の勘定が苦手だから。

(笑い声)

分かった。

お肉食べよう。 かたくなっちゃう。

はい。
ありがとう。

はい。

ねえ。

おれね 絶対成功して
ぜいたくな暮らしさせてあげるから。

こうやって
あなたと時々 すき焼きが食べられたら

それでいいわ。

(笑い声)

食べよう。
頂きます。

頂きま~す。

<静代…>

静代 愛してるよ。

私も。

約束のもの 持ってきてくれた?

♬~

主人のパソコンに保存されてるファイルは
全部コピーしてきた。

離婚することになるかもしれないよ。

いいの。 あの人のことは もう愛してない。

あなたの役に立ちたいの。

<静代…>

♬~

<あんた 鳥になって大空を飛びたいなんて
思ったことがあるか?

やめときな。
見たくないものを見るはめになる>

(沙織)坂口君は

鳥になって大空を飛びたいなんて
思ったことある?

うわっ!

あ~。
マジか~!

撃ってきやがった。 殺す気か!

うるせえな。

ちょっと! 警察に通報するわよ!

どこの学校? 言いなさい!

行こうぜ。

僕たちは ただ
カラスを駆除してるだけですよ~!

駆除? カラスは
シロアリやゴキブリと同じ扱いか?

よう!

見てたよ~! ハハッ。

何だって?

あんた 殺されるところだったね~。
同情するよ。

冗談じゃない。

全く 人間というやつはさ
地球上で最も醜悪な存在だね。

だって 自分たちにとって迷惑なら

「これは駆除だ 正当な行為だ」とか
理屈つけて

我々を平気で殺すんだから。
傲慢極まりない。

ああ… 同意見だ。

さっきみたいに
遊びで命を狙ってくる連中だっている。

最悪だよ。

あんたも 駆除をされる身になったら
よく分かるだろう?

分かる。

大体さ 相手を食べるわけでもないのに
戦争だの殺人だの

いつも殺し合いをしている
あんたら人間は

ええ? 頭がおかしいのか?

そうかもしれない。

おっ 認めるの? 素直じゃん。

殺されかけた。 怖かった…。

ハハハハハ! おいおいおい。
まさか泣いてるのか?

泣いてない。

かわいそうに。 ハハハハ。
怖かったのね~。 ハハハハハ!

あ~。

おい お前
ちゃんと風呂に入ってんのか?

うん。 さっき 川に潜って水浴びしたよ。

やめてくれ。
おれの体をもっと大切に扱ってくれよ。

もう あんたの体じゃない。
どんなふうに扱おうが 知ったことか。

だから 体を返してくれ。 お願いだ。

まだ分かってないみたいだね。
なぜ 体を交換してやったのか。

どういうことだ?

さあね。

なあ あんた 腹減ってるんだろ?

そうらしい。

いつも公園で餌をくれる
親切な子どもがいてさ

場所を教えてやろうか?

本当か!

♬~

子ども?

尚樹…。

(尚樹)遅かったね! 待ってたよ!

尚樹じゃないか。

パパのことが分かるのか?

カアスケ 君の大好きな鶏のから揚げを
残しておいたよ。

あ… カラスとしか思っていないのか。

パパだよ。 尚樹 分からないか?

おなか すいてないの?

(尚樹)
僕 今日も また 学校に行けなかったよ。

ずっと ここで本を読んでた。

えっ?

新学期になってから 一日も行ってない。

尚樹 うそだろ?

友達は 君だけだ。

お前は
学年トップの優等生で スポーツ万能

おれの自慢の息子のはずじゃ
なかったのか?

尚樹。 宿題は お部屋でやって下さい。

尚樹。 学校 楽しいか?

楽しいよ。

ん? どうした? ケガしたの?

いじめられてる同級生を
助けてあげたんだって。

それで代わりに殴られたってこと?
うん。

尚樹。

お前のしたことは 正しい。

ママ。
「パパに言わないで」って約束したでしょ。

あ… ごめん。
ハハッ。 でも いいか?

やられたら やり返せよ。 お前 男だろ。

(尚樹)クラス全員が
僕のことをいじめてくる。

掃除のロッカーに閉じ込められたり…

好きな女の子の前で
パンツを脱がされたり…

学校なんて大っ嫌いだ!

僕も カラスに生まれたらよかった。

カラスだったら…。

ねえ!
カラスには 学校なんてないんでしょ!

尚樹 聞こえるか?

やられっ放しでいいのか?

弱者は ずっと 弱者のままだぞ。

鳴き声がうるさい!
もう 餌はないよ! 向こうへ行け!

<尚樹…>

<おれが一緒に暮らしていた家族って
一体 何だったんだ?

静代… 尚樹…。

ずっと幸せだと思っていた。

全部 うそだったのか。

ただの幻だったのか…>

<おい>
うん…。

<おい>
あっ…。

<おい!>
痛い 痛い 痛い 痛い。

痛い!

ヘヘヘ…。

お前 何してんだ? 酒飲んだのか?

そこのゲイバーで飲まされちゃってさ。

ゲイバー?

うん…
「あんた かわいい顔してるわね」って

無理やり 女装させられて。

ほら 化粧まで。

どう? 似合う?

結構 気に入ってるんだ~。 ハハハハ!

知るか! 全く いい身分だな。

ハハハ…。

心配してたよ。

悲しげな顔だ。
見たくないものでも見たのか?

うるさい。
お前 尚樹だって知ってたのか?

ハハ…。

あんたには
もっと見たくないものがあるはずだ。

何の話だ?

ハハハハハ! さあね。

<夜明け前に おれは 北へ向かった>

母ちゃん…。

7~8年ぶりか。 随分老けたな。

(和子)雅彦。

えっ? 母ちゃん
おれのこと 分かるの?

息子の顔を忘れるわけないでしょう。

母ちゃん…。

あんた 東京で元気にやってるの?

あんたは 母ちゃんと違って
大学出のインテリだもん。

よく勉強してたもんね。

母ちゃんに褒められたかったからだよ。

(ドアが開く音)

(和子)雅彦~! ただいま。 母ちゃんよ~。

お水。

みっともない。

「みっともない」だって?

みっともねえよ。

ババアのくせに ホステスなんて。

客に色目つかってさ。

(グラスが割れる音)

親を侮辱するのか。

だって 母ちゃんは お酒弱いから
飲み過ぎるなって いつも…。

親に指図するなんて 十年早い!

待て!

あんた 静代さんとは
仲よくしなきゃいけないよ。

あの子は
あんたには もったいない できた嫁だ。

母ちゃん。

尚樹は いくつになった?

あんたに似て 頭がいいんだろうね。

将来が楽しみだ。

母ちゃん… ありがとう。

大学まで出してくれて…。 苦労かけたね。

礼なんかいいよ。
かわいい息子のためだもの。

親は 何だってできる。

それなのに おれ
母ちゃんのこと ずっと憎んできた。

いつも酒臭くて 男にだらしない
母ちゃんが恥ずかしくて…。

だから 静代や尚樹にも
会わせないようにして…。

許してくれ。

全部忘れちゃった。

本当はね
ずっと 母ちゃんが大好きだった。

坂口さん。 検査の時間ですよ。
ご案内しますね。

♬「カラス なぜなくの」

♬「カラスは山に」

♬「かわいい七つの子があるか…」

<鳥になって大空を飛びたいなんて
思ったことがあるか?>

<あんたは きっと 思いがけないものを
目にして 驚くだろう。

しかし 決して
その目を閉じてはいけない>

よう。 やっと来たな。

待ちくたびれたよ。 ハハッ。

2年前 廃校になったのさ。

思い出したかい?

<27年前の記憶が
鮮明によみがえってきた>

(沙織)ねえ 坂口君は

鳥になって大空を飛びたいなんて
思ったことある?

はぐらかすなよ。

この間の返事 聞かせて。

ごめんなさい。

坂口君とは つきあえない。

ほかに好きなやつ いんのか?

誰だよ? 教えてくれ。

嫌よ。
同じクラス?

それを聞いて どうするの?

決闘するしかない。
お前を奪い取るために。

バカじゃないの?
好きなんだよ!

本気なんだ。

誰かも分からずに引き下がれない。

誰にも言わないって約束してくれる?

約束する。

えっ…。

千夏?

えっ…。

中原… 中原千夏が好きなのか?

いや…。

いや…。

えっ… 女だろ。

お前 からかってんのか?

なあ… からかって…。
私は!

女の子が好きなの。

冗談で こんなこと言えないよ。

坂口君が友達だと思ったから伝えたの。

ごめん…。 悪かった。

私だって つらい。

誰にも言えない。 千夏にだって…。

秘密だよ。

うん。 秘密。

カラスが盗み聞きしてる。

秘密は 守ってくれるよ。

あっ 消した!
何で 消すんだよ?

消すなよ!
おい!

(千夏)沙織。

私のことが好きなの?

隠さないで。

好きよ。

(どよめき)

気持ち悪っ。
(笑い声)

言っちゃった~。

おい 待てって!

ひどいよ。

友達だと思ってたのに。

秘密だって約束したのに!

おれは…。

(沙織)ねえ。

坂口君は 鳥になって
大空を飛びたいなんて 思ったことある?

よせ。

♬~

沙織!

≪(悲鳴)
沙織!

♬~

27年か。 あっという間だな。

お前… あの時見ていたカラスか。

そうさ。 やっと分かったか。

あんたが過去と向き合うために
体を交換してやったのさ。

そうだったのか。

丸山沙織は 奇跡的に一命を取り留めたが
足に後遺症が残った。

やがて退院すると
そのまま転校していった。

冗談だった。

そうさ。 冗談だった。

会いたい。

会って どうする?

謝る。

謝ったら許されるのか?
あんたの罪は 一生消えないよ。

沙織が今 どこで暮らしているのか
知ってるんだろう?

まあね。

近いのか?

すぐだ。

♬~

留守みたいだ。

頼みがある。

何だ?

おれの声は
カラスの鳴き声にしか聞こえない。

だから 代わりに謝ってほしいんだ。

う~ん…。

助けてくれよ。

いいよ。

おれは 親切だからね。
もともと あんたの体だしさ。 ヘヘヘ。

あれか?
うん。

頼んだぞ。

「あの時は すまなかった」。
そう伝えるだけでいい。

任しとけよ。

<沙織…>

<沙織… 元気そうでよかった。

君は ちっとも変わらない。

おれの顔なんか見たくないかもしれない。
それでも会いたかった。

おれだ。 坂口雅彦だ>

誰?
あっ… 昔の友達。

えっ? ひょっとして…。

違うわ。 先に帰ってて。

坂口君?

坂口君でしょ?

分かった。
海外で ずっと生活してたんでしょう?

日本語が出てこなくなった?
あの時は すまなかった。

子どもだった。 ずっと謝りたかった。

いいの。

許して下さい。

よして。 友達でしょ?

坂口君は 東京で成功したって聞いたわ。

帰省したの?
うん。

私ね 今 とっても幸せよ。

好きな人と一緒に暮らしてるの。
もうね 10年近くなるかな。

そっか。

同性愛者だから 体が不自由だからって

ひどいこと言われたり
つらいことも たくさんあったけど…。

屋上から飛び降りた瞬間を思い出したら
どんな困難にだって耐えられたわ。

私は いっぺん死んだんだって思ったら。

坂口君。

あの日 私は 飛べなかったよ。

鳥みたいに 空へ羽ばたけなかった。

でもね 地上に墜落したあとの人生だって
そう悪くないよ。

うん。

ちょっと… 臭いわ。

風呂入ってないんだ。 忙しかったから。

体に気を付けて。
ありがとう。

君もね。
うん。

また カラスが盗み聞きしてる。

秘密は 守ってくれるよ。

うん。

じゃ さよなら。
さよなら。

♬~

(ドアの開閉音)

ありがとう。 よくやってくれた。

おれも そう思うよ。

カラスのくせにさ。
ハハハッ。

うん。 カラスのくせにな。

これで もう 思い残すことはないだろう。

あんたに残された時間は ごく僅かだから
慌ただしい旅になった。

おれには 時間がないだって?

お前は 何もかも知ってるんだな。

もちろん知ってるさ。

坂口雅彦さん。

坂口さん。 大変申し上げにくいんですが

あなたの余命は およそ3か月です。

全身に がんが転移しています。

現在の医療技術では 手の施しようがない。

残念でなりません。

先生。

今日 おれ 誕生日でね

これから
会社の部下たちとパーティーなんです。

よかったら
先生もお越しになりませんか?

2年前
精密検査を受けるように勧めたのに

なぜ 放置しておいたんですか?

あの時なら 恐らく間に合っていた。

いや… 参ったな。

仕事があるんで帰ります。
先生と違って忙しいんで。

待って下さい。

別の病院で
セカンドオピニオンを受けるよ。

是非 そうして下さい。

そして 現実と向き合って下さい。

先生…。

最近 おれ
大空を飛ぶ夢ばかり見るんです。

脳に異常でもあるんですかね?

♬~

余命3か月か…。

♬~

<もっと生きたいよ。

もっと生きたい>

<尚樹>

うわ~!

ふざけんな!

二度と逆らうな 弱虫!

バ~カ!

まだ終わってないぞ!

(騒ぐ声)

いいぞ 尚樹。

(騒ぐ声)

離せ!

何やってんだ! おい!
離れろ! 離れろ。

尚樹…。

(チャイム)

どういうことだよ。

ご主人のファイルを調査していたら
突然ウイルスが作動して

会社のサーバーは 完全に破壊された。
パニックだよ。

内助の功」ってやつよ。

はっ?

あなた 主人の会社を乗っ取るつもりで
私に近づいてきたんでしょ?

私は もともと
主人の会社の経理をやっていたから

システムは 熟知してる。

ホストコンピューターに侵入して
調べたの。

あなた 少なくとも
5億4, 000万は横領してるわね。


(静代)警察に通報したから
間もなく逮捕されるわよ。

何だって?

 

菊池だ。

会社に家宅捜索? 令状…。

そうか 分かった。
抵抗せず 捜査に協力するんだ。

分からない… あんたが分からないよ。

主人の女癖がひどいから
腹いせに あなたと浮気したの。

私 もう用済みでしょ? さよなら。

おれの横領がマスコミに報道されたら
株式上場どころじゃない。

間違いなく ベンチャーキャピタル
一斉に資金を引き揚げる。

ご主人の会社 潰れるんだよ。 いいの?

あの人は 裸一貫でやり直せるわ。

そこに ほれたんだもの。

あんたは…
あんたは 私に夢中だと思ってたよ。

そうね。

(カラスの鳴き声)

カラスの鳴き声がひどいね。

カラスの鳴き声を聞いたら
気が変わったの。

はっ?

<静代… ありがとう>

♬~

(静代)尚樹 ごはん出来たよ。 座って。
(尚樹)は~い。

(尚樹)パパ 早く帰ってこないかな?

どこにいるんだろう?

パパね 昔から 突然姿を消して

ふらって 2~3日したら
帰ってくることがあったの。

「ちょっと旅に出たくなってさ~」とかって
言って。

その辺に野宿するとか
全然平気だから。 フフッ。

ねえ パパは 僕が学校でけんかしたことを
知ったら 怒るかな?

喜ぶわよ! フフフフ。

あのさ カラスが僕に向かって
まるで叫ぶみたいに鳴いたんだ。

カアカアって。
(静代)カラス?

それを聞いて どうして勇気が湧いたのか
よく分からない。

学校に行って闘いたくなった。

ふ~ん。

ママも
そのカラス 見たことあるかもしれない。

本当に?

ちょっとパパに似てた。

寂しそうな目をして…。

うん。

食べよう すき焼き。 おいしいよ~。

もう少し待ってる。
パパ 帰ってくるかもしれないから。

分かった。

♬~

どうだった?

おれは 家族を愛してる。
元の体に戻りたい。

イエ~イ。

へえ…。

お願いだ。

いいよ。 この生活にも飽きたしね。

本当か?

ハハッ。

また 空を飛びたくなった。

分かるよ。

≪(足音)
おい。 逃げろ!

いたぞ いたぞ!
死ね! カラス!

よせ!

ああ いて…。

はあ はあ…。

元の体に戻ってる。

変な感じだな。

あ~…。

おい!

おい カラス!

おい どこ行った!?

社長! こちらにいらしたんですか!

この辺りをずっと捜してました…。
おい。

今日は いつだ?

(運転手)あの夜から 丸2日たってます。

夢じゃなかったのか…。

報道は ご覧になりましたか?
本社に 警察の家宅捜索が入りました。

菊池さんが…。
ああ… 知ってるよ。

社長 お疲れでしょう。 お車の方へ。

なあ おれ カラスと体を交換してさ…。

いや… いや いい。
きっと信じてもらえない。

おれ 今日から生まれ変わるよ。

もう遅すぎるかな。

♬「カラス なぜなくの」

♬「カラスは山に」

♬「かわいい七つの子があるからよ」

♬「かわいとカラスはなくの」

社長!

大沼さん どうしたの?
ずっと ここで待ってたの?

社長に おわびがしたくて…。

あ…。

業績のことは いいよ。

本社に家宅捜索が入ったんだってね。

肝心な時に社長が留守にしていて
悪かった。

心配しなくていい。
おれが責任持って会社を再建するから。

あの 社長…。

私 ずっと あの…
あなたに憧れてきました。

どうしたら 社長のようになれますか?

じゃあ… おれと体を交換するか?

ああ いやいや 冗談。

体の交換は もうこりごりだ。

せっかくだから
上がって お茶でも飲んでってよ。

あの…。

せん越ながら 私
独立して起業をしたいと思いまして。

社長 私の会社に投資してくれませんか?

大沼さん。
あなたは 経営には向いてないよ。

いや まずは
統括するゲーム事業を黒字にして…。

中で話そう。

えっ…。

けちんぼ。

おい…。 ちょっと待て…。

救急車…。

ご臨終です。

(静代)あなた… どうして…。

(尚樹)パパ 起きてよ。

起きてよ! パパ 起きてよ!

何で… 何で起きないの?
パパ 起きてよ!

起きて! パパ! 起きて!

<おい… おれじゃないか?>

パパ! 起きて!

<またカラスに戻ったのか?>

何で起きないの パパ!

<いや 違うな。
2人とも こっちを見ないぞ。

そうか… おれは死んだのか。

魂が肉体を離れる。 幽体離脱だっけ>

<ただいまも言えなかったな。
最後まで悲しませて ごめん。

おれさ あちこち旅してきたんだ。

短かったけど すばらしい旅だった。

土産話を聞かせてやりたかったな>

♬~

<さよなら。 おれの人生 楽しかった>

♬~

<あんた 鳥になって大空を飛びたいなんて
思ったことがあるか?>

(サイレン)

<おれは 横領容疑で警察に逮捕された。

裏切られたのだ>

<連行中に 隙をついて逃亡した>

<何もかも失った>

<もう… 歩けない>

疲れた…。

おい。

おい。

おれと体を交換しないか?