ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

昭和元禄落語心中 第4話 岡田将生、山崎育三郎、大政絢、平田満、篠井英介… ドラマの原作・キャストなど…

『ドラマ10 昭和元禄落語心中(4)「破門」』のテキストマイニング結果(キーワード出現数BEST10&ワードクラウド

  1. 落語
  2. 死神
  3. 真打
  4. 会長
  5. アタシ
  6. 八雲
  7. 菊さん
  8. お前さん
  9. 俺ぁ
  10. 師匠

f:id:dramalog:20181102224711p:plain

『ドラマ10 昭和元禄落語心中(4)「破門」』の解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)&EPG情報(出典)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

☆無料で民放各局の動画視聴ができるTVerティーバー)!まずはココから!
民放公式テレビポータル「TVer(ティーバー)」

※その他、無料お試し期間のあるVODサービス各社との比較について、詳しくは以下の記事をご覧ください。

dramalog.hatenablog.com 

 

 

ドラマ10 昭和元禄落語心中(4)「破門」[解][字]

八雲と助六は若手落語家として並び立つ存在に。どちらが先に「真打」になるのか。八雲は師匠たちから「真打になりたければ、芸者みよ吉と別れろ」と選択を突きつけられる。

詳細情報
番組内容
端正で上品な芸の八雲(岡田将生)と、豪快で柔軟な芸の助六(山崎育三郎)。ふたりは若手落語家として並び立つ存在に。どちらが先に昇進して「真打」になるのか。八雲は先輩・彦兵衛(柳家喬太郎)から、演目「死神」を伝授され、真打昇進に挑むが、師匠たちから「真打になりたければ、芸者みよ吉(大政絢)と別れろ」と辛い選択を突きつけられる。思い悩む八雲がある夜、目にしたのは、抱き合う助六とみよ吉の姿だった。
出演者
【出演】岡田将生,山崎育三郎,大政絢平田満篠井英介酒井美紀柳家喬太郎
原作・脚本
【原作】雲田はるこ,【脚本】羽原大介
監督・演出
【落語監修】柳家喬太郎
音楽
【音楽】村松崇継

 


「お巫女さんのうち?」。
「女将はね お巫女頭」。

「いやですよ お巫女頭なんて」。

「お初に お目にかかります」。

(芸人)まだ二ツ目
大したもんですね。 え~?

(七代目)新人賞も頂いて。
今日なんか アタシの方が オマケだよ。

真打って話も?
いや それが いろいろとなぁ。

あっ そうだ もう一人 ほら
去年の新人賞 あれ どうしてます?

そこなんだ…。

ちょいと失礼。

「源兵衛さん!」。

<昭和29年。
その前の年には テレビ放送が始まり

プロレスほどではなくても 落語も
ラジオに加えて テレビに重宝され

前座も 二ツ目
増えてきておりました。

アタシも ようやく 真打候補と
呼ばれるようになったのですが…>

(協会幹部)菊比古は分かる。
だが 助六は ダメだ。

行儀も身なりも なってねえ。

会長も同意見だ。
会長も?

去年 木村家彦兵衛のことで

アタマ痛めてらっしゃったから
なおさらだよ。

師匠 お先に勉強させて頂きました。

そろそろ 廓噺じゃねえ噺も
覚えねえとな。

廓噺の菊比古ってだけじゃ 弱い。

弱い? 決まってるじゃねえか。
真打昇進の話だ。

身ぎれいにしとけよ。

はい!

♬~

(助六)よいしょ よいしょ よいしょ…!

おはようございます! よいしょ…!

初 俺が立て替えてる借金
いつ返してくれるんだい。

すぐに返しますよ。
…んなことよりね テレビの連中が

なんで 俺が真打にならねえんだって
うるせえんですよ。

協会の お偉方は 何やってんだってねぇ。

早いとこ 俺を真打にしてくれりゃ

借金なんざ あっという間に
きれいにしまさぁ。

師匠。
おっ 坊! ちょっと来い!

みよ吉が 今夜 待ってるからってよ。

朝から 借金取りと ラジオ局の人が来て
大変だったんだよ。

すまねえな。 あと これ 破れてんだ。

せっかく見立ててやったのに まったく…。

毎日 おんなじもん着てると
楽ちんだからな。

お前さん
ネタ帳 見てないだろ。 おう。

下手の前の方 酔っ払いがいる。
今夜 お泊まりかい?

お前さんは?
たまにゃ帰ってくんのかい?

いや… 多分 吉原だな。

まったく…。
おっと いけねえや。

<人気も腕も
初太郎の方が まだまだ上。

そのだらしない暮らしぶりや 師匠方への
無礼が とがめられていなければ

とっくに 真打になっていたことでしょう>

え~ どうも 助六で~す!

「ごめんなさい ごめんなさい」。
(みよ吉)菊さん。

「はい どなた」。
田舎は どこ?

なんだい 急に。

お父さん お母さんは お元気?

そんなもの とうに ありゃしないよ。

私は 時々 四国が恋しくなる。

いいことなんて
なんにも なかったけど…。

お盆には ほおずき飾ってね。

ほおずきか…。

いつ なれんの? 真打。

まだ分かんねえけど

こないだ
師匠が さりげなく言ってくれたんだ。

真打になったら 少しは落ち着く?

さあ どうかな。

落ち着いたら 一緒に 四国 行かない?
いいとこよ。 きっと骨休めになる。

休んでる暇なんかないよ。

帰る。 今夜は 初太郎が帰ってこないから
朝まで落語漬けだ。

ここで やりなよ。
稽古は 一人で やりてえんだ。

今度は いつ?
しばらくバタバタする。

四国に 親御さんの顔 見に行くんなら
ちょいとぐらい金は出すよ。

親は もう死んでるの。
前に言ったじゃない。

そうだったかね…。

ねえ 菊さん。

私を捨てるんなら

いっそ 一思いに殺してね。

なに言ってんだい。

♬~

≪(お栄)みよちゃん。

ちゃんと言った?

落語で頭がいっぱいだって。

どうすんの? いつまでも
待たせとくわけにもいかないよ。

おっ 力道山か?
もう終わったよ。 なんだよ~。

あっ こいつ おもしれえんだろ?

「昨日から こっち 飲み続けちゃってね
この羽織も借り物で。

ラジオならバレねえんですけどね。

こんなのが じきに
真打だっていうんだから

落語ってのは おもしろいもんでね。
あたしゃ 落語をやるために

八雲を継ぐために
生まれてきた男ですからね。

まあ 羽織は借り物ですけどね」。

落語やりますよ~。
今から うちで 木村家の落語やりま~す!

木村家の落語だってよ。
木村家彦兵衛で~す!

どうぞ。

機関車 走らせるには 石炭

え~ 自動車を走らせるには
ガソリンが要ります。

<木村家彦兵衛
去年 酒に酔って 高座に上がり

客とケンカをして
協会を除名になった大先輩。

もう寄席にも出られない。
腕があるのに もったいない>

「おせえてやろうか」。

「なんだい おめえは」。

「死神だよ」。

「死神? 冗談じゃねえや。
てめえみたいな野郎がいるから

おらぁ 死のうなんて
心持ちになったんだよ。

向こう行ってくれよ 気味悪ぃなぁ おい
行ってくれよ!

フーッ」。

「吹いたって 飛びやしねえ。

てめえ 銭はねえ 仕事はねえ」。

これだけだよ。
すいません。

師匠 勉強させて頂きました。

菊! 今の死神 アタシに
教えてもらえませんか。

教える? 俺ぁ 除名になった男だぜ。

だけど 今の死神
本当に すばらしかった。

どうしても教わりてえんです!

ごめんよ。

(笑い声)

まっ 適当に座ってくれ。

除名のこと 会長に 頭 下げて
取り消してもらえないんですか?

酒がねえと もうダメなんだよ。

酒と落語 どっちが大事なんです?

怖ぇんだよ。
怖い…?

思い出しちまうんだ。
何を?

地獄をさ。

戦争ですか?

俺ぁ 何度も本もんの死神に出くわした。

やるか やられるかの戦場じゃ
人が 人じゃなくなる。

俺自身 生きるために
なんの恨みもねえ人を

幾人も この手で…。

飲まなきゃ 「死神」なんて かけられねぇ。

…て言や 聞こえはいいが
つまりは 酒に逃げてんだ。

ハッハッハッハッ…。

教えてください 師匠の死神を。

なんでだい お前さん
廓噺の菊比古だろうが。

その殻を破りてえんです。

そこ座れ。
はい!

♬~

え~ 困った時の神頼みなんてことを
言いますが

なかには あんまり おつきあいしたくない
神様なんてぇのもございまして。

貧乏神 疫病神 死神…。

「借金まみれでもって
にっちもさっちもいかねえや。

また 嬶が やいのやいの
うるせえからな」。

「おせえてやろうか」。

菊 あのな 死神がな…。
はい。

出る時が ちょっと軽すぎんだよ。

「おせえてやろうか」。

うん… あのな なんかな…。

「おせえてやろうか」。

首を こう出すような
こういう…。 はい。

そうすっと 不気味に見えっからよ。

「おせえてやろうか」。

うん うん… 若い。 若い?
うん 死神が若い。

まあ おめえが若ぇから
しょうがねえんだけど。

「おせえてやろうか。

消えるぞ 消えるぞ。

ほら 消えた」。

♬~

うん… うん まあ そんなもんだろ。

ありがとうございました!

気ぃ付けろよ。

実力だけじゃ 真打になれねえ。

師匠や 協会のお偉方の機嫌 損ねたら
一巻の終わりだ。

助六にも そう言っとけ。
はい。

♬~

「おせえてやろうか。

死神だよ」。

「死神? そっちに行けよ
気味悪ぃな おい。

どっかに行ってくれよ」。

「そう邪けんにするねぇ」。

「みっともねえ野郎だ。

これを お前にやらぁ。

今にも消えそうな命の火を。 ただ…」。

(松田)失礼します。
≪「消えると死ぬぞ」。

お加減 いかがですか?
うまくなったねぇ。

正直 子供ん時は 向かないと思ったのに。

本当に よ~く励んでらっしゃいます。

いい出来だ。
ありがとうございます。

すっかり見違ぇやがった。
てえした二ツ目だ。

もっともっと頑張ります。

その話 かけてみるかい?

お前 本気で真打になりてえんだろ?

だったら…

みよ吉とは別れろ。

まだ続いてんだろ?
それは それでいい。

そもそも アレを引き合わせたのは
このアタシだからね。

ただし 真打になるてぇことになると
そうはいかねえ。

(七代目)二度は言わねえ。

落語を続けたきゃ あの女と別れろ。

♬~

「みっともねえ野郎だ。

今にも消えそうな命の火を
こっちに つなぐことができりゃ

今度 これが おめえの寿命だ。

ただ 消えると死ぬぞ」。

♬~

≪坊 すぐ戻ってくるからさ。
≪(みよ吉)大した用じゃないんだけどね。

当分 忙しいって言ってたから
ちょっと寄ってみたの。

初太郎 今夜も聞いてくれるかい?

ちょっと まだ
納得いかないところがあるんだ。

でもよ…。
これ 渡しに来ただけだから。

銀座の百貨店で いいのがないかなぁって
ずっと探してたの。

英国製で 頑丈なんだって。

別にいいのに…。

折れて転んだら大変だから。 ねっ。

そのかわり こっち もらっていい?

どうすんだい そんなもの。

そこまで送ってくれない?
ちょっと 話 したいこともあるし。

ここじゃ ダメなのかい?

ちょいと出てくる。
いいの すぐ済むから。

私…。

私をね 身請けしたいって お客がいて。

身請け? どっかの大尽が
おめさんを嫁さんに?

奥さんは いる方。 もう いい年だし。

じゃあ 妾にして囲うって話か?

それで? どうするんだい?

おい そんな言い方…。
まさか アタシに 止めてくれとでも?

おい 坊。 ちょっと言ってみただけ。
お稽古 頑張って。

なんで追いかけて行かねえんだよ?
おめえに止めてもらいたくて来たんだよ。

おい 坊!

師匠に言われたんだ。
何を?

あの人とは… 別れろって。

♬~

(会長)八雲から聞いてると思うが

春に お前さんを真打にって話がある。

でだ 今年の納涼落語会
新橋のが 具合 悪くなってな。

お前さん その穴 埋めてくれないかぇ?

穴を埋める?
トリだ。

助六って声もあったんだが 会長として
アタシは お前さんがいいと思ってね。

席亭にも 話はつけてある。

噺家にとって テレビやラジオは
所詮 顔見世みてぇなもんだ。

どうだい 寄席で きっちりトリ取れる姿
見せてくれるかい?

気持ちいいもんだぜ。
金より 酒より 女より。

満員の寄席で しかも
トリで拍手をもらうってのは

何より 最高に気持ちいい。

♬~ (拍手)

(会長)どうする?
菊。

♬~

納涼落語会
精いっぱい務めさせて頂きます。

(会長)よ~し 今夜は前祝いだ。

間もなく助六ですよ~。 いかがですか?

どうぞ どうぞ いらっしゃいませ~。

どうぞ いかがですか?
もうすぐ始まりますよ。 助六ですよ~。

ありがとう。

♬~

よう。

菊さん 出ないのね。 もしかしたら
会えるかと思って 行ったのに。

相変わらず稽古の虫だい。
寝言にまで やってやがるぜ。

祭りの日に 観音様に
ご挨拶しねえで帰るなんて うそだろ。

ついでに 一杯おごってくれ。
一杯で 愚痴30分。 どうだい?

四万六千日 お暑いさかりでございます。

やめて アンタまで…。
落語は嫌いかい?

映画 見てた方が マシ。 しゃべってる
菊さんが きれいだから 見に行くの。

男にゃ分からん。

私 菊さんのためなら
なんだって我慢する。

一体 どういう料簡だい
この人でなしが!

…って思うことねえかい?
あるよ。

嫌って言ったら
テコでも曲げないし。

右 見て 左 見たと思ったら
もう機嫌が悪くなったり。 分かる。

でも 慣れてんの。
男の人って そういうもんでしょ。

大事なことは なんにも教えてくれない。

私 バカだから その方が楽でいい。

アンタみたいな優しい人は 苦手。
つれない人が好き。

ひでえこと言うなぁ。

満州に行ったのも
男に だまされたようなもん。

だまされて 捨てられて… どん底だった。

菊さんに出会ったのが
私の第二の人生の始まり。

一人は… 二度と嫌…。

でも 菊さんとは無理みたい。
私 また捨てられんの。

そんなことしねえ…
あいつには できねえよ。

ほら 優しいから 気休めばっかり。

バカね… 別れたがってんのは
空気で分かる。

何度目だと思ってんの。

また今度ね。

なに…?

やだ… 何よ?

知らん。 俺にも分かんねえ…。

黙って見てりゃ 何なんだい。

菊さん…。 声 かけづらくて
待ってたんだ。

ほおずき買って帰ろうと思ってね。

やだ… 違う!
何もないの。 ねっ 信じてね。

悪かったね 変なとこに来ちまって。

やめてよ… なんで謝んの?
もっと怒ってよ。

怒るんなら理由がねえと。

別段 腹が立つことはないよ。

待った。 殴る気かぇ。

覚悟して おやんなさい。

バカ!

おい バカ! 呼んでるぞ おい。
追いかけろって!

お前さんが行きなよ。
たまにゃ 男 見せろよ!

見せてるよ…。

一世一代の大うそだ。

ほれてるけど… あたしゃ決めたんだ。

そんな野郎が追いかけたら酷だ。

決めたことには何も言わねえよ。

もう 誰とも 結婚なんざ したくない。

とにかく 独りになりたい…。
あたしゃ その方が向いてるよ。

俺も邪魔か…。

そうだよ。

お前さんといると なんでも楽しい。

新しいことも目に入る。
なんでも分かち合いたくなる。

ずっと そばで お前さんの落語を
聞いてられりゃ

そんな楽なことはないだろうよ。

でも それじゃ…
手前の落語と向き合えない。

できねえのを 人のせいにすんじゃねえよ。

他人がいなきゃ 落語は できねえぜ。

アタシは お前さんとは違う。

いつも 先ぃ歩いてたから
見えなかったろ。

お前さんがいることで
アタシが どれだけ苦しんだか。

そんなふうに思ってたか…。

よ~しよしよしよし…。

いてっ…! もう そんなら それでいいよ。

もう一緒にいる必要もねえよな。
ここらで お開きだよ。

俺たちはな やり方は
違うかもしれねえけど

落語が好きで この道を選んだっていう
根っこは ずっと変わんねえぞ。

戦争が終わって 何もかも変わっちまった。

なのに 落語は
何ひとつ変わんねえんだよ。

この人気に甘えて
むしろ変化を恐れてる。

今は いいよ。

けど 長く 人の娯楽であり続けるには
これじゃダメなんだよ!

俺ぁ 今な とにかく
客にウケる噺がしてえんだ。

そのためには 客に合わせて いつも
俺が変わんなくちゃいけねえんだよ。

そんなのは おかしい。
そんなのは もう落語とは言わねえだろ。

変わんねえ落語も必要だよ 確かに。

それも落語の本質だ。

それは お前さんの仕事なんだ。

アタシの仕事?

二人で 落語が生き延びていく道をつくる。

そいだけは約束しようぜ。

貸せ。 ほら。

♬~

うん。

<初太郎と こんなふうに笑い合うのは
その時が最後になりました>

「死神だよ」。

「死神? あ~ そっちに行けよ
気味悪ぃなぁ おい」。

<白状すると みよ吉のことは
しばらく忘れていました。

納涼落語会に向け 真打に向け

ただただ手前の落語と
どこまでも向き合えることに

飯を食うのも忘れていたのです>

「ありがてえ 寝ちまえ 寝ちまえよ」。

祈るように見ておりますと
頭が がくんと前に下がりましたんで

ここだなっ 目配せをする。
膝を ぽ~んって打ちますってぇと

布団が半分 くるっと回る。
頭だった方に足 足だった方に頭。

あじゃらかもくれん てけれっつのぱあ。

♬~

こんな時間から また飲んでるのかい?

今日だよね 雨竹亭の納涼落語会。

行かなくていいのかい?
菊さんの大事な日だろ。

♬~

すいません!

♬~

大丈夫ですか?
大丈夫ですか!?

♬~(出囃子)

<みよ吉との未来より
自分の落語を取った。

アタシは 落語が
いとおしくてたまらなかった。

地獄に落ちても 落語と道連れなら

落語と心中なら 本望だと

その時は そう思っておりました>

「やだ やだ 弱っちゃったなぁ どうも。

仕事はねえ 銭はねえから

借金まみれでもって
にっちもさっちもいかねえや」。

おい まくらなしかい。

「いや 死のうったってなぁ
俺 初めて死ぬんだからなぁ」。

(客の笑い)
「死にようが分からねえけど

どうやったら死ねるんだろうなぁ」。

「おせえてやろうか」。

「なんだい てめえは」。

「死神だよ」。

「死神? おい そっちに行けよ!

気味悪ぃなぁ おい
どっかに行ってくれよ!」。

流れよく テンポよく
ウケるとこは きちんとウケてやがる。

「寿命が尽きねえうちは 死ねねえ。

おめえには まだまだ寿命がある。

それよりな 仕事 世話してやろうか。

震えてるなぁ。

消えると死ぬぞ」。

「余計なこと言わねえでくれよ」。

俺には できねえ落語だ。

「消えるぞ。 ほ~ら。

ほ~ら ほ~ら

ほ~ら 消えた」。

<これが アタシの 心底 欲した 孤独>

(拍手)

坊 やりやがったな。

♬~ (拍手)

(お栄)先生 ありがとうございました。

飲み過ぎで 肝臓が弱ってるってさ。

少し控えた方がいいよ。

♬~

(七代目)この前途洋々たる
若い二人の門出

真打昇進披露も 本日 ついに千秋楽。

しまいまで
ごゆるりと ご堪能くださいませ。

(拍手)

それでは ここで
両名の前途を祝しまして

三本で え~ 祝いたいと思います。

それでは ご唱和のほどを。 よぉ~!

(三本締めの音)

失礼します。
おう。

本日は どうも ありがとうございます。

盛況だな。
ありがとうございます。

お前さんたちの世代は 極端に人がいねえ。

まっ 二人いっぺんにってことで
しかたねえ。

しかたねえ?
おい。

八雲の面 潰すわけにゃいかねえからな。

あたしゃ 本来 お前さんみたいなやり方は
よく思ってませんよ。

畜生… タヌキおやじめ。

お前さん ほんとに
あの会長とは水と油だね。

まあ 見てろ。
落語で 鼻 明かしてやらぁ。

今日は 何を?

まだ迷ってるけど ドカンといきてえな。

まさか ほんとに やるなんざ
思わなかったよ。

披露目で 毎日 違う根多かけるなんて。

当然よ。 俺ぁ天才だからよ。

天狗の親分みたいだよ
そんなに えばって。

俺ぁ すぐに八代目八雲を継ぐ。

八雲の名は お前さんには渡さねえ。

襲名なんて面倒だ。
八雲は お前さんがいいよ。

当たりめえよ。

俺ぁ 八雲になるために生きてきたんだ!

♬~(出囃子)

待ってました!

(拍手)

え~ どうも どうも
ついに真打の登場でございます!

(拍手)

ええ よく 道楽ってぇことを言いますが
男の道楽は三道楽。

飲む打つ 買うってんですね。

で お女郎買いってぇことに
なりますってぇと

何と申しましても
栄えたのは吉原でございます。

あのバカ!

品川 新宿 板橋 千住
え~ 四宿なんてのがあったんだそうで。

<居残り佐平次 会長の十八番。

会長から じきじきに
稽古をつけてもらわない限り

誰も手を出せねえネタ。
ケンカ売ってやがる…。

客の前で落語をやらせりゃあ
自分が一番だってわけだ。

女郎屋で無銭飲食をする佐平次。

あげく 金が無いので
「居残り」となって女郎屋で働くことに…>

♬~

「いのど~ん ちょいと~!」。

<むつかしい噺だ。 登場人物も多い。

佐平次の柄を どう作るかも複雑。

会長の佐平次とは違う。

スピード感たっぷりで
底抜けに明るい。

こんな大根多も こなして あいつは
一体 どこまで いっちまうんだ…>

♬~

「居残りを商売にしてるんですよ」。
(客の笑い)

「居残りを商売? 冗談じゃねえや。
どこまで 人を おこわにかけたのか」。

「へいっ あなたの頭が
ごま塩でございますから」。

♬~ (拍手)

坊! いい出来だ。 いい出来だった!
いい出来だった!

♬~

<真打の披露目が終わった夜
アタシには

けじめをつけなくてはいけないことが
残っていました>

♬~

≪(ステッキの音)

菊さん…。

体は どうだい
少しは よくなったかい?

どうしたの?

披露目の間は 不自由の身だからね。
ずいぶん間があいて すまなかった。

お酒 持ってくる。
いいよ。

お別れなんて聞きたくない。

ずっと来ないでって祈ってたのよ。

いくらでも責めとくれ。
今日は 一晩 それを聞きに来た。

何してもいいの?

殴るなり なんなり…。

できっこないわ。 大好きなんだもの。

田舎に帰ろうかな。

身寄りもないけど
ここにいるより しがらみがない。

ジジイの お妾でもやって暮らそうかな。

また そうやって
人を試すようなことを…。

お願い… 一緒に逃げて。

お前さんは 一人でも生きられる
しなやかさを身につけなきゃいけねえ。

一人は嫌。
「居場所は自分で作るもの」。

そう教えてくれたのは お前さんだよ。

偉そうに…
私の本名すら知らないくせに。

お前さんだって そうだろう。

絶対に復しゅうする…
死んで化けて出るから。

今度 会う時は… 地獄ね。

♬~

(七代目)会長の前で 居残りかけるなんざ
なに考えてんだ!

俺が どいだけ 頭 下げて
肩身の狭い思いしたか…。

客は喜んでたじゃないっすか。

落語は 皆で守るもの。
人の和が何より大事だ。

ご先祖様が 代々 口伝えで
受け継いでくだすった 伝統芸。

そんないいもんが消えてくのを
黙って見てろってんですか。

俺ぁ 落語 大好きだ。 だからこそ…。

そんなに好きなら なぜ壊そうとする!
壊すんじゃない! 変えるんです!

だから 師匠の落語は 古くさくて
まだるっこしいんだ。

おめえ あちこちで 八雲の名を継ぐのは
自分だって 言いふらしてんだって?

俺は 一日も早く 八雲の名を継いで…。

てめえには継がせねえ。

八雲は… 菊にやる。

もう幹部会にも相談してる。

今日の件で 会長も賛成してくれた。

そりゃないぜ…。

それじゃ 俺ぁ 今まで なんのために…。

八雲は てめえみたいな
品のねえ野郎に やれる名前じゃねえ。

そりゃねえぜ! あんまりだ!
てめえ どういう料簡だ!

俺ぁ 今まで 八雲になりたい一心で…。

帰れ! そんなに
好き勝手に生きてえんなら

この際 破門してやらぁ!

手前で勝手に 生きろぃ!

♬~

ねえ。

♬~

桜って いっつも
いつの間にか散っちゃうんだよね。

♬~

♬~

私…

ふられちゃった。

♬~

何かあったの…?

話 聞いてあげる…。

♬~