ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

ぬけまいる 第1話 田中麗奈、ともさかりえ、佐藤江梨子、福士誠治、宮崎美子… ドラマの原作・キャストなど…

『ぬけまいる~女三人伊勢参り1[新] 全8回 わけあり旅の始まりは女の温泉バトル?』のテキストマイニング結果(キーワード出現数BEST10&ワードクラウド

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『ぬけまいる~女三人伊勢参り1[新] 全8回 わけあり旅の始まりは女の温泉バトル?』の解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)&EPG情報(出典)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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dramalog.hatenablog.com 

 

 

ぬけまいる~女三人伊勢参り1[新] 全8回 わけあり旅の始まりは女の温泉バトル?[解][字]

以乃(ともさかりえ)、志花(佐藤江梨子)蝶(田中麗奈)の三十路過ぎの三人。ある日、仕事も家庭も放り出して伊勢を目指す女子旅に。若い娘相手に風呂場で大乱闘の翌朝…

詳細情報
番組内容
一膳飯屋の娘、以乃(ともさかりえ)。武家の妻、志花(佐藤江梨子)。小間物屋の女主人、蝶(田中麗奈)。若い頃は「馬喰町の猪鹿蝶」とブイブイ言わせた三人娘も三十路過ぎ。ある日、仕事も家庭も放り出して、ひしゃく手に伊勢を目指す流行の抜け詣りに繰り出した。川崎の宿場で出会った旅の娘たちが、巡礼をかたって大人たちから寄付をせしめている行状を懲らしめるため風呂で大乱闘。けんかも強い三人だが、翌朝には…
出演者
【出演】田中麗奈ともさかりえ佐藤江梨子福士誠治宮崎美子山中崇三宅弘城大地真央
原作・脚本
【原作】朝井まかて,【脚本】小松江里子

 


(お蝶)これも いいわね。
こっちの方が かわいいかしら。

ああ これ いいわね!

どれも似合ってるじゃない。
困っちゃうわよね。

(お以乃)さすが お蝶だよ。

(お志花)何着ても 様になるなんて。

三十路過ぎの亭主持ちとは思えないねえ。

あんたたちとは おしゃれの年季が違うの。

これだけの目利きになるまで
随分と捨て金も使ってきたし。

傾きかけた
うちの小間物屋を立て直したのも 私よ。

ああ 駄目駄目!
そんな色柄 ますます貧乏臭くなるわよ。

あっ それと あんたは こっち。

楚々とした控えめな色にしなきゃ
私が目立たないじゃない?

はいはい。
これも いいわね。

ありがとうござい。

花~! 花屋!

いよっ 粋だねえ!
三人三様 似合ってるよ。

ねえさん方 何て名だい?
旅の土産話に教えておくれよ。

そう言われちゃ
答えないわけにはいかないねえ。

私は以乃。

私は志花。

そして 私は蝶。

3人そろって 猪鹿蝶。

江戸の馬喰町じゃ
知らない者いないからね。

(3人)ほう!
で どこへ行きなさる?

ちょいと お伊勢さんにね。

もしかして その柄杓
抜け参りだね!

だとしたら 江戸女の気風を
伊勢で見せてきてやんな!

(3人)あいよっ!

♬~

<当時 江戸の庶民に大流行していた
伊勢参り

抜け参りとは 関所越えの手形も持たず

着の身着のまま旅する

伊勢参りのことでございます。

目印は柄杓。

これを持てば 金も持たない素寒貧でも

沿道の人々が
世話してくれるのでございます。

ところで この3人

旅に出ましたのは
何とも 本日の昼下がり。

その理由はといいますと
これも 三人三様でございまして…>

ああっ!

♬~

≪さあ 来い! 勝負!

♬~

よ~し 月が出た! 月見で一杯ってね。

さあ 来い!

こっちは 猪鹿蝶だ!

来い!

お以乃!

あら お蝶ちゃん。
お蝶…。

どうした?

絞め殺してやる!

♬~(三味線と歌声)

(仙太郎)お前は桜に負けず きれいだね。

仙ちゃん…?

仙太郎!
あ…。

私が そろえてやった着物着て
こんな女と花見かい?

そりゃ 私と仙ちゃんは
お互い 遊びと割り切った仲よ。

だけど あんまりじゃないか?

こんな趣味の悪い
若いってだけが取り柄の女と!

おばさんは引っ込んでて!

おばさん…。

言ったわね~!

何よ ちょっと あんた やめなさいよ!
おばさんって…!

2人とも およしなさい!
キャッ!

悔し~い!

お志花 あんた いつから…!

先ほどから…。

(須磨)青物売りと じかに口をきくなど
もっての外。

市中の裏長屋なら それでもよかろうが
身分立場をわきまえなされ。

はい。
それと…

先ほど 歯を見せて笑っていたようだが
慎みが足りませぬ。

これだから 浪人の娘は…。

申し訳ございません。

だから 家の格が違うと
不承知だったのです。

そんなら 私だって…。

(寛太)姉ちゃん
また 料理屋 クビになったんだって?

女料理人になるって いきまいてたのに。

その前は 絵師になるって引札屋

その前は 火消しは江戸の華だって

纏持ちになりたいって
騒いでた時もあったよね。

あのね 年を考えろよ。

じたばたして かっこ悪いよ!

猪鹿蝶 イの一番のお以乃が
かっこ悪いだって?

猪鹿蝶が こんなありさまだとはね…。
なんてざまだ。

もう どうでもいい。
何もかも放り出したい! …はい。

いっそ 旅に出るなんて どうだい?
旅?

うん。
いいんじゃない?

そうよ 私が旅に出ちまったら
いいんだわ!

どうせなら お伊勢様だ。

お伊勢に行こう!
いいわね。

今 はやりよね お伊勢さんは。
なあ!

じゃあ 出立しましょ!
(2人)え?

またまた お志花ったら
真顔で冗談ばっかり。

今日の今日ってのは…。
今から 抜け参りするんです!

(2人)え?

この柄杓が目印。

これさえ持っていれば
街道筋の皆さんが お世話して下さるわ。

着の身着のままでも 旅ができます。

私は嫌よ。 この年で無一文の旅だなんて。
支度ぐらいさせてよ。

ちょっと来て!

ああ!
何すんだよ!?

三光が出てたのによ!
うるさい!

こうしよう。 花札を引いて…
いつものやり方でさ。

出た月の数が多い方が勝ち。

私が勝てば 明日の朝 江戸を出る。

じゃあ 私が勝てば
旅の支度をしてからよ。

着替えだって 紅白粉だっているもの。

私が勝てば 今すぐです。

どうしたんだい?
いや~ さあ…。

いいね 札を切るよ。

お蝶さんは 牡丹に蝶 6月だ。

お以乃ちゃんは 萩に猪 7月だ。

(お里)お志花ちゃんは 紅葉に鹿で10月。

(一同)お志花ちゃんの勝ちだ。

そうと決まれば いざ出陣!

ちょっと ちょっと…
ちょっと正気 2人とも!?

お以乃はいいとして
お志花 子ども どうすんの?

姑さん 黙っちゃいないわよ。
旦那もさあ…。

なんとかなります。
私が旅に出たぐらいで 死にはしません。

どうします?

意気地まで なくなっちまったか?

行くよ。 行くに決まってんだろ。

♬~

じゃ おっ母さん ちょっと行ってきます。

ああ 行っといで。
あいよ。

いいのかい? ありゃ 抜け参りじゃ…。
いいの いいの。

3人いれば なんとかなるんだから
あの子たち 昔っから。

♬~

♬「お伊勢参りに」

♬「石部の茶屋で」
♬「会ったとさ」

(3人)♬「エッサッサのエッサッサの
エッサッサのサ」

久しぶりねえ。

こうして3人で 肩で風切って歩くのは。
そうだな。

何か 楽しい旅になりそう。

ハハハハッ… あ~!

いつまで続くかなあ。

あと半時だと…。
うん。

どんだけ歩かせる気? もう疲れた!

駕籠 使おうよ~。
節約しないと。

そうだよ。
手持ちの金も あんまりないんだから。

だから 店の者に ひと言 言ってからでも
よかったのよ。

そしたら お金だって
好きなだけ持ち出せたのに。

駄目よ。 周りに言いおいてから
出ようと思ったら 出られなくなる。

さあ!

由緒ある名家に嫁いで
一生安泰だと思ってたら…。

よほどの嫁いびりなんだよ。

かわいそう…。
うん。

それに引き換え お以乃は やりたいこと
見つからないからなんてさ

あんた いつまで
夢みたいなこと言ってんだか。

お蝶こそ 何だい? 好き勝手ばかりして。

好き勝手して 何が悪いのよ?

傾きかけた小間物屋 立て直して
江戸で評判の店にしたのは この私よ。

その上 店のため

あんな うだつの上がらない番頭なんて
婿にしてさ。

それに 今頃 店は てんやわんやだわ。
フン いい気味。

たまには 私のありがたさも
分かってもらわないと。

♬~

毎度 ありがとうございました。
また お越し下さいませ。

ようこそ いらっしゃいませ。

これが 雪乃白水でございますよ。

肌にいいの?
そうなんです。 もう5歳 10歳

いくつ若返るか
分かったもんじゃありませんよ!

お蝶さんは?

ああ 旦那様。
女将さん まだ帰ってきてないようですね。

ああ…。 いない方が商売繁盛。
売り上げも 上がるってもんだがなあ。

お蝶さんは 品物の説明が長くていけねえ。

それに お小言も聞かされますから。

婿養子の辛いところだよ。

鬼の居ぬ間に何とやらだ。

(あくび)

いらっしゃいませ。
あっ いらっしゃいませ。

♬~(三味線)

(お凛)♬「切れる心は さらさらないに」

♬~(三味線)

♬「切れた振りする 身の辛さ」

女の流しか。
うまいですね。

後ろ姿も粋だし さぞかし…。

…案外 年食ってるわね。

また飲むの?
いいじゃない お茶ぐらい。

ああ もうやだ
擦れて血も出てるじゃない…。

旅慣れてない様子だね。
見せてごらん。

かかとが浮いて 疲れないように

ひもを回して結ぶんだよ。

ああ これで だいぶ歩きやすくなるよ。

ありがと。

初めての旅かい?

なら 転ばぬ先の杖だと思って
聞いときゃいいが

いいかい? 旅は用心が肝心だよ。

大丈夫 私たちは。

あっ それより…。

これ。

…え?

大変なんでしょ?
その年で 女一人で旅を続けてるなんて

きっと 帰る家もなくて…。
(小声で)やめなよ。

(小声で)失礼よ。

はばかりさま。 遠慮なく頂いておくよ。

ほら 喜んでくれてるじゃない?

はい お茶 どうぞ。
わあ!

団子はどう? 団子は。

ねえさん方 道中 お気を付けて。

ありがと。 あなたもね。

♬~

哀れね…。

ああはなりたくないな…。
ええ…。

この私に恵んでくれるなんて…
フフッ 面白いねえさん方だ。

遅なりました。
遅えよ。

おう 行こう行こう 行こう行こう!

♬「切れた振りする 身の辛さ」

あ~ おなかすいたな。
ねえ 川崎って 何か名物ないのかい?

それより
おしっこ行きたくなってきちゃった。

もう ガブガブ飲むからだよ。
いや ちょっ… ちょっと たたかないで。

ちょっと…。

ここで ひと休みしましょう。
あっ 助かった…!

ちょっと 厠 貸して下さる?

どうぞ。
ありがと。

昔から 近かったものね。
うん。

これが 川崎名物 奈良茶飯か。

お茶漬けだと思ってたけど。
炊き込みごはんよ。

出汁の代わりに お茶で炊いているの。
ふ~ん。

ねえ 詳しいじゃない?
この本に書いてあったから。

何?
お伊勢様までの案内の本よ。

今 江戸で一番売れてるんだって。
(2人)へえ~。

ああ ここ 川崎。

今夜は この先の旅籠に泊まります。

ふ~ん。 じゃあ あと少しだな。

≪(鈴の音)

何か聞こえない?
え?

シッ!

やめてよ。
その「シッ!」っていうの 嫌いなの。

また ケンカ 始めたいのかい?
2人とも 巡礼さんよ。

(おしゃま連)南無大師遍照金剛…。

若いのに感心ね。
巡礼だと 伊勢を抜けて四国までだな。

訳ありでしょうね。

名物 砂糖餅あがりやぁせ!
いらっしゃいませ!

川崎名物 奈良茶飯いかがでやぁす!

お入りなさいやぁせ!

あら~ 土産物屋なのに
いい品 置いてあるじゃない。

いらっしゃいませ。

江戸からお越しですか?
あら 分かる?

そりゃもう 一目で分かりますよ。 こう…
お姿が キリッとされておりますから。

中も見せてもらっていい?
どうぞ どうぞ。

また 買い物するのかい?

身の回りのもの
何一つ 持ってきてないんだから!

先行ってて すぐ追いつくから。

でも その前に…。
小銭しか持ち合わせないの。

ないね。 あるのは この柄杓だけ。

おったまげ!
あるわけないだろ。

家から そのまま飛び出してきたんだよ。

じゃ さっきの舟賃や茶店のお代は?
全部 お志花が立て替えた。

はい。 とりあえず 私の持っているお金で。

はい。

ひえっ!
こんなの 大工のひとつき分の稼ぎだよ。

ちょっと おかしかないか?

いきなり飛び出してきたのに
用意周到すぎるよ。

まあ いいんじゃないの。
じゃあ 後で!

はあ~。 さいですか さいですか。

ああ…。
はい どうぞ。

おっとっと! 大丈夫ですか?

あの… おありがとうござい!

どうも! 重たそうだな…。

いい買い物しちゃった。

でも お… 重いわね ちょっと。

(みすず)あの~ よろすければ
お手伝いすましょうか?

あっ ありがとう。
でも 大丈夫よ。 うん。

あ… あなたたち どこから?

出羽の国から 巡礼の旅に出てます。

皆 母親を亡くした者ばかりですだ。

それは かわいそうに…。

♬~

いけねえす こんなにしてもらっちゃ!

いいの いいの。
喜捨をさせて頂くんだから。

ありがとうございます。

道中で こんな観音様みたいなお方に
出会うとは…。

そんな…。
あっ いけねえす!

いいの いいの。

これでも江戸では ちょっとは知られた
鳩屋って店の女主だから。

あっ 鳩屋なら知ってます。

有名だものな?
(おしゃま連)んだんだ。

本当? えっ 知ってる?
オホホッ 本当?

そんなお方が お一人で
荷物を持っちゃいけません。

どうか 私たちに。
ああ いいの いいの。

荷物持ちの下女が
その辺で待ってるはずだから。

そうでがすか?
では 道中 お気を付けて。

南無大師遍照金剛。
(おしゃま連)南無大師遍照金剛。

南無大師遍照金剛…。
いいことした。

ま~た 小遣いあげてたのかい?
喜捨って言ってよ。

おっ母さんの菩提を弔いに
巡礼に出てる子なんだから。

まあ いいけどね。
それより なんて格好だ?

旅先で こんな大きな葛籠を
買うだなんて。

あのね 好きなものに出会ったら

何があっても
その時 手に入れなきゃならないの!

一度 逃したものは
二度と取り戻せないんだから。

それは 人生も同じ!

言うだけなんだから。
後の始末は いつも こっちだよ。

本当に こんなの持って
伊勢まで行くつもり?

行くわよ。 それに そんじゃそこらで
手に入る代物じゃないのよ。

江戸で買ったら 倍…
いや 3倍はするはずよ!

はいはい…。

ああ 生き返る~!

はあ~!

間違いないんだから 私の目利きは。
それは 私たちだって信じてるよ。

鳩屋だって お蝶が作った化粧水が
売れに売れて 立て直せたんだものね。

でしょ? そのおかげで 一家のみんなが
路頭に迷わず 暮らせてるのよ。

妹が 茅場町の下駄屋に
嫁いだ時の支度だって

誰が そのお金 用意したと思ってるのよ!

なのにさ…。
(物音)

シッ!

だから 「シッ!」はやめてって
言ってるじゃない!

(鳥が飛び立つ音)

チッ。 何だよ お蝶
突っかかってばかりだな。

3人の旅が始まったばかりなんだから
仲よくしましょうよ。

大体 お蝶は昔っから
自分の思いどおりにならないと

すねるし ごねるし
それに 気分屋だしさ。

私は お志花と違って

お蝶の機嫌が直るのを
待ってなんかいられないんだよ。

八つ当たりしないでよ。

はあ?
イの一番のお以乃は

いつも 私たちの間でも
先頭切って歩いてた。

なのに 今じゃ
何していいのか分からずに

母親の一膳飯屋を
しぶしぶと 手伝ってるだけじゃない。

何だって?
私に嫉妬してんでしょ。

商売も当たって 婿ももらって
お金もあって。

私が いつ あんたに嫉妬した?
そんな せこい人間じゃないよ!

そうよ。 分かってるでしょ お蝶。
どうしたの? おかしいわよ。

お志花だって いつもそう。

昔っから 周りのこと気にかけて
自分のこと後回しで。

でも そのせいで 親のため
好きでもない格上のお侍に嫁入りして

あげくは 意地の悪い姑にいびられて

子どももいるっていうのに
家 飛び出して!

何が言いたいんだい?
はっきりと言って。

はあ…。
こんなはずじゃなかった 私たち!

あのころは いっち光ってたのに…。

♬~

町のごろつきを相手にしても

いつも真正面から
突っ込んでいったお以乃。

私は色気で相手を骨抜きにし

お志花が静かにとどめを刺す。

うわっ! ぐあ~っ!
(歓声)

町の娘たちからも
憧れられた3人だったのに…。

♬~

こんなはずじゃなかった…。

≪(笑い声)

≪今日は 年寄りのじいちゃん
ばあちゃんも 多かったわよね。

≪私たちを拝んで 泣いてたのもいたわよ。

≪たんまり頂いちゃったねえ!
≪そうそう

葛籠背負った おばさんもいたじゃない?

まんまと引っ掛かって。
ねえ みすずちゃん。

傑作よねえ あのおばさん。
ちょっと持ち上げてやったら

たちまち 財布のひも 緩めるんだもん。
親父より脇が甘い。

あのおばさんの格好 覚えてる?
こんなにしてさ 葛籠抱えて

「舌切り雀」のばあさんみたいだったよね
欲深の。

みっともないったら…。
≪(おしゃま連)ありゃしな~い!

≪私たちのこと 本当に巡礼だなんて
信じたのかな?

そりゃそうでしょ。 銭出しながら
目ぇ潤ませてたもん。 笑っちゃう!

(笑い声)

頭は誰だい?

何ですか?
あんたが頭か。

やんですよぅ。 頭だの何だの
そんな不良みたいなこと。

あっ おねえさん?

もしかして 荷物持ちの下女って
この人たちのことだったんですか?

やだ!
(笑い声)

お志花。

お蝶。

何すんのよ!

巡礼かたって
喜捨を だまし取ろうとするなんぞ

性根が腐ってるから
洗い流してやったのさ!

はあ? そっちが勝手に
大盤振る舞いしただけじゃない!

言っとくけど
巡礼の格好してるのは魔よけ。

魔よけ?
普通の旅姿してたら

男の人が群がるって 親に言われてんの。

私たちは おしゃま連っていう講を組んで
嫁入り前の旅に出てんの。

娘旅は危ないの おばさんたちと違って。

あんたね!

いい加減にしな!

やれ!

♬~

さすが お以乃。
こんな砂利どもと 年季が違うもんね。

うわ~っ…!

大丈夫?
お志花ぁ~。

あとは 私が片づけるから。

ハッ!

フッ! ハッ!

うお~!
おら~!

さすが お志花 剣の達人!

♬~

(悲鳴)

二度と。
大人の女を。

なめんじゃないわよ!

はいはい はいはい はいはいはい…。

あ~ すっきりした!

3人そろって 啖呵も切ったしな。

こんないい気分 久しぶり。
うん。

さっきは ごめん。

いけてないのは この私なの…。

シッ! これが原因…。

(お菊)おっ母さんたら
また そんなこと言って

姉さんが聞いたら 怒るわよ。

≪(留)だって あの子 忙しいんだもの。

草津の温泉になんか
行けないに決まってるじゃないか。

≪(お菊)嘘。 本当は気詰まりなんでしょ?
姉さんが一緒だと。

あの子は 何かと気難しいだろ?

気に入らないことがあると
すぐ カッカしちゃうしさ。

私ら あの子に
ビクビクしながら暮らしてるんだよ。

でもまあ こうしていられるのも
あの子のおかげだから

しかたないんだけどね。

ま 無理に誘うのも あれだからさ。

じゃあ あとは
みんな行くわね。

一家そろっての
楽しいお参りになりそうね。

シッ!

♬~

誰もいないじゃない。

みんなで草津なんて…。
いいじゃない 勝手にすれば!

みんな 私がいると…

心の底から 楽しめないんだなって…。

だから…

私が 一番いけてないってこと!

そうだよ。

いけてないねえ。
私も そう思う。

…だよね。

だから この旅に出たんじゃないか。
そうよ。

だよね。

(笑い声)

よ~し 今夜は どうだい?

いいわね!
お蝶は?

もちろん。
よ~し!

♬~

何を賭ける?

誰が 一番に あのころの猪鹿蝶に戻れるか
ってのは どう?

乗った!
いいわね。

≪♬~(三味線と鼓)

景気のいい客がいるもんねえ。

こちとらも 景気よくいくよ。 さあ!

♬~

お金なら いくらでもあんだから。

鯛の刺身に天ぷらも追加!
どんどん持ってきて~!

いい朝ねえ 気持ちいいわ。

チッ。 そりゃそうだろ。

ゆうべは お蝶の独り勝ちだものね。
なあ。

失礼いたします。

お勘定でございます。

5両と3分!?
はあ!?

ここは 3人で1分じゃ…。

松の間の若い娘さんたちの分も
入っております。

宿代を こちらの方たちが
喜捨代わりに お支払いになると。

あっ あと 芸子さん代も。

(3人)おしゃま連だ!

(笑い声)

いい気味よ。
おばさんのくせに 生意気なのよ。

どこかで会ったら
また思い知らせてやる!

(おしゃま連)ねえ!

♬「金毘羅船々」

(おしゃま連)♬「追手に帆掛けて
シュラ シュシュシュ」

何で 言い値そっくり払ったのよ!
おかげで 一文無しよ。

もめたら 十手持ちを呼ばれる。
そしたら 足止めされるわ。

江戸にも知らせが行くだろうし。

それより お蝶 あの葛籠
二束三文にも なってないじゃないか!

これを 宿代の足しにって?

こんなもんなら
うちには売るほどありますよ。

目利きが聞いて あきれるね。

とにかく 大事なのは これからの路銀よ。

これがあるから なんとかなるよ。

おったまげ。
恵んでもらいながら 旅するわけ?

それが この旅 抜け参り。
私たち 3人のね。

はあ…。 しかたない。
気を取り直して 行くとするか。

♬「金毘羅船々」

(3人)♬「追手に帆掛けて
シュラ シュシュシュ」

チクショー!

(政)おっ!
何だか 陽気な姉御衆がいますぜ。

いい女じゃねえですか 兄貴!
どこかで隣り合わせたいもんだな。

へい! へい!
おい。

<いざ 伊勢へ。

勢い込んで 江戸を出た猪鹿蝶
早くも 一文無し。

それでも続く女旅。

次に目指すは小田原宿。

さて どうなりますことか…>

富士山!

♬~

 

 

♬~