ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

下町ロケット 第2話 阿部寛、池畑慎之介、土屋太鳳、竹内涼真、安田顕… ドラマの原作・キャストなど…

『日曜劇場「下町ロケット」第2話 特許侵害で15億!?佃製作所、絶対絶命のピンチ』のテキストマイニング結果(キーワード出現数BEST10&ワードクラウド

  1. アゴースト
  2. ウチ
  3. 島津
  4. 佃さん
  5. トランスミッション
  6. 会社
  7. 特許
  8. エンジン
  9. ケーマシナリー
  10. 伊丹

f:id:dramalog:20181021222616p:plain

『日曜劇場「下町ロケット」第2話 特許侵害で15億!?佃製作所、絶対絶命のピンチ』の解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)&EPG情報(出典)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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dramalog.hatenablog.com 

 

 

TBCテレビ1
日曜劇場「下町ロケット」第2話 特許侵害で15億!?佃製作所、絶対絶命のピンチ[字][デ]

今回も25分拡大!特許侵害で15億…!?佃が土下座…?因縁の弁護士・中川が再び仕掛ける知財戦略の罠…さらにロケットも佃製バルブ使用不可!?宇宙も大地も大ピンチ

詳細情報
番組内容
『トラクターのトランスミッション開発』という新たな夢を持った佃(阿部寛)。ギアゴーストのコンペではトランスミッションのバルブの採用を勝ち取ったものの…そのギアゴーストが特許侵害の指摘を受け、コンペが白紙になろうとしていた。実はその特許侵害を仕組んだのは、佃と因縁の弁護士・中川京一(池畑慎之介)…!さらにロケットでは、帝国重工の反対派の陰謀で、佃製のバルブが使用不可に…!?宇宙も大地も大ピンチ!
出演者
阿部寛、土屋太鳳、竹内涼真安田顕徳重聡和田聰宏今野浩喜中本賢、谷田歩、坪倉由幸馬場徹朝倉あき立石涼子山本圭祐、山田悠介松川尚瑠輝菅谷哲也菅野莉央、原アンナ、ぼくもとさきこ ・イモトアヤコ、真矢ミキ、六角精児、内場勝則、岡田浩暉、今田耕司 ・恵俊彰池畑慎之介古舘伊知郎、木下ほうか、工藤夕貴山本學中村梅雀倍賞美津子尾上菊之助立川談春神田正輝、吉川晃司、杉良太郎
原作
池井戸潤下町ロケット ゴースト」(小学館刊)
脚本
丑尾健太郎
音楽
服部隆之 ※隆は生の上に一
ナレーション
松平定知
スタッフ
プロデューサー:伊與田英徳 峠田 浩
演出:福澤克雄 田中健
公式ページ
◇番組HP
http://www.tbs.co.jp/shitamachi_rocket/
◇twitter
https://twitter.com/rocket_tbs
◇instagram
https://www.instagram.com/rocket_tbs/
◇facebook
https://www.facebook.com/shitamachi.rocket/

 


(水原)
こちらの佃製のバルブシステムですが

次のヤタガラス7号機に搭載する
ロケットエンジンには

使用できないかもしれません

(佃)ちょっと待ってください

ウチのバルブが使用できないって
それ どういうことですか?

ご存じのとおり 帝国重工では

以前からロケットエンジン
小型化の開発を続けておりました

ええ その話なら…

本来であれば ヤタガラス7号機の
打ち上げを成功させたのちに

次のR3ロケットから新型エンジンに
切り替える予定でしたが

急きょ 社の方針が変わり

ヤタガラス7号機に新型エンジンを搭載して

打ち上げることが決定しました

新型エンジンで?

新型エンジンは燃焼試験を
繰り返し行っておりますが

すでに度々 不具合が
発生しておりまして…

不具合?
原因は…

バルブです

(水原)弊社は変わらず
キーデバイスの完全内製化を目標に

佃さんには申し訳ないが

秘密裏に新型バルブシステムの開発を
進めてまいりました

しかし ここにきて
分かったことがある

御社のバルブシステムの
特許技術抜きには

どうしても安定的な新しい
バルブシステムを開発することはできない

そういうことです

今さらですが
新型エンジンに適応する

バルブシステムの製造を
何とか お願いすることは

できませんでしょうか?
そんなムチャな!

いや もちろん
これは ありがたい話ですよ

でも今からじゃ…
百も承知です!

このとおりです

事情は分かりました

でも もし間に合わなかったら
どうなるんです?

このことは佃さんの中だけに
とどめおき願いたいのですが

実はこれは
社長 藤間の意向なんです

藤間社長の?

ヤタガラス 最後の1機で
何としても次のロケット開発への

礎を残しておきたい
そうしなければ…

帝国重工のロケット開発の未来は

次期社長の手によって
絶たれてしまう可能性がある

《(的場)これまで帝国重工は宇宙に
何百億円もの金を捨ててきた》

《まさに宇宙の塵 スターダストだよ》

《全てはそんな
無駄な事業を立ち上げた》

《藤間さんの責任だ》

《そこにきて
新型エンジンの前倒しだと》

《藤間さんも
思いきった賭けに出たもんだ》

《だが完成が間に合うとは
到底思えない》

《もう誰も藤間さんを
擁護する者はいなくなる》

《大型ロケットは…》

《もう終わりだ》

私はこれまで 完全内製化という
見栄にこだわるあまり

あなたのことを軽んじてきました

しかし今は違う

あなた方や財前の
ロケットへの情熱に

私も一技術者として
賭けてみたくなったんです

なにとぞ ご検討ください

(山崎)時間がない上に
これは相当 難しいですよ

単純なダウンサイジングじゃない

要求された
低コストに対応するのも

至難の業です
難しいのは承知だ

けど やらないと!

的場という人が
次期社長になった時に

帝国重工はホントに大型ロケットビジネスから
撤退する可能性がある

そうなったら…

ウチのあれだって
過去のものになっちまう

それは絶対ダメだ

ウチの社員達の
精神的な柱でもありますからね

ああ 全ては
ウチにかかってるってことだ

(唐木田)しかし金もかかる

果たして その金が出るのかどうか

(殿村)分かりました
開発予算 やりくりしてみます

ありがとう トノ

トランスミッションのほうも早く
ウチの主力商品になってくれれば

ありがたいんですが
あっ それでしたら ついさっき

アゴーストから
連絡がありまして

コンペで勝ったバルブを搭載した
トランスミッション

ヤマタニのトラクターへの採用が
内定したそうです

よし!
(津野)ホントか? やったな!

このまま軌道に乗せてくぞ

<そんな中
そのギアゴーストでは…>

(末長)事実確認を急ぎますが
先方の主張どおりならば

損害賠償の金額は
かなり大きなものになる

とにかく
急いで金を集めることです

でないと早晩 御社は…

行き詰まることに
なるかもしれません

<会社の存続に関わるほどの
一大事に直面していた>

(唐木田)社長 ギアゴーストなんですが
どうも様子がおかしいんですよ

様子がおかしい?
(江原)ヤマタニのトラクターの

進捗状況を聞いたのですが
返事が曖昧で

社長の伊丹さんも
つかまらないんですよ

何だ? それ

ちょうどヤマタニの工場に
顔を出す予定だったから

その辺のことを探ってみるか
お願いします

やっぱりすごいな

(唐木田)業界最大手は
設備から何から規模が違いますよ

(入間)佃さん!

佃さん!
ああ

お待たせしました
入間工場長

どうもお時間つくっていただき
ありがとうございます

いやいやいや 今日は
本社からもう一人 来ていてね

うん?

蔵田さんじゃないですか

ご存じだと思いますが
次のトラクターのトランスミッション

ウチのバルブを
使っていただくことになりました

(唐木田)
どうかよろしくお願いします

じゃあ… まだギアゴーストさんから
連絡がきてないんだね

えっ?
いや…

佃さんに相談してはどうかって
言ったんだけどね

相談?

何でしょうか?

(蔵田)
実は ウチとギアゴーストさんとの取引

いったん中止になりそうなんです
中止!?

どういうことでしょう?

長い付き合いの佃さんだから
お話ししますが

どうか この件はご内密に

何があったんでしょうか?

実は…

(伊丹)弊社 ギアゴーストは
不測の事態に直面しておりまして

折り入って相談があります

不測の事態?

弊社の主力トランスミッション T2に対して

ケーマシナリーから
特許侵害を指摘されました

それで先日 相手方の
弁護士に会ってきたのですが…

《(中川)書面でお伝えしたとおり》

《御社が
アイチモータースさんに納品している》

トランスミッション T2の副変速機が》

《ケーマシナリーさんの
こちらの特許を侵害しております》

《(島津)申請前の調査では
何も問題なかったのに…》

《空白の18カ月ですか》

《(伊丹)空白の18カ月?》

《特許は出願後18カ月経過しないと
公開になりません》

《島津さんが調査したのは
ケーマシナリーの特許が》

《ちょうどその
公開前の期間にあって》

《チェックから
漏れたんじゃないですか?》

《いやはや 不運でしたねえ》

《(青山)問題のT2を搭載している
アイチモータースのコンパクトカーの出荷台数は》

《約400万台です》

《それに基づき ケーマシナリーさんが》

《本来 得るはずの
ライセンス料を試算しました》

《15億!》

《(伊丹)15億?》

《減額を
検討していただけませんか?》

《これでは
とてもお支払いできません》

《異論があるようでしたら
法廷で争いますか?》

《そんな いきなり法廷だなんて!》

《分かりました
持ち帰って検討させてください》

《ただし 返答期間は2週間》

《今すぐ15億払うか
裁判で負けて15億払うか》

《傷が少ないほうを
お選びになるのが賢明かと》

《やはり
主張自体は正当なものです》

《裁判で争っても》

《勝ち目はありません》

《で 金策のほうはどうですか?》

《(伊丹)それが
メインバンクはもちろんのこと》

《知り合いがいるメガバンク 地銀
信用金庫と回ったのですが》

《15億円には ほど遠い額しか
集まりませんでした》

《(末長)そうですか…》

《となると出資者を見つけるしか
ないんじゃないんですかね》

《どこかの会社に出資してもらい
その傘下に入るということですか》

《そういうことになります》

(蔵田)それで伊丹さん達は
ウチに出資してほしいと

頼みに来たのですが
結局 お断りすることに…

(伊丹)お忙しい中
ありがとうございました

(蔵田)何か
かわいそうですね

そういえば!

あの… 佃製作所は
当たってみました?

でも
これだけのライセンス料となると

佃さんでは さすがに…

(唐木田)ギアゴーストに
そんなことが起きてたんですか…

でもまだ
佃さんはご存じないとすると

他の出資先を
探してるかもしれませんね

もし
出資先が見つからなかったら…

新型トラクターの
トランスミッションの供給は

別の会社に
お願いすることになります

いや… そんな!

まさか
アゴーストが特許侵害だなんて

しかも相手は
あの中川弁護士ですか

最低最悪のヘビ野郎だ

それに警告してきた相手も
タチ悪いですよ

よりによってケーマシナリーとは

<ケーマシナリーはアメリカに親会社を持つ
大手トランスミッションメーカーで>

<その親会社の方針から>

<次々とライバル会社を訴えては>

<莫大な和解金を手にする
知財戦略を繰り返し>

<業界内で恐れられていた>

問題はウチですよ

帝国重工のロケット事業も
どうなるか分からない中

新しく始めた事業が
のっけからこれじゃ…

新型エンジンのバルブシステムの
開発費だってかかるんです

どうするんです!?
こっちが聞きてえよ

どうすりゃいいんだよ!

(中川)まあ たった2週間で

15億もの
資金調達をするというのは

さすがに無理な話でしょうな

勝負あり
といったところでしょうか

(神田川)勢いのあるベンチャーでしたが
ウチの脅威になる前に

早めに潰せてよかった

ねえ?

いや 知財というのは
武器になります

武器というのは使ってこそ
はじめて武器になる

どうぞ このあとのことも
全て私どもにお任せください

(バイブレーター着信)

あっ ちょっと失礼

(辰野)ええ
たった今 終わりまして

帰って行きますよ

(中川)大森バルブさんにまで
出資の申し出をするとは

先生のおかげでギアゴーストへの
貸し倒れも出ずに済みました

ありがとうございます

これでギアゴーストも
八方塞がりということですか

フフフ ハハハ…
それでは…

はあ

あなたも悪い人だ

大体 今のギアゴーストなんて
誰も買いませんよ

特許侵害の15億円

ひっかぶらなきゃ
いけないんだから

なあ… その15億

ウチから出せねえかなあ

いや もちろん貸すだけだよ
あとで返してもらう

とにかくギアゴーストには
この急場を しのいでもらわないと

ウチのバルブだって
日の目を見ないだろ

15億もの金が一気に出ていったら

ウチの支払い能力は ほぼ
3分の1にまで縮小してしまいます

第一 ギアゴーストには
担保もないですし

15億 返す保証なんて
ありませんよ

それはそうだな

それに どこか出資したとしても

買収ってのは怖いものです

買収によって会社の運命が大きく
変わることだってあるんですよ

帝国重工の一件がそうでしょう

3年前に買収したヘイスティングス社が
出した巨額損失を皮切りに

帝国重工は
一気に赤字に転落しました

たった一歩の判断の間違いから

あの帝国重工の土台が大きく
揺らぐ事態までになったんです

とにかく
触らぬ神にたたりなしですよ

(津野)このまま裁判になって
アゴーストはもう おしまいですね

しかし その裁判に
負けなければ いい話です

負けるに決まってるでしょう

相手方の弁護士は
あのヘビ野郎ですよ

けど…

ウチは そのヘビ野郎に
勝ったじゃないですか

そうか…

そうだな

ヘビには強敵マングース

ウチのマングース
一度 相談してみるか

(神谷)ケーマシナリーの顧問弁護士が

あの中川京一とは厄介ですねえ
ええ

(神谷)しかも
いただいた資料を見るかぎりでは

特許侵害の事実を覆すことは
難しいでしょう

じゃあ たとえ神谷先生でも…

私は負ける裁判は やりませんから

はあ…
ただし

対抗手段がないわけではない
えっ?

クロスライセンス契約を狙っては
どうでしょうか?

クロスライセンス契約?
何ですか? それ

一つの製品には実に
様々な特許が入り乱れています

今回はギアゴーストがケーマシナリーの特許に
気づかずに侵害していましたが

その逆もありえますよね?

逆?
それって つまり…

ケーマシナリーのほうがギアゴーストの特許を
侵害してるってことですか?

けど そんな偶然がありますかね?

可能性として
なくはないということです

もし そうなったら
互いに争うのではなく

特許の使用許可を
互いに交換し合うんです

交換?
ええ

それなら特許の使用料も
相殺して減額されます

まあ これを調べるには
相当な手間がかかりますが

やってみる価値はあると

私は思います

光が見えましたね
ああ

早速 ギアゴーストさんに
この方法を伝えよう

待ってください
その前にもう一つ

佃さん 佃製作所が

その出資者になるお考えは
ありますか?

ウチがギアゴーストを
買収するってことですか?

うまくいけば
タダ同然で手に入ります

えっ 一体どうやって?

先ほどから
お話ししているように

ケーマシナリーのほうがギアゴーストの特許を
侵害していないかどうかを

まずは
佃さん達が独自に調べるんです

もしそこで
何か見つけたら しめたものです

そのあと佃さん達は
そのことを内緒にしたまま

アゴーストと交渉に入ります

内容はケーマシナリーからの
15億の損害賠償請求を

佃製作所が
引き受けるという約束で

アゴーストを買収し
傘下に入ってもらうんです

まあ どこも出資して
くれない状況を考えると

アゴーストは わらをもつかむ思いで
傘下に入るでしょう

次に佃さん達はケーマシナリーに向かい

ウチの傘下の
アゴーストの特許を

そちらも
侵害してますよと告げて

交渉を行い クロスライセンス契約を結び

15億の損害賠償を
取り下げさせます

結果 損害賠償…

つまり15億を支払うことなく

タダ同然でギアゴーストが
手に入るということです

そういうことですか…

(山崎)何か
手品みたいなやり方ですね

あくまでも うまくいけばの話です

でもそれって つまり…

アゴーストには
内緒で行うってことですよね?

これも立派なビジネスの戦略です

戦略…

どうするかは
佃さんにお任せします

(唐木田)そりゃ
どう考えてもやるべきでしょう

15億となると難問ですけど
タダ同然なら話は別です

しかし ギアゴーストに
内緒にするってのは…

(唐木田)
悪いのは そのクロスライセンス契約を

提案できなかった
アゴーストの弁護士でしょう

会社が生きるか死ぬかは

目の前にあるビジネスチャンスを
つかめるかどうかです

これは ウチが
トランスミッションメーカーになるための

大きなチャンスかもしれません

これを逃す手はありませんよ
社長!

そうだな

これら全てが
ケーマシナリーが扱ってるトランスミッション

この中にギアゴーストの特許を
侵害してるものがないか

部品一つ一つから調べてほしい

(加納)これ全部をですか?
(山崎)ああ

相当に大変な手間がかかるが

これは佃製作所の未来を左右する
大事な作業だ

どうか みんなの力を貸してくれ!
(一同)はい!

軽部 トランスミッションについては
ウチの中でお前が一番の専門家だ

作業の指揮を頼めるか?

(軽部)はあ…

<こうして 佃製作所による
部品の解体と調査>

<いわゆる
リバースエンジニアリングが始まった>

<それはトランスミッション
数百というパーツを一つ一つ検証し>

<ギアゴーストの特許を侵害していないか
探し出す作業だった>

(立花)軽部さん この測定
どうしたらいいですか?

うん? ああ…

形状をスケッチしてみろ

難しい場合は…

投影機… 投影機を利用すればいい

なるほど…
ありがとうございます

(山崎)それにしても すごいですね
アゴーストの技術は

(加納)トランスミッションってこんなに
色んな可能性があったんですね

発想が斬新だし面白い

何ていうか レベルが違うな

どうだ? 軽部
まあ… そうっすね

(本田)すごいと思いませんか?
軽部さん うまくいけば この技術

一発でウチのものに
なるかもしれないんですよ

(佐伯)そしたらウチは
念願のトランスミッションメーカーになれますね

そうだな

そうなればいいですね 社長

うん

給料 上がるんですかね?

(上島)社長 部長 よろしいですか
ああ

じゃあ俺達はロケットエンジン
バルブのほう 見てくるから

よろしく頼むぞ
(一同)はい!

(上島)
正直言って問題は山積みです

(加納)
どうしたんですか? 立花さん

いや いいのかなと思って
えっ?

前に社長 ウチを
トランスミッションメーカーにしようっていって

俺達に期待してくれたろ?

けど 結局は
よその力を借りるってことでしょ

(利菜)新型エンジンの
燃焼実験データ 出ました

やはり帝国重工製のバルブシステムじゃ
パワーが頭打ちですね

お父さんの会社
バルブ 間に合いそうか?

何とか 苦労しながら
やってるみたいですけど

頼むよ!
引き受けた以上

できませんでしたじゃ
困るからね!

佃のバルブができないなら

ウチのバルブでテスト続けるぞ

よし イメージは完璧だ いくぞ

新たに生み出したトランスミッション投法だ

まずはニュートラルでゆっくり発進

慣性の法則を利用しつつ
1速から2速に切り替えて

右腕をトップギア
一気に押し出す よし!

完璧だ

ああ!

よっしゃ!

島津さん

いや… ホント助かります

今日は天気もボウリングも散々で

(島津)まあ そんな日もありますよ

あの…
つかぬことをお伺いしますけど

アゴーストの扱ってる特許

あれ… 島津さんが
手がけられてんですよね?

はい ほとんど私が

まあ
あんまりお金になってませんけど

ほとんどって…
あれだけの質と量をお一人で

いや どのアイデア
ホントすごいですよ

ご存じなんですか? ウチの特許

いや…

何というか…
何だか

様子がおかしくありませんか?

その…
そう思いません?

このエンジンの音
エンジン?

いいエンジンだ ちゃんと手入れされて
島津さんが手がけられてんですか

(島津)はい
昔から機械いじりが好きで

父の影響です

ウチの親父もです 昔よくね
整備を手伝わされましてね

私もそうです

子供の頃から友達と遊ぶより

父の手伝いのほうが楽しくて

部品とか しくみとか
父から色んなことを教わるうちに

気がつけば
トランスミッションの魅力にハマったんです

分かります 私の場合
それがエンジンでした

父が整備した車に乗って
家族でドライブをする

その楽しい思い出が
私のものづくりの原点なんです

このプラグかなあ…

ちょっと
見せてもらっていいですか?

はい

これですね

前に 佃さんがつくられた
バルブを見た時

衝撃を受けました

何より佃さんは

ユーザーの立場に立って
ものをつくられている

私の原点を
思い出させてくれたんです

快適で斬新で

何より人の役に立つ
トランスミッションをつくりたい

それが私の…
アゴーストの夢なんです

夢?
はい

さあ これでよしかな

ちょっとエンジンかけてもらって
いいですか?

はい

(エンジンがかかる)

直りましたね

一応エンジンは私の専門なんで

ありがとうございます

(エンジンを吹かす)

いい音

ただいま

(和枝)もう帰ってきたの?
何だよ

いや 外 雨がひどいから

そろそろ迎えに行かなきゃな
と思ってたの

思ってないだろ すっかり
腰据えて飯食ってんじゃねえか

取引先のお偉いさんに
送っていただきましたよ

ご飯 食べますか?
あっ 食べる

はい

いや~
どうですか 社長

バルブシステムのほうは

開発資金も厳しいし

何より肝心の開発がな

そう…

どうした?

うん? ううん

ウチも大変よ

的場さんのやり方に反発して

別の会社に
移りたいって人も出てきてさ

へえ~ 帝国重工
出ていくなんて もったいないわね

人には
それぞれ事情ってもんがあんの

なあ さっき送ってもらった

得意先の会社なんだけど
アゴーストっていってな

前に帝国重工にいた人が
立ち上げた会社でさ

島津さんと伊丹さんって
いうんだけど知ってるか?

島津さんって あの
天才エンジニアの島津裕さん?

やっぱり有名だったんだ

うん
そんなに優秀な人なら

帝国重工にいたほうが
デカイ仕事ができたろうに

何で わざわざ出ていったり
したんだろうなと思ってさ

優秀すぎたからでしょ

聞いた話だけど 島津さん
ホントに すごかったらしいよ

自動車の
トランスミッション部門にいて

新しい発想のトランスミッション
どんどん提案して

だろうな

でもね
出る杭は打たれるっていうでしょ

島津さんのアイデア
斬新であれば斬新なほど

上の人達は
認めようとしなかったらしいの

今まで
帝国重工がつくってきたものを

全否定することになるから

《ですので このトランスミッションなら
今までにない快適なドライブフィーリングを》

《実現することが可能になると
思うんですが いかがでしょうか》

《(奥沢)ドライブフィーリングなんて
人によって違うだろ》

《市場に
出していただければ ユーザーに》

《大きな
支持を得られると確信しています》

《顧客の支持なら
現行のR7型でも得ている》

《採用実績が証明してるだろう》

《確かに》
《採用してるのは》

《帝国重工の
系列会社だけじゃないですか》

《身内の支持であって
世の中の支持ではありません》

《じゃあ 次の発表》
《はい》

島津さん 上司に嫌われて

助けてくれる人もいなくて

そのうち 全く関係ない

まあ 帝国重工の墓場と
いわれている部署に飛ばされたの

でも
ちょうど その頃

機械事業部で
斬新な企画を

立て続けに
出していた

伊丹さんも
なぜか人事異動で同じ部署に

《今日 異動してきた伊丹です》

《席 どこかな?》

《多分 ここしかないんで》

結局 大活躍していた
二人の帝国重工での最後は

存在感のない
幽霊のような扱いをされて

幽霊?

ゴースト

そうか ギアゴーストってのは
そういうことか

幽霊のような
扱いを受けてた二人が

トランスミッションで勝負をかける

(伊丹)やっと島ちゃんの夢が

形になったのになあ

ごめん 私が特許の
見落としなんてミスしたから

島ちゃんのミスじゃないよ

俺達は運が悪かった

それだけのことだ

(津野)何と おっしゃいました?
クロスライセンス契約のことだが

やっぱり
アゴーストに教えるべきじゃないか

何言ってるんですか 社長

ウチがトランスミッションメーカーになれる
チャンスなんですよ

それが社長の夢でしょう

ああ そうだよ

けどな
アゴーストの夢は どうなる?

アゴーストの夢?

これ見たか お前ら

アゴーストの特許資料

本当に すごいんだぞ

ここにあんのはな 部品の構造だの
仕組みだの そんなもんじゃない

こんなトランスミッションがあったら面白い

もっと人の役に立つ
もっともっと便利な世の中にする

そんな思いが
全部 ここに詰まってんだ

これ全部 あの人の夢なんだ

アゴーストの夢は
全部 ここに詰まってんだよ

あの人にとっての
トランスミッションってのはな

俺にとっての
ロケットみたいなもんなんだ

あの人にとって
何より大事な夢なんだよ!

その夢を

こんな騙すようなまねして

かっさらっていいのか!

確かに
ビジネスには戦略が必要だよ

けどな
こんなやり方 フェアじゃねえだろ

これじゃ
あのヘビ野郎と一緒だよ!

会社だって人と同じでさ
損得以前に

相手のことを思いやる気持ちとか
尊敬の念を持つとか

そういうことが
大事なんじゃねえのか

人を思いやる気持ちってやつが

俺達のものづくりに
表れてくんじゃねえのか!

それに伊丹さん

今回の件で
出資者を探すのに苦労してたろ

あれな 伊丹さんの出した
出資の条件ってやつが

アゴーストの
社員全員の雇用だったそうだ

何より人を大事にする

そんな会社なんだよ
アゴーストは!

もちろん俺だって

これがウチにとって どれだけ
大きなビジネスチャンスかは分かってる

でもよ
どうしても できないんだよ!

伊丹さんの 島津さんの

夢を奪うことはできない

無理だ!

これは俺のワガママだ

すまん

それでいいと思います

はっ?

それでこそ

社長ですよ

困ってる人あらば
いざ手を差し伸べん

…ですか

(津野)しょうがねえな

クロスライセンス契約のこと

教えてやっか

ああ… そうだな

しかし まあ
我々も人がいいというか

商売下手というか フッ

ウチの商売下手は
専売特許みたいなもんです

いや~ こればかりは

誰も特許侵害してくれねえけどな

ホントだ

笑ってる場合じゃねえか

あっ 佃さん

しばらく ご連絡ができずに

申し訳ありませんでした

現在 色々と立て込んでおりまして

御社の事情については ある
信頼できる筋から伺っております

今日は
そのことで お話があるんです

クロスライセンスですか

もしリバースエンジニアリングをして

特許が見つかれば 会社を売る
必要がなくなるかもしれません

(山崎)その作業
よければウチがお手伝いします

いいんですか?
正直にお話しします

最初はウチだけで やるつもりでした
(伊丹)えっ?

うまくいけば タダ同然で
アゴーストさんを手に入れることが

できるかもしれないなんて
考えてしまいまして

本当に申し訳ありません
騙すようなまねして

そのお詫びといいますか

改めて力にならせてください

末長先生

本来ならば 私のほうから
提案すべきことでしたが

御社の状況と
限られた時間を考えれば

間に合わないだろうと
差し控えてました

ですが 佃さんの協力が
あるのでしたら 話は別です

はい
ただ 見つかる可能性は

限りなく低いですよ

やらないよりは
やったほうが気休めになる

今回のケースのクロスライセンスは
そういうことになります

分かってます ただ

ようやく見えた希望の光です

出資先も見つからない今

ウチは これに賭けるしかない

一つ聞きたかったんですが
出資先のことで

前にヤマタニさんからウチはどうかと
言われたんじゃないですか

はい でも額が額なので それに
知り合って間もない佃さんに

お願いするわけには
いかないと思ったので

そうでしたか
本当にすみません

ちゃんと ご報告できなくて
いえ…

まあ とにかく この検証作業で
特許さえ見つかれば

問題は解決できます
頑張りましょう

はい

(立花)10.92

10.8
(加納)10.8

10.8
(柏田)ああ いやいや…

その手順ではなく 寸法精度は

この三次元測定機を使って
正確に測定してください

でも このやり方でも
ちゃんと検証できますし

これだと時間かかりません?

最初の取り決めどおり 全て
島津の指示どおりにお願いします

分かりました
お願いします

あっ カウンターシャフトは
軸心のブレを補正してから

計測したほうが
より正確な数値が出ますよ

軽部さんの
言ってたやり方と違うだろ

あれじゃ時間かかんだよ

どう? 島ちゃん
うん 順調そう

みんな 何で
こんなに張り切ってんだか

(加納)えっ?

(小声で)
タダで買収もできないなら

もうウチには
何のメリットもないだろう

ちょっと 軽部さん!

あいつ…
ああ どうもすみません 皆さん

どうか気にしないでください

すみません どうも

(斉藤)燃焼試験の結果が出ました

(斉藤)
いまだに燃焼効率が上がりません

佃製のバルブシステムだが
進捗状況はどうなんだ?

お父様から何か聞いてないのか?

すみません
父からは まだ何も

(上島)1000回 突破

どうだ?
(山崎)今のところ順調です

これをクリアしてくれれば
望みが広がるんですが

(上島)2000回 突破

2500回

(上島)3000回突破 残り2000回です

(上島)スタックしました

ああっ チクショー!

またか

(山崎)はい 何せ 次の
R3ロケットの新型エンジンは

従来の
1.5倍の液体水素が流れますんでね

その量に耐えられる
バルブの開閉部分の

耐久性を高めていかないと

しかし 設計は
これでいいと思うんですがね

だとしたら あとは素材だな

いや しかし
国内外の大手メーカーから

ありとあらゆる素材を取り寄せて
試してみたんですけど

うまくいきません

素材がダメだとしたら
もう打つ手はないってことだ

(山崎)突破口はないか
データの解析を急ぎます

ロケットのほう 大変なようですね

とはいえ この難題を
クリアしないことにはロケットは飛ばない

そうなったら 我々の負けです

しかし 「逃げるが勝ち」という
言葉もありますよ

巨大な壁に立ち向かって

身動きできないほど
ボロボロになっては元も子もない

「逃げる」ですか

どうやら私の性格は
ロケットと同じでして

一旦 発射した以上 バカみたいに
まっすぐ飛ぶことしかできない

そうやって
大気圏を突破しないことには

宇宙には行けませんから

どんな難問にも必ず答えはある

それが私の信念です

佃さんは 強い人ですね

いえ そんなこと言ってますけどね

現時点で まだ
何も思いついちゃいないんですよ

理想的な素材が
見つかりゃいいんですけどね

あっ すいません
じゃあ 失礼します

伊丹君

もしリバースエンジニアリング
何も出てこなかったら

佃さんに
出資の件 お願いしてみたら?

(重田)新型トラクターの製造
一旦 中止になったそうで

ええ まあ
色々と問題がありまして

(重田)ほう
どういった問題です?

取引先のことなんで ここで

申し上げるわけには
いかないんですが 訴訟絡みで

訴訟?
あっ いや

これは口を滑らしてしまったな
どうか忘れてください

トランスミッションメーカー
訴訟絡みですか

そういえば 最近
そんな話 聞きますね

ケーマシナリーとか?

(島津)すみません
わざわざ送っていただいて

いえ
前に送っていただいたお礼ですよ

そうだ 佃さん
この会社って ご存じですか?

小さな町工場なんですが
面白い素材を扱ってるんです

もう試してらっしゃるかも
しれませんが よければ

これはすみません どうも
ヤマに伝えときます

ホントに ありがとうございました
いえ

これはこれは伊丹社長
ヘビ野郎

近くで用事があったもんですから

アゴーストさんが
どんな会社なのか

実際 見てみようと思いましてね

おい 青山
(青山)はい

こちら ケーマシナリーさんの詳しい
要望を書面にまとめたものです

(中川)
いや~ お会いできてよかった

留守をされてたんで てっきり

夜逃げされたかと思ってましたよ

伊丹さん達は
そんなことしませんよ!

おやおや 佃さん

随分と元気なご様子ですな

あんた 相変わらずだな
あっ?

あんた 相変わらずだな
あっ?

世の中のために必死で頑張って
ものをつくってる人達の

努力の結晶を法律の隙間を縫って
簡単に壊すようなまねされて

こちらは
特許を侵害された被害者ですよ

私には成長する
ライバル会社を意地悪く潰すような

そんな行為に見えますけどね
ケーマシナリーにも伝えといてくださいよ

メーカーなら
技術で勝負したらどうだって

はいはい もういいですか

それでは伊丹社長
期限当日 午後1時までに

お返事をいただきます おい

(伊丹)悔しいですよ

佃さんの言うとおり

技術で勝負できるなら

アゴーストは
どこにも負けない自信があります

でも 今の世の中

それだけじゃ勝負できない

<その頃 殿村は
倒れた父に代わって>

<農作業を手伝うため
実家に帰っていた>

<そこで 高校時代の同級生>

<米農家の稲本彰と>

<10年ぶりの再会を果たした>

(稲本)
実は今 こういうの考えてんだ

農業法人

(稲本)
ああ この辺りの農家仲間三人と

法人をつくるつもりなんだよ

農家として生き残るためにも

何か新しいこと
始めないとと思ってな

そっか それで?

あの田んぼ お前が継ぐのか?

いや さすがに それは…

だったら 俺達に

(正弘)田んぼを譲れだと?

貸すんだよ
少額だけど賃貸料も入るし

それで先祖代々 受け継いできた
田んぼが守れるんだ

悪くない話だと俺は思うよ

「守る」か
ああ

その話 断れ
どうして?

どうしても こうしてもねえんだ!
俺が守ってきたもんが

あいつらなんかに
守れるわけがねえんだ

あいつらって
じゃあ 田んぼ どうするんだ?

田んぼは今年で終わりだ

おめえも もう来ねえでいい

おめえには無理だ

(上島)2000回 突破

2500回

(上島)3000回

(上島)3500

(上島)4000回 あと800

(上島)4500

泣くな! 勝って泣けよ お前

みんなの疲労もピークにきてるな

(山崎)とにかく人手が足りません

ご相談なんですが

立花を こちらに貸して
いただくことは できませんかね

まだ こんなに残ってる

もう数百パーツって
調べてんのに 何も出てこねえ

おい どこ行くんだよ

投影機
投影機?

上がるよ

立花さん どうすんですか それ

こっちのほうが早い
投影機って

島津さんが
指示したやり方と違いますよ

立花さん!
さっさと終わらせるぞ

軽部 立花 ちょっといいか

はい

投影機…

勝手なこと しやがって

どうしても人手が必要な作業が
あってな お前の力を借りたいんだ

はい いいですよね…

ダメ!
はい?

ダメ?
ダメですね

こっちの検証作業も
ギリギリなんですよ

今 抜けられちゃ
作業に支障が出ます

でも ウチで最優先すべきは
バルブシステムなんですよ

おい どうした?
社長 どちらか

一つにしていただけませんか
えっ?

ロケットなのか トランスミッションなのか

だから それは!
いや

分かった
無理を言ってすまなかった

こっちで何とかしてみる

引き続き作業のほう頼むぞ
はい

「どっちか一つにしろ」か

確かに
どっちの作業もギリギリだな

(山崎)
こちらの作業は何とかします

すまない けどよ やっぱり
トランスミッションっていうのは

知れば知るほど深いな

どれだけ
高性能なエンジンを開発しても

乗り心地や
作業精度を決めんのはトランスミッション

人が気持ちいいと思える感覚に
どれだけ近づけられるか

そういった意味じゃ エンジン以上に
ユーザーへの意識が求められる

この大福でいえば
こう柔らかすぎず硬すぎず

ベストな触感を作り出さなきゃ
いけないってことですかね

つかみどころのない
気の遠くなるような作業だ

けどよ 島津さんは それを
ホントに楽しそうに話すんだよ

あの人は 誰にも負けないぐらい
トランスミッションのことを愛してる

純粋に
ただただ好きだという その情熱が

あの人の才能なんだろうな

それじゃ 島津さんのためにも

何としてもリバースエンジニアリング
特許を見つけなきゃいけませんね

お互い もう一頑張りだな
はい!

8.5
ダメ

11.7 ダメ

じゃ 次 頼む

ダメだ 違う ダメだ

おい おい 洋介

さっきの
もう一度 検査してるぞ

えっ?

(立花が舌打ちする)

(立花)
すいません 何してるんですか?

それ もう終わったんですけど

作業手順が
違うようですので 念のために

こちらで
もう一度 検証しています

(本田)手順が違うって
検証自体は ちゃんとやってますよ

(佐伯)ウチが
信用できないっていうんですか

さっさと終わらせようと

適当に作業されてるように
思えましたので

お手伝いいただいてることには
感謝しています ただ

皆さんにとっては他人事かも
しれませんが この作業には

ウチの社運がかかってるんだよ!

たった一つの見落としも
許されないんだよ!

(立花)
見落としって言いました 今?

じゃあ そちらはどうなんですか

特許申請の際に
見落としがあったから

こんなことになってんでしょ

こっちはね
その尻ぬぐいをしてるわけですよ

立花!
(立花)そうじゃなくたって

ウチはロケットチームの人手が足りなくて
大変な状況なんだよ

手順がどうとか言ってないで
もっと効率よくやれよ!

立花 やめろ!
(柏田)要するに

ウチが迷惑だってことですか

そうですよねえ!

もう出ていってもらったほうが
いいんじゃないですか?

軽部!

申し訳ない 休憩しようぜ 休憩

休憩しろ! …ったく

軽部
仕事は最後まで まっとうしろ

は~い

(ため息)

佃さん ちょっとよろしいですか?

すいません

立花さん どうして投影機を?

軽部さんが…
いや そうじゃなくて

どうして その方法を?

電磁弁は
小さくて形状が複雑なので

投影機を使って
技術者の感覚を信じて

計測したほうがいいと
軽部さんに指示されました

ウチの者が すいませんでした

いえ 彼の言うとおりです

ご迷惑をおかけしてるのは
弊社です

佃さん ここまでで結構です

えっ?

あとの作業は我々だけで

でも伊丹さん…
佃さんもロケットが大変な時に

これ以上 ご迷惑を
お掛けするわけには いきません

ちょっと待ってください 伊丹さん
あの… 何か方法があるはずですよ

佃さん
ちょっとよろしいでしょうか

伊丹君も

当初 佃さんのほうが
電磁弁スリーブで行われてきた

投影機による
形状測定なんですけど

パーツによっては
その方法のほうが

効果的で効率よく調べられると
思うんです

ウチのやり方とミックスして
作業を分類しませんか?

ミックス?
ですけど 島津さん

私が決めたの

佃さん達の方法は
私にはなかった発想です

エンジンを手がけてきた
佃さん達ならではのアプローチです

素晴らしい発想です

それなら 作業時間も
ぐっと短縮されるはずです

いいじゃないですか
じゃあこれでやってみましょう

(一同)はい!

では 新しい手順 説明します

伊丹さん

もう少し頑張ってみましょうよ

穴の大きさと深さ

あと 溝の深さに関しましては
投影機のほうを

立派な方ですね

会社の立場だとか流儀だのは
関係ない

いいものは いいと思える
純粋な気持ちを持ってる

あれが
ホントのエンジニアの姿ですよね

そうですか そんなことが
ああ

ところで 親父さん 具合どうだ?
ええ

実は ウチの田んぼ貸してくれって

誘いがあったんです
えっ?

私は まあ
田んぼが有効に使われるなら

それはそれでいいのかと
思ったんですけど

親父は断りました

先祖代々300年
受け継いでるもんですからね

他人に預けたら それはもう
親父にとって

別物になってしまうからでしょう
別物?

でも 親父は迷ってるんです
まだできるんじゃないかって

人間の代わりに畑仕事してくれる
機械でもあればいいんですがね

そうだな

(山崎)社長 社長!

おい 社長は?
おい こっちだよ

社長
社長

やりました!
何?

見てください これ

何だこれ!?

これ 何の素材だ?
島津さんです

前に彼女が
「面白い素材を扱ってる」って

紹介してくれた会社が
あったでしょう

そこの素材 取り寄せてみたら

帝国重工が扱ってる素材と
相性がいいんです

しかも この素材のコストは
従来のバルブよりも2割の安さです

これなら いけそうです
ああ よしっ!

頼むぞ みんな あともう一息だ!

(一同)はい!
ああ

(山崎)あと もう一息だ!
(一同)はい!

(山崎)頼むぞ

島津さんのおかげだな
ええ

しかし こんなすごい素材

何の得もないのに
教えてくれるなんて

あの人は 帝国重工時代に

ずっと一人で戦ってきたんだ

助けがないつらさを知ってる
夢がかなわないつらさも知ってる

だからこそ
俺達の夢に力を貸してくれたんだ

<その後
島津に紹介された素材を使用した>

<新型ロケットのバルブシステムの
耐久テストが行われた>

(上島)3000回突破

3500回

4000回 目標まであと1000回

まもなく4500

5000回

 

応答性 耐久性

ともに数値を満たしています

成功です!

(歓声が上がる)

よしっ!

よっしゃー!

はい はい はい はい はい…

(電話のベル)

もしもし
☎佃製作所から連絡がありました

新型バルブの耐久性の実験
成功したそうです!

(歓声が上がる)

おい みんな
新型バルブシステム 完成したぞ!

(歓声が上がる)

よしっ

島津さん やりました

勝ちましたね
大気圏 突破しましたね

あとは御社の番です
みんなで手伝わせてください

遠慮なく 力をお借りします
はい!

よーしっ みんな来ーい

(一同)お~っ!

(沙耶)あなたも
つらかったんじゃないの?

いつも 佃製作所の社長の娘だ
って目で見られて

バルブを完全内製化したい時は
周りからライバル視されて

バルブができなくなったら 今度は
早く作れってプレッシャーかけられて

悔しい思い

たくさん したんじゃないの?

あなたは ホントに頑張った

自慢の娘よ

次の燃焼試験 絶対成功させるから

けど ロケットは
飛んでみるまで分からない

今の帝国重工の状況だと
最後まで油断できないわよ

うん

<ケーマシナリーへの
回答期限日が迫る中>

<佃製作所のロケット開発チームも参加し
総出で>

<ギアゴーストの島津が
取得した特許を>

<ケーマシナリーが無断使用
していないかを調べ出す作業に>

<臨んでいったのだが>

ごめん ちょっと手間取っちゃって
で 状況はどう?

調べていない
トランスミッション

見てのとおり
これが最後になります

(迫田)ケーマシナリーへの回答期限は
明日の午後1時なので

時間は間に合いそうですが

(唐木田)肝心の特許が まだ何も

<そして 回答期限日の朝を迎えた>

こちら終了です

何も出ませんでした

こっちも終了です
何も出てきません!

(唐木田)残りの部品は
とうとう あと1個

あれから何も出なければ
おしまいです

(部品が転がる音)

どうした?

どうした? 立花

これは T2に使用されてる
ポペットリリーフです

この特殊な形状

これ 島津さんの特許ですよね?
はい

で これが今取り出した ケーマシナリーの

大型トラック用のトランスミッション
使用されてるポペットリリーフです

見てください これ

あ… 大きさは違うが そっくりだ

これが発売されたのは
T2の発売の1年後 つい最近です

写真撮って 合わせてみろ
はい

すいません

はい
はい

≪ああ

ピッタリだ
(軽部)完璧なパクリだ

特許侵害だ

(歓声が上がる)

おい まだ喜ぶのは早いぞ

島津さん
確認します

T2の特許資料持ってきて
はい

それと…
素材確認!

はい!

島津さん
ありがとう

(立花)素材 出ました
何だ?

基本的には 特殊な熱処理をされた
鉄なんですけど

しかし
一部 チタンを使用しています

島津さん

ケーマシナリーは 複数のパーツを
組み合わせたのでしょう

形状が全く一緒でも

パーツの数が異なれば
同じものとはみなされません

私の特許は

そこまで
バーしきれていませんでした

じゃあ…

特許侵害には ならないでしょう

(ため息)

ダメだったか

何だよ クソッ!

佃製作所の皆さん

我々に力を貸してくださって

本当に ありがとうございました

ラクターバルブの件
本当に申し訳ない

その件に関して
できる限りのことはします

では

いかがですか? 中川先生

今日の午後1時が
回答期限になっとりますが

15億を代わりに支払ってくれる
会社なんか どこにもありませんよ

アゴーストは なすすべなし

ジ エンドでございます ハハハ…

(立花)いなくなったら
何か寂しくなったな

(加納)あれだけ やり合っといて
寂しいって…

でも そうですね

ヤマ

トノ達に声かけてくれ 話がある

(津野)残念でしたね

(唐木田)ギアゴーストも
やれることは全てやりましたよ

けど結局 15億は用意できない
出資者もいない

頼みの綱の
クロスライセンス契約はできない

もう手立てありませんよ

もう終わりか

ホントにそうなのかな?

まだ打つ手は
あるんじゃないのか?

その15億 ウチが払えねえかな?

何ですって?

俺は ギアゴーストに出資したい

ちょっと待ってください
15億ですよ

それだけの金があれば
他に色んなことができます

ですよね? トノさん
何より

将来ウチに何かあった時のための
蓄えです

その将来ってのは何だ?

主力商品のエンジンは すでに
時代の流れに押されつつある

帝国重工の業績は悪化し

ロケット打ち上げ事業まで
撤退する可能性が出てきた

みんな 将来への危機感は
持ってるはずだ

ですが 15億ものお金が
一気に出ていったら

会社のリスクが高すぎます!

いいですか 社長

伊丹さん達は前に ヤマタニさんに
出資を打診しましたよね

あそこは 審査システムや取引先評価が
しっかりしていて

成長性や収益性など
あらゆる面から会社を診断します

そのヤマタニが
15億の出資 投資は見合わないと

きっぱりと判断したんです!

大手のヤマタニが手を引くぐらいです
ウチなんかじゃ とても

さすがに 突然買収というのは
賛成しかねます

私も同感です
一歩間違えれば 会社の地盤が

足元から崩れてしまいますし

社長も その恐ろしさは
十分承知のはずでしょ

ああ
今 ウチの経営は安定しています

無理に手を広げるべきではないと

そう思ってくれませんか?

確かにそうかもしれない

けどな 無理をしてでも

つかまなきゃいけない時が
あるんじゃないのか?

俺は今回のリバースエンジニアリング
もし何も出てこなかったら

アゴーストを
半ば諦めるつもりだった

俺にとっては
何よりエンジンが一番で

トランスミッションは まだどこかで
そこには届いていなかったんだ

けどな 今はそうじゃない

アゴーストの この技術にホレたんだ
あの人達にホレたんだ

だから
この人達が築き上げたこの技術を

何としても守りたいと思った
一緒に仕事がしたいと思った

でなきゃ 15億なんて金 払えるか

いいか かつて産業革命が起きた時

世の中から職人はいなくなる
って言われたよな

けど そうはならなかった

むしろ それ以前より
職人の技術は格段に伸びたんだ

なぜだか分かるか?

そりゃ ネジ1本 ボルト1個は

ただの小さな部品に
すぎないのかもしれない

でもな 職人にとって それは

自分の魂とプライドを懸けて作った
世界でたった一つの宝なんだよ

つくることが
好きで好きでたまらない連中が

もっといいものを つくりたい
その夢と情熱が

誰にも負けない
技術を生み出したんだ

アゴーストには その情熱がある

職人としての
ものづくりに対する情熱がな

あんなに素晴らしい会社
見殺しにしてしまっていいのか?

彼らの素晴らしい創意と工夫を
見捨ててしまっていいのか?

あんなトランスミッション
ケーマシナリーには絶対につくれない

だから連中は 汚い手を使って
アゴーストを葬り去ろうとしてんだ

特許侵害だと? 損害賠償だと?

ふざけんな!

同じ技術者として
あの技術を 夢を

絶対に
見捨てちゃいけないんだ!

確かに ウチのような町工場が
よそ様の会社を買うなんて

身のほど知らずもいいところだ
大バカかもしれないよ

けどな 時代の先を行かなきゃ
いずれ時代に取り残される

世の中は変わるんだ

だからその前に 俺達も
変わらなきゃいけないんだよ!

これは無謀な挑戦かもしれない

でも その挑戦があるからこそ
未来はつくられる

夢は形にできる

だから どうか

どうか

みんなの力を貸してほしい!

アゴーストは これで終わりだ

(坂本)社長
佃社長がいらっしゃいました

この話

今は お二人だけに止めておいて
いただきたいんですが

弊社はギアゴーストさんを
全力で支援させていただく方向で

考えております

これは弊社の総意です

(神谷)私から ご説明いたします

口頭での申し出で恐縮ですが

一応 今の佃社長の言葉で

御社への買収意向の表明と
させていただきます

まあ実際に
買収が完了するまでには

様々な手続き
条件の検討が必要ですが

御社が
この話を お受けいただけるなら

佃製作所は 御社を
グループの一員として迎え

今後予想しうる
損害賠償等の問題に

当事者として 誠実に

対処させていただくことに
なります

佃さん

伊丹さん 島津さん

一緒に頑張りましょう

ありがとうございます

本当に ありがとうございます

さてと どんな結論になったのか

早速 お伺いしましょうか

もう一度
確認させていただきたいのですが

15億円の…
(末長)その件なんですが

伊丹社長が金策に走ったものの

そこまでのものは
用意できませんでした

何とぞ 猶予をいただくわけには
いきませんでしょうか?

猶予したら払えるんですか?

払えもしないのに
猶予しろだなんて

通用しないんだよ!
そんな 無理をおっしゃられても

いえ 必要なら お支払いします

何ですって?

今 何ておっしゃいましたか?

お支払いすると申し上げました

三者の意見を交え
15億円の内訳を精査し

その金額が妥当なら
お支払いします

資金調達ができたって
言うんですか?

一体どうやって?
社内のことですので

ここで詳しくお話しすることは
できません

先日から

弊社の支払い原資について
ご心配のようですが

そのご心配は無用
とだけ申し上げておきます

こちらからの返答は以上です

それにしてもウチは すごい畑を
手に入れることになりますね

ああ 何が実るか楽しみだな
はい

(神田川)まさか
出資者が現れるとは!

どこなんです
そんな酔狂なことをする会社は!

大丈夫ですよ
どんな相手かは分かりませんが

そう簡単に助けられると思ったら
大間違いだ

アゴーストには
確実に死んでもらいます

ですよねえ?