ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

下町ロケット 第1話 阿部寛、土屋太鳳、竹内涼真、安田顕、徳重聡、和田聰宏… ドラマの原作・キャストなど…

『日曜劇場「下町ロケット」第1話 ロケット事業から撤退!?佃製作所最大の危機』のテキストマイニング結果(キーワード出現数BEST10&ワードクラウド

  1. 山崎
  2. バルブ
  3. 財前
  4. 立花
  5. 殿村
  6. 辰野
  7. ロケット
  8. 島津
  9. 伊丹
  10. 軽部

f:id:dramalog:20181014222538p:plain

『日曜劇場「下町ロケット」第1話 ロケット事業から撤退!?佃製作所最大の危機』の解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)&EPG情報(出典)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

☆無料で民放各局の動画視聴ができるTVerティーバー)!まずはココから!
民放公式テレビポータル「TVer(ティーバー)」

※その他、無料お試し期間のあるVODサービス各社との比較について、詳しくは以下の記事をご覧ください。

dramalog.hatenablog.com 

 

 

[新]日曜劇場「下町ロケット」第1話 ロケット事業から撤退!?佃製作所最大の危機[字][デ]

25分拡大SP!前作から3年、宇宙から大地へ…あの「下町ロケット」が帰ってきた!新たなライバル…ぶつかり合う仲間たち…諦めない佃製作所の新たな挑戦が始まる!

詳細情報
番組内容
ある日、佃航平(阿部寛)は、帝国重工がロケット事業から撤退するかもしれないと 財前(吉川晃司) から告げられる。「ロケット品質」が精神的支柱だった佃製作所社員たちは大きなショックを受ける。追いうちをかけるように、大口取引先から告げられた取引削減…そんな中、佃製作所の経理部長殿村(立川談春)の父親が倒れる。殿村の実家は三百年続く農家。トラクターを運転する殿村をじっと見つめ、佃の中に新たな夢が生まれる
出演者
阿部寛、土屋太鳳、竹内涼真安田顕徳重聡和田聰宏今野浩喜中本賢、谷田歩、坪倉由幸馬場徹朝倉あき立石涼子山本圭祐、山田悠介松川尚瑠輝菅谷哲也菅野莉央、原アンナ、ぼくもとさきこ
イモトアヤコ、真矢ミキ、六角精児、内場勝則、岡田浩暉、今田耕司
恵俊彰池畑慎之介古舘伊知郎、木下ほうか、工藤夕貴山本學中村梅雀倍賞美津子尾上菊之助立川談春神田正輝、吉川晃司、杉良太郎
原作
池井戸潤下町ロケット ゴースト」(小学館刊)
脚本
丑尾健太郎
音楽
服部隆之 ※隆は生の上に一
ナレーション
松平定知
スタッフ
プロデューサー:伊與田英徳 峠田 浩
演出:福澤克雄 田中健
公式ページ
◇番組HP
http://www.tbs.co.jp/shitamachi_rocket/
◇twitter
https://twitter.com/rocket_tbs
◇instagram
https://www.instagram.com/rocket_tbs/
◇facebook
https://www.facebook.com/shitamachi.rocket/

 


財前≫20年前の今日

財前≫我が帝国重工で
スターダスト計画が産声を上げ

財前≫そこから10年の
歳月をかけて一号機となる

財前≫純国産ロケットの打ち上げに成功した

財前≫以降、我々は着実に
ロケット打ち上げの実績を重ね

財前≫近年では
世界でも上位の成功率を誇っている

財前≫それは先人達

財前≫そして、ここにいる
帝国重工宇宙航空部全員の努力の結果だ

財前≫承知のとおり我々の大型ロケットが
近々に打ち上げるヤタガラスは

財前≫日本版GPSシステムと呼ばれる
準天頂衛星システムであり

財前≫これによって
日本における測位の誤差は

財前≫数センチにまで
その精度が向上する

財前≫現在までに軌道投入された5機は
全て順調に稼働を続けており

財前≫残りは2機
我々はいま一度、絆を固め

財前≫未来のためにも、この打ち上げを
必ず成功させなければならない

財前≫皆の力を一つにし、我々の想いを
宇宙のかなたに運ぼうではないか!

一同≫はい!

佃≫利菜!利菜!

藤間≫10年か
よくぞ、ここまで頑張ってくれた

財前≫はい

藤間≫どうした?
的場≫いえ、近くまで来たもので

的場≫スターダスト計画発足10周年
誠におめでとうございます

的場≫次の5年、10年と
本当に楽しみです

的場≫ますますのご発展を
祈念いたしておりますので

藤間≫ありがとう
的場≫それでは私はこれで

財前≫打ち上げ270秒前です、これより
自動カウントダウンシーケンスに移行します

利菜≫もう何度も打ち上げてるでしょ
そんな怖い顔しないでよ

佃≫バカ、これは武者震いってやつだ
こんなもん、慣れろって方が無理だろ

アナウンス≫20、19、18、17、16

係員≫全システム準備完了

アナウンス≫13、12、11、10

アナウンス≫9、8、7、6

アナウンス≫5、4、3、2、1

財前≫メインエンジンスタート
SRBA点火!

財前≫リフトオフ

アキ≫いけー!

佃≫よし!

利菜≫いけ!

立花≫次は俺だ

立花≫次のバルブシステムは
俺がつくってみせる

<スターダスト計画初号機の打ち上げから>

<現在までに
打ち上げられたロケットは全10機>

<その全てのエンジンに
佃製作所製バルブシステムが搭載されている>

<キーデバイスの完全内製化を図る
帝国重工のロケットの中で>

<他社製品が搭載されているのは
このバルブシステムだけである>

<これは佃製作所の高い技術力と
その技術を評価する>

<帝国重工・財前道生の
後押しによるものだった>

係員≫ロケットは高度300kmの
宇宙空間を正常に飛行中

係員≫ヤタガラス分離、10秒前

係員≫9、8、7、6

係員≫5、4、3、2、1

係員≫分離!

係員≫分離相対速度異常なし
予定軌道に到達しました!

係員≫成功です!

山崎≫成功だ!

社員≫よし、やった!

佃≫ありがとな、ありがとう!

佃≫ありがとな

佃≫後でな
利菜≫うん

藤間≫財前

藤間≫いよいよあと1機だな

財前≫次も必ず成功させます
藤間≫ああ

財前≫佃さん、実は

財前≫次回の
ヤタガラスの打ち上げをもって

財前≫帝国重工はロケット事業から
撤退するかもしれません

佃≫ロケット事業から撤退?

財前≫藤間の退任が
既定路線になりつつあります

財前≫ご存じだとは思いますが
例のヘイスティングス社の

財前≫買収失敗の件が、我が社にとって
大きな痛手となってしまいました

財前≫さらに豪華客船「シースター」の
設計変更による大幅な赤字

財前≫リージョナリージェットも
いまだ実用化のめどがたっておりません

財前≫そのため
次期社長候補の的場を中心に

財前≫藤間の経営責任を問う声が
強まっているんです

佃≫じゃあ
スターダスト計画はどうなるんです?

佃≫なくなるってことですか?
財前≫もし的場が社長になれば

財前≫採算の取れないロケット事業は
縮小どころか、おそらく…

水原≫財前、ちょっと

財前≫すいません、また日を改めて

佃≫ロケットからの撤退…!?

佃≫利菜、お前
なんでそんな大事なこと黙ってたんだ

利菜≫噂では聞いてたんだけど
言ったらパパが、がっかりすると思って

佃≫くっそ
利菜≫幹部達の中でも

利菜≫藤間社長の反対派の力が
強まってるらしいのよ

佃≫反対派?

水原≫確かにヘイスティングス社の件は
甚大な損失ではありました

水原≫しかし
これはあくまで一過性のもので…

的場≫本当にそうでしょうか?
3000億円ですよ!

的場≫一過性の一言で片付けるには
金額が大きすぎます

的場≫それに今回のことがなかった
としてもここ数年の我が社の業績は

的場≫良好とは言いがたい
これを機に経営計画を

的場≫根底から
見直す必要があると思いますが

的場≫いかがでしょうか?

役員A≫問題は
何をどう見直すか、ですね

役員B≫藤間社長
ご意見をお聞かせ願えますか

利菜≫それで、藤間社長の掲げる
スターダスト計画も

利菜≫的場さんは赤字が続く以上
この機に撤退すべきだって

佃≫あっちょ、ちょっ
何言ってるんだお前、えっ?

佃≫ちょっと、いいか?あのな
そこら辺はお前

佃≫今すぐ利益は出なくてもな
宇宙航空分野には無限のお前

佃≫将来性ってやつがあるんだよ
ここで辞めたら、その可能性

佃≫全部捨てることになるぞ!

利菜≫あのさ、私に言わないでよ

佃≫あれ?な、何ですか、それ?

利菜≫この際、転職でもしようかなって
佃≫ああ、はいはい、転職ね、はい

佃≫ロケットどうなんだよ、ヤタガラスは
まだ打ち上げが残ってんだぞ

利菜≫その後はどうするの?
佃≫何が?

利菜≫ロケットは飛ばして終わりだけど
その先の私の長い会社員人生は続くの

利菜≫私は私の未来を守らなきゃ
いけないの老い先短いパパとは違ってね

佃≫こ…この、裏切り者!
利菜≫はぁ!?もう出てって!

佃≫ちょちょ…おい
利菜≫出てって!

佃≫ちょっと…利菜?

佃≫おい利菜!おい利菜、り…

利菜≫これは
素材を扱っている会社の資料よ

佃≫素材?
利菜≫新型エンジンに使えないかって

利菜≫調べてたの
私がロケット捨てるわけないでしょ

殿村≫本当にそうなったらまずいですよ
帝国重工への

殿村≫バルブの供給は佃製作所の
精神的支柱なんです、顧客もうちの

殿村≫「ロケット品質」を信用して取引して
くれている、そのロケットがなくなったら…

佃≫だからまだ決まったわけじゃない
って言ってんだろ!

<ここ佃製作所は昭和39年創業の>

<東京・大田区にある精密機械
特にトラクターなどの>

<小型エンジンを製造する
社員200人ほどの中小企業である>

<社長の佃航平は幼い頃から>

<いつか自分のロケットを宇宙のかなたに
飛ばしたいという夢を持ち続け>

<大学を卒業後、宇宙科学開発機構で
ロケットエンジンの技術者となり>

<初の国産ロケット・セイレーンの>

<エンジン開発責任者まで
上り詰めた男であった>

<だがその
セイレーンの打ち上げは失敗>

<追い打ちをかけるように父親が急死し>

<佃は家業である
佃製作所を継ぐこととなったのである>

<かつては電子部品を
主力としていたこの会社だが>

<佃が社長になってからは
より精度が求められる>

<エンジンの開発に乗り出し
ステラエンジンというヒット商品も生まれ>

<エンジンに関する技術とノウハウは>

<大企業をもしのぐという評判が広がり
売り上げは大幅に伸びた>

<小型エンジンメーカーとして
復活を成し遂げた佃製作所だが>

<ロケットへの夢を諦めずにいた佃は>

<セイレーンの失敗はエンジンの
バルブシステムであったことを突き止め>

<バルブの開発を細々と続けてきた>

<そして帝国重工の純国産ロケット開発
スターダスト計画に>

<佃が特許を持つバルブシステムが採用され
その打ち上げを成功させた>

<「ロケット品質」は
佃製作所の代名詞となり>

<そのバルブの技術は
医療機器の分野においても>

<新型の人工心臓弁ガウディの
開発を実現させた>

佃≫これお前が描いたのか?
立花≫はい、バルブのシール部分を新たな

立花≫合金で代用できないか考えて
みたんです、うまくいけばですけど

立花≫スペックも高まるんじゃないかと
佃≫面白いな、ただこの部分を

佃≫もう少し強度アップできないか
他の先輩達にも

佃≫いろいろ意見聞いてみろ
立花≫はい、ありがとうございます

山崎≫あいつ、次のロケットチームに
入りたくて自主的に勉強してるんです

佃≫そうか…
山崎≫ここにいる連中はみんな

山崎≫自分の手でロケットを飛ばしたい
そう思って頑張ってるんです

山崎≫それがなくなるなんて知れたら…
佃≫なあ、本当にそうなると思うか?

佃≫あの帝国重工が
懐事情が危ないからって

佃≫ロケット事業を
そんなに簡単に切り捨てるもんかね

佃≫おお、軽部、なんだ?
軽部≫電話でーす、ヤマタニから

佃≫え?…ああ

佃≫あ、そうだ軽部
お前もよかったら

佃≫立花の相談乗ってやってくんないか
軽部≫はあ?

佃≫白紙に戻すってどういうことですか
お話をいただいた農耕機の新型エンジンは

佃≫既に試作品のテストも
終わってるんですよ、製造ラインだって

佃≫用意したしそのための人だって
雇ったんだ!それを今更…

蔵田≫本当に申し訳ない

蔵田≫実はうちの社長が交代して
外部調達コストを根本的に見直せと

蔵田≫大号令がかかって…
佃≫いや、しかしですね

佃≫あの新型エンジンは
従来品に比べて8%の低燃費

佃≫さらに13.5%の
馬力向上だって実現してんだ!

佃≫そりゃ多少価格だって…
蔵田≫そこなんだよ、新社長が言うには

蔵田≫うちがつくってるのは
高速道路を100kmで走る車じゃない

蔵田≫田んぼを走るトラクターだ
時速はせいぜい20~30km

蔵田≫そのエンジンが何%か
効率化されようと大した意味もないと…

佃≫何言ってんだよ!
蔵田≫ちょ…落ち着いてください

蔵田≫今後は
ラインナップを一新して

蔵田≫低価格の汎用モデルを
メインに据えることになる

蔵田≫御社のエンジンは一部の
高級機のみに限定されることになるから

佃≫でしたらその低価格のモデル
うちにやらせていただけませんか?

蔵田≫いやそれももう…
佃≫どこなんです?

佃≫せめて
それだけでも教えてくださいよ

蔵田≫ダイダロスです
佃≫ダイダロス

重田≫どうも、蔵田さん
蔵田≫ああ、重田さん

蔵田≫ご紹介します
佃製作所の佃社長です

佃≫佃と申します
重田≫これはお会いできて光栄です

重田≫私、ダイダロスの重田と申します

重田≫その顔だともう転注のことは
ご存じのようですね

重田≫どうか
恨みっこなしでいきましょう

重田≫失礼ついでに
一言言わせていただければ

重田≫もう
技術一辺倒の時代じゃないんです

重田≫ぶっちゃけて言うと
農機具のエンジンなんて…

重田≫動けばいいんですよ…

山崎≫本当にそう言ったんですか!?
あのーそのー、ダダダ、ダダ、ダロ…

唐木田ダイダロスです
殿村≫何なんですか、そのメーカー

唐木田≫安さは一流、技術は二流の
ダイダロス、最近よく名前を聞きます

津野≫しかし二流品を安く売るのも
立派なビジネスですからね、もしかしたら

津野≫最初から蚊帳の外に置かれてた
のかもしれません、新社長の方針って

殿村≫言うけど何も聞かされてませんし
唐木田≫その方針を売り込んだのが

唐木田ダイダロスじゃないんですか?今
そうやって新規の顧客に食い込んで

唐木田≫業界を荒らしてるって噂です
佃≫とにかくこの穴埋めをどうするかだ

殿村≫ただ問題は
もっと根深いところにあるのかと

佃≫根深いとこ?
殿村≫技術のヤマタニが

殿村≫技術を捨てたわけですよね
そこには、それなりの

殿村≫重たい事情というものが
あるんじゃないでしょうか

山崎≫つまりなんですかエンジンの性能
アップ目指しても意味がない

山崎≫そういうことですか
殿村≫意味がないとは言っていません

殿村≫ただそれが売れないということは
うちの品質と顧客とのニーズの間に

殿村≫どこかズレがあるのではないかと
山崎≫つまりそのダレダロの言うように

山崎≫時代が変わったと
そう言いたいんですか

殿村≫そうです
佃≫うちの仕事も経営方針も

佃≫何か見直しが必要ってことなのか
唐木田≫けど社長、うちにはロケットが

唐木田≫ありますから
津野≫どこに営業行っても「ロケット品質」

津野≫というのは説得力が違います
まあヤマタニの件は悔しいですが

津野≫ロケットの実績を買ってくれる
顧客は数多くいますからね

佃≫あの、実は…

迫田≫失礼します!殿村さん!
今、ご実家から電話がありまして…

殿村≫すいません
佃≫トノ!

迫田≫お父さんが倒れられたそうです
殿村≫社長すみません、大変なときに

佃≫いやそんなこと気にすんな
殿村≫来期以降の経営計画の見直し

殿村≫戻り次第やりますんで…
佃≫会社のことは何とかするから

佃≫親父さんのそばにいてやれ
殿村≫ありがとうございます!

江原≫殿村さーん!タクシー来ましたよ
山崎≫大したことないといいですね

アキ≫社長ー!社長、すぐ
来ていただけませんか、立花さん達が!

立花≫だからどこがダメなのか
ちゃんと言ってくださいよ!

軽部≫やぼったい
立花≫は?

軽部≫やぼったいんだよ
お前のバルブシステムは

立花≫なんだよ、やぼったいって…
じゃああんたにこれ以上のもの

立花≫つくれんのかよ
佃≫おい立花やめろ!軽部も!

軽部≫俺?別にロケットに興味ないし

軽部≫どうせ
そのロケット事業もなくなるしなー

立花≫は?
佐伯≫どういうことですか!

佐伯≫ロケット事業がなくなるって
立花≫本当なんですか、社長

佃≫いやそれは…
軽部≫ですよね、社長

軽部≫帝国重工、懐事情が危なくてロケット
事業を切り捨てようとしてるんでしょ

山崎≫お前聞いてたのか?
軽部≫はい

上島≫もしかして次のロケット打ち上げも
なくなっちゃうんですか!

本田≫聞いてないですよ、そんな話!
佃≫いや…次のロケットは大丈夫だ

本田≫ってことはその次はないんですね
佃≫あーまあ、それはまだ決まった

佃≫わけじゃなくてな、可能性の話だ!
本田≫可能性!?

一同≫ちゃんと説明してくださいよ!

佃≫こいつでストライクを取れば
ロケット事業はなくならない…

佃≫レーンコンディションよし!

佃≫1番と3番の間に入射角6度で
フックをかけて取る!

佃≫いける…!

島津≫ハックション!
佃≫っと!…ふう

佃≫こいつでストライクを取れば
ロケット事業は絶対になくならない!

佃≫1番と3番の間に
入射角6度でフックをかけて取る!

佃≫いける…運命の一投だ!

島津≫ハーックション!
佃≫あっ…ああ!

佃≫いっ…今のなし!

島津≫ハークション!

佃≫ちょっとあんた
変なくしゃみしたでしょ

佃≫そのせいでボールの軌道が
ずれちまったんですよ

佃≫コース取りも
レーンコンディションも完璧だったのに

島津≫はあ…
佃≫はあって…こういうのはマナーでしょ

佃≫マナー…
島津≫ちょっと、失礼

佃≫ハハハックシュン…
島津≫えーい!

島津≫うっし

島津≫あ、あの~コース取りとか

島津≫レーンコンディションとか
いちいちそんなこと考えながら投げて

島津≫楽しいですか?
佃≫は?

島津≫私ここには
ストレス発散しに来てるんです

島津≫わざわざお金払って
余計にストレスためるなんて

島津≫本末転倒ですね
佃≫ちょっと、本末転倒って…

島津≫あ~あとちょっとうるさいですよ
マナー守りましょう

佃≫ちょ…ちょ…あんた
あんた、おい!

佃≫このっ、クマ!
クマ野郎!

佃≫なあヤマ、俺達も何か新しいこと
始めなきゃいけないのかもしれないな

山崎≫ですけどね、うちは
エンジンが主力ですからね

佃≫そこなんだよ
車なんかはエンジンから

佃≫モーターを使った
電気自動車に変わりつつあるけど

佃≫それじゃ、うちの強みを
全部捨てることになっちまう

佃≫何をどうしたらいいかわからんわ
カーナビ≫目的地周辺です

カーナビ≫音声案内を終了します
山崎≫え?おい、勝手にやめんなよ

山崎≫家っていってもね
どれがどれだか…

佃≫ヤタガラスが全部打ち上がったら
数センチ単位の精度を持った

佃≫GPSシステムが
常に使えることになる

佃≫俺達が飛ばすロケットが
世の中の役に立つんだ

佃≫な、なんだよ

山崎≫ほら、あれ見てくださいよ

山崎≫とのむら家の米…
佃≫あれか?すげえな

山崎≫トノさん
あんな顔してボンボンだったんだ

佃≫あ、あれか
山崎≫あー、いたいた

山崎≫なかなか
板についてますね、トノさん

佃≫懐かしいな
山崎≫初代ステラですね

佃≫ああ、いい音だ
殿村≫社長~!

佃≫どうだ、ステラの乗り心地は
殿村≫えっ、乗り心地?

佃≫なあトノ、ちょっとさ…
よかったら運転させてくれないか

佃≫いや、自分達がつくったものなのに
使ったこともなかったからな

山崎≫ちょ…社長
遊びに来たんじゃないですからね?

佃≫結構、見晴らしいいぞ
山崎≫聞いてないね

佃≫よし行くぞ、エンジンかけるだろ

佃≫そしてロータリーを下げて
アクセルをひねるぞー、ヤマー!

佃≫ヨッシャー、行くぞー!

山崎≫さすが社長
うまいもんすね

山崎≫トノさん?

山崎≫何やってんですかね、トノさん

山崎≫社長、代わりましょうか?
代わりましょうか?

山崎≫代わってくれませんね…

佃≫おいトノ
さっきから金魚のふんみたいに

佃≫何くっついてきてんだよ
殿村≫作業ムラを直してるんですよ

佃≫作業ムラ?
殿村≫ほら、穴が空いてるでしょう

殿村≫このままだと作物の生育状況や
品質も変わってくるんです

殿村≫だからこうやってくわを入れて
土をならす必要があるんです

佃≫なんだよそれ
俺の運転が下手だってのか?

殿村≫そうじゃなくて
あのトラクターだとどうしても

殿村≫作業ムラができちゃうんです
山崎≫それじゃ二度手間ですね

殿村≫実は親父も、このくわ入れの
途中に倒れてしまいまして…

佃≫そうか…

恭子≫どうぞ召し上がってください
うちの田んぼで採れたお米です

佃≫いや、こいつはうまそうだ、早速…
山崎≫あ~いただきます

佃≫うまいっ!
めちゃくちゃうまいなこれ…

山崎≫こんなうまい握り飯
食べたことありませんよ

殿村≫そう言ってもらえると
親父が喜びます

殿村≫米は日本人の命だってのが
うちの親父の口癖でして

佃≫米は日本人の命か
いや、本当にそうだな

山崎≫親父さん
落ち着いたようで、よかったですね

殿村≫おかげさまで
原因は過労のようです

殿村≫自宅療養は許されたんですが…
佃≫そうか

殿村≫すいません、会社が大変なときに

佃≫んなもん気にすんなよ
山崎≫気にすることないですよ

山崎≫大変じゃないときなんて
ないんですから

山崎≫まあ、自慢じゃないけど
吹けば飛ぶような中小企業ですからね

佃≫吹けば飛ぶようなは
余計じゃねえかヤマ

佃≫きたねえな、お前
咲子≫あっ、あなた…

殿村≫社長、今日はもう遅いですから
よかったら泊まってってください

佃≫え~さすがにそれは駄目…

咲子≫いや、本当に遠慮なさらず…
佃≫いや、駄目駄目!

山崎≫いいんですか?
咲子≫ああっ、はい

佃≫お前なあ…

山崎≫おきれいな奥様ですね
咲子≫ふふっ

財前≫帝国重工は、ロケット事業から
撤退するかもしれません

財前≫もし、的場が社長になれば
ロケット事業は、おそらく…

重田≫農機具のエンジンなんて
動けばいいんですよ

佃≫くっそ…

正弘≫直弘、水くれよ

正弘≫喉が渇いてるんだ

正弘≫水!

正弘≫水くれって言ってるんだよ!

正弘≫直弘…

正弘≫水、水だ…

正弘≫直弘、喉が渇いたから水をくれ

正弘≫水…
佃≫…お水ですね?

正弘≫水だよ!何度言ったら
わかんだ、このバカ!ほんっとに!

佃≫はい、水…
正弘≫水くれ…

佃≫どうぞ
正弘≫申し訳ないな、お客さんに…

佃≫いえいえ…

佃≫昼間の作業で、
彼も疲れたんでしょう

正弘≫慣れないから
やめろと言ったんですがね

佃≫300年続いたお家だそうですね
正弘≫代々、農業一筋で

正弘≫私で12代目です
佃≫12代!

佃≫いや~改めて聞くとすごいな

正弘≫これは代々の言い伝えですけどね

正弘≫初代のご先祖様が食うもんが
なくてふらふらさまよってるときに

正弘≫ここらで
ツバメの群れを見たらしいんですよ

佃≫ツバメですか?
正弘≫ツバメは害虫を食う鳥として

正弘≫農家の間では
大切な存在として扱われてるんですね

正弘≫それでご先祖様はツバメの暮らす
この土地を耕して

正弘≫米づくりを始めたと
聞いております

佃≫なるほど
正弘≫それが、今に続いて300年…

正弘≫実際、ここは川に近くてね
土壌も肥えているんですよ

正弘≫ですから米づくりには
最適な土地だったっていうことです

殿村≫またその話してんのかよ

殿村≫社長、その言い伝え
本当かどうか分かりませんよ

(いびき)

殿村≫親父は
これからは農家ではダメだ

殿村≫俺の代で終わりにすると言って
私は

殿村≫大学まで
出させてもらったんです

殿村≫それが本人は
自分が死にかけたっていうのに

殿村≫寝てても
田んぼのことばかり心配してて

殿村≫うちの親にとって
田んぼは宝物だったんだって

殿村≫つくづく思いました
佃≫宝物か…

殿村≫でも、親父の代で終わりです

殿村≫13代目はありません

山崎≫おはようございます
トノさん、社長知りませんか?

山崎≫1時間くらい前に
出て行ったっきり

山崎≫戻って来ないんですよね
殿村≫散歩でも行ったんじゃ…えぇー!

山崎≫どうしました?
殿村≫トラクターない!

山崎≫えっ!?
殿村≫盗まれた!

山崎≫えっ!?あっ
殿村≫あー

山崎≫社長ー

山崎≫何やってるんですかこんな勝手に
佃≫いやー、悪い悪い悪い

佃≫すぐに戻すよ、それよりトノ
昨日、こいつを動かしたときに

佃≫作業ムラっていうのが出てきたろう
殿村≫はい

佃≫調べてみて分かったんだが
どうやら、このロータリーの回転数が

佃≫一定じゃないから
作業ムラができるようだな

山崎≫回転数ですか
佃≫なあトノ、もし作業ムラができない

佃≫トラクターがあったとしたら
どうだろう?買うと思うか?

殿村≫そりゃ買いますよ、うちの
親父だってくわ入れの手間暇がなく

殿村≫無理なく続けられますから
佃≫運転してみて分かったんだがな

佃≫ロータリーの回転数が変わるのは
ギアを変えるタイミングだと分かった

佃≫ギアを変えるたびに低速になるから
土の掘り起こしが甘くなるんだ

山崎≫原因はトランスミッションですか

佃≫そうだ
作業ムラができるのは

佃≫トランスミッション
性能の問題だったんだよ

<トランスミッションとは
変速機のことである>

<大小いくつもの歯車の
組み合わせでできており>

<エンジンの動力を走行に適した
回転数に変速する装置である>

<その用途は、自転車・自動車・船舶
鉄道・エスカレーターなど>

<さまざまな機器に組み込まれている>

佃≫言ってくれたよな
将来のためにも、何か新しいこと

佃≫始めなきゃいけないって
殿村≫はい

山崎≫まさか社長
佃≫うちで開発できねえかな

佃≫高性能のトランスミッション
殿村≫少し畑違いじゃないですか?

山崎≫そうか、トランスミッションの性能は
油圧をはじめとする流体制御だ

山崎≫それをコントロールするのは、バルブ
殿村≫バルブ?

殿村≫だからうちなんですね?
佃≫そのとおりだよ

佃≫もちろん、うちにはトランスミッション
関するノウハウは現時点では不足している

佃≫だがな部品の加工精度・研磨技術は
うちの技術レベルに直結している

佃≫しかしそういったもの以上に
トランスミッションにとって重要なパーツが

佃≫存在するんだ
それが、バルブなんだよ

佃≫うちのバルブのノウハウを生かして
エンジンとトランスミッション

佃≫その両方を生かせるメーカーになれたら
佃製作所の新しい可能性も

佃≫広がるんじゃないか?
それに、トノの親父さんの宝物だって

佃≫ちゃんと守れるかもしれないしな
殿村≫社長…

山崎≫面白そうじゃないですか
挑戦のしがいがある

山崎≫どうです?トノさん

殿村≫それって開発するのに
いくらぐらいかかるものなんですか?

佃≫早速なんだがまずはもう一度ヤマタニに
トランスミッションのバルブだけでも

佃≫うちにやらせてもらえないかどうか
持ちかけてみようと思うんだ

津野≫実は私の方で
少し調べてみたんですが

津野≫ヤマタニはエンジン同様、トランスミッション
外注に絞る方針のようです、そのヤマタニの

津野≫外注先が面白そうなんですよ
佃≫面白そう?

津野≫社長が
好きそうな会社だっていうことです

佃≫ギアゴースト?
津野≫創業5年のベンチャーです

山崎≫聞いたことないですね
津野≫しかし年商100億を超えてます

佃≫100億!?たった5年で!?
山崎≫相当なやり手じゃないですか

津野≫で、経営者なんですが
社長の伊丹まさる、もしくは、だい

津野≫副社長の島津ひろし
ともに帝国重工の元社員です

山崎≫独立して会社を
立ち上げたってことですか

津野≫中でも島津さんは当時
天才エンジニアと呼ばれていたそうです

佃≫天才エンジニア・島津裕か

佃≫面白そうじゃないか

唐木田≫あれ?
ここなんだけどな

山崎≫あっ、ここだよここ!

山崎≫ギアゴースト
佃≫何だこれ?

佃≫確か、創業5年の
ベンチャーだったよな?

唐木田≫創業50年の
間違いじゃないっすか?

山崎≫帝国重工の元社員って
定年退職したって意味じゃないですよね

伊丹≫ああ、もしかして
佃製作所の方ですか?

伊丹≫どうも、社長の伊丹です

伊丹≫ここは私が
親父から引き継いだ工場でしてね

伊丹≫といっても、事務所として
使っていて工場の役割はありません

佃≫じゃあ
こちらで製造はしないんですか?

伊丹≫はい
うちは、あくまで

伊丹≫企画設計会社です
全ての部品製造と組み立ては

伊丹≫外注先の契約企業に
発注しているんですよ

佃≫じゃあ、製品をプロデュースする
会社ってことですね

山崎≫アメリカの
アップル社みたいなやり方ですね

佃≫現代ならではだな
唐木田≫帝国重工では、ロケットの

唐木田≫キーデバイスは全て内製化を
図っていましたが、まるで逆ですね

伊丹≫特に
ロケットに関してはそうでしたね

伊丹≫私も島津も、そういった
帝国重工の非効率的なやり方になじめず

伊丹≫会社を飛び出した口なんです
佃≫そうでしたか

伊丹≫うちのトランスミッションですが
全パーツがコンペになっています

伊丹≫もちろん、評価は公正で
会社の規模にかかわらず

伊丹≫そのときに最善の方を選ぶ
これがギアゴーストのビジネスモデルであり…

伊丹≫信念ですから
佃≫信念、いい言葉だ

伊丹≫それはアイチモータースさんに採用された
T2というトランスミッションです

伊丹≫うちの主力製品です
山崎≫すんごいですね、これは

佃≫主変速部に
自動で加減速する機構があって

佃≫操作性もよくなってる、すげえな…
島津≫そんな大したもんじゃありません

伊丹≫ああ、副社長の島津です

伊丹≫T2を
企画設計したのも彼女ですよ

島津≫あら!
佃≫クマ野郎

山崎≫クマ野郎?
佃≫でも、でもあの、副社長は確かあの

佃≫ちょちょ…これ
島津ひろしさんじゃ…

島津≫ゆうって読みます
佃≫ゆう…

島津≫それで一つ伺いたいんですが
エンジンメーカーの佃さんが、どうして今回

島津≫トランスミッションのバルブを
手がけようと思われたんですか?

佃≫将来の危機から脱出するためです
島津≫危機?

佃≫今までのように小型エンジンだけを
つくっていたんでは先がない

佃≫そこで注目したのが
トランスミッションでした

佃≫こんなことを今ここで言うのは
どうかと思いますが

佃≫私の夢は、トランスミッション
メーカーになることです

伊丹≫つまり将来的に、うちの
ライバルになるということですか?

佃≫まあ、いつになるかは
わかりませんけど…

伊丹≫そのときは
お手柔らかにお願いします

伊丹≫将来はともかく
今はバルブメーカーとして

伊丹≫お付き合いさせていただく
それでいいんですよね?

佃≫もちろんです
よろしくお願いします

島津≫ただ
ラクターのバルブですが

島津≫ある種
ロケットのバルブよりも難しいですよ

佃≫ロケットよりも?
島津≫はい

島津≫それからコンペのお相手ですが
大森バルブさんです

唐木田≫大森バルブって
あの業界最大手の?

島津≫新規参入の佃さんには…
佃≫荷が重いということでしょうか?

伊丹≫実際、弊社のコンペには
コストと納期の厳しい条件があります

伊丹≫技術水準を維持しながら
その条件をクリアするのは

伊丹≫そう簡単なことではありません
佃≫そうですか

佃≫では
納得いくものをつくってみせます

佃≫あのクマ女!
うちに勝ち目はないと思ってんのか!

山崎≫悪気はないんでしょうけど
ものを見てから言えってんですよ

唐木田≫ですけど社長、相手はあの
大森バルブですよ、従業員数5000人

唐木田≫年収1500億円の
バルブ界の帝王です

唐木田≫さすがに分が悪すぎますよ
佃≫帝王だろうが5000人だろうが

佃≫このコンペ、絶対勝つぞ!
山崎≫はい!

山崎≫あっ、縁起がいいですねー!

佃≫いいかみんな!
あの帝王・大森バルブを打ち負かせば

佃≫うちの名前は
一気にバルブ業界に広まる!

佃≫これは佃製作所の未来を左右する
大事な戦いだ!

佃≫帝王に勝つぞ!
一同≫はい!

佃≫じゃあプロジェクトメンバーだが
リーダーは軽部

山崎≫頼むぞ、軽部
軽部≫はぁ

佃≫それから加納!
アキ≫はい!

佃≫そして、立花だ

山崎≫返事
立花≫はい

佃≫お前らいいか?
これからはな

佃≫バルブを制すもの
トランスミッションを制すだ

辰野≫コンペだと?
蒔田≫はい

蒔田≫新規参入の会社が1社、今回の
コンペに名乗りを挙げたようでして

辰野≫どこだ?
蒔田≫佃製作所という

蒔田≫小型エンジンメーカーのようです
辰野≫佃…

蒔田≫大田区にある小さな町工場ですよ
身の程知らずといいますか

蒔田≫コンペの相手がうちだと知らずに
名乗りを挙げたんじゃないでしょうか

一同≫ハハハハハ

辰野≫ロケット部品の全てを
内製化で進めていた帝国重工が

辰野≫唯一、バルブシステムだけは
よそからの供給を決めた

辰野≫それが佃製作所だ
町工場だが技術だけは超一流だ!

辰野≫現状の設計を全て見直せ!
佃とスペック勝負だ

辰野≫最高レベルのバルブをつくり出せ!
一同≫はい!

<佃、立花達は
まず敵の実力を知るため>

<帝王・大森バルブ製電磁バルブを
使用した>

<トランスミッションを購入>

<それを分解・解析し
構造やスペック、特性などを調べる>

<リバース・エンジニアリングという
作業に取りかかったが>

<そこでわかったことは、佃達の想像を
はるかに超えるものであった>

佃≫すげえな、これ
アキ≫これでも数年前のモデルです

アキ≫コンペには、さらに高性能な
バルブをつくってくると思います

佃≫どうだ、立花
立花≫僕もスペック勝負だと思います

佃≫そうだな
立花≫はい

山崎≫しかし
コスト条件があるのも忘れんなよ

アキ≫軽部さん、もう帰るんですか?
軽部≫定時だからな

立花≫ちょっと待ってください
アキ≫いやでもコンペまで時間ありませんし

立花≫こっちまだ終わってないですよ
軽部≫失礼しまーす!

立花≫チッ、ふざけんなよ…

立花≫いつもああですよ
何なんですか、あの人

佃≫まぁとっつきにくいかもしれねえが
能力はある男だ

佃≫お前もトランスミッションについて
いろいろ学べるところはあると思うぞ

立花≫そうですかね

佃≫なぁ、立花
この仕事が不満か?

佃≫ロケットエンジンのバルブを
つくるはずだった自分が

佃≫なんでトラクターのバルブなんか
つくってるんだって

立花≫いや…
佃≫これはうちが

佃≫新しい分野に挑戦するために
勝負をかけた仕事なんだ

佃≫俺もヤマも
その勝負をお前に懸けて指名したんだ

佃≫アキちゃんも軽部もそうだ

佃≫泥臭くやれ

佃≫自分のプライド持って
最高のバルブをつくってくれよ

立花≫はぁ…はい

<コンペの納期が迫る中>

<ようやく立花は
1枚の設計図を完成させた>

軽部≫やぼったい、やり直し
アキ≫どこが

アキ≫どうやぼったいのか
具体的に言っていただけませんか

軽部≫コストオーバーしてるじゃねえか
話にならねえよ

立花≫けど相手は大森バルブなんですよ
これだけのスペックがないと

立花≫勝負になりません
軽部≫やぼったい、設計変更だ

立花≫帰るんですか?
軽部≫定時だからな

立花≫いいかげんにしてくれよ

立花≫チームなんですから、ねえ!
アドバイスの一つぐらいくださいよ

立花≫じゃあ、あなたは
あれ以上のスペックが出せますか?ねえ

軽部≫スペックスペックってうるせえな
どんだけスペックが高かろうが

軽部≫予算内につくれなきゃ
何の意味もねえんだよ

軽部≫無駄、無駄な努力

軽部≫つきあうのも無駄

立花≫おい、ちょっと…

立花≫おいっ!待てよ!
無駄じゃねえよ!

立花≫じゃあ教えてくれよ、なあ!
あんたの言う面白い設計っていうのを

立花≫教えてくれよ!
軽部≫もっとオリジナリティ出せよ!

軽部≫あのバルブには
お前ららしさが、どこにもねえ

アキ≫軽部さん!それって
どうやって出したらいいんですか!

軽部≫んなもん、俺にだってわかるかよ
ただ、こんなもんかって思っただけだ

軽部≫お前らの言ってる
「ロケット品質」ってやつは

アキ≫軽部さん…

佃≫あいつら
こんなときにまたケンカか

山崎≫全く軽部のやつ
こんなことでリーダーが務まるんだか

殿村≫指名したのは
ヤマさんなんでしょ?

佃≫トノ!
殿村≫ただいま新潟から戻ってきました

山崎≫ええ…えっと、田んぼの方は?

殿村≫田んぼの方は近所の方に
お願いして作業を手伝ってもらうことに

殿村≫週末は、実家に戻るんですが
平日は会社の業務を行いますので

山崎≫ハハハッ、それはよかった
殿村≫ですけど

殿村≫問題は山積みのようですね
佃≫ああ

立花≫何なんだよ「ロケット品質」ってよ!
そもそもあの人

ロケットに興味ないんじゃないの!
アキ≫軽部さんも悩んでるんじゃ

アキ≫ないですか?バルブボディの
設計の方うまくいってないみたいですし

立花≫違うよ、あの人が気にしてるのは
帰りの時間だけだよ

アキ≫ガウディ…

アキ≫これこそ
「ロケット品質」でしたよね

女将≫失礼いたします

沙耶≫帝国重工の次期社長候補の
的場さん、調べてみたけど

沙耶≫もし社長に決まれば
ヒラの取締役から一気に20人抜きの

沙耶≫大抜擢になりそうね
佃≫20人抜き?

佃≫そんなに優秀な人なのか
沙耶≫それだけじゃなくて

沙耶≫的場さんの背後には
帝国重工の沖田会長がいるのよ

沙耶≫今でも
帝国重工内に力を持ってるの

沙耶≫藤間社長とは反目し合ってて
今回の経営不振を機に

沙耶≫自分の息のかかった人を
次期社長に推そうとしてるのよ

佃≫じゃあそれが、的場さんってことか

沙耶≫的場さんが社長になれば
帝国重工は大きく変わるわよ

沙耶≫もう既に
色々と動き始めてるみたい

的場≫今の職場で、もう6年か
スターダスト計画という

的場≫ある意味、荒唐無稽な計画を
よくここまで推進してくれた

財前≫そのことで的場さんに
ご相談があります

財前≫確かに現状のロケット事業は
不採算かもしれません

財前≫ですが10年、20年

財前≫あるいは半世紀先を見越したとき
このビジネスには

財前≫さまざまな可能性があります
的場≫壮大な話だな…

的場≫お前のその発想

的場≫藤間社長のそれと全く変わらない

的場≫そのことで
私からも話があるんだ

和枝≫何よ、重い顔して
早く食べなさい

佃≫あれ、利菜まだ帰ってないのか
あいつ最近、帰り遅くないか?

和枝≫いいじゃないの
年頃の女の子なんだから

和枝≫そのうち朝帰りするかもよ?
佃≫嫌なこと言うなよ

(着信音)

佃≫財前さん…

社員≫部長

財前≫お呼び立てして申し訳ありません
佃≫何かあったんでしょうか

財前≫私に内々の内示がありました
佃≫内示?

財前≫先ほど、的場に呼ばれまして…

的場≫財前、お前そろそろ
次のキャリアに移るときじゃないか?

的場≫このことは既に水原君にも話した

的場≫次のヤタガラス七号機の打ち上げを

的場≫君の花道にしようと考えてる

財前≫私は組織の一員にすぎません

財前≫辞令が出ればそれに従うまでです

財前≫ただ
ロケットの打ち上げビジネスについて

財前≫もう一度冷静に

財前≫冷静に評価を
下していただけませんでしょうか!

的場≫大型ロケットは…

的場≫もう、終わりだ

佃≫担当を外されるってことですか?
それはもう決まったことなんですか?

佃≫後任は?
的場≫後任は、いません

佃≫それじゃいよいよ…

佃≫それでも…
それでも何とかなりませんか?

佃≫あなたはロケット開発のために
長年、身を削って努力してきた!

佃≫キーデバイスの完全内製化を図る
帝国重工の方針を覆してまで

佃≫うちのバルブを選んでくれたんだ!
あなたは

佃≫ロケットのために
何があっても戦ってくれたんだよ!

佃≫言ってくださいよ、財前さん
大丈夫だって

佃≫佃製作所のみんなも
帝国重工のエンジニアだって

佃≫みんな、あなたを心の支えに
頑張ってるんだ!

佃≫何より、この俺が信じてるんだよ!

佃≫言ってくださいよ、財前さん

佃≫財前さん!

財前≫私はロケットを離れます
私の…

財前≫私の力不足です

財前≫佃さん、本当に申し訳ない!

財前≫佃製作所がつくったバルブシステムが
なんとしても必要なんだ

財前≫全責任は私が取る

財前≫どうやらここは

財前≫私の知ってる中小企業とは
違うようだ

財前≫世界最高のバルブを

財前≫よろしくお願いします
佃≫望むところです

一村≫大変ご無沙汰しています
一村です

佃≫一村先生、お久しぶりです
どうしました?

一村≫どうしたというか
昨夜、立花さんの方から

一村≫連絡をいただきまして
佃≫立花が?

一村≫はい、佃さん達に手がけて
いただいたガウディの件で、こちらに

一村≫伺いたいと言ってくれましてね
佃≫ガウディ…

聖人≫先生!先生!
一村≫それが、ちょうど今日

一村≫あの子達のサッカーの試合が
あるんですよ、もしよかったら

一村≫佃さんもいらっしゃいませんか?
子ども達が大きなおじさんにも見て

一村≫ほしいって、佃のおじさん、なっ
聖人≫おじちゃん来てね!

聖人≫おじちゃん早く来てね!
子ども達≫サッカーやるよー!

佃≫おい、ヤマ!立花は!?

山崎≫ちょうど今、加納と一緒に
福井に向かったところです

アキ≫もう試合、始まっちゃってますね

アキ≫社長!
佃≫遅いぞお前ら!

佃≫飯でも食ってたのか
立花≫いや…どうしているんですか?

佃≫何でガウディなんだ?
立花≫前に社長が言ってくれたので

立花≫プライドを持って
最高のバルブをつくってみろって

佃≫それで?
アキ≫私達が手がけた佃プライド

アキ≫「ロケット品質」について
ちゃんと向き合ってみようと思いまして

一村≫佃さん!
立花君!加納さんも

佃≫どうも、ご無沙汰してます
立花・アキ≫ご無沙汰してます

一村≫まあまあ、あいさつは後で
それよりも見てくださいよ

アキ≫あれって…

一村≫ガウディで元気になった
子ども達のチームです

アキ≫じゃあ
今試合してる子ども達も…

一村≫はい、みんな人工心臓
ガウディを入れている子達です

立花≫あの…あの子って…

アキ≫聖人君!?

一村≫そうです、あのガウディを
初めて胸に入れた、中島聖人君です

一村≫あの頃の聖人君は友達と一緒に
サッカーがしたいという夢すら

一村≫かなわずにいました
けど、皆さんにつくっていただいた

一村≫人工弁のおかげで
今、本当にサッカーができてるんです

一村≫聖人君だけじゃありません
他にも心臓を患っている

一村≫大勢の子ども達の命を
あの人工心臓弁が

一村≫つなぎ止めてくれたんです

一村≫本当に、本当に感謝しています

一村≫皆さんは彼らに
命と夢を与えてくれた

聖人≫あっ!お兄ちゃん!

アキ≫聖人君!
立花≫大丈夫か

聖人≫お兄ちゃん!
立花≫おおっ

立花≫大丈夫か?
聖人≫うん、大丈夫だよ

聖人≫僕、他の子達よりも強いから

聖人≫ここに、お兄ちゃん達がいるから

聖人≫見てて!ゴール決めてくる!

佃≫人工心臓
ちゃんと働いてくれてるんだな

立花≫はい

佃≫あのとき、お前らは
来る日も来る日もガウディと向き合った

佃≫たまんねえな!

立花≫はい

一村≫改めてすごいですね
ロケットというのは

一村≫あの人工心臓弁ができたのは

一村≫ロケットのエンジンバルブの技術を
応用したからでしょう?

一村≫ロケットで培った技術が
子ども達の命を救ってくれたんですよね

一村≫聖人君、将来
宇宙飛行士になりたいそうですよ

佃≫宇宙飛行士?
一村≫ええ

一村≫佃さん達のつくったロケットに
乗るんだって

一村≫それが聖人君の次の夢です

一村≫いつか本当に
かなうんじゃないかなって思うんですよ

一村≫できないことなんかないんだって

一村≫佃さん
あなたが教えてくれましたから

佃≫いつの間にか、俺は足元ばかり見て
これはできるこれはできないって勝手に

佃≫線を引くようになっちまってた
俺は、まだ夢見ていいんだ

佃≫俺の夢は子どもの頃から変わらない
自分の手でロケットを飛ばしたい!

佃≫それでいいんだ、たとえ帝国重工が

佃≫ロケットをつくらなくなっても
俺達がつくればいい!

佃≫エンジンの時代は終わり?
それがどうした!だったら

佃≫これまでの概念を覆すような
佃製の全く新しいエンジンをつくってやる

佃≫50を超えたこの俺の新たな挑戦だ
できないことなんかない!

佃≫そのためには…まずは
目の前の仕事だな

佃≫会社戻るぞ!
立花・アキ≫はい

財前≫藤間社長!

藤間≫スターダスト計画が
ここまで推進できたのは…

藤間≫ひとえにお前のおかげだ
本当に…

藤間≫よくやってくれた

藤間≫宇宙に無限の可能性があるように

藤間≫宇宙関連事業にも
無限の可能性はある

藤間≫可能性がある限り

藤間≫諦めるな

財前≫はい!

佃≫そうか…

佃≫うちらしくやるっていうのは
こういうことなんじゃないか!

<一方のバルブ界の帝王
大森バルブは>

<すでにコンペ用の試作品を
完成させていた>

辰野≫どうです、素晴らしいでしょう?

辰野≫大森バルブが技術力を結集した
ハイスペックのバルブです

伊丹≫確かに
これ以上ないスペックですね

島津≫あの…本当に、このコストで
これだけのものをつくられたのですか?

辰野≫さすがは島津さん
見抜かれましたか

辰野≫正直にお話ししますと
そちらのバルブ、表向きは

辰野≫コンペの値に合わせていますが
実際は、規定のコストをオーバーしています

辰野≫ですので
採用が決まり、契約の際には

辰野≫値を少し
上げていただけないかと…

伊丹≫それは困ります、こちらが
提示した値段に合わせていただかないと

蒔田≫多少割高でも
このスペックなら安いぐらいですよ

伊丹≫申し訳ありませんが
ルールは、ルールですので

辰野≫ねえ、伊丹さん
うちがギアゴーストさんに卸している

辰野≫T2のバルブですが、供給が
ストップすると、おたくは大変ですよね?

辰野≫うちは、このバルブで勝負します
よろしいですよね?

伊丹≫それとこれとは
話が違うんじゃないですか?

島津≫ブロックが、ちょっとなあ…
辰野≫ブロック?

島津≫まだこれ
完成品じゃないですよね?

蒔田≫いえ、うちは
このバルブで勝負をしま…

辰野≫わかりました、ブロックですね
これは、持ち帰ります

辰野≫ただし、規定のコストを
クリアできた場合は

即採用でお願いいたしますよ
伊丹≫なあシマちゃん、ブロックって?

島津≫ブロックをアルミ鋳物から
ダイカストにすれば、コストも

島津≫抑えられるのにって思ったから
伊丹≫ああ、なるほど…

辰野≫ブロックですね
伊丹≫辰野部長はそれに気付いた…

伊丹≫どうやら、バルブの供給が
止まることはなさそうだ

立花≫軽部さん
いかがでしょうか

軽部≫まあ、いいんじゃないの?
立花≫ありがとうございます

<その後、佃製作所は総力を挙げ
バルブの試作に取り組んだ>

<ギアゴーストの提示した条件
特にコストをギリギリに抑えるために>

<設計を重ね、素材を研磨し
バルブは完成へと近づいていった>

<こうして1週間がたち
アゴーストのコンペの日を迎えた>

辰野≫おかげさまで
素材をかえたことにより

辰野≫無事、コスト内に収まりました
伊丹≫それはよかった

辰野≫では、よろしくお願いします

島津≫さすが大森バルブさんね
伊丹≫さすがなのはシマちゃんだよ

坂本≫社長、佃製作所の皆さんが
いらっしゃいました

坂本≫どうぞ

伊丹≫佃さん!
佃≫バルブをお持ちしました

辰野≫あなたが佃さんですか
大森バルブの辰野と申します

辰野≫これはまた、ずいぶんと
大勢で来られたものだ

佃≫彼らがつくった
うちの自信作ですので

伊丹≫どうぞ、こちらに
佃≫失礼します

辰野≫佃さん、その自信作
よろしければ拝見できませんかね?

辰野≫どれほどのスペックなのか
興味があるんですよ

伊丹≫さすがにそれは…
この後、島津が科学研究所に向かい

伊丹≫それぞれのバルブスペックの
正確な数値検査を委託します

伊丹≫その評価結果に基づいて
どちらのバルブを採用するのか

伊丹≫判断しますので

辰野≫私は
具体的な数値が知りたいんですよ

辰野≫佃さんも、うちのバルブには
興味があるでしょう?

辰野≫どうです?その検査
我々もご一緒するというのは

辰野≫その目で
お互いの評価を確かめ合い

辰野≫公明正大に
選んでいただこうじゃありませんか

佃≫うちも、それで構いませんけど

技師≫大変お待たせしました

技師≫こちら先に、大森バルブさんの
評価結果です、どうぞ

伊丹≫ありがとうございます

技師≫引き続き
佃製作所の検査に入ります

辰野≫どうぞ、佃さん達もご覧ください
島津≫どうぞ

アキ≫すごいスペックですね

山崎≫さすがは帝王ですね

技師≫お待たせしました
佃製バルブの評価結果です

技師≫比較しやすいように
大森バルブさんの評価も

技師≫載せておきました
優位な数値の方を赤くしております

辰野≫…な、なんだこれは!

伊丹≫佃さん、このバルブは…

佃≫それが、うちの最高のバルブです

辰野≫いやいや、これは驚きました

辰野≫ロケットエンジン
バルブシステムをつくった会社なら

辰野≫どれほどのものを
つくりあげるのかと

辰野≫楽しみにしていたんですが
こんな平凡なスペックのバルブとは

佃≫いかがでしょうか
おわかりになりませんか?

伊丹≫この数字を見る限り
結果は一目瞭然のようです

佃≫そうですか
辰野≫新規の佃さんには

辰野≫荷が重すぎたのでしょう
トランスミッションのバルブとは

辰野≫どういうものか、うちのバルブで
勉強していただいたということで

辰野≫伊丹さん、早速ですが具体的な
製造の話について、進めましょうか

伊丹≫はい、では、弊社の方で
辰野≫はい

伊丹≫シマちゃん、行くよ

島津≫…待って

辰野≫どうされました?
島津≫大森さん

島津≫こちらのバルブ、いくつのパーツで
つくられてるんでしたっけ?

辰野≫パーツ?おい
蒔田≫491個の部品を

組み合わせてつくっておりますが
島津≫佃さんは?

山崎≫うちは、153個です

伊丹≫153個!?たったそれだけで

辰野≫パーツが少ないから
何だというんですか?

島津≫強度が強いということです
辰野≫強度?はははっ、それがなんです

辰野≫静粛性や軽量性など、スペックは
うちが明らかに上なんですよ?

島津≫わからないんですか?
このバルブのすごさが

島津≫どうして
こんなものがつくれたんですか?

佃≫実際にトラクターに乗ってみたんです

佃≫運転してまず感じたのは
その振動の強さです

佃≫土を掘り起こして進む
ラクターにかかる負荷は、相当なものです

佃≫だから何より必要なのは
壊れないことなんです

佃≫そうだな?立花
立花≫はい

立花≫私達も、当初は
大森バルブさんのように数字と向き合い

立花≫とにかくハイスペックなものを
つくろうと苦心しました

立花≫ですが、スペックを追って
繊細なバルブになればなるほど

立花≫わずかな衝撃で不具合が
起きてしまいます

立花≫それでは、意味がないんです

立花≫このバルブは
高速道路を走るスポーツカーではなく

立花≫大地を走るトラクターに載せて
初めて完成するものなんです

佃≫本末転倒

佃≫そんなスペック、無駄なんです

辰野≫無駄だと?
ははははっ

辰野≫まあ、負け犬の遠ぼえでしょう
そんなことより数値で判断してください

辰野≫こちらがほとんど上なんだ!
島津≫数値の差なんて

島津≫そんな小さな問題どうだっていい
それほど、このバルブはすごいんです

島津≫細部にわたってものすごく
手が込んでる、こちらが要求する性能を

島津≫全て満たしてくれた上で
重量や燃費への影響など

島津≫うちのトランスミッションとの
ベストマッチを狙ってきた

島津≫私達のため、ユーザーのために
つくられたものです

島津≫何より、この強度がすごい
大森バルブさんのスペックを全て足しても

島津≫この強度の持つ魅力には
かなわない!圧倒的な差です

辰野≫島津さん、そんな!
島津≫私には、こんな設計

島津≫思いつかなかった

島津≫思いついたとしても
実際につくれるなんて…

佃≫それを可能にしたのは
うちの社員達の研磨技術によるものです

佃≫その技術は、ロケットエンジン
バルブにも応用されています

佃≫うちがつくるバルブは、まず壊れない
ロケット発射時の極限環境にも

佃≫耐えられるものですから

佃≫技術だけは
絶対の自信があるんです!

伊丹≫少し、お時間をいただいて
よろしいでしょうか?

伊丹≫シマちゃん

伊丹≫佃さん、これは我々が求める
最高のバルブです

伊丹≫ぜひ、これを使わせてください

アキ≫…よっし!

辰野≫伊丹社長
本当にそれでいいんですか?

伊丹≫弊社のコンペは
会社の規模にかかわらず

伊丹≫そのときに最善の方を選ぶ

伊丹≫それがギアゴーストの
ビジネスモデルであり、信念ですから

辰野≫お考えはよくわかりました…
では

島津≫佃さん、すばらしいバルブ
ありがとうございます

佃≫こちらこそ、うちのバルブの良さを
わかっていただいて、感謝します

佃≫これからもどうか
よろしくお願いします

島津≫よろしくお願いします

神谷≫ロケットの次は
ラクターのトランスミッションですか

神谷≫ははっ
佃さんは相変わらず面白い

神谷≫宇宙から、大地ですね
佃≫宇宙も大地もです

佃≫それが佃製作所の新しい挑戦です

神田川≫そうですか
吹けば飛ぶようなベンチャー

神田川≫天下の大森バルブさんを
むげにされるとは

辰野≫T2のバルブの供給を
止めたいところですが

辰野≫うちとしてもビジネス上の
メリットがありません

辰野≫歯がゆいところでして…

神田川≫むしろ早めに
手を切ることをオススメします

神田川≫ギアゴーストは今後
トランスミッションなど

神田川≫つくってる暇など
なくなりますから、ねえ、先生?

中川≫コンペを勝ち取ったのは
佃製作所ですか

辰野≫ええ
中川≫ははははっ

中川≫それでは徹底的に
やらしていただきましょう

末長≫先方の主張どおりならば
損害賠償の金額は

末長≫かなり大きなものになる

末長≫とにかく
急いで金を集めることです

末長≫でないと早晩、御社は
行き詰まることになるかもしれません

水原≫いつもお世話になっております
佃≫こちらこそ、エンジンバルブの試作品

佃≫お届けにまいりました
水原≫これはこれは、ご苦労様です

水原≫しかし、こちらの佃製の
バルブシステムですが

水原≫次のヤタガラス七号機に搭載する
ロケットエンジンには

水原≫使用できないかもしれません