ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

黄昏流星群~人生折り返し、恋をした~ 第1話 佐々木蔵之介、中山美穂… ドラマの原作・キャスト・主題歌など…

『<木曜劇場>・黄昏流星群~人生折り返し、恋をした~ #01』のテキストマイニング結果(キーワード出現数BEST10&ワードクラウド

  1. 女性
  2. 支店長
  3. 仕事
  4. 男性
  5. 美咲
  6. スイス
  7. ホント
  8. 房江
  9. 浮気
  10. 一人

f:id:dramalog:20181011231120p:plain

『<木曜劇場>・黄昏流星群~人生折り返し、恋をした~ #01』の解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)&EPG情報(出典)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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dramalog.hatenablog.com 

 

 

[新]<木曜劇場>・黄昏流星群~人生折り返し、恋をした~ #01[字][多][デ]

上司の巻き添えで左遷された銀行員の夫、娘が巣立ち喪失感に襲われる妻。人生を捧げたものを失い、心に穴が開いた二人に突然出会いが…今、運命の恋が輝き出す!

詳細情報
番組内容
瀧沢完治(佐々木蔵之介)は勤続28年の銀行マン。懸命に勤めたかいあり、支店長にまで上り詰め、自他共に認める出世頭だった。優秀ゆえ、部下の女性から熱い視線を送られることもあるが、完治は応えない。不倫は出世の致命傷になるし、興味がなかった。
妻の真璃子中山美穂)もその点は完治を信用し、支え続けている。働き詰めの完治と時間をあまり共有出来ない真璃子の生きがいは娘、美咲(石川恋)。その状態がもう20年以
番組内容2
上続き、夫婦にはそれが日常になっていた。
そんな中、真璃子は美咲から、近々恋人の日野春輝(藤井流星)を紹介したいと言われ、ショックを受ける。自分から娘を取ったら何が残るのか、これから先どうすればいいのか…。
一方、最優秀店舗賞まで獲り、いよいよ本店への昇進かという完治に思わぬ出来事が起こる。出向を言い渡されてしまったのだ。派閥長の不祥事の巻き添えで切られた、と知った完治は、街をさまよい場末の居酒屋
番組内容3
でボロボロに酔い潰れる。そんな完治は目の前のグラスの氷を見て、ふとあることを思いつき…。
数日後、完治の姿はスイスにあった。真璃子には出張だとうそをつき、1人で来てしまった。しかし、あいにくの悪天候マッターホルンには登頂はもちろん、見ることも出来ない。それでも完治はマッターホルンへのロープウェイに乗る。吹雪の中、自分1人だと思っていたゴンドラに日本人女性、目黒栞(黒木瞳)が乗り込んできて…。
出演者
佐々木蔵之介 
中山美穂 
藤井流星(ジャニーズWEST) 
石川恋
 ・ 
礼二(中川家) 
麻生祐未
 ・ 
八木亜希子 
小野武彦 
黒木瞳 
 
ほか
スタッフ
【原作】
弘兼憲史「黄昏流星群」(小学館ビッグコミックオリジナル」連載中

【脚本】
浅野妙子 

【演出】
平野眞、林徹、森脇智延 

【主題歌】
平井堅「half of me」(アリオラジャパン) 

【音楽】
得田真裕 

【プロデュース】
高田雄貴 

【制作著作】
フジテレビ

 


♬~

<人生の折り返し点が近づくと

多くの大人たちは
これまでの人生を振り返り

これからの人生を考える>

<そして 死ぬまでに もう一度

魂を焦がすような時に
身を投じたいと思う>

<後世に残る仕事>

<われを忘れるほど
熱中する遊び>

<燃えるような恋>

<それは あたかも 黄昏の空に
飛び込んでくる流星のように

最後の輝きとなるかもしれない>

≪あっ。

<この熱い気持ちを
胸に秘めつつ

落ち着かない日々を送る
大人たちを

黄昏流星群と呼ぶ>

(女性)ごめんなさい。
すいません。

(完治)
<銀行員は 死ぬまで銀行員>

<あのころの俺は

確かに そう思っていた>

<28年前 俺が銀行員という
人生を選んだのは 安定性>

<給与面からし

当時 誰もが認める
エリートコースだったからだ>

(薫)おはようございます。
(完治)おはよう。

(薫)本日も
よろしくお願いいたします。

はい。

東京証券取引所
平均株価の終値

ことし
最大の上げ幅を記録しました。

インフレ経済により
人々の財布のひもは緩み

夜も街に若者があふれています。

高田社長 よろしくお願いします。
(高田)ありがと ありがと。

(完治)失礼します。
(高田)あー ちょちょ…。

<しかし バブル崩壊と共に
銀行の立場は 大きく変化した>

倒産件数は
経済崩壊後 最悪となり

負債総額も
戦後最悪を記録しました。

日経平均株価
大幅に急落しています。

(社長)どういうことなのか
説明してくれよ!

貸し剥がしによって 中小企業を
倒産に追い込んだこともあった>

<こんなことをするために

銀行員になったわけじゃ
なかったが

甘いことは 言っていられない
状況だった>

4大証券の一つ 山一証券

自主廃業も含めた
検討に入りました。

北海道拓殖銀行は…。

<金融機関の淘汰 再編が進み

合併に次ぐ 合併で
同期の人数は 3倍に増えた>

<出世の道は 3分の1になった>

(大野)また あんたかよ…。
支店長って 案外 暇なんだね。

大野さまは 特別です。

大野さまの才能を
さらに輝かせる

新規事業があるんです。
この資料 ぜひ ご一読 願います。

<実績をあげるためなら

一回り以上 年下の人間にだって
頭を下げた>

(金田)頭取
もう一軒 お願いします。

(秦)好きだね 金田常務!

(金田)頭取が ご一緒なら。

(秦)ハハハハ!

守口専務 瀧沢君
今日は 楽しかったよ。

<定年まで 残り10年>

<ゴールへの道筋が決まる
ここが正念場だと

あのときは 信じていた>

(守口)やったな 瀧沢。
これで ずっと安泰だ!

<人生の全てを捧げてきた
28年の対価は

本店 幹部の椅子>

<そして 俺は
銀行員としての生涯を全うする>

<…はずだった>

(女性)支店長 お先に失礼します。
お疲れさま。

(薫)また残業ですか?
おう。

(薫)ふーん。

これ 上田の作った
決算書ですよね?

何で 支店長が?

働き方改革で 若い人には
残業させられないからね。

しかたないよ。
篠田君も 早く帰りなさい。

はーい。

<不倫は 銀行では ご法度>

<そんな いっときの熱で

積み上げてきた努力を
無駄にできるわけがない>

守口専務 おはようございます。
(守口)おはよう!

守口専務!
おはようございます。

(守口)おお~!
今日は 最優秀店舗の表彰か。

はい。
君が就任してから

支店の業績は
目に見えて上がったって

こっちでも話題になってるよ。
ありがとうございます。

来月の人事異動には
何かあるかもしれんな。

今度 ここで会うのが
楽しみだ!

はい。 よろしくお願いします。

フフッ。

♬~

≪(チャイム)

(真璃子)開いてるよ!
≪(ドアの開く音)

(聡美)おじゃまします。

いらっしゃい。

パン 作ってたんだ~。

うん。 今から焼くから
焼きたて 持ってってよ。

やった。 いつもありがとう。

じゃあ これ。
あたしからのプレゼント。

あっ また 新しいの出たんだ。
ありがとう。

これで 10冊目。

まっ 写真のあたしは
全然 変わらないけど。

ホントだ。
(真璃子・聡美)アハハ。

ネクタイ?
(薫)最優秀店舗になった

お祝いに。
みんなで選んだんです。

え~ 悪いな。 ありがとう。

私たち みんな
支店長に感謝してるんです。

上に恵まれたって
よく話してるんですよ。

おいおい 何だか怖いな。

ずっと 支店長の下で

働けたらいいなって
思うんですけど。

そんなこと言って
新しい上司が来たら

俺のことなんか忘れるくせに。

(聡美)え~
そんなに 毎晩 帰り遅いの?

うん。 土日もね
何だかんだ言って出てくの。

お客さま相談会とか言って。

それって ホントに仕事?
えっ?

浮気だったりして。

あり得ないから それは。

へぇ~ 自信あるんだ。
そうじゃなくて。

銀行員が浮気なんてしたら
一発アウトでしょ。

なるほどね。

瀧沢先輩って そういうことで
失敗するタイプじゃないもんね。

理屈に合わないことは
しない人だからね。

あっ こっち こっち。

真璃子は どうなの?
楽しい話ないの?

楽しい話か…。

あっ。 見る?
この間のデートの写真。

え~っ!? 何? 見せて 見せて。

つまんない…。

娘が恋人ってこと?

娘は いいわよ。
カワイイし 話も合うし。

そんなこと言って

美咲ちゃんだって いつかは
結婚して 家 出てくんだし。

そしたら どうすんの?
そんなの まだまだ先でしょ。

いや いや いや。
まだ先よ。

ただいま。
おかえりなさい。

最優秀支店の表彰式で
本社に呼ばれた。

(美咲)もしかして 栄転とか?
そうなの?

どうかな。
先のことは分からないよ。

何? それ。

ああ ネクタイだって。
後輩たちがプレゼントしてくれた。

へぇ~。 開けていい?
ああ いいよ。

これ 女の人が選んだよね。

あっ カード。
えっ?

後輩さんたちからの
メッセージかな?

ショップカードだった。

これさ お父さんには
似合わないんじゃない?

おやすみ~。

はい おやすみ。

似合わないか?

どうかな…。
悪くないんじゃない?

♬~

♬~

(美咲)
《これ 女の人が選んだよね》

《浮気だったりして》

<銀行員は 40半ばを過ぎると
皆 役職にかかわらず

ある研修を受けさせられる>

<世間では
黄昏研修と呼ぶらしい>

<8割の人間の前に
待ち構えている

出向や移籍に備え

心の準備をしておくのが
その目的だ>

(井上)瀧沢。
おお。

(井上)最優秀支店長の
お出ましか?

やめろよ。
瀧沢に 黄昏研修なんか

必要ないよな。

本店行きの内示
出てたりするんじゃないのか?

いや いや いや…。

おっ 横尾。 久しぶり。

おい 横尾。

横尾。
(女性)皆さま ご着席ください。

<娘は 一番の親友だ>

<同世代で
話が合う友達が少ないのは

大学を卒業して
すぐに結婚 出産して

育児に かかりきりに
なっていたせいだ>

<夫は 仕事に追われて

ゆっくり会話をする時間も
ないけれど

特に問題なく過ごせている>

<きっと これが
幸せなのだと思う>

あのね お母さんに
会ってもらいたい人がいるの。

会ってもらいたい人?
(美咲)うん。

それって… 男の人?

うん。

そう…。

来週あたり うちに
連れてこようと思うんだけど

お母さんから お父さんに
時間つくってって

言っといてくれる?
自分で言えばいいじゃない。

だって お父さん
めったに 家にいないじゃん。

ねっ? お願い。

あんまり うれしくないの?
えっ?

何か あんまり
喜んでくれてない気がする。

あっ… ううん
そんなことないない。

お母さん うれしいわよ。
あっ そっか…。

ちょっと
びっくりしちゃっただけで。

美咲の結婚なんて
まだまだだと思ってたからなぁ。

そうなのね。

どんな人なのかな…。

そっか。

おう 横尾 ちょっと待てよ。
(横尾)おお。

久しぶりだな。
近ごろ 何してる?

(横尾)俺は もう 次の出向先が
決まってんねや。

幡田薬品に。

そうか。 関連会社じゃないな。
ってことは 取引先か。

まあ あれだ。
気を落とすな。

出向先で 自分の隠れた適性に
気が付いたって話も

時々 聞くし。 ほら
食品メーカーにいた足立さんだって…。

よう言うわ。
しょせん 人ごとなんやろ?

(井上)あいつ
2度目の出向なんだよ。

1度目が うまくいかなくてな。
2度目か。

銀行員ってのは
つぶしが利かないんだよなぁ。

出向先の仕事は 専門外。

仕事ができないって
レッテル貼られて

職場に居づらくなる。

明日は わが身だ。

まあ 守口専務に気に入られてる
お前には 関係ない話だ。

気にすんな。

(美咲)《あのね お母さんに
会ってもらいたい人がいるの》

(聡美)《美咲ちゃんだって
いつかは結婚して

家 出てくんだし》

♬~

(美咲)《よいしょ よいしょ》

《あっ… え~!》
《すぐ付いちゃうね》

(美咲)《すぐに ベタベタに…》

《せーの》
(美咲・真璃子)《いただきます》

《おいしい》
《おいしい?》

<気が付いてしまった>

<仕事中毒の夫の不在を

私は ずっと
娘にかまけることで

埋めてきたんだ>

やっと 研修 終わったよ。
そっちは どう? 何かある?

(薫)
金田常務からのお言付けです。

本店の頭取室に
来てほしいそうです。

(秦)
《瀧沢君 今日 楽しかったよ》

《今度
ここで会うのが楽しみだ!》

本店からの呼び出しか。

いよいよ 栄転じゃないですか?
支店長。

まあ 早まるなよ。

ただいま。
おかえりなさい。

確か 昨日 誕生日だったよね?
おめでとう。

覚えててくれたの?
一日遅れだけど。 美咲は?

遅くなるって。
ああ そっか。

お風呂 沸いてる?
うん。

♬~

♬~

お待ちしておりました。

(ノック)
(秘書)失礼します。

失礼します。

すまないね。
研修明けに 早々。

(金田)あの研修ねぇ
大変ですものね。

いえ おかげさまで
大変 勉強になりました。

初心に帰る
いい機会を頂きまして。

じゃあ
ちょうどよかったのかな。

はあ… とおっしゃいますと?

川崎にある 荻野倉庫という会社
知ってるかな?

荻野倉庫ですか?

君の新しい勤務先にと
思ってるんだ。 どうだ?

(金田)荻野倉庫さんは うちと
ずっと付き合いのある会社でね

規模は 大きい方ではないが
とても歴史のある会社なんだよ。

そこで 君には
財務・総務部長として

資金調達や予算管理のみならず

会社全体を 把握してもらおうと
思ってるんだ。

(金田)瀧沢君?

待ってください あのう…。

それは… 出向ということですか?

急で 驚いたかもしれないがね
悪い話じゃない。

物流の仕事は 案外 君の適性に

合ってるかもしれないと思うんだ。

(秦)よろしく頼む。
少し

時間を頂けますか?

(秦)まあ 内示を受けるかどうか
月末まで待とう。

残る道も なくはない。

ただ それは
さらに厳しい道だということは

覚悟しておいてくれ。

はい…。

(女性)すいません。

(女性)大丈夫ですか?

♬~

(上田)お疲れさまです。

♬~

何で…。

≪(ノック)

はい。

≪(薫)失礼します。

お耳に入れといた方が
よろしいかと思いまして。

支店長が親しくされていた
守口専務が

パワハラで訴えられたそうです。

本店の… 同僚から聞きました。

そうか。

今夜

飲みに行きませんか?

やっぱり 駄目ですか?

ありがとう。

でも 普通の会社ならともかく
うちは 銀行だ。

2人で飲んでるとこを
見られたら

君も私も 一発でアウトだ。

銀行 銀行って

ここまでされて
いまさら 何言ってるんですか?

(雷鳴)

<たとえ 出向を断ったとしても

次の人事で飛ばされるのは
間違いない>

<でも なぜ 俺なのか?>

<勤続28年>

<積み上げてきたものが
たった一つのミス

それも 他人のミスで
あっけなく崩れ去る>

<俺の28年って 何だったんだ>

♬~

(泣き声)

(男性)ごちそうさま。
(男性)ごちそうさま。

(和夫)いらっしゃい。

酒 下さい。

(和夫)はい。

もう一杯。

お釣り。
(男性)あっ ごちそうさん

もう一杯。

もう ないよ。

(男性)痛えな こら!
(男性)何やってんだよ!

(男性)何だよ。
ふざけんな こら!

やめとけ!

(男性たち)んだよ。 帰ろ 帰ろ。

甘酒。

体 冷えちまうぞ。

《もしかして 栄転とか?》
《そうなの?》

《今度 ここで会うのが楽しみだ》
《いよいよ 栄転じゃないですか》

《守口専務に気に入られてる
お前には 関係ない話だ》

《しょせん 人ごとなんやろ?》

(秦)《荻野倉庫という会社

君の新しい勤務先にと
思ってるんだ》

《残る道も なくはない》

《ただ それは
さらに厳しい道だということは

覚悟しておいてくれ》

(はなをすする音)

(男性)じゃあ ごちそうさま。
(和夫)はい。

♬~

♬~

♬~

♬~

動いてないのか…。

♬~

<スイスに来て もう5日>

マッターホルンに登るどころか
見ることさえ かなわない>

<運命の冷酷さに
ふと逆らってみたくなった>

エクスキューズミー。

《おかえりなさい》

《どうしたの!?》
《転んだ》

《あっ。 あしたから
スイス行ってくる》

《えっ?》

≪(ベルの音)

(男性のドイツ語)

(栞)うわ!

あのう…。

日本の方ですか?

(栞)はい。

ハァ…。
うわ~。

♬~

やりましょうか?
すいません。

(風の音)

あっ!

あっ。
ああ!

♬~

すいません。
いえ。

こっちです こっちです。

びしょぬれ。
寒い。

ですね。 ちょっと…。

あっ 使います?
ああ 大丈夫です。

どうぞ。

あっ… すいません。 自分で。

フッ… フフフフ。

私たち
物好きにも程がありますよね。

ホントですね。
何やってんだか。

ねっ。

あっ これ ありがとうございます。
洗って…。

ああ 大丈夫です。
ホテルのだし。

あっ。
同じホテルです 僕も。

ホントに?
はい。

あっ…。

(栞とウエーターのドイツ語の会話)

ワイン シュペートブルグンダーで
いいですか?

あっ はい。
それで お願いします。

(ウエーターのドイツ語)
ダンケシェーン。

ドイツ語 おできになるんですね。

ちょっとだけです。

あのう どうして お一人で?

あっ すいません いや あの…。

主人と 一緒に
来るはずだったんですけど

直前に 仕事が入ってしまって。

そうですか。
それは 残念ですね。

でも… 一人も いいです。

一人って いいです。

風景と自分だけで
向き合えるから。

相手のこと気にせず。

(ウエーターのドイツ語)

山が お好きなんですか?

ええ。 高山植物が好きで

エーデルワイス
いつか 見てみたいなって。

でも この天候じゃ…。

私も 山の花は好きです。

チングルマ ウスユキソウ
コマクサ。

お詳しいですね。
私も 若いころは よく登りました。

槍とか 穂高とか。

テントしょって
冬山にも行きました。

じゃあ 今でも?
ああ もう 全然。

この年になるまで 仕事 仕事で
がむしゃらに来てしまったんで

もう何年も登ってませんでした。

荷物を下ろしに来たんですか?

えっ?

山のことを忘れるくらい
働いている間に

いろんなものを
背負っていらしたのかなって。

(秦)《君の新しい勤務先にと
思ってるんだ》

《出向ということですか?》

下ろしてみようかな…。

自分の思い描いてたコースから
外れて 落ちこぼれました。

そういうことが
自分の身に起こるなんて

想像もしてなかったんで。

左遷されたんです。

そうですか。

<あっさり言えた>

<家族にも言えないことが>

あとで ちょっと
外に出てみません?

えっ?
山の景色って

どんどん変わるでしょ?

昼間とは違う景色が
見えるかもしれません。

わあ 月が出てる。

ああ… 晴れましたね!

奇麗だろうなぁ きっと。
あしたの山は。

あした 一緒に見に行きませんか?

いいですね。

フフ…。

(完治・栞)あっ!

見ました? 今の。
見ました。

(完治・栞の笑い声)

こんなことって あるんですね。

生きててよかった。

生きてて?

ええ。 生きてて。

それは
生きていたくなくなるときも

あるってことですか?

ありますよ。 しょっちゅう。

フフ…。

あのう 私は こちらで。
あっ おやすみなさい。

あのう。

はい。

ちょっと 部屋で
お酒の続きでもいかがですか?

あっ…。

どうぞ。

あっ。 違う。

あった。 白ワインでいいですか?
ああ 大丈夫です 大丈夫です。

いいです あっ…。

じゃあ…。

≪(物音)
わっ!

あっ ごめんなさい。

雪?
えっ?

びっくりした。
ハハハハ…。

(栞・完治の笑い声)

♬~

あっ…。

ごめんなさい。

(ドアの開閉音)

♬~

はい 瀧沢です。

(上田)私 若葉銀行 新宿支店の
上田 明と申します。

☎(上田)すいません
支店長 ご在宅でしょうか?

はっ? あの…。
お休み中 申し訳ありません。

瀧沢さんでないと分からない
支店長案件がありまして

支店長の携帯が
オフになっておりましたので

こちらに
お電話したしだいなんですが。

携帯? あのう…
スイスにいる 主人の携帯ですか?

スイス?

あっ 支店長
スイスにおられるんですか?

出張だと聞いてるんですけど。
☎いえ。

支店長 今週は お休みを取られ…。

えっ?

申し訳ありません。
また ご連絡します。

ま… 待ってください
あの… あの!

☎(不通音)

(美咲)ねえ トマトジュースって
切れてたっけ?

お母さん? どうしたの?

浮気じゃないの?
えっ?

それしか考えられないでしょ。

でなくて
何日も嘘ついて 家 空ける?

そうとはかぎらないじゃない。

何か 理由があるかもしれないし。

どんな理由?

ねえ この前のネクタイのこと
ちゃんと お父さん 問い詰めた?

別に。 何も聞いてないけど。

何で そういうこと
ちゃんと聞かないの?

何でって…。

何でも はっきりさせれば
いいってもんじゃないでしょ。

夫婦って そういうものよ。
ずっと思ってたんだけどさ

お母さんって お父さんに
遠慮しすぎだと思うよ。

お父さんのこと
思ってるみたいだけど

違うよね? 結局 お母さんってさ
楽したいだけなんじゃないの?

波風立てたくないって
そういうことでしょ。

《ごめんなさい》

《奇麗だろうなぁ きっと
あしたの山は》

《一緒に見に行きませんか?》

♬~

(ウエーター)グッドモーニング。

♬~

エクスキューズミー。
エス

♬~

♬~

<半日以上 待ったが

ついに 彼女は現れなかった>

♬~

《山が お好きなんですか?》

エーデルワイス
いつか見てみたいなって》

♬~

向こうは 寒波で
寒くて大変だった。

これ お土産。
おお チョコレートとチーズ。

これ 本物?
何言ってんだ?

スイスに行ったのは
ホントだったんだね。

でも 仕事っていうのは
嘘でしょ。

何で そんな嘘つくの?

誰とスイスに行ったの!?

昨日の夕方
支店から電話があったの。

支店長案件を
あなたと話し合いたいって。

出張じゃなかったのね。

申し訳ない。

すまなかった。
スイスには 一人で行った。

一人で 何のために?

行きたくなったんだ スイスに。

山を見たくなった。

このところ 仕事が忙しくて

働きづめで
ストレスがたまってた。

不意に

無性に 一人で
どっかに行きたくなったんだ。

それだけだ。

何かあったの?

ホントに それだけ?

それだけだ。

うん。

お母さん 信じるの?

そんなことも あるんじゃない?

お父さん 若いころ
山が好きだったから。

♬~

お風呂 沸いてるわよ。

うん。

♬~

ホントに 浮気じゃないのね?

だから 違うよ!

絶対に やめてよ。
私 今 付き合ってる人がいるの。

その人と結婚したいと思ってるの。
何だって?

相手の人 弁護士で 学歴も家柄も
ちゃんとした人なの。

だから 浮気とか
浮気がバレて左遷とか

そういうの
絶対にあり得ないから!

間違っても
私に恥かかせないでよ。

おい ちょっと… おい!

♬~

♬~

今度 彼 連れてくるから。

そのときは
ちゃんと帰ってきてよ。

おう。

いってきます。

いってらっしゃい。

ああ 俺も行くわ。

いってらっしゃい。
いってきます。

(美咲)《浮気じゃないの?
それしか考えられないでしょ》

(上田)《あっ 支店長
スイスにおられるんですか?》

《出張だと聞いてるんですけど》

《すまなかった。
スイスには 一人で行った》

おはよう。
(男性)おはようございます。

<俺が 出向を言い渡されたことは
みんな 知ってる>

<針のむしろだ>

(女性)それってさ
人事異動の後でもいいんじゃない?

(女性)そうですよね。
(女性)うん。

(女性)次の支店長が 何と言うか。
(男性)次の支店長ねぇ…。

(女性)声掛けてあげなよ。
(女性)私は 嫌だ。

♬~

≪(男性)きたーっ!

<釣り糸を垂らしては 魚を放す>

<その繰り返し>

<10年後の俺の姿か>

(女性)あ~! ごめんなさい。
お待たせしました。

すいません この席 いいですか?

(女性)ありがとうございます。

<もう一度 会って
謝りたかった>

<ありがとうと言いたかった>

<あの人と2人で

青空にそびえる山を
見上げたかった>

<それが 心残りだった>

♬~

(秦)《荻野倉庫という会社》

《君の新しい勤務先にと
思ってるんだ。 どうだ?》

<内示を受けるのか?>

<受けたとして
家族には いつ言う?>

《何かあったの?》

《間違っても
私に恥かかせないでよ》

《おい ちょっと… おい!》

♬~

♬~

≪(クラクション)

♬~

≪(川本)カレー うまかったな。
≪(敦子)めっちゃ おいしかったです。

(木内)ホントうまい。
(川本)お前 食べてへんやないか。

(木内)食ってないっすけど。

(川本)あした
日替わりなんやったっけ?

(木内)えーっと ポテトフライ?
(川本)もう カレーやな。

すいません まだ やってますか?

(房江)ああ… カレーか
ラーメンならいいけど。

じゃあ カレー。
(房江)カレー 一丁!

ちゃちゃっと作っちゃって。
すぐに しまいたいから。

≪(女性)はーい。

(房江)280円だよ。
あっ はい。

(房江)食券。
あっ はい。

(房江)1万円で お釣りだなんて
言わないでよ。

はい。

≪(女性)お待たせしました。
カレーのお客さま。

はやっ。
≪(女性)カレーのお客さま!

はい!

はい。 あっ 食券 食券。

♬~

(聡美)
《それって ホントに仕事?》

《浮気だったりして》

痛っ。

《これ 女の人が選んだよね?》

《このところ 仕事が忙しくて》

《ホントに それだけ?》
《それだけだ》

≪大丈夫ですか?

(男性)大丈夫ですか? 指。

♬~

♬~

あのう…。
房江さん。

(房江)ん?
あっ… はい。

ちょ… ちょっと早いけど
あがらせてください。

(房江)ああ また お母さん?
うん うん。

(房江)
分かった 分かった。 いいよ。

(房江)あの子ね 一人で
認知症のお母さん見てて

大変なのよ。 偉いよね。

お水は セルフサービスだから。

入っちゃ駄目よ。

♬~

♬~

<あの人と2人で

青空にそびえる山を
見上げたかった>

<もう一度 会って
謝りたかった>

<ありがとうと言いたかった>

≪(女子高生の話し声)

あっ!

♬~

あっ すいません。

♬~

あれ?

♬~

♬~

あの…
まだ 名乗ってませんでしたね。

私 瀧沢 完治といいます。

私は 目黒 栞です。

あっ… 栞は 本に挟む栞です。

あのう…。

会いたかったです。

♬~