ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

ドクターXスペシャル~復刻版~ 史上最強の黒幕…黒須貫太郎(ビートたけし)!… ドラマのキャスト・音楽など…

『ドクターXスペシャル~復刻版~』のテキストマイニング結果(キーワード出現数BEST10&ワードクラウド

  1. 手術
  2. 未知子
  3. 青柳
  4. 氷室選手
  5. 外科医
  6. オペ
  7. 神原
  8. 加地
  9. 大門
  10. 海老名

f:id:dramalog:20180930231750p:plain

『ドクターXスペシャル~復刻版~』の解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)&EPG情報(出典)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

☆無料で民放各局の動画視聴ができるTVer(ティーバー)!まずはココから!
民放公式テレビポータル「TVer(ティーバー)」

※その他、無料お試し期間のあるVODサービス各社との比較について、詳しくは以下の記事をご覧ください。

dramalog.hatenablog.com 

 

ドクターXスペシャル~復刻版~[字]

10月11日(木)夜9時スタート!米倉涼子主演『リーガルV』に先駆け、「ドクターX」スペシャルドラマ復刻版を放送!史上最強の黒幕…黒須貫太郎(ビートたけし)!

詳細情報
◇番組内容
“失敗しない女”大門未知子(米倉涼子)は、日本初の創薬の拠点「クロス医療センター」院長・黒須貫太郎(ビートたけし)の依頼で、国民的フィギュアスケーター・氷室光二郎(伊野尾慧)の高難度オペを担当することに。日本医療界トップの座をめぐる外科VS内科の争いに巻き込まれていく。そして“外科医としての武器”を奪われ、最大の窮地に追い込まれた未知子から発されたのは『私、失敗したので』という衝撃の言葉だった…!
◇出演者
米倉涼子遠藤憲一内田有紀勝村政信鈴木浩介岸部一徳西田敏行
【ゲスト】生瀬勝久青木崇高、伊野尾慧(Hey! Say! JUMP)、橋本マナミ、鹿沼憂妃、岸本加世子、橋爪功ビートたけし
◇ナレーター
田口トモロヲ
◇脚本
中園ミホ
◇演出
田村直己(テレビ朝日
◇音楽
沢田完
◇スタッフ
【企画協力】古賀誠一オスカープロモーション
【ゼネラルプロデューサー】内山聖子テレビ朝日
【プロデューサー】峰島あゆみ(テレビ朝日)、都築歩(テレビ朝日)、霜田一寿(ザ・ワークス)、菊地裕幸(ザ・ワークス)、大垣一穂(ザ・ワークス
◇おしらせ
☆番組HP
 https://www.tv-asahi.co.jp/prime-sun/program/0025/

 
♬~

♬~(太鼓)

あの…! この辺に

日本一おいしいお寿司屋さんが
あるって聞いたんですけど

どこだか わかりません?

日本一おいしいお寿司屋さん!

知りません?

お~い!
日本一おいしいお寿司屋さ~ん!

お~い!

♬~(太鼓)

お取り込み中 すいませんでした。

寒っ!

♬~(太鼓)

(神原 晶の声)「ただ今
電話に出る事が出来ません」

「メッセージをどうぞ」

晶さん! なんで出ないの?

お腹すいた~!

寒っ…!

凍傷になる…
低体温症になる~!

(神原)うーん! ウフフ…。

ウフフフ…。

お腹すいた…。

ああっ 寒っ…!

マジか…。

いい歳して… よくやるねえ。

熱い熱い!
こっちは 寒い…!

(お腹の鳴る音)

あの~!
お取り込み中 すいません。

この辺に 日本一おいしい

お寿司屋さんがあるって
聞いて来たんですけど

どこだか わかりませんか?

あの~ そのお二人さん
すいません。 お父さん…。

わかんないね そうだよね…。

ああ~ 晶さん…!

(黒須貫太郎)おい… おい おい!
(一ノ瀬愛子)うっ… ううっ…。

ど… ど… ど… どうした…!?

おい! どうした!?

どいて!

(うめき声)

まずい… 緊張性気胸

おい… 嘘だろ?

突っ立ってないで 救急車呼ぶ!

ちょっ… ちょっと
あんたの彼女 死んじゃうよ!

待って! 逃げんな!

逃げんなー! おい! 親父ー!

信じらんない…
あんたの彼氏 男のクズ。

もしもし? 至急 救急車を。

50代女性。

激しい胸部痛に 呼吸困難
意識混濁状態。

緊張性気胸の疑い。 場所は…。

場所…?

ねえ ここの住所…。

教えて。
はい。

これ 貸して。

気胸…。

(サイレン)

〈これは
一匹狼の女医の話である〉

(心電図モニターのアラーム)

モニターフラット!
心臓マッサージ!

はい。

(心電図モニターのアラーム)

(携帯電話の振動音)

もしもし 未知子?
さっきは 電話に出られなくて

ごめんね。 何してるのよ。

早く いらっしゃいよ。

ここのお寿司 やっぱり 日本一。

こんなプリプリの牡丹エビ
食べた事ない!

「それどころじゃないから
切るよ!」

えっ?

色々あって…
クロス医療センターに行くから。

こうしちゃいられないわ…。

あっ ノドグロ…。

(金沢春美)待って 晶さん!

もう行っちゃうんですか?

やっと会えたのに。

すみません。
急用が出来てしまって。

また来ますから。

きっとですよ。

約束…。

いってらっしゃい。
はい。

♬~

〈2016年 白い巨塔の崩壊は
とどまるところを知らず

命のやり取りをする医療は
迷走を極めていた〉

〈国は成長戦略の一環として

日本の最新医療を 積極的に
研究開発する方針を打ち出し

医学界は さらなる
弱肉強食の時代に突入した〉

〈その一つが 最新医療特区〉

〈先進的な
創薬などの研究開発を進める

官民一体となった複合体である〉

〈そんな中

どの組織にも属さない
フリーランス

すなわち
一匹狼のドクターが現れた〉

胸部大動脈から 出血の可能性。
緊急オペ!

空いてるオペ室 運んで!
はい。

ねえ 術着 貸して!
はい。

(桃井富世)失礼ですが あなたは?

通りすがりの外科医です。

はあ?

〈例えば この女〉

〈群れを嫌い 権威を嫌い
束縛を嫌い

専門医のライセンスと
叩き上げのスキルだけが

彼女の武器だ〉

〈外科医 大門未知子〉

〈またの名を ドクターX〉

♬~

左肺下葉の腫瘍が

下行大動脈に浸潤…。

(麻酔科医)水素ガス併用で
麻酔導入完了しました。

左下葉の切除に加えて
下行大動脈の置換が必要。

メス。
(看護師)はい。

(青柳忠志)「手術は中止だ!」

中止?
「直ちに 中止しなさい」

「なんで?」

(青柳)「その患者は
最新の抗癌剤で治療中だ」

「手術は必要ありません」
「そんな事 言ってたら

この患者 死ぬよ!」

メス。

…ったく。

(青柳)「なんなんだ 君は!」

「誰の許可を得て
この手術室を使ってるんだ!」

手術中止…

致しません。

♬~

どういたしましょう?

♬~

モノポーラ。

♬~

速い…。

スターナムソー。
(看護師)はい。

♬~

開胸器 用意して。
(看護師)はい。

♬~

クーパー。

第一助手
もっと しっかり吸引して。

(助手)はい。

下行大動脈の出血点 確認。

やっぱり
腫瘍の浸潤部位からの出血。

下行大動脈をクランプ。
サテンスキー。

(看護師)はい。

「おい その癌を切るな!」

「切るんじゃないって!」

「聞こえてるのか? そのままに…」

腫瘍の浸潤周囲を剥離します。
メッツェン!

(看護師)はい。

(青柳)「やめろってんだ!
おい おい!」

(青柳)「バカ野郎!」

「やめろっての!」

♬~

はい 終了。

(助手)お疲れさまでした。

(一同)お疲れさまでした。

お疲れさま。

はあ…。

げっ… 医者だったんだ。

(青柳)おい 君!

あっ 病院長!
申し訳ございません。

この女医が 勝手に手術室を使って
勝手にやった事でして…。

勝手にやんなきゃ 死んでたよ!

はあっ?
さっき あんたが

路チューしてる最中に
倒れたんでしょうが!

医者のくせに逃げるなんて…。

最低のクズ。

あの女医 誰ですか?

なんでも
通りすがりの外科医だとか…。

申し訳ございません。
すぐ調べますから…!

♬~

(神原)未知子!
無事に手術終わった?

晶さん!

おっと…! 何? どうしたの?

死ぬほど お腹すいた…。

わかった!
早く お寿司屋さん連れてって!

ちょっと待ってなさいよ。

手術代
たっぷりもらってくるから。

ね? 待ってるのよ。
うん。

早くね…。

「大門未知子 フリーランス

「特技 手術 趣味 手術」

いかにも いかがわしいです。

(ノック)

(富世)失礼します。
(青柳)うん。

(富世)さっきの
女医のマネジャーが

面会に来ています。 お通し…。

神原名医紹介所の神原と申します。
院長先生。

本日の緊急オペ
無事に成功したそうで…。

よかったですね。

黒ちゃん?

ひょっとして アキちゃんかい?
おお~!

いやあ キューバ以来だ。
30年ぶり。 いや もっとだ。

最新医療特区の院長先生とは
ご出世だねえ。

懐かしいねえ…。

知り合いですか?
あの女医さん…

アキちゃんの弟子かい?
まあね。

そうだろうね。

そうじゃなきゃ…
あの肺癌 切れんもんね。

早速ですが…。

メロンです。

請求書です。

失礼…。 1桁 間違ってるんじゃ
ないのかね?

間違っておりません。

救命処置代と手術代の
合計金額です。

大門未知子は 失敗しないので

少々 お高いんです。
少々どころじゃないでしょうが。

青柳くん。
はい。

お支払いしなさい。

ありがとうございます。

よろしいんですか?

(神原)いやあ
こんなところで会うとは…。

全然わからなかった。

♬~

アキちゃん。 あんたに頼みがある。

なんなりと。

大門未知子を うちで雇いたい。

繰り返すけど お高いですよ。

いくらでも払う。

とりあえず
手術の口止め料も込みで

いくら払えばいい?

そういう事なら…

請求書を書き直します。

(神原)どうぞ。

相変わらず あくどいなあ…。

黒ちゃんには負けますよ。

(2人の笑い声)

う~ん…!

ねえ? 日本一おいしいでしょ?

うん。 はるばる来たかいが
あったよ~!

未知子。 こんなに
おいしいお寿司も食べられるし

しばらく
あの医療センターで働かない?

やだ! 私 あの院長の下では
働かない!

なんで?

あいつは 医者のクズ!

路チューしてた相手 見殺しにして
逃げたんだよ!

路チュー?
そう。

うん? 晶さん どうかした?

ううん… なんでもないのよ。
なんでもないの。

(春美)おひとつ どうぞ。

(神原)あれっ?
手 大丈夫? けいれん?

未知子 もっと遠慮しないで
頼みなさいよ。

そう? じゃあ トロ!

(大将)はいよ。
イエーイ!

う~ん…。

(神原)未知子が助けた患者は
女代議士だから。

そうなんだ?

黒ちゃん スキャンダルが怖くて
逃げたんじゃないかしら。

黒ちゃん?
黒須貫太郎。

あの医療センターの病院長よ。

晶さん 知ってるの?

キューバで一緒に修業したの。

あのクズと? ふーん…。

大将 白エビとノドグロ

寒ブリトロ。
こちらにおかわりね。

はいよ!

そういえば あの病院

水素まで置いてあったけど
なんの研究してるのかな?

あそこは 最新医療特区。

だから お金がうなってるの。

最新の抗癌剤なんかを開発する
日本初の創薬の拠点よ。

だったら 外科医いらないじゃん。

さっきもさ 手術するなって
邪魔されたよ?

ところが そのクズ院長が
未知子を ぜひ雇いたいって。

なんか裏がありそう。
やっぱ 気が進まない!

もう晶さん お寿司も食べたし
早く 東京帰ろう~!

帰ろう! 帰ろう!
帰ろうよ! 帰ろうよ!

ああ~っ…!

未知子。 いつまでも
遊んでるわけにはいかないの。

もう契約金も
前払いで もらっちゃったし!

ええ~っ?
契約金 返したら

今 未知子が食べたお寿司代も
払えないの!

そんなにお金ないの?

あんたが宇宙なんか行って

お金
いっぱい使っちゃうからでしょ?

すいません…。

とにかく 明日から 稼ぐわよ。

今度は 長旅になるから
ベン・ケーシーも連れてきちゃった。

ベン・ケーシー!
あんたも来てたの!

すいません 春美さん。
春美さん?

晶さん…。
晶さん?

神原先生は
母の命の恩人なんです。

昔 私の母を手術して
助けてくださって…。

いいから。 そんな昔話は…。

ああ~! おいしかった~!

お寿司はおいしいし

温泉もいいし
いいところでしょ?

うん…。

これはこれは…
加地先生と原先生。

お久しぶりでございます。

(原 守)あれっ?
懐かしい顔に会いましたね!

(加地秀樹)神原さん こんなとこで
何やってるんですか?

名医紹介所
潰れちゃったんですか?

ご冗談を!
先生たちこそ

国立高度医療センターから
もう飛ばされたんですか?

違いますよ!
何言ってるんですか。

金沢分院に出向で来たんです。

(原)
加地先生でなければ救えない

超グレートな特患が入院していて

それで… 招かれたんですよね~。

(神原)超グレートな特患?
どなたですか?

それは言えません。
極秘入院ですから。

(加地)私のキャリアとスキルの
全てを賭けて オペに臨みます。

絶対に失敗出来ない特患なので。

代わりにやってあげよっか?

私 失敗しないんで。

えっ!? あの声は デイモン?

大門未知子が… なんで ここに?

晶さ~ん!

やっぱり もうしばらく
ここに いよっかな~?

そう? 未知子が
その気になってくれて よかった!

ちょうど4人揃った事だし
湯上がりに

麻雀でもいかがですか?
(加地)いやいや いやいや。

あいつと遭遇すると
ろくな事がないんです。

くわばら くわばら…。

(原)お先に!
(加地)行こう 行こう!

あ~ら 残念。

(青柳)記者の皆さんね

当センターで開発中の
新薬の効果が

いまひとつだと
揶揄されてきましたが

今回 最高の手技を持つ

スーパードクターとも
契約を致しまして…。

ですから その…
手術と新薬と併用で

ハイブリッド療法を行いました。

患者様が 強く望んでおられる
世界大会出場も

全く問題ございません。

(記者)あの~
その患者さんというのは…?

ああ…。 我が地元のスター…。

フィギュアスケートのメダリスト
氷室光二郎選手です。

氷室選手が 入院している
という噂はありますが

本当だったんですね?
(青柳)はい。

あの どこが悪いんですか?
病名は?

氷室選手は

慢性血栓塞栓性肺高血圧症
という病名でして…。

実は 地元の他の病院に
極秘入院されておったんですが

治療のめどが立たずに…

え~ やがて
もう間もなくですが

当クロス医療センターに
転院されるという事になりました。

(記者)早速 記事にします。
(青柳)どんどん書いてください。

もっと 詳しく
聞かせてもらっていいですか?

ああ… その前にですね…

黒須院長から 皆様に
饅頭のお土産がございまして…

どうぞ どうぞ。

私も1つ頂いていいですか?

(記者)おっ!
(青柳)ああ…。

ほんのお気持ちでございますから。

♬~

大門さん!

ああ しばらく。

やっぱり
こっちは 東京より寒いわね。

何? 晶さんに呼びつけられた?

ううん。 自分で志願したの。

私も最新医療特区で
ひと稼ぎしようと思ってね~。

舞がね
イギリスに留学してるから

学費がかかるのよ。
そっか…。

あっしも お供させて頂きます。
あいよ!

♬~

(青柳)今日は
カンファレンスの前に

新任の医師 2名紹介します。

(神原)皆様 はじめまして。

この度
黒須院長の強いご指名を受け

はるばる東京の名医紹介所から
派遣されて参りました。

(緑川)名医紹介所?
(茶木)派遣?

つまり バイトか?

(神原)最高のスキルを持つ
フリーランスのドクターです。

麻酔科医の城之内です。 よろしく。

外科医の大門未知子です。

あれでも 医者ですかねえ…。

感じ悪いバイトだなあ。
ですね。

なお 大門未知子に関しては

勤務条件が いくつかありますので
よろしくお願いします。

♬~

なんなんですか? これ。

これらの条件は
厳守して頂きます。

(黄川田)「論文のお手伝い」
致しません。

「学会のお供」
致しません。

「ゴルフの送り迎え」
致しません。

(水沢)「飲み会のおつきあい」?
致しません。

「愛人の… 隠蔽工作」?

致しません。

院長回診 部長回診…
などなど

医師免許がなくても出来る
仕事は…。

一切 致しません。

♬~

以上。

♬~

いい女だなあ…。

いい女だ…。

事務局長。 あんな適当なバイト
本気で雇うおつもりですか?

いや ごもっとも。 しかし
院長が決めた事ですから…。

君! わかってるのか?
ここは 最新医療特区だ。

だから?

そんなに脚を出して…。

風邪ひくぞ!

(一同)そうだ!

(黄川田)いくら
お気楽なバイトだからって

最新医療特区に来たからには
うちのルールに従ってもらう。

こんなもの…。

(拍手)

わかりました!

じゃあ 契約致しません。

(神原)
止めなくて よろしいんですか?

(青柳)困りますよ!

院長直々の
ヘッドハンティングなんですから

仲良くしてくれないと!
君! 大門先生!

おはようございます。
今朝は ご気分いかが…。

あれ?
ん?

ねえ。
はい。

氷室選手は?
どこ行ったの?

それが 朝から
姿が見えなくて…。

どういう事でしょう?

なんか… 嫌な予感がする。

(司会)最後の一例は

間もなく転院してくる患者です。

氷室光二郎さん 27歳。
(一同)ああ…!

(青柳)まあ 皆さん
ご存じのとおり 地元のスター

フィギュアスケート
氷室選手です。

(どよめき)
誰?

クワッドアクセル。

つまり 4回転半ジャンプを
やっと跳べた人。

4回転半って…。

すっ すげえ…!

(司会)病名はCTEPH
慢性血栓塞栓性肺高血圧症。

半年前から 練習中の息切れや
咳が強くなり

抗凝固療法を続けていましたが
改善されませんでした。

当院で開発中の新薬で

肺血管抵抗 肺動脈圧を改善させ

運動能力の改善を目指します。

なんで?

オペすれば
すぐに復帰出来るじゃない。

(緑川)血栓が 外科的に到達困難な
区域にも存在しているんだ。

(茶木)手術は不可能!

だから 国立高度医療センターの
金沢分院から

転院してきたんだろ。

その薬で 本当に治るの?

今 なんつった?

だって 昨日の女代議士さんも

私が切らなかったら
今頃 死んでたよ。

バイトの分際で
でかい口叩くんじゃない!

(緑川・茶木)御意!

(一同)御意!

ここにもいた 御意軍団…。

最初に 釘を刺しておくが
ここは 日本の新薬開発の頂点。

当院では
外科医は つべこべ言わずに

内科の方針に従ってりゃいいんだ。
はあ?

切った張ったの外科医なんてな

あと5年も経てば
化石のように使い道がなくなる。

化石?

現に 私が留学していたアメリカの
最先端の癌センターでは

内科が投薬によって
全ての治療を仕切り

外科医は 内科医の
ヘルパーに過ぎなかった。

ふ~ん。

(黄川田)「ふ~ん」じゃなくて
ヘルパーさんは

おとなしく 内科の方針に
従ってりゃいいんだ。

致しません。

よいしょ…。
なんだと!?

♬~

お待ちしておりました。

結構です。

♬~

黒須院長が
氷室選手が入院されたので

お呼びだそうです。
(キスをする音)

はいはい… 大門先生

黒須院長が お呼びです。
院長が?

たった今 氷室選手が入院したので
オペの前に

インフォームドコンセント
行いたいそうです。

わかりました。

オペだって!?
(緑川)なんかの間違いでしょう?

特患をあんなバイトに
任せるなんて…。 おい 大門!

失敗したら どうするんだ?

私…

バイトじゃないので。

なんなんだ? あいつは…!

(どよめき)

こちらの病院に お任せすれば

大会までに復帰出来るというのは
本当ですか?

はい。 極めて難しい手術ですが

日本で唯一 それを可能にする
ゴッドハンドがおりますから。

彼女が大門未知子さんです。

どうも。

すいませんが まだ 手術すると
決めたわけじゃないんです。

氷室さん…。

次の大会までに
治せばいいんでしょ?

随分 簡単に仰るんですね。

もちろん
簡単な手術じゃありません。

あなたの
クワッドアクセルの成功率は?

普段は
50パーセントぐらいですけど…。

この手術の成功率は
その半分以下。

そんなに低いんですか!?

でも 何もしなかったら

あなたは 2年以内に
100パーセント死にます。

大門先生…。

(ため息)

成功率50パーセントのジャンプを

あなたは
本番で成功させたんでしょう?

きっと
血のにじむような練習を重ねて

100パーセント完璧なジャンプを
跳べるようになった。

私も 100パーセント
完璧な手術をします。

私 失敗しないので。

(青柳)それじゃあ 記者の皆さん
どうぞ どうぞ お入りください。

失礼します! 失礼します。

氷室選手 国立高度医療センターの
金沢分院から

こちらへ転院されたそうですね。

手術の決心は
もう固まりましたか?

本当に クワッドアクセルが
跳べるようになるんですね?

はい。

大門先生 全て お任せします。

よろしくお願いします。

♬~

執刀医は大門未知子!?
デイモン…

どんだけ 俺の顔に
泥を塗る気だー!?

はあ…。 これじゃあ

加地たちを金沢に出向させた
意味がねえじゃねえか。

我が国立高度医療センターの
面目…

丸潰れだよ!

(海老名 敬)御意!
(一同)御意。

国民的英雄の
この氷室光二郎の外科手術を

クロス医療センターの連中に
取られていいのか?

いいえ…。

(蛭間)こいつはな

元々 外科医だったんだ。

それが
地元の製薬会社と結託して

メス捨てやがった。
この野郎…。

はい。

はあ? 「はい」だ?

おい…。
(海老名)はい。

俺の本当の悔しさ
わかってんのか!?

御意。
(一同)御意。

十分 わかっております。
そう?

我が国立高度医療センターは

日本の医療技術の
最高峰でございます。

しかし
このクロス医療センターは

日本の創薬開発の拠点であって…。

そうだよ
よくわかってんじゃない。

よくわかって… はい。
そこで開発された新薬を使って

内科的治療の最高峰を
狙ってるわけでございます。

ですから
この黒須を倒さない限りは

我が国立高度医療センターは
まあ 医療界のトップには

君臨出来ないと
要は そういう事でございます。

海老名くん よくわかってんな。
ありがとうございます。

大門未知子まで
丸め込みやがって…。

この大門は もう
すぐ金に転ぶんだよ この野郎…。

腹立つなあ…。

ああ~ もう…。

ああっ! もう…。

顔も見たくねえわ。

顔も見たくねえよ。

じゃあ… 頂きます。

ハハッ…。

懐かしいなあ…

帝都医大時代がな。
(海老名)御意…。

(蛭間)えっ?
(海老名)御意!

さあ! 討ち入りって事で
パーッといきましょう。

(青柳)院長 そんな… お酌なんか
仲居にやらせますから。

私は この人と飲みたいんだよ。

大門さん どうぞ。

結構 いけますね。

あれですよ 明日は
さらに大勢 マスコミ呼んで

全国ネットで 氷室選手と一緒に
記者発表して頂きますから。

アキちゃん 遠慮せずに飲みなよ。

じゃあ 遠慮なく
ビジネスの話から。

♬~(太鼓)

氷室選手は 日本の宝。

国民の夢と希望を叶える
ヒーローです。

当然 手術代も
超特別価格となります。

♬~(太鼓)

(叩く音)

ぼったくりにも
ほどがありますよ…!

そうだなあ。

まあ いいや。 お支払いします。

♬~(太鼓)

(青柳)院長!?

これで 氷室選手が復帰して
国民に喜んで頂けるんなら

安いもんです。
そのとおり。

だが しかし
一つだけ条件があります。

(神原)条件?

オペじゃなくて 新薬
内科的治療でいきたい。

何 言ってんの?

復帰を急ぐ 氷室選手を
納得させるために

手術の話をしましたが

あれは あくまでも
新薬が合わなかった時の手段です。

私の計画に従ってもらえるなら
報酬は 全額お支払いします。

取引しようってのか?

そうです。
どうですか? 大門先生。

私は 切って治す。
取引は一切致しません。

そう…。

あのねえ…。
致しませんったら 致しません。

…と 本人が言ってるので
諦めてよ 黒ちゃん。

わかりました。

約束どおり
お金は お支払いします。

院長!

(かけ声)
♬~(太鼓)

おい!

失礼致します。
ちょっと いい酒 出して。

ロマネコンティかなんか。

はい。
ロマネコン…!

うわっ 本物のロマネコンティだ。

ねえ 最新医療特区って
そんなに儲かるの?

ドケチで 金に汚かった黒ちゃんが
変われば変わるもんねえ…。

ちょっと触っていい?
何? あんた 小さい事 言って…。

いいよ 触りなさいよ。

(2人)あ~!
ほら 晶さんも ちょっと…。

あんな大金 払って
手術させるなんて

どういうおつもりですか?
本当に よろしいんですか?

もしも 手術が成功したら

新薬の効果
試せなくなるじゃないですか。

小便ぐらいさせろよ。

あっ…。

(ため息)

(ししおどしの音)

今夜は 月が出てないな…。

♬~

(神原)黒ちゃんのね
父親も医者だったけど

家は貧しかったそうよ。

自分の家族が食べていくのも
やっとなのに

貧しい病人には
ただで治療してあげちゃって。

自分が病気になった時は

医者にかかるお金もないほど
貧乏だったって。

きっと その反動で

黒ちゃんは お金が
大好きになっちゃったのね。

ふ~ん。
(神原)外科医の腕は確かなのよ。

金持ちの患者しか
切らなかったけどね。

なんで 外科医 辞めちゃったの?

外科は儲からないからだよ。

一度に 1人の患者しか
救う事が出来ないし。

それに 外科医は

万が一
訴えられた時のリスクが高い。

失敗しなきゃいいじゃん。

…まあ そうだね。

あっ これ お土産のお饅頭。

あ~ら 何かしら?

何? 何 これ。
あら いい音。

本当。
フフッ…。

うわ~ いいなあ!
おいしそう。

あ~ら 私の大好物。

アキちゃん 河岸 変えて
テキーラでも飲もうか。

ああ いいねえ。
じゃあ 未知子 お先に。

私たちは
キューバを懐かしんでくるから。

オッケー。
フフッ。

んっ… これは?

ゆっくり飲みなさい。
本当?

いってらっしゃい…。

ロマちゃん 乾杯。

(加地)バカ野郎 デイモンがよ…。
(原)ふざけんなよ!

(舌打ち)
めんどくせえ…。

俺はなあ あの露天風呂で

あいつの声 聞いた時から
嫌な予感がしてたんだよ。

やっぱり
大門未知子は疫病神ですよ。

金輪際 関わっちゃ駄目ですよ。

よし 今夜は飲むぞ!
飲むぞー!

あっ 出た…!
噂をすれば 大門未知子。

おい デイモン!

待てよ! 逃げるのか? お前
人の特患 横取りしといて…。

あっ もしかして

料亭かなんかで お前 接待を
受けてたんじゃないだろうな!?

結構なご身分だな。
僕たちなんか

居酒屋で やけ酒ですよ。
どうしてくれるんですか。

たった今 金輪際 関わらないとか
言ってなかった?

聞いてたなら
加地先生に謝ったらどうですか!?

もう 意味わかんないし。

っていうか あんた 誰だっけ?

守… 原守。

ケーキ屋のケンちゃん!

守! 原守…。

待て デイモン!

うちのおふくろはな 氷室選手の
ファンクラブ入ってて

息子の俺が手術して
感謝されて サインもらうのを

死ぬほど楽しみにしてたんだ!

母ちゃん… このデイモンが
全部 台無しにしたんだよ。

ああ~!
(泣き声)

氷室選手を
加地先生に返せ!

返せ…!!

もう 酒乱の医者って 最悪…。

(原)ああ…。

デイモン お前
そのうち刺されるぞ!

同業者の恨み
いっぱい買ってますからね!

今に 天罰が下るぞ。
月夜ばかりだと思うな!

絶対に お前は刺される。
グサッとな。

(加地)痛いぞ~。

はあ…。

♬~

えっ!?

嫌…!

うわーっ!

♬~

えっ? ちょっと…。

ちょっと待って 落ち着いて…。

嫌~!

ああ…。

あっ…。

痛っ…。

(赤木 源)はーっ!

♬~

大丈夫か?

待てま!

大丈夫か?
大丈夫です…。

救急車…。

大丈夫…。

えっ? 駄目だ…。

あんた 医者け?

どなたか存じませんが
ありがとうございました…。

あっ…。

あれ?
無理しちゃ駄目や。

大丈夫ですから。

痛てて…。
大丈夫なわけねえやろ!?

あー…。
ちょっと…。

のれ!
いや… 大丈夫です。

ええから 早う のれ!

早う!

じゃあ… すいません。

♬~

(神原)右手首骨折。

まずい事になりましたね…。

これじゃ 当分
メス握れませんね。

未知子… 誰が こんな事を?

氷室選手の手術 無理ですね。

黒須院長に お願い出来ませんか?
はっ?

私の知る限り
彼は優秀な外科医です。

院長は
日本の創薬拠点の代表者です。

手術なんか
やれるわけないでしょう。

そういえば…

あなたも外科医だったと
聞きましたが…。

私は 医師免許を剥奪されました。

あっ そうですか…。

明日の会見 どうするかな?
まったく…!

♬~

(チャイム)

(館内アナウンス)「ただ今より

黒須病院長による
院長回診を行います」

♬~

事務局長に聞きました。

ひどい目に遭いましたね…。

お大事に。

♬~

記者会見 10時からですから。

♬~

(呼び出し音)

「国立高度医療センター
金沢分院です」

外科の加地先生をお願いします。

「少々お待ちください」

加地先生は
私が最も信頼する外科医です。

心配ありませんから。

大門先生が失敗しないと
言ってくださったから

僕は
手術を受ける決心をしたんです。

100パーセント完璧な手術をすると
言ってくれたから。

本当に…
申し訳ありませんでした。

(ノック)

会見が始まります。
急いでください。

ちょっと待って…。
急いでください。

(青柳)えー… 今日は

こんなにたくさん マスコミの方に
集まって頂きまして

ありがとうございます。

(青柳)院長…。

えー 院長の 黒須貫太郎です。

(記者)院長 早速ですが

氷室選手の容体は
いかがですか?

今は安定しております。

では 予定どおり 3日後に
大門先生がオペなさるんですね?

(青柳)その件に関しまして

皆様に
おわびと訂正がございます。

大門医師は
執刀出来なくなりました。

えっ 執刀出来ない?
あの… どういう事ですか?

私 失敗したので。

(記者)あの… わかるように
ちゃんと 説明してください。

えー ご覧のように
大門医師は

右手を負傷しております。

(記者)氷室選手のオペは
どうなるんですか?

私の代わりに

国立高度医療センターの
加地先生に…。

オペは致しません。

はっ?

(青柳)どうぞ 先生!

お願い致します。

♬~

一ノ瀬愛子でございます。

こちらの一ノ瀬愛子議員を
救ったのと同様

オペはせず 新薬での内科的治療に
変更します。

(博美)あの議員
大門さんが救ったのに

オペしなかった事になってるよ。

ねえ 晶さん 口止め料でも
もらってるんじゃないの?

図星か…。

(記者)その新薬とは
どんな薬なんですか?

我がクロス医療センターで
開発した薬であります。

この成功により
多くの患者が救われるのです。

ねえ… 一体 どういう事よ?

あっ 大門先生は
ご苦労さまでした。

どうぞ。
説明しなさいよ…。

ありがとうございました。
どうも…。

(青柳)どうぞ。

♬~

内科部長の黄川田でございます。

氷室選手の
新薬による治療について

ご説明させて頂きます。

緑川くん お配りして。
御意。

♬~

(記者)すいません…
どうして

外科的治療から内科的治療に
切り替えるんですか?

オペなんて
元々 野蛮な治療法ですから。

21世紀は 薬の時代ですよ。

あらゆる疾病は 薬で治せます。

(記者)あの… 具体的な治療法を
教えてください。

さすが 院長。 これ以上 効果的な
発表の場はありませんですね。

やられた… ハメられた。
えっ?

未知子… 未知子!?

♬~

(春美)大門さん それっきり
いなくなったんですか?

連絡もつかないんです。

未知子に
なんて謝ったらいいのか…。

あんな病院へ行かせた
私が悪いんだ。

晶さん…。

黒須は きっと 最初から
未知子を利用するつもりだった。

未知子に怪我を負わせたのも
誰かに やらせたのかもしれない。

いや それは いくらなんでも…。

だって 黒須院長は
晶さんの古い仲間なんでしょ?

つい懐かしくて 気を許したけど

あの男には
もっと警戒しなきゃいけなかった。

昔から 目的のためには
手段を選ばない奴だった。

(神原)キューバの病院にいた頃

私は 黒須から
ある患者のオペの代役を頼まれた。

あの時 手術が成功したから
よかったものの

失敗したら 私は殺されていた。

まさか マフィアかなんかの手術?

まあ そんなところ。

手術のあと 現地の警察官が
なだれ込んできた。

多分 黒須が自分で
警察に垂れ込んだんだろう。

えっ… それで?

私は 前科がついて
医師免許は取り上げられたけど

黒須は 手術代を持ち逃げして
姿をくらました。

とにかく あいつは 医者のクズ。

ううん… それ以下。
人間のクズよ。

(携帯電話の着信音)

はい。

「もしもし 院長? 青柳です」

新薬の記事ですね
新聞全紙に大きく出ましたから。

ネットでもトップニュースです。

ああ そう。

(舌打ち)

おい 店閉めて しばらく休め。

どうか ご安心ください。

新薬で 必ず よくなりますから。

(医師たち)御意!

約束が違うじゃないですか。

大門先生は
手術して治すと言ったんです。

お気持ちは わかります。

あの先生が外されるなんて
信じられません。

大門先生を呼んでください!

こんな時に
自分の不注意で怪我をした

無責任な医者なんかに
大事な患者様を任せられません。

どうか安心なさって
我々に お任せください。

(医師たち)お任せください。

♬~

(赤木草太)
おばちゃん! 飛び降りるんけ?

(草太)まんで冷たいさけ
やめたほうがいいよ。

なんで お面なんか着けてるの?

(草太)貸してやるわ。

これ被ったら 強うなるさけ。
ほら!

あと シシ鍋 食うたら
もっと強うなるよ!

シシ鍋?
食うた事ねえが?

ねえ。
食わしてやるわ!

(戸を開ける音)
(草太)ただいま!

(草太)お父 ただいま!

コラ 草太!
お前 どこ行っとってん!

腹減ったやろ?
(草太)うん…。

この人 貧乏で腹すかしとるさけ
食わしてやって!

♬~

その節は
ありがとうございました…。

ああ…。

(金次)源の知り合いか?

ハハハハ…! お前…。

なんで こんな美人…。

(草太)早う座るま。

お父のシシ鍋
まんでうめえげよ!

どうぞ どうぞ どうぞ…!
(草太)こっち こっち!

(金次)うめえぞ!

♬~

シシ鍋?
イノシシや。

いただきます!

いただきます。

食べまし。

これ食うたら
骨折なんか3日で治るげ。

(金次)どうぞ どうぞ!
ほれ!

どこに消えちゃったんだろう?

(春美)大丈夫ですよ。
骨折が早く治るようにと

温泉にでも
いらしたんじゃないですか?

だといいけど…。

未知子からオペを取ったら
廃人も同然。

3日もオペをしなかったら
死んじゃうかもしれない。

(ため息)

(ふすまが開く音)

布団で寝りゃいいがい。

ここが落ち着くから…。

手負いのオオカミみてえやな。

えっ?

野生の獣っちゃあ

怪我やら病気で
動かれんがになったら

敵に見つからん場所に隠れて
治るまで じっと身を潜めるげ。

♬~

お父 猟に行くが?

うん。

(草太)未知子も行こう!
えっ?

お父 連れていってやらんけ!

なあ? 未知子!

♬~

(銃声)

(イノシシの鳴き声)

すごい…。

(草太)すげえやろ!? すげえやろ!?

新しいお母が来てくれて
よかったな。 ハハハハハ…!

ただの居候や。

(草太)こっちやよ。
んっ?

♬~

(氷室)大会までに
本当に復帰出来るんですか?

リンクには もう二度と
立てないんじゃないですか?

(黄川田)
そんな事はございません!

ボルグスケールも 7から6へと
大きく改善しています。

もうしばらく…
もうしばらく お待ちください。

必ず 成果が出ますから!

(青柳)
早く結果を出してください!

日本中が
注目してるっていうのに…。

氷室選手が
オペに切り替えるって言ったら

どうするつもりですか?
御意…。

はい?
「御意」って言ったんですけど。

…ったく!

(蛭間)ハハッ!

新薬の効果 さっぱりか?
本当かい?

氷室選手の検査結果を
入手しました。

それによると
ボルグスケール6で

大会に出場するのは
困難な状況です。

氷室選手も
焦りを募らせてるみたいです。

もう一度 転院して頂いて
うちで手術しましょう。

どうも ご苦労さま。 はい。

はい ありがとう。

海老名くん。
はい。

お願いがあります。
はい。

是が非でも 氷室選手を

我が国立高度医療センターの
金沢分院に

連れ戻してきてください。

御意! …っと まあ
言いたいところなんですけども

是が非にと仰られても
今 私 学会や論文で大忙しで

そんな地方の分院ごときに
行ってる暇など

ちょっと ございませんので 今…。

ああ そう…。
偉くなったねえ 海老名くん。

そういうわけじゃ
ないですけど…。

忙しいんだ?
はい。

行けないんだ?
はい。

私に あらがうんだ?

行くよね? 金沢。

行きますよ… 御意。

うん…。 気をつけてね
向こう 寒いから。

すぐでございますか?
えっ?

すぐに行くんでございますか?
すぐに行けないか?

行きます…。
うん。

♬~

いやあ しかし…
地方の分院も いいもんだね。

すっかり調子に乗っちゃって。
なんか 嫌な予感がする…。

東京じゃ 御意 御意って
スンッてなってますもんね。

(海老名)誰?
(原)いえいえ…。

♬~

大門!?

違うじゃん…。
全然 違うじゃん! ねえ?

(加地)浮かれてるからだよ。
(原)大丈夫ですか?

大丈夫だよ。 全然 違う…。
びっくりした…。

へえ… 金沢のウナギも
うまいもんだな。

でしょう?
ごちそうさま。

ごちそうさま。
なんでよ?

ウナギの話なんか
どうだっていいんだよ。

氷室選手とは接触出来たのか?

はい。 しかし…。

もう一度 うちの病院に
戻ってきてください。

僕は 大門先生以外に

執刀してもらうつもりは
ありません。 失礼します。

(原の声)氷室選手の
大門先生への信頼は もう これ

絶大で…。

だけど 大門は 右腕を骨折して
手術出来ないんだろ?

大門に 氷室選手を
説得させるしかないでしょう。

そうだな…。

金で転ぶマネジャーを
呼んでおきました。

メロン持って
すっ飛んでくるはずです。

ああ そう。

(ノック)
あっ 来た。

失礼します。
(海老名)お久しぶりです。

(加地)あれ?
今日は メロン持ってませんね。

申し訳ない。
開店休業中なんです。

(原)どうしたんですか?

大門未知子が行方不明なんです。

もう ひと月近く 捜しています。

警察にも届けたんですが…。

あいつに限って
誘拐とか あり得ないでしょう。

刃物で襲いかかって
怪我を負わせた暴漢も

まだ捕まっていません。

えっ… 大門先生
本当に刃物で襲われたんですか?

マジかよ…。

何か?

あっ いえ…。

いや… だけど
それは心配ですね。

骨折もですが
もっと心配なのは

心の傷です。

心の傷? あの大門が?

外科医にとって 利き腕は
命の次に大事ですからね。

あの子にとっては
命より大事かも…。

(神原)
お役に立てなくて すいません。

(加地)
本当に連絡つかないんですか?

ええ。 何度 電話しても
つながらなくて…。

ちょっと 拝借。

(発信音)

(呼び出し音)
あっ つながった!

えっ!?
もしもし?

(草太)「もしもし?」

未知子なら 山へ猟に行っとるよ。

山へ猟?
猟?

ところで あんた 誰?

(加地)いくら デイモンでも

こんな辺鄙なところには
いないでしょう。

旅館も 人の家もないし。
クマでも出そうですよ!

(海老名)そうだよな…。
やっぱり 戻ろうか。

(銃声)

嘘だ…。
今の銃声だろ? これ…。

物騒ですね。 帰りましょう。

(加地)あっ!

(海老名)イノシシ…。
(加地)ぶら下がってる…。

(原)ぶら下がってる…。
(海老名)完全に ぶら下がってる!

(加地)ぶら下がってる!
(原)ぶら下がってる!

あっ! デイモン!

すいません。

大門先生!

(海老名)大門くん! 行かないで!

(原)デイモン! カムバーック!

(銃声)

ごめんなさい! 撃たないで!
撃たないでください!

怪しい者じゃありません!

大門先生に話があって
来たんです。

(海老名)すいません…。

(神原)そうですか…
未知子は逃げましたか。

以前のスーパードクターの面影は
まるでなくて…。

はっきり言って
野生化してました。

人命を救っていた彼女が

鉄砲をぶっ放す奴と
一緒にいました。

かんぴょう巻き ください。
(大将)はいよ!

大門さん
外科医 辞めちゃうのかな…。

いや それは困る。

何が?

いや… とにかく困る。

しかし 手術オタクのあいつが

ずっと
メス握ってないわけでしょ?

完璧な外科医ほど
手術が怖くなりますよ。

♬~

(携帯電話の着信音)

もしもし 大門先生ですか?
氷室ですが

いつ 病院に
戻ってこられますか?

(草太)「未知子はおらんさけ」

(電話の切れる音)

♬~

(草太)
氷室っちゅう人からやったよ。

♬~

なしたんけ?
ん? ううん…。

♬~

さあ…。

本当に おいしいね
お父さんのシシ鍋。

生きとし生けるものを食らい

その命を
己の血にかえて生きる。

この村に 草太と来た頃

マタギの長老が
そう教えてくれてん。

源さん 元々
ここの人じゃないんですか?

お父は漁師やってん。

御陣乗太鼓も叩けるんげよ。

御陣乗太鼓?

上杉謙信
この村に攻めてきた時

この面を着けて
太鼓を打ち鳴らして追っ払ってん。

お父は 村を守っとるげんよ!

今晩も 草太を頼むわ。

はい。

♬~

未知子… 今日 来た
お医者さんらちのとこ

帰ってしもうが?

ううん…。

ほんなら
ずーっと ここにおるまし!

ええ~?

お父は 医者が嫌いねん。

お母 手術してんけど
死んださけ…。

そっか…。

(掛け声)
♬~(太鼓)

(掛け声)
♬~(太鼓)

♬~(太鼓)

♬~

(青柳)そういえば…

大門未知子を襲った暴漢が
出頭しました。

そう…。

彼女 外科医としては
再起不能だとか…。

東京へでも
帰ったんでしょうかね?

氷室選手の回復を急ぎなさい。

御意!

♬~

(氷室)ああ…。

うう…。

うっ…。

(荒い息遣い)

♬~

♬~

えっ?

割ってみい。

(赤木)ここや。

やってみい。

もう帰れ。

あんたを待っとる人がおるやろ。

うちの奴は

高え高え治療費 払うて
手術したけど

死んだ。

今も悔やんどる。

あんたみてえな医者が
手術してくれとったらな…。

あんたは失敗せんがやろ?

怪我する前の私はね…。

オオカミやって
穴から出る時は怖えげ。

ほんでも…

いつまでも隠れとったら
死んでしもう!

あんたも そうやろ?

♬~

この手で
あんたしか救えん命 救え。

♬~

♬~

(草太)未知子!

草太…。

未知子!

ずーっとおるって言うたがいね!?

(草太)未知子! 待ってま!

行かんといてま! 未知子!

未知子! 未知子!

行かんといてま! 未知子!

♬~

未知子! 未知子!

未知子!!

♬~

(赤木)早う行け。

♬~

(ため息)

お世話になりました。

♬~

ああ… 大門先生…。

♬~

なんで戻ってきたんですか?

氷室選手のオペするために
決まってんじゃん。

あんたに邪魔されたオペするため。

もっと前向きな
未来の話をしませんか?

ここに 100億 国家予算がある。

私は その金で
1億人の命が救える薬を作れる。

ところが どうでしょう?

外科医が100億使って
救える人数は

せいぜい1万人ぐらいです。

だから?

簡単な話ですよ。

正義は 1億人の命にある。

そんな簡単な事が わからない
バカが多すぎるんですよ!

あんたも外科医なら
御託 並べる前に

目の前の患者 救ったら?

最新医療特区だかなんだか
知らないけど

あんたのイカれた正義なんて
患者に迷惑なだけじゃん。

神様気取りかよ このアマ!

これからは薬の時代だ!

外科医なんかいらない時代が
もう すぐそこまで来ている!

なぜ わからない!?

わかるわけないじゃん!

チューした患者を見捨てて
逃げた奴の言う事なんか。

私は…

手術して 生かすから。

♬~

ハハッ…。

フンッ…。

(笑い声)

未知子 こんな長い間
どこ ほっつき歩いてたのよ?

氷室選手のところに行くんでしょ。

少し前から
レーニング始めたそうよ。

大会が近いのに
新薬の効果は出ない。

それどころか
副作用がひどいらしくて…。

大丈夫かしら?

(コーチ)大丈夫か?

まだ無理だ。

病院に戻ろう。

(荒い息遣い)

♬~

晶さん。

私 手術する。

大会までに治すって約束したの。

♬~

すぐに手術する。

(神原)その手じゃ すぐは無理よ。

外科医は1日休むと

取り戻すのに
その何十倍もかかる。

十分リハビリしないと。

(赤木)これ食うたら
骨折なんか3日で治るげ。

(赤木)もう帰れ。
あんたを待っとる人がおるやろ。

大丈夫。

私 リハビリも失敗しないので。

♬~

本当に クワッドアクセルが
跳べるようになるんですね?

はい。

♬~

(荒い息遣い)

クワッドアクセル…。

私 あの人に跳ばせたい。

♬~

(咳込み)

(コーチ)氷室! おい どうした!?

大丈夫か!? 氷室… 氷室! おい!

大丈夫?

大門先生…。

晶さん! 救急車!
わかった!

♬~

青柳事務局長。

氷室選手は 返してもらいますよ。

うちで 手術で治されたら
困るんですか? 蛭間総長。

ハハハ…。

手術で治ってしまったら
困るでしょう。

青柳事務局長。

まあ 一番まずいのは…。

お宅で 大門未知子が
オペする事ですわ。

(携帯電話の着信音)

はい。

何!?

失礼します。 院長 大変です!

大門が 勝手に手術室使って

氷室選手の手術しようとしてます。
何?

(加地)あれ?

山奥で イノシシ
捕ってたんじゃなかったのか?

(原)夜中に呼びつけておいて
挨拶なしですか?

そういう態度 外科医である前に
人として どうなんですかね?

(舌打ち)
聞こえてます?

原守ですよ! 聞こえてます?

♬~

(ドアが開く音)

(青柳)院長!
大門が また勝手な事…。

手術 やめさせますから。
(ノック)

(海老名)失礼します。

おお 間に合った。
(黄川田)誰だ? 君は。

(海老名)どうもです。 どうもです。
あっ どうもです。

黒須院長
お初にお目にかかります。

私 蛭間総長の代理で参りました
国立高度医療センター

戦略統合外科部長の
海老名と申します。

あの… 私
こんなんなんですけども

大門の扱いには
とても よく慣れてまして…。

ここ ちょっと
私に 任せてもらっても

よろしいでしょうか?
お願いします。

ご無沙汰してます。

(博美)麻酔導入完了。
バイタル安定してます。

メス。
(海老名)「大門くん」

「お久しぶり」
(ため息)

(加地)って この間
会ったばっかりじゃねえか。

何しに来たんでしょう?

(海老名)「大門くん そんなに
オペやりたいんだったら

金沢分院のオペ室で

死ぬほど手術させてあげるから
ここは やめなさいね」

(青柳)「違う 違う!
手術そのものを やめなさい」

やらせてやったら?

今… なんつった…!

失敗したら 外科の限界って事で

うちの薬で 時間かけて
治せばいいんだから。

(黄川田)御意!
御意。

御意。 っていうか
でも 大門に手術させたら

蛭間総長に こっぴどく
怒られるんですけど…。

怒られるんですけど 蛭間総長に。
(青柳)いいから。

大門! 蛭間総長に怒られたら
どうなるか わかってる?

(海老名)死んじゃうよ! 俺…。
死なねえよ…。

第一助手 始めるよ。
(加地)ああ…。

(加地)ただ今より
氷室光二郎さんの

肺動脈血栓内膜摘除術を始めます。

メス。
(看護師)はい。

モノポーラ。
はい。

(加地)僕にも。
はい。

♬~

(博美)体温25度で安定。

循環停止から 5分経過。

右主肺動脈を切開。 メス。
(看護師)はい。

♬~

血栓内膜を摘除。 剥離子。
はい。

♬~

血栓内膜摘出。 ルーペ上げて。

骨折明けとは思えない。
相変わらず見事な手さばきですね。

まだ終わってない。
先の血管が血栓でふさがってる。

(加地)これ以上 末梢の肺動脈は
細すぎる。

いくらお前でも ミリ単位の
血栓内膜を剥がすのは不可能だ。

バルーン肺動脈拡張術。

(加地)はあ!?

(青柳)「バルーン肺動脈拡張術!?」

(黄川田)「おい 大門 大門。
勝手に術式を追加するな」

「世界の氷室選手に 万が一の事が
あったら どうするんだ!?」

「どうするんだ!? 黄川田部長の
仰るとおりですよ」

私 失敗しないので。

「今 なんつった?」

♬~

(原)開胸手術中に
カテーテル治療って

大門先生 何言ってるんですか?

このままじゃ
クワッドアクセル跳べないでしょ。

例のやつ 持ってきて。
(看護師)はい。

(加地)また始まったよ…。
(原)術式追加。 はいはい。

循環停止が可能な時間は
あと10分。 どうする?

体温18度まで下げて。

開いた血管から そのまま
カテーテルを末梢に挿入。

バルーンサイズは1.5ミリで。
はい。

「Cアーム準備」

(青柳)どういう事です?

血栓を取り切れない
肺の奥の細い血管を

バルーンで拡張し
血流を確保する。

呼吸と運動能力の
さらなる改善につながり

世界大会もオーケー。

(黄川田)だからって
超低体温循環停止なんかやって

再灌流後は
大丈夫なんですかね?

♬~

第一助手
血管が細いから ゆっくり慎重に。

肺動脈に穴が開くよ。

(加地)はいはい。

ここ。 バルーン拡張。

♬~

オーケー デフレーション

あと 血管 何本あるんだ?

残り あと4本。

急いで。 循環停止時間 残り3分。

3分超えたら脳障害の恐れ。

間に合わない。
あと2本でやめよう。

100パーセントじゃない!
無理だよ。

残念… クワッドアクセルは
跳べませんね。

(原)残念。

♬~

(青柳)時間切れって事ですか?

(黄川田)なんだ?

大口叩いておいて
ギブアップか?

♬~

「水素を使いなさい」

水素…。

(心電図モニターの音)

水素ガス 吸入準備。

(看護師)はい。

ここ。 インフレーション。

(神原)循環停止後の
再灌流の時に

低体温療法と併用して

水素ガスを
吸入する事で

再灌流障害を
防ぐ効果がある。

循環停止時間が
さらに延ばせるという事か。

あっ そういう事か。

♬~

次。

そこ。 拡張。

♬~

終了。 出血量は?

400シーシーです。

再灌流障害による
肺浮腫に注意して。

クワッドアクセル
失敗するんじゃないよ。

お疲れさま。

(加地)お疲れ。
(原)お疲れさまでした。

ありがとね。

♬~

♬~

(青柳)氷室光二郎選手の予後は

非常に順調であります。

えー… 我が
クロス医療センターチームが

一丸となって行った手術はですね

これは もう 大成功と言って
いいんじゃないでしょうか。

そうですね そうですね。
大成功も大成功。

もう100パーセント
完璧なオペだったと申し上げて…。

しかし この人たち
本当に 会見好きだよな。

誰のために会見開くんですかね?

自分のために決まってるでしょ。
(記者)「氷室選手の

直接の会見ってあるんですか?」
「知らねえよ そんな事は」

(記者)「練習再開
いつ頃になりますか?」

「だから 知らねえって。
俺はトレーナーじゃ…」

海老名先生 お寿司なんて食べてて
いいんですか?

うん。 まあ でもさ
よかったじゃん。 ねえ。

さあ 帰ろう。
すいません お勘定。

全員 別々で。
(春美)はい。

結局 蛭間総長に
相当 怒られますよね。

まあ 毎度の事だけどな。
フフフフフ…。

あっ このコハダは食べてないよ。

あっ…。
きっちり1000円のはずだから。

はい ごちそうさまでした。

ありがとうございました。

(戸が開く音)
(海老名)大門…!

お前 大丈夫か?

骨折より精神的なダメージが
大きいって聞いたけど

もし 不安なら
私が強力にサポートしてやるぞ。

大丈夫です。
遠慮するな 大門 お前…。

不安の色が
目から にじみ出てるぞ。

顔が怖いだけです。
失礼します。

あれ? 晶さんは?
メロン買いに行ったけど。

出た~ 恐怖のメロン!

今回のオペは
一段と ぼったくりそうですよね。

手術成功 おめでとうございます。

メロンです。

請求書です。

手術費 口止め料
その他 全て込み込みで

こうなっております。

(青柳)ちょっと拝見。

(青柳)それに これ…
慰謝料ってのは?

大門未知子の腕を折らせた
慰謝料でございます。

フッ… アキちゃん
俺を疑ってるのか?

黒ちゃんなら
やりかねないからね。

よくも…
よくも私のかわいい弟子に

あんなひどい事が出来たもんだ。

根も葉もない言いがかりだ。

君はなんだ? 恐喝しに来たのか?

警察呼べ。
青柳!

はい。
いいから。

♬~

アキちゃん 昔の仲間に

そこまで疑われるとは
思わなかったよ。

俺は悲しいよ。

これだけは言っておく。

外科医なら わかるだろ。

メスを握れなくなるのは

自分の命を落とすも同じ事。

では メロンと請求書。

♬~

どうぞ。

熱燗!

はい。

あとね えー ガンモと…。

うーん 卵と あと大根もね!
はい。

おー 寒っ…。

ありがとう。

どうも。

あー 寒っ…。

なんか 私に用でも?

うん?

あっ まあ…。

オペでの的確なアドバイス
ありがとうございました。

おかげで いいオペ出来ました。

手術代なら
法外な金額を払いました。

あなたが骨折した慰謝料まで
吹っかけられました。

えっ?

(神原)あっ…。

(神原)頂きました 3000万!
ハハハ…!

(大将)いらっしゃいませ。

ただいま~。
おかえり。

あれ? 未知子は?

ん? なんか
人に会うって出ていったよ。

誰かしら?
(博美)わからない…。

これ以上 言いがかりをつけるなら
恐喝罪で訴えますよ このアマ。

おでん 冷めちゃうよ。

やっぱりね。

あんたが メス握らないのは
握れないからでしょ。

それで外科医に嫉妬してたんだ。

そんなバカな…。

橈骨神経麻痺。

なんでオペしないの?

神経剥離 神経縫合 神経移植
やってみたら?

もう5回もやった。

5回!?

5… 5回もオペして 全部失敗?

そりゃ外科医が嫌いになるわ。

よし。

ちょっと貸して。

よし…。

♬~

腱移行手術は? やってみれば?

俺以外の外科医は信用しねえ。

あっ そう。

でも 自分で右手の手術するのは
永久に無理だよ。

なんか かわいそう…。

だって
外科医にとっての一番の喜びは

目の前の患者を救う事でしょ。

やってあげようか。

私 失敗しないので。

♬~

断る。

これからは薬の時代だ。

ありがとうございました。

ドン!

やっぱ 大根かな。

♬~

熱燗。

♬~

「わかりました いってきます」

(アナウンス)「ナンバー24。
オン ジ アイス」

「レプレゼンティング ジャパン
コウジロウ ヒムロ」

(実況)「病を乗り越え…」

未知子! 始まるよ!

はーい!

待って! 待って 待って!
(博美)早く 早く!

(神原)ほらほら!
あー ギリギリ。

(実況)「氷室光二郎 復活の舞を
見せる事が出来るか?」

♬~(音楽)

♬~

(拍手)

♬~

(実況)「ここまでは順調」

「ノーミスの演技を続けています」

氷室選手は未知子が治してんよ。

おおっ!
(草太)未知子が治してんよ。

(実況)「さあ
いよいよクワッドアクセル!」

(金次)おお~!

♬~

(拍手と歓声)

ああっ! クワッドアクセルだ!

やったー! やったー!

やったー!

(歓声)
やったー!

♬~

(拍手と歓声)

キャー! ああ~!

(リポーター)「おめでとうございます」
(氷室)「ありがとうございます」

(リポーター)「まずは
今の気持ちを聞かせてください」

(氷室)「応援してくださった
日本中の皆さん

今まで支えてくれた
大勢の皆さんに感謝します」

「クロス医療センターの先生方

そして 約束を守ってくれた
大門未知子先生

ありがとうございました」

ねえ! 聞いた? 聞いた? 今の。

聞いた? 言ってくれた…!

えっ?

(氷室)
「ありがとうございました!」

「(拍手)」

見た? 見た? 今のチュー。
見た 見たよ。

またする… チュー チュー…。
何? 何? チューって 何?

晶さんは見ないほうがいい。
ほら 続きやろう やろう。

ちょっと 何? そのチューって…。

現実だもん もう…。
(博美)わかったよ。

(神原)あっ! 許せない。

してるね…。

(神原)春美さんまで取るなんて。

やっぱりね。
晶さん デキてたでしょ。

だから 見ないほうがいいって
言ったじゃん。

知ってたもん。

(未知子・博美)うわっ!
もう… 女なんて信じない。

もう!
男なんか もっと信じない!

ああ~!

あっ ロン。
えっ?

九蓮宝燈

役満

私 失敗せんさけね。

♬~

〈例えば この女〉

〈群れを嫌い 権威を嫌い
束縛を嫌い

専門医のライセンスと
叩き上げのスキルだけが

彼女の武器だ〉

〈外科医 大門未知子〉

〈またの名を ドクターX〉

10月11日スタート

『リーガルV
~元弁護士・小鳥遊翔子~』

ぜひ ご覧になってください。

(天吹芽依子)
私の娘は誘拐されました。

真衣ーっ!

〈犯人の要求は
殺人犯を無罪にする事〉

(相澤吾郎)
あいつは クロだ。

(芽依子)
真犯人は他にいると考えます。

(一ノ瀬 誠)どこにいますか?
その真犯人は。

(芽依子)どんな手を使っても
無罪にするしかないのよ!

(宇津井秀樹)無事に返してくれる
保証はないだろ!

(高嶺文子)
あの男は 罪を償うべきです。

(芽依子)あの子のためなら
私は どんな事だって耐えられる。