ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

刑事7人 第9話 東山紀之、田辺誠一、倉科カナ、白洲迅、塚本高史、吉田鋼太郎、北大路欣也

『刑事7人 #9/模倣犯からの挑戦状―50年前の惨劇の再来!最後の殺人を止めろ!!』のテキストマイニング結果(キーワード出現数BEST10&ワードクラウド

  1. 事件
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  3. 古川
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  6. 模倣犯
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  9. 中山

f:id:dramalog:20180905215634p:plain

『刑事7人 #9/模倣犯からの挑戦状―50年前の惨劇の再来!最後の殺人を止めろ!!』の解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)&EPG情報の引用(出典)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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※サービス比較について詳しくは以下の記事をご覧ください

dramalog.hatenablog.com 

 

 

50年前に起きた連続射殺事件が、再度繰り返される!?次々と増える犠牲者に、振り回される天樹(東山紀之)たち。果たして、これは“模倣犯”から国家への挑戦状なのか―?

詳細情報
◇番組内容
2018年夏、スペシャルチームが再集結。東山紀之主演ドラマ『刑事7人』待望の第4シリーズ!――仲間の裏切りという衝撃的終末から1年後。「刑事資料係」に飛ばされた天樹(東山紀之)は、膨大な過去の犯罪データを頭に叩き込み“人間データバンク”へと変貌を遂げていた。新メンバーに海老沢(田辺誠一)、野々村(白洲迅)を加え、闇に葬られた真実を明かすべく、7人のスペシャリスト集団が、再び始動―!
◇出演者
天樹悠…東山紀之
海老沢芳樹…田辺誠一
水田環…倉科カナ
野々村拓海…白洲迅
山新塚本高史
片桐正敏…吉田鋼太郎
堂本俊太郎…北大路欣也
◇脚本
徳永富彦
◇監督
及川拓郎
◇音楽
奈良悠樹吉川清之
◇スタッフ
【エグゼクティブプロデューサー】内山聖子テレビ朝日
【プロデューサー】三輪祐見子テレビ朝日)、和佐野健一(東映)、井元隆佑(東映
◇おしらせ
☆番組HP
 http://www.tv-asahi.co.jp/keiji7_04/
☆Twitter
 https://twitter.com/keiji_7nin

 

(足音)

(天樹 悠)〈警視庁刑事部
刑事総務課刑事資料係〉

〈ここに眠る膨大な資料を読み
データ化する事〉

〈それが
僕の今の仕事だ〉

 

〈過去の事件に触れる事が

時に 現在の事件の真相を
教えてくれる事がある〉

〈だが…

この事件については違っていた〉

♬~

「苦痛」

「喘ぐ」

「叫び」

「諦める」…。

〈死刑になった男が 独房の中で
延々と書き連ねていた言葉〉

〈男の名は 中山俊夫〉

〈ちょうど今から50年前
盗んだ拳銃で

立て続けに4人を射殺し
逮捕された〉

〈犯行の事実は 全て認めたが

それ以外は 一切を黙秘したまま
死刑となった〉

〈なんの罪もない人たちの命を

楽しむように 次々と奪っていった
冷酷な殺人鬼〉

〈司法も世論も
そう言って断罪した〉

〈しかし なぜだろうか…
吸い寄せられるように

僕は この事件に関する調書を
読み続けていた〉

〈そんな時…〉

(銃声)

(太宰)殺されたのは

北新宿署地域課 三好達也巡査長。

死亡推定時刻は
27日 午前0時から2時。

腹部を貫通したと見られる弾丸が
発見されました。

38スペシャル弾。

凶器は スミスアンドウェッソン・
M360J・サクラ…

日本警察の支給銃です。

奪われた銃で撃たれたって事で
間違いないですね。

(宮川)警官殺し…。

犯人は 拳銃を持って
いまだ逃走中… か。

邪魔!

(ため息)

♬~

(小岩純一)
公務中の警察官が撃たれた。

これは 我々警察と
法治国家に対する挑戦だ。

捜査一課の総力を尽くして
捜査に当たれ。

(一同)はい!
(海老沢芳樹)総力?

(小岩)言葉どおりだ。

たとえ
捜査中の事件があったとしても

本件が最優先事項だ!

(一同)はい!

(片桐正敏)これさあ…。

(野々村拓海)どうぞ。
ああ ありがとう。

いくら このガイシャがさ
身内から出たからって

捜査一課総出は ちょっと
やりすぎなんじゃねえの?

(野々村)でも 確かに

警官が殺されて
解決できなかったら…。

違えよ。
(野々村)えっ?

怖いんだよ。

いいか?

なんだかんだ言ったって
俺たちは この代紋に守られてる。

だが 今度の相手には
それが通用しねえ。

お前も せいぜい気をつけろよ。

えっ? 気をつけろって…。
(水田 環)警察への怨恨。

反発心等 なんらかの悪感情を
抱いている者っていうのが

捜査本部の見立て。

(青山 新)発射された銃弾は2発。

(青山の声)拳銃を奪ったあと

1発目は外れ

2発目で殺害したと見られている。

あれ? 殺されたのは
1発目じゃなかったのか?

えっ… どういう事っすか?

いや たまたま近くにいたんで
臨場したんですけど

割れた瓶は 遺体とは
全然違う方向にあったので

三好巡査長を撃ったあと てっきり
試し撃ちでもしたのかと…。

試し撃ち?
うん。

だから
警察への悪感情というより

ただ 拳銃が欲しかったっていう
犯人かと思いました。

ああー…!

本隊とは違う見立てって事か。
いいね いいねえ。

熱いねえ 海老ちゃん。

仮に その線で考えていくとすると
どこで 誰から奪うか

あらかじめ 計画を立てていた
可能性もあるな。

だとしたら 犯行現場の下見とか
動きをつかむために

三好巡査長への接触
図っていたのかもしれませんね。

俺 昔
あの辺りの地域課にいたんで

捜査日誌なら 手に入りますよ。

よし! じゃあ 俺たち
専従捜査班は その線で追おうぜ。

えっ?
(野々村)マジですか!?

こんなやばい事件なのに?

何も すぐに撃ち合いやる
ってわけじゃねえんだから。

それに 一番やばいのは

みんなで寄ってたかって
同じ船に乗る事なんだよ。

そいつが沈んだ時のために
誰かが 手漕ぎボートで

上陸を目指したほうがいい
って事もあるんだよ!

ねえ なんか嬉しそうじゃない?
うん。

♬~

(和田健一)ああ…

あのおまわりさんなんすか
殺されたの。

三好巡査長の日誌に 度々
あんたの名前が出てくるんだが…。

ツケ残して飛ぶ客 多いんで

その度
相談に行ってただけっすよ。

見かけたら 電話くれって。

警察を商売の道具に
使ってんじゃねえよ。

俺たちだって必死なんですよ。

ほら あれ見てください。

邪魔だよ!
(古川 泰)あっ すいません…。

(和田)他に何もできないからって
ここ来たんすけど

客に飛ばれて
今や借金まみれっすよ。

気ぃ張ってないと
すぐ ああなっちゃうんで。

お兄さんもやってみたら
わかりますって。

やらねえよ。 嫌いなんでな。

(和田)うわっ 傷つくなあ!

俺は 警察 嫌いじゃないっすよ
別に。

ありがとな。

(上野麗華)前に 変な客が
ついた時に助けてもらって…。

1対1なんで
怖い事も多くて…。

なんのお仕事を
なされてるんですか?

えっ? それは そういう…。

そういう…?

いや… でも

法律に引っかかるような事は
してませんよ。

小銭を拾ったとか
痴漢に遭ったとか

度々 三好巡査長の所に
行かれてたようですが…。

それは… いろいろ
相談に乗ってもらいたくて。

もういいですか?
子供 迎えに行かないと。

うち シングルなんで。

財布 落としたとか
盗まれたとかで

何度も お金借りられてますよね。

しかも 毎回
三好巡査長から。

(藤井)借りたって
その… 1000円とかでしょう?

公衆接遇弁償費

名目は電車賃になっていますが

本当は すぐそこのネットカフェに
住んでらっしゃいますよね?

ちゃんと返してるんだから…
いいじゃないですか!

28歳…。

おう! どうなった?

まだ始めたばっかりなんで。
ガンガンやってくれよ!

ここだけの話
上も乗ってるから。

そうなんですか?
おう。

この事件ですが…

模倣犯だって事は
ないでしょうか?

模倣犯
なんの?

広域重要指定第108号
連続ピストル魔事件です。

えっ…
それ もう50年前の話だろ?

犯人は もう死刑になってるし。
なんで 今 その事件なんだ?

何か 根拠でも?

いや そういうわけじゃ…。

(野々村)天樹さん その資料

今回の事件が起きる前から
読んでましたよね?

えっ!?
(青山)なんすか? それ。

偶然 読んでたから
気になったって事?

珍しいわね 天樹くんが
そんな事 言うなんて。

今度は 夢で見たから気になるとか
言い出しかねないな…。

(野々村)何 言ってんすか?
いやいや…

そういう類いの話だろ?
(青山)いい? やりますよ。

〈1968年 10月8日〉

〈中山俊夫は
横須賀の米軍基地に忍び込み

22口径の回転式6連発拳銃と

弾丸50発を盗み出す〉

〈同年10月11日

このホテルで 最初の犠牲者である
ガードマンを射殺〉

(銃声)
うっ…!

〈そして そのわずか3日後〉

〈今度は 神社の守衛に
弾丸を撃ち込み 殺害した〉

(銃声)

♬~

殺害されたのは
公園の守衛でした。

制服を着用していたため

警察官と間違って
撃ったものと思われます。

(小岩)あれだけ言ったのに

2件目を許すとは
どうなってる!?

(宮川)申し訳ありません!

ただ 今回は
手掛かりが残されていました。

(小岩)手掛かり?

土の地面に残されたゲソ痕です。

すでに メーカーや型番を押さえ
今 取引店舗を調べさせています。

これで
捜査には進展が見込めるかと。

実は…。

模倣犯の線か?
片桐さんも思ってました?

ああ。

犯人だった中山俊夫は

1968年の10月11日に
ホテルのガードマンを射殺

その3日後に
神社の見回りを射殺している…。

(雷鳴)

今回の犯人は…。

8月27日に警官を

そして その3日後の今日
公園の守衛を殺害した。

日にちの空け方までピッタリだ。

意図的になぞっている可能性は
十分にあるな。

でも
偶然読んでいた事件の模倣犯

実際に起きるなんて…。
うん。

まあ 大抵 毎日 資料読んでるんだ
そんな事だってあるだろ。

仮に 模倣犯だとして

50年も前の事件を
どうして 今頃?

理由は 逮捕してからでいい。
俺たちにとっては

今 逃げている犯人を
追う手掛かりにはなる。

(堂本俊太郎)
…で どうなんだい?

はい?

何か考えがあって
来たんだろう?

だから わざわざ
もう一度 説明してやったんだ。

108号事件 覚えてますか?

50年前の連続射殺事件か?

あの模倣犯じゃないかと
考えています。

どうして
今さら その事件なんだ?

その理由を知る事こそが

犯人に近づく
唯一の方法なんじゃないかと…。

知り合いに精神科医がいてな。
紹介してやろうか?

精神科医

大学時代の先輩でな。

どの専門医になるか
迷っていた時

「お前は死者の声を聞け」って
言われて この道に進んだ。

(雷鳴)

どうして 僕に?

50年前の事件で 犯人の精神鑑定を
担当した人だからだ。

108号事件の時

3件目は
12日後の10月26日に起きてる。

標的は タクシーの運転手。

(野々村)本当に
なぞってるんだとしたら

なんとか
先回りできないですかね?

(青山)お前 タクシーが都内にどんだけ
走ってると思ってるんだよ。

まだ12日間ある。 対策を練るぞ。
(一同)はい。

一課が被疑者を逮捕したそうよ。

何!?
どんな奴だ?

歌舞伎町のHAREMって
ホストクラブにいる

和田って男だそうです。
ホストクラブ?

まさか あいつが…?

(宮川)現場にあったゲソ痕と
同じ型の靴だ。

見覚えあるだろ?

(和田)客からもらったもんは
全部 ネットで捌いちゃうんで。

そこで買った
誰かじゃないっすか?

この靴底 ボロボロだし

俺が
こんなの履くわけないっしょ。

さっきから 適当にこなしてんじゃ
ねえぞ コラァ お前!

お前 ガキの頃に
年少 ぶちこまれてから

ずっと
警察を恨んでたそうじゃないか。

「内科」…。

(右川義雄)次の方 どうぞ。

失礼します。

今日は どうされました?

お電話した 天樹といいます。
堂本先生の紹介で…。

ああ どうも。

…で どういった
ご用件でしょう?

堂本くんからは まだ

会ってやってくれとだけしか
聞いてませんよ。

広域重要指定第108号事件の犯人
中山俊夫の

精神鑑定を担当されたと
伺いました。

ぜひ 詳しく
そのお話を伺いたいのですが。

そういったご用件なら
お引き取りください。

ですが…。

お話しする事は
何もありません。

何があったんでしょうか…?

開業されてる病院も

近所の人が通う
いわゆる町医者で

鑑定までやってた専門医だとは
思えませんでした。

もったいない話だ…。

先輩は
早くからイギリスに渡って

最先端の精神鑑定を学ばれてな。

中山俊夫の鑑定は

犯罪心理学者として
最初の仕事だった。

全精力を注ぎ込み

400ページにもなる

前代未聞の鑑定書を
作られたんだが

裁判では 一切 採用されなかった。

その後 全部 投げ捨てて
町医者になっちまったんだ。

却下された事が

よほどショックだった
という事でしょうか?

いや わからん…。

ひょっとすると

犯人の心の闇ってやつに
触れたせいかもしれない。

犯罪心理学者が
転移を起こすってのは

聞く話だからな。

〈中山俊夫は
1949年 北海道に生まれた〉

〈16歳の時に 集団就職で上京〉

〈渋谷の果物店で働いていたが
その時 ある事件に遭遇する〉

1965年に起きた
ライフル魔事件だ。

犯人は この場所にあった
銃砲店に立てこもり

警察官や通行人に110発を発砲し
17人の死傷者が出た。

こんな街中で…。

果物店の主人の話によると

中山俊夫は それを
じっと見ていたらしい。

〈悪意は伝染する〉

〈ライフル魔事件を
中山が模倣し

中山の事件を
今回の事件の犯人が

また模倣したという事は
ないだろうか〉

どんな時 人は そうなる…?

♬~

ホストの和田が 貢ぎ物の転売に
利用していたサイトです。

取引の数は 564件あります。

他のサイトや あと
質屋なんかも洗ってみてますが

手掛かりは
今のところ ありません。

それよりも タクシー会社に
警戒の連絡しといたほうが…。

そうしたいのは やまやまだが
犯人の手掛かりが少なすぎる。

それに
模倣犯という見立てを裏付ける

それなりの根拠を見つけなければ
上も動かせない。

あと10日だ。

(運転手)
はい ありがとうございます。

2万と1650円になりますね。

♬~

(銃声)

データ見ると
品川から乗ったみたいですね。

車内レコーダーは
盗まれていたため

犯人の面は わかりません。

(太宰)死亡推定時刻は
昨夜7時から8時。

例のホストを
取り調べていた時間です。

(宮川)シロって事か… クソッ!

被害者は やはり
タクシードライバー

次の事件は
12日後じゃなかったの?

ここへ来て
裏をかかれたって事だ。

犯人は品川から乗って
ここで降りた。

手分けして探すぞ。
(2人)はい。

(片桐)不幸な事に 人数まで
ピッタリ合ってやがる。

中山俊夫が殺したのは4人。

サクラの装填数は5発。

うち4発が使われ 3人が死んだ。

弾は あと1発残ってる。

中山の最後の犠牲者は
またタクシードライバーです。

このままだと
あと一人 死ぬ事になる。

(右川)お話しする事はないと
言ったはずですが。

先生が犯罪心理学を学ばれたのは

犯罪の再発を
防ぐためではなかったでしょうか。

逃走中の連続殺人犯がいます。

私は 中山の模倣犯だと
考えています。

もう 3人の犠牲者が出ました。

また いつ 次の事件が起きるか…。

模倣犯…。

今回の犯人も
命を命とも思わない

救いようのない快楽殺人犯だと
お考えですか?

中山俊夫のように。

中山は 生きる道を
失ったんじゃないでしょうか。

あの事件を起こす3年前

類似する殺人事件を
目撃していたと聞きました。

人間は 生きる道を失った時
何かに寄りすがろうとします。

そんな時は 無意識に
強く刻まれた記憶に吸い寄せられ

善悪の判断もできない。

あなたにも
近い体験があったんですね。

ちょっと こちらへ来てください。

♬~(音楽)

♬~

もう誰にも見せる事はないと
思ってました。

私が学んだ精神鑑定は

犯罪者自身の言葉で語らせ

共に答えを探していく
というものでした。

相当な時間を
使われたんでしょうね。

時間だけじゃありません。

彼の表情や言葉

まばたきもしないほど
全神経を傾けました。

(右川)全部を持ち帰っては
彼の心の中を思い

さまよう毎日でした。

400ページ… 鑑定書としては
異例の分量ですよね。

読む気になりますか?
そんな長いものを。

ここまで熱意のあった先生が
鑑定から身を引かれたのは

どうしてなんでしょうか?

これだけの資料を
簡単に却下した司法に

絶望したからですか?

そんな事じゃありません。

中山俊夫本人に
否定されたんです。

…本人に?

(右川の声)
「これは自分じゃない」と。

それを聞いた時
私は 全身の力が抜けました。

肉親以上の理解者に
なったつもりでいましたからね。

♬~

〈中山俊夫は
8人兄弟の四男として生まれた〉

〈父親は 早くに失踪し

母親も 行商で家にいなかった〉

〈母親は やがて育児に疲れ
家を出た〉

いやあ ないですね。
そうですか…。

〈当時 俊夫 5歳〉

〈冬の寒さの中 ゴミをあさって
飢えをしのいだ〉

〈自分たちが捨てられた事は
わかっていた〉

〈通報によって

俊夫たちは
母親の元に戻されたが

母親は
俊夫が泣いていると殴った〉

〈そんな中 たった一人
心を許していたのは

母の代わりに家事をしていた
長女だった〉

〈だが ある日

その長女が 男と関係を
持っているところを目撃する〉

〈まもなく 長女は妊娠し
堕胎させられる〉

〈俊夫は
死んだ胎児を埋めさせられた〉

〈墓石は 漬物石だった〉

〈この日以来
俊夫は 姉に対しても

嫌悪感を持つようになる〉

〈俊夫は 失踪した父親に
一度だけ会った事がある〉

〈俊夫は好意を抱いた〉

〈だが しばらくして

父親が死んだという知らせが
入った〉

〈行き倒れだった〉

〈上京後
いくつも仕事を転々としたあと

海外行きの船で密航を図って
逮捕され 投獄される〉

〈出所後 ホームレスとなり

いつしか 野垂れ死んだ父親と
自分を重ねるようになっていた〉

〈射殺されるつもりで
横須賀米軍基地に侵入〉

〈拳銃を手に入れ…

ついに
最初の事件を起こす事になる〉

(銃声)

(ため息)

お疲れさまです。
おっ どうだった?

いや 駄目でしたね。
手掛かりが少なすぎるんですよ。

靴紐 ほどけてますよ。
えっ?

(青山)あっ
疲れてるんじゃないすか?

ホッケ定食 1つ ください。

(青山)あっ 2つで!
(店員)ホッケ2つ。

真似しないでよ。
(青山)いや 真似って…。

真似でしょ。
(青山)いや 真似って…。

…ん?
どうしたんですか?

ちょっと ここを見てくれ。

(青山)ん? 靴紐… ですよね?

端が擦り切れて ちぎれてる。

靴底の減り方といい
かなり履き込んでいたみたいね。

そうじゃなくて よく見ると

編み目が違わないか?

えっ?

靴紐を…。
変えた?

(青山)ピッタリ一致してますね。

すいません。

この靴紐 このお店でしか
売られてないんですよね?

はい。 当店の
オリジナルになりますので。

あの… 防犯カメラの映像
見せてもらえますか?

ちょっと止めてくれ。
えっ?

(青山)えっ…?

こいつ…
和田のホストクラブにいた奴です。

靴は 転売品で買ったんじゃなく
ホストクラブで盗んだって事か!

事件の翌日から来てないそうよ。

♬~

動くな! 動くな!

遅かったか…。

主任。

(青山)ゲソ痕と同じ靴です。

連続射殺事件
犯人を特定しました。

マル被は古川泰 25歳。

拳銃を持って逃走中。

所持してると思われる拳銃には
弾が もう1発残っている。

もう一件
犯行を重ねる可能性が高い。

首都圏近郊のタクシー会社と
無線組合に 手配書を回せ。

似た客を見つけたら
乗せずに通報する事。

今一度 繰り返す!

〈連続射殺事件で
世間が騒然とするさなか

中山俊夫は…〉

拓海くん 行こう。
えっ…?

♬~

こんなとこにいて
意味あるんですか?

いつ拳銃使われるか
わからないっていうのに…。

そっちは 本隊が捜索してる。

はあ…。

♬~

応援を。
(野々村)あっ はい!

ちょっ… 待たないんですか!?

急がないと
死体が もう一体増える。

(野々村)えっ…!

古川泰さん… ですね。

警視庁の天樹といいます。

やめとけ。

調べさせてもらったよ。

君は施設で育った。

唯一の家族だった母親は
ほとんど会いに来ず

君は 施設で
いじめを受けていた。

暴力を受けない日は
ほとんどなかった。

何度も脱走を図り
母親の元へ帰ったが

いじめの事は話せず
その度に連れ戻された。

耐える事しかない人生だった。

できる事といえば
限界がきた時に逃げる事だった。

そして 逃げる事さえ
許されなくなった時

事件を起こした。

殺すつもりじゃなかった!

何があった?

あの日… 空き巣に入ったんです。

初めて。 お金を返すためです。

そしたら
あの警官に職質を受けて…。

(古川の声)もう 何もかも
終わりだと思いました。

つまらない人生だったなって。

(三好達也)
こちら 新宿北3の6の1。

(古川の声)その時 目の前に…。

(古川の声)これを持ったら
何かが変わるんじゃないかって。

(古川の声)気づいたら
手を伸ばしてました。

♬~

落ち着け。 返すんだ。

♬~

(古川の声)
ああ また殴られるんだって。

そしたら
指が触れてしまったんです。

(銃声)

♬~

(銃声)

2人目は…。

(古川)公園で寝てたら…。

(比留野 勝)もしもし すいません。

すいませんが
ここ 私有地なんで…。

(比留野)すいませんね。

(落ちる音)

(銃声)

♬~

(古川)3人目の時は
もう どうでもよくなってました。

どこか遠くに行きたくて…。

着いた時 お金がなかったから。

2万と1650円になりますね。

♬~

(銃声)

そして 最後に 君は
ここへやって来た。

残された最後の1発。

誰かを殺すために使うか
自分のために使うか

どちらかだと思った。

そして 後者なら 必ず
ここへやって来るはずだと思った。

あそこは 君のお母さんが住んでた
部屋だね?

夏休みと冬休み 10日間だけ
君が子供に戻れた場所。

待て!

一生に一度ぐらい

誰かに
自分の事を話したらどうだ?

僕は 君の話が聞きたい。

はあ…。

お母さん…。

施設に入って すぐの頃は
毎週 会いに来てくれた。

それが2週間に一度になって

1カ月 3カ月…。

最後は半年に一度になった。

それでも 半年に一度は
お母さんと一緒に暮らせる。

毎年 その時だけを楽しみに
生きてきました。

でも 10歳の冬休み…。

クリスマスを過ごして
お正月がきた時…。

(古川月子)あのさ 明日
施設に戻れないかな?

(古川の声)なんで?

まだ1月2日だよ。
休み 5日までだよ。

ちょっと 用事があって…。

(古川の声)
本当は施設に戻りたくなかった。

でも わがまま言ったら

もう来てくれなくなるんじゃ
ないかって。

いいよ。

ちょうど 友達の年賀状
届いてるか見たかったし。

泰…。

こんなお母さんなのに

いっぱい好きでいてくれて
ありがとうね。

(古川の声)それが最後でした。

2年後
裁判所から連絡が来ました。

監護権放棄と見なすって。

さすがに わかってましたけど…。

捨てられたんです。

それからは
ずっと ろくでもない人生でした。

♬~

古川だな?

銃刀法違反 及び
3件の殺人容疑で逮捕します。

♬~

待ってください!

これだけ教えてほしい。

中山の事は どこで知った?

中山?

中山俊夫だ。

自分と境遇が似ていたから
彼の事件を模倣したんだろう?

彼も 逃亡中
生まれ故郷に戻ってる。

唯一安らげた 思い出があった
海の前で死ぬためだ。

だから 君も
ここに来たんだろう?

誰の事ですか?

まさか… 本当に知らないのか?

模倣犯じゃなかったんだって?

ええ。

ここまで同じで
そんな事があり得るのかな?

彼の短い人生のどこかで

無意識に 50年前の事件に
触れていた可能性はあります。

ただ… もしも 似せたのではなく
偶然 似たのだとしたら…。

中山俊夫は 捨てられ 孤立し
生きる道を見失った。

古川も そうでした。

ただ それは
彼らに限った事じゃない。

(天樹の声)捨てられ…。

(天樹の声)孤立し…。

(天樹の声)
這い上がる事のできない底辺で

生きる道を見失う。

(堂本)そして 暴発する。

彼らを捨てるのは 社会か…。

また そういう時代が
やってきてるのかもしれません。

(天樹の声)今後も
同じような事件が起きるでしょう。

♬~

そうとも限らんさ。

捨てられるところを
拾って預かっていたんだが

ついに 俺からは渡せなかった。

これを
右川先生に届けてくれないか?

なんでしょう?

堂本先生から預かってきました。

死刑のあと 中山の独房に
残されていたものだそうです。

ああ…。

これは 僕が書いた…。

中は いくつも線が引かれ
手垢にまみれています。

一体 何度
読み直したんでしょうか?

そうですか…。

こんなになるまで…。

「君は死者の声を聞け
僕は生きてる者の声を聞く」。

堂本先生に
そうおっしゃったそうですね。

先生は 真剣に彼を知ろうとした。

恐らく 唯一の理解者だった。

もっと前に
先生のような人と出会っていれば

事件は起きなかったでしょう。

唯一ではありません。

あなたもですよ。

捜査という方法で
彼を知ろうとした。

結局 知る事ができたとは
言えませんが…。

だとしても 無駄ではない。

私も 教えてもらいました。

♬~

♬~

〈そう 違ったとしても
無駄ではない〉

♬~

♬~

♬~

♬~

〈ここに眠る膨大な資料を読み
過去からの声を聞き続ける事〉

〈それが 今の僕の仕事だ〉

♬~

♬~

4 3
2 1…。

ウェルカム
21世紀!

♬~

(片桐)
最後の忘れ物を取りに行くぞ。

誤認逮捕…。
(片桐)20世紀最後の未解決事件だ。

情報が少なすぎる。
意図的に伏せられた…。

(片桐)何がなんでも探してこい!
(堂本)あとは君たちの仕事だ。

この事件は
まだ終わっていなかった。