ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

学校へ行けなかった私が“あの花”“ここさけ”を書くまで 前田敦子、大東駿介… ドラマの原作・キャストなど…

『学校へ行けなかった私が“あの花”“ここさけ”を書くまで』のテキストマイニング結果(キーワード出現数BEST10&ワードクラウド

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  2. 安喜
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  7. 坂田
  8. 登校拒否児
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  10. お母さん

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『学校へ行けなかった私が“あの花”“ここさけ”を書くまで』の解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)&EPG情報の引用(出典)

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像がなければ味わえませんので、以下各社のVOD(ビデオオンデマンド)サービス利用をオススメします。

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ノンフィクション編集局
中山です。

皆さんは 「あの花」

そして 「ここさけ」

ご存じですか?

はい!

 

アニメ「あの花」を生み出したカリスマアニメ脚本家の自伝的ストーリーを前田敦子主演でドラマ化。ひきこもりだった作者自身の過去をユーモラスに描いた新しい青春物語!

詳細情報
番組内容
アニメ「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない」を生み出したカリスマアニメ脚本家の自伝ストーリー。大ヒットアニメの原点は、かつて生きづらさを抱えたひきこもりだった作者自身の過去であった…アニメ作品の映像と実写ドラマをコラージュした全く新しい青春物語がここに誕生!生きづらさを抱える多くの若者に向けてお届けします。主演は前田敦子
出演者
【出演】前田敦子大東駿介,浜野謙太,長井短温水洋一野間口徹田中要次本田博太郎富田靖子
原作・脚本
【作】岡田麿里

 

秩父を舞台にした

「あの日見た花の名前を
僕達はまだ知らない。」。

幼い頃の事故で亡くなった
少女のめんま

幼なじみの高校生たちが紡ぐ

一夏の奇跡を描いた
アニメーション作品。

「せ~の!」。

めんま 見~つけた!」。

「見つかっちゃっ… た」。

何だ これ?

(中山)皆さん ご存じない!

ならば その脚本を担当した
この坂田安喜子さんの事など

全く 完全に これっぽっちも
知らないでしょう!

「あの花」と「ここさけ」には

秩父以外にも
共通点がございます。

「あの花」の主人公 宿海仁太

ひきこもりの登校拒否児。

「お前
学校 行ってないんだってな」。

「もう二度と
しゃべっちゃ だめ」。

(中山)そして
「ここさけ」の主人公 成瀬 順は

幼い頃のトラウマにより

自分の思った事を
言葉にできない少女。

そして 作者である
この坂田安喜子 この自身が

秩父出身 自分の思った事を
言葉にする事ができない

登校拒否児!
(安喜子)あっ いえ それは…。

現在進行形で
社会になじむ事のできない

マイナーなアニメ脚本家である
坂田安喜子さんが

満を持して
本物の自伝を書き下ろ~す!

さんざんな言われよう…。

(中山)そして タイトルは ドン!

えっ?

このタイトル
さすがに ないんじゃないですか?

(中山)そう? 絶対いけるって。

中山 ピコンと来ちゃったんだから
このタイトル。

嫌です。

じゃあ 何がいいの?

「外の世界」。
ぶっぶ~!

ぶっぶ~。

あのね タイトルは 出版の肝なの。

編集者として
これは 中山 譲れません。

そんなタイトルじゃ
売 れ ま せ ん!

でも 特定の作品名が
タイトルに入ってるのって

どうかな…。
何 言ってんの。

「あの花」と「ここさけ」が
なかったら

坂田さんの事なんて
誰も知りませんよ。 ねえ。

そうなんだよ。
昨日の放課後 呼び出されてさ。

もう超イケメンだからね。

<私は 自分が
登校拒否児だったという事

人と うまくなじめない事を
恥ずかしいと思っていた。

だからこそ…>

<登校拒否児を
恥ずかしく思う必要なんてない

魅力的な主人公として
描いてみたかったのだ>

♬~

ビルばっかだな~。

<私が
あのころ 囲まれていたのは

高層ビルではなく

緑。

ぐるりと見渡しても
どこまでも山。

逃げ場のないような 緑の檻>

(一同)のぼれ! のぼれ!

泣いたって だめだかんね。
これ のぼれるまで

帰っちゃだめだから。
(一同)ね~!

早く! 早く!

<私は おどおどしていて
もぞもぞしていて

運動神経も要領も悪い。

いじめられっ子の典型だった>

安喜ちゃんの鉛筆 かわいい。
もらってあげる。

私のと交換してあげるからさ。
ほら。

私も。

はい みんな! 始めますよ。

席に着いて~。

やだ…。

はい 教科書22ページから。

♬~

(紀子)起きて!
やだ!

もう~! やだじゃない。
起きなさい!

やだ。 学校行かない!
もう! いいから 起きなさい!

安喜ちゃん もう!
やだ! 学校行かない!

待ちなさい。
待たない!

もう 安喜ちゃん!
お父さん! 安喜ちゃん 捕まえて。

おじいちゃん 助けて!

もう! 早く ごはん食べなさい!
食べない!

食べて 学校行きなさい!
やだ!

学校行こう。
やだ~。

やだじゃない!
やだ!

お願い。 給食 おいしいって。
行かない!

行かないじゃなくて
お母さんと一緒に行こう。

<母親なりに なんとか考えた
現状の打開策は…>

♬~

<クラスメートを呼んでの
クリスマス会だった>

どうぞ どうぞ~。

すみません。

そうだ!

みんなに 安喜ちゃんから
クリスマスプレゼントがあるの。

え~ 何 何?
ツリーについてる袋に入ってるから

好きに取ってね。
(歓声)

じゃあねえ 私 これにする。

<そこには 私が いじめっ子たちに
奪われたものたちが。

キラキラ キラキラ…>

返して!
安喜ちゃん!

返して! どうして?
私 鉛筆とられて やだったの!

(泣き声)

(ため息)

(宗久)安喜ちゃん
学校は 行かなきゃだめだで。

<このままじゃいけない。

とは思ってはみたものの…>

<やっぱり みんなの中に
溶け込むのは難しくて>

<何やかんやで
月日を重ねていって

結果的に…>

(掃除機を打ちつける音)

<こうなってしまった>

今朝は しつこいな。

≪(掃除機を打ちつける音)

(ゲームの音)

あ…。
まだ いたんだ。 おはよう。

(ゲームの音)

よしよし。

<なんとか高校には入学したが
半年で不登校になり

ほぼ同じ毎日を繰り返した。

寝て ゲームをして 本を読んで

ごはんを食べて 寝て

ゲームをして 本を読んで…>

これ 私の事だ!

☎(今井)もしもし。
ねえ 今井?

今 私
すごい言葉 見つけたんだけどさ。

☎すごい言葉?
うん 消日っていうんだけど。

☎へえ~。 あっ それよりさ
この間言ってた

コンビニでバイトしてるおにいさん
電話あったんだよね~。

「は?」って感じで。
むかつく通り越して

もはや憎しみ?
ありえないっていうか!

そんなの
無視しとけばいいじゃん。

☎う~ん。
学校に行ってない安喜子には

分かんないか
その辺のニュアンス。

ねえ 逃げてばっかいないで
学校は行った方がいいよ。

じゃあね~。

☎(不通音)

うわ~! あ~ う~ん!

分かってます 分かってるんです
そんな事は!

≪(笑い声)
≪あいつの事 好きなんだって。

≪えっ まじで? それはないわ。
≪やばくない?

≪でもさ あの子さ
スカート短いしさ ブスだから。

≪この前さ 高橋君が本命だって
言ってたじゃん。

≪だって それは
やっぱ 近くにいるから

本当の事 言えないじゃん。

新しい本が欲しい。

もう 1か月 外 出てないし。

昨日は
3日ぶりに お風呂も入ったし。

派手なの…。

やつらを威嚇できるような。

かっこいいの。

♬~

≪あら。
≪あら お買い物?

≪そうなのよ。

<登校拒否児は ちょっとそこまで
出かけるにも 武装が必要だ>

よし!

あっ… 合鍵がない。

あっ…。

こんにちは。

こんにちは。

どうしたの?
し~っ!

あれって…。
安喜ちゃんだよ。

もう びっくりしちゃった。
窓から飛び出してくるんだから。

窓!?
し~っ!

♬~

あっ…。

やっば! うそでしょ。

えっ? あっ。 やばい やばい…。

あっ…。 あ~!

おい ねえちゃん!
ケツ出てるで ケツ。

分かってるよ。

ケツ ケツ。
分かってます!

ケツ。

ケツ ケツ。

ケツ! ケツ!

ケツ!

♬~

外の世界…。

恥ずかしい!
は?

窓から
外に出ていくとこ見たって。

泥棒じゃねえけ それじゃ!

だって お母さんが
合鍵まで 全部 持ってくから。

恥ずかしい! 学校も行けないんに
うろうろ うろうろして。

何それ。 恥ずかしいんは
あんたも一緒じゃん!

ババアのくせに
そんな派手な格好ばっかしてさ!

そういう偉そうな口は
学校行ってから たたきな!

はあ!?

やっべ。 ねえ ちょっと待ってよ。
冷静に!

お前なんて
産まなければよかった!

問題発言!
お前なんて 死ねばいい!

嫌 嫌 嫌!

あ~!
キャ~ キャ~!

(叫び声と悲鳴)

(紀子の泣き声)

あ…。

デカい。
え?

こんなにデカくなっちゃって
殺せる訳がない。

だよね…。 ごめん。

安喜ちゃんはさ 私が憎い?

え?

≪♬~

お母さん?

食べる? 塩ラーメン。

うん。

でも 食べたら
もっとおっきくなるけど いいの?

さっきの… 本気?

♬~

<私たちは 祖父が親戚の家から
通院する事になって 2人暮らし>

<商店を経営していた祖父の
財産があったため

母は働いた事がない>

<それでも
家の仕事を真面目にやって

どこの誰にも
バカにされるいわれはないはずだ>

<一人娘が
登校拒否児って事以外では>

(チャイム)

お待たせ~。

(岸)紀子 遅えよ!

ごめんなさい。

どこ行く?

「こんな僕も うそをついて

学校をずる休みしてしまった事が
ありま~す!」。

「どうして~?」。

<外の世界の人たちは
キラキラ輝いていて>

青春 うぜえ。

<私がいるのは 中の世界。

家から出られずに

おんなじ所を
ぐるぐる ぐるぐる…>

(4人)「登校拒否児 発見!」。

まだ 学校行けないの?
かっこ悪~い。

何の役にも立たないんだから
消えちゃえばいいのに。

(4人)ね~!
早く消えろよ。

(4人)
消えろ 消えろ 消えろ 消えろ。

わあ~!

暑い… 暑い 暑い。

≪(大塚)起きたみたいですね。

≪呼んできますから。
≪(大塚)いえいえ 私が行きます。

何で 担任来てんの?

≪(大塚)坂田。

坂田 出てきなさい。

すいません 無理です。

出てきなさい! 出てきなさい。

ちょっと 坂田。

あっ…。

作文を出してみないか。
は?

すいませんねえ どうもどうも
お茶どうぞ。

坂田 前に賞を取った事あるだろ。
新聞のコンクールの。

作文は得意だろうし どうだ?
あの…。

賞を取れば
内申書にも影響があるし。

もし 卒業したいなら…。

このままだと 卒業はできない。

何やってんでえ。

は?
うるせえから やめろい。

<高校3年の春 祖父が
2週間の期限付きで帰ってきた>

ありがたい。

(宗久)あんな
ちゃらちゃらした格好して。

「東北地方では つぼみが
こんなに大きくなりました。

週末には 全国各地で
開花の便りが届きそうですね」。

か~。

(痰を吐く音)

安喜ちゃん。
おじいちゃんの写真撮れい。

写真?

あ~ あったかな…。
ちょっと待って。

あっ あった。

ねえ これしかないよ。
しかも パノラマ。

それでいいから 撮れい。

よいしょ。

う~ん…。

はい チーズ。
(シャッター音)

うん。

か~。

(痰を吐く音)

痰吐き用のティッシュ
畳むの手伝えい。

え~。

<軍人だった祖父は
戦争で片肺を失い

このころには
気管支も患っていた>

ティッシュ もうないよ。
これで終わり?

まだ入る。 買ってこい。

え~!

ずる休みしてんだから 手伝えい。

(せきこみ)

あ…。

咲いたなあ…。

ずる休み…。

(泣き声)

<おじいちゃん ごめんなさい>

<ごめんなさい>

(鈴の音)

え?

お帰りなさい。

お友達から 電話がありましたよ。

これから遊びに来るそうです。

友達… って 今井?

もう ティッシュはいいですよ
安喜ちゃん。

おじいちゃんは帰りますから。

でも… え? 来たばっかりじゃん。

いえいえ。 タクシー呼んだんで。

老人がいると お友達と遊ぶのに
お邪魔でしょうから。

そんな…。

え?

えっ…。

安喜ちゃん。
うん?

お友達って いいものですね。

あ…。

(扉が開く音)

♬~

え…。

何なん…。

かっこよすぎる。 何なん…。

<おじいちゃんは 私が学校に
行かない事が嫌なんじゃない。

学校に行かない事で

私が さみしい つらい思いを
するのが 嫌なんだ>

(今井)そんで…。

どうしたの?

今井… ありがとう。

え?

こんな
学校に行ってないようなやつと

ずっと友達でいてくれて
ありがとう。

そんなの…。

私こそ いつも話聞いてくれて
ありがとう。

何か いつも
私ばっか話してて ごめん。

そんな事…。 え~ 私なんて
家から出てないから

話のネタも何もないし
いいんだよ。

ごめん。
いいんだよ。

ごめん。

ちょっと待って。

ティッシュ いっぱいあるから
使って。

本当だ。 何で こんないっぱい
ティッシュあるん…。

<おじいちゃんは
それから何か月かして…>

<また 家に戻ってきた>

(叔母)安喜ちゃん
線香の火 絶やさないでね。

分かってる。

遺影の写真が見つからない…。

姉さ~ん! 姉さん!

これしかなかった。

遺影の写真が見つからないよ。

写真ならあるで。

はい。

何これ パノラマじゃん。

おじいちゃん…
遺影の写真が欲しかったのかな。

ごめんね。

<「私は 学校に行っていない」>

♬~

<私の世界は 自分の部屋と
テレビがある居間だけ>

♬~

<外の世界は どんどん変化して

私だけが 変わらない>

(チャイム)

バカだ。
え?

こんな時間に。
別れ話 したの 気に食わなくて…。

え? 何それ…。

ちょっと 部屋行って。
え?

部屋行って!

し~っ!

早く 早く…!

(チャイム)

≪ちょっと 岸君 落ち着いて!

≪お前 ふざけんなよ。
≪ねえ 落ち着いて。

≪人に聞かれちゃう。
≪聞かれたって構わねえだろ!

≪ねえ お願い。 明日 話そう。
≪開けろよ。

バ~カ!

おい! 今 何つった?
あっ!

≪このガキ!
安喜ちゃん!

安喜ちゃん! キャ~!

うわ~!
逃げて~!

えっ えっ えっ えっ。
≪安喜ちゃん 早く!

えっ!
≪早く逃げて!

≪お前は
俺の事 バカにしてんだろ!

だから 娘があんな…。
≪だから 違うんだって! バカ!

やだ やだ やだ やだ…。
≪バカって言ったな この野郎!

≪あ~! ちょっと もう やめて!
≪(物が割れる音)

≪バカって言っただろ お前
この野郎!

≪キャ~!
≪(物が割れる音)

♬~

<何やってんだろう 私>

≪安喜ちゃん どこいるの?
終わったよ。

♬~

すごいね あいつ。 力までバカだ。

うん。

ねえ 何で あんなバカと
つきあってるん?

お母さん
毎日 秩父にいるのが嫌なんよ。

うん。

どこに行っても
知ったような顔ばっかりで

うんざりする。 逃げたくなる。

うん。

たまには 男の人の車に乗って
遠くに行ってさ

パチンコ行ったり
飲みに行ったり…。

そういうのがないと 息が詰まる。

それって…。

外の世界に出たいって事?

<お母さんも
やっぱり憧れるんだろうか>

<外の世界に>

♬~

書評じゃん!

うわ…
結構 辛辣な事も書いてあるよ。

「『外の世界』についての考察
大塚公平。

坂田が
自分の言葉で綴ったこの文章。

こっちも 自分の言葉で返さないと
失礼だと思い…」。

言葉には 言葉を…。

♬~

<中の世界に閉じこもったままの
私なんかの言葉が

こんなふうに
誰かに受け止められるなんて>

♬~

あ~ 体力ねえ…。

<書いてみたい>

<私の言葉を綴りたい>

うわ~!

♬~

家とか決めてなくて 大丈夫かさ。

<高校卒業後
私は 外の世界に出る事に決めた>

いいよ ここまでで。
まあまあ。

ねえ ゲーム学校なんて
男の子ばっかなんじゃない?

大丈夫かさ
変な男に引っ掛かったり。

バカより変な男は
めったにいないよ。

ハハッ 違いない。

ねえ ここ。

あ… あの~。

ああ こっちか。
すいません。

この子 これから
上京するんですよ。

よろしくお願いします。
これ どうぞ。

はい 安喜ちゃん。

あ~ 荷物大きくて すいません。

<こうして見ると きれいな人だな>

疲れてないか。

はい。

そうか。

(ブレーキの音)

(車内アナウンス)「下り列車の
通過待ちを致します。

しばらくお待ち下さい」。

<トンネルを抜ければ
そこは 外の世界… のはず。

だけど…>

喉は渇いてないか?

はい。

そうか。

<私の逃げ場を塞いできた
緑の檻から

本当に出られるんだろうか>

<不安を持って迎えた
ゲーム学校での生活だったが

なぜか 通えてしまったのだった>

ちょいちょい
ちょいちょいちょい。

お前ごときのメモラー
虹野さん語るとか

ちゃんちゃら おかしいんだよ。

キャラ濃いな~。

(物が落ちる音)

え?

これ。
(護)あ~ 悪い悪い。

警棒!

この辺り やばいやつ多いから。
危ないし 自衛のため。

そんなの持ってるやつの方が
よっぽど危ないでしょ。

映画でも行く?
えっ?

バイト先でもらった。

えっ… ずる休み?
えっ?

次の上映まで40分あるから
メシでも…。

どうしたの?

あ~ いや 何て言うか…

誰かに見られたりしたら
まずいかなって。

あ~ 東京出身だっけ。
あっ いや…。

♬~

<そうだ。 ここにいる人たちは
私の事 誰も知らない。

学校に行かずに
うろうろしていても

何の問題もないんだ>

あっ ねえ
コーヒー買ってもいい?

どうぞ。

<好きな時に映画を見て
好きな時に缶コーヒー飲んで

気軽に男の子と食事なんてして>

並 お待ち遠さまです。

頂きます。
頂きます。

う~ おいしい~! おいしい~!

う~ん! うんうん うまっ!

坂田さん いい子ぶってる?
は?

牛丼なんかで こんな喜ぶ女なんか
いないでしょ。

安いもんでも喜ぶ女だって
男にアピールしようとしてる?

めんどくさいやつだなあ。

効果は抜群だ。

<そんな当たり前が
何だか キラキラしていた>

すげえ…。

え?

自分以外の人がゲームしてるの
生で見たの 初めてだわ。

すげえ…。

え? 何それ。

はい~ 楽勝~。
お~ すっげえ。

<でも

この 外の世界でのキラキラは

意外にも
すぐに消失してしまったのだ>

つゆだく ネギ多めで。
はい。

<最初は刺激的だった当たり前が
どんどん色あせていって…>

♬~

<理由は分かっている>

≪今日の先輩のゴール見た?
≪見た!

<登校拒否時代
中の世界から見た外の世界は

もっと輝いていた>

♬~

<あの世界への憧れを
言葉にしたい。

物語にしたい>

<もっと刺激が欲しい>

「お願い… 頂戴。

もっと もっと頂戴。

私 我慢できないの…」。

(湯本)何 恥ずかしがってんの。

自分で言って
恥ずかしいようなセリフ

役者に言わせようとしてる?

「お願い 頂戴」。

いいぞ~。 もっと えぐるように
魂の奥底から求めて!

「お願い 頂戴!」。
もっとだ もっと!

「お願~い! 頂戴!」。
はい~ よくできました!

でも これ 没ね。
こっちだけ もらっとくわ。

採用は1本だから…。

 

はい。 あっ お疲れさまです。

え? ゲームのCDドラマですか?

あっ やります やります!
はいはい 好きです 好きです!

<Vシネマ
脚本デビューしてからは

「ゲームでも CDドラマでも
どんな仕事でも断らない」が

私の信条だった。

どんな やばい仕事でも>

お前に手紙来てるよ 裁判所から。
読んで!

「破産… 破産手続き開始通知書」。

えっ!?

最近 連絡取れないと思ったら…。

うわ~ もう!
ギャラもまだ未払いなのに。

お前さあ ぎりぎりの会社と
つきあい過ぎだろ。

この間の
あのゲームの仕事だってさ

中間マージン 60取られて…。

え?

あ~! 何か 外の世界っぽい。

(星野)じゃあ こっち。
はい。

あ~。

<ついに アニメの仕事まで>

あっ… すいません。

坂田さん。

正直… どうです?

あんまり
アニメらしくないっていうか。

ぱっとしないんだよな。

それに ここのセリフも意味不明。
特に 7ページのやり取りとか。

あ~。
はいはいはい ここですね。

え~っと あの そこ…。

(月島)これってさ 12ページの

ここに向けての
伏線なんじゃないの?

割といいじゃない。
えっ…。

ですよね! 僕 ここ
いいなと思ってたんですよ。

新しいですよね。

じゃあ ここも いらないと。
はい 分かりました。

あっ じゃあ ちょっと
ここのシーン カットですね?

分かりました。 ちょっと
書き直して また連絡しますね。

人類が滅亡したあとの

地球の複製都市でしか
なかったんです。

しかし エイドリアンが
自らを犠牲にして…。

<いろんな仕事が決まっていく>

あ~ あっ。
締め切り もうすぐじゃん!

頂きます。

<少しずつ 大きな仕事も>

(外国語)

精いっぱい頑張ります。
よろしくお願いします。

よっ 監督!

え~ 放映の方も
折り返し地点になりました。

この勢いで
最後まで乗り切りましょう。

(一同)はい!
乾杯!

(一同)乾杯! お疲れさまです。

お疲れさま 坂田さん。
お疲れさまです。

君の書いてくれたホン
来週 放映だから。

あ… はい。
これからも 仕事頑張ってね。

え…。

もう
次の仕事は くれないって事か。

<私は アニメの世界には
選んでもらえなかった。

なのに…>

君のホン
アニメっぽくなったよね。

自覚ある?
え… あ~。

あ~ これ。

「そ… それ以上はやめておけ!
大変な事になるぞ~!」。

普通の人間 言う?
「そ… それ以上は」って。

君さ アニメもゲームも
いろんなホン書いてるでしょ。

えっ?

やっぱ それがだめなんだよね。

全てにおいて中途半端っていうか。

このままじゃ
どの現場でも求めらんないよ。

♬~

<どの現場からも求められない>

 

何?
え? 安喜ちゃん 外?

そうだよ。
お盆 帰ってくるん?

そんな暇… あるわ たっぷり。

だったら帰ってきなよ。 それで
本当に申し訳ないんだけどさ

ちょっと…。
何? もう なくなったん?

この間 渡したばっかじゃん。
少しでいいんだ。

少しって?

20万ぐらい。

あ… 20万が 少し?

ねえ そんなに簡単に稼げない
金額なの 分かってる?

寝ないで仕事して
怒られて 何べんも頭下げて

それでも もらえない事だって
あるの お金!

それは…。

お母さんは 働いた事ないから
分かんないだろうけどさ!

そういう事は
ちゃんと働いてから言ってよ!

もう~ 何 言ってんだろ 私。

え?

私なんかが 何 言ってんだろ。

安喜ちゃん? 何かあったん?

何でもない。 ごめん。
また連絡する。

ああ…。

<ここは
外の世界だったはずなのに。

それでも みんな
どこかへ行こうとして…

みんな 自分の居場所を探して…>

<私の居場所は…>

ただいま…。

おい! 何やってんだよ お前。
は… 始まる。 始まるよ。

え? えっ!? あ~!
早く。

始まる…。
えええ 待って 待って 待って…。

いいから! もう 早く!

♬~

<不思議だった。

自分が書いたセリフを
キャラクターが喋っている…。

でも このキャラクターも
誰かが 一枚一枚 描いた絵で

背景も 声も 光も…

全てに 人の手が
入っていないところがなくて>

♬~

おお… お~ やるじゃん。

うん?

何か… いいなあ。

何か いいやあ。

ありがとう。

<やっぱり 諦められない>

月島監督!

私は…

アニメのシナリオライター
なりたいんです!

なるほど。 で?

え? 「で?」って。
えっと あの…

できれば 監督と一緒に
お仕事をさせて頂けないかと。

あ~…。

前回 書いてもらったシナリオじゃ
正直 君の事 分かんないんだよね。

え…。

仕事を発注するためには
君が どういう人間なのか

もっと知りたいね。

えっ!

シナリオで。

あ…。

<私が どういう人間なのか…>

<私は トイレを開けたままする。

彼氏が どんな私でも
受け入れてくれるか

いつも試したい気持ちがあった。

なのに…>

<登校拒否児だった事は

彼氏にさえ
どうしても言えなかった>

あ~あ…。

(おならの音)

「私が どういう人間なのか」。

<この時 私は思い出していた。

高校を卒業するために書いた

登校拒否児だった自分の事を
書いた作文を。

どう取られるかが怖くて
ずっと隠していたけれど…>

本当に
自分を理解してもらいたいなら

登校拒否児だった事は
避けて通れないよ。

なるほどね。
それで この時 提出したのが

2度目の「外の世界」な訳だ。

そうです。
月島監督に見てもらうついでに

周囲にも カミングアウト
しちゃおうって 彼氏にも…。

どうだった?

やたら あっけなかったです。

え?
何 今更 そんな事 言ってんの?

だって どう考えたって
何かしら問題ある人じゃん。

仕事出してくれてる人たちも

きっと
そう思ってんじゃないかな。

(中山)へえ~ そんなもんなんだ。

そんなもん… でしたね。 うん。

(中山)で これで
アニメの脚本家になって

やっと タイトルにつながる訳だ。

「学校へ行けなかった私が

『あの花』『ここさけ』を書くまで」
ってタイトルなのに

そこ書かないで終わっちゃったら
これ 詐欺だよ 詐欺。

<「あの花」は 初めて
自分で提出したオリジナル企画。

ずっと まとわりついてきた
登校拒否児という存在を

アニメのキャラクターとして
自分なりに消化した事で

勝手に
一区切りがついた気がしていた>

<だけど すがすがしい気持ちも
本当に一瞬で

同じスタッフで作った劇場作品
「ここさけ」は

難航しまくったのだ>

♬~

 

電話鳴ってるよ!

≪無理。 今日こそ 降りる。

 

電話!

≪だって もう書けないよ!

何 書いても 文句言われるしさ。

しかも いちゃもんばっかで
具体的な解決策も

出してくんないもん!

初めてのオリジナル劇場でしょ?

監督も プレッシャーがあんだよ
きっとね~。

知るか~!
そんなもん あるわ 私だって~!

降ろして下さい。

もう私には無理です。

これ以上 みんなに
迷惑をかけたくもないですし。

「あの花」のメインスタッフが贈る
って事で

企画が通ってるんだから
それができない事ぐらい

分かるでしょ。
でも…。

坂田さんの脚本が
まだ あがらないんで。

はい そうなんですよ~。
本当に やばい状況で。

すいません!

<中の世界から
外の世界に出たつもりで

そして アニメの世界を
見つけたつもりでいたけれど>

分かってるっての。

みんな 私が消える事をか…。

はあ~。

「私の声 消えた事…

みんな…

みんな 喜んだ」。

「みんな

私の…

私の言葉を嫌ってるから」。

ハッ… どんだけ
悲劇のヒロインぶってんだよ。

はあ~ きめえよ 私…。

はあ~。

♬~

<やっぱり 私には…>

<外の世界は 難しかったのか>

♬~

ただいま。

あっ!
(木崎)あっ こんにちは。

こんにちは。

安喜ちゃん 早かったんね。
じゃあ また連絡するから。

うん。 ほら 入って 入って。

じゃあ お邪魔します。
ごゆっくり。

ねえ いい人そうじゃん。

まあまあ。 まあまあだよ。

2階に 布団敷いといたから。

いいよ 自分の部屋で寝るから。

あっ 本でも読もっかな。

あ… でも…。

あ…。

<もう ここも
私の居場所じゃなくなってる>

♬~

<私は ここから出たくて
それで なんとか出たはずなのに>

♬~

安喜ちゃん 何かあったん?

何かさ…

どこまで行っても 私は
登校拒否児なんだなって思って。

え?

やっぱり
外の世界とは なじめないし

みんなの輪の中には
入れないっていうか…。

仕事やめたいよ。

やめて 秩父に戻ってくれば?

ここにいれば 家賃 タダだし。
よかったら 旦那さんも一緒に。

何 言ってんの?
私 戻ってきて 何すんの?

仕事だって
簡単に見つかんないよ。

それに 旦那までって…。
やつにまで 仕事やめさせるの?

う~ん…。

お金だって
今みたいに 渡せなくなるんだよ。

お母さん… 安喜ちゃんが
つらそうなのは やなんよ。

幸せそうなのがいい。

♬~

あ…。

♬~

ゆっくりしてけばいいんに。

ううん。 仕事あるんで帰ります。

そうなの?
あそこ 連れていきたかったんに。

どこ?
ほら あのラーメン屋さん。

この間 おいしいって言ってた。
ああ! あの もやしが山盛りのな。

そうよ。 おいしかった~。

お母さん おじさん。

(2人)え?

今 書いてる作品でね

完成したら 秩父
イベントやろうって言ってるんだ。

絶対 面白い作品になるから
よかったら 来てよ。

♬~

<私の毎日は
全く同じ事の繰り返し。

家具のレイアウトも
辺りに漂う空気も

全く変化しない部屋の中で>

全然 変わんないじゃん。

<どこにいても
変わらないんだったら

私は できる事を できる場所で
するだけだ>

<外の世界なんて
どこにもないんだから>

♬~

はい チーズ。

<「ここさけ」は なんとか完成し

先行上映イベントの日が
やって来た>

坂田さん 来られましたよ。 拍手。

(一同)よろしくお願いします。
どうぞ こちらへ。

何かありましたら
言って下さいね。

ありがとうございます。
失礼します。

「何なんだよ あいつ」。

「あの 成瀬さ もしかして

ミュージカルやりたかったり
する?」。

「ハッ… あっ… あ…」。

(ざわめき)

そうなんですよ。 機材トラブルで
途中で映像が止まっちゃって。

はい あ~ 今 対応中です。 はい。

映像止まっちゃってさ。 はい。
お願いします。

なんとかなりませんかね。
はい はい。

ちょっと待って! はい。

どうする… どうするよ…。

どうしたらいいんだ…。

どうして… こんな時に限って

お母さんの事
呼んじゃったんだろう。

あ~。

う~!

<このままだと上映は中止だ。

舞台まで走っていって
お客さんに土下座しようか。

でも…>

(風の音)

♬~

早くしてよ!
本当 ぐずなんだから!

やっぱ 安喜ちゃん だめだね。
何もできないんだ。

のぼれ! のぼれ!
のぼれ! のぼれ!

のぼれ! のぼれ! のぼれ!

のぼれ! のぼれ!
のぼれ! のぼれ! のぼれ!

ふざけんな!

(打ち上げ花火の音)

え?

♬~

(打ち上げ花火の音)

花火…。

坂田さん。

上映後に あげるはず
だったんですよね これ。

中止になっちゃったんですけど
せっかくなんで。

(打ち上げ花火の音)

ありがとう!

秩父を舞台にしてくれて
ありがとう!

ありがとう!
(拍手)

劇場公開 楽しみにしてるよ~!
秩父 大好き~!

せ~の!
「ここさけ」最高~!

♬~

これから 東京 帰るん?
うち 寄ってけばいいんに。

いいや 仕事あるもん。

ゆうべは ごめん
最後まで見てもらえなくて。

そんな そんな。
すご~くいいイベントでしたよ。

本当?

そっか。

何?

いや…。

お母さんに褒められる事なんて
めったにないからさ。

何か 変な気分。

フフフ。 お母さんさ

あんまり アニメとか
よく分かんなかったけど

あんなふうに
お客さんが喜んでくれるんだね。

うん。

すてきな仕事ね。

うん…。

だから もう戻らないよ。

あれは冗談だよ。
安喜ちゃんが仕事やめたら

お母さんも困るし。

金ですか。

どうもどうも すいませんね。

うん。

ねえ お母さん。

ありがとね。

♬~