ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

この世界の片隅に 第5話 松本穂香、村上虹郎、尾野真千子、伊藤蘭、松坂桃李… ドラマの原作・キャストは?

『日曜劇場「この世界の片隅に」⑤【迫り来る空襲!さよなら初恋の人】』のテキストマイニング結果(キーワード出現数BEST10&ワードクラウド)

  1. 水原
  2. ザボン
  3. 晴美
  4. テル
  5. 大丈夫
  6. 北條
  7. 込む
  8. 食べたい
  9. 水兵
  10. ハハハハッ

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『日曜劇場「この世界の片隅に」⑤【迫り来る空襲!さよなら初恋の人】』の解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)&EPG情報の引用

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像がなければ味わえませんので、以下各社のVOD(ビデオオンデマンド)サービス利用をオススメします。

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≪おう 頑張っとるのう

(すず)ええ

えっ! 水原さん?

(水原)おう

久しぶりじゃのう えっと…

あっ すず! ハハハハッ

 

松本穂香×松坂桃李×岡田惠和×久石譲 戦時下を生きた家族の物語 迫り来る空襲―幼馴染と涙の決別 尾野真千子/二階堂ふみ/村上虹郎/仙道敦子/伊藤蘭/宮本信子

詳細情報
番組内容
昭和19年冬、すず(松本穂香)のもとに、突然幼馴染の水原哲(村上虹郎)が現れる。青葉という重巡洋艦に乗っている哲は、入湯上陸で呉に着き、すずに会いに来たのだった。一晩泊めて欲しいと言う哲に面食らう径子(尾野真千子)とサン(伊藤蘭)だったが、結局哲を一晩泊めることに。幼馴染である哲と仲の良さそうなすずを見て、心中穏やかではない周作(松坂桃李)。ふいに哲と二人きりになってしまった周作は・・・
出演者
松本穂香 松坂桃李
村上虹郎  伊藤沙莉 土村 芳 ドロンズ石本 久保田紗友 稲垣来泉  二階堂ふみ

榮倉奈々<現代篇> 古舘佑太郎<現代篇>

尾野真千子  木野 花 塩見三省 田口トモロヲ 仙道敦子  伊藤 蘭  宮本信子
原作
こうの史代『この世界の片隅に』
(双葉社刊「漫画アクション」連載)
脚本
岡田惠和
音楽
久石 譲
スタッフ
演出:土井裕泰 吉田健
プロデュース:佐野亜裕美
公式ページ
◇番組HP http://www.tbs.co.jp/konoseka_tbs/

◇番組公式Twitter
@konoseka_tbs
https://twitter.com/konoseka_tbs/

◇番組公式Instagram
@konoseka_tbs
https://www.instagram.com/konoseka_tbs/

 

あっ…
すず! ハハハハッ

ちょっ ちょっと やめてえや
おう

何? ここらに用でもあったん?

お前に
会いに来たに決まっとろうが

えっ…

水くみか
大変じゃのう 寒いのに

別に大変じゃ…

よっしゃ
どっちじゃ? あっちか?

あっ ちょっと待ってえや

ここらは まだ井戸なんじゃのう

うん あっ 足元 気いつけて
おう

あっ!
あっ じゃけえ

気をつけて言うたじゃろうねえ
おう ここか?

あっ ちょっ そっちじゃのうて

水原さん そっちじゃのうて…

あっ どうも

(晴美)水兵さんじゃあ

おう そうじゃ 水兵さんじゃ

本もん?
おう 本もんじゃ

ハハハッ かわいいのう
あの…

水原哲さんいうて

水原です 江波の幼なじみで

こまい頃から ずっと
一緒に育ちました

(径子)はあ…
(サン)はあ…

ほいで 今
そこで 水くんどりましたら

突然ですね 何ていうか
うん?

自分は 青葉という
重巡洋艦に乗っております

本日は入湯上陸で
呉に着きまして

すずさんを訪ねてまいりました

ほうですか
それは ご苦労さまです

今晩 やっかいになっても
よろしいですか?

へっ!?
(三人)えっ?

米は持ってきましたけ
ご安心ください

あっ あと これ!

えかったら どうぞ

(水原)もういっちょ よいしゃ

お泊まりするん?
おう

船の話 聞いてもええ?

おう ええよ

すみません 何か…

えっ…
ああ うん

ねえ
おう すず

何ねえ
これ

あっ…

こっち
おっ!

そっちか

すみません

あっ あっ…

ほい!
よいしょ

おう 力持ちじゃのう

いくぞ ほい!

おお まだ足らんのう

もういっぺん行くか
うちも行く

行くか よっしゃ!
行こう 行こう

何あれ すずの昔の男?

ええ? そうなん?

分からんけどねえ

男のほうは
すずに惚れとる顔よねえ

まあ それはそうじゃね

フフッ フッ…

ええん? 泊めて

そがいなこと言うたって

兵隊さん
むげにはできんじゃろうよ

そりゃまあ そうじゃけど

あっ!
ああっ!

(周作)ただいま
アッハハ お帰り

アハハ… お帰り
おう

早いね
おう

お父ちゃん
今日 夜勤じゃけえねえ

ああ ほうじゃった

おう ほうじゃった ほうじゃった
(水原)よ~し 終わったでえ

力持ちじゃねえ 水兵さんは

おう 艦隊勤務に比べたら
ちょろいもんじゃ

あっ…

北條です

お帰りなさい
初めまして 水原といいます

あっ…

うん?
うん?

あっ!
えっ?

あっ!

《何するんじゃ!》
《何じゃあ!》

《お前ら みっともないぞ!》

《申し訳ない このとおりじゃ》

《厳しい任務に就くことが
決まっていまして》

《生きては
帰れんかもしれんのです》

あんときは どうも
ああ いやいや

こちらこそ どうも
ああ… ハハハハッ

えっ?
えっ?

えっ?
えっ?

(晴美)次 これな?

(水原)こっち! ああ~
ハハッ じゃ…

(水原と晴美の笑い声)

(水原)わしの負けじゃ
はっ!

何ですか?

何でもない

(晴美)もう一回
(水原)もう一回? やるか よし!

ふ~ん

どこ行っとったん?
うん? う~ん

どこに行っとったんかは
軍の機密じゃけえ

教えるわけにはいかんのじゃ
分かるか?

うん
ハハハッ ええ子じゃのう

でもまあ
簡単に言うたら 南のほう

つまり 南国じゃ
(晴美)うん

(水原)まずな
海の色が全然違うんよ

青は青なんじゃけど

う~ん どう言うたら
ええんかのう

日本にはない色いうんかな

魚もな 黄色やら赤やら

不思議な色した
魚ばっかりおるんよ

ほう 食べられるん?

食べられるで
でも おいしゅうはないのう

広島の魚のほうが
よっぽど うまいで

江波の小イワシは うまかったのう
のう! すず

えっ?
何じゃ 相変わらず

ボーッとしとるのう すずは
はあ?

ボーッとしとるのは昔から?

はい ほうなんです
ガキん頃からですわ

はあ?
そんなに?

はい まあ すずは
こまい頃から 絵描くことと

海苔をすくことぐらいしか
取り柄がのうて

あとは ぼんやりです

ということは ここじゃあ

ただのぼんやりいうことですか?

ハハハハッ のう すず

ほんまに 皆さんには
すずが お世話になりよります

まっ もしあれじゃったら

遠慮のう言うていただければ
連れ帰ったりますわい

(水原)のう すず
水原さん

すずは そがいなことはない…
あっ!

ええ音

何ね さっきから調子に乗って

すず すずって
呼び捨てにしくさって

そよなふうに呼んだこと
ないじゃろが!

しょうがなかろうが
前は浦野って呼びよったが

もう浦野じゃないじゃろうが

すずさん
水兵さんに乱暴はいけんよ

おう

それは そうじゃねえ

晴美の言うとおりじゃねえ
ほうじゃ ほうじゃ

分かったか すず

ハハハハッ
はあ~

よし うん! うまい

(水原)ああ~ 気持ちええのう

入湯上陸いうくらいじゃけえ
やっぱり風呂じゃのう

極楽 極楽

すずも入るか?

アホか
(水原)ハハハハッ

(水原)♬~夜になった カラス

♬~空になれぬ ウサギ

♬~水になりたかったのに

♬~野に咲く 花たちよ
♬~野に咲く 花たちよ

♬~あの山の向こうなにが

♬~あるのだというのだろ
♬~あるのだというのだろ

面白い人じゃね 水兵さん

ほうじゃねえ

でも じゃけえ周作は
好きじゃないじゃろうねえ

あの子 面白うないし…

水兵さんいうのが またねえ

子供の頃は なりたかったもんね
あの子も

ほいでも あん人 ちいと
ずうずうしいんじゃないん?

何ぼ 幼なじみでも

嫁に行った先に
泊まりに来る?

ねえ…
大丈夫なんかね あん人

ああ~ 何で こがいなとき

うちの人はおらんのかねえ
ほんまに

いっつもそうじゃ
肝心なときにはおらん

ああ~ やっぱり陸はええのう

青葉は どがいなですか?

ああ マニラで負傷して

ようよう戻ってきました
ほうでしたか

ええ艦じゃのに またしても
活躍も沈没もせずじまいじゃ

同期も だいぶ
靖国へいってしもうて

海軍の集会所も
寄りにくうなってしもうて

ほいで こちらへ来てしもうた

(水原)のう 北條さん…

死に遅れるいうんは
焦れるもんですのう

じゃけど いよいよ
次が最後かのう

水原さん

はい

今晩は 父が夜勤で戻ってこん

父のおらん間は
わしが この家ん家長じゃ

(水原)はい

申し訳ないが わしゃ あんたを

ここへ泊めるわけにはいかん

あっ 水原さんは…

納屋の二階に寝てもろうた

はあ

布団も ちゃんとあるけえの

ええ…

すみませんでした いきなり

いや

あんたでも あがあに
強気のときがあるんじゃの

えっ?

あっ…

いえ あれは…

寒いじゃろうけえ
行火つけた

すずさん
持っていってあげんさい

ほいで せっかくじゃし

ゆっくり話でもしたらええ

皆がおったら
昔話もできんじゃろ

ほれ 早う

は~い…

はい

もう…
えっ?

もう会えんかもしれんけえのう

ほれ

あんたも複雑じゃね

(階段を上る足音)

おう!
ごめんね こんなところへ

いやいや
突然 来た わしが悪い

気にすな
船に比べりゃ 極楽じゃ

うん
おう ここ置いてくれ

はい
おう

寒いじゃろ
お前も 足入れえ

うん

おう! ほうじゃ
忘れるとこじゃったわ

うん?
ええ~ おっ…

ほれ! お土産じゃ

はあ きれいじゃねえ
じゃろ?

南方の海に浮かんどるとき
空から降ってきたんじゃ

わしの目の前にな

こう ひらひらと

へえ~

異国の鳥いうこと? 南の

そういうことじゃ
へえ~

ありがとう
おう

あっ…

おっ?

おう 羽ペンか

どうかねえ 書けるかねえ

ほれ
うん

おう 書ける 書ける
書ける

鷺?
おう

鷺に似とる思うた

いや あれは鷺じゃ

へえ~ 鷺は渡るんかね?

かもしれんな
はあ~

おう そんな感じじゃ

へえ… 江波には
ようけおったね 鷺

でも忘れてしもうた
うもう描けん

いやいや そんな感じじゃ

おう これこれ
ほう?

すずは…

すずは 温いのう

柔いのう

甘いのう

水原さん

うん?

うちは いつか

こういう日が来るのを
待ちよったんかね…

そんな気がする

ほうか

でも

こうして あんたが来てくれて

こんなに そばにおってのに

うちは…

うちは今

あの人に腹が立って仕方がない

あの人が
好きなんじゃの

うん

ほうか

ごめん

謝るのは わしのほうじゃ

困らせたのう 悪かった

甘えとった

一日くらい 今日くらい

甘えとうなった

うん

許せ

許すも何も 怒っとらん

ほうか

バカなやつじゃ
思っとってくれるか?

うん

普通じゃのう すずは

うん?

当たり前のことで怒って

当たり前のことで謝りよる

ええなあ そういうの

そうじゃないこと
だらけじゃけえの

じゃけえ
すずが普通で嬉しいわ

安心した

ず~っと この世界で 普通で

まともでおってくれ

わしが死んでもな

えっ?

わしが死んでも

一緒くたに英霊にして
拝まんでくれ

笑うて
わしを思い出してくれ

それができんようなら
忘れてくれ

なっ!

うん…

よし!

気いつけて

おう

ご家族に よろしゅうな

はい

すず

お前 べっぴんになったで

アホか

じゃあの

(堂本)ご武運を

ありがとうございます
行ってまいります!

ご武運を…

(晴美)何で 水兵さん
帰ってしもうたん?

もっと話 聞きたかったのに

ああ…
ほいじゃ いただきます

(北條)ただいまあ

どうした?

どうもこうもないわ

うん?

ご苦労さまでした

今 用意しますね
うん

(北條)何?

(サン)今 ええから…

(三人)餅!

(餅つきの掛け声)

悪いねえ
わざわざ ここまで来てもろうて

うちの足のせいで

(美津)何を言うとるん
そんなん気にせんでええよねえ

(タキ)そうそう そうそう
気んせん 気んせん 気んせん

(幸子)何回 言うんよ いちいち

何回も言うた?
うち うち うち?

言うとるわ!
(ハル)ああ 楽しいねえ

みんなで餅つきなんてできる
思うてなかったわ

この先
どうなるんか思うとったけど

餅を配るなんて
なかなか粋なことしよるねえ

そうじゃね
まだ… 大丈夫じゃね

(餅つきの掛け声)

≪上手じゃねえ
(晴美)ウフフフッ

(武)よし!

よいしょ! よっしゃ~

おいしい
(美津)すずちゃん

戦地のお兄さんから
便りはあるん?

いえ 全然

ほう…
そういうもんなんじゃね やっぱり

はい
おお~

ほうじゃ サチ
うん?

わしの同僚にな
成瀬いうやつがおるんじゃ

独り身でのう ええやつなんじゃ

お前 紹介しちゃろうか のう

うん?

えっ?

はあ~ 女心が分かっとらん

周作さん
何じゃ?

よろしゅうお願いします
おうおう

任しとけ

食べんさい
ありがとう

「要一兄上様 お正月です」

「松飾りはありませんが」

「それでも新しい年を迎えました」

「昭和20年になりましたね」

「何だかキリがよくて
気持ちがいいです」

はい お年玉
ありがとう

晴美 おじちゃんもじゃ

「兄上様 お兄様?」

「鬼様…」

「あなたから
こんな返事が来るとは」

「思うておりませんでした」

「鬼… いえ お兄様は」

「不死身じゃあ思うとりました」

(イト)改めて
ご挨拶をいたします

すずの祖母でございます

こんな形でじゃけど

お目にかかれて えかった

お会いできて 嬉しいです
まあ…

草津のほうにも
ぜひ 寄ってくださいねえ

すずも 小さい頃から

よう遊びに来とったんですよ

話は聞いとります

ばあちゃんが大好きなんじゃあて

すずのことを

どうか よろしゅう

お願いいたします

大丈夫かね 十郎さん

(浦野)はい…

ありがとう… ございます

(イト)ねえ 悔しいね

…て 言うちゃいけんのか

(すみ)お姉ちゃん
いつまでおれるん? 泊まれるん?

それが 今晩の列車しか
とれんかったんよ

じゃけえ 帰らんと

ほうね 残念じゃねえ

ねえ お母ちゃん

(キセノ)えっ?

どうしたん? お母ちゃん

違う
えっ?

要一と違う
死んどらんよ あの子

えっ?
何で分かるん?

ちょっと 何しとるん? あんた

今 行く

これで同じ高さになるじゃろ

すいません… 悪いのう

はっ!?
どういうこと?

ああ…

あっ… 軽い

えっ?
じゃろ

何で こがいに軽いんじゃ?

すずさん 遺骨は
全部は持って帰れんのが戦場じゃ

ああ…
そういうこと…

どんな骨が入っとるのか
分からんのよ

これを持ってきんさった
陸軍の偉いさんに

開けるな言われてのう

(イト)そう…

うちは開けてみたよ

はあ!? 開けたらいけんて
言われたじゃろうが

息子の骨を見んでおられる
母親なんて おらんでしょうが!

開けてみんの当たり前じゃ

(浦野)当たり前じゃいうて
お前のう…

(空襲警報)

みんな 早う
裏に防空壕!

おお…
あっ すず 大丈夫か?

お母ちゃん!
何しとんや お前 早っ!

あっ!

(空襲警報が鳴り続ける)

石…

分かっとるよ 言わんくても

どういうことじゃ

あの子は死んどらんのよ

帰ってくるわ そのうち

ねっ 違うんよ

えっ?
周作さん

はい

どういうことね これは

考えられるんは

お兄様の部隊が
敵によって全滅し

全員玉砕したとの結果だけが
分かっとる場合

つまり…

ほうか なるほど

何言うとるん

あの要一が
簡単に死ぬるわけなかろう?

(イト)そうじゃね

ほいでも

何か冴えん石じゃねえ

これじゃ 帰ってきたときの
笑い話にもならん ハハッ…

もっと ええのないかねえ

さあ もっと立派な石 入れよう

なあ なあ なあ… キセノ

(号泣するキセノ)

(汽笛)

今日は ありがとうございました

何言うとるんじゃ

当たり前じゃろ

よう分からんけど

あがあな石 見てしもうたら

どう悲しんでええやら
分からんですね

ほうじゃの

のう すずさん

言いたいことが
あるんじゃないんか? わしに

えっ?
言うたらええ

ええんですか?

ああ ええよ

はあ~
何じゃ

うちは よう分かりません

夫婦いうて
こんなもんですかね

はあ?

水原哲さんが来た晩のことです

それが?

うちに子供ができんけえ
ええとでも思うたんですか?

ほうなんですか?

何ですか?

そがいなん
どうでもええくせに

えっ?

ほんまは あん人と
結婚したかったくせに

はあ~?
何じゃ

どうでもようないけえ
怒っとんじゃ

怒っとんか それ
全然 分からんかったわ

どういう意味じゃ それ
注意力 散漫じゃ

そっちこそ どうでもええ
思うとってじゃないね!

それに 何で今日にかぎって
ほげた靴下はいとってんですか!

靴… 靴下 関係なかろうが

すずさんが昨夜 繕うたんは 足が
入らんようになっとったけえじゃ

他のもあろうが!
≪お二人さん

何じゃ?

切符を拝見

切符
切符…

はい

呉までに終わるとええが
そのけんか

(乗客が笑う)

すみません
すいません

あっ…
おっ

「要一お兄さん
ありがとうございます」

「お兄ちゃんが
仲直りさせてくれたんじゃね…」

「きっと」

(せき込む声)

はい
ありがとう

悪いのう すずさん

はいはい

助かるわあ すず様

「様」じゃなんて

何で この中で
うつらんでおられるんじゃろう

うん?

すず様
はいはい

ザボンが食べたい

ありませんよ そんなもの

食べたい! ザボンが食べたい

ああ 晴美も食べたいのう

うん 食べたいって!

ザボン ザボン
ザボンが食べたい

ザボン 食べりゃ
熱も下がる

ああ ああ~ 食べたい

動けるのは あんただけ

すず様~
何ですか それ

あんまり ザボン ザボン
言うなや 姉ちゃん

頭の中
ザボンだらけになってしまうよね

ああ~ 口ん中がザボンじゃあ

ザボンが食べたい すず様~

ああ ザボン
え~っ!?

闇で売っとるかねえ

(テル)お姉さん?

はい
(テル)リンさんば訪ねてきたと?

はい!

(せき込む)

大丈夫ですか?
う… うん

あ… 雪やねえ

あ… ええ

ちょっと頼んでもええですか?

(せき込むテル)

あの… これ

きれいかお茶碗たい 何の花?

リンドウ
へえ~

これ リンさんに
渡してもらえますか?

「リンさんに
よう似合うてじゃけえ あげます」

いうて伝えてください

すずです 北條すず

(テル)北條すずさん
はい

(テル)分かりました

どうしたんですか? それ

ああ これ

若い水兵さんに くくられて

堺川へね 飛び込んだ

(せき込む)

風邪がうつるけん 寄らんほうが…

大丈夫ですよ
うちは家族で一人だけ

ひかんような体質ですけえ

好きな人じゃったんですか?

う~ん…

好きっちゃ好き

でも よう知らんいうたら 知らん

あんな こまい川で死ねるわけなか

風邪ひいただけの話たい

冬にするもんじゃないねえ フフッ

(せき込む)

何や 切羽詰まっとって
気の毒やったと

(せき込む)

ああ~ 大丈夫ですか?

あっ ほうじゃ

これ 食べて

風邪のときは こういうんが
欲しゅうなるじゃろ?

えっ よかと?
うん

嬉しか

じゃあ お大事に

あっ 寒いけえ 閉めてください

ありがとう

はあ…

(リン)テルちゃん

(テル)ああ…

これ もらったとよ 今

(リン)えかったねえ
むいたげようか?

うん… あっ これ

(せき込む)

寝とりんしゃい
うん… ああ

(苦しそうに せきをするテル)

はい どうぞ
ありがとう

はい どうぞ
ザボンじゃあ

二個しか買えんかったん?

はい!
ふ~ん…

うん

おいしい
うまいのう

ず~っと
風邪じゃったらええのに 皆さん

えっ?
うん?

いいえ

おいしい
う~ん

(佳代)はあ~

向こうで待ち合わせ
(江口)えっ 誰と?

呉の あの家の持ち主さん

北條さん… だっけ?

そう
どういう人?

友達… 親友

へえ~

男じゃない
あっ…

朝 仕事に行く途中で

どうしても
足が動かなくなっちゃって

どんどん呼吸が苦しくなって

仕事が きつくて?
ううん

介護の仕事は
大変は大変だけど

私 何とか やれてたし

でも 何かね 急に…

何になるんだろう

これ 別に 私じゃなくても
いいんだよなあって

そしたら何か 心が? 体も?

動かなくなっちゃって…

《大丈夫?》

(佳代)それ以来の親友

世界で一番好きな人

そうなんだ
うん

一緒に ご飯食べたり
映画 見たり

お酒も飲むし

本の貸し借りとか
あっ CDとかも

へえ~

でも おばあちゃんなんでしょ?

うん でも親友
へえ~

毎年 この時期は
広島に来るんだって

佳代ちゃん
ああ~

どうも…

あっ 初めまして 北條です

わあ~ 双葉が出とる

ああ ほんまじゃねえ

おひたしにして食べましょうね

うん

(不気味な音)