ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

コード・ブルー ―もう一つの戦場― 山下智久、新垣結衣… ドラマの原作・キャストは?(見逃した方はネタバレ注意)

『<土曜プレミアム>・コード・ブルー―もう一つの戦場―』のテキストマイニング結果(キーワード出現数BEST10&ワードクラウド)

  1. 灰谷
  2. ハァ
  3. 横峯
  4. 患者
  5. 灰谷先生
  6. 名取
  7. ヘリ
  8. 美央
  9. 二宮
  10. 雪村

f:id:dramalog:20180728231409p:plain

『<土曜プレミアム>・コード・ブルー―もう一つの戦場―』の解析用ソース(番組内容ネタバレ注意!)&EPG情報の引用

(灰谷)早川さん 急いでください。
(早川)出力最大。

(藤川)ヘッドセット着けて
しゃべろうとしたら

ガタガタ震えだした。
PTSDだろうな。

 

3rdシーズンから映画へ。その間には隠された空白の3ヶ月があった。ドクターヘリ墜落事故でPTSDを発症した医師の今と共に3rdシーズンを振り返る!!

詳細情報
番組内容
2017年7月期に放送された3rdシーズンでは藍沢耕作(山下智久)、白石恵(新垣結衣)、緋山美帆子(戸田恵梨香)、冴島はるか(比嘉愛未)、藤川一男(浅利陽介)が、新たに加わった若き救命救急フェローの名取颯馬(有岡大貴)、灰谷俊平(成田凌)、横峯あかり(新木優子)、そしてフライトナースの雪村双葉(馬場ふみか)の指導医として成長した姿を見せ、また人命救助に必死に向き合うリアルな医療現場が描かれ
番組内容2
好評を博しました。
今回のスペシャルは3rdシーズンでは語られなかった、隠されたもう一つの物語が明かされます。
「灰谷はいまドクターヘリに乗ることができているのか」
ドクターヘリの墜落事故は大きな爪痕を残しました。ドクターヘリに乗り、無線でやり取りをしようとすると墜落事故の記憶がフラッシュバックし、話すことはおろかガタガタと震えが止まらなくなった医師、灰谷。そこで灰谷はPTSD
番組内容3
(心的外傷後ストレス障害)を克服するため、精神科医の二宮栞(泉里香)のカウンセリングを受け始めます。
しかし、救命の現場は待ってくれません。次々と鳴るドクターヘリ要請。そしておとずれた地下鉄崩落事故。灰谷は現場に行くことはできずに病院内で死力を尽くすしかありません。灰谷はPTSDを克服し、新たな一歩を踏み出すことができるのでしょうか!?
出演者
山下智久 
新垣結衣 
戸田恵梨香 
比嘉愛未 
浅利陽介 
有岡大貴(Hey! Say! JUMP) 
成田凌 
新木優子 
馬場ふみか 
安藤政信 
椎名桔平
スタッフ
【脚本】
金沢達也 安達奈緒子 
【演出・プロデュース】
野田悠介 
【協力プロデュース】
増本淳 若松央樹 
【制作】
フジテレビ第一制作室

 

(灰谷)すいません。
ヘリ担当から外してください。

(美央)
何で 生き残っちゃったんだろ…。

(横峯)灰谷先生を
よろしくお願いします。

(名取)本気でぶつかったからって
何か変わるわけじゃない。

(藍沢)ここで その患者を救うのか
決めるのは お前だ。

(灰谷)もう 自分のせいで
人が死ぬのは嫌なんです。

≪(電車の走行音)

(警笛)

(灰谷)こちら 翔北ド…。

ハァ ハァ ハァ。
こちら 翔北ド…。

ハァ ハァ ハァ…。

(灰谷)
《早川さん 急いでください》

(早川)《出力最大》
(警告音)

(町田)《ヘリが
着陸に失敗しました》

《灰谷 大動脈の断裂だ》

《やれることはない》

(美央)《先生 お願い!
将君を死なせないで 先生…》

(灰谷)
《ヘリで 翔北まで運べば…》

《そうだ。 ヘリは飛べない》

ハァ ハァ ハァ…。

(弁護士)《本当に 因果関係は
なかったと言い切れるんですか?》

(白石)
《申し訳ありませんでした》

≪灰谷先生。
(灰谷)ハァ ハァ ハァ…。

≪灰谷先生。

(灰谷)ハァ ハァ ハァ…。

ハァ ハァ ハァ…。

(二宮)落ち着いて。
(灰谷)ハァ ハァ ハァ…。

(二宮)大丈夫よ。 安心して。

ハァ ハァ ハァ…。

大丈夫よ。 大丈夫。

ハァ ハァ ハァ…。

ゆっくり 息を吐いて。

ハァー。 ハァー。 ハァー。

(二宮)そう。 その調子で。

(藤川)けさのフライトでな
あいつ

現場に
無線連絡できなかったんだよ。

(白石)どういうこと?
(藤川)ヘリの事故。

今でも 自分の無線が
引き金になったと思ってる。

ヘッドセット着けて
しゃべろうとしたら

ガタガタ震えだした。

復帰してからも
ずっと 症状はあったらしい。

PTSDだろうな。

そっか。 気付かなかった。

じゃあ 無理に乗せるのは
よくないよね。

ちょっと 本人と話してくる。

(灰谷)精神科に行って
カウンセリングも受けてます。

自分でも 克服したいっていう
気持ちはあるんです。

うん。
やるべきことは やってると思う。

でも いざ
現場と やりとりしようとすると

体も口も動かなくなる。

このままじゃ…。

また取り返しのつかないことを
してしまうかもしれません。

すいません。

ヘリ担当から外してください。

お願いします。

(横峯)灰谷先生を
よろしくお願いします。

(二宮)PTSDの患者に
させない方がいいこと。

つらい記憶を忘れさせること。

(二宮)治療のために必要なこと。

計り知れない 苦痛や恐怖。

それらに圧倒されることなく
体験を思い出せるようになること。

(二宮)その助けになってあげて。

(雪村)どうした?

(横峯)ああ。

灰谷先生のこと。

今ね 精神科の二宮先生に
会いに行ってきたんだけど

やっぱり
簡単には いかないみたい

PTSDって。

(雪村)そっか。

大島 美央さんも
まだ つらそうだった。

ヘリの事故のとき 運ばれてきた。

≪はい。 もう1回 いくよ。

痛みが出たら 言ってくださいね。

≪はい 伸ばします。
もう1回 いきましょうか。

痛みが出たら言ってくださいね。

はい 伸ばします。

♬~

♬~

♬~

♬~

(橘)引き続き
よろしくお願いします。

(一同)よろしくお願いします。

翔北救命センターです。

☎(男性)千原消防より
ドクターヘリ要請です。

千葉新都市地下鉄 開通前の
線路内にて 崩落事故発生。

負傷者多数です。
子供も含まれているようです。

子供?
開通前ですよね?

♬~

♬~

(男性)上双電鉄
ヒガシ津田沼駅付近の踏切で

人身事故が発生。

高齢の女性が 踏切内で
立ち往生しているところを

救助に当たった2人が
巻き込まれたようです。

こちら 翔北ドクターヘリ。
患者情報を お願いします。

(救急隊員)80代女性は
ショック状態で レベル2桁。

20代女性は 意識あります。

30代男性が レベル3桁で
頸動脈が触知できません。

厳しいわね。
助けようとした方が

レベル3桁って そんな…。

(早川)ランデブーポイント
確認しました。

見物人の退避が間に合ってないので
上空待機します。

(灰谷)早川さん 急いでください。
患者さん 心停止寸前です。

早く降りてもらうこと
できませんか?

分かりました。

少し 着陸位置をずらせば
いけそうで…。

医者からパイロットへの指示は
許されてない。

教わったでしょ。

彼らは 最短時間で安全に

医者が患者に接触できるように
プランを立ててる。

私たちが 口出すことじゃない…。

(早川)出力最大。

(町田)
ヘリが 着陸に失敗しました。

(橘)失敗?
(町田)墜落かもしれません。

(冴島)白石先生につながりました。

(橘)白石 大丈夫か?
聞こえるか?

大丈夫です。
ヘリが木に接触しました。

バランスを崩して 着陸に失敗。
飛ぶのは無理です。

スタッフは 全員無事です。

患者にも接触できて
治療を開始してます。

頸動脈 触れません。

後縦隔に ひどい血腫。

大動脈損傷がある。
これじゃ 遮断できない。

≪(救急隊員)先生
腸管が どんどん出てきてます。

この男性を諦めて
他の2人を助けましょう。

おばあさんを診てくる。

≪(美央)将君…。

(美央)将君 しっかりして!

先生…。 先生 助けて。

将君を助けて!

エピネフリン 入れよう。

はい。 お願いします。

将君 聞こえる?

大変なことになっちゃったね。

これから 結婚式だっていうのに。

式場で みんな 心配してるかな?

だから 先生 助けて…。

灰谷 聞こえるか?

モニターを入れた。

後縦隔を見てみろ。

大動脈の断裂だ。

やれることはない。

20代女性の治療と
搬送を開始しろ。

(美央)先生 どうしたの?

灰谷。
でも

中枢側で遮断して
ヘリで 翔北まで運べば…。

まだ…。

そうだ。 ヘリは飛べない。

大動脈破裂だ。

これで 可能性はゼロだ。

諦めろ 灰谷。

おばあさんは 腸管脱出があって
血圧も落ちてきてる。

私は 一緒に
救急車で 翔北に向かう。

灰谷先生は
あの女性と 翔北に向かって。

この人は…?

翔北に運んで
死亡確認をします。

医師は同乗しません。

(救急隊員)分かりました。
(美央)待って!

死亡確認って…。

やだ!
さっき 手を動かしたって…。

先生 助けて!

あの方は助かりません。

残念です。

(美央)将君! 将君!
ねえ 起きて!

先生 助けて!

灰谷先生 骨盤 固定し直して
搬送して。

♬~

(美央)やだ…。

私はいいから
将君を死なせないで 先生…。

先生…。

ライン 準備してくれる?
(雪村)はい。

(美央)先生 お願い…。

(美央)先生!

将君を助けて…。

(弁護士)指導
ちゃんと してたんですか?

(弁護士)ドクターヘリは
命の危機にある患者の元に

飛んでいく。

(弁護士)助けたいと
焦りが出て 当然です。

だが 焦りは
事故を招きかねない。

だからこそ 機長は

患者情報を あえて聞かないように
消防からの無線を切り

規則でも 医師が 運航に
口出しすることを禁じています。

なのに フェローが

わざわざ 機長を
焦らせるようなことを言ったと。

そして 着陸に
失敗したということですね?

あの… 僕が…。

フェローの指導責任者は 私です。

事故当時
私が一緒に乗っていながら

止めることができませんでした。

本当に 申し訳ありませんでした。

≪(早川)ドクターヘリの出動を

2週間
停止することになりました。

≪(町田)2週間?

すみません。

(町田)気にしないで。
2週間たてば

また一緒に
仕事できるんだから。

どうしたの?

俺と鳥居は

当面の間 ドクターヘリ業務から
外されることに…。

(灰谷)どうしてですか!

んっ?
ルール違反をしたのは僕なのに

どうして 僕は
処分されないんですか?

あなたが 早川さんを
せかしたことは

着陸失敗の原因とは
認められなかった それだけ。

僕のせいでしょ!?
それで ヘリは2週間も飛ばない。

助からない人が 必ずいる!
灰谷先生。

僕は 責めてほしかった みんなに。

お前のせいで
ヘリが落ちたんだって。

灰谷先生を責めることなんて
できない。

灰谷先生が
急いでくれって言ったのは

大島さんを
助けたかったからでしょ?

その気持ちは みんな 同じだから。

♬~

白石先生 もう帰った?
(灰谷)うん たぶん。

(横峯)普通
ID 忘れたりしないよね。

しかも オペ室に。

白石先生も
そういうところ あるんだよね。

(灰谷)そうだね。

はい 救命救急センター 医局です。

☎(佐々木)私 『週刊時代』の
佐々木と申しますが

ヘリの墜落事故について
お聞きしたいんです。

亡くなった原因は 搬送が

間に合わなかった
ってことですよね?

すいませんが
病院の広報を通してください。

☎現場のドクターの意見を…。
(横峯)失礼します。

灰谷先生。
(灰谷)はい。

(雪村)坂本さんの
血糖チェックって

1日 4回でいいんですよね?
オーダーでは 8回って。

そうだね。 ごめん。
(雪村)担当ナースには

こちらから連絡しておきます。
(灰谷)お願いします。

(名取)なあ 青田さんって
また 頭部CT 撮んの?

ううん 撮らないけど。 何で?
(名取)いや オーダー 入ってるから。

ごめん。

キャンセルしてくる。

(灰谷)ハァ ハァ…。

(早川)《出力最大》

(美央)《先生 お願い… 助けて》

(美央)《先生 助けて!》

(灰谷)ハッ! ハァ ハァ ハァ…
ハァ ハァ ハァ…。

(雪村)《坂本さんの
血糖チェックって 1日4回で…》

(名取)《青田さんって
また 頭部CT 撮んの?》

(雪村)《オーダーでは 8回って》
(横峯)《ううん 撮らないけど》

♬~

♬~

(横峯)《CTで
血腫って なかったっけ?》

(名取)《なあ 青田さんって
また 頭部CT 撮んの?》

(灰谷)《キャンセルしてくる》

♬~

♬~

♬~

♬~

♬~

♬~

はい 失礼します。

≪(薬剤師)横峯先生。
(横峯)あっ。

(薬剤師)これ オーダーされた
2Wの患者さんのお薬です。

(横峯)ありがとうございます。

(薬剤師)白石先生は?
(横峯)いないですね。

(薬剤師)白石先生が
オーダーした薬の量が

ちょっと多かったんで
確認しようと思って。

(薬剤師)じゃあ また来てみます。

あっ お願いします。

♬~

♬~

♬~

♬~

♬~

フゥ…。
眠れないのかな?

灰谷に聞けよ。
(横峯)聞けないよ。

あんまり
人に知られたくないでしょ。

白石先生にも言えよ。
(横峯)えっ?

あんな量 白石先生が
オーダーするわけない。

おおかた ID 盗んで
処方したんだろ。

明らかなルール違反だよ。

そうだけど…。

何? 同情してんの?
(横峯)駄目?

たまたま 灰谷先生だっただけ。

もしかしたら

私や名取先生だったかも
しれないんだよ?

怖いのは
みんな 同じだったでしょ。

(藤川)《状況は?》
(消防隊長)《重症者は 現在3名》

(消防隊長)《軽症者は
スーパーの駐車場に誘導中です》

(藤川)《了解です》
(名取)《すげえな…》

《行くよ!》

(藤川)《君は そっちの
緋山先生のフォローに入って》

《分かりました》

(藤川)《君は…

ちょっと 聞こえてる?》
《はい》

《こっち見て!》

《深呼吸して
まずは落ち着こうか》

《ハァ ハァ…》

(消防隊員)
《先生! お願いします》

《分かりました》

♬~

《放ってきたの?
誰もいないなら呼んで》

《何のために
シーバー持ってるの!?》

《あなたは この女性を見てて。
バイタルの変化に気を付けて》

《中の状況 確認して
また 指示 出すから》

(横峯)《はい…》

藍沢先生と行った
マリーナの現場でも。

《3人 任せる。 お前一人で
3人全員を どうにかしろ》

《えっ…。 いや でも…》
《フライトドクターは お前だ》

《俺は ただの付き添い。
お前の指示に従う》

(横峯)《まず この子をヘリで
翔北に運びます》

《タッチ・アンド・ゴーで ピストンして
7歳の子も うちに》

《その間に お母さんは
救急車で 近くの病院に運びます》

《悪くない。 ただ 7歳と 4歳だ。
親と一緒の方がいいだろう》

《白石に ベッドの空きを確認して
母親も 翔北に搬送してやれ》

《分かりました》

(横峯)《藍沢先生》
《何だ》

《何か… さっきから
うまく換気が…》

《ちゃんと言え》

《うまく換気ができません》

《皮下気腫は?》

《あります》

《おそらく 緊張性気胸だ》

《今すぐ 脱気だ。
そこで 胸腔ドレーン入れろ》

《どうした?》

《はい》
《すぐ治療を開始しろ》

《数分で死ぬ》

《はい》

《でも… もし
うまくできなかったら…》

《練習したんだろ》
《えっ?》

《何度も練習したのは
何のためだ》

《患者を救いたくて
やってたんじゃないのか》

《お前は医者だ》

《目の前の
7歳の少女の命を救え》

《分かりました。 やります》

(横峯)怖くて 怖くて
たまらなかった。

私のせいで
人が死ぬんじゃないかって。

お前らさ 何もかも
重く受け止め過ぎなんだよ。

患者が死ぬなんて当たり前。
力 入れ過ぎなんだよ。

医者なんて ただの職業だろ。

患者を 必ず救ってくれるとか
寄り添ってくれるとか

そんな医者ばっかだと思われんの
嫌なんだけど。

名取先生ってさ 何かに
本気でぶつかったことってある?

フッ。

本気でぶつかったからって
何か変わるわけじゃない。

結局は 人ごとだろ。

(名取)《やっぱり
受け入れられないんですかね》

《でも よかったですね
臓器が無駄にならなくて》

《一時期 循環が悪かったし

いたんじゃう前に
提供 決断してくれて

ホッとしましたよ》

《何ですか?》

(緋山)《いや…》

《私は患者に感情移入し過ぎるって
よく怒られたけど

あんたは 逆だね》

(名取)《緋山先生
いつも 書類 書くより

外科手術したいって
感じじゃないですか》

《文句も言わずに 脳死がらみの
書類仕事してるとか 意外です》

《ふ~ん そっか》

(コーディネーター)
《15時57分 肺の摘出です》

(名取)《何か… すごいですね》

《臓器 摘出するとことか
初めて見ました》

(名取)《緋山先生
ここなんかで見てるより

あっちの方に
入りたいんじゃないんですか?》

(名取)《何ですか?》
(緋山)《たった1枚》

《たった6行》

《心臓 西日本循環器病研究センター
10歳代 女性》

《肺 東北医科大学盛岡病院
40歳代 男性》

《肝臓 函館国際病院
10歳未満 女児》

《膵臓 九州医科大学病院
20歳代 男性》

《腎臓 和歌山市民病院
60歳代 男性》

《小腸 北陸医療開発センター
30歳代 女性》

《匠君の体は
日本中に運ばれていく》

《この6行は
匠君が 17年間 生きた証し》

《そして この一行一行に

これから生きる
6人の未来が書かれてる》

(緋山)《だから 私は
手を抜かずにやりたいの》

《書類仕事を》

♬~

♬~

(戸の開閉音)

(名取)《何してるんですか?》

(緋山)《うん…》

《助けられなかった時点で

彼は 私たち救命医の手を離れた》

《してあげられるのは
これぐらいだからさ》

《山口 匠君 17歳。
富津高校の2年生》

《バレー部では
セッターを務めてた》

《明るい性格で 友達も多い》

《将来は 教師になりたがってた》

《何? どうしたの? 急に》

《ご両親に聞いたんです》

《俺なりに
彼のことを知ろうと思って》

《そうすれば 少しは

残された家族の痛みに
寄り添えるかなって》

《ふ~ん。 それで?》

《全然 寄り添えませんでした》

《そっか》

《結局 他人ごとでした》

《かわいそうだなとは思うけど
それ以上じゃない》

《俺にとっての彼は 4日前に
たまたま診た 患者の一人で

その患者が 今日は
臓器提供者になった》

《それだけです》

《俺は 緋山先生が
うらやましいです》

《患者や その家族に
寄り添えるのが うらやましい》

≪(クラクション)

習志野まで。

≪お疲れさまでした。
(灰谷)お疲れさまでした。

≪(佐々木)あの~
救命救急センターの方ですか?

はい。
(佐々木)ヘリの墜落について

お伺いしたいんですけど…。

ヘリが飛んでれば 負傷者は
死なずに済んだんですよね?

知りません。
(佐々木)パイロットに

何かあったんですか?

担当のドクターは
どう思ってるんでしょうか?

あなたの同僚ですよね?
(灰谷)やめてください。

では 何かあったら 連絡 下さい。

♬~

♬~

♬~

(美央)《先生 お願い… 助けて》
《そうだ。 ヘリは飛べない》

《申し訳ありませんでした》
(早川)《すみません》

《灰谷先生が 急いでくれって
言ったのは

大島さんを
助けたかったからでしょ?》

《何で
生き残っちゃったんだろ…》

(警笛)

(呼び出し音)

あっ 灰谷先生? ごめんなさい
今日 午後からだよね。

あの…。
藍沢だ。

えっ? あっ ごめんなさい
かけ間違えた…。

灰谷だ。

灰谷が運ばれた。

(救急隊員)20代男性
ホームから転落。

頭部から出血あり。
意識レベル 3桁。

(一同)1 2 3。

♬~

灰谷先生…。

頭部CTも 問題なかったって。

まあ 1週間で退院できんだろ。

そっか。

どうした?
(横峯)この記者

医局に 電話してきてた。

患者さんが亡くなった原因は
搬送が遅れたせいかって。

だから 何だよ。

たかが 記者に言われただけだろ。

うん…。

でも…。

人一倍 責任感が強いから
灰谷先生は。

(横峯)冷凍倉庫の現場。

動脈損傷の
守口さんのときもそう。

(横峯)《大丈夫ですか?
我慢できますか?》

《すごい。 本当に 氷で
痛みを抑制できてる》

《脂肪を裂いて
大腿動脈を露出させて》

(守口)《痛~い!! うわ~!!》

《あ~ 痛い… 痛い!》

《痛い! 痛い! うわ~!!》

(灰谷)
《頑張ってください 守口さん》

《じっとしててください》

(守口の叫び声)

《駄目です。
血管 見つかりません》

《位置が違うのかもしれない》

《もう一度 切って。
もう少し 鼠径靱帯に近い所》

《もう… 一度?》

(守口)《やめてください…》

《もう やめてください…》

《お願いします。
やめてください…》

《横峯先生!》

《無理です。
麻酔なしで こんな…》

《できません!》

《灰谷 横峯
どっちがやってる?》

(横峯)《横峯です》

《もう一度 切れ》

《灰谷は どうだ?》

《灰谷 聞こえるか?》
《はい》

《シアンガス騒ぎのとき
お前は 臆病な自分を嘆いてた》

《また 後になって
病院に戻ってから嘆くのか》

《それとも
ここで その患者を救うのか》

《決めるのは お前だ》

(守口)《やめて…》

《やめてください…》

♬~

《分かりました》

結局 私が駄目なとき
灰谷先生が やってくれた。

途中で投げ出したりしなかった。

(名取)それで 自分がつぶれた。

全てに責任を感じて
押しつぶされてたら 世話ないな。

(男性)成田南消防から
ドクターヘリ要請です。

成田空港の到着ロビーで
40代男性が倒れたそうです。

(救急隊員)ショック状態です。
エコノミークラス症候群が疑われます。

≪こちらです。

(緋山)翔北救命センターの緋山です。
聞こえますか?

(名取)ライン とります。
(緋山)エコノミークラス症候群で鼻血?

(救急隊員)すいません
患者さんの所持品なんですが…。

ああ じゃあ このビニール袋に
入れてもらえますか?

(救急隊員)はい。

今 これ…。

(緋山)いいから
早く ライン とり直して。

(雪村)堀内 豪さん 45歳。
血圧70の55。 鼻出血あります。

(緋山)移します。
(一同)1 2 3。

≪ストレッチャー 出します。
(緋山)上に向きますね。

≪酸素 つなぎます。
(藤川)吐血したぞ。

吸引。
下血もあるわ。

鼻出血に消化管出血…。

出血傾向あるな。
(橘)ちょっと 変だな。

(藤川)これ
エコノミークラス症候群なんかじゃないぞ。

(橘)みんな いったん 離れよう。

(冴島)柵 上げて。
(雪村)はい。

(橘)マスクしてないやつは
マスクして。 あと ゴーグル。

念のために プレコーション
しっかり やっとこう。

(一同)はい。

(橘)この患者は
どこから帰ってきた?

空港に問い合わせてくれ。
(冴島)はい。

(橘)検体採取して。 保健所と
感染症研究センターに連絡。

分かりました。

(橘)誰も 血液 体液
接触してないな?

(一同)はい。
(橘)バイタル 安定したら

ICUで 様子 見よう。
(一同)はい。

フェンタは 時間3ミリで大丈夫よ。
えっ 川添さんの薬?

なあ?
さっきの患者 気持ち悪いよな。

何か すっげえ怖い
感染症とかだったら どうする?

やめて。 食事が まずくなる。

そう それで 合ってる。
おう…。

もう いいかな?

ありがとうございます。
すいません。

ハァ… 灰谷先生
もう 電話 5回目だよ。

何 あいつ 今度は
出した薬 確認しまくってんの?

朝は 何でもない子供
入院させたんだろ? なあ 藍沢。

ああ。

ちょっと 心配し過ぎよね。
言ってあげた方がいいと思う?

相変わらず おせっかいだね。
えっ?

あんたが ここで
ぐちゃぐちゃ言ったところで

灰谷の問題が解決するとは
思えないんだけど。

(藤川)おいおい どうした?

(緋山)立ち直るも直らないも
本人しだいでしょ?

あんたが心配したって無駄。

だって… 違うけど もし ホントに
死のうとしてたとしたら

どうするの?
どうもしない。

あんなんで 死ぬとか
言ってんだったら 弱過ぎ。

もう その辺にしとこうよ。
私たち 指導医でしょ?

もう少し関わってあげようとか
思えない?

緋山先生は 自分のことしか
興味ないの?

そうかもね。

ヘリポートを走って
ヘリに乗ります。

それで…
僕が 無線を切り替えました。

「切り替えます」
現在形で。

無線を切り替えます。
(二宮)今のつらさは何点?

80ぐらいです。

いいわよ。

(灰谷)それで…

患者さんが重症だと知って
現場へ 早く 急ぐように言います。

誰に?
(灰谷)パイロットの早川さんです。

つらさは?

90…。

よくできてる。 続けて。

ヘリが 急に 大きく揺れて…。

気が付くと
目の前に 白石先生がいます。

大丈夫と声を掛けて
現場へ 一緒に走りだします。

救急車の中に入ると

患者さんがショック状態で
心臓マッサージを始めます。

(二宮)つらさは?

95…。

そのまま そこにいて。

今あるイメージを持ったままで。

どんな気持ち?

彼を救いたいと思っています。

(二宮)体は? どんな感じ?

心臓が… 破裂しそうなほど
ドキドキして

震えが止まりません…。

(二宮)大丈夫。
とても よくできてる。

それから?

心臓マッサージする手を止めて
別の救急車へ行きました。

行きます。

つらさは?

80。

目を開けて。

ハァ ハァ ハァ
ハァ ハァ ハァ…。

(二宮)すごく よくできてる。

前回よりも 詳しく話せてる。

つらいかもしれないけど
PTSDを克服するには

こうやって 記憶を しっかりと
整理することが大事なの。

記憶に触れても
今ここでは 何も起きないでしょ?

記憶は危険じゃないし
あなたは無力じゃない。

(二宮)
今日も 最後まで逃げなかった。

自信を持って。

≪(看護師)えっ また?
≪(広田)そうなの。 灰谷先生。

どうしました?

(看護師)灰谷先生に
言ってくれません?

(広田)オーダー
何度も何度も確認してくるんです。

分かりました。
話しておきますね。

今 ICUで けさの吐血の
患者さんが亡くなりました。

西アフリカの各国を回っていた
ジャーナリストで

自然保護団体の取材で
動物との接触もあったらしいです。

♬~

名取先生ですよね?
緋山先生に 針 刺したの。

何だ 見てたの。
(雪村)やっぱり…。

えっ 言わせた?
うわ~ 雪村さんって怖いね。

心 痛まないんですか?

何で?

あの患者が
感染症にかかっていたのは

俺のせいじゃない。

こんなの 普通なら

ただの針刺しの
インシデント報告で済む話だ。

それで済む話だったんだ…。

ハァ もう…。

(緒方)あっ すいません。
(横峯)はい。

あの… 緋山先生は?
(横峯)えっ?

仕事の後に 会う約束
してたんだけど 来ないから。

えっ… あっ ああ!

今日 体調 悪いとかで
早めに帰りました。

そうなの?
だったら そう連絡しろよな。

ひっでえな。 って あんたに
言っても しょうがないか。

あっ じゃあ 私から
伝えておきますね。 失礼します。

(緒方)いやいやいや
いいって いいって!

伝えなくていいって!

(広田)灰谷先生
何度も同じ確認されても困ります。

こっちは
ちゃんと やってますから。

すいません。
どうかした?

(灰谷)あっ…。
ごめんなさい こっちで話す。

ありがとう。

朝から 何度も確認してる?

あなたのオーダーは合ってる。
大丈夫よ。

でも…。

もう 自分のせいで
人が死ぬのは嫌なんです。

(灰谷)すいません
HCU 見てきます。

灰谷先生。

ホントに…。

うっかり 落ちたんだよね?
駅のホームから。

あのとき
一瞬 思っちゃったんです。

この一歩を踏み出せば

楽になれるかなって。

ったく…。

緒方さん!
(緒方)おう 名取先生。

緋山先生 今 B8の病室にいます。

えっ? 入院してんの?

いえ 隔離されてるんです。

俺のせいで。

はい。
≪(緒方)これって

やっぱり 入っちゃ駄目なの?

緒方さん?

エボラとか
そんなの日本であんの?

私も そう思った。

フッ。 笑うよね。

致死率80%とか聞いても
ぴんとこない。

ちょっと そこで黙んないでよ。

≪(緒方)あっ 悪い。

≪(緒方)参ったな。
いや 参るのは 俺じゃないな。

そうだよ。

名取先生 自分が 緋山先生に
針 刺しちゃったって言ってたけど。

あいつ 余計なことを…。

まあ でも
緒方さんに話せたんだったら

それは それで よかったか。

どうせ 思い詰めてんだろうし。

(緒方)こんなときぐらい
自分の心配しろよ!

バカなの?

聞いてた? 致死率80%なんだよ。
死にたいわけ?

まあ… それもありかなって
思っちゃってさ。

はっ?

緋山先生と一緒なら
それもありかなって。

サンキュー。

どうせ
家族にも連絡してないんだろ?

心配 掛けたくないとか言って。

俺が いてやるよ。

リハビリ 終わって
飯 食ったら あとは暇だし。

怖くないの?

(緒方)怖いよ。

こんな体になっても 一応
生きていたいとは思うしね。

じゃあ どうしてよ。

怖いだろうなって思うから。

緋山先生は
俺より ずっと怖いはずだ。

だけど そうは言わない。

針 刺したのが
かわいがってる後輩だから。

不安な顔すれば
あいつが 余計 追い込まれる。

でも 心の底じゃ

きっと 誰かにそばにいてほしいと
思ってるはずだ。

だったら 俺がいてやりたい。

緋山先生が
俺を勇気づけてくれたみたいに

今度は 少しでも 俺が

緋山先生の不安を
和らげてやりたい。

♬~

♬~

♬~

(男性)ドクターヘリ要請です。
新幕張駅前の総武デパートで

50代男性が腹痛を訴えて
倒れたそうです。

(名取)おい ヘリ 戻るぞ。

灰谷!
(灰谷)待って やっぱり おかしい。

(灰谷)エコー ください。
もう一度 見ます。

はい。
(名取)おい…。

(灰谷)慎一君? ショックだ。
≪急変です。

(雪村)50代男性 ショックです。
大動脈瘤だ。

ラプチャーしてる。
先に開胸して遮断する。

開胸セット 用意して。
(雪村)はい。

川田 慎一君が 急変しました。
腹腔内出血です。

(藤川)まずいな…。
こっち AAAだしな。

横峯さん 冴島さんと行って。

はい。

(冴島)血圧73 ショックです。

再破裂…。
(名取)まずいな…。

急速輸液してください。
(冴島)はい。

出血 増えてる。
(名取)持って 10分だぞ。

(灰谷)藍沢先生
慎一君 再破裂して ショック状態です。

誰か来てもらえませんか?
あと 15分は かかる。

REBOA 入れるのは
どうかな?

(灰谷)子供に? まだ 12歳だよ。

一番 細いカテで いけない?
悪くない やってみろ。

迷ってる時間はない。

やるしかないか。

冴島さん 7フレンチの大動脈遮断バルーン
用意してください。

はい。
(灰谷)そんな 僕らだけじゃ無理だ。

今 死ぬより よくない?

もう 自分のせいで
誰かが死ぬのは嫌なんでしょ?

分かった。

拍動が触れない。

(冴島)血圧 下がってます。
このままだと アレストに。

俺にやらせてくれ。
カットダウンしてみる。

血管を露出させて
直接 穿刺する。

メス 下さい。
(冴島)はい。

(名取)
よし インフレートしてくれ。

固定の準備する。
(灰谷)10ccで入れてみる。

血圧 100まで上がりました。

(緋山)ハァー。

俺…。
(緋山)気にしなくていい。

何でもなかったんだから。
(名取)でも…。

私がいた周産期医療センターに

小児外科が
併設されてるんだけど

そこの小児科医が
こんなこと言ってた。

子供は よくケガをするけど
その分 治りも早い。

それは 何度もケガをすることで
痛みを知るためだって。

それで 他人の痛みも
理解できるようになる。

だから 治るケガなら
たくさんした方がいいって。

(緋山)あんたは駆け出しの医者。

そして これは 治るケガ。

だから 気にしなくていい。

(すすり泣く声)

(名取)緋山先生が…。

(名取)死ななくて よかった…。

ICUで フェローだけで
REBOA 入れたんだって?

カットダウンして。

(名取)はい…。

救命医デビューだね。

おめでとう。

(すすり泣く声)

≪(横峯)今日は帰るの?

(灰谷)うん。

(横峯)夜通し 薬の
チェックするのはやめたんだ?

自分が不安でやってただけだから。
(横峯)そっか。

(横峯)悩んでるなら言ってよ。

同期でしょ?

前の病院にも同期はいたけど
全然 違う。

前は ただ タメ口で話せたり

面白いことあったら
一緒に笑ったり。

ここは?
(横峯)ここは 何か ほら…。

同期! って感じ?

言い方の問題?
(横峯)違うよ。

何か うまく言えないんだよ。

つらいときは 頼ってほしい。

たまたま同じタイミングで
ここに来たってだけの関係だけど

現場での緊張とか
何もできない歯がゆさとか

同じように味わってる。

名取先生だって そう。

その気持ちが分かるのは
私たちだけ。

3人だけ。

うん。

♬~

(灰谷)こちら 翔北ドクター…。

(灰谷)こちら 翔北ドクター…。

(灰谷)ハァ ハァ…。

♬~

ゆっくり 息を吐いて。

大丈夫。

無線の連絡は
うまく できなかった。

でも 今 それで
誰かが死んだ?

(灰谷)いえ。

あなたのせいで
苦しんでいる人はいない。

患者の死とは直結しないの。

分かる?

♬~

回復には
どれくらい かかるんでしょうか?

外科医らしい質問ね。

(二宮)十二指腸が破れたら?

結紮して 穴をふさぐ?

≪(二宮)損傷が激しくて
それが難しければ?

小腸を使って再建?

外科には
はっきりした答えがあるものね。

PTSDはね
今日 できたことが

あした
また できなくなることもある。

それに 何のきっかけもなく

突然 フラッシュバックが
起こる可能性だって

じゅうぶんにあるの。

(二宮)いつ回復するか
私には分からない。

(二宮)私の治療に
不安があるっていうなら

別の精神科医を紹介する。

いえ。

すみません。
不用意な質問でした。

灰谷先生を
よろしくお願いします。

≪(二宮)PTSDの患者に
させない方がいいこと。

≪(二宮)つらい記憶を
忘れさせること。

(二宮)治療のために必要なこと。

計り知れない苦痛や恐怖。

≪(二宮)それらに
圧倒されることなく

体験を思い出せるようになること。

その助けになってあげて。

♬~

♬~

♬~

♬~

♬~

(一同)よろしくお願いします。

翔北救命センターです。

☎(男性)千原消防より
ドクターヘリ要請です。

千葉新都市地下鉄 開通前の
線路内にて 崩落事故発生。

負傷者多数です。
子供も含まれているようです。

子供?
開通前ですよね?

♬~

ヘリが戻ったら 私も行きます。

緋山先生と名取先生も お願い。
(緋山・名取)分かった。 はい。

横峯先生と灰谷先生
雪村さんも その後 来て。

(雪村)はい。
(横峯)分かりました。

白石。

ごめん。 灰谷先生は残って。

すいません。

(消防隊員)
こちらです。 通ります。

(子供の泣き声)

(消防隊員)下の線路内に
おりてもらえますか?

重症者は
ここまで上げられないんです。

分かりました。
(消防隊員)お願いします。

(消防隊員)通ります。

足元 気を付けてください。
(藤川)どうなってるんですか?

地下鉄は
まだ動いてないんですよね?

開通を記念したトンネルウォークが
開催されていたようです。

一般の方が地下鉄線路内を
歩いて見学するっていう。

参加者は 何人ですか?
(消防隊員)300人です。

300!?

骨盤骨折だ。
救出を待ってたら 間に合わない。

ここで シーツラッピングした後
パッキングする。

(雪村)分かりました。

そっち 引っ張ってくれ。
(雪村)はい。

(藤川)分かります?

意識なくなった。
喉頭鏡と挿管チューブ8.0 下さい。

(救命士)はい。
≪(男の子の泣き声)

(藤川)あそこにいる子は
この人の子供かな?

この人 君のお父さん?

あっ ちょっ… すいません。

あそこにいる子
上に連れてってもらえますか?

(救急隊員)あっ はい。

白石 聞こえるか?
何?

地下水か何か分からないが
天井から にじみ出してる。

建設業者に問い合わ…。

(悲鳴)

≪安全確認します。

(男の子の泣き声)

♬~

♬~

大丈夫か?

(雪村のせき)

まずい。 患部に がれきが入った。

雪村 生食あるか?
(雪村)はい。

何があったの?

天井が また崩落した。
地下道が 完全にふさがってる。

俺たちは大丈夫だが
向こう側の様子が分からない。

うちのスタッフは無事か?

藤川先生?

藤川先生 聞こえる?

聞こえてたら 応答ください。

藤川先生。

(橘)そうか。 分かった。

また崩落が起きた。
藤川と連絡がつかないらしい。

まあ じきに様子が分かんだろう。

(橘)どうも変だな。
血圧が上がってこない。

どっか まだ出血してるのか?
(灰谷)血管造影してみますか?

頼む。
(灰谷)はい。

患者さんの入室って
10分後ですよね?

僕 先に そっち行って
準備してます。

≪(男性)崩落は イベントの最中に
起きたものとみられます。

(男性)
地元警察によりますと

取り残されているケガ人が
多数いて

中には 小さい子供も
含まれているということです。

現場では
懸命な救出活動が続いています。

白石 どうした?

藤川先生が…。

≪足元 気を付けてください。
通ります 通ります。

≪お願いします。

はるか…。

(藤川)あの山車の現場で

おろおろ深呼吸してた
フェローとは思えないな。

あのときは どうなることかと
思ったけど。

今も どうなることかと
思ってます。

サチュレーション 下がってます!

(横峯)藤川先生!

バカ! 何 気 抜いてるの!

あぁ…。 ハハハ。

その はるかの声 聞くと
いつも 俺…。

頑張ろうって 思うんだよね。

諦めるなんて 許さないから!

(消防隊員)こちらです。

藤川 分かるか?

ショックになってる。
アルブミン あるだけ入れろ。

はい。
藤川 しっかりしろ。

横峯 よくやった。

お前は 向こうの
レスキュー隊員 診ろ。

はい。

♬~

(灰谷)腰動脈でもない。

腹腔内出血もなさそう。

≪(心電計の警告音)

(広田)VTです。
(灰谷)除細動器 急いでください。

(広田)はい。

よし クランプした。

これで VTは回避できるが
右足の血行は途絶えたままだ。

2時間以内に病院に搬送して
血流を回復させないと

足は残せない。

急いでくれ。 時間がない。

(レスキュー隊員)はい。

(医師)心筋には
問題はありませんね。

(灰谷)そうですか。
ありがとうございました。

じゃあ 何?

(広田)先生
アシドーシス 進行してます。

炭酸水素ナトリウム 持ってきて。
(広田)はい。

(灰谷)何か… 何かあるはず…。

(灰谷)ほとんど出てない。

急性腎不全?

高ミオグロビン血症…。

アシドーシス…。

横紋筋融解…。

やっぱり。

(冴島)もう1時間半以上…。

(レスキュー隊員)エアジャッキ 来ました。
作業再開します。

救出まで どれくらいですか?
(レスキュー隊員)20分から30分です。

(冴島)そんな…。
それじゃ 搬送 考えたら もう…。

冴島。

瀉血する。

遮断を静脈だけにして
動脈を解放する。

足に流れた血液は心臓に戻さず
そのまま捨てる。

もう だいぶ 血圧 落ちてます。
体内の血液量が…。

もちろん リスクはある。
かなりの血液が失われる。

だが 一時的でも
足に血流が戻れば

もう1時間ぐらいは稼げる。

取りあえず 血が循環したところで
もう一度 遮断して 出血を止める。

理論上では いけるはずだ。

輸液全開にします。

始めよう。
(冴島)はい。

(レスキュー隊員)がれき 持ち上げます。

♬~

遮断 解除する。

大丈夫だ。 ギリギリのところで
もう一度 遮断する。

♬~

(灰谷)
橘先生 山田さんなんですけど…。

あっ すいません…。
(橘)はい OK。 どうした?

VTの原因は 横紋筋融解による
高ミオグロビン血症 高カリウム血症でした。

(灰谷)山田さんは事故現場で
感電したんじゃないかと。

電撃傷か。 あり得るな。

全身をチェックしたら
腹部に小さな熱傷がありました。

造影CTは やったのか?
(灰谷)やりました。

腹壁と上行結腸に
壊死が見られました。

となると
すぐに手術しないと まずいな。

オペ室 確保してあります。
30分後には入れます。

あと 何人ですか?

あと 緑の患者が4人。
全員 搬送先も決定してます。

あとは…。

うちの医師ですね。

≪消防隊長。
(消防隊長)失礼します。

≪お願いします。
(消防隊長)はい。

30代男性 赤タグ患者
臨時ヘリポートに到着します。

♬~

♬~

♬~

こちら 翔北ドクターヘリ。
患者情報を伝えます。

30代男性
クラッシュシンドローム。

頻脈はあるが
橈骨は触れるようになってきた。

♬~

♬~

お疲れさまです。
(灰谷)お疲れさまです。

カンファレンスの資料です。

ご苦労さまです。
(灰谷)お願いします。

《先生 お願い 助けて…》

《何で
生き残っちゃったんだろ…》

(理学療法士)あっ! あんまり
無理し過ぎないでください。

(美央)はい。

(理学療法士)1回 休もう。 ねっ。
はい 行こう。

(美央)行ったら…。
(理学療法士)ねっ もう いいよ。

(美央)でも…。
(理学療法士)んっ?

(美央)やっとなんです。

(美央)
やっと 泣かなくなってきた。

カレンダーをね
塗ることにしたんです。

どうしようもなく悲しくて
泣いてしまった日は 青。

どうにか泣かずに過ごせた日は
黄色。

笑えた日は 赤。

最初のひと月は 真っ青でした。

でも 先週は 黄色が2日あった。

今週は 3日。

やっと 真っ青じゃなくなった。

(美央)だから…。

(美央)今 止まったら
後戻りしちゃいそうな気がして。

(美央)だから
無理したいっていうか。

駄目ですか?

いいえ。

赤く…

赤く塗れる日がくるまで
頑張ろう!

はい。

♬~

初めての赤です。

♬~

♬~

≪ハァ…。

白石先生。

お疲れさま。
(灰谷)お疲れさまです。

聞いたよ。 電撃傷 見抜いて
患者さん 助けたんだって?

すごいじゃない。

現場に行けないから
病院にずっといた。 それだけです。

そっか。

どうしたの?

ドクターヘリで駆け付けて
たくさんの人の役に立つ。

そんな医者になりたくて
僕はここに来ました。

うん。

なれるんでしょうか?

なれるよ。
簡単に言わないでください。

白石先生には
絶対に分かりません。

今回の崩落事故でも
4つの病院から駆け付けた

20人以上の医師
30人以上のナース

それに 消防や 救急隊員

100人以上の人たちを指揮したって
聞きました。

白石先生みたいなできる人間に

できない人間の気持ちは
分かりません。

できる人間か…。

ホントに そうだったら
いいんだけどね。

私のせいで
藤川先生は命を落としかけた。

冴島さんは 大切な人を
また失うところだった。

私ね 灰谷先生と同じ
フェロー1年目だったとき

大きなミスをしたの。
取り返しがつかないミス。

そのせいで 信頼する同僚に

尊敬する指導医の腕を
切り落とさせることになった。

それで 何もかもが嫌になった。

仕事ができない自分も。

肝心なときに臆病になる自分も。

現実を直視できない弱い自分も。

医者も辞めようと思った。

でも そんなとき
みんなが そばにいてくれた。

頑張れって励ますわけでもなく

大変ねって
同情するわけでもなく

ただ そばに いてくれた。

そのおかげで 私は 現場から…。

患者さんの前から
逃げずに済んだ。

あなたのそばには

同じように 医師として
自分の人生に悩む同僚たちがいる。

あなたに救われて
感謝してる患者さんもいる。

そして

あなたの成長を楽しみにしている
指導医もいる。

それは 私。

あなたは 一人じゃない。

だから ゆっくりでいい。

焦らずに あなたなりの歩き方で
医者になって。

灰谷先生は きっと
人の役に立つ医者になる。

♬~

♬~

≪(二宮)はい。

♬~

♬~

二宮先生…。

ヘリに乗りたいです。

♬~

(名取)どうした?

ヘリに乗りたいって
言ったんだって。

そっか。

うれしくなさそうじゃん。

まだ フラッシュバックを
起こす可能性も。

それで また何かあったら…。

♬~

♬~

♬~

♬~

(男性)上総北消防より
ドクターヘリ要請です。

岳来山を登山中に
足を滑らせ 2名転落。

1名は
頭部を強打して 意識障害あり。

もう1名は 胸痛を訴えており
ショック状態です。

(町田)ドクターヘリ
エンジンスタート。

ドクターヘリ エンジンスタート。

(名取)今日のヘリ担当 お前だろ。

行けよ。

ここには 俺たちがいる。
先輩たちもいる。

現場で どうしていいか
分からなくなったら

取りあえず
連れて帰ってくればいい。

(横峯)そう。 みんな いる。

(早川)緋山先生を現場に残し
11時52分離陸。

翔北到着まで あと3分です。

CS了解。

♬~

♬~

≪(ノイズ)

♬~

♬~

(ノイズ)

こっ こちら 翔北ドクターヘリ。

レベル3桁。
頭部CTの準備をお願いします。

よし!

何だよ。
あっ レベルワン 準備します。

受け入れ準備して待ってる。

了解。

♬~

♬~

アラートレッド
アラートレッド。

(町田)成田空港方面
視界良好です。

≪行こう。
(町田)ヘリ 飛べます。

ドクターヘリ エンジンスタート。
ドクターヘリ エンジンスタート。

何か 新しい情報
入ってきてますか?

(男性)スカイベトナム531便が
乱気流に巻き込まれ

機内で 傷病者が多数発生。

(男性)これから 機内の傷病者を
外に運び出します。

(男性)翔北ドクターヘリ
ヘリパッド1に着陸します。

♬~

♬~

翔北救命センターの 白石です。
痛いのは 胸だけですか?

気道損傷があるかも。

この患者さんの搬送順位
上げてください。

(男性)木更津市消防より
ドクターヘリ要請です。

東京湾を運航するフェリーが
濃霧のため 海ほたるに衝突。

少なくとも 20人以上の傷病者。

平砂浦総合病院にも
ドクターヘリ要請しています。

引火するぞ! 離れろ!

(緋山)心タンポナーデだ。
(藤川)何で 今…。

≪すいません 手が離せません。
(名取)もう黙っててください。

1人で できます。
(横峯)軽く考えるのは危ないよ!

(灰谷)僕は
どうすればよかったんでしょうか。

藍沢先生みたいに 医学部 出て
医者になれるような家庭に

生まれた人には
絶対に分かりません!

大切な人間に 胸を張って
大切だと言えることが

いかに尊いものなのか。

(緋山)あなたに残された時間は
少ない。

どれぐらい勝算ある?
ホントに伝えたかったことは

ちゃんと伝えられるように
全力を尽くす。