ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

警視庁・捜査一課長 スペシャル 内藤剛志、宮崎美子、山本陽子、芦名星…

『警視庁・捜査一課長 スペシャル』のテキストマイニング結果(キーワード出現数BEST10&ワードクラウド

  1. 美幸
  2. 麻帆
  3. 田富子
  4. 奈緒
  5. 田麻帆
  6. 網野創平
  7. 智代子
  8. 年前
  9. 一課長
  10. 被害者

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『警視庁・捜査一課長 スペシャル』の解析用ソース(番組内容ネタバレ注意!)&EPG情報の引用

♬~

(大岩純一)一課長 大岩。

わかった。 すぐ臨場する。

♬~

♬~

捜索範囲を
関東1都6県に拡大しよう。

 

内藤剛志演じる叩き上げの捜査一課長が帰ってくる!!
謎の暗号を持った遺体!?大岩捜査一課長にとって因縁の未解決事件が甦る!!

詳細情報
◇番組内容
“謎の暗号”を所持した男性の遺体が発見された。臨場した捜査一課長・大岩純一(内藤剛志)は、被害者が未解決に終わった30年前の誘拐事件で、有力な証言をしていた人物だったことを思い出す。捜査を進めると、さらに事件当日の防犯カメラに被害者が…。
◇出演者
内藤剛志宮崎美子山本陽子芦名星麻丘めぐみ本田博太郎、矢野浩二、鈴木裕樹塙宣之(ナイツ)、床嶋佳子金田明夫
◇脚本
安井国穂、青木江梨花
◇監督
濱龍也
◇音楽
山本清香
◇主題歌
GLIM SPANKY『All Of Us』(ユニバーサル ミュージック)
◇スタッフ
【ゼネラルプロデューサー】関拓也(テレビ朝日
【プロデューサー】秋山貴人(テレビ朝日)、島田薫(東映)、髙木敬太(東映
◇おしらせ
☆番組HP
 http://www.tv-asahi.co.jp/ichikacho_sp2018/

 

(笹川健志)あいつは
今まで 幾度となく挫折をし

その度に這い上がってきた男だ。

だから 捜査一課長なんだ。

(ビビの鳴き声)
ほら。

(大岩小春)
ハハハ… ありがとう ビビ。

気をつけ!

(大岩の声)卑劣な犯行を

我々は
絶対に許すわけにはいかない!

我々の手で
全ての真相を明らかにし

一連の事件に関わった
全ての人の無念を晴らすため

必ず ホシを挙げる!
(捜査員たち)はい!

〈東京で発生する凶悪犯罪は
年間 約2000件〉

〈その全ての捜査を指揮するのが
警視庁 捜査一課長である〉

(電話)

一課長 大岩。

何?
謎の暗号を持ったご遺体が?

わかった。 すぐ臨場する。

失礼します。
うん 頼む。

♬~

♬~

♬~

お疲れさまです!

お疲れさまです。
ご苦労さん。

(捜査員たち)お疲れさまです。
ご苦労さん。

一課長。 お疲れさまです。

ご遺体は こちらです。
うん。

(鑑識員たち)お疲れさまです。

♬~

板木。
はい。

今朝7時頃 前の道を
ジョギングで通りかかった男性が

発見しました。

うわっ!

携帯や免許証など

身元を確認できるものは
所持していませんでした。

財布には
小銭が入っているだけでした。

(奧野)随分と身軽な格好ですね。

サンダル履きで
貴重品も持っていない事から

近所の住民と思われます。

死亡推定時刻は昨夜の11時前後。

死因は 胸を
鋭利な刃物で刺された事による

ショック死とみられますが

凶器は
まだ見つかっておりません。

ご遺体が持っていた
謎の暗号というのは?

はい。 高井刑事課長。
(高井智代子)はい!

巣鴨中央署の高井刑事課長です。

高井智代子です。
よろしくお願い致します。

ああ 噂は聞いています。

巣鴨中央署に
必ず有力情報を手に入れる

やり手の女刑事課長がいると。

ほう…
そういう噂のある人物でしたか。

あっ 例の暗号を。
あっ… はい。

こちらです。

これを ご遺体が所持していた?
ポケットに入っていました。

(武藤)確認したところ

1から365までの数字が
1つずつ書かれてあります。

1から365…。
(武藤)はい。

(智代子)一課長。
うん。

よろしければ これ どうぞ。

ああ… 高井刑事課長…。
ああ! 保冷剤もあります。

いや いや いや… 現場にね
おやつを持ってくるって

これ 問題でしょう。

いや… 脳を活性化させる
という説もありますし

栄養補給のためにも
いつも持っていたほうがいいと

栄養士の妹に渡されました。
いやいや…!

まあまあ ヤマさん
いいじゃないか。

チョコ刑事課長の言うとおり
栄養は大切だ。

あとで頂きます。
あっ…。

いや あの… チョコではなくて
智代子です。 高井智代子です。

もう遅いです。
えっ?

一度
一課長にあだ名で呼ばれたら

高井さんは
一生 チョコと呼ばれるんです。

大福 モナカときて
今度は チョコか。

初めて洋菓子になったな。

そういえば 萌奈佳ちゃんは?

広報課の仕事で ロンドンの
警察セレモニーに出てる。

失礼します。
うん。

この紙なんですけど 恐らく
365日貯金のシートだと思います。

365日貯金?
はい。 毎日1回

この中に書いてある数字と
同じ数字の金額を

貯金箱に入れていく貯金法です。

(奧野の声)
パズル感覚でできますし

一番多い金額でも
一日 365円ですから

主婦や子供でも
手軽に始められると

ひそかな人気なんです。

実は うちの娘もやってます。
(武藤)すいません。

もし そうだとすると

1年で 6万6795円貯められる
という計算になります。

恐らく この持ち主が
貯金を始めたのは4月。

現在までの貯金額は…。

締めて 1万7326円。

(天笠一馬)一課長!

お疲れさまです。
被害者の身元がわかりました。

すぐ近くで文房具店を経営する
網野創平 48歳です。

網野創平…。

一課長 ご存じなんですか?

30年前に 彼から話を聞いた。

誘拐事件の目撃証言をした人物だ。

誘拐事件?

♬~

(大岩の声)全ての始まりは
芦澤美幸ちゃんという

当時3歳の女の子が
誘拐された事から始まった。

(電話)

(芦澤奈緒美)はい 芦澤です。

(ボイスチェンジャーの声)
「美幸ちゃんを預かった」

「返してほしければ
1000万円用意しろ」

(奈緒美)美幸が…!?

(ボイスチェンジャーの声)
「警察に知らせれば

美幸ちゃんの命はない」

(大岩の声)すぐに
身代金を要求する電話があった。

母の芦澤奈緒美は
夫の芦澤逸郎に連絡した。

当時 芦澤は失業中で

パート勤務の奈緒美が
家計を支えていた。

(芦澤逸郎)1000万!?

なければ
借金してでも作って! ねっ?

誰が貸してくれるんだよ…。

今だって
取り立て 来てるんだぞ。

美幸がどうなってもいいの!?

ないものは ないんだよ!

(奈緒美)美幸は誘拐されたの!

大体 どこの金持ちのガキと
間違えてんだよ。

俺たちに 1000万なんか
あるわけねえだろ!

ねえ… ねえ! それでも父親!?
ねえ 聞いて! 聞いてよ…!

うわっ!

♬~

(大岩の声)美幸ちゃんの救出を
第一に考えて

母親の奈緒美は
すぐに逮捕しなかった。

あの… どうですか?

♬~

(奈緒美)この子です。

どうぞ 助けてください。

はい。 必ず
美幸ちゃんを取り戻します!

お願いします!

(大岩の声)だが
犯人からの接触は途絶えて

美幸ちゃんの行方は
わからないままだった。

その時 目撃情報を提供したのが
網野創平だった。

美幸ちゃんを見たんですね?
(網野創平)はい。

この子で間違いありません。

帽子をかぶった男が
手を引いてました。

でも この子
別に 泣いたりしてなかったし

親子かと思ってました。
その男の特徴を…。

(大岩の声)我々は懸命に捜索した。

しかし
美幸ちゃんは見つからないまま

事件は迷宮入りになった。

夫を転落死させた奈緒美は
過失致死で起訴されたが

情状酌量されて
執行猶予付きの判決を受けた。

それから30年後に
当時の目撃者 網野が殺害された。

さすがに 30年も経っていれば

誘拐事件との関連は薄いと
思われますが…。

決めつけないほうがいいですよ。

捜査っていうのは
全ての可能性を考えるものだから。

美幸ちゃんを
取り戻せなかった事が

俺の一番の後悔だ!

一課長…。

ヤマさん。
はい。

巣鴨中央署に
特別捜査本部を設置する。

承知しました。

♬~

起立!

♬~

一課長に敬礼!

休め!

これより 捜査会議を始める。

被害者は 網野創平 48歳。

殺害現場から150メートル離れた
商店街で

親から受け継いだ文房具店を
経営しています。

両親は すでに他界し

独身である網野は
店舗兼自宅で一人暮らし。

交際相手の有無は
判明していません。

被害者が持っていた
このシートからは

2種類の指紋が検出されました。

一つは
被害者 網野創平のもの。

もう一つは データベースに
該当するものはありませんでした。

次 目撃情報は?

はい!
天笠。

被害者は 午後8時に

短パンにサンダルで
店を出かける姿を

住人に目撃されています。
わかった。

軽装で外出したところを
何者かに刺された事になる。

物取りの線は考えづらい。

事件当日の
被害者の足取りを追うとともに

被害者周辺のトラブルを
徹底的に洗う。

(捜査員たち)はい!
一課長 お願い致します。

この巣鴨の街で 凶悪な犯行により
尊い命が奪われた。

被害者は 30年前の誘拐事件で
大きな目撃証言をした人物だった。

その事件は いまだ 未解決で

女の子を取り戻す事は
できなかった。

未解決の悔しさを
二度と繰り返してはならない。

我々がなすべき事は ただ一つ。

被害者の無念を晴らすために
必ず ホシを挙げる!

(捜査員たち)はい!
よし 行くぞ!

♬~

変ですね…。
ん? どうした?

貯金箱が見つかりません。

ああ… 365日貯金のやつか。

(智代子)はい。 365日貯金の
シートを持っていたなら

今現在 1万7326円の入った
貯金箱があるはずなのに。

シートには
2人分の指紋がついていたな。

(智代子の声)はい。

あっ…!

あれ あのシート…
被害者のものではなくて

犯人の持ち物だった?
可能性はある。

(刺す音)
うっ! ううっ…!

(小山田の声)被害者は
最後の力を振り絞って

犯人の遺留品を隠した。

なるほど…。 考えられますね。

うん…。 さてと じゃあ
俺も そろそろ 本気出すかな。

どちらにしようかな
神様の言うとおり…。

そんなやり方…。

本気って それですか…?

♬~

なんだ? これ。

(智代子)
「ティーエス・インポート」?

20万円
定期的に振り込みがあるな。

ああ… もしもし?

お姉ちゃんだけど
今 ちょっといいかな?

「お姉ちゃんだけど」って…
私用電話かよ。

何が 重要な情報を必ず手に入れる
やり手の刑事だよ。

ただのチョコレート好きじゃねえか
まったく…。

ああ そう…。
うん うん わかった。

ありがとうね。

高井刑事課長 いいですか
捜査中に私用の電話は…。

TSインポートは
準大手の商事会社です。

(智代子の声)
人気の海外雑貨を輸入していて

急速に成長した企業だそうです。

社長は 田富子。
やり手の経営者である彼女は

40年前に創業した
TSインポートを

わずか10年で上場させています。

いつの間に そんな事を…。

新聞社の経済部に勤務してる妹に
今 聞きました。

ああ…。 えっ? でも
妹さん 栄養士じゃない?

だって
チョコレートくれたの…。

あれは 一番下の妹です。

新聞社に勤めてるのは
4番目の妹です。

えっ きょうだい 何人?
10人です。

5男5女の真ん中が私です。

10人!? 野球できる…。

バスケの試合が
できちゃうんです! ウフフ…。

こちらを。
うん。

「田富子
ティーエス・インポート代表」

はい。 かなりのやり手ですね。

社長の名前は知りませんでしたが
輸入した雑貨は知っています。

ママ友の間でも
流行っていまして

イタリア製の小物入れなんか
おしゃれなんですよ。

被害者の経営する文房具店も

このTSインポートと
取引があったという事か?

はい。
それが お店の通帳ではなく

被害者個人の預金口座に
振り込まれていました。

個人に振り込まれていた?
はい。

ヤマさん その振り込みが
いつから始まったのか調べてくれ。

承知しました。
(ノック)

入れ。
(天笠)失礼します。

一課長。 事件直前

被害者が女性と歩いている姿が
確認できました。

女性と?
(天笠)はい。

地蔵通り商店街
午後9時半頃です。

映像は こちらに。

(智代子)21時27分。

(天笠)死亡推定時刻が
11時前後ですから

事件の直前という事になります。

これ 女性が着ているのは
エプロンだな。

やはり 近所の人間か。

この人
保育士さんじゃないですか?

保育士?

エプロンに 大きなウサギさんの絵が
描いてあります。

おお 本当だ。
これ ウサギの絵だな。

ウサギではなく ウサギさんです。
犬 猫ではなく

ワンちゃん ネコちゃんと
呼ぶ事で

子供は
命の大切さを学んでいきます。

このエプロンは
知育エプロンといいまして

子供の情操教育のために
かわいい絵が描いてあるんです。

確かに
今の保育士さんや幼稚園教諭は

こんなエプロンをしていますね。

先生方の制服にもなっている
幼稚園や保育園もあるんです。

制服か…。 都内の幼稚園 保育園
保育所 全て当たって

そのウサギさんのエプロンを着た
女性を特定してくれ。

はい。
俺は TSインポートに行く。

(田富子)警視庁の
捜査一課長さんが わざわざ?

どうぞ。
失礼します。

網野創平さんの事を
お尋ねに参りました。

網野創平さん?

昨日 巣鴨で殺害された
文房具店の経営者です。

(脇田 勝)殺害された?
ええ。

その方と私どもが関係していると
いうんですか?

その方の通帳に こちらの会社から
振り込みがありました。

定期的に 20万円です。

ああ… 思い出しました。

社外モニターを頼んだ方ですね。

社外モニター?

私どもが輸入しようとしてる
雑貨などを直接使って頂いて

使い心地などを
評価して頂く方です。

使い心地を評価するだけで
20万円ですか?

送られた感想が役に立つ
モニターさんは大切なんです。

この方は まだ うちが
小さな事務所だった頃から

モニターをお願いしていた方です。

個人的なお付き合いはなかった
という事ですね?

はい。 品物を送って
感想を教えてもらう…。

それだけの関係でございます。

網野さんご本人と

お会いになった事はない
という事ですね?

ええ ありません。

社長 そろそろ
ホテルに向かうお時間です。

申し訳ありません。

ニューヨークからの取引相手と
会う約束があります。

お仕事中 失礼しました。

いいえ。 ただ…

次からは アポイントメントを
取ってください。

突然 警察の方に来られると
心臓に良くありません。

では 失礼します。

(子供たちのはしゃぎ声)

あっ…。

小山田管理官。

同じウサギだ。 …さんだ。
はい。

♬~

(水戸部 梓)
何か ご用ですか?

ちょっと
お話 聞かせて頂けますか?

警察の方…?

園長の猪瀬です。

このエプロンは

うちの女性保育士さんたちの
制服です。

園長の私は
キリンさんですけど…。

失礼ですけど この女性は
こちらの保育園の方ですか?

(猪瀬)ああ… 麻帆先生だ。

田麻帆先生です。

田?

(大岩の声)「田富子
ティーエス・インポート代表」

田麻帆さんですね?
今 どちらに?

今日は 風邪を引いたと
電話が入って お休みしています。

お休みですか…。

お手数ですけれど 田麻帆先生の
ご自宅っていうのは

どちらになります?

麻帆先生に
何かあったんでしょうか?

ああ いや…
ご本人に関する事じゃないんです。

お知り合いの事で ちょっと
聞きたい事がありまして。

(子供たち)新しい先生!
遊んで 遊んで!

みんな 駄目よ!
お仕事中だから。

アイドルだな。

妬けますね。
私より好かれてます。

そんな事ないですよ。
でも いいお仕事ですね。

私も保育士になりたかったな!
なりたかったな!

ごめんね。 おばちゃん
これから お仕事だから。

フフフ… バイバイ。
(子供たち)バイバーイ!

♬~

チョコレート。
ちょこっと ちょこっと。

はい どうぞ。
ありがとう。

冷たいのもありますよ… これ。
おお!

どうして 保育士を諦めて
警察官になったんだ?

すぐ上の姉が
保育士なんです。

それで 我が家の決まりで

兄や姉と同じ仕事には
就けないんですよ。

同じ仕事に就けない?
はい…。

クラブ活動も同じですけれど
同じスポーツや同じ職業だと

きょうだい同士がライバルに
なってしまう事ってありますよね。

ああ 確かにな。

父と母が
兄弟姉妹は助け合うもので

ライバルになってはいけないって。

だから 一番上の兄が野球部なら
2番目はサッカー部で

三男は バレー部でした。
なるほどな。

先に保育士になってる
お姉さんがいたから

保育士を諦めたと。


10人きょうだいの真ん中なんで

選べる職業が減ってきていて

医者も 弁護士も 教師も
取られてしまっていて…。

残っていたのが
警察官だったんです。

警察官を 残り物みたいに
言うんじゃないよ。

でも 残り物には福がある
って言いますしね。

残り物は取り消さないのかよ…。
あっ! あれが

田麻帆のマンションです。
えっ?

(チャイム)

(田麻帆)「はい」

失礼します。 警察の者です。

ちょっと
お話 聞かせてくださいますか?

これ あなたですよね?

(麻帆)はい…。

この方とは
どういったご関係ですか?

関係なんかありません。
名前も知らない人です。

名前も知らない…?

道に迷ってしまって
都電の駅までの道を聞いたんです。

そうしたら 近くまで送ってくれる
って言って…。

それで 一緒に歩いていたと?

はい。

巣鴨には
何をしに行ったんですか?

あ… 友達に会いにです。

お友達のお名前は?

そんな事まで
言いたくありません。

この方ね
網野創平さんといいまして

カメラに撮影された1時間半後に
殺害されているんです。

知っていましたか?

ニュースで…。

巣鴨で殺人事件があったという
ニュースを見て知りました。

写真が出てたから。

でも 私 このあと すぐに別れて
家に戻っていました。

どなたか
それを証明できる方 いますか?

(智代子)あっ… あの貯金箱
365日貯金の箱ですよね?

おお…。
(麻帆)はい。

365日貯金 やってるんですか?
ええ…。

いくら貯まってます?
1万7326円くらいですか?

えっ…?

殺害された
網野創平さんのポケットに

365日貯金のシートが
入ってました。

この貯金箱とセットの
シートですね?

きっと… 拾ってくれたんです。

私 急いでたから
シートを落としてしまって…。

(刺す音)
うっ! ううっ…!

うううっ… うっ…。

落としたシートを
被害者が拾った か…。

最後に 一つだけ。

田富子さんと
何か ご関係がおありですか?

親子ですか?

母とは もう縁を切っています。

縁を切った?
はい。

この保育士が
田富子の娘だったのか。

はい。
ただの偶然とは思えません。

被害者は
母親の田富子の会社から

定期的に振り込みがあった上に

事件直前には 娘の田麻帆と
会っていました。

田母娘と被害者の間に

何かトラブルが
あったかもしれません。

被害者が持っていた
365日貯金のシートも

田麻帆のものですと
田麻帆は有力な容疑者です。

(智代子)偶然 会って
道を聞いただけの関係だなんて

明らかな嘘です。

うつむいて 目が泳いでました。

正直な人間が必死に嘘をつくと
必ず態度に出るんです。

3番目の兄が 嘘を見抜く方法を
教えてくれました。

(智代子)国税局の
査察官やってるんです。

適材適所ですね。
(智代子)そうなんですよ。

一課長。

TSインポートから

網野に振り込みを始めた
時期なんですが…。

1988年7月5日…。

30年前の7月じゃないか。

芦澤美幸ちゃんの誘拐事件は
確か 同じ年の6月でしたね。

(智代子)誘拐事件の証言者が

その翌月からお金を受け取ってる
って事ですか?

ああ。

この子で間違いありません。

帽子をかぶった男が
手を引いてました。

警察は その証言をもとに
大捜査線を敷いた。

それこそ
東京中を… 関東中を捜したが

ついに
その男は発見されなかった。

まさか それが 嘘の証言だった
って事でしょうか?

どうして
そんな嘘をつくんです?

捜査を攪乱し
犯人を隠すためだろう。

(智代子)網野創平は

犯人の味方をして
嘘の証言をした…?

(奥野)それから 田富子は
お金を振り込み続けている。

一課長!
田母娘の事を調べます。

ヤマさん 頼む。

俺は 浜崎橋へ行く。

(セミの鳴き声)

(大岩の声)浜崎橋では

誘拐された美幸ちゃんの母親
芦澤奈緒美が働いていた。

夫の転落死で

執行猶予付きの判決を
受けたあと

理解のある会社が
採用してくれていたのだ。

♬~

♬~

(三ツ矢光雄)奈緒美さん!

はあ…。
どうしたの? ボーッとして。

(奈緒美)あっ… ごめんなさい。

今日の予約は 30人だっけ?

今 キャンセルの電話があって
25人になったそうだ。

はあ…。
でも ビール これで足りるね。

お酒も大丈夫。
うん。

知り合い?

うん…。 知り合いの刑事さん。

刑事!?

♬~

ご無沙汰しています。

あの子が…
美幸が見つかったんですか?

それを
知らせに来てくれたんですか?

いえ… そうではありません。

違うんですか…。

取り戻すと
言ってくれましたよね?

必ず 取り戻すって。

必ず 美幸ちゃんを取り戻します!

その言葉を信じています。

大岩さんの言葉だけが
私の支えです。

いつか 必ず 美幸に会える…。

それだけが 私の希望です。

申し訳ありません。

私… 死ぬまで
あの子を待っています。

はい。

一つ お聞きしたい事があります。

網野創平という男に
心当たりはありませんか?

網野?

ええ。 昔 芦澤さんが住んでいた
アパートの近くに

文房具店がありましたね。

その店を継いで
今は経営者になった人です。

美幸ちゃんの誘拐事件の時
目撃証言をした人物です。

ああ… あの人!

この方が どうかしたんですか?

昨日 殺害されました。

殺された!?

はい。

その事が 美幸の行方と
何か関係してるんですか?

それは まだわかりません。

あの… 奈緒美さん

昨夜 11時前後
どちらにいらっしゃいました?

大岩さん… 私を疑うんですか?

いえ… 全てを視野に入れて
捜査をしています。

(三ツ矢)奈緒美さん! 出るよ!

(奈緒美)はい!

(奈緒美)仕事がありますから
失礼します。

突然に申し訳ありませんでした。

次に来る時は 約束どおり
あの子を連れてきてください。

お願いします。

♬~

一課長。
うん。

田富子から
網野に振り込みの始まった

30年前の7月ですが…。
うん… 何かわかったか?

ああ… まあ 事件に関係があるか
断言はできないんですが

田富子は
養子縁組をしていました。

養子縁組?

はい。 田富子と麻帆は
実の母娘ではありません。

30年前 麻帆が3歳の時に
養子縁組をしています。

(智代子)富子は
実の娘を病気で失っており

その後 現在の娘である麻帆を
養子にもらっています。

30年前の7月…。

(奥野)誘拐事件の直後ですね。
まさか…。

(智代子)芦澤美幸ちゃんが

今の田麻帆という可能性も
あります。

しかし 養子縁組の手続きは
どうやって…?

法律上は 亡くなった親戚の子を
育てた事になっています。

ですが 手続きをした弁護士も
すでに亡くなっていて

詳細は確認できませんでした。

うん…。

事件当時から 田富子には
財力と強いコネがありました。

あらゆる手段を使って
誘拐した子供を

養子として籍に入れたという事も
考えられます。

お金とコネで
法律をねじ曲げるなんて

そんな事を許しては駄目です。

でも 現実には
そんな事があるんです。

弁護士をしてる2番目の兄も
許せないって言ってました。

♬~

面影はありますか?

うーん… 断言はできないな。

3歳の時と成人してからじゃ
顔は変わりますからね。

(ノック)
入れ。

(天笠)失礼します。

(井上孝介)失礼します。

一課長。 被害者の網野ですが

最近 金に困っていたとの証言が
出ました。

(元木)金のやりくりが大変だって
言ってましたよ。

彼女とのデートにも大変だってね。

(井上)網野さんには 交際している
女性がいたんですね?

ええ。 自分で言ってましたよ。
若くて美人の彼女がいるってね。

(井上)若くて 美人…。

ちなみに
お会いになった事はありますか?

いや。 本当なら連れてこいって
言ったんだけどね

その彼女

贅沢な店が好きだからって。

ハハッ…。 失礼な言い方だよね。

あっ…。
何か?

近々 金が入るとか言ってたな。
酔っ払った時に ちらっと。

彼女のためにも 振り込みの金を
増やしたいとか なんとか。

振り込みの金?
(智代子)TSインポートから

定期的に振り込まれてる
お金の事ですね?

やっぱり あの金は
誘拐事件の口止め料だったんです。

そう考えれば 全てが繋がります。

誘拐犯は 田富子なんです。

実の娘を亡くした田富子が

芦澤美幸ちゃんを誘拐して
養子にした。

網野が 口止め料を増やすように
恐喝したならば

田富子には
網野を殺害する動機があります。

もう一度 会う必要があるな。

(富子)面会なら

アポイントメントを取ってほしいと
申し上げたはずです。

事件の捜査は
刻々と変化します。

(脇田)警察の都合に 私たちが
合わせろとおっしゃるんですか。

真相解明のために
ご協力を求めています。

その殺人事件と 私どもの会社と
どんな関わりがあると?

田社長 おとといの午後11時前後
どちらにいらっしゃいました?

(望子)網野創平さんが
殺害された時間です。

失礼な! 社長を
容疑者扱いするつもりですか!

脇田くん 怒鳴る事はないわ。

はい…。
しかし こんな失礼な質問を…。

教えてあげなさい。
私が どこに 誰といたか。

(脇田)はい。

1日は 8時から11時まで
赤坂の「料亭とみの」で

代議士の島之内先生と
会食されていました。

ご帰宅されたのは
深夜の0時です。

もう一つ 一番大切な事を
お聞かせください。

お嬢様である 麻帆さんの事です。

麻帆の事?

30年前 社長は

当時3歳だった麻帆さんと
養子縁組をなさっていますね?

そんなプライベートな事を

どうして 警察に
聞かれなければならないの?

麻帆さんの本当の母親は
どなたですか?

母親は私だけです。

確かに 血は繋がっていません。

事故で亡くなった親戚の子が
麻帆です。

けれど 母親は
この世に私だけです。

芦澤美幸ちゃんという女の子を
ご存じですか?

♬~

30年前
巣鴨で誘拐された女の子です。

当時3歳でした。

知りません。
何を言ってるんですか?

失礼にも程がありますよ。

大岩さんとおっしゃいましたね?
捜査一課の課長だと。

名刺を出しなさい。

携帯の連絡先も書いてです。

はい。

(富子)島之内先生とは
昔から親しくしています。

国家公安委員長もなさった
先生だという事は

ご存じでしょ?

あなたを 今の地位から外すぐらい
簡単にできる先生よ。

いいえ 上司ともども

警察を辞めさせる事だってできる
先生だわ。

存じております。

30年前に 誘拐事件の
目撃証言をした人物だ。

これ あなたですよね?

関係なんかありません。
名前も知らない人です。

(奥野)田母娘と被害者の間に

何かトラブルが
あったかもしれません。

田富子には
網野を殺害する動機があります。

母親は私だけです。

(梓)もっといっぱい吹ける?

♬~

(麻帆)子供の時の記憶ですか?

ええ。 あなたは 3歳の時

田富子さんの養子に
入られてますよね?

はい。

その頃の記憶っていうのは
まだ残っていますか?

本当のご両親の記憶とか。

いえ 覚えてません。

刑事さん 子供の頃の記憶って

何歳からの事を覚えているか
ご存じですか?

さあ… いくつぐらいでしょうね?

研究によると
3歳から4歳と言われています。

3歳から4歳…。

さすがに 2歳の時の記憶がある
という人は少ないんです。

ああ…。 俺なんか
小学校 入る頃ぐらいかな。

だから 時々 悲しくなります。

(麻帆)あの子たちが
ちょうど3歳から4歳です。

今は 先生が大好きって
言ってくれるけど

大人になった時
あの子たちの記憶に

私は いないかもしれないんです。

麻帆さんも
3歳の時の記憶はない?

ありません。

あなた お母さんに
尋ねた事もありませんか?

本当のご両親の事を。

あります。

けど 本当の両親の事を聞くと
母は…。

何度も言ってるでしょう。
あなたの母親は私だけなの。

ねえ お墓はあるんでしょう?

事故に遭ったのは
山梨だって言った。

母親は私! 私だけなの。

(麻帆の声)
普段は優しい母ですが

とても興奮してしまって…。

それからは
口に出せなくなりました。

この前 母娘の縁は切ったと
言いましたよね?

保育士になる事を
反対されたんです。

TSインポートを
継いでほしいって。

ああ…。

保育士になるために
大学に行くなら

学費も出さないと言われました。
それから会ってません。

田さん 最後に一つ
大事な事を聞かせてください。

大事な事…?

芦澤美幸という名前に
覚えはありますか?

芦澤美幸さん…。

どなたでしょうか?

30年前に誘拐された女の子です。

誘拐?

はい。 巣鴨で殺された網野さんも
その誘拐事件の関係者でした。

犯人の目撃証言をしています。

その誘拐事件のですか?

はい。

芦澤美幸…。

♬~

笹川刑事部長!

大岩純一捜査一課長。
はい!

たった今 代議士の島之内先生から
電話があった。

田富子を追及した
その事に対する抗議だ。

お前を名指しでの抗議だった。

先ほど 田富子に
事情聴取を致しました。

彼女はな 政財界に
太いパイプを持っている。

ですが 彼女は 30年前の
芦澤美幸ちゃん誘拐事件に

関わっている可能性があります。

当時 捜査に関わった一人として

この事実を
見過ごすわけにはいきません!

芦澤美幸ちゃん…。

巣鴨で起きた
未解決の誘拐事件か。

はい。

その時 我々は

母親を 過失致死事件のホシとして
挙げました。

ですが 誘拐事件のほうは
ホシを挙げる事も

少女の行方を突き止める事も
できませんでした。

私… 死ぬまで
あの子を待っています。

30年 娘を待つ母のためにも

真実を
突き止めなければなりません!

どんな巨大な相手でも
あとには引かないつもりか?

はい!

よし わかった。

それが お前の覚悟なら
存分にやるがいい。

たとえ どんな結果になろうと
私は それを受け止める。

それが 私の覚悟だ。

大岩純一捜査一課長。

笹川刑事部
ありがとうございます!

それでは 失礼します!

♬~

田麻帆は 美幸という名前に
心当たりがないと言っていました。

うん…。

生まれてすぐの記憶があると
言い張る人がいますが

本人が そう思い込んでるだけだと
思います。

ちなみに 私の最初の記憶は

3歳の時に買ってもらった
クマのぬいぐるみとの出会いです。

今でも大切にしていますから。

同じだ!
私はね ネズミのぬいぐるみ。

ボロボロなんだけど
これ 絶対 捨てられないのよね!

ここは ママ友の… ほら…。
(智代子)あっ…。

(携帯電話の着信音)
一課長 どうされました?

(携帯電話の着信音)
うん… 登録されていない番号だ。

もしもし? 大岩です。

「もしもし? 私 田富子です」

田さん! どうしました?
何かありましたか?

助けてください! あの子が…
麻帆が姿を消しました!

麻帆さんが姿を消した…?

あの… 今
どちらにいらっしゃいますか?

田さん? もしもし?

(富子)あの子の部屋の前です。

すぐに向かいます。
そこにいてください。

♬~

大岩さん…。

どうしました?
一体 何があったんですか?

あの子が さっき 会社に来ました。
顔色を変えて…。

(ドアの開く音)

誰?

麻帆…。

ノックもしないで 失礼でしょ。

刑事さんが来たわ。

芦澤美幸という名前を
聞いた事があるかって…。

えっ?

30年前に誘拐された女の子…。

調べたの…。
私が養子になる1カ月前だった。

何を… 何を言ってるの?

芦澤美幸って… 私なの?

(富子)あなたは 田麻帆よ。

私の娘の田麻帆よ!

♬~

麻帆…。

麻帆!

すぐに追いかけたけど
姿は見えなかった。

部屋に来ても あの子はいないし

携帯の電源も
切ってしまっていて…。

麻帆さんは あなたとの養子縁組に
疑問を持って

自分は 芦澤美幸だと
思っているんじゃないんですか?

真実がわからなければ

どこに消えたか
捜索する事ができません!

麻帆さんは 誘拐された
芦澤美幸ちゃんなんですね?

そうです…。

(富子の声)私が誘拐した
芦澤美幸ちゃんです。

♬~

罪は償います!

だから あの子を…
麻帆を見つけ出してください!

あの子が死んだら
私 生きていけない!

(泣き声)

ヤマさん。
すぐに 手配します。

♬~

ちょっと揺れてしまったな。

大丈夫よ。 お客さん みんな
楽しんでたもん。

そりゃよかった。

♬~

この女性が あなたを
訪ねてきませんでしたか?

この子は?

芦澤美幸ちゃんの可能性が
あります。

今は
田麻帆と名乗っていますが…。

芦澤さんを訪ねて
ここへ来てはいませんか?

いいえ…。

この子は…

美幸は 私の事を
覚えていてくれるんでしょうか?

♬~

(小春)
もう すぐに戻るんでしょう?

着替え ここに詰めましたから。

ああ。 いつも ありがとう。

どうしたの?

ん? いや… しばらく
帰っていなかったからな。

春菜は わかっていますよ。

ここで
手を合わせてくれなくても

いつも あなたが
春菜の事を思ってくれている事。

そうか。

(ビビの鳴き声)

(小春)フフッ…。
ビビも わかってるって。

遊んでくれなくても
待ってるって言ってるわ。

だから お仕事に戻って。

みんなが あなたを待ってるわ。
捜査一課長。

よし! じゃあ 行ってくる。

ビビ また今度
ゆっくり遊ぼうな。

(鳴き声)
なっ? うん。 はい 行ってくる。

いってらっしゃい。
はい。

(女性)ああっ!

(女性)うっ ううっ… ああっ…!

(刺す音)

ああ…!

♬~

(電話)

一課長 大岩。

何!? 巣鴨のとげぬき橋近くで

ウサギのエプロンを着たご遺体が
発見された?

わかった。 すぐ臨場する!

♬~

ヤマさん。
一課長。

♬~

(野口秋代)
所持していた免許証から

被害者は
水戸部梓 25歳と判明しました。

現在 行方不明になっている
田麻帆と

同じ保育園に勤務しています。

それで
同じエプロンを着ているのか…。

死亡推定時刻は 昨夜の10時前後。

死因は ナイフで刺された事による
失血死です。

(智代子)網野創平と同じですね。

(天笠)
武藤主任! 凶器が出ました!

(武藤)失礼します。

最初に連絡を受けた時は

田麻帆が殺害されたと
思いました。

うん…。

(智代子)どうして 同僚の彼女が
殺害されたんでしょう?

一連の事件の発端は 30年前の

芦澤美幸ちゃん誘拐事件にあると
思われる。

30年前 田富子が

当時3歳の
芦澤美幸ちゃんを誘拐した。

両親である芦澤夫妻は
身代金の支払いで口論となり

夫の芦澤逸郎が転落死した。

現場近くの住人 網野創平は

誘拐犯人は男だと
嘘の目撃証言をした。

そして 30年が過ぎ
網野創平が殺害された。

網野は 田富子から

口止め料と思われる金を
もらっていた。

誘拐された芦澤美幸ちゃんは

田富子の娘
田麻帆として育ち

自分が誘拐されたと知った今
行方不明になった。

今度の水戸部梓殺しも

30年前の誘拐事件に
絡んでいるという事ですかね?

それには疑問がありますね。

30年前なら 水戸部梓は
まだ生まれていません。

そうだな。

当然 直接関係していたとは
考えられない。

だが 彼女は…。

(武藤)一課長!

ナイフには
2種類の血液が付着していました。

恐らく 2人を殺害した凶器です。

(智代子)連続殺人という事ですね。

ヤマさん。
はい。

本件を巣鴨中央署との
合同捜査とする。

承知しました。

♬~

(秋代)起立!

♬~

(秋代)一課長に敬礼!

(秋代)休め。

高井刑事課長。
はい。

被害者は水戸部梓 25歳 保育士。

現在は 板橋のマンションに
一人暮らしです。

現場で発見された
凶器のナイフですが

指紋は拭き取られていて
検出できませんでした。

ですが 付着していた血液からは

網野創平 水戸部梓
2人のDNAが検出されています。

同じ凶器で
2人が殺害されている以上

同一犯人による
連続殺人が疑われます。

しかし
第一の被害者 網野創平と

第二の被害者 水戸部梓の間に
直接 接点はありません。

ただ 水戸部梓は

大きな羽保育園で
田麻帆と同僚であり

網野創平は殺害される直前に
田麻帆と会っていた。

現在 行方不明になっている
田麻帆が

この2つの殺人事件を結ぶ
重要人物である事は間違いない。

被害者2人の接点を探るとともに
田麻帆の発見に全力を挙げる。

(捜査員たち)はい。

一課長 お願い致します。

第一の事件を
いち早く解決していれば

第二の事件を
防ぐ事ができたかもしれない。

その責任の全ては
指揮官である この私にある。

みんな 申し訳ない。

しかし これ以上

犠牲者を増やす事は
絶対にできない。

我々の総力を挙げて
真相を解明し

必ず ホシを挙げる!
(捜査員たち)はい!

よし 行くぞ!
(捜査員たち)はい!

(天笠)田麻帆さん本人から
留守電が入っていた?

(猪瀬)はい。
(井上)聞かせて頂けますか?

(猪瀬)はい。

(アナウンス)「新しい用件は」

(麻帆)「田です」

「大変申し訳ないのですが
明日 休ませてください」

「よろしくお願いします」

(アナウンス)「午後9時51分です」

水戸部梓殺害事件と
ほとんど同時刻ですね。

子供たちに どう言えばいいのか
わかりません。

大好きな先生が
2人も 姿 消してしまって…。

田さんと水戸部さんは
親しくしていたんですか?

ああ…。 まあ 梓先生は

半年前に入ったばかりの
新人ですから

麻帆先生が
いろいろと指導していました。

ただ プライベートで
親しくしているとは

思えませんでした。

♬~

随分 熱心に見てるね。

まさか 自分の買い物の
参考にする気じゃないでしょうね。

(せき払い)

出た。 得意の家族会議。

もしもし。 お姉ちゃんだけど…。

家族ぐるみで捜査だもんな。

さてと どちらに…。

バッグのブランドで
「イタリアーナ カーヤ」って…。

うん。

♬~

(智代子)やはり
被害者の暮らしぶりは不自然です。

どちらの ごきょうだいが?

デパートのバッグ売り場に
勤務する弟と

保育士の姉に聞きました。

このバッグのブランドは
これから流行すると

話題になっていて
かなり高価なものでした。

新人の保育士が持つには
不自然だと 姉も断言しています。

実家が裕福だという事でもない。

つまり 水戸部梓は

本業以外のどこかから
金を得ていたという事だな。

それが 我が家の結論です。
いやいや 我が家の結論ってね

お茶の間で捜査してるわけじゃ
ないですから。

私 このやり方で
30年やってきました。

はい はい。
わかりました はい。

♬~

♬~

芦澤さん。

あの頃とは
すっかり変わってしまいましたね。

かつて このアパートに
あなたたちが住んでいた。

大岩さん
覚えててくれたんですね。

忘れられません。

この街で わずか3歳の女の子が
誘拐された。

必死で捜したけど

あなたの元に帰す事が
できませんでした。

私だけでは ありません。

美幸ちゃん誘拐事件に関わった
警察官は全て

あの時の
この街の景色を忘れません。

いや… 忘れられない。

それが 警察官の思いです。

大岩さんは 約束を守ってくれた。

30年経って あの子が生きてる事を
教えてくれた。

もし 美幸ちゃんが
過去を思い出したなら

昔 住んでいた ここに
戻ってくるかもしれない。

そう考えたんですね?

はい。

いつか 思い出してくれると
思います。

この街で遊んでいた日の事を。

誰よりも愛してくれた
本当のお母さんがいた事を。

大岩さん…。

♬~

♬~

井上から まだ?
まだですね。

(電話)

はい 合同捜査本部。

田麻帆を保護した?

よかった。
はい 了解。

田麻帆を保護。
本人に怪我などは なし。

各署に連絡!
(捜査員たち)はい!

昨日 田富子さんのいる社長室を
訪ねたそうですね?

30年前の事件の事を知って

私が芦澤美幸なのかと思って
母を問い詰めました。

当時の事を思い出したんですか?

いえ… はっきりしないんです。

美幸と呼ばれた事が
あったような気もするし

ずっと
田麻帆だった気もするし…。

30年 田麻帆さんとして
生きてきたのですからね。

はい…。

けど 最近 奇妙な事があって。

当時の事を思い出したんですか?

いえ… はっきりしないんです。

美幸と呼ばれた事が
あったような気もするし

ずっと
田麻帆だった気もするし…。

30年 田麻帆さんとして
生きてきたのですからね。

はい…。

けど 最近 奇妙な事があって。

最近?

梓先生が…。

私の過去を知ってる人がいる?

ええ。 巣鴨の地蔵通り商店街の
近くの人です。

(麻帆)えっ どういう事?
過去って なんの事?

麻帆先生って

3歳の時に 田富子さんの養子に
入られたんですよね?

どうして
そんな事 知ってるの?

その人が 麻帆先生の
本当のご両親の事を

知っているって言ったから。

事故で死んだ私の両親を
知ってる?

事故で死んだって
言ってるんですか?

えっ 違うの?

その人に会って
本当の事 聞いたらどうですか?

網野さんという人です。

網野…。
(梓)悪い人じゃないですよ。

このエプロンで行けば

向こうから
声をかけてくれるそうです。

(麻帆の声)気味が悪かったけど

言われたとおり
巣鴨に行きました。

(麻帆の声)本当の両親は
事故で死んだんじゃない。

梓先生の その言葉が
気になって仕方なかったんです。

(網野)田さん?

田麻帆さん?

あっ はい…。

今は その名前だよね?

今は…?

ちょっと いいかな?

(網野)君の本当のご両親の事
知ってるよ。

どうしてですか?

君が田富子さんの養子になるの
手伝ったからだよ。

どういう事です?
何があったっていうんですか?

今は教えられないな。

お母さんに聞いてごらん。

♬~

教えてください!
あなたは何を知ってるんですか?

今の時代さ 情報っつうのは
タダじゃないんだよ。

お金を払えって事ですか。

♬~

別に お金じゃなくても
いいんだけどさ。

フフッ…。 あっ イタッ!

♬~

次の日 ニュースで
その人が殺された事を知りました。

私 怖くて
誰にも言えなくて…。

やっぱり 網野創平と水戸部梓は
繋がっていたんです。

うん。

刑事さんは知ってるんですか?

私の本当の母が
どこにいるのかを…。

ずっと あなたを待っています。

(ノック)
入れ。

失礼します。

田社長が事情聴取のため
出頭されました。

うん。

♬~

よかった。 無事だったのね。

怪我なんかしてない?

♬~

ごめんなさい!

(富子)あなたを失いたくなかった。

あなただけが宝物でした。

♬~

お母さん…。

♬~

あの子を連れ去ったのは 私です。

(富子の声)
偶然 見かけた あの子が

麻帆に… 死んだ私の娘に
そっくりでした。

(富子)娘を亡くした時
人生が終わったと思いました。

どんなに仕事がうまくいっても
むなしいだけでした。

夫とも別れて
独りぼっちになった時

あの子を見かけたんです。

目も口元も
麻帆に生き写しでした。

手を取って歩き出しても
泣いたりしませんでした。

私に笑ってくれたんです。

その笑顔も
麻帆に そっくりだった。

それで そのまま連れ去った。

神様が… 麻帆を
返してくれたんだと思いました。

勝手な事 言わないでください!

本当のお母さんは あなた以上に
苦しむ事になったんですよ。

娘を失う つらさや苦しさは

私も よくわかっています。

だからこそ 他の人に

その苦しみを
味わわせてはいけないんだ!

あなたは 自分が誘拐した事を
偽装するために

網野創平に
偽の目撃証言をさせた。

犯人は 帽子をかぶって
顔を隠した男だと。

はい。

口止め料として 定期的に
お金を振り込んでいました。

(望子)彼女を罪には問えない。

そう。
誘拐には時効があるからね。

一番重い身代金目的でも
15年で時効ですもんね。

クソッ!
なんて事してくれてんだ。

小山田管理官。

(天笠)小山田管理官。
おう。

網野創平と水戸部梓の関係が
判明しました。

(天笠の声)2人は
1年前にネットで知り合って

愛人関係になったようです。

1年前から
愛人関係だったとすると

水戸部梓が 田麻帆の勤める
同じ保育園に入ったのは

偶然ではないですよね?

網野創平の命令で

麻帆さんと親しくなるために
潜り込んだ。

はい。 他の保育園に勤めていた
水戸部梓は

前の職場に
突然 辞表を提出して

大きな羽保育園の面接を
受けています。

としまつゆくさ保育園に
いらっしゃったんですか。

はい。 3年ほど勤めてました。

田富子から
より大きな金を引き出すために

網野創平と水戸部梓は
計画的に動いてたんだ。

(天笠)はい。

網野創平は あなたから
払い込まれる お金の増額を

要求してきたんですね?

麻帆に全てをバラすと
脅かされました。

網野の知り合いが
わざわざ そのために

麻帆と同じ保育園に勤め始めたと
聞きました。

その脅迫者2人が
続けて 殺された。

私です。 だから 私が…
2人を殺しました。

それは不可能ですね。

網野創平が殺害された時

あなたは 島之内代議士と
会食をしていた。

それは 我々も確認しています。

♬~

♬~

芦澤奈緒美さん。

あなたの本当のお母さんです。

(泣き声)

美幸…。

(奈緒美)美幸…!

美幸!

(泣き声)

30年 あなたを待っていました。

♬~

田富子という人が
誘拐を自供しました。

亡くなった娘さんに
そっくりだったと…。

♬~

ああ…。

♬~

(麻帆)言えませんでした。
えっ?

お母さんって言えなかった…。

30年という時が過ぎてるんです。
それが当然でしょう。

悪いって思ってしまいました。

あの人の事を
お母さんって呼んだら

母が傷つきそうで。

育ててくれた母親ですか。

あんな母 初めて見ました。

ごめんなさい!

(富子)あなたを失いたくなかった。

あなただけが宝物でした。

いつも強くて 凜としてて

反発もしてたけど 尊敬してて…。

あんな弱い母 初めて見ました。

それが 本当のあの人です。

あなたがいなくなった時
捜してほしいって必死だった。

罪は償います!

だから あの子を…
麻帆を見つけ出してください。

あの子が死んだら
私 生きていけない!

(泣き声)

田富子さんがした誘拐は
決して許されません。

けれど 彼女は それから30年

あなたを娘として愛し続けてきた。

芦澤さんも
ずっと あなたを待っています。

同じ30年を

あなたが戻ってくる事だけを
支えに 生きてきました。

私… どうしたらいいんですか?

♬~

田麻帆には
つらい現実になりましたが

30年前の誘拐事件は解決しました。

一課長は
約束を果たされましたね。

この子です。
どうぞ 助けてください。

はい。 必ず
美幸ちゃんを取り戻します!

お願いします!

♬~

一課長 何か?

いや… 30年前 奈緒美さんの腕に
殴られたような痣があった。

転落死した夫ですね。

身代金の事で もみ合った時に
たたかれたんじゃないでしょうか。

(智代子)あとは
網野創平と水戸部梓を

誰が殺したかです。
ああ。

何か 気になる事が
おありですか?

自分が犯人だと言った。

私です。 だから 私が…
2人を殺しました。

それは あり得ません。

田富子には
完璧なアリバイがあります。

ああ。 だが 彼女は

とっさに自分が犯人だと
口走った。

思わず 誰かをかばうために
嘘をついたっていう印象でした。

かばう? かばうって誰だ?

殺人の罪をかばおうと思う人間は
限られています。

(智代子)2つの事件で
ともにアリバイのない関係者は

田麻帆だけです。

しかし 動機はなんだ?

2人が脅していたのは
育ての母である 田富子だ。

母親が脅迫されたので
2人を刺した。

うっ! うう…!

ああ…!

富子は 娘の犯行だと思って
自分が犯人だと かばった。

なるほど。

捜査が暗礁に乗り上げた時は
現場に戻るしかない。

現場には 我々が見落としてる
何かがあるかもしれない。

(捜査員)
この方 ご存じないですか?

よく見てください。

水分の補給は ちゃんとしろよ。

まだ大丈夫ですよ。
えっ?

息苦しくなってくると こう…
自分 頑張ってるなって思えて

捜査に熱が入るんです。

ドMのレベル上がってるな お前。

はあ… アチッ!

髪の毛一本 見落とすな!

(鑑識員たち)はい!

事件があった時間に

現場近くの道路を
通行していたんですね?

(坂巻)はい。
それから真っすぐ函館に行って

今日
帰ってきたばっかりなんです。

だから そんな事件があったなんて
知らなかったんですけど。

それで その時 とげぬき橋から
走ってくる人影を見たんですね?

足元っていうか
足だけが見えました。

足だけ見えた?

光ってたんですよ 足が。

♬~

(坂巻の声)最初は なんだか
わからないから 怖かったけど

すぐに 靴が光ってるんだって
わかりました。

そのトラックには
ドライブレコーダーがついており

映像も確認できました。

よし。 天笠 よくやった!

ヤマさん
捜査員全員 集めてくれ。

承知しました。

(天笠)この光る靴は

真っすぐに
とげぬき橋から移動しています。

時間と場所から考えて
この光る靴を履いた人物が

水戸部梓を殺害した可能性が高い。

全力を挙げて
この靴を履いた人物を追う。

(捜査員たち)はい。

光の状態から見て この靴には
反射材が使用されています。

エネルギーを使って
自ら発光しているのではなく

周囲の光を反射するタイプの
靴です。

光の反射には 乱反射 鏡面反射
再帰性反射の3つがあり

この靴は 再帰性反射素材を
使用していると思われます。

再帰性反射とは…。

その再帰性反射材を使った靴を
販売している店

東京都内全域 全てを当たり
購入者を特定する。

(捜査員たち)はい!

えっ…。
都内全域… すごい!

喜ぶな。

この光る靴が
捜査を照らす一筋の光だ。

そして この小さな光は
ここにいる全員が

必死で現場を這い回って
つかんだ光だと言っていい。

この小さな光を追って
必ず ホシを挙げる!

(捜査員たち)はい!
よし 行くぞ!

(捜査員たち)はい!

この靴
これ こちらに置いてます?

(店員)こちらには
この靴は置いてないですね。

そこ測ってくれ。
(鑑識員)はい。

もう一度 ちょっと
見て頂けますか? どうでしょう?

(店員)この靴は
うちにはありませんね。

(天笠)この靴を
捜しているんですけども。

(店員)こっちには ないですね。
(天笠)あっ ありますか?

(店員)はい。
扱いはあるんですけれども

ちょっと待ってくださいね。

(店員)お待たせしました。
名簿 こちらになります。

♬~

警察の方から
全ての事情は聞きました。

ショックでした。

子供さんを うちの園には
預けられないという

親御さんもいました。

それでも 園長先生は
彼女の復帰を許してくださった。

子供たちが
麻帆先生 大好きなんですよ。

大人の事情より
子供の気持ちです。

♬~

いろいろと
ありがとうございました。

いえ。

今は
子供たちと遊ぶのが一番です。

はい。

では。 よーし 行こう。

では 私も こちらで。

失礼します。

♬~

これは…。

第一の事件を
いち早く解決していれば

第二の事件を
防ぐ事ができたかもしれない。

これ以上 犠牲者を増やす事は
絶対にできない。

我々の総力を挙げて
真相を解明し…。

必ず ホシを挙げる!
(捜査員たち)はい!

あなたは 嘘をついていましたね。

嘘? なんの事ですか?

あなたは この保育園の行事に
顔を出していましたね。

♬~

外部の人間が自由に入れる
バザーや お祭り会の時です。

探せば
他にも あなたが写ってる写真が

あるでしょう。

あなた 知っていたんですね。

美幸ちゃんが
田麻帆という名前である事も

保育士として働いている事も
全部 知っていた。

そして 時々 彼女の姿を
陰ながら見つめていた。

美幸…。

(麻帆)それ 欲しい?

わあ かわいい。 それ 何?

誘拐事件なんか
初めから なかったんだ。

どうぞ 助けてください。

必ず 美幸ちゃんを取り戻します!

あなたの過去を調べ直しました。

山梨の甲府
生まれ育っていますね。

田富子さんも 同じ街の出身だ。

あなたたちは知り合いだった。

いや… 命より大切な美幸ちゃんを
預ける事ができるぐらい

親しい仲だった。

だが 問題は
なぜ 偽装誘拐をたくらんでまで

美幸ちゃんを 田さんに
引き渡す必要があったのかです。

あなたは ご主人を
石段から転落死させている。

♬~

身代金の事で意見が対立し

もみ合ううちに
ご主人が足を滑らせて 転落した。

あなたは そう言った。
けど それは嘘です。

誘拐事件が偽装なら
身代金の話は出ない。

あなた 30年前
腕に痣がありましたね。

あなたは ずっと
ご主人からDVを受けていた。

石段からの転落死は
過失による事故ではなく

あなたは 殺意を持って

ご主人を突き落としたのでは
ありませんか?

(芦澤)うわっ!

そうですね?

人殺しの娘にしたくなかった…。

美幸を 人殺しの娘に
したくなかったんです。

(奈緒美)やめて お願い…!
それ 美幸のために貯めたお金…!

キャー!

(すすり泣き)
(芦澤美幸)お母さん!

(美幸)お母さん!
大丈夫だから…。

ピーピー泣かすんじゃねえよ!

(奈緒美の声)もう 限界でした。

美幸のために貯めていたお金まで
遊びにつぎ込んで…。

それだけは やめてほしいと
言った私を 何度も殴った。

早く 金。

(芦澤)早く出せよ。

♬~

(芦澤)美幸も ピーピー ピーピー
泣かせんじゃねえぞ。

(奈緒美の声)このままでは

いつか 美幸に手を上げる事に
なってしまうと思いました。

(奈緒美の声)私は 自分の意思で

美幸を守るために
突き落としました。

それから 田富子さんに
連絡をしたんですね。

自分の母親が 父親を殺した…。

そんな… そんな残酷な運命を
背負わせたくありませんでした。

もしもし?
富子さん お願いがあるの。

私 旦那を殺してしまったの…。

(奈緒美の声)富子さんは
子供の頃の私を

妹のように
かわいがってくれた人でした。

事情を話すと
飛んで来てくれました。

(富子)奈緒美ちゃん…!

富子さん…。

この人ね お母さんのお友達なの。
とっても優しい人なの。

だから すぐに迎えに行くから

富子さんのお家で
お泊まりしててね。

すぐ お迎えに来る?

もちろんよ。
だから いい子にしてて。

うん!

いい子ね 美幸ちゃん。

お母さんがお迎えに来るまで
仲良くしましょうね。

さあ…。 美幸…。

(奈緒美)お願いします。

うん。 行きましょう。

♬~

バイバイ。

♬~

(奈緒美の声)悲しいけど

いつかは
あの子に忘れられてしまうって

わかっていたんです。

網野創平に偽証を依頼したのは
田さんの考えですね?

誘拐事件を偽装して
身代金で もめた事にすれば

あなたの罪は 過失致死になる。

それで 網野という人に
協力してもらおうって言いました。

それが 30年前の真実だった。

全ては その秘密を
守るためだったんですね。

真実を隠すために あなたたちは
必死のお芝居をした。

死ぬまで あの子を待っています。

母親は この世に私だけです。

お会いになった事はない
という事ですね?

ええ ありません。

申し訳ありませんでした。

♬~

♬~

本当に そんな事が?

できれば
一生 秘密にしておきたかった…。

私を助けるために?

ええ…。

奈緒美さんは
あなたを守りたかった。

私も…。

30年…

ずっと あなたを
本当の娘だと思っていた。

♬~

殺人を隠すための
偽装誘拐だったのか…。

うん。

30年前の
芦澤奈緒美による夫殺害は

過失致死の判決 出てますから

もう一度 逮捕する事は
できません。

問題は 今回の事件です。

誰が 網野創平と水戸部梓を
殺害したか…。

皆 懸命に捜索していますが

光る靴の購入者は
まだ特定できていません。

ですが 動機からすると

偽装誘拐の共犯だった
2人の母親です。

網野創平も水戸部梓も

誘拐事件が偽装だった事を
知っていますから。

(奥野)凶器のナイフが

リレーされたとは
考えられませんか?

リレーですか?
はい。

(奥野の声)
第一の網野創平殺害の時

田富子には
アリバイがありました。

赤坂の料亭で 政治家と会っていた
というアリバイです。

また
第二の水戸部梓殺害の時には

芦澤奈緒美にアリバイがあります。

一課長と一緒にいたという
完璧なアリバイです。

2人の殺害に使用されたナイフは
同じだったので

同一犯による連続殺人を
疑いました。

しかし 産みの母親と
育ての母親の共犯であれば

2人で1つの凶器を使ったとも
考えられます。

最初は 俺も そう考えた。

だが その推理は成立しないんだ。

ヤマさんに頼んで
第二の事件の時の

田富子のアリバイを
調べてもらった。

(小山田の声)
会社に残っていたんだ。

複数の社員が証言している。

そうでしたか…。

だが 2人を殺害した動機は

偽装誘拐の真実を
隠すためであった事は間違いない。

(携帯電話の着信音)

すみません。 ちょっと失礼します。
(携帯電話の着信音)

(智代子)もしもし? うん うん…。

あの電話で
何か 必ずつかむんだ。

家族電話が 伝説の刑事課長の
情報源だったんですね。

(智代子)うん わかった。
ありがとう。

一課長 群馬のホームセンターで
事件の2日前に

光る靴を買った人物が
複数いたそうです。

群馬?
何番目のきょうだいは

どこの誰なんだ?
一番下の弟が

そのホームセンターの
社長なんです。

ヤマさん 頼む。

承知しました。 行きましょう。
はい。

♬~

今回の事件の真相が
全て わかりました。

全ては
麻帆さんを守るためでした。

30年前の偽装誘拐も
今回の2件の殺人事件もです。

私を守るため…。

ええ。

網野創平は 今になって

振り込まれる金額を
大幅に上げようとした。

そうですね?

月に200万ずつだと言いました。
それを一生です。

昔は 気の優しい青年でした。

奈緒美ちゃんの境遇に同情して
力になってくれると。

それが 1年前から
どんどん変わってしまって…。

(智代子)水戸部梓と
付き合ってからですね。

若い女のほうが黒幕だったな。

田さんから
網野の話を聞いたあなたは

田さんと麻帆さんのために

いや…
娘である美幸さんのために

網野殺害を決意したんですね。

はい。

♬~

なんで あんた ここに…?

俺が来てほしいって言ったの
田社長だよね。

近づかせない。
富子さんにも 美幸にも。

(刺す音)
うっ…! うう…!

(奈緒美の声)富子さんの手を

汚させるわけには
いきませんでした。

美幸は
田麻帆として生きています。

麻帆さんにとっては
富子さんは 大切なお母さんです。

違います。
奈緒美ちゃんじゃありません。

(富子の声)
二度目の殺人事件の時

奈緒美ちゃんには
アリバイがあります。

2つの殺人事件は
同じ凶器が使われたんでしょ?

凶器のナイフは
リレーされていたんです。

リレー?

三ツ矢さん…。

♬~

水戸部梓殺害現場から逃げていく
犯人の姿が 目撃されていました。

正確には
逃げていく犯人の靴がです。

(智代子)その靴は

船舶関係の人が甲板で履く時に
よく使う靴でした。

♬~

三ツ矢さん…。

それは
あなたも知らない事実でしたね。

はい…。

奈緒美さんは 娘さんを失い

つらい思いをしながら
必死に生きてきたんです。

そんな奈緒美さんが
脅されているのを

あなたは許せなかったんですね。

ええ。

(梓)網野さん殺したの
おばさんですよね?

私のパートナーだったんですよ。

彼がいなくなって

あなたたちの秘密を知ってるの
私だけになっちゃった。

秘密って?

フフッ… とぼけても駄目。

麻帆先生が
本当は あなたの娘だって事。

田社長とグルになって
偽装誘拐した事。

(梓)それ以上 近づかないで!

おばさん ポケットに危ないもの
持ってるんじゃないですか?

(梓)私…
網野さんほど油断しませんから。

おばさんから
田社長に伝えてください。

来月からは 網野さんじゃなく

私の口座に
振り込んでくださいって。

♬~

(すすり泣き)

(三ツ矢)
事情を知って 許せなかった。

奈緒美さんは 30年 娘さんに
母親だと名乗れなかった。

そんな思いをして
娘さんを守ろうとした母親を…。

だから あなたは

奈緒美さんが持っていたナイフを
盗ったんですか?

(三ツ矢の声)ええ…。

奈緒美さんの
アリバイのある時間に

同じ凶器で犯行が起これば

最初の殺人事件の容疑が晴れると
思ったんだ。

♬~

嫌! 嫌! 嫌…!

♬~

ううっ…。

どうして…? あんた 誰よ…?

ああ…!

♬~

勝手なまねをしたね…。

少しでも奈緒美さんの力に
なりたかったんだ。

♬~

こちらへ。

芦澤さん。 あなたも
罪を償わなければならない。

どんな理由があれ
人の命を奪ったんですから。

はい。

ごめんなさい。 私たちのために…。

今まで助けてもらったんだもの。

美幸を…
立派に育ててもらったんだもの。

♬~

行きましょうか。

♬~

お母さん!

産んでくれて ありがとう。

♬~

美幸…。

お母さん。

育ててくれて ありがとう。

♬~

麻帆…。

私には 2人の母がいるんです。

私を… 誰よりも
大切に思ってくれてる母が。

ええ。

待ってます 2人で。

待っています。

奈緒美ちゃん…。

お二人で待っていてください。

芦澤さんは
必ず 罪を償って帰ってきます。

愛する娘と
大切な友達がいる場所に。

♬~

大岩さん ありがとうございます。

いえ…。

♬~

(手をたたく音)
(笹川)大岩純一捜査一課長!

今回もまた ご苦労さまでした。

ありがとうございます。
笹川刑事部長。

大岩 私が どうしてお前の事を
フルネームで呼んでいるのか

その理由が わかるか?

特には考えた事がありませんが

ありがたい事だとは
感じております。

(奥野)あの… 僭越ながら
よろしいでしょうか。

僭越と来たか。
なんだ? 言ってみろ。

私は 笹川刑事部長が

大岩一課長の名前を
フルネームでお呼びになる度に

限りない信頼と愛情を
感じております。

ですから…
つまり そういう事ではないかと。

トランプ。 君は
恥ずかしい事を真顔で言える

類いまれな人材のようだな。

トランプではありませんが

失礼な事を申し上げたなら
すみません。

今のは 私の ただのつぶやきだと
思ってください。

つぶやきと来たか… そうか。

では 私も つぶやきには
つぶやきで応えるとしよう。

大岩純一捜査一課長
ベリーグッドです。

はい。

イヨッ…!

ハハハ…。

♬~

これより
合同捜査本部の起訴祝いを行う。

みんなの努力のおかげで
事件は解決した。

ジュースで申し訳ないが
乾杯しよう。

乾杯!
(捜査員たち)乾杯!

ああ 来た来た 来た来た…!
うん。 オーケー。

何やってんだ?

個人的な連絡先の交換です。

ああ…
2人は気が合ってたからな。

ブラちゃんとは
昔から友達だった気がします。

ブラちゃん…? ブラ…。

私も チョコさんとは
初めて組んだ気がしません。

チョコ…。
ああ まあ そうだな…。 うん。

(智代子)小山田管理官
ありがとうございました。

ああ いやいや…。
ほんの気持ちです。

あっ チョコ…! ありがとう。

今回も 素晴らしいむちゃ振りを
ありがとうございました。

おう。
次回は もっと厳しくなるぞ。

はい…!

嬉しいんですか?
はい!

確かに 限界を超える事で
人は強くなります。

例えば 筋肉が
力を全て出し切った状態を

オールアウトと呼びますが…。

献杯

♬~

みんな ありがとう。

ただいま。

あなた お疲れさまでした。
うん。

あっ そうか
今日は 春菜の月命日だったな。

そうですよ。
月に一度のカレーとプリンの日。

せっかくだから
私たちも一緒に頂きましょうよ。

うん そうしよう。

♬~

私ね 今日 カレーを作りながら
思い出したんだけど。

春菜に秘密にしていた事が
1つだけあったわ。

えっ そうなのか?

春菜の嫌いなニンジン

カレーの中に こっそり
すりおろして入れちゃってたの。

なんだ… それくらいなら
春菜も許してくれるよ。

そうよね。
これも 母の愛なんだから。

きっと許してくれるわよね。

(ビビの鳴き声)

♬~

〈7月22日
よる7時58分からは…〉

〈カジノ王が麻薬中毒で突然死〉

〈容疑者は愛人。
しかし 意外な結末が…〉

特捜!