ドラマログテキストマイニング

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

ドラマスペシャル 指定弁護士 北川景子、北村一輝、えなりかずき、羽田美智子… ドラマの主演・キャストなど…

『ドラマスペシャル 指定弁護士』のテキストマイニング結果(キーワード出現数BEST10&ワードクラウド

  1. 指定弁護士
  2. 田金
  3. 弁護士
  4. 検察官
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  6. 先生
  7. 記者
  8. 起訴
  9. 賄賂
  10. 一ツ

f:id:dramalog:20180924050147p:plain

『ドラマスペシャル 指定弁護士』の解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)&EPG情報(出典)

 

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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dramalog.hatenablog.com 

 

 

ドラマスペシャル 指定弁護士[解][字]

主演・北川景子、初の弁護士役!バディの検察官役に北村一輝えなりかずき羽田美智子松重豊生瀬勝久石橋蓮司中村梅雀ほか豪華出演陣!「さぁ、裁判するわよ!!」

詳細情報
◇番組内容
シロになった事件をクロに!?検察が不起訴にした事件を再捜査する“指定弁護士”とバディの検察官が事件の真相と自らの道をつかんでいく本格リーガルエンターテインメント!!
一ツ木唯(北川景子)は大物国会議員が絡む贈収賄事件の“指定弁護士”を引き受ける。しかし検察が白と判断した事件を黒と主張する事は困難を極める。唯は検察官・橘慎二(北村一輝)とバディを組み真実を追う!巨大権力の裏に秘められた意外な真実とは!?
◇出演者
一ツ木唯…北川景子
橘慎二…北村一輝
一ツ木隆司…えなりかずき
林京子羽田美智子
田金清造…石橋蓮司
筧田吾郎…松重豊
安倍忠一…生瀬勝久
三塚文則…中村梅雀

白井逸雄…相島一之
斎藤里美…真飛聖
津山悟…正名僕蔵
箭内光太郎…矢柴俊博
岩沢徹…螢雪次朗

林泰文伊東孝明山田明郷川久保拓司ノモガクジ安東弘樹森永卓郎 ほか
◇脚本
櫻井武晴
◇監督
竹園元(テレビ朝日
◇スタッフ
【ゼネラルプロデューサー】黒田徹也(テレビ朝日)、関拓也(テレビ朝日
【プロデューサー】竹園元(テレビ朝日)、丸山真哉(東映
◇おしらせ
☆番組HP
 http://www.tv-asahi.co.jp/shiteibengoshi/

 


(記者)先生 先生!
話を聞かせてください!

(記者)
先生 ひと言 お願いします!

先生 田金議員の疑惑について
ひと言!

(記者)先生! 田金議員が
賄賂を受け取った証拠を

先生は握っているんですか?
先生! 一ツ木先生!

(一ツ木 唯)
以前も申し上げましたが

「先生」と呼ぶのは
やめてください。

私は 今
弁護士ではありませんから。

でも
先生は 今 指定弁護士ですよね?

指定弁護士は
検察官であり 捜査官です。

(記者)そんな先生に 今
日本中の国民が期待しています。

その期待に応えられそうですか?

ご期待に応えられるよう
精いっぱい頑張ります。

(カメラのシャッター音)
(物音)

(衝撃音)

えっ?
あれ?

キャーッ!
(記者)誰か倒れています!

(記者)何かが落ちてきました!
人ではないでしょうか?

(記者)おい 何してる!
救急車! 誰か 救急車 呼べ!

(記者)このマンションから
落ちてきました。

(記者)こちらのマンションから
落ちてきました!

これは自殺ではないでしょうか?
(記者)我々が取材中に

人が
マンションから落ちてきました。

(記者)救急車! 救急車!

(司会者)「こちらに 田金議員の
問題発言をまとめてみました」

「最近の女性は
結婚を贅沢品と勘違いしている」

(コメンテーター)法務大臣を辞任した時の
発言ですね。

「昔は 貧乏でも子供を産んだ」

「結婚という絆を知らない人は
かわいそう」

そして 今回…。

「最大の少子化対策

結局 女が子供を産むこと!」

こうやって見ると
一貫してますよね。

「しかも それに対する弁明が
こちらです」

(田金清造)「女性は
社会貢献の選択肢が多い」

「働いてもよし
子供を産んでもよし」

「私が言いたかったのは
そういう事だ」

「それを君らマスコミが
部分的に抜粋して

歪曲して伝えてるだけだよ」

「この発言が また世論を
刺激したわけですね」

(コメンテーター)「毎回 思うんですけど
なんで学習しないんですかねえ」

(司会者)「本当にそうですね」

最近 この議員
よく叩かれてますね。

(三塚)田金清造な。
京都選出の議員だ。 覚えとけ。

所長 顧問弁護されてます?

まさか! 俺だって相手選ぶよ。

確か 昔は法務大臣でしたよね?

(箭内光太郎)
いや そんな昔じゃない。

「結婚は贅沢品じゃない」発言
により

法務大臣を辞任したのが2011年。

よく覚えてますね。
箭内先生らしい。

田金は 裁判員制度が始まった時の
法務大臣だ。

弁護士なら 覚えてて当たり前。

失言が多いんですね 田金って。

(三塚)
端的に話すのと 乱暴に話すのが

イコールの奴なんだ。

なのに よく当選し続けてますね。

まあ 一部には評判がいいんだ。

(箭内)官僚から人気があるって
おっしゃってましたよね。

言ったっけ?
言いましたよ 確かに。

顧問している政治家から聞いたと。

あっ 所長。 桂井企画の信用調査
確認なさいます?

それ どこの取引先だっけ?
河原町商事です。

ああ~ もう 記憶にないな。

一ツ木先生に任せる。
頼むよ 未来の俺のパートナー。

はい。

あの… 所長。 私 箭内も

パートナー弁護士にすると
おっしゃったのをお忘れなく。

忘れてないよ。
俺 記憶力だけはいいから。

ですよね。

あれ? 山崎先生は?

いいかげん 依頼者に
連絡してほしいんですけど。

(箭内)ああ 山崎先生の依頼者って
破産とか再生?

ええ。 もう何年も前に
受任した事件もあって。

じゃあ 消滅時効
完成してないかどうか…。

もう 時効直前のものがあります。

所長。 事務員 増やすって話
どうなってます?

そんな事 言ったっけ?
増やす気ないけど。

はあ? 山崎先生 債務整理
全部 僕に丸投げしてんですよ。

僕 弁護士じゃないのに。

このままじゃ
非弁になっちゃいますよ。

(三塚)だってさ 経費かかるし

うちは
弁護士5人と事務員2人で

バランスがちょうどいいんだから。
(隆司)良くないですよ。

山崎先生の依頼者から
「どうなってんだ!」って

毎日 苦情がすごいんです。
いってきまーす。

(隆司)だから
「急いで申し立てます」って

もう何度も相手に言いました。
さすがに もう無理ですよ。

とにかく 山崎先生から
一度 電話してください。

僕も 他の先生の仕事があるんで。
お願いしますよ。

ねえ 隆司。 これ見て これ。

失言で叩かれてる政治家だよね?

あっ やばい!

午前中に
銀行と裁判所 行っとかないと。

先 行くよ!
はーい。

(司会者)「そうなんです。
京都市にある国有地なんです」

「それが 2010年

老人ホーム建設のため…」

(野村雅夫)社会福祉法人
辰波福祉会に払い下げられた際

評価額10億が2億で売却されたと
ありますが 事実でしょうか?

(議長)関西財務局 松川理財部長。

田金議員にお聞きしてるんですが。

(松川明正)「お答え致します」

「調査の結果 当該国有地は
クリーニング工場の跡地であり

建設前 土壌汚染が発覚した事が
わかりました」

「よって 議員がご質問された
“値引き"とは

その除染費用に当たる分と
考えられます」

(議長)「野村雅夫くん」
「おかしいじゃないですか」

「普通は 除染が必要とわかったら
その段階で

国が業者を
入札するはずでしょう!」

(議員)「そうだ!」

(野村)「なんで
2010年の この時に限って

それを買い手に丸投げして
代わりに値引きするんですか!?」

(議員)
「特別扱いじゃないですか!」

(野村)「なぜ そんな不自然な事が
起きたのか?」

「それは 田金議員の関与が
あったからじゃないんですか?」

(議長)「松川理財部長」

「待ってください!
田金議員にお聞きしてるんです」

(議員)「田金さん 答えなさいよ!」
(議員)「あんたが疑われてるんだ」

(議長)「田金清造くん」

私が関与した事実はございません。

(議員)おい ふざけんなよ!
(議員)お金について答えなさい!

値引きされた国有地も
それを買った福祉法人も全部

あなたの選挙区の京都に
あるんですよ!

しかも その法人の名誉顧問に
あなたの名前がある!

「これ 全部 偶然ですか?」

(議長)「田金清造くん」

偶然でございます。

(ざわめき)

国有地の払い下げのあった
2010年って

田金が
法務大臣だった時ですよね?

まあ そういう大物が動いたから

国有地の売却に
便宜が図られたんだろう。

便宜って…。

土地が欲しい福祉法人が

顧問の田金に賄賂渡して
口利き頼んだって事ですか?

(田金)
「口利きなどしておりません」

「ご指摘のとおり 私は

辰波福祉会の
名誉顧問をしておりますが

報酬は頂いておりません」
(ドアの開く音)

(安倍忠一)
あっ 橘検事。 どうでした?

部長の決裁 下りた。
取り調べ この線でいこう。

はい。
(議長)「田金清造くん」

献金につきましては

政治資金規正法にのっとって

正しく処理しております」

(議員)「そんなはずないだろ!」

「(ざわめき)」

国有地問題について
どうお考えですか?

「だって 田金が顧問してる会社が

国有地を
8割引きで買ったんだから

絶対 賄賂渡してるでしょ」

(男性)「渡してる 渡してる。
絶対 渡してる」

悪い。 先 行く。

(女性)「8割引きなんてね
絶対無理よ~ 無理無理」

「なのに なんで
田金は捕まらないの?」

これも確認をお願いします。

ああ。

(女性)「警察とか検察は
一体 何やってんのよ ねえ~」

(女性)「本当よね~」

(テレビを消す音)

橘検事
そろそろ 被疑者が来る時間です。

すいません。

すみません。 破産管財人口座を
作りたいんですが。

(アナウンサー)「田金清造元法務大臣
議員辞職を求めるデモが

国会前で行われ
およそ1600人が参加しました」

「(デモ参加者たちの掛け声)」

(アナウンサー)
「田金元大臣の事務所がある

京都市の市役所前でも

およそ500人が参加した
抗議デモが行われました」

(一同)許さない!

(アナウンサー)「また 複数のSNS

田金元大臣の議員辞職を求める
署名活動が

行われている模様です」

(アナウンサー)
京都市の国有地払い下げ問題で

あっせん収賄罪で
京都の市会議員に

刑事告発された
田金清造元法務大臣

大阪地検特捜部が
事情聴取していた事が…」

また 大阪地検特捜部か。

京都の事件なのに

相手が大物政治家だと
こうなっちまうんだよな。

我が京都地検には
特捜部がありませんからね。

まあね。

(アナウンサー)「田金元大臣は
違法な行為はないと

口利きを否定しているため

大阪地検特捜部は
慎重に捜査しています」

地検特捜部

国民の怒りに
押されちゃったな。

でも 逮捕は無理だね。
証拠がないもん。

…って 逮捕されちゃったよ。

ねえ 隆司…。
(ドアの閉まる音)

(三塚)やっぱり 秘書は
漏れなく逮捕されちゃうんだねえ。

国民の怒りはわかるけどさ

起訴は無理だね。 証拠がないもん。

所長 逮捕の前も
そんな事 言ってましたよ。

言ったっけ?

裁判所 行ってきます。
なんの裁判?

えっ…? 京洛フーズの
不当解雇の審判 忘れました?

あ~ 覚えてるよ。
俺は 記憶力だけはいいんだ。

いってきます。
いってらっしゃい。

(ヘリコプターの飛行音)

(アナウンサー)「大阪地検特捜部は

今日 田金元法務大臣
不起訴を発表しました」

「田金元大臣と共に逮捕された

会計担当者である公設秘書も
同時に不起訴処分となり

勾留されていた拘置所から
釈放されました」

ここまでして
議員も秘書も不起訴とはな。

検察の敗北と言っていいですね。

すいません。

指定弁護士?

やだ 唯ちゃん
指定弁護士 知らないの?

知ってます。
検察の代わりに起訴する弁護士。

そう。 ってわけで

今を時めく事件の指定弁護士
やってみない?

起訴する相手は 田金清造。
田金清造!?

やだ 唯ちゃん
田金清造 知らないの?

知ってます。
先月 不起訴になった政治家。

じゃあ 田金が今月

検察審査会
起訴相当になったのは知ってる?

ええ。 でも
また不起訴になりましたよね?

そう。 で 今 また
検察審査会が開かれてるの。

そこで
また起訴相当になったら…。

指定弁護士に強制起訴される。

その強制起訴を
私が?

(京子)さっきから
そう言ってるの。

なんで
私なんです?

だって 唯ちゃん
企業法務してるから

組織のお金の流れに
詳しいでしょ?

えっ だから?
それに 唯ちゃんは

人権派の弁護士
ってわけじゃないから

刑事事件に
公平に関われると思うし。

はあ…。

指定弁護士付きの検事に
私がですか?

強制起訴が決まったらの話だ。

なんで あの… 私なんです?

以前 申し上げましたよね?

私は 指定弁護士制度は
ろくでもない…。

不完全な制度だと思ってると。

だからだよ。
はい?

我々検察官は負ける戦いはしない。

指定弁護士という名の検察官は
負ける戦いしかしない。

負けて当然です。

我々検察官が
起訴できなかった事件を

また無理やり起訴するんですから。

なら 負けた責任は
指定弁護士に取ってもらえ。

それに どうして 私が
巻き込まれるんでしょうか?

君は いつものように
粛々と こなしてくれればいい。

決して 悪いようにはしない。

指定弁護士? …って だって

一ツ木先生
今 ほぼ 企業法務中心じゃん?

だから 刑事事件
たくさんやってる箭内先生なら

やってみたいかなと思って。
あ~ あ~ 冗談じゃない。

検察が何度も不起訴にした事件を
起訴するなんて

完全に負け戦じゃん。

箭内 やんない。

確かに。

(三塚)指定弁護士 引き受けたら

事務所の名前も
地方記者クラブに公表されるね。

ええ。 弁護士としての経歴に
傷がつきますよね。

なんで?
なんで?

指定弁護士は
負けて当然 勝ったら儲けもんだ。

名前が売れる分
負けてもメリットはあるよ。

確かに… 弁護士として
名前が売れるのは悪くない。

うん。 それに もし勝ったりしたら
ヒーローだよ。

あっ ヒロインか。

もし勝ったら
即 俺のパートナー弁護士 決定!

また 所長… 本当ですか?

だって あの田金を有罪にできたら
スーパーヒーローだ。

いや スーパーヒロインか。

まあ そうかもしれませんけど…。

勝ったら 俺のパートナー。

負けても
名前が売れて 仕事が来れば

君も儲かる うちも儲かる。
損はないんだってば。

わかりました わかりました。
やりますから。

また 田金に起訴相当が出たら

私 指定弁護士やります。

よし 決まり!

〈指定弁護士とは

検察が不起訴にした容疑者を

市民が作る検察審査会

2回続けて
起訴すべきと判断した時

裁判所が 検察官役として指定する
弁護士の事である〉

帰ってくるなり 何 言ってんの?

もう決めたから。
指定弁護士やるから。

今やってる仕事 どうするの?

企業法務で抱えてるクライアント
40~50社あるよね?

大丈夫
所長が手伝ってくれるって。

何 言ってんの?

三塚所長は 「言った事
すぐ忘れちゃう星人」なんだよ。

ねえ。
お風呂。

(田金)私も秘書も

法に触れるような事は
何もしていない!

検察審査会
どうか 冷静に判断してほしい」

はい 田金の政治資金収支報告書

辰波福祉会代表 辰波栄泉からの
献金は 2010年から。

2010年…。
って なんで 隆司が?

その資料 矢野ちゃんに頼んだろ?

駄目だよ まだ決まってない仕事に
事務員 使っちゃ。

献金は2010年から。

国有地が
格安で払い下げられたのも2010年。

偶然じゃないよね?

でも 田金が賄賂をもらった
証拠にはならないよ。

賄賂じゃなくても
多額の献金と引き換えに

国有地の便宜を図ったとしたら
実質 それは賄賂に…。

ねえ ねえ ねえ!

本当に指定弁護士やるの?

もう…
その話は決着したでしょう?

仕事もいいけど
少しは 家庭も考えようよ。

誰の家庭?

君と僕との家庭だよ。
先 行くよ!

ああ…。

(アナウンサー)「速報です。
国有地払い下げ問題を巡り

あっせん収賄罪に問われながらも

不起訴処分を受けていた
田金清造元法務大臣について

京都検察審査会は 今日
再び 起訴相当を議決しました」

指定弁護士が動き出しちまうな。

(アナウンサー)
「京都検察審査会は 今日

再び 起訴相当を議決しました」

「これを受けて 今後は
検察官役を務める指定弁護士が

公判に向けて捜査する予定です」

(津山 悟)えー 私は この問題に
いち早く気づいた市議の一人です。

だからこそ 他の市議と共に
田金議員を刑事告発しました!

しかし 残念ながら 検察は

不起訴処分の決定を下しました。

それでも 我々と同じ市民感覚
お持ちの弁護士 一ツ木先生なら

きっと
市民の怒りの声を届けてくれる

そう信じております!

(津山の声)我々が

国有地払い下げ問題に
気づいたのは 実は偶然なんです。

偶然?
ええ。

京都市が 今年 公園を造るために
国有地を10億で購入しましてね。

(津山の声)その土地を
我々が視察に行った時…。

(津山)あれ?
もう 工事 始まってるんですか?

(公園課長)えっ? あっ いや…
あっちの土地は違います。

公園用の土地は ここから…。

(公園課長)ここまでです!

じゃあ こっちは何が建つんです?

子供たちが遊ぶ公園の隣に
建てていいものなんでしょうね?

ちょ ちょっとお待ちくださいよ。
ちょっと待ってください。

えー あっ 逆だ。 えっと
ちょっと待ってくださいよ。

ああ 老人ホームです。

ああ。
老人ホームね。

(公園課長)
隣も国有地で 2010年に

社会福祉法人 辰波福祉会に
払い下げられています。

2010年に払い下げられて
今 やっと 工事?

土壌の除染作業に
時間がかかったみたいですね。

(市議たち)除染!?
除染が必要な土地なんですか?

だったら こっちの公園も
除染が必要だろ?

子供たちが遊ぶ公園なのよ!
(公園課長)ちょっと待って…。

(津山の声)結局 公園用地の除染は
必要ないとわかったんですが

それを調べた時 この土地が

なんと2億円で
払い下げられていた事が

わかったんです!
(ざわめき)

見てください。
隣同士で面積もほぼ同じ土地が

あっちは10億円!
こっちは2億円!

おかしいですよね?
皆さん。

それで調べたら

辰波福祉会の名誉顧問に

田金議員の名があったわけです。

顧問になったのは
2010年からですよね?

そうです! この国有地が
8割引きで売られた年に

田金議員は ここの顧問になり

多額の献金
受けるようになったんです!

(三塚)収支計算書か?

駄目だよ。 この手の仕事は
デスクでしないと。

すみません。

あっ でも 見てください。
うん?

辰波福祉会の収支計算書と

借入金返済計画です。

老人ホームの建設費用の
ほとんどを

国や京都府からの補助金

一般からの寄付金に頼っています。

それで よく
国有地払い下げ認可が下りたね。

ですよね?

田金が口利きをしたとしたら
その辺かな?

ですよね? 捜査すべきですよね?

捜査って…。 一ツ木先生

認可を出した関西財務局に
知り合いとかいるの?

いえ。
だから 検察に頼もうと思って。

快くやってくれりゃ
いいけどね…。

えっ?
だってさ

何度も不起訴にした事件
捜査されて

気分のいい検察官いると思う?

でも だって
指定弁護士が捜査をする時は

検察官に依頼するって
聞いてますけど。

まあ 建前はね。

よし 俺がなんとかしよう。

顧問してる国会議員が 確か
関西財務局とツーカーなんだよ。

本当ですか?
うん。

指定弁護士は
事務所の宣伝にもなるし

一ツ木先生
テレビ映り良かったからねえ。

えっ?
私 もうそんな テレビ出てます?

出てる 出てる!

だからさ
今度 金になる顧客つかんでよ。

うちも
経営 楽じゃないんだからさ。

はい わかりました。

頼むよ!
はい。

(松川)国会議員を使って
連絡してくるなんて

一ツ木先生も
なかなか やり手ですねえ。

つまり こちらは
議員先生の口利きに弱い。

えー これを見る限り

辰波福祉会の財政基盤は
確かに弱い。

ええ。
寄付金で 建物 造ろうなんて

企業法務やってる私から見ても
甘すぎます。

そういったご指摘があったので

うちは
認可は不適当としたんです。

えっ? 関西財務局が
認可しなかったのに

なんで 国有地が
払い下げられたんです?

上の指示です。

上って 財務省本体?

なんで 財務省
地方財務局を無視してまで

国有地を格安で売るんです?

私は指示に従っただけです。

つまり
田金議員が口利きをしたのは

こちらではなく 財務省本体。

口利きなどなかったと
聞いています。

ごちそうさま。
おおきに!

当時 法務大臣だった田金なら
財務省を動かせるよね?

法務大臣財務省に顔利くなんて
聞いた事ないけど。

その辺り よく知ってるの
誰だろう?

田金と一緒に逮捕された
秘書じゃない?

ああ。 確か 斎藤とかいったっけ
会計担当の。

うん。
じゃあ 僕 まだ仕事残ってんで

ごちそうさま。
えっ?

(白井)
一ツ木唯という指定弁護士が

関西財務局で
勝手に聴取したらしい。

そうですか。

まあ 指定弁護士にも
捜査権がありますからね。

その指定弁護士に接触してくれ。

あっ いや あの…

向こうから依頼があってからで
いいのでは?

いいから 頼んだぞ。

はい。

(記者)先生 先生!
話を聞かせてください!

田金議員の秘書が
不起訴になっていますが

これは 先生にとって
プレッシャーじゃないですか?

もうすぐ 田金議員が再選を狙う
衆院選ですが

それも 先生にプレッシャーでは?

(記者)田金議員は
国策捜査だと批判していますが

先生 田金議員の疑惑について
ひと言!

(記者)先生! 田金議員が
賄賂を受け取った証拠を

先生は握っているんですか?
先生! 一ツ木先生!

以前も申し上げましたが

「先生」と呼ぶのは
やめてください。

私は 今
弁護士ではありませんから。

でも
先生は 今 指定弁護士ですよね?

指定弁護士は
検察官であり 捜査官です。

(記者)そんな先生に 今
日本中の国民が期待しています。

その期待に応えられそうですか?

ご期待に応えられるよう
精いっぱい頑張ります。

(カメラのシャッター音)
(物音)

(衝撃音)

キャーッ!
(記者)誰か倒れています!

(記者)何かが落ちてきました!

(記者)おい 何やってんだ!
救急車! 誰か 救急車 呼べ!

田金議員の秘書のように見えます。

こちらのマンションから
落ちてきました!

♬~

自殺?
でも 遺書はないんですよね?

目撃者がいるんです。

奥さんですね?

お話を聞かせて…。
先生。

警察の聴取を優先させてください。

私にも 本当に自殺なのかを
確認する義務があり…。

自殺でないなら なんなんです?

まさか 殺人とか?

落ちた時 この部屋には
ご夫婦2人きりでした。

それでも殺人とおっしゃるなら

その証拠は?

証拠って…。

証拠もないのに疑うとは

証拠もないのに起訴する
指定弁護士らしい。

起訴を決めたのは検察審査会です。
大体 あなたは…。

(斎藤里美)夫が死んだのは
あんたのせいよ!

田金先生の強制起訴が
決まったせいで 夫は死んだの!

殺したのは あんたよ!
人殺し!

奥さん 行きましょう。
離して!

(里美)人殺し! 人殺し!
(ドアの閉まる音)

あ~あ 金の流れを一番知ってる
秘書に死なれた上

その妻も
敵に回してしまったようですね。

あなた方警察も
私を敵視しているようですね。

捜査も素人な上に 観察眼もない。

検察…!?

どうも 一ツ木先生。

京都地検の橘です。

(ため息)

大阪地検特捜部が調べたんです。

田金を起訴する証拠なんか
もうありませんよ。

二度も不起訴にした事件を
捜査の素人に調べられるのは

プライドが許しませんか?

はい?
だから わざわざ

嫌みを言いに来たんですよね。

先生は 俺を
敵だと思ってるようですが…。

違うんですか?

俺は 指定弁護士のために
部屋や備品を用意しろと

通達されてる身なんです。
は?

見たい資料があるなら
見せなきゃならないし

したい捜査があるなら
協力しなきゃならない。

じゃあ 橘検事は 私の協力者?

そう 上から命令されてます。

嫌々って感じですね。

人の気持ちは わかるんですね。

こんなマスコミ連れて歩く弁護士
初めて見ましたよ。

今後 少し 控えたほうが
いいんじゃないですか?

連れて歩いてたわけじゃ
ありません。

その ばっちりメイクも
そのためですか?

あっ… 田金 次の衆院選
立候補するんですかね?

まあ するでしょうね。
有罪にはならないでしょうし。

田金が有罪か無罪かは
まだ わからないはずです。

やっぱり そうや~!

先生! テレビ見ました。
応援してます!

ありがとうございます…。
先生!

こんなん 絶対
許したらあきませんよ。

有罪 よろしくお願いします!
はい 頑張ります…。

頑張ってくださいね!

(女性)よろしくお願いします~!

なんか
先生が立候補するみたいですね。

あ~あ…
どうせ無罪になっちまうのに。

だから

私たちが そんなふうに思ってちゃ
いけないはずです。

わかってないですね。

先生は 我々検察官が
起訴を断念したのと同じ証拠で

起訴しなきゃいけないんですよ。

大変なのは わかってます。
でも 私は…。

大変じゃなく
不可能だって言ってるんです。

田金の起訴を望んだのは
国民の代表である検察審査会

つまり 一般市民なんですよ。

だから 厄介なんですよ。

素人は 証拠じゃなく
感情だけで人を罰しようとする。

私は 諦めません。

…本気なんですか?

ええ。

先生!

一ツ木先生 応援してます!
あっ ありがとうございます。

私も いいですか?
一ツ木先生 応援してます。

ありがとうございます。

精いっぱい 頑張ります。
どうも…。

えっ!? 田金の弁護を?

うん。 そういう事だから。

えっ… どういう事ですか?

だってさ 顧問してる政治家に
頼まれちゃってね。

だから 私が
指定弁護士を降りるんですか?

っていうかさ 俺が
田金の弁護 引き受けたら

多分 指定弁護士
取り消されるかもしれないよ。

はあ!?
それにさ

同じ事務所内で敵同士って
嫌じゃない?

あっ もう先方にはね

一ツ木先生 降りるって
言っちゃったから。 ねっ。

所長…!
君が降りてもね

すぐに
次の弁護士が指定されるから。

所長が 私に
指定弁護士 勧めたんですよ!?

勧めたっけ?

それに 所長 田金の弁護 嫌だって
言ってましたよね?

言ったっけ?
言いました!

「俺にも選ぶ権利がある」って。

選んだよ。
より利益になるほうをね。

田金の弁護 かなりいい報酬で
受けられそうなんだよ。

ええ…?

♬~

あっ あの…

お話ししておいたほうが
いい事が…。

じゃあ 先生の執務室で聞きます。

私の執務室…。

(ため息)

(ため息)

すみません なんか…。

あんた… いや。
一ツ木先生のような…。

いえ。 「あんた」で結構です。

フッ…。

あんたら弁護士は いいよな。

俺たち検察官が
世間に叩かれながら

胃の痛む思いで
何度も不起訴にした事件を

散々 引っかき回して

できなくなったら
自分勝手に逃げればいい。

だが 俺たち検察官ってのは
強制起訴からは逃げられない。

本当に… すみませんでした。

失礼します。

♬~

(ため息)

あっ…!

辞めたんですか? 指定弁護士。

あ…。
(里美)今 上で そう聞いて…。

じゃあ 私 一体 誰に話せば…。

何か
お話ししたい事でも…。

夫は…

夫は 自殺じゃないんです…!

えっ…?

殺されたんです。

夫は 殺されたんです!

(里美)夫は
死ぬ前の日に言ってました。

(里美の声)辰波の献金
記載するのが苦しいって…。

苦しい?

辰波福祉会の
辰波さんからの献金

政治資金収支報告書
記載する事がですか?

はい…。

この献金
ほとんど賄賂だからって。

「ほとんど賄賂」って…
どういう意味です?

でも きっと 夫に
そんな証言されると困るから…

だから殺されたんです。

殺されたって…。

でも 斎藤さんは 飛び降りた時

奥様と
2人きりだったんですよね?

だから… 自殺するように
仕向けられたんです!

そんな事できるの
田金清造だけです!

(ため息)

夫に死なれて取り乱した
奥さんの戯言だ。

この期に及んで呼び出すから
何事かと思ったら…。

検察に来るなって言うから
来てもらったんです。

指定弁護士 辞めた奴に

出入りされても困るから
言ったんだ。

が しかし…

驚きの証言でもある。
ええ。

秘書が死ぬほどの事って 一体…。

賄賂だっていう その証言があれば
裁判する価値もあるかもしれん。

えっ…?

特捜部の捜査では出なかった
驚きの証言だ。

よかった。
最後に 少しは役に立てて。

次の指定弁護士に
力を貸してあげてください。

「起訴を望んだのは一般市民」。

そう言ったよな?

その一般市民と握手してたよな?
この手で。

「精いっぱい 頑張ります」って。

しかも 遺族は あんたを信じて
これほどの証言をしたんだよ。

「指定弁護士は検察官」
あんた 確か そう言ったよな。

検察官なら

これほどの証言をした遺族を
見捨てたりはしないよ。

ましてや
その事件で死んだ人がいたら

その墓に
報告できるだけの事はする。

(ため息)

なのに 結局…
あんたは逃げるんだな。

フッ…。

はあ… 思ったとおり

指定弁護士って制度は最悪だよ
最悪!

俺たち検察官は
必ず正義を味方する。

だが 善悪どっちの味方にもなる
弁護士に

検察官が務まるはずはない。

♬~

♬~

(筧田吾郎)駄目よ。
有名人が顔さらして来ちゃ。

この時間なら
誰もいないと思ったから。

(筧田)余計なお世話だこと。

はあ…。

あっ 吾郎ちゃんも何か飲む?

勧めるのが遅いわ。

…で 何 迷ってるの?

「迷ってる」って 何?

別に。

なんで迷ってるって思うの?

飲むスピードで わかる。

(橘の声)
「起訴を望んだのは一般市民」。

そう言ったよな?

しかも 遺族は あんたを信じて
これほどの証言をしたんだよ。

(里美の声)夫は 殺されたんです!

自殺するように
仕向けられたんです!

これほどの証言をした遺族を
見捨てたりはしないよ。

君が降りたって すぐに
次の弁護士が指定されるよ。

少しは 家庭も考えようよ。

俺たち検察官は
必ず正義を味方する。

♬~

別に。

迷ってなんかいない。

そうね。 もう迷ってないわね。

じゃあ 乾杯。

♬~

(三塚)はい!?
私を頼って

証言してくれた奥さん
見捨てるわけにはいきません。

だって それは正義じゃない。

正義って何!?
一ツ木先生らしくない。

昔 弁護修習で指導してくれた時

「俺の事務所に来ないか?」って
言ってくれましたよね。

言ったよ。
それは 君を見込んだから…。

その時 言いましたよね。

「君の中にある 得体の知れない
正義感 気に入った」って。

言った… っけ?

今まで お世話になりました。

引き継ぎに関しては
十分 彼に話しておきますから。

ねえねえ 何 言ってんの?
酔っ払ってんの?

そういえば ちょっと酒臭いけど。
すぐに取り消して…。

ごめん。 家の住所
弁護士会に登録するから。

じゃあ ありがとうございました。

もう少し 頭がいいと思ってた。

♬~

…ありがとうございました。

♬~

おい もう来るなって言ったろ。

なんだ。
指定弁護士 降りないのか。

えっ…?

顔を見りゃ わかる。

これまで 何人の被疑者を
取り調べてきたと思ってる。

被疑者って…。

こっちは 毎日
事件を捜査してる身なんでね。

事件… なのよね? これも。

もちろん。

収賄事件。
しかも 人が亡くなってる。

だったら せめて

亡くなった人のお墓に
報告できるだけの事はしたい。

そう思った。

あんたの執務室 まだ あるけど?

えっ…?

指定弁護士 降りないんなら
話したい事がある。

払い下げられた国有地に
辰波福祉会が

老人ホームの建設を始めたのは
知ってるよな?

ええ。 マスコミに騒がれて
今は止まってるみたいだけど。

2010年に払い下げられたのに

なんで工事が今になったか
知ってるか?

なかなか
資金が集まらなかったから。

あと 土壌の除染をしてたから。

その除染 多分してない。

えっ? 除染費用を値引きして
売ったのに?

除染工事してるじゃない
何日かに分けて。

この日は
この業者の社員旅行だった

しかも 全員参加のな。

そして この日は台風だった。

えっ…?

じゃあ 除染工事 無理じゃない。

つまり これは
虚偽の契約書の可能性がある。

すごい… さすが検察官。
よく調べたわね。

「まあな」って言いたいとこだが

実は これ
大阪地検特捜部が持ってた資料だ。

えっ?

じゃあ 特捜部は これが嘘だって
気づかなかったの?

これも特捜部が持ってた。

辰波福祉会に国交省補助金…?

除染費用に充てるため

2010年から5年間 毎年
4000万以上の補助金が出てた。

えっ…!? だって

国有地は 元々 その除染費用が
値引きされてたんでしょ?

なのにだ。

国から
除染の補助金が出てたんだよ。

それじゃ…
税金の二重取りじゃない!

優秀な大阪地検特捜部が
これを見て

何も気づけなかったとは
思えません。

なのに どうして 特捜部は
これを調べる事なく

田金を
不起訴にしたんでしょうか?

検察は
正義の味方じゃなきゃいけない。

あっ… 部長
何か ご存じなんですか?

これを指定弁護士に見せたのか?

いけませんでしたか?

指定弁護士に
捜査記録を見せる場合

今後は 私に判断を仰いでくれ。

…どうしてですか?

(白井)わかったな。

♬~

へえ~ あの部長が そんな事を。

なんか引っかかるんだよな…。

(忠一)これを
特捜部が無視する裏には

うちの部長が 何か
隠したい事があるって事ですか?

それを チューイチさんに
調べてほしいんですよ。

はあ? それは
検察事務官のする仕事ですか?

ああ ほら。

こういう省庁に出向経験のある
チューイチさんにしか

頼めない仕事なんです。
お願いします。

私 最近 持病の腰痛が悪化して…。
(電話)

電話。
わかってますよ。

あの 週3で柔術マッサージ…。

もしもし? はい。

取り調べ中じゃありません。

わかりました。

受付からです。

また いらっしゃったそうです。

辰波福祉会に交付した
補助金について

国交省に照会したら

関係書類は全て破棄したって。
破棄した?

破棄したなら これは なんだ?

知らないって。

知らないって…
特捜部が持ってた資料だぞ!

それ 証明できる?

国交省は何か隠してる。
同意見よ。

大阪地検特捜部は
それを知りながら

田金を起訴できなかった。

でも どうして?

はあ… わからん。

だが 真実が隠されたままで
いいはずがない。

国交省を調べられないなら

田金を呼んで
直接 調べるしかないかな?

田金? 賄賂を受け取った側か。

それなら
賄賂を渡した側… 辰波。

こいつが先だ。

待って! 賄賂を渡した側が
簡単に口を割るとは思えない。

おい 何 言ってんだよ。
贈賄と収賄じゃ 時効が違うだろ。

あっ… 贈収賄
2014年まで行われていたから…。

賄賂をもらって便宜を図った
公務員 つまり田金は

あっせん収賄罪で時効は5年。
まだギリ成立してない。

賄賂を渡したほうは?

賄賂を渡した側の時効は3年。
もう成立してる…。

だから 自白しても罰せられない!

気づくのが遅い。
収賄捜査の基本だ。

収賄捜査なんか
した事ないもん!

(隊員)1 2 3!

(救急車のサイレン)

今 乗ってたの
辰波さんですよね?

田金議員の起訴を担当する
指定弁護士です。

辰波理事長は
入院する事になりました。

えっ 入院!?

(職員)理事長は
心臓に持病をお持ちですから。

病院 どちらですか?
面会謝絶です。

そんなに悪いって事?

面会できないほど重体なら
誰も付き添わないはずがないだろ。

しかも
見送りも たった一人って…。

病院に逃げたって事!?

気づくのが遅い。

(ため息)

俺が部長に話したのが
まずかったのかもしれん。

先回りされたって事?

そこまでしても
隠したい事があるんだろう。

賄賂を渡した側は入院。

もらった側の秘書は自殺。

そこまでして隠したい事って
一体…?

どうする? 指定弁護士さん。

辰波の自白って援護がない限り

田金を取り調べても
多分 無駄だ。

なら…
別方向から援護してもらう。

えっ?

わかりました。
世論を味方につけましょう。

どうする気ですか?

辰波福祉会が
土壌の除染をしてない可能性を

マスコミにリークします。

あと 除染費用に
補助金が出ていたって事も。

馬鹿。 お前…
今は検察官の身分なんだぞ。

いつの間にか
お前呼ばわりになってるけど。

俺たち検察官は
この手のリークはできない。

職務上の守秘義務がある。
お前 それぐらい…。

その手の守秘義務なら
弁護士にもあります。

だったら…。
だからよ。

検察官でも弁護士でもない私に
お任せください。

はあ… なるほど。
弁護士や議員は あくどいわ。

褒め言葉です。

フフッ。

所長! あれ? 所長…。

所長! 三塚所長…!

所長! これ これ これ…。

静かに。 もう見てるよ。
あっ…。

「という事は
除染費用を値引きされてたのに

除染はしてなかった
っていう事ですか?」

「そういう事になりますね」

「しかも
今日発売の この週刊誌には

除染のための補助金も出ていた
とあります」

「それじゃ まるで 国ぐるみで

辰波福祉会に
献金してるみたいじゃないですか」

「これが本当なら 腹が立ちますよ」

「なんで そんなに
辰波福祉会は優遇されるの?」

これ… リークしたのは
橘検事ですか?

「大体 除染?
したとかしないとか…」

なかなか やってくれるよ。
あの指定弁護士。

(忠一)そうですか。
危ない橋を渡りましたか。

あの指定弁護士のために。

(電話)

(忠一)はい。
取り調べ中ではございません。

お待ちください。

危ない橋からです。

「街の意見は
厳しいものが多かったですね」

「森永さんは どう思われますか?」

「そうですね。
国民の怒りは 結局 今…」

これを知っているのは 大阪地検
君を含む京都地検の一部

そして あの指定弁護士だけだ。

はい…。

マスコミにリークしたのが君なら
懲戒処分の対象だ。

わかってます。

君は 特に優秀な検察官
というわけではない。

自覚してます。

(白井)しかし 与えられた仕事を
そつなくこなす。

下手な感情に流されず。

そこは 評価に値する。

しかも
指定弁護士制度に反対だった。

だから 私を選んだんですね。

指定弁護士に負けさせたいから
私を その監視役に…。

指定弁護士など
放っておいても勝手に負ける!

だったら
何を恐れてるんでしょうか?

(白井)恐れてる…?

放っておいても勝手に負けると
言いながら

こうやって 指定弁護士に
世論がつくのを恐れてます。

期待に応えられないなら
降りて構わない。

クビって事ですか?

そんな前例を作って
大事にはしたくない。

しかし 君が 一身上の都合で
降りるというのなら…。

部長。

…失礼します。

君には 評価できない点が
一つだけあった。

時折 変な正義感が顔を出す。

検察官なら 誰でも
正義感はあります。

君にあるのは
組織にそぐわない正義だ。

(白井)しかし

眠っていた君の本性を
こんなに引き出すなんて

大した弁護士だ。

噂をすれば…。

(記者)「本日発売の
こちらの記事ですけれど

この情報は 一ツ木先生が
リークしたんじゃないかという

臆測がありますが…」
「それは違います」

(記者)「これで
田金議員の疑惑が深まり

世論の多くが
一ツ木先生の味方に…」

失礼します。

「だとしたら ありがたいです」

なかなか やるねえ 君の奥さん

あっ そうそう。

忙しいとは思うけど
新しい弁護士 決まるまで

奥さんのやってた仕事 頼むよ。

もちろん 非弁にならない範囲で…
ねっ。

はい…。

(アナウンサー)「その辺りは
どう お考えでしょうか?」

「えー… そうなればいいですが
そんなに甘くないと思います」

(田金)いや だから

当初の値引きでは
賄えなかった分を…。

国交省補助金で交付したと
聞いてる」

(記者)「そんな事って
あるんですか?」

「しかも 結局
除染はされていないんですよね?」

(田金)「もういいだろ!」
(記者)「お答えください 議員…」

♬~

これ… 内閣官房機密費?

その使い道です。
こんなもの どうやって…。

法務省に出向していた時の
知り合いが 今

内閣の総務官室にいまして。

機密費って
領収書のいらない予算だろ?

しかし 何かあった時には

例えば 地検特捜部なんかに
照会される事がありますから。

はあ… なるほど。
だから こんな記録があるのか。

(忠一)その 2010年分の記録です。

まあ 使い道は黒塗りされていて
わかりませんが

合計12億円以上が
細かく支出されているのは

おわかりですね?

2010年…。

で これが 2011年。

12年 13年

14年。
ちょっと待ってくれ…。

以上 2010年から5年分。

おい ちょ… ちょっと待ってくれ。
これ 一体なんなんだ?

あら… 橘検事らしくもない。
では ヒント。

ヒントって
なんで クイズ方式なんだよ…。

京都府の この部分。

この部分。

この部分。

この部分…。

この部分。

41261192。

41261192…。

40147940。

40147940…。

な… なんだ これ…
どういう事だ?

これを隠したかったんでしょうね
特捜部は。

(ため息)

だから 田金を起訴しなかった…。

つまり これ以上進むと

この検察に あなたの居場所は
なくなるかもしれませんよ。

橘検事。

どうします? 引き返します?

それとも さらに
危ない橋を渡ります?

(里美)
夫は 辰波の献金を記載する時

毒まんじゅうを食べる」と
言ってました。

毒まんじゅう

日本を変えるために
食べるんだって…。

どういう意味です?

毒まんじゅう

毒まんじゅうを食う」って

政界では
賄賂を受け取るって意味よね?

または 悪い仲間に入る事。

192… 192…。

な… なんだ これ…
どういう事だ?

(忠一)これを
隠したかったんでしょうね。

特捜部は。
これ以上進むと

この検察に あなたの居場所は
なくなるかもしれませんよ。

内閣 国交省
地検特捜部が仲間…。

はあ… 国有地の払い下げ
2010年だったよな?

そう。 田金が法務大臣だった頃。

法務大臣法務大臣…!

何?

ご飯代なんかいいから
何かわかったなら教えてよ。

俺は検察官だ。 そうはいかん。

ああ ああ…
自分の分だけは出すんでしたね。

そんな事より
何かわかったなら教えてよ。

まだ 推理段階だ。

じゃあ 教えてよ。
2人で考えたほうが効率だって…。

もう少し待ってくれ。 な?

ここにいるから 必ず来て。

朝までいるから。 いいわね?

(鳥の鳴き声)

…って もう朝なんだけど
帰ってくんない?

ていうか ずーっと
客 来なかったけど ここ大丈夫?

あんたこそ 大丈夫?
事務所クビになって…。

自分から辞めたの。

弁護士辞めて
指定弁護士になるの?

弁護士辞めてないし
指定弁護士って職業はないの。

弁護士の仕事の一つが
指定弁護士。

どう違うのよ…。

弁護士は
被告人の罪を軽くするため

有利な情報を集める。

指定弁護士は
被告人を有罪にするため

不利な情報を集める。

正反対じゃないの。

ギャップがすごくて溺れそうよ。

助けてくれる人は?
味方になってくれる人。

その たった一人の味方が
今夜 来なかったから…。

あれ? そうよ…。

なんで
私 こんなに味方が少ないの?

はあ…。

(唯・筧田)ああ ああ ああ…。

(京子)ごめん 唯ちゃん。 待った?

何… 酒くさっ!
何時まで飲んでたの?

そんな事より
これだけ話題の事件で

指定弁護士が
私一人って事ないですよね?

やだ… 気づいちゃった?

もう… 他の指定弁護士
早く決めてください!

やだ 声が大きい。

裁判所からも
そう言われてるんだけど

やりたい人がいないの。
えっ?

だって 田金って
今を時めく極悪人じゃない。

なら やりたい弁護士
いるんじゃないですか?

勝てる裁判ならね。
でも もし田金が無罪になったら

指定弁護士は
どうなると思う?

まさか… 袋叩き?

やだ 気づいちゃった?

ちょっと…! だったら
なおさら仲間が必要です!

捜査関係費が
2千飛んで97万6102の…。

はあ… 合わないな…。

差額が 2028… 5090か。

ああ 駄目だ…。

あっ おはようございます。

ていうか… 本当 早いですね。

久しぶりに徹夜したよ。
徹夜ですか?

はあ…
チューイチさん 申し訳ない。

実は チューイチさんに
また頼みたい事があるんだ。

京都地裁の会計データが
欲しいようですね。

はあ… さすが 耳が早い。

任意提出 求めたら
令状が必要だって言われたよ。

だが まだ 俺の推理段階なんだ。
令状 取れるほどの証拠がない。

チューイチさんなら

地裁に 事務官や書記官の知り合い
いるんでしょ?

いますよ。
しかも 地裁の会計課に。

なんで…?

そうだ 京子先輩
一緒にやりましょうよ。

私?
私は この事務局の弁護士よ。

事務局の弁護士が

指定弁護士しちゃいけない
ルールなんて あるんですか?

やだ… 気づいちゃった?

もう それいいよ!
とにかくやりましょう。

嫌よ! だって
田金の秘書が自殺したり

もうすぐ選挙があったり

とにかく 世間のプレッシャーが
すごいじゃない?

そんな中 負ける裁判をする
弁護士なんて 尋常じゃない。

コラ!
そんな仕事 私に振っといて

自分は
そこから逃げるんですか?

唯ちゃんって
昔から正論しか言わないよね。

司法修習の時も
検察系の科目 成績良かったし。

弁護士より
検察官が向いてたんじゃない?

はぐらかして
逃げないでください。

一緒に指定弁護士やってください。
いいですね?

勝てる要素があるなら
やってもいいけど?

勝てる要素…。

京都地裁 第二調達費?

第一調達費というのは
裁判所で使う備品とか

掃除の人件費みたいな事
らしいです。

だから…
第二調達費っていうのは?

教えてもらえませんでした。
だからこそ

検事が必要とされている
データだと思いました。

(ため息)

京都地検の捜査関係費が
えっと 2097万…。

で 第二調達費 2028万5090。

2028万5千の… 90。

これを足すと…。

41261192。

41261192…。

(ため息)

はあ… 嘘だろ…。

自殺した秘書の証言は
どうです?

辰波からの献金
賄賂だったとか

毒まんじゅうを食べる」と
言ってたとか。

何? それ…。
ほぼ自白じゃない!

亡くなった秘書が
奥さんに言ってたんです。

その奥さん
法廷に立たす事できる?

できると思いますけど…。

「思います」じゃなくて
言質を取ってきて。

そしたら 先輩
一緒にやってくれます?

やる。 だって
この裁判に勝てたら すごいもん。

のちのち 弁護士会
偉くなれるかもしれない。

わかりました。
奥さんに約束してもらいます。

捜査関係費と第二調達費…。

はあ… やっぱり…。

検事 そろそろ
引き返すタイミングですよ。

私は 最近
持病の腰痛が悪化して

これ以上 危ない橋は渡れません。

(携帯電話の着信音)

(呼び出し音)

(アナウンス)「ただいま
電話に出る事ができません」

その奥さん
法廷に立たす事できる?

(里美)私…。

裁判で証言できません。

ありがとうございます。
では まず…。

えっ?

すみません。

いや… 前に 私に話してくれた

ご主人は
献金を賄賂と言ってたとか

毒まんじゅうを食べる」と
言ってたとか

そういう事を証言…。

そんな事 言ってません。
はい?

いや… 言いましたよね?

きっと 気が動転して…
夫に死なれて。

だから
そんなふうに言っただけです。

すみません…。

誰かに
何か言われたんですか?

♬~

奥さん…?

私の夫は 悪い事はしてません。

それが真実です。

真実…。

昨日 岩沢さんにそう言われて
私…。

岩沢さん?
岩沢さんって 確か 田金の…。

私 その言葉を信じたいんです。

だって 死んだ夫の名誉を
私が守らなかったら

一体
誰が守ってくれるんですか?

田金の秘書の岩沢です。

あれ? お約束でしたか。

すみません
三塚は 今 外出しておりまして

今日は もう…。
いえ あなたに会いに来ました。

一ツ木さん。
えっ…?

いいですか?

検察が起訴を断念したように

これ以上
田金の捜査はしない事です。

そう 奥様に それとなく
しかし はっきりと

おっしゃって頂けますか?
ご主人の口から。

それが奥様のためなんですよ。

いや…
何をおっしゃってるのか…。

それが日本のためにもなる。

…という事を
申し上げているんです。

私 驚いちゃって…。

大事な証言が
なくなろうとしてるのに

なんにもできなかった…。

でも どう考えても
あの奥さんの証言は必要。

あれがないと絶対に勝てない。

だから お願い。 あなたからも
なんとか証言してもらえるよう

一緒に奥さんを説得して…。

夫は 何も悪い事をしてない。

そう言ってた。 田金の秘書に
そう言われたらしい。

そっか。 そうだよな…。

そうだよなって…。

まさか ゆうべ
推理段階だって言ってた

謎が解けたとか?

何かわかったのね?
なら 話して。

あんた… いや 一ツ木先生。

いいわよ 「あんた」で。
何よ? 急に。

あんた
指定弁護士 降りたほうがいいよ。

あんたが降りても
どうせ 他の弁護士がやる。

それ… 私の上司が
最後に言ったセリフ。

えっ?

元上司ね。

それを聞いて
私 事務所を辞めたの。

辞めて
指定弁護士でいる事を選んだ。

なのに さっき
たった一人の証人に裏切られた。

もしかして 今

あなたにも
裏切られようとしてる?

(ため息)

あなた 言ったよね?

検察官は
強制起訴から逃げられないって。

でも 今
あんた 逃げようとしてる!

一体
何から逃げようとしてるの!?

無理だよ。 やめたほうがいい。

いいわ… 逃げなさい。

でも 私は逃げない。

1人でも戦ってみせる。

どうして…?
なぜ そこまでする?

♬~

真実。

真実?

真実が知りたい。

今になって やっと
検察官の気持ちがわかった。

(雷鳴)

ただいま。

ねえ 隆司
ご飯 炊いてあるよね?

ねえ 聞いて…
今日 証人と検察官に裏切られた。

どうも この事件 なんかある。
私 どうしても それ…。

ご飯なら炊いてある。

あと 田金清造の弁護

三塚所長と箭内先生が
する事になった。

…で?

僕は あっちにつく事になった。
裁判が終わるまで出て行く。

なんで… なんで!?

敵同士が同じ屋根の下
ってわけには いかないだろ?

敵同士…。

ねえ 君が田金を捜査して
誰が得をするの?

真実を知りたがってる
大勢の人よ。

その大勢の人が望まぬ
真実だったとしても?

隆司…
あなた 何か知ってるの?

でも 三塚所長は
田金から何か聞いてる。

そして きっと 君と組んでる
検察官も何か知ってる。

だから 裏切ったんだ。

ごちそうさま。
うん またね。

ありがとね。
バイバイ。

あら いらっしゃい。
えっ…?

どうぞ。

ああ…。

へえ~…
唯ちゃんとは どんな知り合い?

昔 馬鹿やって
弁護してもらったとか?

まあ そんなとこです。

そう。 私もよ。
えっ?

じゃあ 犯罪者同士 乾杯。

彼女 今夜 来ますかね?

きっと来ない。

ああ… そうなんですか。

帰り方でわかる。
またすぐ来るなとか

しばらく来ないなとか。
それに 今は忙しいでしょ。

まあ…
指定弁護士やってますからね。

だからかしら?
おかしいのよ あの子。

この間 自分の事をね
正義の味方だなんて。

正義の味方?

私たち指定弁護士は
必ず正義を味方するって。

私たち指定弁護士は
必ず正義を味方するの!

俺たち検察官は
必ず正義を味方する。

(筧田)真実が隠されたままで
いいはずないって。

真実が隠されたままで
いいはずないって!

だが 真実が隠されたままで
いいはずがない。

でね…。

このバッジの話もしたの。

弁護士バッジの意味 知ってる?

天秤は平等と公平。
ひまわりは自由と正義。

でしょ? 私もそう言ったのよ。
ドラマで そう言ってたから。

でも 唯ちゃんは違うって言うの。

違う?
うん。

あのね この天秤はね えー…

なんとかっていう
神話に出てくる

真実の羽を乗せる
はかりなんだって。

真実の羽…。

ひまわりは
太陽に向かって咲く花。

だから
弁護士バッジの本当の意味は

真実に光を当てる。

♬~

なるほど…
「真実に光を当てる」か…。

だから
弁護士は正義の味方なんだって。

真実。

真実が知りたい。

あら? あなたのバッジもお花?

ああ…。

菊の花です。

でも 夏の激しい日差しと
秋の冷たい霜にも見える。

どんな意味があるの?

激しい日差しと冷たい霜。

そんな厳しい刑罰を
人に求める仕事だから

誰よりも
自らに厳しくなければならない。

へえ~…。

じゃあ あなたも
正義の味方じゃないの。

えっ…?

♬~

部長は
ご存じだったんですね。

大阪地検特捜部が
田金を不起訴にした理由を。

だからこそ
真実を隠そうとした。

公にする必要のない
真実だからだ。

検察官として 真実を公にしたいと
思わないんですか?

検察が負ける真実なんて
真実じゃない。

真実は 一つです。

検察が傷つく真実なんて
真実じゃない!

ここで何してる?

新しい検察官を
つけてもらおうと思って。

あなたじゃない検察官をね。

真実を公にする裁判

する気あるか?

えっ…?

真実を公にする覚悟はあるのか
って聞いてるんだ。

言ったはずよ。
私は真実が知りたいって。

指定弁護士ってのは
被疑者を起訴する弁護士だ。

だから 俺は こう思ってる。

指定弁護士は 弁護士検事。

弁護士検事…?

弁護士 検事。

俺たちは 2人で指定弁護士だ。
いいな?

♬~

同じ年の額が
1円の単位まで一致してる…?

つまり
辰波福祉会に出された補助金

国交省ではなく
内閣官房機密費から出てた。

そんな…。

なんで 国は
そんな意味不明な事を?

その理由が これだ。

京都地検の捜査関係費?

俺たち検察官が
事件の捜査に使う費用だ。

京都地裁の第二調達費って?

2010年以降 新たに必要となった
備品購入費や人件費だ。

2010年以降 新たに…。

国有地の払い下げのあった
2010年って

田金が
法務大臣だった時ですよね?

田金は 裁判員制度が始まった時の
法務大臣だ。

だから…

だから 2010年!

これは
単純な贈収賄事件じゃない。

田金の秘書の死の真相も
きっと そこにある。

確かに これは 誰も望まぬ真実ね。

どうする? 引き返すか?

どうやって?

私は 事務所も辞め
証人にも裏切られ

夫まで敵に回った。

帰る場所なんかない。

そして 証拠がそろった。

さあ 裁判するわよ!

皆さんには
たとえ どんな真実でも

受け止める強い心を持ってほしい。

お願いします。

(アナウンサー)
「指定弁護士による起訴を受け

田金元法務大臣弁護団
今朝 会見を開きました」

「刑事被告人である
田金清造元法務大臣

近々行われます衆院選
たとえ立候補するとしても

我々弁護団は 田金元大臣が
無罪であると確信しており

法的にはもちろん 道義的にも
なんら問題はないと断言致します」

おい いい知らせって なんだ?

明日発売の雑誌のゲラ。

おい 辰波 病院 抜け出したのか?

そう 元気そうで良かった。

はあ~。

こんなゲラ
なんで お前のとこに…。

ああ…。

そう 辰波さんを見張って
もし 病院を抜け出したら

マスコミにリークしてって
頼んどいたの。

お任せください。

また あの市会議員か。

しかし お前も なかなかやるよな。

…ってか あくどい。

(ため息)

まあ あくどくもなるか…。

これで 辰波さんの面会謝絶も
なくなるはず。

指定弁護士側の証人として
申請したいんだけど。

辰波は 田金側の人間だ。

こっちに有利な証言
するはずないだろ。

わかってる。 でも 考えがある。

なら それを俺に話せ。

えっ?

残念ながら
俺は 法廷には立てない。

だが 証人の責め方なら
教えてやれる。

わかった。 そうね。

私たちは 2人で
指定弁護士だったわね。

(記者)来た! 来ました!

♬~

(書記官)ご起立ください。

田金清造です。

(裁判長)被告人 職業は?

衆議院議員です。

(ざわめき)

財務省には 認可は不適当とする
関西財務局の意見を無視してまで

この国有地を割り引いて
払い下げねばならぬ

合理的な理由はない。

一方 辰波福祉会理事長
辰波栄泉氏から

献金を受けている被告人には

同会に便宜を図るよう
国に忖度を求める動機はあると

指定弁護士は
推察するものであります。

(三塚)そのような事実はなく

また 被告人も 立候補する予定の
選挙前の時期に

証拠もないのに

容疑だけで強制起訴まで
持っていくというのは

常軌を逸しており

被告人の政治的抹殺を目的とした
ものと思わざるを得ない。

では あなた個人から
被告人の政治資金団体への献金

国有地払い下げの認可 および

値引きを口利きしてもらった
対価ではないんですね?

違います。

田金先生という政治家の志に
純粋に共感した上での献金です。

その献金
財務省が辰波福祉会に

国有地を払い下げた
2010年からです。

これは 偶然ですか?

全くの偶然です。

あなたと国を繋いだ
被告人への賄賂 いや…

手間賃のようなものでは
ないんですか?

(辰波)は?

裁判長。
ただ今 指定弁護士が発言した

手間賃の意味が不明です。

指定弁護士は 手間賃の意味を
具体的に説明してください。

はい。

では…

甲47号証 甲48号証 甲49号証を
ご覧ください。

甲47号証は
2010年から2014年の5年間に

国交省が辰波福祉会に交付した
補助金の通知書です。

甲48号証は
同じ5年間の内閣官房機密費で

京都府に支出された
ある予算です。

異議あり

裁判長 指定弁護士は

被告人の容疑と無関係な資料を
提示する事で

いたずらに
審議を長引かせようとしています。

裁判長 除染費用を
値引きされていたにもかかわらず

そのための補助金
交付されていた事は

被告人の容疑と
無関係ではありません。

しかし 内閣官房機密費は

被告人の容疑と
なんら関係がないはずです。

裁判長 この二者の
同じ年の金額をご確認ください。

1千万を超える額が
1円の単位まで一致しています。

(裁判長)確かに。

弁護人の異議を棄却します。

しかし 指定弁護士
質問の趣旨を明確にしてください。

これは 辰波福祉会への補助金

内閣官房機密費から
出ている証拠だと

指定弁護士は主張します!

いいかげんにしたまえ!

(裁判長)被告人 座りなさい!

(箭内)裁判長。

それは
単なる指定弁護士の主観であり

弁護側は
この証拠の削除を求めます。

裁判長 甲49号証の金額も
ご確認ください。

これは…

この3つの金額は
5年間 毎年一致していますが

甲49号証の金額は一体…。

甲49号証は
京都地検の捜査関係費と

京都地裁の第二調達費の
合計額です。

(ざわめき)

その金額が
2010年から5年間ずっと

辰波福祉会への補助金
一緒なんです。 これは…。

裁判長!
これも本件とは無関係な…。

(裁判長)指定弁護士
つまり どういう事ですか?

全ての予算は
2010年から始まっています。

やめろ…。

裁判員制度
本格的に動き出した年です。

(ざわめき)

京都地検の捜査関係費は

そのために
新たに必要となった捜査費や

それに伴う人件費です。
(携帯電話の振動音)

(携帯電話の振動音)

(裁判長)この
京都地裁の第二調達費とは?

裁判員制度の導入で

裁判員裁判用の法廷を作ったり
モニターを増やしたり

裁判員の待合室や評議室を
作ったり

さらには 毎年 裁判官を
増やさざるを得なくなったり

そういう費用です。

(唯の声)それが きっと
2010年以降 足りなくなり

全国の都道府県で必要となった
あまりにも大きな負担で

これは きっと
その京都府の分です。

京都府裁判員裁判の対策費用
って事ですか?

そう言ってもいい予算が
内閣官房機密費から出て

辰波福祉会に交付された
補助金に化け

それが 裁判所や検察庁
流されていたんです!

♬~

そして 京都で
その采配を振るっていたのが

被告人 田金清造だと
指定弁護士は主張します!

♬~

たった今 指定弁護士から
内閣官房機密費が

裁判員裁判対策費として
使われていた

という発言がありました。
繰り返します。

たった今 指定弁護士から
内閣官房機密費が

裁判員裁判対策費として
使われていた

という発言がありました。

♬~

当時… 2010年当時

政府による
公務員削減の基本政策があった。

そんな中で 検察庁や裁判所だけが
人員と予算を増やせば

他の省庁との軋轢を呼ぶ。

それに当時 裁判員制度に対する
世論の批判は かなりあった。

そんな時に そのための予算が…

つまり 多額の税金が使われたと
公になれば…。

公になれば なんです?

(田金)今回 私を叩いた
キャンペーンが行われたように

私を辞めさせようと
あちこちでデモが起きて

世間は大騒ぎをする。

それはそのまま 始まったばかりの
裁判員制度が頓挫する事になる。

だから 表立った予算は組まず

それを内閣官房機密費から
出す手を考えたんですか?

考えたのは 私じゃない。
では 誰です?

黙秘する。
田金さん。

私のあっせん収賄罪とは
無関係だ!

もっとも
私は 賄賂などもらってないが。

でも あなたは当時

国有地の払い下げ認可が
下りなくて困っていた

辰波福祉会に目をつけ

補助金に化けさせた
内閣官房機密費の

中継地とする代わりに

払い下げ認可が下りるよう
口利きをした。

それも8割引きで。
(机を叩く音)

そんな采配を振るった
手間賃として

あなたは
今も献金を受け続けている。

そんな あなたのような繋ぎ役が

京都府だけでなく
全国にいるんでしょうね。

♬~

そして その繋ぎ役は…。

あなたが法務大臣をしていた頃の

内閣司法検討会の
メンバーですか?

今では 大学の教授 弁護士
市民グループのトップ

民間企業の顧問などの身分で
全国に散らばっているようですが

そんな彼らなら 田金さん
あなたと同様に…!

(田金)我々は ただ…

日本のため 当時
批判ばかりだった裁判員制度

なんとか成功 いや
失敗は許されないという重圧と

戦っていたんだ!

それが 毒まんじゅうを食べた
メンバーですか?

(机を叩く音)
違う!

我々は 今でも

日本の正義のために
戦ってるんだ!

以上です。

♬~

(アナウンサー)「京都市
国有地払い下げ問題を巡る

あっせん収賄罪で強制起訴された
田金清造元法務大臣

先ほど 無罪判決が下されました」

という事は

辰波氏から田金議員への献金
賄賂ではなく

また 指定弁護士が言っていた
手間賃でもないと

判断されたという事ですね。
う~ん… まあ

献金に関しては
政治資金収支報告書

ちゃんと
記載されてるようですからね。

ただ 裁判で明らかになった

内閣官房機密費の支出が
適正であったか

また 公文書に
改ざんや変造がなかったのか

この辺りは 今後
調べられる事になりそうですね。

でもね 田金さん
やっぱり 立候補しましたよね。

「今度の衆院選 それを
どう判断するのかっていうのは

我々有権者
かかってると思うんですよね」

「そのとおりですね」

「さあ 続いての話題です。
多摩川動物園でキングチーターの…」

(ノック)

ごめん 負けた。

勝つための裁判じゃない。

真実を公にする裁判だ。

目的は 十分果たした。

お前さんは 本当にすごい。

よくやったよ。

さすが 正義の味方 指定弁護士だ。

♬~

なんで…

なんで こんな時に
初めて褒めるのよ…。

♬~

(箭内)ああ やれやれですね。
また 食事行きましょう。

予約ね 予約。

(三塚)バローロ 用意したほうがいい。
(箭内)いいですね。

満足か?
誰も望んでない真実を公にして。

だが 俺に言わせりゃ
そんなものは ただの露悪趣味だ。

その真実のせいで
人が一人 死んだんですよ。

地検の検事です。

そんな事
二度とあっちゃいけない。

そのためにも
公にした意味は あったはずです。

それを命懸けで隠した秘書は
喜んでるか?

その遺族も喜んでるといいな。

♬~

(インタビュアー)「どう思われますか?」

「…っていうかさ 裁判員制度
守るためのお金なんだったら

最初から そう言えばいいのに。
ねえ」

「そういう税金の使い道なら

最初から正直に言えば
怒る国民はいなかったわよ」

嘘ばっかり。

どうした?

あんだけ応援してくれた
一般市民に裏切られた気分か?

やっと わかった。
えっ?

田金が法廷で言ったセリフ。

当時 批判ばかりだった
裁判員制度のために

税金が大量に使われると
マスコミが騒いだら

裁判員制度は叩かれ
頓挫したかもしれない。

まあ 良くも悪くも
世論には力がある。

真実がわかっただけでも
裁判する意味はあった。

俺は そう思うよ。

♬~

ごめん 唯ちゃん。 待った?

ああ…
控訴はしないでいいのね?

そう…。

でも また
指定弁護士の仕事 振っていい?

そう…。

あっ そうだ。 これ。

えっ…?

やだ 忘れてた? おめでとう。

あっ…!
やだ 気づいちゃった? フフッ。

じゃあ またね。

♬~

別途報告書が必要であれば
提出します。

(白井)いや ご苦労。

失礼します。

(白井)やはり 負けたな。

負けました。

でも 真実は公にできました。

毒されたようだな。

指定弁護士の
お守りをしているうちに。

お守りをしてもらったのは
我々検察のほうかもしれません。

近々 辞令が出るだろう。

処分すると大事になるから
だから 人事異動ですか。

検察官に 人事異動はつきものだ。

ええ 転勤には慣れてます。

あっ… それと
その報告書にも書きましたが

もし また機会があったら

私は指定弁護士付きの
検事になろうと思います。

なぜ そんな事をしたい?

もちろん 指定弁護士という制度が
大切だとわかったからです。

おかえり。

おかえり。

(ドアを閉める音)

政治家には

国民を不安にさせないための
嘘も必要なんだ。

えっ?

あれ? 見てないの?
田金の新しい失言。

そんな事 言ったんだ…。

うん。 で また叩かれてるよ。

(記者)「国民に説明しないと
わかりませんよ」

「危ないよ。 危ない 危ない」
(記者)「教えてください」

じゃあ 今度の選挙は落ちるかな。

どうだろう?

今度の裁判で 田金を見直す意見も
ちらほら出てるし。

じゃあ しばらく続くね。
今回の裁判の報道。

どうだろう?
今回の事件 難しいから。

ええ?

みんな
難しい事 考えるの 嫌だから。

わかりやすい事だけ叩くから。

だから こんな事件でも
みんな すぐに忘れる。

だとしたら 私が
いろんなものを捨ててまでやった

指定弁護士って
なんだったんだろう…。

でも 僕は覚えてるよ。

君が懸命に勝ち取った真実を。

多分 一生。

♬~

はい 結婚記念日 私たちの。

うわあ そっか!
忘れてた 今日か。

お互いさま。 飲もうか。

おお おお。 ちょっと…
今日はすき焼きだから ぴったり。

京子先輩が
わざわざ持ってきてくれたの。

(隆司)えーっ!

♬~

♬~

今回の裁判では
本当に ご迷惑をおかけしました。

夫は…
夫は悪い事をしてなかった。

まさか それを
あなたが証明してくれるなんて。

本当に ありがとうございました。

♬~

♬~

♬~

すごいな 指定弁護士ってやつは。

被告人側の遺族まで
救う事ができる。

裁判には負けたくせに。

♬~

♬~

♬~

また 指定弁護士 やるよな?

俺は やりたい。
いや やるつもりだ。

じゃあ…

やらない。

♬~

♬~

〈『リーガルV』の
スタートに先駆け…〉

〈あの

〈史上最強の黒幕と激突〉

(黒須貫太郎)
これからは薬の時代だ!

(神原 晶)
氷室選手は 日本の宝。

(黄川田高之)
失敗したら どうするんだ?

(大門未知子)そんな事 言ってたら
この患者 死ぬよ!

〈『Doctor-X
Special』復刻版〉