どらまろぐ

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしておりますので、解析結果の公開をメインに関連グッズを交えた構成で記事にしてます。また、解析結果の信憑性が確認できるよう、解析用ソースも部分引用し掲載してあります。

警視庁・捜査一課長 第10話 最終回 ドラマの原作・キャスト・主題歌は?(見逃した方はネタバレ注意)

『警視庁・捜査一課長 最終回2時間スペシャル #10』のテキストマイニング結果(キーワード出現数BEST10&ワードクラウド

  1. ネックレス
  2. 佐原
  3. 年前
  4. 萌奈佳
  5. 谷中
  6. 一課長
  7. 弥生
  8. 事件
  9. 美奈子

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『警視庁・捜査一課長 最終回2時間スペシャル #10』の解析用ソース(番組内容ネタバレ注意!)&EPG情報の引用

外は すっかり夏の装いだな
ヤマさん。

ええ。 新しい運転担当に
どんな若造が やって来るのかと

楽しみにしていた頃が
懐かしいですね。

いや でも あんなベテランだとは
思いませんでした。

 

衝撃の最終回!!
容疑者は大岩捜査一課長(内藤剛志)の元同僚で殉職した刑事!?
34年前と現在…二つの事件を追う中、辞任に追い込まれる大岩捜査一課長を待つ運命とは!?

詳細情報
◇番組内容
江戸川区の荒川沿いで、両指すべての指紋がない男性の遺体が発見された!!被害者は34年前、指名手配された強盗殺人犯であり、さらに谷中萌奈佳(安達祐実)の本当の父親という疑惑も…!?
◇出演者
内藤剛志安達祐実本田博太郎、矢野浩二、鈴木裕樹塙宣之(ナイツ)、床嶋佳子金田明夫
【ゲスト】中村梅雀片瀬那奈大和田伸也山崎銀之丞 ほか
◇脚本
安井国穂
◇監督
池澤辰也
◇音楽
山本清香
◇主題歌
GLIM SPANKY『All Of Us』(ユニバーサル ミュージック)
◇スタッフ
【ゼネラルプロデューサー】関拓也(テレビ朝日
【プロデューサー】秋山貴人(テレビ朝日)、島田薫(東映)、髙木敬太(東映
◇おしらせ
☆番組HP
 http://www.tv-asahi.co.jp/ichikacho3/

 

小山田管理官
私 ここにおりますが。

あいつといると なんか こう

同い年と話しているような
そんな気がしてくるんです。

もしかすると あいつ 本当に

年をごまかしてるのかも
しれませんね。

うん…。
お言葉ですが 小山田管理官

私が 一課長の運転担当になって
すぐの頃

サプライズで
私の40歳の誕生日

みんなで
お祝いしてくれたじゃないですか。

確かに
ブランクを若手とは呼べんが

10年前に果たせなかった
運転担当の職責を

若手以上の働きで…。

(笹川健志)シャンシャン…。

(大岩の声)見事に果たしてくれた。

ブランクの 10年間のブランクは
無駄ではなかったという事だ。

ブランク ありがとう。

こちらこそ
ありがとうございます。

真っ正面から褒められると
なんだか 居心地悪いですね。

まるで
肩たたきされているみたいです。

いや そこは
否定するところですよね?

ハハッ 冗談だ。

ブランクは
いじられて輝くタイプだからな。

一課長 この際 本当の事を
おっしゃってください。

やはり 運転担当刑事は

若くて 背が高くて
シュッとしているほうが

何かとよろしいのでしょうか?

いや ですから…。

フフフ…。

いや でも 娘さん お前が
朝から晩まで働き詰めなのを

寂しがってないのか?

最近では
私と交互で1日おきに

お弁当を作ってくれるように
なったんです。

ほう。 いい娘さんじゃないか。

ただ どうやら
彼氏ができたようでして

今度 私に紹介するなんて
言い出したんです。

しかも その彼氏とやらが
大会社の御曹司らしいんですね。

御曹司を呼ぶにしては
家は狭いよね なんて

話をしていたところ
2020年に向けた

大規模開発の地域に
ギリギリ入りまして

なんと 今度 格安で
超高層マンションの最上階に

引っ越しできる事になったんです。

油断するな。

物事 順調すぎて浮かれてると
思わぬところで 足すくわれるぞ。

ええ。

特に 俺たち刑事は 常に
命の危険と隣り合わせだからな。

気をつけます。

(携帯電話の着信音)
失礼します。

(携帯電話の着信音)

はい。

うん。 …指紋のないご遺体?

うん わかった。
すぐ そちらに向かう。

ヤマさん 事件か?

北区 荒川沿いで 男性のご遺体が
発見されたそうです。

ブランク 行くぞ。

♬~

ここまで無事にこられたのは

お守りパンダの
おかげかもしれませんが

この2カ月で
すっかり汚れてしまったので

娘に きれいにしてもらってる
ところなんです。

ブランク 気を引き締めていくぞ。

はい。

♬~

♬~

〈東京で発生する凶悪犯罪は
年間 約2000件〉

〈その全ての捜査を指揮するのが
警視庁 捜査一課長である〉

お疲れさまです。

(警察官)お疲れさまです。
ご苦労さん。

(警察官)お疲れさまです。
ご苦労さん。

(井上孝介)気をつけろよ。
(鑑識官たち)はい。

(板木望子)お疲れさまです。
お疲れさん。

お疲れさまです。
一課長 ご遺体は こちらです。

下ろすぞ。
はい。

(武藤広樹)お疲れさまです!

(井上)お疲れさまです。
(鑑識官たち)お疲れさまです。

♬~

一課長 ご遺体に
見覚えでもあるんですか?

いや 気のせいかもしれん。

正直 そうであってほしい。

♬~

武藤 ご遺体の状況は?

死亡推定時刻は
昨日の夕方6時前後。

死因は 鋭利な刃物で
胸を刺された事による

ショック死と見られますが
凶器は発見されていません。

ご遺体は 今日の昼前

バーベキューをしに来た
グループが発見しました。

周りが草木に囲まれていたため
発見が遅れたようです。

ご遺体の身元は?

はい。 所持品には
携帯電話や免許証など

身元がわかるものは
何も残っていませんでした。

これ 服装からすると
建設現場の作業員のようですね。

一課長。 井上さん すいません。
(井上)はい。

(武藤)身元確認のために
指紋を調べようとしたところ

指先が ただれていて
指紋が採取できませんでした。

自分の意思で
指紋を消したとすると

指名手配中の人物という線も
考えられますね。

(天笠一馬)
一課長 お疲れさまです。

昨日の夕方5時半頃

近くの防犯カメラに
被害者の姿が映っていました。

ドレス姿の女性と
口論しているようにも見えます。

(奥野)この女性のドレス
まるで 銀座のママみたいに

気品にあふれてますよね。

余程の理由がなければ
出会わなかった2人という事か。

板木 天笠
周辺の建設現場を当たって

昨日の夕方から
連絡がつかない作業員がいないか

確かめろ。

ご遺体の身元がわかれば
その女性も割り出せるかもしれん。

はい。
はい 行ってきます。

武藤。
はい。

これまでの
全ての指名手配者の中に

このご遺体と
一致する人物がいるか

確かめられるか?

一課長 指紋がなくても
スーパーインポーズを使えば

顔の形で照合できるはずです。

頼むぞ。
(武藤)はい!

萌奈佳 見覚えがあるのか?

私 被害者に会った事があります。

なんだと!?

先週末の防犯イベントの時に…。

ちゃんと 振り込み相手を
確認しなきゃ駄目ですよ。

萌奈佳さん
もう一度よろしいですか?

押忍!
(警察官)押忍!

それでは いきますよ!
用意 スタート!

もしもし。 えっ? 自転車で…。

♬~

あの もしよろしければ
これ どうぞ。

♬~

♬~

どこかで お会いした事
ありますよね?

(萌奈佳の声)結局
何も話してくれませんでしたけど

あの時の表情からは

言いたい事がありすぎて
言えないような

もどかしさを感じました。

そうか。

指名手配中に
指紋を消していたとすれば

随分 うかつな行動ですね。

警察官が大勢いる防犯イベントに
来るなんていうのは

まるで 捕まえてくれと
言わんばかりです。

(奥野の声)
でも 萌奈佳ちゃんグッズは

ちゃっかり
持って行っちゃったんですよね?

余程の
ファンだったんでしょうか?

余程のファンか…。

濃密な人生経験を送ってきた
お前なら

察しはついているって事か。

ヤマさん 水門署に
特別捜査本部を設置する。

承知しました。

谷中 大丈夫か?

はい。

一課長 小山田管理官
私 調べたい事があるので

一度 警視庁に戻っても
よろしいでしょうか?

いいだろう。
ありがとうございます。

一課長に 逐一 報告を入れろ。

はい。

♬~

なんだか 萌奈佳ちゃん
いつもの元気がないですね。

一課長
一体 何があったんですか?

34年前 萌奈佳の父 谷中明彦が

重要参考人の男を
取り逃がした事がある。

(小山田の声)その逃げた男が
今回の被害者という事ですか?

外見の特徴が似ていたので
そう思った。

だが 萌奈佳は
別の事を思ったのかもしれない。

私の本当の父親って
今 どこにいるんだろう?

本当の父親は
谷中警部補じゃなかったんですか。

ヤマさん
俺の中では何があろうと

萌奈佳の父親は 谷中明彦だけだ。

♬~

(シャッター音)

(警察官)お疲れさまです。

ご苦労さん。
(警察官)お疲れさまです。

(シャッター音)

(島岡義斗)
一課長 『週刊トップ』です。

今回の被害者は
どうやら 訳ありみたいですね。

(奥野)
個別の取材には対応してません。

広報を通してください。

失礼します。

(シャッター音)

♬~

(望子)気をつけ!

♬~

(望子)一課長に敬礼!

(望子)休め。

(武藤)指名手配者の顔写真と
照合した結果

被害者の身元が判明しました。

佐原佳男 62歳。

すでに時効を迎えていますが
今から34年前に

殺人容疑で 全国に
指名手配をされていました。

(武藤)34年前 池袋に本社がある
総合商社 東京グローバル鉄工

村本康晴社長 当時60歳が
何者かに殺害され

現金20万円の入った財布と

時価200万相当の腕時計が
奪われる事件が発生。

(刑事)社長であるお父さんと
副社長のあなたとの間で

会社の後継者の問題で

口論が絶えなかったという話を
お聞きしたんですが…。

今日の午後2時には
どちらにいましたか?

(村本継雄)私が父を殺したとでも
おっしゃるんですか?

冗談じゃない!

奥さんは?

(村本千帆)その時間なら

主人と私は 一緒に
社内にいました。

変な言いがかりは
やめてください!

(武藤)ところが 事件翌日の朝
被害者の腕時計が

池袋にある
質店に持ち込まれた事で

捜査は一気に進展。

防犯カメラの映像から

事件直後から
行方がわからなくなっていた

東京グローバル鉄工の社員
佐原佳男を指名手配。

しかし 逮捕には至らぬまま

今から19年前の1999年に
時効が成立しています。

(望子)佐原は その後も
潜伏生活を続けてきたと見られ

ひと月前から
山田宗男という偽名を騙り

赤羽の建設現場で
作業員として働いていました。

仕事ぶりは至って真面目で

トラブルも
特に なかったそうですが

いつも両手に
手袋をはめていたり

写真を撮られる事を
極端に嫌がったりして

不自然な点があったそうです。

(鶴橋耕司)一緒に写真 撮ろうぜ。
(佐原佳男)おい やめてくれよ!

うん?
ああ… ごめん。

(天笠)被害者の所持品である

リュックサックの内容物を
確認したところ

銀座の高級クラブ
アッカバーネの経営者

伊能弥生 39歳の名刺が
入っていました。

昨日の夕方5時半に
被害者と一緒にいた女性は

この伊能弥生と見られますが

本人に確認したところ
昨日の夕方から夜にかけては

店の常連客と食事をしていたと
供述。

(伊能弥生)存じ上げませんね。

念のため 昨日の夕方6時頃

どちらの店で どなたといらしたか
教えて頂けますか。

(弥生)刑事さんも
野暮な事 聞きますね。

銀座の女は口が堅いんですよ。

(天笠)34年前に殺人事件があった

東京グローバル鉄工の関係者も
当たりましたが…。

(継雄)父が亡くなったのは
もう 34年も前の事です。

今さら 佐原を殺して
なんになるっていうんです?

(千帆)そもそも 刑事さんが

34年前に
取り逃がしたりしなければ

こんな疑いをかけられる事も
なかったんです。

(望子)小山田管理官
どうかなさいましたか?

いや なんでもない。

今のところ 被害者が
恨みを買うようなトラブルは

34年前の事件以外
浮かんでいない。

だが 一方で

行きずりや物取りの犯行とも
言い切れない状況である。

もう一度
被害者の周辺を洗い直し

不審者の割り出しを急ぐ。
(捜査員たち)はい!

一課長 お願い致します。

すでに
時効を迎えていたとはいえ

指名手配した人物が
殺害された事で

真相が語られる機会を
失ってしまった。

34年前の事件を
未解決のまま放置してきた

我々警察の責任は極めて重い!

今度こそ 我々の手で
全ての真相を明らかにし

一連の事件に関わった
全ての人の無念を晴らすため

必ず ホシを挙げる!
(捜査員たち)はい!

(武藤)鑑識!
(鑑識官たち)はい。

一課長。

34年前の捜査担当者に
聞いたのですが

捜査本部の中で
谷中警部補一人だけが

「佐原はシロだ」と主張し
上層部と もめていたそうです。

佐原はシロですよ。

うん…。

谷中は 今 池袋中央署だったな。
(谷中)ああ。

どんなヤマを
追ってるんだ?

俺は今
張り込みをしながら

指名手配犯を一生懸命 追ってる…
ふりをしてるとこだ。

ハハッ なんだよ。

暇だから たまには飲もう
って言ったの 嘘じゃないか。

いやあ 現場を知らない上司が

また見当違いの被疑者を追えって
息巻いててさ。

もう やってらんねえわ。

相変わらず 谷中は自由だな。

でも どうして お前は
その被疑者を

シロだと踏んだんだ?

そいつはな 盗んだ腕時計を

次の日の朝 現場近くの質店に
持ち込んでるんだよ。

まるで 自分を疑ってくれと
言わんばかりだろ。

ああ 確かに 妙だな。

誰かをかばって

身代わりになろうと
してるのかもしれんな。

うん。 まあ そいつを調べ上げて

お偉いさんたちの
お手柄になるように報告するのが

俺たちヒラ刑事の仕事だからな。
全くだ。

けどな あまりサボりすぎて

上に目つけられても損だぞ。
うまくやれよ。

大岩は 俺と違って
ヒラから成り上がる男だ。

あっ くれぐれも
今の俺の上司みたいな

ポンコツにだけは
なってくれんなよ。

よし じゃあ 俺が
捜査一課長になった暁には

真っ先に お前を
そばに呼んでやるよ。

ほう。
サボらせないためにな。

ハハハハ! そりゃあ 楽しみだ!

ハハハッ。
人を煙に巻く事に関しては

俺は 誰にも負けない自信が
あるからな。

あっ そうだった…。
ヘヘヘヘ…!

谷中には 谷中なりの根拠が
あったんだろう。

佐原を取り逃がしたのも
俺には単なるミスとは思えん。

一課長
もう一点 ご報告があります。

なんだ? 天笠。

はい。 実は

佐原が寝泊まりしていた
施設にあった

ボストンバッグの中に

谷中萌奈佳グッズが
大事にしまってあったんです。

同じ現場で働いていた
作業員の話では

佐原は よく 娘に会いたいと
言っていたそうです。

(鶴橋)もうすぐ娘の誕生日なんだ。

正月に帰ったきりだから
もう半年も会ってねえな。

かわいいだろ?
(佐原)ああ。

うらやましいよ。

娘さんと会える日を楽しみに
仕事 頑張れるんだから。

ハハ…。

俺にも娘がいたけど
もう二度と会えないからなあ。

娘に二度と会えない…
佐原が そう言ってたのか?

はい。

板木 天笠
教えてくれてありがとう。

しばらく この事は
俺たちの中だけにとどめておこう。

はい。
はい。

♬~

殺人容疑で指名手配されていた
佐原が

もしも 谷中萌奈佳と
血縁関係にあったとしたら

事は厄介です。

状況によっては 萌奈佳を
捜査から外さざるを得ない。

だが ヤマさん それまでの間は
この件 俺に預けてくれないか?

一課長 お気持ちは
痛いほどわかりますが

果たして それは
最善の策なのかどうか

私には わかりかねます。

34年前の事件に
谷中も絡んでいた。

もしかすると あいつがした事は

佐原を取り逃がしただけでは
済まないかもしれない。

慎重に捜査を進めよう。

承知しました。

一課長。

萌奈佳 何かわかったか?

34年前の事件の捜査資料の中に
私の知っている名前が

父 谷中明彦の他に
もう一人いました。

ほう…。
谷中 それ 誰だ?

被害者の村本康晴さんが
通っていた赤羽のスナックに

父が事情聴取に行っていたんです。

そこで働いていた
ホステスの根津美奈子です。

根津美奈子?

私が5歳の時に病死した

私の母です。

ただいま。
(谷中)おかえり。

ねえ お父さん。
(谷中)うん?

お母さんとは
どんなふうに知り合ったの?

萌奈佳 お前
好きな男でもできたのか?

もう…。

お父さん この話題になると
いつも ごまかすんだから。

私 もう高校生だし

年の割には
濃密な人生経験してきたから

まあ 多少 残念な
出会い方だったとしても大丈夫。

(谷中)美奈子とはね
飲み屋さんで出会って

一目惚れして口説いた。

別に 運命的な出会い
ってわけでもなかったよ。

ふ~ん 本当かな?

フッ…。

(萌奈佳の声)その時の父の横顔が
いつになく悲しそうだったのが

忘れられません。

それで 萌奈佳は

谷中が本当の父親ではないと
思ったのか?

父は
半分 嘘をついていたんですね。

飲み屋さんで出会ったというのは
本当だったとしても

出会いのきっかけは
事件の捜査だった。

しかも その時 母は
別の男性と交際していました。

これは 父と同じ捜査本部にいた
別の刑事さんの資料です。

「佐原佳男と根津美奈子は
男女の関係」

「根津美奈子が
佐原の逃亡を手助けした疑い有り」

私の母 根津美奈子が
事情聴取を受けたのは

被害者の行きつけのお店の
ホステスだったからではなく

指名手配された佐原佳男の
交際相手だったからなんです。

♬~

母が亡くなったのは
私が5歳の時だったので

わずかな記憶しかありません。

優しい笑顔だった気はしますが

その笑顔の裏には
いろいろな事情があったんですね。

でも これで
ようやくわかりました。

どうして 私のような
ひねくれ者が生まれたのか。

私の本当の父親は…。

萌奈佳。

お前の本当の父親は 谷中明彦だ。

くだらん事を考えるな。

♬~

(警察官)お疲れさまです。

(島岡)
一課長の慌てぶりからすると

警察にとっては
相当都合の悪い人物が

殺されたみたいですね。

さしずめ 追っていた被疑者が
殺されたってとこですか。

また あなたですか。

個別の取材には対応しないと
言ったはずです。

一課長は
18年前に亡くなった谷中刑事とは

警察学校の同期ですよね?

生前の谷中刑事には

いろんな 良くない噂が
あったらしいですよ。

一課長なら
ご存じでしょうけどね。

何がおっしゃりたいんですか?

(島岡)やっと話して頂けましたね。

私 『週刊トップ』の
島岡と申しますが

あの有名な柔道選手だった
谷中萌奈佳に

突如として湧き上がった

出生の秘密の
スキャンダルについて

一課長のコメントを
頂きたいんですが。

なんの誘導尋問か
わかりませんが

私が あなたに言える事は
一つです。

早くお帰りください。
失礼します。

(島岡)谷中刑事が 指名手配犯
佐原を取り逃したのは

わざとだったんじゃ
ありませんか?

そして まんまと佐原の恋人
根津美奈子と結婚した。

谷中萌奈佳は

濃密な人生を送るべくして
生まれてきた

って事ですよね 一課長。

佐原を殺害した犯人を追う中で

佐原が
34年前に殺人を犯していた事が

明らかになれば

時効成立といえども
道義的責任は免れん。

谷中萌奈佳の辞職は

避けられんな。

その時は 私も責任を取ります。

当然だ。

そして 私も責任を取る。

絶対に捜査に手心は加えるな。

大岩 お前は
谷中警部補と約束したはずだ。

はい!

必ずホシを挙げて
谷中との約束を果たします。

頼むぞ 大岩純一捜査一課長。

はい! 失礼します。

♬~

笹川だ。

谷中の事件の裏側を
外部に漏らした不届き者が

警察の内部にいる恐れがある。

徹底的に調べ上げろ。

失礼します。
うん。

一課長。

この手帳
覚えていらっしゃいますか?

18年前に谷中が残した手帳が
どうかしたか?

2カ月前 一課長からお渡し頂いて
中を見たら

不自然に破かれたページが
あったんです。

気になったので 武藤さんに
調べてもらったんですけど…。

君のお父さんは まだ君に
何か言い残した事があるって事だ。

全力で調べさせてもらうよ。

破れたページの周りからは
父以外の指紋が検出されました。

(奥野)「指紋の隆線の細さと

赤いマニキュアの成分が
検出されたことから

女性の可能性が高い」

警察のデータベースには
該当者はいませんでしたが

今回の事件関係者の中に
その人はいました。

えっ?

被害者 佐原佳男が所持していた
銀座のクラブ経営者

伊能弥生さんの名刺に
ついていた指紋と一致しました。

伊能弥生と谷中に
どんな接点があったんだ?

伊能弥生は 現在39歳ですから

谷中警部補が亡くなられた
18年前は 21歳。

手帳の破られたページの下には

破られたページに
書かれていたと見られる

ネックレスのような絵と

1984」と書かれた跡が
残っていました。

(奥野)1984…。
1984年の事だとすると

今から34年前
村本康晴が殺害された年ですね。

谷中は 1984年の事件を

亡くなる2000年まで
一人で捜査をしていた。

その中で このネックレスが

事件を解くカギになると
にらんだのか…。

(奥野)見たところ

ペンダントの形に
特徴がありますね。

30年ぐらい前に流行った

ターコイズブルー
ネックレスかもしれません。

偶然かもしれませんが
わずかに残った母の写真の中に

ネックレスをしている写真が
ありました。

(奥野)ターコイズブルー
ネックレスだ。

偶然かもしれませんけど。

偶然かもしれませんけど

この写真を撮ったのは
1984年のようです。

でも 母の遺品の中には

ターコイズブルーのネックレスは
ありませんでした。

この消えたネックレスが

一連の事件を解くカギに
なるかもしれんな。

それと もう一枚
写真が見つかったんですが…。

偶然が重なると必然になるって
聞いた事ありますよね?

やはり 母は 佐原佳男と
浅からぬ関係だったようです。

ここまでくると 34年前の事件に

母が関わっていなかったと
考えるほうが 不自然です。

今朝から
不吉な予感がしていたのは

この事だったのか…。

それでも 萌奈佳は この事件から
降りるつもりはなさそうだな。

この先
どんな事が待ち受けていようと

私は 谷中の娘です。

よし 伊能弥生から話を聞こう。

萌奈佳 行くぞ!
はい!

ママ
こちらで刑事さんがお待ちです。

お待たせして すいません。
伊能弥生と申します。

お店のほうがありますので
手短にお願いできますか?

お仕事中 申し訳ありません。
警視庁の大岩です。

同じく谷中です。

谷中の事は ご存じのようですね。

あっ いや… あの有名な
柔道の萌奈佳ちゃんですよね?

失礼ですが そういう驚き方には
見えませんでした。

谷中明彦の娘にだけは
会いたくなかった。

顔に そう書いてありましたよ。

ここに写ってる女性は
あなたですね?

佐原さんとは
なんの話をしていたんですか?

大岩さん ここは銀座です。

無粋な事を聞く方は
夜の街ではモテませんよ。

それに…。

銀座の女は口が堅い ですね?

我々は
殺人事件の捜査で来ています。

証言する事で あなたの身に
危険が及ぶような事には

絶対しません。

大岩さんのおっしゃる事は
きれい事です。

口は災いの元。

その辺のホステスが

警察やマスコミに
しゃべった事がきっかけで

みんなが不幸になっていくのを
何度となく見てきました。

では 刑事としてではなく
谷中明彦の娘として伺います。

18年前 弥生さんは 私の父と
どのようなご関係でしたか?

♬~

弥生さんが銀座で働き始めたのは
17年前 22歳の時だそうですが

その前の年まで
どちらにいらしたか

公表していませんね。

父が亡くなったのは18年前。

弥生さんが銀座で働き始める
1年前

弥生さんは 父と どこで会って

どうして 父の手帳に

ネックレスの絵を
描いたんですか?

♬~

覚えてません。

それは ネックレスの絵を
描いた事は覚えているが

このページを破った覚えはない
という事でしょうか?

弥生さんが描いたのは

このネックレスでしょうか?

34年前 私の母が着けていたものと
形がよく似ています。

もしかすると
34年前 5歳だった弥生さんは

のちに 父から
事情を聞かれるような

重大な何かを
目撃したんじゃありませんか?

34年前 このネックレスは
捜査対象に入っていませんでした。

誰かが この情報を

意図的に隠した可能性も
考えられます。

たとえ 時効は成立しても

私たちは 真実から
目を背けるわけにはいきません。

大岩さんも 萌奈佳さんも
きれい事ばかり。

正直者が馬鹿を見る世の中

それでは生きていけないんですよ。

あなたのおっしゃる事も
よくわかります。

ですが 我々警察官は

正直に生きる事が大切だと
言い続ける義務があります。

なぜなら それは

誰もが 心の中で
そう望んでいるからです。

違いますか? 弥生さん。

私からお話しする事は
何もありません。

どうかお引き取りください。

弥生さん。

私は 父と母の本当の姿が
知りたいんです。

たとえ それが
どんなに格好悪くても

必死で生きようとしていた事さえ
わかれば 私は生きていけます。

萌奈佳さんに
一つだけ教えてあげる。

あなたのお父さんは
谷中さんです。

とても誠実な人でした。

だから もう
そっとしてあげてください。

♬~

銀座の高級クラブの
ママともなれば

手ごわいものだが

伊能弥生は それ以上だ。

何があっても口を割らないという
すごみを感じた。

絶対に 何か重要な事を知った上で
隠してますよね。

誰かを守ろうと
してるんでしょうか?

でも 弥生さんには
家族はいないはずです。

俺には 一瞬

萌奈佳を守ろうとしてるように
見えた。

事情聴取する相手に同情されたら
刑事も おしまいですね。

同情するくらいなら
本当の事を話せか。

萌奈佳も立派な刑事になったな。

谷中も喜んでるだろう。

あっ ヤマさんか。 大岩だ。

34年前の事件を解く手掛かりが
一つ浮かんできた。

消えたネックレスだ。

小山田管理官
今から画像を送りますね。

今から萌奈佳に
そのネックレスの行方を探らせる。

ヤマさんは 34年前の関係者に
確認してくれ。 頼む。

(シャッター音)

(継雄)
もう いい加減にしてください。

34年前
私の親父が死んだ事件が

時効になったのは

あんたたち警察が
ヘマをやったからだ。

(ため息)

それに踏ん切りをつけて
やっと ここまでやってきたんだ。

今さら 佐原を恨んで
なんになるってんだ。

しかも また 殺人の疑いを
かけられるなんて ひどすぎます。

あの時だって 私たちの事を
見当違いに疑ってるうちに

犯人を
取り逃がしたじゃないですか。

今回の殺人事件を解くには

34年前の事件を もう一度
再検証する必要があるんです。

どうか どうか捜査に
ご協力お願い致します。

ご協力頂けるのなら

土下座でもスクワットでも
なんでもやります。

どうか お願いします。

面倒くさくなりそうなんで
どうぞ。

ありがとうございます。

34年前にあったと見られる

このターコイズブルー
ネックレス

見覚えはありませんか?

うーん… 34年も前の事なんか
覚えちゃいませんよ。

なあ 千帆 お前もそうだろ?

おっ? あるのかよ。

警察官の私が言うのも
妙な話なんですけど

34年前の事件なら
たとえ どんな凶悪犯罪でも

もうすでに
時効が成立しています。

あなた
怒らないって約束してくれる?

あ… 何言ってるんだよ。

もったいぶって
内緒にしてるほうが

よっぽど怒るぞ。

実は…

34年間 誰にも言わずに
黙っていた事があります。

なんだよ… 急に。

一体… なんだよ?

私 これと同じデザインの
ネックレスをもらいました。

あなたのお父様から。

(村本康晴)これ 千帆ちゃんに
似合うかなと思って買ってきた。

社長 私 こんな高価なものを
頂くわけにはいきません。

堅い事 言うな。

今度は それに似合ったドレスも
買ってやるから。

とにかく 今晩 食事に付き合え。

はあ…。

(継雄の声)親父の女癖が悪いのは
わかってたが

まさか

自分の息子の
嫁になる予定の女にまで

手を出すとは思わなかった。

もちろん 一線は越えてないわよ!

でも 当時
あなたと付き合っていた事は

お義父様にも内緒にしていたし

それに ちょっとあのネックレスが
欲しくなっちゃって

お食事だけ お付き合いしたの。

だから
私たちが結婚するって言った時

親父は渋い顔をしたのか。

34年も経って
やっと その謎が解けたよ。

千帆さんは
そのネックレスっていうのは

まだお持ちですか?

捨てた記憶はないので

自宅を探せば
どこかにあると思います。

そのネックレスを
見せて頂けないでしょうか?

探すのが大変でしたら
私が喜んでお手伝いします。

お父様の女癖がと
おっしゃってましたけれど

他にもネックレスを
プレゼントされた女性がいた

という事ですかね?
さあ…。

そういえば 私と佐原を連れて

よく赤羽のスナックへ
通ってましたね。

そこのホステスに
随分 入れ込んでた。

もしかして この女性ですか?

(継雄)そう この人。

美奈子ちゃんって言ったかな。

親の借金を背負って
学校を辞めて

ホステスになったって言っていた。

本当かどうかは
わからないけど

魔性の女って感じだったな。

(根津美奈子)わあ~!

これ 美奈子ちゃんに
似合うかと思って買ってきたよ。

ウフフ…。
わあ~ 素敵なネックレス!

社長さん 素敵!

まったくもう 親父もいい年して
何やってんだよ。

うるさい!
ハハ…。

美奈子さんはね
俺とか佐原と同じ世代だからね。

ハハハ… なあ 佐原。

そうですね。

(継雄の声)そういえば 佐原

美奈子ちゃんと 陰で
付き合ってたのかもしれないな。

意味ありげに 目で会話するのを
見たような気がする。

その事を誰かに聞かれたり
話したりした事はありませんか?

親父が死んだ日に

捜査に来ていた刑事には
話しました。

この中に
その刑事はいますか?

あっ… この刑事さんだ。

間違いない。

谷中さんか…。

(望子)34年前 被害者から

長男の妻 村本千帆に
プレゼントされたネックレスが

彼女の部屋のクローゼットから
見つかりました。

当時の捜査資料を
調べ直してみましたが

ネックレスについては ひと言も
触れられていませんでした。

谷中は意図的に この情報を
隠そうとしたのかもしれないな。

まさかとは思いますが

萌奈佳ちゃんのお父さんが
その情報をもみ消したのは

ネックレスをしていた女性が
真犯人で

その女性を
かばおうとしてたのでしょうか?

谷中は 捜査のルールから
外れる事は多かったが

人としてのルールを
冒すような奴ではなかった。

(ノック)
入れ。

失礼します。

一課長
佐原佳男が池袋の質店に

被害者の腕時計を持ち込む
1時間前

蒲田の質店に

ターコイズブルーのネックレスを
持ち込んだ男性がいました。

その男性は
偽名を名乗っていましたが

筆跡は
池袋の質店で書かれたものと

全く同じです。

萌奈佳 よくやった!

さすが親子だな。

34年前 恐らく谷中も
同じ捜査をしたはずだ。

すいませんね。

あの… 変装してたかも
しれないんですけどね。

こういう顔の男
見覚えありません?

捜査本部の誰にも言わずに
一人で一軒一軒回って

消えたネックレスの行方を
探ろうとしたんだろう。

店員さんに聞いたら
その時の刑事は

その場でネックレスを
買い取ったそうなんです。

(谷中)このネックレス
買うよ。 いくら?

刑事さん お買い求めに
なるんですか?

(谷中)そうだよ。

うちのかみさんに
ぴったりだと思ってね。

店員さんは証拠品として

警察に押収されるものと
思っていたので

買い取ると言われて
驚いたそうです。

そんな
むちゃくちゃな事をする刑事は

私の父しかいません。

萌奈佳ちゃんのお父さんが
ネックレスを買ったとしても

そのあと
どうしたんですかね?

だって それ 殺人現場から

持ち去られた可能性も
ありますよね。

念のため 父の遺品の中も
探してみたんですけど

そんなネックレスは
ありませんでした。

被害者がプレゼントした
ネックレスのうち

村本千帆がもらったものは
自宅で保管されていたが

谷中のお母さんが
もらったものは

行方がわからない。

普通に考えれば

母のネックレスを
なんらかの形で入手した佐原が

質店に持ち込み

それを父が回収した
という事になります。

ああ…。 だとすると 問題は

谷中のお母さんのネックレスを
一体 どういった経緯で

佐原が手に入れたか
という事ですよね。

うん…。

佐原は 時計を持ち込んだのとは
別の店に

ネックレスを持ち込んだ。

しかも その時
顔が割れないように

変装をしていた。

腕時計に捜査の目が
集中するように仕向けた上で

ひそかにネックレスを処分した
という事ですね。

きっと 佐原は
逃走資金にするために

萌奈佳ちゃんのお母さんの
ネックレスを盗んで

質に入れたんですよ。

奥野さん 優しいですね。

でも… 私は大丈夫です。

萌奈佳ちゃん。

谷中の濃密な人生経験の前では
奥野の芝居も形無しだな。

肉親が犯罪者だと
わかった時点で

警察を辞めなければいけない事は
わかっています。

でも 私は たとえ
どんな事であったとしても

真実を受け入れるつもりです。

だって ここで逃げたら
父に怒られちゃいますから。

ねえ お父さん。
ん?

なんで 私の名前
萌奈佳にしたの?

ファンの人からのプレゼントが
全部 もなかなんだけど

日持ちしないから
食べるの大変なんだよね。

いただきます。

萌奈佳の「も」は
お菓子のもなかの「も」じゃない。

芽生えるという意味の「も」だ。

美しく育つように という
願いを一応込めた。

じゃあ 萌奈佳の「な」は
お母さんの美奈子の「奈」だとして

萌奈佳の「か」には
どんな意味があるの?

これから先 どんな事があっても

信念を曲げずに図太く生きろの
意味の「か」だ。

え~っ? 「佳」って漢字

そんな意味じゃなかったと
思うんだけど。

教科書に書いてある事が
真実とは限らない。

たとえ 人に後ろ指さされても

自分が正しいと思ったら
最後まで それをやり通す。

萌奈佳が自分の心に従って
生きてくれれば

父さん 母さん
これほど嬉しい事はない。

わかったか? の「か」だ。

フフ… わかった。

一課長。

私から 一つの推論をお話ししても
よろしいでしょうか?

うん。 いいだろう。

私の母は 村本さんから

ネックレスをプレゼントされる
関係にありました。

もし仮に
村本さんと口論になり

もみ合ううちに
村本さんを突き飛ばしたとしたら

弾みで その場にネックレスを
落とした可能性があります。

ご遺体を最初に発見したのが

同じ会社に勤める
佐原佳男だったとしたら

ご遺体のそばにあった
ネックレスを見て

好意を寄せていた
根津美奈子の犯行だと知り

まずは
自分に容疑を向けさせる形で

現場を偽装して

翌朝 現場近くの質店に
被害者の腕時計を持ち込み

自分に容疑を向けさせた上で
逃亡し

それから34年間 指名手配犯として
潜伏生活をする事で

根津美奈子を守り続けた。

私の母 根津美奈子は

34年前に村本さんを殺害した

真犯人という事になります。

ただし
現時点で なんの証拠もない。

ただの推論だ。

きっと 谷中さんは
お前のお母さんが

犯人じゃないという確証を
持っていたんじゃないのか?

今 俺たちができるのは

34年前と現代にまたがる
2つの事件の真相を究明し

亡くなられた方の
心の声を聞く事だ。

一課長のおっしゃるとおりです。

我々に立ち止まっている暇など
ありませんね。

谷中 お父さんの捜査資料を

もう一度 一から調べ直すぞ。

はい。

私 『週刊トップ』の
島岡と申しますが

谷中萌奈佳さんの事で

捜査一課の大岩さんに
お話伺いたいんですが…。

ただいま。

(大岩小春)
あなた またすぐ戻るんでしょ?

うん。
すぐ ご飯の用意しますから。

小春 いつもすまんな。

春菜 大好物のプリンだぞ。

♬~

フフ… どうした?

ううん なんでもない。

あっ 小春
たまには温泉にでも行って

ゆっくりするのもいいな。

(携帯電話の着信音)

笹川刑事部長 大岩です。

承知しました。
すぐ戻ります。 失礼します。

私は あなたが決めた事なら
どこまでもついていきます。

小春 いつもありがとう。

(ビビの鳴き声)

失礼します!

(笹川)先ほど 『週刊トップ』から
谷中萌奈佳についての

取材の申し込みがあってな。

え~…
実の父と見られる佐原佳男は

殺人容疑で指名手配。

実の母にも
殺人容疑が浮上。

育ての父 谷中明彦は
警察官でありながら

佐原の逃亡を助け

妻が犯罪者だと知った上で
結婚した。

と 大岩純一捜査一課長を
窮地に追いやる記事を出すと…。

息巻いておったぞ。

刑事部
一刻も早く 真相を解明します!

お前と谷中が
深く友情で結ばれている事は

重々 承知の上だ。

通してくれ!

(笹川の声)だがな 大岩

個人的感情にとらわれていては
リーダー失格だ。

警視庁捜査一課の
精鋭400人を率いる事はできん!

笹川刑事部長の
おっしゃるとおりです。

ですが 今回だけは

私自身の心の声に従いたいんです。

私は 捜査一課長であると同時に

ごく平凡な普通の男です。

だからこそ
親友と親友の娘の心の叫びを

無視するわけにはいきません!

いかなる処分も受ける覚悟は
できております。

ただし この捜査だけは

最後まで私にやらせてください。

大岩。

男の覚悟か。

まあ 止めても無駄だろ。

今こそ悔いなく
やってみなはれ。

ただし この紙切れは
私が預かっておく。

ありがとうございます!

入るぞ。
お疲れさん。

お疲れさまです。

お茶淹れてきます。
うん。

ヤマさん 萌奈佳
何かわかったか?

はい。 34年前の捜査資料の中から

伊能弥生の名前が見つかりました。

元々は 住み込みで働いていた
ホステスの娘だったんですが

幼い弥生を残して
客と駆け落ちしたために

見かねたママが引き取って
育てていたそうです。

うん…。

34年前 5歳だった彼女が
事件に関する何かを見たとしても

普通の捜査員なら

まともに話を聞こうとは
しなかったはずだ。

だが 谷中は
そういう男ではなった。

あらゆる可能性を捨てずに
伊能弥生に接触してるはずだ。

(弥生)いらっしゃいませ。
どうぞ こちらへ。

何 飲まれますか?

あなた もしかして
伊能弥生さん?

そうですけど…。
前に お会いした事ありますか?

いや… ずっと遠い昔にね。

久しぶりに
この前 通ったから

のぞいてみようと
思ったんだけど

寄り道はしてみるもんだな。

(奥野)どうぞ。
ありがとうございます。

伊能弥生も 複雑な家庭環境で
育ったんですね。

だから あんなに
意固地なんでしょうか…。

そういう意味で
言ったんじゃないですよ。

奥野さん
お気遣い ありがとうございます。

でも 私 反省しているんです。

一番身近な家族の事も
全然 理解していませんでした。

本当 情けないです。

一課長
これ以上 皆さんに

ご迷惑を
おかけするわけにはいきません。

私は
広報課セルフブランディングルーム室長として

父と母の疑惑を晴らします。

谷中。

お前一人で こんなでかいヤマ
抱え込もうとするな。

俺たちは仲間だろ!

小山田管理官…。

なあ 萌奈佳。

谷中の事だ。
萌奈佳のお母さんが

シロだと確信する何かを
掴んでいたはずだ。

一課長 谷中さん
質店で買い取ったネックレスを

仲のいい鑑識さんに
鑑定させていました。

これ 調べてくれないかな?
(鑑識官)ああ これか。

(萌奈佳の声)ネックレスからは

店員と佐原の指紋以外
検出されなかった…?

おかしいですよね。

このネックレスが
母のものだとすると

佐原が触れる前に

指紋が拭き取られていた
という事になります。

♬~

それと
その鑑識さんの話では…。

指紋以外の方法でさ

誰が触ったか調べられる
鑑定技術って

あと何年ぐらいしたら
開発できるかな?

…と聞いていたそうです。
谷中は このネックレスが

真犯人に繋がる物証だと
にらんだ上で どこかに隠し

科学鑑定の進歩を
待つ事にしたのかもしれんな。

ええ。

(弥生)大岩さん どうして私を
ここに呼び出したんですか?

佐原さんが殺害された日
あなたが赤羽にいたのは

生まれ育った この店に
立ち寄ったからじゃないんですか。

弥生さんは時間があると

この店の様子を
のぞきに来るそうですね。

近くの建設現場で働いていた
佐原さん

久しぶりに このお店のそばまで
来てみたのかもしれませんね。

私は 佐原さんが
犯人扱いされる事に

ずっと違和感がありました。

だから 思わず
声をかけてしまったんです。

(弥生の声)佐原さん…?

私 あの…
ここのスナック赤羽銀座で

よく遊んでもらった 弥生です。

おお! そうそう。
(美奈子)ああ できた!

(一同の笑い声)

美奈子さんの事で
話したい事があります。

きれいになったな…。

俺が拾ったネックレスは

美奈子さんのものでは
なかったのか。

はい…。

私は この事を

34年間 誰にも言わずに
過ごしてきました。

でも 佐原さんには

ずっと申し訳ない気持ちで
いっぱいだったんです。

弥生ちゃんは何も悪くない。

ここから先 どうするかは
俺の問題だ。

佐原さん 何か困った事があったら
ここに連絡してください。

いつでも力になります。

俺といれば不幸になるだけだ。

(弥生)佐原さん!
いや いいから。

(弥生)佐原さん!
(佐原)いいから いいから…。

(弥生の声)佐原さんは その足で
誰かと話をつけに行って

殺されたのかもしれません。

私が余計な事を話さなければ

佐原さんは あんな目に遭う事も
なかったのに…。

全部 私のせいです。

私が みんなを
不幸にしてしまったんです。

この店は 弥生さんにとって

いろんな思いの詰まった
場所なんですね。

私には
実の父と母の記憶がありません。

(弥生)ごちそうさま。

(伊能多恵)こんなに小さい時から
苦労して 弥生も大変ね。

この先 苦労したくなかったら

とにかく
口は堅いほうがいいわよ。

見て見ぬふりしておけば

面倒に巻き込まれる事も
ないからね。

うん。

(弥生の声)ママは 私みたいな女が
一人で生きていくのに

一番大切な事を教えてくれました。

美奈子さんも
ご家族に捨てられて

子供の頃から
苦労してきたそうです。

そんな事もあってか

似た境遇の私を
とてもかわいがってくれました。

美奈子さんは

人殺しをするような人では
ありません。

だから あの事件があった日も
美奈子さんは

東京グローバル鉄工には
行っていないと思います。

美奈子さんが
事件現場に行っていないという

証拠のようなものを
あなたは 何かご存じなんですか?

それは… ありません。

それだけでは

母が事件と無関係だとは
言い切れません。

弥生さんは 他にも何か

重要な事を
知っているんじゃありませんか?

18年前 この店で働き始めた
弥生さんを父が訪ね

事件当時 5歳だった弥生さんが
何か覚えていないか

確認しに来た。

その時に 弥生さんは
父の手帳に

ネックレスの絵を
描いたんですよね?

ええ。
谷中さんは不思議な人でした。

まるで
私の心の中を見透かすように

私が それまで
誰にも話した事がなかった

あの事件の日の事を
私に話させたんです。

あの日の夕方
2階の美奈子さんの部屋で

1人で留守番していたら…。

(弥生の声)私の目の前を

眼鏡をかけた見知らぬ男が
忍び込んできて

住み込みで働いていた
美奈子さんのネックレスを

盗んでいくのを見ました。

その眼鏡の男の顔を
覚えているかな?

5歳の時の記憶なので
正直 よく覚えていないんです。

そうか…。 じゃあ

そのネックレスの形とか
覚えてるかな?

あの…

ここに試しに描いてみて。
はい。

眼鏡をかけた男が
ネックレスを盗んでいった?

その男が 母が持っていたネックレスを
ご遺体のそばに置いて

母に罪を着せようと
したんでしょうか?

美奈子さんが そのネックレスを
持っていた事を知っていたのは

亡くなられた村本社長
長男の村本継雄さん

そして 指名手配された佐原だ。

当時 このお店に来ていた
お客さんの中にも

該当者がいるかもしれません。
うん。

♬~

大岩純一捜査一課長は どうした?

ただ今
少々 取り込んでおりまして…。

申し訳ございません!

(笹川)そんな事はわかってる。

極秘の単独捜査はどうなんだと
聞いている。

さすがは笹川刑事部
ご存じでしたか。

嫌な予感がする…。

「嫌な予感」…?

先日 ブランクが忘れていった
足拭きマット…。

♬~

足拭きマットを忘れるとは
何 考えてるんだかな。

ブランク!

洗ってから返してやろうと
思ったが

縮んでしまった。

はっ…。

本人がいないと
ブランクって言えるんですね。

ありがとうございました。
失礼します。

♬~

(刺す音)

♬~

おい!

怪我は?
大丈夫ですか?

萌奈佳 救急車!
はい!

おい ブランク! おい!

一課長…。
うん なんだ? どうした!?

弥生さんは…?
彼女は大丈夫だ!

ブランク お前も大丈夫だ!
しっかりしろ!

よかった…。

おい ブランク! ブランク!

(救急車のサイレン)

♬~

(サイレン)

(医師)病院 着きましたよ。
(看護師)安心してくださいね。

(看護師)大丈夫ですか?
(医師)もうすぐですからね。

承知しました。

すぐに緊急配備を敷いて
犯人を確保します。

奥野さんに何かあったんですか?
刺された。

奥野が刺された。

狙われたのは伊能弥生。

その命を狙った犯人は
一連の事件を闇に葬ろうとしたが

奥野が身を挺して それを防いだ。

奥野は 今
一人で懸命に闘っている。

今度は俺たちの番だ。

我々捜査一課の威信にかけて
必ず ホシを挙げる!

(捜査員たち)はい!
(武藤)行け!

天笠。

♬~

一課長!
奥野さんは 必ず戻ってきます。

(天笠)それまでの間

私に
運転担当をやらせてください!

ヤマさんの指示か?

…はい!

天笠 ありがとう。

行こう!

♬~

♬~

♬~

♬~

♬~

ご遺体 発見。

(天笠)お疲れさまです。
うん。

一課長 こちらです。

どうぞ。

(捜査員)お疲れさまです。
ご苦労さん。

(捜査員たち)お疲れさまです。
村本継雄です。

(カメラのシャッター音)

武藤。
(武藤)はい!

殺害されてから
まだ1~2時間と見られます。

死因は 後頭部を
強打された事による脳挫傷

凶器の鉄パイプから
指紋は検出されませんでした。

ご遺体のそばに
このナイフが落ちていました。

付着していた血痕から
先日の佐原佳男殺害と

奥野警部補殺人未遂に使われた
凶器と見られますが

この柄の部分には
村本継雄の指紋がついていました。

村本継雄は そのナイフで
佐原佳男とブランクを刺し

何者かに 鉄パイプで
殺害されたという事か。

一課長 近くの防犯カメラに

ここから走り去る
伊能弥生の姿が映っていました。

…えっ?

一課長 伊能弥生の身柄
確保しました。

直ちに 取り調べを開始します。
頼む。

板木!
(望子)はい。

(カメラのシャッター音)

♬~

(望子)伊能弥生さん あなたが

村本継雄さん殺害現場から
走り去る姿が映っていました。

村本さんを殺害したのは
あなたですか?

♬~

村本さんの携帯から

「34年前のことで話がしたい」と
呼び出されました。

でも あの場所に行ったら

村本さんは
殺されたあとだったんです。

だから 私は殺していません。

弥生さん あなたの命が
狙われるほどの秘密を

どうして 私たちに
話してくださらないんですか?

あなたは
私の父に何を話したんですか?

弥生さん あなたをかばって
刺された刑事には

娘がいます。

奥さんが亡くなって10年
男手一つで育てた娘です。

なのに 彼は刺されてから

真っ先に あなたは無事かと
私に聞いた。

弥生さんは…?

それはね 彼が刑事だからです。

ホシを挙げて
被害者の無念を晴らしたい。

その一心だからですよ。

弥生さん お願いします。

あなたが知っている事を
話してください。

あの日 お店で留守番していたのは
私だけではありませんでした。

(弥生)実は
美奈子さんもいたんです。

風邪で体調を崩していました。

でも 私の父は
それだけの理由では

母が事件と無関係だとは
思わなかったはずなんです。

事件発生から15年で
時効が成立したあとも

佐原さんが
潜伏生活を続けていたのは

表に出てきにくい事情が
あったからだと思うんです。

(萌奈佳の声)私は 小さい頃から
柔道日本代表として

マスコミに
取り上げられてきたので

名乗り出る事が

できなかったんでは
ないでしょうか?

佐原佳男さんは
恋人である母をかばって逃亡した。

その時
母のおなかの中には 私がいた。

事件当日 母が体調を崩して
お店を休んでいたのは

身重だったからですよね?

萌奈佳さん 私は口が堅いのよ。

今まで こうやって
一人で生きてきた。

だから その質問には
私は絶対答えません。

♬~

注目!

今回 起きた
2つの殺人事件の背景には

34年前の事件の真相が
大きく関わっている。

これより 捜査員全員
都内全域 各所轄署からも動員し

34年前に消えたネックレスを捜す。

一課長 お願い致します。

今から我々が捜索するものは

かつて仲間だった刑事が
我々に真相究明を託して

あえて どこかに隠したものだ。

刑事が刑事の隠したものを捜す
前代未聞の捜査になるが

その目的は一緒だ。

被害者の無念 そして
事件に関わった全ての人々が

新たな一歩を踏み出せるように
必ず真相を解明し ホシを挙げる!

(捜査員たち)はい!

♬~

井上 これ あと頼むぞ。

わかりました。 管理官は?
本部。

(井上)このターコイズブルーのネックレス
見覚えないですか?

この方は…?

見た事ないですね。
そうですか。

じゃあ 家の中を拝見できますか?

ああ どうぞ どうぞ。
すいません。

何一つ見逃すな。 徹底的に捜せ!

(鑑識官たち)はい!

承知しました。
一課長。

私の家を調べてみたいんですが。

えっ?

あっ この自転車…。

♬~

開いてます。
萌奈佳 気をつけろ。

(読経)

(読経)

お坊さん?

(読経)

(本淵 陽)はっ!

お疲れさまでございます。
大岩捜査一課長!

(本淵)浅草中央署 地域課
佐伯町交番勤務

巡査部長 本淵陽であります!

ああ…。

はっ!

失礼します。

♬~

(本淵)お仏壇の後ろに
貼りつけてありました。

本官も かつては

谷中警部補に
お世話になりました。

ああ…。

♬~

34年前
池袋中央署の谷中明彦は

村本康晴さんの殺害現場から
消えたネックレスの存在に

ただ一人 気がつき

それを回収し 保管していました。

当時の鑑識では

それが
誰が所有していたものか

それを判別する事が
できなかったからです。

あれから34年
科学捜査の技術は格段に進歩し

わずかな汗や皮膚片から

その人物の特定が
可能になりました。

実際 このネックレスの
首に接する部分から

本人のものと思われるDNA型が
検出されました。

あなたは
私の母と同じネックレスを

ご遺体のそばに置く事で
母の犯行と思い込ませ

恋人の佐原佳男さんが

その罪をかぶるよう
仕向けたんですね。

村本千帆さん。

そして
犯行計画の全体図を描いたのが

あなたですね?

島岡義斗さん。

(島岡の声)私 『週刊トップ』の
島岡と申しますが…。

あなたは
34年前の事件の真犯人が

佐原さんや
美奈子さんであるかのように

私に 執拗に情報を流し続けた。

なぜ そんな事が可能だったか。

それは あなた自身が
この事件の情報源だったからです。

34年前

母が勤めていたスナックに
あなたは客として来て

母が 村本さんから ネックレスを
もらっているのを見ていた。

千帆さんとも
昔からのお知り合いですね?

昔 千帆と付き合っていた俺は

千帆の隠し撮り写真で
弱みを握り

村本康晴の息子と結婚させて
金をゆすろうとした。

だが それに気づいた親父さんと
もみ合いになり…。

(村本)うるせえ!
もう二度と近づくな!

(島岡)待てよ…!

離せ!
そういうわけにはいかねえんだよ。

(衝撃音)
うっ!

(千帆)お義父様!

千帆 お前のネックレスの
指紋を拭き取って ここに置け。

あとは 俺がなんとかする。

♬~

それから 佐原に

恋人の美奈子が
慌てて走っていったと告げ

現場に行かせた。

(島岡の声)
佐原は 狙いどおり

美奈子の罪をかぶってくれたよ。

♬~

(島岡の声)あとは
美奈子のネックレスを盗んで

千帆に渡せば

それまでどおり 千帆を
金づるとして使えると思った。

♬~

(島岡の声)だが あの時の俺の姿が
目撃されていたとは

思いもしなかった。

♬~

(島岡)でも 残念ながら 刑事さん

34年前の事件は
とっくに時効ですよね?

確かに そうです。

ですが 佐原さん殺害

村本継雄さん殺害

そして
奥野親道殺人未遂の罪からは

逃れられませんよ。

池袋の住宅に設置されていた
防犯カメラ映像が

お前の犯行の一部始終を
映していた。

これ以上 言い逃れはできないぞ。

今さら
34年前の事件を蒸し返した…

伊能弥生 あんたが悪いんだ!

34年前の事件が
時効になっても

俺は ずっと
千帆をゆすり続けてきた。

いらっしゃいませ。

(島岡の声)だから
昔の事を蒸し返される事だけは

なんとしてでも
避けなければならなかった…。

佐原さん 何か困った事があったら
ここに連絡ください。

いつでも力になります。

俺といれば不幸になるだけだ。

佐原さん!
(佐原)いや いいから。

(島岡の声)34年前に
犯人に仕立て上げた佐原に

今さら のこのこ出てこられるのが
一番都合が悪かった。

(刺す音)
うわっ!

(島岡の声)あとは弥生を殺せば
全て闇に葬れると思った。

だが その寸前で

刑事に邪魔をされた。

だから 全ての罪を
村本継雄に着せて

殺すしかなくなったんだ。

34年前の殺人事件の事で
話がしたいと

村本を呼び出して 殺した。

あっ ああ…!

♬~

(島岡の声)凶器のナイフに
村本の指紋をつけて

村本の携帯を使って
伊能弥生にメールした。

♬~

島岡さん
あなたの身勝手な行いが

どれだけの人々を苦しめてきたか

時間をかけて
ゆっくり考えなさい!

野口。
(秋代)はい。

行きましょう。

♬~

一組の夫婦が どう出会い
どう愛し合い どう結ばれたか

他人にはわからない。

だが 本当に深く結ばれた夫婦は
誰の目にも すぐわかる。

谷中と美奈子さんは
最高の夫婦だった。

だから 萌奈佳

お前が
この世に生まれたんだ。

谷中!
大岩!

生まれた! 生まれたよ!

お前んとこと同じ 女の子だ。
おめでとう!

ありがとう! ハハハ…!
(赤ん坊の泣き声)

こんな駄目な男でもさ

あんな かわいい娘が
生まれるんだよ。

俺にとっちゃ この世で
たった一つの宝物だぜ。

よかったな。
よかった よかった…。

私には 家族と呼べる人は
もう この世に存在しません。

でも 支えてくれる皆さんが
家族だったんです。

ようやく その事に
気づく事ができました。

本当に…
ありがとうございました。

(弥生)萌奈佳さん。

実は 私
初めて あなたと会った時

とても初めて会ったとは
思えないほど

親しみを感じてたんです。

まるで ずっと一緒に暮らしてきた
姉妹のように…。

弥生さんは 美奈子さんの事を

母親のように
慕っていましたもんね。

だから 弥生さんは

最後まで
萌奈佳を守ってくれたんですね。

ありがとうございます。

大岩さん 一体 なんの事を
おっしゃってるんですか?

銀座の女は口が堅いんですよ。

ハハ…。

♬~

(谷中の声)萌奈佳。

自分が正しいと思った事なら
とことん最後まで やり通せ。

わかったか?

♬~

(嗚咽)

(泣き声)

みんな ありがとう!

お疲れさん。
(捜査員たち)お疲れさまです!

ジュースで申し訳ないが
乾杯しよう。

乾杯!

(捜査員たち)乾杯!

お疲れ。
(捜査員たち)お疲れさまでした。

(拍手)
お疲れさまです!

♬~

じゃあ ヤマさん 萌奈佳
改めて献杯しよう。

はい。

献杯
(小山田・萌奈佳)献杯

一課長 小山田管理官
本当にありがとうございました。

父も
きっと喜んでいると思います。

(小山田・大岩)うん。

谷中の精神力の強さには きっと
お父さんも驚いてるだろうな。

さすが柔道の元全日本代表だ。

押忍!
押忍! ああっ!

ヤマさん…。

小山田管理官
こすっちゃ駄目ですよ。

こすっちゃうと シミが
生地の中に入っちゃいますから

落ちにくくなっちゃいますよ。

ブランク お前 大丈夫なのか?

はい。 このお守りが

私を守ってくれたおかげで
助かりました。

うちの娘が この中に

防弾チョッキ用の素材を
詰めていたのを思い出しまして

脇に抱えて走ったんです。

(刺す音)

(笹川)
警察官の模範を見せてもらった。

命をかけて市民を救う。
これが私たちの仕事です。

実にご苦労さまでした スカンク!

あっ いえ 私は…。

クランク?
トランプ?

いや ブランクです…。

笑うと まだ痛い…。

大丈夫ですよ
目が笑ってないから。

いやあ 今回も また
見事に事件を解決。

それも 34年前の事件まで。

ベリーグッドです
大岩純一捜査一課長!

ありがとうございます!
ああ それからな

以前 頂いた…。

(笹川)プレゼントのお返しです。

えー… それでは また!

(指を鳴らす音)

ただいま。

今日もお疲れさまでした。
うん。

あなた
何かいい事あったんですか?

えっ? ああ…。

小春には すまないが

温泉旅行は
しばらくお預けになりそうだな。

いいんですよ。

私は あなたが 毎日 元気に
お仕事 頑張れれば

それでいいんです。
小春 いつもありがとう。

♬~

はい では みんなで
カレーを頂きましょうか。

うん。 今日もおいしそうだ。

いただきます。
いただきます。

(ビビの鳴き声)