どらまろぐ

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしております。解析結果を公開しつつ関連商品も紹介します。解析結果の信憑性が確認できるよう解析用ソースも引用掲載しますので、見逃し番組の確認にも役立つ(ネタバレ)かも?

anone#02

『anone#02』のキーワード出現数BEST10

  1. 持本 23
  2. 亜乃音 16
  3. 印刷 10
  4. 店員 10
  5. お金 9
  6. 西海 9
  7. 彦星 9
  8. クマ 8
  9. サケ 8
  10. ハリカ 8

『anone#02』の番組内容&情報(ネタバレ注意!)

(持本)
カレーは辛い 辛いからうまい。

人生もまた同じ。

今では
そういう解釈をしています。

(青羽るい子) 「人生 辛い」ですか。

(持本) ここって もともとは

 

Mother、Womanに続く坂元裕二脚本ドラマ第3弾!ある犯罪が出会うはずのない5人の運命を絡ませた!偽物から始まる真実愛、感動の物語!第2話

詳細情報
出演者
広瀬すず小林聡美阿部サダヲ瑛太火野正平、田中裕子 ほか
番組内容
ハリカ(広瀬すず)は「林田印刷所」の名前を頼りに亜乃音(田中裕子)の元を訪ねる。そこであの札束の衝撃的な真相を知る。さらに床下から15年前に失踪したはずの亜乃音の娘・玲(江口のりこ)が写っている写真が発見され戸惑う亜乃音。一方、舵(阿部サダヲ)が幼なじみの西海(川瀬陽太)にカレー店を乗っ取られようとしているのを見かねたるい子(小林聡美)は…。玲の足跡を辿るハリカと亜乃音が知るのは更に切ない現実で…
監督・演出
【演出】水田伸生
【プロデューサー】次屋尚
原作・脚本
【脚本】坂元裕二
音楽
【音楽】三宅一徳
制作
【製作著作】日本テレビ
【制作協力】ザ・ワークス

 

うちの父が始めた

町の
小さいカレー屋だったんです。

父が死んだ後 3年前

フランチャイズに誘われて
加盟してみたんですけど

何でか すぐ半年後に
同じチェーンの店が

もっと駅近のほうに出来て

こっちにお客さん
来なくなっちゃいました。

本社に納付金払えなくなって。

気が付いたら
担保にしてた この土地を

本社に渡すことになってました。
乗っ取られちゃったんですね。

お腹すきましたね 何か作ります。

おでんとか食べたいですね~。

今 ご説明した通り
うち カレーの店なんで。

あっ そうですよね
でも この間…。

この間 焼きうどん出来たの
あれ奇跡だったんで。

あと どんな奇跡起きます?
お好み焼き?

あっ できる?
いや 無理です 無理です。

でも おでんよりはできるでしょ?
そりゃ おでんよりはできますよ

小麦粉あるし…。
(冷蔵庫を開ける音)

あっ ハハ… 山芋あるわ。

こんなうまいお好み焼き食べたの
初めてです。

結局
こういうことだと思うんですよ。

何がですか?

この世界には 裏メニュー
ってものがあるんです。

裏メニュー?
あの人だって。

(持本の声) あれって
この世界の裏メニューですか?

世界の裏側が垣間見えたんですよ。

あるじゃないですか
脱税とか そういう。

あっ 竹やぶに
裏金捨ててあった的な。

世の中には表に出て来ない
お金っていうのがあって

それってつまり 何が起きても
警察に通報されないってことです。

警察に捕まんなきゃ 泥棒していい
ってことはないですよね。

持本さんがこのお店を
取られるのは それですよ?

警察に捕まらない泥棒を
持本さんは されたんです。

それは 僕が
ちゃんとしてなかったから…。

いや 違います
世の中なんて どっかのバカが

つい うっかり倒しちゃった
ドミノ倒しでできてるんですよ。

ちゃんとしてようがしてまいが
並んじゃったら負けなんです。

並んだら負け?

(るい子の声) 裏メニューのほうが
おいしいんですよ。

(時計のアラーム)


お伝えします
今 神奈川県内で降っている雨は

明日の明け方には やみそうです。


ただ 明日も
冬らしい寒さが続くでしょう。


天気図を見ると
西高東低の冬型が続くため

明日も日本海側の広い範囲で
雪が降りそうです。


低気圧に近い…。

(辻沢ハリカ) 「はい 彦星くん。

元気ですか」。

(彦星) 「今朝 肉まんを
2個食べました」。

ティッシュ配りの
バイトをしていた時の同僚で

寿さんという方がいました。

寿さんは いつもポケットに

直接 肉まんを入れてました」。

(彦星) 「直接!?」。

「本来 寿さんの
おやつなんですが

ある時 間違えて

肉まんの方を
配ってしまったんです」。

「受け取った人 食べてくれて

寿さん 『口拭いてください』って

ティッシュ
渡したそうなんですけど」。

(彦星)
「寿さん 面白い方ですね。

なんか 名前もめでたいし」。

「寿さんの口癖は

『名前がめでたいからって
僕まで

おめでたい奴だと
思わないでくれよな』でした」。

(彦星)
「それは大変失礼しました。

忘れ物 気を付けて。

行ってらっしゃい」。

「行ってきます」。


(ドアの開閉音)

(花房三太郎) おい クソ親父
お前 何勝手に依頼断ってんだよ。

(花房万平)
うちは刑事事件は やらないの。

これ 離婚調停の案件な
よろしくな。

何で うちは
いまだにフロッピーディスク

使ってんだ…!

(ごみ箱を蹴る音)

(林田亜乃音) お疲れさまでした。

(花房) おっ お疲れさまでした。

(三太郎) あのおばちゃんも
フロッピーディスクだよな~。

(花房) あ?
(三太郎) もっと若くて

明るいコ雇おうよ
あの人 愛想ないし。

何かもう 辛気くさいんだよ。

あっ 痛っ! 痛って…。

辞めろ 辞めろ!

あのな 人様の秘めた悲しみを

「辛気くさい」なんて片付ける奴は
弁護士の資格ないよ。

何だよ 秘めた悲しみって。

あの人な

娘さんが失踪してんだ。

15年ぐらい前になるかな。

まだ19歳だった娘さんが
突然 姿消したらしい。

あっ それはあれでしょ?
(花房) いや

生きてることは
失踪して1年後に確認できた。

天気予報見てたら
たまたま映り込んだって。

へぇ~。
(花房) 娘さんは生きてる。

でも どこにいるか分かんない。

(花房の声) そういう15年を
彼女は生きて来たんだよ。

あっ。

あの…。
うん?

いや あの…。

この間の。
そう。

何?
え…。

えっと…。

んっ あ… どうしようかな。

えっ?
いや…。

う~ん…。

まっ いっか。

これ…。

これ あの… この間のあれの
やつなんですけど。

これって

何でですか?

何でこれ

2枚とも同じ番号なんですか?

♬~

♬~

(一斗缶にぶつかる音)

これが印刷する機械?

勝手に触らないで。

いつもどんなものを印刷して…。

(せき込み)

こっち来て。

はい。

(せき込み)

辻沢ハリカです。

何のご用でしょう?

えっと…。

つけていいですか?

つけますね。

あの… あっちです。

(スイッチを入れる音)

いや あの… 右の下から2番目。

(スイッチを入れる音)

これね この間 亜乃音さんが…。

えっ?

亜乃音さんですよね?

あっ はい。

亜乃音さんが捨てた
お金のうちの2枚です。

それで…。

それでね 今日は

亜乃音さんと
取引をしようと思って来たの。

取引?

私をここで働かせてください。

はい?
私 よく働きます。

何でもします
お金もらえるなら何でも。

もちろん 自分のお金は…

自分で。

ここは もう営業してないの。

何を勘違いされてるのか
知らないけど

うちは ただの印刷所で…。

ただの印刷所じゃないですよね?

だってこれ
ただの一万円札じゃないもん。

番号のこと?
はい。

2枚とも同じアルファベットと
番号です。

お金が欲しいの?

だったら こっちと交換…。
待って。

ほら

透かしも ちゃんとあります。

だったら ただの…。
でも 何か違うんです。

だったら こっちと交換…。
分かったのは…。

パッて持った感じが違う。

目は だまされたけど

指は気付く。

持った この一瞬の指先で

あっ 違うって分かるんだよ。

暗い所で

知らない人の手を 何か

つないでしまったみたいなんです。

偽札ですか?

偽札でしょうねぇ。

フフ… やっぱり。

この機械で印刷したんでしょ?

知らない。

えっ 亜乃音さんが捨てた
バッグの中から見つけたんだよ。

あのね 私はあなたと同じなの。

見つけちゃっただけなの。

床下から出て来たの。

床下?

多分 うちの夫の仕業。

夫? 夫さんが作ったんですか?

会わせてください。

会えません。

1年前 肺炎こじらせて
死んじゃったから。

がっかりさせて申し訳ないけど

私には 一万円札どころか
チラシ1枚 印刷できません。

これ ほら… あげるから諦めて。

夫さんは

この機械で印刷したんでしょ?

一度ここで印刷できたなら
動かし方さえ分かったら…。

辻沢ハリカさん?

お金を印刷するのは犯罪ですよ。

はい。
「はい」じゃなくて

あなた 国?

国じゃないです。
国じゃないでしょ?

法律ってものがあって
通貨偽造

そういう重い罪になるの
刑務所に入ることになるの。

はい。
いや 「はい」じゃなくって…。

お金使った後なら
別に刑務所入っていいの。

うん?
お金いるの。

だから お金っていう…。
大丈夫です。

ご迷惑は掛けません。

お金作って 使って…。

その後 捕まっても
亜乃音さんのことは

警察に言いません。

宝くじでも買いなさい。

夢を買うの。
夢は いらないんです。

帰って。


この穴から見つけたんですか?

もう全部出しました。

ねぇ いいかげんにしないと
警察…!

警察は呼べないけど…。

(電源を入れる音)

えっ?

待って。
はい。

あれ… 何で?

この人って…。

夫。

隣の女の人は?

ここで見つけたなら

この女の人が
何か知ってるかもしれないです。

夫さんが
どうして偽札を作ったのか

どうしてここに
お金を隠したのか

この女の人が本当のこと
知ってるかもしれない。

そのコは…

私の娘。

私と夫の娘です。

ちょっと…。

♬~

へぇ~。

優しい顔になったかな。

ねぇ 玲

優しそうな顔してるでしょ?

うん。

言っても分からないか
玲の元の顔知らないもんね。

もう少しね 違ってたの。

楽しそうに笑ってますね。

ね! うん あ…。

笑ってる。

笑ってるわ。

どこのラーメン屋さん
なんだろう?

分かるかも。

(ドアの開閉音)

あっ こんにちは。
あっ…。

本社の西海さんです。

(西海)
何~ さん付けしちゃって~。

西海君
小・中・高と同級生でもあって。

すいません 今 ここの土地の

引き渡しの手続きを。
あっ…。

(持本) もう終わりますから。
はい。

(西海) じゃ ここ読んで。
はい。

あっ うん。

読んだ? じゃあ ここ 印鑑。
(持本) あっ うん。

ちゃんと読んだほうが
いいんじゃないですか?

印鑑押すならね もっとちゃんと。

そうだよ~
ちゃんと読まないとダメだよ~。

あっ ごめん。

舵はさ…。
うん?

読みながらでいいよ。
あっ…。

今までに直接にね
目撃したもので

一番 怖かったものって何?

え~…。
俺はね

北海道でね
ここでね 目の前でさぁ

サケがね
クマ襲ってるところ見たんだよ。

え~ そうなんだ
それは すごいね!

ビビったよ~! ハハハ…!

あの~。
(持本) はい?

今 西海さん 「サケがクマ襲った」
っておっしゃったから

クマが
サケを襲ったんですよね?

あっ えっ…。

サケがクマを襲ったんです。

いや だって
サケはクマを襲わない…。

サケは時にクマを襲います。
(西海) だよな?

切り身?
切り身? 切り身?

切り身は襲いませんけど…。
あっ お2人はそういう関係?

親友だよね?
はい 親友です。

あの… ちなみに ここのお店を

フランチャイズにするように
お誘いになったのって…。

僕だけど?
あ~…。

(西海) 読んだ? じゃ 印鑑。

あっ うん。

やっぱり ちょっと…。
(西海) やっぱり ちょっとって?

ちょっと待ってもらえないかな?

ちょっと2~3日。

ちょっと ちょっとですか。

ちょっと10分だけ寝る
って言って

ちゃんと10分で
起きた奴っている?

(西海) 目覚ましスヌーズする奴は
人生もスヌーズするんだよな。

(皿が割れる音)
あっ。

はい 押して 今 押して。

えっ…。

かわいそうに。

こんなサケとクマの
区別もつかないような人に

こんな人生いいようにされて。

(持本) ちょっ…。
何… 今の何!?

(持本)
いや… ごめん ごめんね…。

(持本) 青羽さん!

持本さんは悔しくないんですか?

ずっとこういう感じなんですよ。

こういうもんだと思って
生きて来たし。

お店を取られないで済む方法が
あるんですよ。

あれですか 裏メニューですか?

そんな あるかどうかも
分からないお金…。

これ 捨ててください。

はい?
捨ててください。

何でですか?
何で捨てないんですか?

だって お金ですよ?
100円じゃないですか。

あっ!

今 ドキドキしませんでした?

そりゃだってそりゃ お金を…。

たった100円で
こんなにドキドキできるんです。

あの女が燃やしてたの
あれ 何百万っていうお金ですよ。

一万円札を
あんな落ち葉みたいに焼いて。

裏に何もないなんてこと
ないでしょ。

それは…。

あるんですよ。

ドミノ倒しに並んでいる人間には
理解できない何かが。

知りたいと思いませんか?
手に入れたいと思いませんか?

このまま並び続けて

はじき飛ばされるの
待つんですか?

社会から
ひどい目に遭わされた人は

死ぬ前にすることがあるでしょ!

怒るんですよ!

サケだって
時にはクマを襲うんでしょ?

♬~

(川に硬貨が落ちた音)

なるほど。

はい。

今何か ドキドキして
気持ち良かったです。

うい!

(川に硬貨が落ちた音)

(川に硬貨が落ちた音)

こんばんは。
(店員) いらっしゃいませ。

あっ… こっちの席です。

あっ そこに玲が?

うん。

これ 食べてますね。

「どっさりもやしラーメン」?
うん。

じゃあ 2つ?
うん。

どっさりもやしラーメン
2つください。

はい どっさり2つ。

フフ…。
何?

いや 何か…

いいですね。

玲ちゃんと同じもの食べるの。

一緒に食べるわけじゃないし。

(店員) 玲ちゃんって

玲ちゃんのことですかね?

えっ?

(店員) あ~ フフフ!
あ~ 玲ちゃんだ。

お知り合いですか?
いや 私は…。

このコが。

(店員) 前 よく
来てくれてましたよ 玲ちゃん。

息子さん連れて。

(田村) 玲ちゃん 今 県道沿いの
ガソリンスタンドで働いてるよ。

(店員) あぁ そうなんすか~
やっぱ忙しいのかな~。

(田村) シングルマザーでしょ
いろいろ大変らしいよ。

離婚して
こっち 戻って来たけど。

何か おかあさんと
反りが合わないから

実家には帰りたくないんだって。

(店員) そうなんですか~。

親父さんとは仲良かったのにね~。
(田村) 親父さんとはね。

孫のことも かわいがってたし。

「これから動物園行くの」
って言って

3人で出掛ける時に
会ったことありましたよ。

(田村) あの親父さんも
最近 見ないね~。

(店員) ですね~。

はい お待ち!
はい。

(店員) はい どっさりもやし。

熱いですよ。

(店員) はい お待ち!

ありがとうございます。
(店員) どっさりもやし。

あぁ… どっさりだね。
フフ…。

いただきま~す。
いただきます。

忘れてる。

じゃあ 私 あっち…。

あなた 家どこ?

横浜の
アラビアンナイトっていう…。

アラビアンナイト
ネットカフェです。

あ~ はいはい。

見た NHKでやってた。

そういう所に住んでるコ達の
何か…。

あっ

それでお金…?

お金 もういいの?

じゃあ。

♬~

ハリカちゃん!

あなた今日 泊まってったら?

身長 小さいほうだよね?

いや そんなに小さくないです。

えっ 小さいほうでしょ?

大きくはないけど…
小さくはないです。

妙なことに こだわる。

私のだけど。

パジャマ…。

はい じゃあ お風呂入っといで。

♬~

あっ! ハリカちゃん。

あっ…。
はい。

お湯 熱かったんでしょ?

ハァ… どうかな?

別に…。

熱かったんでしょ?

熱くないよ。

ハァ…。

じゃあ おやすみなさい。

おやすみなさい。

♬~

(時計のアラーム)

あっ ちょっと ごめんね。
(時計のアラーム)


今日は沖縄本島奄美地方で
雪が観測されるなど…。

あ… もう見なくていいんだった。

フフフっ。

ごめん ごめん。

習慣になってて。

 

あっ…。

あっ 起こしちゃった?
うるさかった?

ううん。

何してるの?
ん?

写真あったの 見て。

へぇ~。

私 おばあちゃんだった。

やっぱりね 似てるの。

玲の小さい時の…。

顔もそうなんだけど

この立ち姿っていうか…。

いや よかったなって思ってるの。

この子ね

玲ね

19歳の時に 突然いなくなって

それっきりだったから。

元気にね…。

玲が元気に生きてた
っていうだけで もう十分。

ホント 十分なんだよ。

まぁ でも こっそり2人して
会ってたとはね…。

亜乃音さんさぁ…。

んっ?

もう1回 行ってみよう
写真見せて。

どこに住んでるか
分かるかもしれない。

私は いらないだろうから。

行こう。

亜乃音さんは

おかあさんなんだから。

おかあさんじゃないの。

玲はね この人と別の女の人との
間にできた子なの。

その人は 玲を産んで

すぐ どっか いなくなっちゃって。

私と玲は 血がつながってないの。

でもさぁ

誰から生まれたかなんて
そんなに大事なことかな?

ただ お腹の中に
10か月いただけのことでしょ。

私は…。

0歳の時から

ずっと 玲と一緒だったんだよ。

抱っこして

ミルクあげて ウンチ取り替えて。

一緒に自転車 乗って

入学式出て お弁当作って。

おかしいかな?

自分が おかあさんだと
思っちゃうじゃない。

お腹の中にいたとか
どうとかなんて

どうでもいいと
思っちゃうじゃない。

顔だって 19年 一緒にいたら
似て来るもん。

そっくりね」って言われて

「そうでしょ」って答えてたもん。

それをさ

一日だけ ふっと現れた人が
壊しちゃうの。

「私 あなたの
本当のお母さんなんだよね」って

「メールアドレス 交換しようよ」
って。

簡単。

10年 15年 ちょっとずつ
積み上げて来たものを

簡単に ちょんって壊しちゃう。

おかあさんを
ただのおばさんに変えちゃう。

紙に走り書きされた
メールアドレスが おかあさんになる。

生まれた時から ずっとつないでた
手の感触が変わっちゃう。

知らない人の手をつないだ
みたいになっちゃう。

仕方ないのかな。

愛されてたって

愛してくれなかった人のほうが
心に残るもんね。

人は 手に入ったものじゃなくて

手に入らなかったもので
出来てるんだもんね。

産んだ気になってたんだけどね。

亜乃音さん。

うん。

前にね 仕事でね…。

親の承諾書をもらって来なさい
って言われたの。

「いません」って答えたの。

うん。

そしたら

その人がね 冗談で…。

冗談でなんだけど

「へぇ~ かわいそうに

親から
愛された記憶がないコって…

人を愛することが
できないんだろうね」って。

だからね

大丈夫だよ。

見て 玲ちゃん。

すごい優しそうな顔だし

子供いて お母さんに
なってるんじゃない?

愛された記憶があるから
愛せてるんだよ。

亜乃音さんの愛情が

ちゃんと 玲ちゃんに届いたから

自分の子供も愛せてるんだよ。

ハリカちゃん。

大丈夫だよ。

フフっ。

えっ 変? 私の話。

ううん ありがとう。

いや いいの いいの
落ち込んでるわけじゃないの。

だって生きてたんだもん。

乾杯して
何だったら 踊りたいぐらいだよ。

フフっ。

フフっ 踊りましょうか?

フフっ もう気にしないで。

う~ん?
あっ…。

あ~ 見つけちゃった。

えっ これって…。

印刷って 版っていうのを作るの。

版にインク付けて
紙に付着させるんだけど

これは そのデータ。
へぇ~。

ということは
あそこにあるんでしょうね

版が。

ちょっと開けてみようか。
えっ?

来て。
はい。

そっち持って。
あっ はい。

せ~の。
せ~の。

♬~

(スイッチを入れる音)

(機械の始動音)

鍵 掛かってるかな?
えっ?

表の鍵 掛かってるかどうか見て。
はい。

掛かってます。

印刷してみようか。

一万円札 印刷しちゃおうか。

え…。

あの人 風邪ひく直前まで
作業してたの。

2色まで済んでるから
あと1回 回せば

4色刷りの同じものが
出来るかもしれない。

(機械の作動音)

動いた…。

動かしたの。

待ってて
データの版 確認して来るね。

あっ ポンプのボタン
押してくれる?

は~い!

亜乃音さん 始まりました!

今 行く!

(青島陽人) あ~ ライオンだ!
すご~い!

(林田京介) 怖えぇな。

(青島 玲)
おじいちゃん 座って座って。

亜乃音さん 止まんないよ!

えっ あぁ… あっ ちょっと…。

あぁ トレー 下げたままだった。

えっと 1枚が何枚?

15?

15。
15万円が…。

100枚ぐらいあるかな?

じゃあ えっと…。
1500万円。

1500万円?

こんな ちょっとの時間で
怖い怖い。

あっ でも…。

よく見たら 床下から出て来た
一万円札と

全然違いますね。
うん。

これじゃ 使えないですね。

使えませんよ?

当たり前でしょ
これ刷っちゃっただけでも

今 警察入って来たら
私達 逮捕なんだから。

分かった?

これが限界なの。

♬~

♬~ フフフ…。

♬~

(トイレの水洗音)

(トイレの水洗音)

じゃあ 今度こそ寝ましょうか。

おやすみ。
おやすみなさい。

関係ないと思いますよ。

愛された記憶なんかなくても

愛することはできると思いますよ。

「彦星くん あのね

今日 私は 布団で寝ています。

布団と枕を発明した人には

ノーベル賞
あげるべきだったと思います」。

(彦星) 「確かに じゃあ 僕は

誕生日ケーキに ロウソクを立てる
って考えた人に

ノーベル賞
あげたいと思います」。

「シャワーに シャワーって
名前を付けた人にも」。

(彦星) 「ウサギの形に切った
リンゴにも」。

「パレットの指を出す穴にも」。

(彦星)
「手品で出て来るハトにも」。


いつまで寝てるんですか
離しなさい!

私が離さないんじゃなくて

布団が私を離さないの!

あ~ そうだ。

バイトさん 探さなきゃ。

バイト?

もう1年間 掃除してないから。

しっかり掃除してくれる人が
いるといいんだけど。

あ~ まぁ いいけど。

掃除 得意です。

じゃ 2~3日かかると思うけど

取りあえず床掃除から。

はい。

あの…。

猫の餌 買っといて。

あと ついでに
あなたのお昼ごはんも。


(猫の鳴き声)

ん?
(猫の鳴き声)

もうお腹すいたの?

よし おいで。

(持本) 失礼しま~す。
シッ!

あっ ごめん。

ごめ~ん!

ごめん ごめん。


娘がいたんですね。

(持本) あっ ごめんなさい。

♬~

♬~ 痛て!

♬~

♬~

♬~

えっと…。

(持本) はい。

あの… えっと…。

(持本) ん?

誰?

あ… すいません。

ちょっと今 掃除中なんで。

じゃ 荷物。
えっ?

はい すいません。
あ…。

すいません あの…。

(持本)
何もなかったじゃないですか。

あのコが来なければ どこかに…。

(持本) あっ!

泥棒ですよね? 泥棒ですよね!?
(持本) 泥棒じゃないです!

閉めて 閉めて 閉めて!
ねぇ! 泥棒ですよね!?

泥棒ですよね!?
何も取ってない…。

(持本) 降りてください
降りてください!

痛っ! か… かんでる!

押さえてて!
(持本) かまれてるんです!

かまないで!

(女性)
よいしょ あ~ よくできました。

できたできた よし! 行こう。

帰ろう帰ろう よくできました。

大丈夫 よくできた。

エイトはできる子だ うん。

帰るぞ こっちだぞ。


(陽人) ママ!
(玲) おかえり!

こっち来ない来ない! かかる!

(陽人) じゃあね!

それ 何作ったの?

(陽人) ジャジャ~ン! 土星

(玲) 土星か。

もう終わるから中で待ってな。

(陽人) うん! 待ってる!


(中世古) はい 麻婆茄子弁当
530円になります。

(中世古) 1万円お預かりします
1万円入ります!

≪はいよ!≫

♬~

♬~

♬~

♬~
よいしょ。

♬~

♬~

(持本) 話し合いましょう。

僕らは何も取ってません。

あなたに危害を加えるつもりも
ありません。

全部忘れてくれたら解放します。

何だったら
カレーでも食べて帰って ねっ。

そちらも表沙汰にされたら
困ることありますよね?

私達全部 知ってるんですよ。

あの工場には裏金があって…。
(ノック)

(ノック)

(持本) トイレのノックって
普通 外からするものですよね?

普通はね。

(トイレの水洗音)

何で勝手に電気つけてんだよ
消せよ!