どらまろぐ

テレビ番組(ドラマ)の字幕情報を対象に、テキストマイニングの研究をしております。解析結果を公開しつつ関連商品も紹介します。解析結果の信憑性が確認できるよう解析用ソースも引用掲載しますので、見逃し番組の確認にも役立つ(ネタバレ)かも?

西郷どん「薩摩のやっせんぼ~少年西郷の勇気と涙の大冒険」初回拡大60分!

『西郷どん「薩摩のやっせんぼ~少年西郷の勇気と涙の大冒険」初回拡大60分!』のキーワード出現数BEST10

  1. 小吉 32
  2. 天狗 23
  3. 薩摩 20
  4. チェ 17
  5. 女子 15
  6. 一同 13
  7. 菓子 13
  8. 郷中 13
  9. 西郷 11
  10. 下加治屋町 10

『西郷どん「薩摩のやっせんぼ~少年西郷の勇気と涙の大冒険」初回拡大60分!』の番組内容&情報(ネタバレ注意!)

 

<この有名な上野の西郷さんの
銅像が建てられたのは

今から
ちょうど120年前。

西郷隆盛
西南の役で戦死して

 

西郷どん「薩摩のやっせんぼ~少年西郷の勇気と涙の大冒険」初回拡大60分! 原作:林真理子 脚本:中園ミホ 語り:西田敏行 主演:鈴木亮平

詳細情報
番組内容
天保11年(1840年)薩摩の国。西郷小吉(渡邉蒼)は、大久保正助(石川樹)ら町内の仲間と学問や剣術を切磋琢磨(せっさたくま)する日々を過ごしていた。「妙円寺詣り」という藩最大の行事で小吉たちは一番乗りで寺に到着。褒美をもらい薩摩藩の世継ぎである島津斉彬渡辺謙)と運命的な出会いをするが、小吉らに恨みを持った他の町の少年から刀で肩口を切られ、小吉は二度と剣が振れなくなってしまう。
出演者
【出演】鈴木亮平黒木華錦戸亮桜庭ななみ北村有起哉高橋光臣渡部豪太堀井新太,増田修一朗,塚地武雅藤真利子水野久美大村崑北川景子沢村一樹小柳ルミ子青木崇高鹿賀丈史平田満ほか
原作・脚本
【原作】林真理子,【脚本】中園ミホ

 

21年も経てからの事でした>

(拍手)

(西郷従道)兄さぁも こいで
浮かばれますな 義姉上。

≪(汽笛)

さあ いよいよじゃ。 桜子。
(西郷桜子)はい 父上。

♬~

(拍手と歓声)

希代の英雄がよみがえった。

しかし 浴衣姿とは
庶民的な西郷さんらしい。

兄さぁは いつでん
あん姿で狩りに行っちょったな。

ちごっ。 うちの旦那さぁは
こげな人じゃなか。

義姉上 そげんこっ
言うもんじゃなか。

ちごっ。

ちごっ。

ちごっ ちごっ!

うちの旦那さぁは
こげな人じゃあいもはん!

<西郷隆盛の3人目の妻 糸は
なぜ そんな事を言ったのか。

この西郷さんの何が違うのか。

今となっては
本当の事は分かりません>

あいは うちの旦那さぁじゃなか!

(鳴き声)

<一つ確かなのは

この男 女にも男にも
めっぽうモテたという事>

(銃声)

(犬の鳴き声)

<そして もう一つ確かなのは

この男がいなかったら

新しい日本は
生まれませんでした。

深い敬愛の念と親しみを込めて

皆 彼を こう呼んだ>

<西郷どん!>

♬~

♬~

♬~

<時は遡り
今から180年ほど前。

日本人がまだ
鎖国の深い眠りの中にいた頃。

ここは 薩摩の国>

おばちゃん おはよう。
キっちゃん 早かね~。

お野菜取れたから食べようと思て。
(有馬新七)おはようございもす!

(子どもたち)
おはようございもす!

おはようございも~す。
おはよう。

おはようございも~す。
おはようございもす!

(西郷満佐)お~ すごい。

(熊吉)吉二郎さぁ 郷中の方々が
おいでにないもした!

(西郷吉二郎)はい。
兄さぁ 郷中の方々が来もした。

(西郷小吉)おう 分かっちょ。

♬~

おはようございもす。
今日もキバいもんそ!

<この少年が
後の西郷隆盛となる小吉>

相手のもん 手に負えん
手だれじゃったら いかが!

<薩摩では 町を区割りした

郷中ごとの教育が
行われています。

今で言う 町内会のようなもので
郷中の年長者が年少者を

文武にわたって
厳しく指導しました。

郷中の教育は 男子に限り
受ける事ができました>

(子どもたち)
「今日も今日もと 学びをばせそ」。

(西郷 琴)はい 母上。

「似たるこそ 友としよけれ
交らば…」。

(西郷吉兵衛)おお 正助!
朝寝坊しおったか。

(大久保次右衛門)
キバってこい 正助!

はい 父上。

親父もキバれ!

吉兵衛さぁに言われんでも
いつでんキバっちょっ!

♬~

はっけよ~い。

♬~

おりゃ~っ!

勝負あり! 小吉の勝ち。

よ~し! よかよか 小吉!

<薩摩の男子が目指すのは
強く立派な侍になる事。

徳川太平の世の中でも
ここだけは今でも

戦国と変わらぬ
荒ぶる風が吹いています>

チェ~!

(村田新八)腹が減ったのぉ。

小吉さぁは
鰻捕りの名人じゃっどなあ。

おう 任せんか。

また あいつらじゃ。

(大山格之助)
おう 下加治屋町
芋どんが!

(有馬)高麗町!
こん川は

全部
下加治屋町んもんじゃ!

そうじゃ はよ出ていけ。

(有村俊斎)正助
おはん いつから芋になった?

下加治屋町に引っ越して
芋臭くないおったど!

(一同)くっさ 臭~!

ツンツル頭の俊斎が!
ないを!

口先だけん やっせんぼども!
腕で来んか。

ないを!

あいたっ ほんのこて来おった。

チェスト 行け~!
チェスト!

♬~

芋臭が~!
うっせえ ツンツル頭!

♬~

敵に背中を向けて逃ぐっとか!
卑怯者が!

喧嘩は 腹が減っだけじゃ。
鰻捕りで決着をつくっど!

なんち?
鰻捕り?

おっど おっど!

(吉二郎)お兄さぁが捕ったど!

うわ~ ととっ!

♬~

さあ 焼けたど。
順番に一口ずっじゃ。

うんまか~!

うんまかのぉ!

フンッ。 おいは 鰻より
うまかもんのありかを

知っちょっど。

そいは どこにあっとな?

おい ツンツル頭 言え!

磯の御殿じゃ。

藩主様の別邸の事か!?

おいは 茶坊主で上がっちょっが
お茶会の時には いつも

山盛いのお菓子が
目の前を通り過ぎていっど。

御殿の菓子とは
どげなもんかのぉ。

正月に食う 餅んようなもんか?

(俊斎)
いやいや もっと ずっと甘うて
食ったら ひったまがっど。

よし!
明日 磯の御殿に潜り込んど。

高麗町と下加治屋町 お菓子を
くすねっきた方が勝ちじゃ。

(一同)おう!
待て待て! あそこには

恐ろしか天狗が住んじょっち
聞いたど。
天狗!?

そ… そげん事は
高麗町だけでやっちょれ。

んにゃ よか肝試しじゃ。

(一同)そ~れ そ~れ

そ~れ そ~れ そ~れ そ~れ

そ~れ そ~れ…。

(有馬)着いたど。
ここか。

腹が減ったのぉ。
じきに お菓子が食えっど。

じゃっどん 菓子を食う前に
天狗に食わるっかもしれん。

(一同)天狗!

天狗が怖くて菓子を諦めっとか?
やっせんぼ。

だいな…?
あげなこど おったか?

見慣れん男じゃな。
(大山)わいは だいじゃ?

い… と。

い… とう? 下ん名は?

そげな事より
はよ 菓子にありつくべし!

わっぜ速か~。 あ… いっど!

はよ行こ!
急げ!

♬~

菓子じゃ。

菓子じゃ!
菓子じゃ 菓子じゃ。

(新八)おいにも見して!

わっ あ… あっ あ~!

(一同)新八!

わいたちゃ 何しちょっとか!
しもた!

はよ行け!
はよ はよっ!

はよ はよっ!

待って!
待たんか~!

いっど!
走れ走れ!

待て~!
待たんか!

諦めんな 走れ!
走れ!

こっちじゃ!

♬~

はよっ はよ いっど!
はよ はよっ!

新八!
わ~っ!

(雷鳴)

♬~

(新八)待って!
新八 はよ はよっ! はよっ!

あそこから逃ぐっど!
おう。

こっち。 よいしょ。
あいがと。

(爆音)

(せきこみ)

(島津斉彬)
情けない。 この程度の火薬にも
耐えられんのか。

申し訳ございもはん。
もっとデカくて強い大砲をつくれ。

こんなもんでは
異国には太刀打ちできん!
はっ。

天狗じゃ!
(一同)天狗じゃ!

逃げろ逃げろ!
あっ あ…!
急げ 新八!

急げ!
はよっ!
急げ 新八!

小吉 こっちじゃ! 小吉 はよっ!

あ~っ!

あっ うわ~!

天狗!
何?

天狗にしては 鼻が…。

鼻の低い天狗を見たのは
初めてか?

ここへ何しに来た?

ここに来れば ひったまがっほど

甘かお菓子にありつけるっち
聞きもした。

菓子ごときに命をかけおって。

許してたもんせ!
命だけは
お助けくいやったもんせ!

覚悟なら できちょっ。

薩摩隼人は いつでん死ぬ覚悟は
できちょっ!

(笑い声)

ないが おかしいか?
薩摩隼人が聞いてあきれるわ。

うっ。
お前は

一番幼い仲間を見捨てて逃げた。

弱い者の身になれんやつはな
弱い者以下のクズだ!

そういうやつの事を薩摩じゃ
やっせんぼって言うんだろ?

天狗様 許してたもんせ!

二度と ここには来もはんで。

わいは そもそも
ここで ないをしちょっとな!?

黙らんか! こん方を どなたと…。
よいよい。

わしはな ここで どうやったら
異国の天狗をやっつけられるか

算段をしておった。

異国の天狗?

ああ そうだ。 恐ろしい大天狗だ。

強くなければ やっつけられん!

ここで見た事は誰にも言うな。

もし しゃべったら
主らの命はない。

一人残らず 錦江湾
フカの餌にしてやる。 分かったな。

行け!

小吉さぁ 長居は無用じゃっど。

じゃっどん…。

(斉彬)小僧!

持ってけ。

口止め料だ。

♬~

(有馬)ここまで来れば 大丈夫。

こいは お菓子じゃなかか?

菓子じゃ!
危なか危なか!

おいが先じゃ。
危なか!

うまか!
甘かぁ。

天狗は こげなうまかもんを
食うちょっとか。 のう? 兄さぁ。

何ね? こいは。

天狗の呪文か…。

こい 俊斎たちと先に逃げ帰ったち
思っちょったら

ちゃっかい食っちょっど。
すばしっこかやつじゃ。

おはんらが遅すぎっとじゃ。
なんちな!
やかましか!

(おなかが鳴る音)

(赤ちゃんの泣き声)

はい かつお節。
母上 あいがとございもす!

おっ こげん太か腕になって!

小吉さぁは
薩摩一の大男になれもんどなぁ。

なれもんそ。
ご先祖様の無敵斎様のように

大きく立派にないもんそ。
(笑い声)

(西郷龍右衛門)吉兵衛は
そこまで育たんかったどん。

(せきばらい)

小吉 学問は ほどほどでよか。

そいよりも剣術と相撲で
体を鍛えるこっじゃ。

はい!

学問も どちらも おキバいやんせ。

郷中で恥ずかしくなか
二才にならんにゃいけもはんど。

吉二郎や琴たちも
おはんを頼りにしちょっでな。

父上 おいは
弟や妹ばかりでなく

自分より弱かもんを
守りとうございもす。

そんために もっと強くなりたか。

兄さぁ あん天狗
ほんのこて強かったなぁ。

(吉兵衛)天狗? 何のこっじゃ?

2人とも どげんした?

て… 天狗のように

強か薩摩隼人
おいは ないたかでごわす。

そして いつかお城に上がり

そん禄で みんなに腹いっぱい
米ん飯を食べさせたかでごわす!

ごちそうさまでごわした。

(きみ)おはんたちの
ひいひいひいおじい様は

身長が7尺 剣術の名人。
城下に敵するもんなく

皆に無敵斎ち呼ばれちょった。

ある時
無敵斎様が天狗退治に行った。

化け物のおっ神社に行ったどん
天狗には会えんで

無敵斎様は…

あ… 寝てしもた。

無敵斎様も あん天狗様に
会いに行ったんじゃろか…。

<この日から
天狗は 小吉の心の中に

棲みついてしまいました>

<一方 磯の御殿では

天狗が殿様に
呼びつけられていました>

(島津久光)兄上!
おう。

父上 どうぞ。

火薬実験のついでに
芋焼酎を造ってまいりました。

何じゃこいは!
お口に合いませんか? ハハハハ。

斉彬 そん方 わしの許しも得んで
薩摩に ないをしに来た!?

藩の世子が
江戸から勝手に帰国したら

御公儀から
どげんお咎めを受けっか

知っちょっじゃろうが!
心配は ご無用。

江戸には影武者を置いてきました。

(由羅)影武者ですって?
兄上…。

父上 エゲレスが清国を攻めた事は
ご存じですか?

(笑い声)

清は大国じゃろが。
エゲレスごときが攻め入っても

返り討ちになっだけじゃ。
いや アヘンによる中毒で

清の国力は
恐ろしく衰弱しております。

エゲレスは最新の兵器を
そろえておりますゆえ

清は 必ず負けます。
(久光)お父上!

また 斉彬の西洋かぶれじゃ。
相手にすんな。

清の次は
この薩摩かもしれません。

まあ 恐ろしい。 まことですか?
お父上!

相手にすんなち
言っちょっじゃろが!

欧米諸国が押し寄せてくる事を
考えれば

新式の兵器を
早急に開発せねばなりません。

また藩の金を無駄遣いすっ気か。

じゃっで お前に
藩主の座は 渡さん。

兄上…。

明日は 妙円寺詣りか。
はい。

久光 お互い
義弘公のような

無双のもののふに
なりたいものよな。

兄上も参詣さるっとで
ございもすか?

斉彬殿 あなたは この薩摩に
いない人だという事を

お忘れなく。

久光殿
あなたは人がよすぎます。
え?

あなたには
いずれ藩主になってもらわねば。

藩主!? おいが?
もう! 弟だからといって

負けてはなりません。
じゃっどん 母上…。

その薩摩弁も直しなさい。

「薩摩の地五郎」などと
バカにされぬよう

江戸や京の都の事を
もっと学ぶのです!

国元で暮らした事もない斉彬に
みすみす藩主を譲っても

いいのですか!?
そげんこつ急に言われても…。

「あつき御加護を
我 たまわらん事を

願い奉るものに候」。

<妙円寺詣り。

関ヶ原の戦いの終わりに

島津義弘公が敵中突破した
武勇をたたえた

郷中の年中行事です。

伊東と名乗った この子も

下加治屋町郷中の一人として
参加していました>

なんち? 餅!?
今年から

一番になった郷中には
餅がもらえっど。

赤山先生 御自ら
お渡し下さっそうじゃ。

あん日置島津家の赤山靱負様が!
(一同)おお!

(尾田栄作)
そいは よかこつを聞いた!

わいたちゃ
そげん見苦しか格好で

島津義弘公の菩提寺
お参りしてよかち思っちょっとか。

こいは まっこて申し訳なか。

一番の餅は 必ず おいたち
平之郷中がもろっど。

邪魔をすんな。

(ほら貝の音)

<重い鎧かぶとに身を固めた
少年たちは

ここから はるか20キロ先にある
妙円寺を目指して突き進みます。

そして これは郷中の間で
一番乗りを目指して競い合う

という激しい行事でありました>

♬~

大山さぁ キバれ。

おい おい!
ツンツル頭。
おい 待て!
ないを!

先にいっど。
おい 待て!
正助!

おい 俊斎。 小吉!

おやっとさ~。

痛か…。 ないをすっか!

おい やれ!

うわ~!
下士の分際で やかましか!

先いっど!

うわっ!

はなせ!

離さんか!

おら~!

おりゃ~っ。

離さんか!

先行け 伊東! 先行け!

♬~

先行け~ 伊東!

頼むぞ~! あ~っ!

<赤山靱負。

島津家の血筋で
小吉は 赤山の下で

さまざまな学問を学んでいました>

キバれ キバれ。

ここまで!

ここまで!

赤山先生。

下加治屋町 一番乗り。
あっぱれじゃ。

伊東!
伊東!
伊東!

餅が食えっど!
伊東のおかげじゃ。

ほんのこて速かなぁ。
取ったったど。

餅が食えっど! やったど。

(赤山)褒美の餅じゃ。
いこ餅じゃ!

あいがとさげもす。
(一同)あいがとさげもす!

あ~ うまかぁ。
うんまかぁ!
うまかぁ。

うんまか。
≪ここまで!

うんまかのぉ。

わいは 岩山んとこの
娘じゃなかか!?

下加治屋町
女子が紛れ込んじょっど!

なんちな!

おはん 女子じゃったとか!?

伊東の下ん名は?

糸。
ん?

伊東じゃなか 岩山 糸。

たまがったぁ。 そいにしても
足の速か女子じゃのう。

感心しちょっ場合じゃなか!

下加治屋町
女子の助っ人で勝ちおったど!

下加治屋町
いつから女子組になったんじゃ!

そうじゃそうじゃ。 女子組じゃ!
出ていけ。

おはんのせいで
おいたちは とんだ恥をかいた!

女子は 出ていかんか!
出ていけ! はよ 出ていけ!

嘘はいかんど。

(赤山)静かにせんか!

おはん ないごて男のなりなど
したんじゃ?

ないごて 女子は郷中に入ったら
いかんとですか?

私も 学問や剣術や相撲がしたか!

(俊斎)女子んくせに!

(笑い声)

(赤山)黙らんか!

泣いちょっとか?

腹が痛かか?

どこか痛とか?
どこも痛くなか。

じゃっどん…。

男にないたか。
そいばっかいはなぁ。

女子になった事のなか おはんには
分からん!

(いななき)
≪久光様じゃ!

赤山。
(赤山)はっ!

今年は どこの郷中が
一番になったとか?

はっ。
下加治屋町の者でございもす。

そうか。
下加治屋町郷中の者 面を上げ。

餅は もうもろたか?

あ… あなた様は!

あん時の天狗!
(赤山)て…?

誰が天狗じゃ。

畏れながら 天狗様!
(赤山)小吉 ないを申すか!

こん御方は お世継ぎ様じゃ。
島津斉彬様なるぞ!

ははっ!
はっ!

カッ!

子は 国の宝だ。
お前たちのような者がいれば

薩摩は安泰だ。 頼もしく思うぞ。

はは~っ。
(一同)はは~っ。

出せ。 出~せ。

お世継ぎ様が!?

小吉さぁに お言葉をば
かけられもした。

なんちな?
子どもは国の宝だ。

お前たちのような者がいれば
薩摩も安泰だ。

頼もしく思うぞ ち。

(一同)おお~。

お世継ぎ様が
そげんありがたか お言葉を…。

斉彬公は
世にもまれな秀才でおらるっ。

英邁の誉れは天下に高く

薩摩が 御公儀に
堂々と物申せっとも

あん御方んおかげだそうじゃ。
そげな神様んような方が

若さぁに じきじきに声をば
かけて下さったとでございもすか。

なんちゅう果報な事か!
ありがたか…。

小吉! どげんした
もちっと胸をば張らんか!

(笑い声)
親父ん方が誇らしげじゃ!

(笑い声)

今夜は祝い酒じゃ 飲んど!
(一同)おう!

(いびき)

<その晩
小吉は 眠れませんでした>

[ 回想 ]
弱い者の身になれんやつはな

弱い者以下のクズだ!

そういうやつの事を薩摩じゃ
やっせんぼって言うんだろ?

[ 回想 ]
男にないたか。

女子になった事のなか おはんには
分からん!

♬~

どけ どけ! どかんか!

どけ! 邪魔じゃ!
女子は もっと道の端を歩かんか!

道を空け!

ないごて
別々に洗濯しちょっとな?

知っちょっじゃろうが!
そいは 男んしのたらい。

そっちは 女子んしのたらいよ。

手数がかかっ。
一緒に洗わんとか?

ないでんかいでん
そげん決まりやっで!

ないごてな?
知らん!

ないな?
おい 見てみれ。

男の子じゃなかか?
男ん子?

♬~

小吉!

あ… 父上!

おはん! ないが悲しくて
女子のなりをすっとか。

父上 女子は 道ん真ん中を
歩いちょっと殴らるっ。

男んしのもんと
一緒に洗濯もできん。

そいが どげんした。
女子はつまらん。 女子は損じゃ。

郷中に入れてもらえんで
学問も剣術も習えん。

同じ人間じゃっとに おかしかぁ。

(吉兵衛)もうよか。
女子の着物を脱がんか!

恥ずかしか! ほれほれ…!

(笑い声)

変わったお稚児さんじゃね。

おもしてか人じゃ 小吉さぁは。

父上 おいは いつか
斉彬様のおそば

お仕えできもんそか?
おはん ないを言うか!

おいは これから
もっともっと精進しもす。

今にきっと 赤山先生のように

斉彬様のお役に立つような身に
なりたか。
こんバカたいが!

己の身分をわきまえんか!

前から言おうち思ちょったが
無敵斎のように強くなれち

うちんばあさんたちに
そそのかされちょっようじゃが

思い上がったら やっせんど。

うちのような身分のもんが
貧乏から抜け出すには

そろばんしかなか。 一家9人
かつかつ食えちょっとも

おいが
そろばんを習ったおかげじゃ。

わいも そうせぇとは言わんが…。
志を持つ事は立派じゃ。

じゃっどん 大それた望みを
口に出すんじゃねど。

身の程知らずち笑わるっでな。

分かったな!
はい。

大それた望みは
二度と口にしもはん。
うん。

望みがかなうまでは
胸ん中で思うだけにしもす。

分かっとらんやなかか!

チェ~! チェ~!

チェッ! やあ! チェ~!

木刀を打つ音が
だんだん強くなっちょいもすのう。

チェ~! やあ!

近頃は 一段と気合いが入って
よう励んで。

ないがあったとじゃろかい?

やっぱい あん子は
無敵斎様の生まれ変わりじゃ。

チェ~!

やあ! あっ…!

(笑い声)
熊吉 すんもはん。

ううん。 若さぁ まだまだ!
チェ~!

チェスト!

あん餅 ほんのこて うまかったな。
今日も餅が食えっとじゃろか。

食えたら よかな。
食いたかぁ!

妙円寺詣りの恨み 忘れたか!
チェ~!
かかれ!

ん~!

うりゃっ!

おりゃっ!

くそっ。

おい やっせんぼ!

チェ~!

ん~ あっ!

チェ~!

(悲鳴)

うっ…。

(うめき声)
ち… 血が出ちょう!

大丈夫け?

おいじゃね… おいじゃねど!

(悲鳴)

小吉さぁ 小吉さぁ!

大丈夫か?

(うめき声)
小吉さぁ。

(満佐)ひどかなあ。

前を すんもはん。

<その傷は深く
小吉は 高熱にうなされました>

小吉さぁ
こげなひどか怪我をして。

どげな喧嘩をしたとね。

(熊吉)こいは
喧嘩どころじゃあいもはん。

刀ん傷でございもす。

≪(尾田の父)御免!

郷中の規約で抜刀は禁じられ

まして
目下の者を傷つけたちあっては

言い逃れはできもはん。
ほんのこて斬ったとか?

いえ 抜刀はしちょいもはん。

小吉。
強っ振り下ろしたので
鞘が割れもした。

じゃ… じゃ 抜刀はしちょらん。
(尾田の父)刀を抜かずとも

刀で人を傷つけた事に
変わりはなか!

栄作 こん場で腹を切れ!

(吉兵衛)尾田様!
めっそうもなかこっでございもす。

子どもん喧嘩で
切腹などち大げさな…。

喧嘩両成敗ち
申すではございもはんか。

なあ 小吉。

そいに そちらのご子息も
お怪我をなさっとるご様子。

謝らにゃならんのは
こちらの方でございもす。

ほんのこて申し訳ございもはん。
息子を許しやったもんせ。

小吉も謝らんか!

まあ よか…。

栄作 いっど。

♬~

やあ!

上げて。

痛っ。

残念じゃが こん腕は

もう使い物にないもはん。

刀を持てんとでごわすか!?

先生 なんとか治してたもんせ!

こん子は
無敵斎様の生まれ変わりじゃ。

剣術の名人になる血筋じゃ。

先生 助けてたもんせ!

お願いしもす。 お願いしもす…。

どうか お願いしもす。
小吉の右腕を治してたもんせ。

あん子から
剣術を奪わんでたもんせ。

神様 こん両手をもいで
息子にやってたもんせ!

お願いしもす! お願いしもす。
どうか… どうか お願いしもす!

お願いしもす。

汝に無礼を加うる人ありとせば
いかが?

詫びるよう 咎める。
いかにしても詫びん時は?

チェ~!
チェ~!

♬~

[ 回想 ]
チェ~! チェ~!

チェ~! チェ~!

[ 回想 ]
もっと強くなりたか。

自分より弱かもんを
守りとうございもす。

♬~

チェ~! 痛っ!

(泣き声)

(泣き声)

(いななき)

(いななき)

(いななき)

ハッ。

ハッ。

(銃声)

ああ…。

(ため息)

江戸に帰らるっ前に
兄上と狩りができっとは

思いもはんじゃした。
江戸には戻らぬ。 琉球に渡る。

琉球に?
更には

戦火にまみれた清国に赴き

この目で西洋列強の力を
見てみたい。

ないごてでごわすか?

全ては この日本国を守るため。
(犬の鳴き声)

ハッ!

ハッ! ハ~ッ!

おっ うぅ…!

危ねえじゃねえか!

斉彬様。

また お前か。 何をしておる?

畏れながら 斉彬様!

おいは いつか斉彬様のおそば
忠義を尽くしとうございもす。

じゃっどん じゃっどん…。

こん右手で
二度と刀は持てなくないもした。

おいは もう生きちょっても
しょうがなか人間でございもす。

(泣き声)

メソメソするな このやっせんぼ!

死んではならぬ。

侍が重い刀を2本も差して
そっくり返る時代は終わるんだ。

これからはな
かよわき者の声を聞き

民のために尽くせる者こそが
真の強い侍となる。

お前は そういう侍となればよい。

♬~

兄上!
おう。
どげんしもしたか?

ああ 大事ない。 今行く。

ハイ。

斉彬様!

おいは 斉彬様に
また お会いしとうございもす!

お前が強い男になっていたら
また会おう。

強くなれ。 ハッ!

<この年 島津斉彬が薩摩にいた
という記録はありません。

小吉が会ったのは
天狗だったのか?

影武者か? それとも…>

(赤山)
おい おはんら こっち来てめ。
よかもん見せてやっで。

<それから しばらくたった
ある日の事>

こいが世界じゃ。 で

こん世界の中の
こん島が日本じゃ。

おお。
小さかぁ。

日本の この辺り
つっついた点が 薩摩じゃ。

(有馬)つ… つっついた点!?
(大山)こげな小さか中で

縄張り争いしちょっ おいたちは
ほんのこてアホらしか。

ハハハ。 じゃっどな。

あっ!

ん?

こん蟹文字は 何ち読みもすか?

鹿児島。

カゴシマ。

(赤山)世界から見れば
薩摩は こげん小さか。

じゃっどん ほあ こんとおり

異国の地図には
鹿児島ち記されちょっ。

世界は
こん鹿児島を見ちょっとじゃ。

♬~

こん先 だいが一番先に
お城に上がっか競争じゃ。

<いつも腹をすかせていた
この少年たちが

いずれ徳川幕府を倒し

新しい日本を築き 動かす
中心人物になっていくとは

桜島
ご存じなかったでしょうな>

(一同)おお。

(おなかが鳴る音)

腹が減ったのぉ。

おい 小吉 鰻捕りに行っが。

おう。
いっど!

(一同)チェスト~!

<今宵は ここらでよかろかい。

西郷どん チェスト!

キバれ!>

おっ ちょちょっ… チェスト!

百姓が死んだら
薩摩そんもんが 無くないもす。

また 人助け…。

兄さぁ!
バカたいが!

立派なお侍さぁに会えて
うれしゅうございもした。

やっせんど 吉之助さぁ
そげなこつしたら首が飛んど!

おいは
斉彬様を信じちょっ。

私を憎むがいい。

そん者どもを処罰すっとじゃ!
久光様!

兄さぁ。
吉之助さぁ!

新しい殿様は こんな顔だ。

(歓声)

チェストご~い!

薩摩が変わっど。

薩摩が…。
変わる。

糸さぁは 心に思っちょ人が
おっとじゃなかか?

おもしてか人じゃ 吉之助さぁは。

若さぁは 一生
糸さぁの本心には 気付きもはん。

兄さぁのやっせんぼ。

私は 西郷にかけもす。

恋に友情に目が離せない
青春 薩摩編。

大河ドラマ 西郷どん」
どうぞ お楽しみに。

いっど。
いっど!

おいしょ~!

錦江湾に浮かぶ雄大桜島

噴煙を上げる姿は
そこに暮らす人々にとって

日常の風景です。

市街地を流れる甲突川のそば

下加治屋町
西郷隆盛は生まれました。

下級武士たちが暮らしていた
この辺りは

西郷をはじめ
幕末から明治にかけて活躍する

多くの偉人を輩出しました。

(掛け声)

彼らを育てた郷中教育。

その精神は 形を変え
今も息づいています。

島津忠良
郷中教育にも取り上げられた

いろは歌」の作者です。

地元の学校では
いろは歌」の朗唱を行うのが

朝の日課となっています。

西郷どんを育てた教育的精神は

今も受け継がれているのです。

♬~